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排水弁装置、洗浄水タンク装置、及び、水洗大便器
説明

排水弁装置、洗浄水タンク装置、及び、水洗大便器

【課題】膨潤する材料で形成された排水弁の弁体をほぼ水平に保持することができ、弁体の早閉まりを防止すると共に弁体のシール性能を向上させることにより、予め規定された洗浄水量を便器へ供給して良好な便器洗浄を実現することができる排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を提供する。
【解決手段】水洗便器を洗浄する洗浄水を貯える貯水タンク22の排水弁装置であって、貯水タンク22の底面22bに取り付けられて排水口64aを形成する排水口ユニットを有し、膨潤する材料で形成されて上下動することにより排水口ユニットの排水口を開閉する弁体と、この弁体が膨潤した状態で弁体をほぼ水平に保持する弁体保持手段85と、を備えた排水弁ユニットを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水弁装置、洗浄水タンク装置、及び、水洗大便器に係り、特に、便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンク装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、洗浄水タンク内において上下動可能に支持されたオーバーフロー管の下部の外周にゴム又は軟質合成樹脂からなる弁体が設けられ、この弁体を洗浄水タンク内の底面に形成された排水口に対して上方から着座させ、オーバーフロー管の上下動と共に弁体も上下動して排水口を開閉する排水弁装置を備えたものが知られている。
このような従来の排水弁装置においては、弁体が排水口を閉止した際に排水口の口縁部に密着した状態のシール性を確保するため、適度に撓むゴムや軟質合成樹脂等の膨潤する材料で形成された弁体が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−311954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の排水弁装置においては、膨潤する材料で形成された弁体が、排水口を閉止している状態では、弁体の上面が洗浄水タンク内の洗浄水と接しているが、弁体の下面は排水口内の空気と接しているため、このような弁体の閉止状態が長時間放置されると、洗浄水と接している弁体の上面が洗浄水内に含まれている塩素等の影響により膨潤し、弁体が中心側から外縁部に向って徐々に下方へ垂れ下がるように変形してしまうという問題がある。
【0005】
また、このような弁体の膨潤による垂れ下がりの変形を放置し続けると、以後の便器洗浄において、弁体による排水口の不完全な閉止状態が繰り返されることになり、予め規定された洗浄水量を便器へ正確に供給することができないという問題がある。
【0006】
さらに、このような膨潤による垂れ下がった変形状態の弁体が、排水口から排出される直前の洗浄水の水圧によって下方向への力を受けると、弁体が早閉まりしてしまい、便器へ供給される洗浄水量が不足して洗浄不良になるという問題も生じる。
【0007】
また、近年の便器洗浄に使用される洗浄水の節水化の要請に伴い、便器の洗浄性能を損なわずに、便器洗浄に使用される洗浄水量をいかに少なくするかが課題となっているが、これらの弁体の膨潤による垂れ下がりの変形の問題や弁体の早閉まりによる洗浄不良の問題は、洗浄水の節水化に伴ってより顕著な問題となっている。
【0008】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、膨潤する材料で形成された排水弁の弁体をほぼ水平に保持することができ、弁体の早閉まりを防止すると共に弁体のシール性能を向上させることにより、予め規定された洗浄水量を便器へ供給して良好な便器洗浄を実現することができる排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、洗浄水タンクの底面に取り付けられて排水口を形成する排水部と、膨潤する材料で形成されて上下動することにより上記排水部の排水口を開閉する弁体と、この弁体が膨潤した状態で上記弁体をほぼ水平に保持する弁体保持手段と、を備えた排水弁と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が膨潤し、例えば、弁体の上面の大きさが拡張して弁体の周縁部が下方へ垂れ下がったとしても、排水弁の弁体保持手段により弁体を全体的にほぼ水平に保持することができる。したがって、膨潤して垂れ下った状態の弁体が、洗浄水タンク内の洗浄水が排水部の排水口から排出されている最中に、洗浄水の水圧等の影響を受けて早閉まりすることを防止することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、上記排水部は、上記排水口の周縁部に沿って上方に突出する排水口突起部を備え、上記排水弁の弁体保持手段は、上記弁体の上方を覆うようにほぼ水平方向に延びる上面部と、上記弁体の周縁部側方を覆うように上記上面部の外側端部からほぼ下方に所定長さ延びる側面部と、上記弁体の周縁部下方を覆うように上記側面部の下端部からほぼ水平方向内側に所定長さ突出する下面部と、を備え、上記弁体保持手段は、上記上面部、上記側面部及び上記下面部によって取り囲まれて上記排水部の排水口突起部よりも外側の領域内において上記弁体を上記弁体保持手段の下面部よりも上方に保持する。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が膨潤し、例えば、弁体の上面の大きさが拡張して弁体の周縁部が下方へ垂れ下がったとしても、排水弁の弁体保持手段の上面部、側面部及び下面部によって取り囲まれて排水部の排水口突起部よりも外側の領域内で弁体が弁体保持手段の下面部よりも上方に保持されるため、弁体の垂れ下がりを安定して防止することができる。また、このように弁体の垂れ下がりを安定して防止することができる分、膨潤する材料で形成された弁体について、厚みを薄くして柔らかくすることも可能となるため、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を向上させることができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、上記排水弁の弁体保持手段の下面部は、上記排水弁の弁体が上記排水口突起部に着座した際、上記洗浄水タンクの底面よりも所定距離上方に位置している。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が排水部の排水口突起部に着座して下方に沈み込んだとしても、弁体保持手段の下面部が洗浄水タンクの底面よりも所定距離上方に位置しているため、弁体保持手段の下面部と洗浄水タンクの底面とが接触することを防ぐことができる。したがって、排水弁の弁体が排水部の排水口突起部に着座した直後の状態において弁体の沈み込みの幅を確保することができ、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を向上させることができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、上記弁体保持手段は、更に、上記上面部と上記側面部とを接続する曲がり面を形成する上側外縁部と、上記側面部と上記下面部とを接続する曲がり面を形成する下側外縁部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、弁体保持手段の上側外縁部及び下側外縁部の双方が滑らかな曲がり面を形成しているため、排水弁を引き上げる際に洗浄水タンク内の洗浄水が排水弁の弁体保持手段の上側外縁部に作用する洗浄水の抵抗力を低減させることができると共に、洗浄水が排水弁の弁体保持手段を通過して排水口へと流れる際に、排水弁の弁体保持手段の下側外縁部に作用する洗浄水の抵抗力を低減させることができる。これらの結果、排水弁の操作性を確保することができるため、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0013】
本発明において、好ましくは、上記排水弁の弁体保持手段の上面部は、上記排水弁の弁体の中心側領域の上面を保持する中心側上面部と、この中心側上面部よりも上方に突出して上記弁体の中心側領域よりも外側に位置する外側領域の上面を保持する外側上面部と、を備え、この外側上面部は、上記排水弁の弁体が上記排水口突起部に着座した際に上記排水部の弁体の外側領域が上方に撓み変形可能となるように、ほぼ水平状態の上記弁体の上面よりも所定距離上方に位置している。
このように構成された本発明においては、弁体の外側領域の上面を保持する排水弁の弁体保持手段の外側上面部がほぼ水平状態の弁体の上面よりも所定距離上方に位置しているため、製造誤差等により、弁体が排水部の排水口突起部に対して傾いた状態で着座したとしても、弁体の外側領域がより大きな撓み量で上方に変形することを許容することができ、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を確保することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0014】
本発明において、好ましくは、上記排水弁の弁体保持手段の外側上面部は、上下方向に貫く複数の開口が形成されている。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が排水部の排水口突起部に着座した際に、洗浄水タンク内に貯水された洗浄水が、排水弁の弁体保持手段の外側上面部の複数の開口から排水弁の弁体保持手段の内部に流入し、この流入した洗浄水の水圧により、弁体を排水口突起部に押し付けて密着させることができるため、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を確保することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0015】
本発明において、好ましくは、上記排水弁の弁体は、上記洗浄水タンク内から4.8リットル以下の洗浄水が上記排水部の排水口を経て上記便器に供給されるように上記排水部の排水口を開閉する。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が排水部の排水口を開閉することにより、洗浄水タンク内から排水部の排水口を経て便器に供給される洗浄水量を4.8リットル以下に抑制することができるため、洗浄水の節水化を実現することができる。
【0016】
また、本発明は、上記排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置である。
このように構成された本発明においては、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる洗浄水タンク装置を提供することができる。
【0017】
さらに、本発明は、上記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる水洗大便器を提供することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器によれば、膨潤する材料で形成された排水弁の弁体をほぼ水平に保持することができ、弁体の早閉まりを防止すると共に弁体のシール性能を向上させることにより、予め規定された洗浄水量を便器へ供給して良好な便器洗浄を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器の断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置について蓋体を取り外した状態で貯水タンク内の構造を前方斜め上方から見た斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンク内の構造を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿って見た断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の分解斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置を示す側面断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の閉止時の弁体を示す拡大側面断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図である。
【図9】本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す底面図である。
【図10】図8のX−X線に沿って見た断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図である。
【図12】本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図である。
【図14】本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
【図15】本発明の第4実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図である。
【図16】本発明の第4実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
【図17】本発明の第5実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図である。
【図18】本発明の第5実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
つぎに、添付図面により、本発明の第1実施形態による排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を説明する。
まず、図1により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器(水洗大便器)を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器の断面図である。
【0021】
図1に示すように、符号1は洗落し式の水洗便器を示し、この便器1は、便器本体2を備え、この便器本体2には、ボウル部4と、導水路6と、ボウル部4の下部と連通するトラップ管路8がそれぞれ形成されている。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム10と、導水路6から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口12が形成され、この第1吐水口12から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部を洗浄するようになっている。
【0022】
ボウル部4の下方には、一点鎖線で貯留面W0が示された溜水部14が形成されている。この溜水部14の下方には、排水トラップ管路8の入口8aが開口し、この入口8aから上昇路8bが後方に延びている。この上昇路8bには下降路8cが連続し、下降路8cの下端は排水ソケット(図示せず)を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。また、ボウル部4の貯留面W0の上方位置には、導水路6から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口16が形成され、この第2吐水口16から吐水される洗浄水が溜水部14の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
【0023】
便器本体2の導水路6の上方には、便器本体2に供給する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置18(詳細は後述する)が設けられている。
洗浄水タンク装置18は、陶器製の外装タンク20と、この外装タンク20内に一体となって配置され、水洗便器1を洗浄する洗浄水が貯水される貯水タンク22と、外装タンク20に載せられる蓋体24を備えている。
貯水タンク22の底部には、便器本体2の導水路6と連通する排水口22aが形成され、貯水タンク22内の洗浄水が導水路6へと排水されるようになっている。また、貯水タンク22は、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっている。
なお、本実施形態による洗浄水タンク装置18においては、上述した洗落し式以外の他のタイプの水洗便器(例えば、サイホン式水洗便器など)にも適用可能である。
【0024】
つぎに、図2〜図4により、洗浄水タンク装置18の詳細について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置について蓋体を取り外した状態で貯水タンク内の構造を前方斜め上方から見た斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンク内の構造を示す平面図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿って見た断面図である。なお、図4においては、貯水タンク22の満水時の止水水位をWL0で示している。
【0025】
図2〜図4に示すように、洗浄水タンク装置18の貯水タンク22内には、この貯水タンク22内に洗浄水を供給する給水装置26と、貯水タンク22に貯えられた洗浄水について排水口22aを開放して便器本体2の導水路6に流出させる排水弁装置28とが設けられている。
【0026】
給水装置26は、外部の給水源に接続され貯水タンク22の底部から上方に延びる給水管30と、この給水管30の上端部に取り付けられ、給水管30から給水される洗浄水の貯水タンク22内への吐水と止水を切り替える給水バルブ32と、貯水タンク22内の水位の変動に応じて上下動して給水バルブ32による吐水と止水を切り替えるフロート34とを備えている。
【0027】
給水管30の外周側下端部には、吐水口36が開口し、給水バルブ32からの洗浄水がこの吐水口36から貯水タンク22内に吐水されるようになっている。
給水装置26は、更に、給水バルブ32に接続されたリフィール管38を備え、このリフィール管38の下流端は、後述する排水弁装置28のオーバーフロー管40の上端開口の上方に位置している。
【0028】
給水装置26においては、後述する排水弁装置28により、貯水タンク22内の洗浄水が便器に排水されると、洗浄水の水位が低下してフロート34が下降し、それにより給水バルブ32が開き、吐水口36から吐水が開始される、貯水タンク22内への吐水が開始される。次に、吐水が継続されて水位が上昇すると、フロート34も上昇し、それにより給水バルブ32が閉じ、吐水口36が止水される。これにより、貯水タンク22内の洗浄水の水位を所定の満水時の水位に維持するようになっている。
【0029】
つぎに、図2〜図10を参照して、排水弁装置28について詳細に説明する。
図5は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の分解斜視図である。
また、図6は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置を示す側面断面図であり、上昇時の状態の排水弁ユニットを鎖線で示し、下降途中の状態の排水弁ユニットを実線で示している。
さらに、図7は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の閉止時の弁体を示す拡大側面断面図である。
【0030】
図2〜図4に示すように、排水弁装置28は、貯水タンク22の外部に取り付けられた操作レバー42と、一端が操作レバー42に取り付けられ、他端が貯水タンク22内まで延びて操作レバー42の操作により回転する回転軸44を備えている。
ここで、本実施形態では、一例として、操作レバー42及び回転軸44については、使用者が操作レバー42を直接回転操作して回転軸44を回転させるような手動式の操作形態について説明するが、このような形態に限定されず、操作レバー42及び回転軸44を回転させるためのモータ等の駆動手段を設け、外部に設定された操作ボタン(図示せず)又は人感センサー(図示せず)からの指令信号によって駆動手段の作動を自動的に制御するような操作形態にしてもよい。
【0031】
また、回転軸44の他端には、回転軸44の回転と共に回転軸44の中心軸線44aを中心に回転する玉鎖引き上げ部材46が回転軸44と一体的に取り付けられている。
この玉鎖引き上げ部材46においては、回転軸44の中心軸線44aに対して一方の側には、回転軸44の回転により上下動するようになっている第1玉鎖48が取り付けられる第1玉鎖取付部46aが設けられ、回転軸44の中心軸線44aに対して他方の側には、回転軸44の回転により上下動するようになっている第2玉鎖50が取り付けられる第2玉鎖取付部46bが設けられている。
【0032】
また、第1玉鎖48及び第2玉鎖50のそれぞれの下端は、後述する排水弁ユニット58のフロート部材52の第1玉鎖取付部52a及び第2玉鎖取付部52bのそれぞれに取り付けられている。
さらに、玉鎖引き上げ部材46において、第2玉鎖取付部46bから操作レバー42側に隣接した所定位置に、回転軸44の回転により上下動するようになっている第3玉鎖54が取り付けられる第3玉鎖取付部46cが設けられており、第3玉鎖54の下端は、後述する切替弁56の第3玉鎖取付部56aに取り付けられている。
【0033】
また、操作レバー42を一方に回動させると、玉鎖引き上げ部材46が回転軸44と共に所定方向に回動し、第2玉鎖50及び第3玉鎖54が弛んだ状態で第1玉鎖48のみが玉鎖引き上げ部材46によって引き上げられ、切替弁56が開弁した状態のままフロート部材52と共に後述する弁体84が上昇し、後述する便器の大洗浄モードによる排水が開始されるようになっている。
一方、操作レバー42を他方に回動させると、第1玉鎖48が弛んだ状態で第2玉鎖50及び第3玉鎖54が玉鎖引き上げ部材46によって引き上げられ、フロート部材52及び弁体84が上昇すると共に切替弁56が閉弁し、後述する便器の小洗浄モードによる排水が開始されるようになっている。
【0034】
排水弁装置28は、図5に示すように、貯水タンク22の底面に取り付けられ且つ便器本体2の導水路6に連通する排水口22aを形成する排水口ユニット60と、この排水口ユニット60の上端に取り付けられた排水弁ユニット58と、排水口ユニット60に上方から着脱可能に取り付けられた外側制御筒部材62を備えている。
【0035】
図5に示すように、排水弁装置28の排水口ユニット60は、貯水タンク22の底面22bの所定位置に取り付けられて排水口64aを形成する排水口形成部材64を備えている。
この排水口形成部材64の下端部は、貯水タンク22の底面22bを貫き、シール部材66を介して締結部材68によって締結され、排水口形成部材64が貯水タンク22の底面22bに固定されている。
【0036】
また、図5〜図7に示すように、排水口形成部材64は、排水口64aの上側周縁部に沿って上方に突出するように形成される排水口突起部64bと、この排水口突起部64bから半径方向外側に向って形成されて貯水タンク22の底面22bに取り付けられるベース部70を備えている。このベース部70の外周の所定の対角位置には、外側制御筒部材62が上方から着脱可能に取り付けられる取付用の保持突起72が形成されている。
さらに、排水口形成部材64の上端開口部74の外周の所定の対角位置には、後述する排水弁ユニット60の内側制御筒部材76が上方から着脱可能に取り付けられる取付用の保持突起78が形成されている。
【0037】
また、排水口形成部材64は、ベース部70と上端開口部74との間に円周方向に沿って所定間隔を置いて上下方向に延びる複数のリブ80を備え、これらのリブ80により、内側制御筒部材76の外側の洗浄水を排水口64aへ流入させるための複数の連通口82が形成されている。
【0038】
つぎに、図5〜図7に示すように、排水弁装置28の排水弁ユニット58は、弁体84と、オーバーフロー管40と、弁体84をオーバーフロー管40に保持する弁体保持部材85(詳細は後述する)と、内側制御筒部材76と、フロート部材52と、オーバーフロー管取付部材86と、リフィール管取付部材88を備えている。
【0039】
弁体84は、図5に示すように、ゴムや軟質合成樹脂等の膨潤する材料で形成された円板状のシール部材である。
なお、弁体84に用いられる膨潤する材料としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、アクリルゴム(ACM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)等が採用される。
また、弁体84は、図5〜図7に示すように、弁体84のほぼ中央部分に形成された取付穴84aにオーバーフロー管40の円筒部40bが挿入されて取り付けられた状態で、オーバーフロー管40の下端部の弁体保持部40aと弁体保持部材85により、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定され、オーバーフロー管40と共に上下動して、排水口64aを開閉する排水弁として機能するようになっている。
【0040】
内側制御筒部材76は、この弁体84の上下動を制御するものとして機能するようになっており、洗浄水を貯水すると共に、この貯水された洗浄水を所定の流量で流出させる開口76aが側面に形成されたほぼ円筒状の貯水部76bと、この貯水部76bの底部の中央から上方に延びたほぼ円筒状のガイド部76cと、貯水部76bの下端部に形成されて排水口ユニット60の排水口形成部材64の保持突起78に係合される1つ又は複数の係合溝76dを備えている。この係合溝76dは、ほぼL字形の鍵穴状の溝を形成し、保持突起78を下方から挿入可能した後、係合溝76dを水平方向に移動させることにより保持突起78に係止可能となっている。
【0041】
また、内側制御筒部材76の貯水部76bの開口76aには、流量調節部材92が取り付けられ、この流量調節部材92の取り付け位置を上下方向に変更することにより開口76aの開口断面積を調節することができるようになっている。
【0042】
つぎに、フロート部材52は、薄肉でほぼ円環状に形成して内側制御筒部材76の貯水部76bの内周側且つガイド部76cの外周側に収容されるフロート部52cと、このフロート部52cの下端に取り付かれた底部52dを備え、フロート部52cの内側と底部52dによって内部空間が形成されている。これらのフロート部52c及び底部52dは、内側制御筒部材76の貯水部76b内に洗浄水が貯水されている状態では、浮力作用により内側制御筒部材76の貯水部76b内に浮かんだ状態で収容されており、内側制御筒部材76の貯水部76b内の洗浄水の水位の低下に伴って、内側制御筒部材76のガイド部76cにガイドされて下降するようになっている。
また、フロート部材52は、フロート部52cの上端に固定されて所定距離上方に延びた後、半径方向内側にアーチ状に延びてオーバーフロー管40の円筒部40bの上端が取り付けられるオーバーフロー管取付部52eを備えている。
【0043】
オーバーフロー管40の上下方向に円筒状に延びる円筒部40bは、内側制御筒部材76のガイド部76cの内周側に挿入され、上下方向に摺動可能にガイドされている。
また、オーバーフロー管40の円筒部40bの上端は、フロート部材52のオーバーフロー管取付部52eに取り付けられて、オーバーフロー管取付部材86によって固定される。
このオーバーフロー管取付部材86は、実質的には、洗浄水タンク22内の所定水位(満水水位)を超えた洗浄水が流入するオーバーフロー管40の上端の流入口86aを形成している。
また、オーバーフロー管40の上端の流入口86aは、オーバーフロー管40の管径に対して滑らかに上方且つ外側に広がるラッパ形状となっており、洗浄水タンク22内の所定水位(満水水位)を超えた洗浄水がオーバーフロー管40によって洗浄水タンク22の外部へより確実に排出されるようになっている。
【0044】
さらに、リフィール管取付部材88が、上述したリフィール管38の下流端が接続されるノズル部88aを備え、このノズル部88aの下端部の開口は、オーバーフロー管40の流入口86aの上方に位置している。
【0045】
つぎに、図5に示すように、外側制御筒部材62は、横断面形状がほぼ矩形状に形成されて上方が開放された筒体本体90を備えている。この筒体本体90の下端部は、排水口ユニット60の排水口形成部材64を上下方向から挿入可能な開口を形成し、筒体本体90の下端部の周縁には、筒体本体90をその中心軸線(排水弁ユニット58の中心軸線58aに相当)を中心に回転させることにより、排水口ユニット60の排水口形成部材64の保持突起72に着脱可能な1つ又は複数の係合溝90aが設けられている。
この係合溝90aは、ほぼL字形の鍵穴状の溝を形成し、保持突起72を下方から挿入可能した後、係合溝90aを水平方向に移動させることにより保持突起72に係止可能となっている。
【0046】
また、筒体本体90の係合溝90aが排水口ユニット60の排水口形成部材64の保持突起72に係合された状態では、操作レバー42に近位する側の筒体本体90の側壁90b(以下「近位側側壁90b」)が、排水口ユニット60及び内側制御筒部材76の一部を取り囲むように洗浄水タンク22の底面から上方に延びており、この筒体本体90の近位側側壁90bには、この近位側側壁90bを貫く洗浄モード切替用の開口部90cが形成されている。
【0047】
さらに、筒体本体90の近位側側壁90bには、開口部90cを開閉可能とする切替弁56が取り付けられており、この切替弁56には、錘56bが着脱可能に取り付けられている。そして、切替弁56が開口部90cを開放した状態では、大洗浄モードによる排水が行われ、切替弁56が開口部90cを閉鎖した状態では、小洗浄モードによる排水が行われるようになっている。
【0048】
また、筒体本体90の近位側側壁90bにおける開口部90cの上方には、流量調節用の近位側開口部90dが形成され、これらの近位側開口部90dには、詳細は後述する近位側流量調節部材94(図4参照)が取り付けられている。
同様に、筒体本体90の近位側側壁90bと対向する側壁90b’(以下「遠位側側壁90d’」)にも、流量調節用の遠位側開口部90d’が形成され、これらの遠位側開口部90d’には、遠位側流量調節部材96が取り付けられている。
これらの近位側流量調節部材94及び遠位側流量調節部材96のそれぞれの取り付け位置を上下方向に変更し、それぞれに対応する開口部90d,90d’の開口断面積を調節することにより、小洗浄モードにおいて貯水タンク22内の洗浄水が筒体本体90の開口部90d,90d’から筒体本体90の内部へ流入する洗浄水の流量を調節することができ、洗浄水タンク22の外部(水洗便器1)へ流出される洗浄水量を調節することができるようになっている。
【0049】
なお、排水弁装置28の排水弁ユニット58の弁体84が排水口64aを開閉することにより、貯水タンク22内から水洗便器1に供給される洗浄水量は、4.8リットル以下に設定されるのが好ましい。
【0050】
つぎに、図5〜図10を参照して、排水弁装置28の排水弁ユニット58の弁体保持部材85の詳細について説明する。
図8は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図9は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す底面図であり、図10は図8のX−X線に沿って見た断面図である。
【0051】
図5〜図10に示すように、排水弁ユニット58の弁体保持部材85は、弁体84の上方を覆うようにほぼ水平方向に延びる上面部98と、弁体84の周縁部側方を覆うように上面部98の外側端部からほぼ下方に所定長さ延びる側面部100と、弁体84の周縁部下方を覆うように側面部100の下端部からほぼ水平方向内側に所定長さ突出する下面部102を備えている。
また、弁体保持部材85は、これら上面部98、側面部100及び下面部102によって取り囲まれて排水口ユニット60の排水口突起部64bよりも外側の領域A(図7参照)内において弁体84を弁体保持部材85の下面部102よりも上方に保持するようになっている。
【0052】
さらに、図7に示すように、弁体84が排水口突起部64bに着座して排水口64aを閉止した際、弁体保持部材85の下面部102は、貯水タンク22の底面22aよりも上方に位置する排水口形成部材64のベース部70の上面70aよりも所定距離hだけ上方に位置している。
すなわち、弁体84が排水口64aを閉止している状態では、弁体保持部材85の下面部102が排水口形成部材64のベース部70の上面70aに接触することなく、弁体保持部材85の下面部102と排水口形成部材64のベース部70の上面70aとの間に所定間隔hが形成されている。
【0053】
さらに、図6〜図10に示すように、弁体保持部材85は、上面部98と側面部100とを接続して滑らかな曲がり面を形成する上側外縁部104と、側面部100と下面部102とを接続して滑らかな曲がり面を形成する下側外縁部106を備えている。
【0054】
また、図5〜図10に示すように、弁体保持部材85の上面部98は、弁体84の上面84bの取付穴84aから半径方向外側に向って所定距離だけ形成される弁体84の中心側領域Bの上面84bを保持する中心側上面部98aを備えている。
また、弁体保持部材85の上面部98は、中心側上面部98aよりも上方に突出し、弁体84の中心側領域Bよりも半径方向外側に位置する外側領域Cの上面84bを保持する外側上面部98bを備えている。この外側上面部98bは、弁体84の下面84cが排水口突起部64bに着座した際に弁体84の外側領域Cが上方に撓み変形可能となるように、ほぼ水平状態の弁体84の上面84cよりも所定距離dだけ上方に位置している。
なお、ほぼ水平状態の弁体84の上面84cと弁体保持部材85の外側上面部98bとの所定距離dについては、例えば、弁体84の上下方向の厚みを1mm〜2mmに設定した場合、1mm〜5mmに設定されることが好ましく、1mmに設定されることが最も好ましい。
【0055】
弁体保持部材85は、ほぼ中央部分にオーバーフロー管40の円筒部40bが挿入可能な挿入穴85aを形成し、このオーバーフロー管40の円筒部40bの外周面に設けられた取付用凹部40cに嵌め込むことにより取り付けられる取付部85bを備えている。
弁体保持部材85の中心側上面部98aとオーバーフロー管40の弁体保持部40aによって弁体84の中心側領域Bを上下方向から挟持した状態で弁体保持部材85の取付部85bをオーバーフロー管40の円筒部40bの取付用凹部40cに取り付けられることにより、弁体84がオーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
【0056】
また、弁体84がオーバーフロー管40に対して上下方向に固定された状態では、弁体保持部材85の下面部102の内側端部102aが、この内側端部102aよりも内側の領域に1つの開口102bを形成している。この弁体保持部材85の下面部102の内側端部102aは、常に弁体84の外周部84dよりも内側に位置するため、特に、弁体84の外側領域Cが弁体保持部材85の下面部102よりも垂れ下がらないようになっている。
なお、図9及び図10に示されているように、弁体保持部材85の側面部100の外面と面一となる面に対する下面部102の内側端部102aからの垂直長さに相当する弁体保持部材85の下面部102の幅wは、1mm〜10mmに設定されることが好ましく、2mmに設定されることが最も好ましい。
【0057】
さらに、弁体保持部材85の外側上面部98bには、上下方向に貫く複数(8つ)の開口98cが円周方向に沿って等間隔に形成されている。
なお、開口98cについては、2以上の複数であればよく、開口98c同士の互いの間隔についても、等間隔に設けられていなくてもよい。
【0058】
つぎに、図2〜図10を参照して、本発明の第1実施形態による排水弁装置及びそれを備えた洗浄水タンク装置の動作(作用)を説明する。
以下、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置により実行される2種類の洗浄モードのうちの代表的な大洗浄モードについて説明し、小洗浄モードについては説明を省略する。
図2及び図4に示すように、大洗浄モードにおける排水が開始される前の状態の排水弁装置28においては、第1玉鎖48及び第2玉鎖50の双方が上下方向にほぼ直線状に伸ばされた状態となっている。このとき、切替弁56については、錘56bを加えた切替弁56自体の自重により、第3玉鎖54が弛んだ状態となり、外側制御筒部材62の筒体本体90の洗浄モード切替用の開口部90cを開放した状態となっている。
また、貯水タンク22内の水位は、満水時の止水水位WL0となり、内側制御筒部材76の上端よりも上方且つオーバーフロー管40の流入口86aよりも下方に位置しており、外側制御筒部材62の筒体本体90の内部及び内側制御筒部材76の貯水部76bの内部は、洗浄水で満たされている。
【0059】
つぎに、図2〜図4に示すように、大洗浄モードにおける排水が開始された直後の状態の排水弁装置28においては、使用者が操作レバー42(図2〜図4参照)を手前側(正面側)に所定角度(例えば、90度)回転させると、第1玉鎖48のみが玉鎖引き上げ部材46の第1玉鎖取付部46aによって引き上げられることにより、フロート部材52が上昇し、このフロート部材52の上昇と共に、オーバーフロー管40及び弁体84が一体的に上昇する。
また、弁体84は、内側制御筒部材76の底部に当接し、外側制御筒部材62の筒体本体90の開口部90cの上端以上の高さ位置となる最高高さ位置に位置し、引き上げが完了した状態となっており、切替弁56が筒体本体90の開口部90cを開放したままの状態で、排水口64aが開放され、排水が開始される。
【0060】
さらに、貯水タンク22内の外側制御筒部材62の筒体本体90の外側の領域の洗浄水は、切替弁56、近位側流量調節部材94、及び遠位側流量調節部材96のそれぞれによって開放された筒体本体90開口部90c,90d,90d’と筒体本体90の上方から筒体本体90内に流入し、内側制御筒部材76の貯水部76b内の洗浄水は、開口76aから筒体本体90内に流入する。そして、筒体本体90内の洗浄水は、排水口ユニット60の連通口82を通過し、排水口64aから便器本体2の導水路6に排出され、貯水タンク22内の水位は、満水時の止水水位WL0よりも低下する。
【0061】
つぎに、図6に示すように、大洗浄モードにおける排水途中の状態の排水弁装置28においては、フロート部材52が、内側制御筒部材76の貯水部76b内の洗浄水よって与えられる浮力によって浮いた状態となっている。
そして、貯水タンク22内と筒体本体90内が開口部90cで連通しているため、貯水タンク22内の水位と筒体本体90内の水位が同一の水位WL1となり、この水位WL1が時間と共に内側制御筒部材76の貯水部76bの開口76aの上端よりも低下した状態では、内側制御筒部材76の貯水部76bの開口76aから流出する貯水部76b内の洗浄水の流量に応じた所定の速度で内側制御筒部材76の貯水部76b内の水位WL1’が低下する。
【0062】
また、内側制御筒部材76の貯水部76b内の水位WL1’の低下に伴ってフロート部材52も下降し、このフロート部材52の下降に連動してオーバーフロー管40及び弁体84も、フロート部材52の下降速度と同じ速度で下降する。
【0063】
つぎに、図7に示すように、大洗浄モードにおける排水終了時の排水弁装置28においては、図6に示す内側制御筒部材76の貯水部76b内の水位WL1’がフロート部材52に浮力を与えない水位(すなわち、WL1’がほぼ零)まで低下して、フロート部52cの底部52dが貯水部76bの底部に到達したとき、弁体84の下面84cが排水口突起部64bに接触して排水口64aを閉止した状態となり、排水が終了する。
また、弁体84が排水口突起部64bに着座する際に、貯水タンク22内に貯水された洗浄水が、弁体保持部材85の外側上面部98bの複数の開口98cから弁体保持部材85の内部に流入し、この流入した洗浄水の水圧により、弁体84を上方から排水口突起部64bに押し付けて密着させた状態となる。
さらに、排水が終了したときの貯水タンク22内と筒体本体90内の水位は、図6に示す水位WL1よりも低い死水水位DWLとなり、大洗浄モードにおける排水が開始されてから終了するまでには、排水弁装置28の排水弁ユニット58の弁体84が排水口64aを開閉することにより、貯水タンク22内から水洗便器1に4.8リットル以下の洗浄水が供給される。
【0064】
上述した本発明の第1実施形態による排水弁装置28及びそれを備えた洗浄水タンク装置18によれば、排水弁ユニット58の弁体84が膨潤し、例えば、弁体84の上面84cの大きさが拡張して弁体84の外側領域Cが垂れ下がろうとするような状態になっても、弁体84の外側領域Cが弁体保持部材85の下面部102により下方から保持されるため、弁体84を全体的にほぼ水平に保持することができる。したがって、貯水タンク22内の洗浄水が排水口64aから水洗便器1に供給されているときに、弁体84が膨潤したとしても、弁体84の外側領域Cが弁体保持部材85の下面部102よりも垂れ下がることを防ぐことができ、弁体84が洗浄水の水圧等の影響を受けて早閉まりすることを防止することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0065】
さらに、本実施形態による排水弁装置28及びそれを備えた洗浄水タンク装置18によれば、排水弁ユニット58の弁体84が膨潤し、例えば、弁体84の上面84cの大きさが拡張して弁体84の外側領域Cが垂れ下がろうとするような状態になっても、排水弁の弁体保持部材85の上面部98、側面部100及び下面部102によって取り囲まれて排水口ユニット60の排水口形成部材64の排水口突起部64bよりも外側の領域A内で弁体84が弁体保持部材85の下面部102よりも上方に保持されるため、弁体84の垂れ下がりを安定して防止することができる。また、このように弁体84の垂れ下がりを安定して防止することができる分、膨潤する材料で形成された弁体84について、厚みを薄くして柔らかくすることも可能となるため、弁体84が排水口64aを閉止した際のシール性能を向上させることができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0066】
また、本実施形態による排水弁装置28及びそれを備えた洗浄水タンク装置18によれば、排水弁ユニット58の弁体84が排水口ユニット60の排水口突起部64bに着座して下方に沈み込んだとしても、弁体84が排水口突起部64bに着座して排水口64aを閉止した際、弁体保持部材85の下面部102が、貯水タンク22の底面22aよりも上方に位置する排水口形成部材64のベース部70の上面70aよりも所定距離hだけ上方に位置しているため、弁体保持部材85の下面部102と排水口形成部材64のベース部70の上面70aとが接触することを防ぐことができる。
したがって、弁体84が排水口突起部64bに着座した直後の状態において弁体84の沈み込みの幅を確保することができ、弁体84が排水口64aを閉止した際のシール性能を向上させることができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0067】
さらに、本実施形態による排水弁装置28及びそれを備えた洗浄水タンク装置18によれば、弁体保持部材85の上側外縁部104及び下側外縁部106の双方が滑らかな曲がり面を形成しているため、弁体84を引き上げる際に貯水タンク22内の洗浄水が弁体保持部材85の上側外縁部104に作用する洗浄水の抵抗力を低減させることができると共に、洗浄水が弁体保持部材85の周囲を通過して排水口64aへと流れる際に、弁体保持部材85の下側外縁部106に作用する洗浄水の抵抗力を低減させることができる。これらの結果、排水弁ユニット58の操作性を確保することができるため、予め規定された洗浄水量を確実に水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0068】
また、本実施形態による排水弁装置28及びそれを備えた洗浄水タンク装置18によれば、弁体84の外側領域Cの上面84bを保持する弁体保持部材85の外側上面部98bがほぼ水平状態の弁体84の上面84bよりも所定距離dだけ上方に位置しているため、製造誤差等により、弁体84が排水口突起部64bに対して傾いた状態で着座したとしても、弁体84の外側領域Cが弁体保持部材85の外側上面部98bの内部において、より大きな撓み量で上方に変形することを許容することができ、弁体84が排水口64aを閉止した際のシール性能を確保することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0069】
さらに、本実施形態による排水弁装置28及びそれを備えた洗浄水タンク装置18によれば、弁体84が排水口突起部64bに着座した際に、貯水タンク22内に貯水された洗浄水が、弁体保持部材85の外側上面部98bの複数の開口98cから弁体保持部材85の内部に流入し、この流入した洗浄水の水圧により、弁体84を上方から排水口突起部64bに押し付けて密着させることができるため、弁体84が排水口64aを閉止した際のシール性能を確保することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0070】
また、本実施形態による排水弁装置28及びそれを備えた洗浄水タンク装置18によれば、弁体84が排水口64bを開閉する一連の排水動作により、貯水タンク22内から排水口64bを経て水洗便器1に供給される洗浄水量を4.8リットル以下に抑制することができるため、洗浄水の節水化を実現することができる。
【0071】
つぎに、図11及び図12により、本発明の第2実施形態による排水弁装置及びそれを備えた洗浄水タンク装置について説明する。
ここで、図11は本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図12は本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図11及び図12において、上述した本発明の第1実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0072】
図11及び図12に示すように、本発明の第2実施形態による排水弁装置においては、排水弁ユニット200の弁体202の構成と、この弁体202を保持する排水弁ユニット200の弁体保持部材204の構成のみが、上述した本発明の第1実施形態による排水弁装置28の排水弁ユニット58の弁体84と弁体保持部材85の構成と異なっているため、これら異なる構成についてのみ具体的に説明し、その他の構成については説明を省略する。
【0073】
図11及び図12に示すように、排水弁ユニット200の弁体202は、ゴムや軟質合成樹脂等の膨潤する材料で形成されており、この弁体202の上面202aには、円周方向に沿って形成されて上方に突出するアンカー部202bが一体的に設けられている。この弁体202のアンカー部202bが、弁体保持部材204の下面204aに円周方向に沿って形成されたアンカー取付部204bに嵌め込まれることにより、弁体202が弁体保持部材204に保持されるようになっている。
また、弁体202の内周部202c及び弁体保持部材204の内周部204cがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体202がオーバーフロー管40の弁体保持部40aと弁体保持部材204の下面204aとにより上下方向から挟持され、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、弁体202のアンカー部202bと弁体保持部材204のアンカー取付部204bは、弁体202をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
【0074】
上述した本発明の第2実施形態による排水弁装置によれば、排水弁ユニット200の弁体202が膨潤し、例えば、弁体202の大きさが拡張するような状態になっても、弁体202のアンカー部202bが弁体保持部材204のアンカー取付部204bにより保持されているため、弁体202を全体的にほぼ水平に保持することができる。したがって、貯水タンク22内の洗浄水が排水口64aから水洗便器1に供給されているときに、弁体202が膨潤したとしても、弁体202が垂れ下がることを防ぐことができ、弁体202が洗浄水の水圧等の影響を受けて早閉まりすることを防止することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0075】
つぎに、図13及び図14により、本発明の第3実施形態による排水弁装置及びそれを備えた洗浄水タンク装置について説明する。
ここで、図13は本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図14は本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図13及び図14において、上述した本発明の第1及び第2実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0076】
図13及び図14に示すように、本発明の第3実施形態による排水弁装置においては、排水弁ユニット300の弁体302の構成と、この弁体302を保持する排水弁ユニット300の弁体保持部材304の構成のみが、上述した本発明の第1及び第2実施形態による排水弁装置の排水弁ユニットの弁体と弁体保持部材の構成と異なっているため、これら異なる構成についてのみ具体的に説明し、その他の構成については説明を省略する。
【0077】
図13及び図14に示すように、排水弁ユニット300の弁体302がゴムや軟質合成樹脂等の膨潤する材料で形成されており、この弁体302の上面302aと排水弁ユニット300の弁体保持部材304の下面304aとの間には、接着剤306が挿入されており、この接着剤306により、弁体302が弁体保持部材304に保持されるようになっている。
また、弁体302の内周部302b及び弁体保持部材304の内周部304bがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体302がオーバーフロー管40の弁体保持部40aと弁体保持部材304の下面304aとにより上下方向から挟持され、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、接着剤306は、弁体302をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
【0078】
上述した本発明の第3実施形態による排水弁装置によれば、排水弁ユニット300の弁体302が膨潤し、例えば、弁体302の大きさが拡張するような状態になっても、接着剤306により、弁体302が弁体保持部材304に保持されているため、弁体302を全体的にほぼ水平に保持することができる。したがって、貯水タンク22内の洗浄水が排水口64aから水洗便器1に供給されているときに、弁体302が膨潤したとしても、弁体302が垂れ下がることを防ぐことができ、弁体302が洗浄水の水圧等の影響を受けて早閉まりすることを防止することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0079】
つぎに、図15及び図16により、本発明の第4実施形態による排水弁装置及びそれを備えた洗浄水タンク装置について説明する。
ここで、図15は本発明の第4実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図16は本発明の第4実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図15及び図16において、上述した本発明の第1〜第3実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0080】
図15及び図16に示すように、本発明の第4実施形態による排水弁装置においては、排水弁ユニット400の弁体402の構成と、この弁体402を保持する排水弁ユニット400の弁体保持部材404の構成のみが、上述した本発明の第1〜第3実施形態による排水弁装置の排水弁ユニットの弁体と弁体保持部材の構成と異なっているため、これら異なる構成についてのみ具体的に説明し、その他の構成については説明を省略する。
【0081】
図15及び図16に示すように、排水弁ユニット400の弁体402がゴムや軟質合成樹脂等の膨潤する材料で形成されており、この弁体402の内部には、円板状の剛性部材406が設けられている。
また、弁体402の上面402aには弁体保持部材404が取り付けられ、弁体402の内周部402b及び弁体保持部材404の内周部404aがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体402がオーバーフロー管40の弁体保持部40aと弁体保持部材404とにより上下方向から挟持され、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、剛性部材406は、弁体402をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
【0082】
上述した本発明の第4実施形態による排水弁装置によれば、排水弁ユニット400の弁体402が膨潤し、例えば、弁体402の大きさが拡張するような状態になっても、弁体402の内部に設けられた剛性部材406により、弁体402を全体的にほぼ水平に保持することができる。したがって、貯水タンク22内の洗浄水が排水口64aから水洗便器1に供給されているときに、弁体402が膨潤したとしても、弁体402が垂れ下がることを防ぐことができ、弁体402が洗浄水の水圧等の影響を受けて早閉まりすることを防止することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【0083】
つぎに、図17及び図18により、本発明の第5実施形態による排水弁装置及びそれを備えた洗浄水タンク装置について説明する。
ここで、図17は本発明の第5実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図18は本発明の第5実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図17及び図18において、上述した本発明の第1〜第4実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0084】
図17及び図18に示すように、本発明の第5実施形態による排水弁装置においては、排水弁ユニット500の弁体402の構成が上述した本発明の第1〜第4実施形態による排水弁装置の排水弁ユニットの弁体の構成と異なっており、上述した本発明の第1〜第4実施形態による排水弁装置の排水弁ユニットの弁体保持部材に相当する構成を備えていない点についても、上述した本発明の第1〜第4実施形態による排水弁装置の構成と異なっている。したがって、以下、これら異なる構成についてのみ具体的に説明し、その他の構成については説明を省略する。
【0085】
図17及び図18に示すように、本実施形態による排水弁装置の排水弁ユニット500は、ゴムや軟質合成樹脂等の膨潤する材料で形成された弁体502と、この弁体502により下方から保持される第4実施形態と同様な剛性部材406を備えている。
また、弁体502の外周縁部502aは、剛性部材406の外周部406aを取り囲むように、弁体502の下面部502bの外側端部502cから上方に所定長さ突出した後、半径方向内側に向って所定長さ突出している。
さらに、弁体502の内周部502d及び剛性部材406の内周部406bがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体502及び剛性部材406がオーバーフロー管40の弁体保持部40aにより下方から支持されると共に、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、弁体502の外周縁部502aと剛性部材406は、弁体502をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
【0086】
上述した本発明の第5実施形態による排水弁装置によれば、排水弁ユニット500の弁体502が膨潤し、例えば、弁体502の大きさが拡張するような状態になっても、弁体502の外周縁部502aにより保持された剛性部材406により、弁体402を全体的にほぼ水平に保持することができる。したがって、貯水タンク22内の洗浄水が排水口64aから水洗便器1に供給されているときに、弁体502が膨潤したとしても、弁体502が垂れ下がることを防ぐことができ、弁体502が洗浄水の水圧等の影響を受けて早閉まりすることを防止することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
【符号の説明】
【0087】
1 水洗便器(水洗大便器)
2 便器本体
4 ボウル部
6 導水路
8 トラップ管路
8a 入口
8b 上昇路
8c 下降路
10 リム
12 第1吐水口
14 溜水部
16 第2吐水口
18 洗浄水タンク装置
20 外装タンク
22 貯水タンク
22a 排水口
22b 底面
24 蓋体
26 給水装置
28 排水弁装置
30 給水管
32 給水バルブ
34 フロート
36 吐水口
38 リフィール管
40 オーバーフロー管
40a 弁体保持部
40b 円筒部
40c 取付用凹部
42 操作レバー
44 回転軸
44a 回転軸の中心軸線
46 玉鎖引き上げ部材
46a 第1玉鎖取付部
46b 第2玉鎖取付部
46c 第3玉鎖取付部
48 第1玉鎖
50 第2玉鎖
52 フロート部材
52a 第1玉鎖取付部
52b 第2玉鎖取付部
52c フロート部
52d 底部
52e オーバーフロー管取付部
52f フロート部の中央穴
54 第3玉鎖
56 切替弁
56a 第3玉鎖取付部
56b 錘
58 排水弁ユニット(排水弁)
58a 排水弁ユニットの中心軸線
60 排水口ユニット(排水部)
62 外側制御筒部材
64 排水口形成部材(排水部)
64a 排水口
64b 排水口突起部
66 シール部材
68 締結部材
70 ベース部
70a ベース部の上面
72 保持突起
74 排水口形成部材の上端開口部
76 内側制御筒部材
76a 開口
76b 貯水部
76c ガイド部
76d 係合溝
76e 壁部
78 保持突起
80 排水口形成部材のリブ
82 連通口
84 弁体
84a 取付穴
84b 弁体の上面
84c 弁体の下面
84d 弁体の外周部
85 弁体保持部材(弁体保持手段)
85a 挿入穴
85b 取付部
86 オーバーフロー管取付部材
86a 流入口
88 リフィール管取付部材
88a ノズル部
90 筒体本体
90a 係合溝
90b 近位側側壁
90b’ 遠位側側壁
90c 洗浄モード切替用開口部
90d 流量調節用の近位側開口部
90d’ 流量調節用の遠位側開口部
92 流量調節部材
94 近位側流量調節部材
96 遠位側流量調節部材
98 弁体保持部材の上面部
98a 弁体保持部材の中心側上面部
98b 弁体保持部材の外側上面部
98c 弁体保持部材の外側上面部の開口
100 弁体保持部材の側面部
102 弁体保持部材の下面部
102a 弁体保持部材の下面部の内側端部
102b 弁体保持部材の下面部の開口
104 弁体保持部材の上側外縁部
106 弁体保持部材の下側外縁部
200 排水弁ユニット
202 弁体
202a 弁体の上面
202b 弁体のアンカー部(弁体保持手段)
202c 弁体の内周部
204 弁体保持部材
204a 弁体保持部材の下面
204b 弁体保持部材のアンカー取付部(弁体保持手段)
204c 弁体保持部材の内周部
300 排水弁ユニット
302 弁体
302a 弁体の上面
302b 弁体の内周部
304 弁体保持部材
304a 弁体保持部材の下面
304b 弁体保持部材の内周部
306 接着剤(弁体保持手段)
400 排水弁ユニット
402 弁体
402a 弁体の上面
402b 弁体の内周部
404 弁体保持部材
404a 弁体保持部材の内周部
406 剛性部材(弁体保持手段)
406a 剛性部材の外周部
406b 剛性部材の内周部
500 排水弁ユニット
502 弁体
502a 弁体の外周縁部(弁体保持手段)
502b 弁体の下面部
502c 弁体の下面部の外側端部
502d 弁体の内周部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、
洗浄水タンクの底面に取り付けられて排水口を形成する排水部と、
膨潤する材料で形成されて上下動することにより上記排水部の排水口を開閉する弁体と、この弁体が膨潤した状態で上記弁体をほぼ水平に保持する弁体保持手段と、を備えた排水弁と、
を有することを特徴とする排水弁装置。
【請求項2】
上記排水部は、上記排水口の周縁部に沿って上方に突出する排水口突起部を備え、上記排水弁の弁体保持手段は、上記弁体の上方を覆うようにほぼ水平方向に延びる上面部と、上記弁体の周縁部側方を覆うように上記上面部の外側端部からほぼ下方に所定長さ延びる側面部と、上記弁体の周縁部下方を覆うように上記側面部の下端部からほぼ水平方向内側に所定長さ突出する下面部と、を備え、上記弁体保持手段は、上記上面部、上記側面部及び上記下面部によって取り囲まれて上記排水部の排水口突起部よりも外側の領域内において上記弁体を上記弁体保持手段の下面部よりも上方に保持する請求項1記載の排水弁装置。
【請求項3】
上記排水弁の弁体保持手段の下面部は、上記排水弁の弁体が上記排水口突起部に着座した際、上記洗浄水タンクの底面よりも所定距離上方に位置している請求項2記載の排水弁装置。
【請求項4】
上記弁体保持手段は、更に、上記上面部と上記側面部とを接続する曲がり面を形成する上側外縁部と、上記側面部と上記下面部とを接続する曲がり面を形成する下側外縁部と、を備えている請求項2又は3に記載の排水弁装置。
【請求項5】
上記排水弁の弁体保持手段の上面部は、上記排水弁の弁体の中心側領域の上面を保持する中心側上面部と、この中心側上面部よりも上方に突出して上記弁体の中心側領域よりも外側に位置する外側領域の上面を保持する外側上面部と、を備え、この外側上面部は、上記排水弁の弁体が上記排水口突起部に着座した際に上記排水部の弁体の外側領域が上方に撓み変形可能となるように、ほぼ水平状態の上記弁体の上面よりも所定距離上方に位置している請求項2乃至4の何れか1項に記載の排水弁装置。
【請求項6】
上記排水弁の弁体保持手段の外側上面部は、上下方向に貫く複数の開口が形成されている請求項5記載の排水弁装置。
【請求項7】
上記排水弁の弁体は、上記洗浄水タンク内から4.8リットル以下の洗浄水が上記排水部の排水口を経て上記便器に供給されるように上記排水部の排水口を開閉する請求項1乃至6の何れか1項に記載の排水弁装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置。
【請求項9】
請求項8記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−255253(P2012−255253A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127434(P2011−127434)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】