説明

排水桝用排水管継手及び排水桝

【目的】 接続する排水管の数が増えても簡単に設置でき、汚水つまりの点検や処置、清掃を簡単に行え、構造が似た埋設物を利用できる排水桝を提供する。
【構成】 地中に埋設されるケース13と、ケース13内に配設される透明部材製の排水管継手14とからなる排水桝11であって、ケース13は、ケース本体13Aと、ケース本体13Aに開閉可能に設けられた蓋体と、ケース本体13Aの側面1303,1307にそれぞれ貫設された孔1305,1309とで構成され、排水管継手14は、孔1305からケース本体13A内に挿通された排水主配管3が両端にそれぞれ接続される管本体1501と、管本体1501から突設され排水管5が接続される分岐管1503と、管本体1501から突設されその上端に開閉可能に蓋体1507が取着される点検用管1505とを備えた2つの管継手15A,15Bを、管本体1501どうしを結合して構成されている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設される排水桝と該排水桝に組み込まれる排水管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、台所や便所で発生した汚水は、建物の排水管から地中の排水桝に流され、この排水桝内で排水主配管を流れる汚水と合流される。
【0003】図6は従来の排水桝の斜視図で、図中1は排水桝、3は排水主配管、5は排水管5をそれぞれ示す。前記排水桝1は、コンクリート製で箱形を呈し地中に埋設されるケース101と、該ケース101の上部の開口103を開閉する蓋体(図示せず)とを備え、この蓋体は地上に露出される。
【0004】前記ケース101の底面105には、該ケース101の対向する一対の側面107間に亘って主流用の溝部(インバート)109が半円状に形成され、また、前記ケース101の他の2つの側面111から前記溝部109に亘って合流用の溝部113が半円状にそれぞれ形成され、前記溝部109に接続されている。前記各側面107には、前記溝部109に連通するように円形の接続口115が貫設され、一方の側面107の接続口115には前記排水主配管3の上流側部分が接続され、他方の側面107の接続口115には前記排水主配管3の下流側部分が接続されている。また、前記各側面111には、前記溝部113に連通するように円形の接続口117が貫設され、この接続口117には前記排水管5がそれぞれ接続されている。
【0005】前記排水桝1では、前記排水管5を通り前記接続口117から溝部113を経て溝部109に流れ込んだ建物内の汚水が、前記排水主配管3の上流側部分を通り前記接続口115から溝部109に流れ込んだ汚水と合流し、反対側の前記接続口115からケース101外に排出されて前記排水主配管3の下流側部分に流れ込み、不図示の下水道本管に流される。尚、前記ケース101内の汚水つまりの点検や清掃は、前記蓋体を開けて前記開口103から行う。
【0006】図7は、前記排水主配管3や排水管5に介設される従来の桝の斜視図で、図中に示す桝7は継手タイプで、両端に開口703が形成された管本体701と、この管本体701の長手方向中間部から突設された接続管705とを備え、前記開口703にはそれぞれ前記排水主配管3や排水管5の上流側部分と下流側部分がそれぞれ接続され、前記接続管705には管体707を介して掃除口709が設けられ、この掃除口709は地上に露出される構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の排水桝1では、接続される前記排水管5の数が増えると、ケース101の底面105に複雑なパターンで多数の溝部113を形成しなければならないので、溝部113の形成作業が面倒になる不具合があった。また、ケース101内で汚水の流路が開放されているため、汚水がケース101の外に漏れたり、汚水の悪臭がケース101の外に漏れるのを防止するため、前記開口103と蓋体の間を確実に閉塞する必要があり、構成が複雑になる不具合があった。また、ケース101内で汚水の流路が開放され、ケース101内に汚水が流出し、さらに、前記のように蓋体を確実に閉塞する必要があることから、ケース101と構造が似通った他の埋設物、例えば、電力、通信ケーブルの暗渠に介設される中継用の桝や、送水、送液、送気管の暗渠に介設される分岐用の桝、バルブボックス、メータボックス等のケースを利用して排水桝1を安価に構成することができない不具合があった。
【0008】さらに、従来の継手タイプの桝7では、掃除口709の蓋体711を開けることで管本体701内の清掃を行うことができるものの、該管本体701自体が地中に埋設されているため、管本体701内の汚水つまりの点検や、汚水つまりに対する処置を行う場合には、詳しい状況を確認するため桝7の回りを掘り起こさなければならないという不具合があった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、接続する排水管の数が増えても簡単に設置でき、内部の汚水つまりの点検やそれに対する処置、或は清掃を簡単に行え、しかも、構造が似通った他の埋設物を利用して安価に構成できる排水桝と排水桝用排水管継手を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために本発明は、排水桝に組み込まれ、透明製の材料で形成された排水管継手であって、両端に排水管が接続される管本体と、前記管本体から突設されその上端に開閉可能に蓋体が取着される点検用管とを備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記排水管とは別の排水管が接続される分岐管が前記管本体から突設されているものとした。さらに、本発明は、前記排水桝用排水管継手が、少なくとも前記管本体と点検用管をそれぞれ備えた複数の管継手がその管本体どうしを結合することで構成されているものとした。
【0012】また、前記目的を達成するために本発明は、地中に埋設されるケースと、該ケース内に配設される排水管継手とからなる排水桝であって、前記ケースは、地中に埋設されるケース本体と、該ケース本体に開閉可能に設けられた蓋体と、前記ケース本体に貫設された複数の排水管挿通孔とで構成され、前記排水管継手は、前記排水管挿通孔からケース本体内に挿通された排水管がその両端に接続される管本体と、該管本体から突設されその上端に開閉可能に蓋体が取着される点検用管とを備え、前記排水管継手は透明製の材料で形成されていることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明は、前記排水管挿通孔とは別の排水管挿通孔からケース本体内に挿通された排水管が接続される分岐管が前記管本体から突設されているものとした。また、本発明は、前記排水管継手が、少なくとも前記管本体と点検用管をそれぞれ備えた複数の管継手がその管本体どうしを結合することで構成されているものとした。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例に係る排水桝の斜視図を示し、図6及び図7と同一部材、箇所には同じ引用符号を付して説明する。
【0015】図中11は実施例に係る排水桝を示し、排水桝11は、前記排水管5(特許請求の範囲における別の排水管に相当)を排水主配管3(特許請求の範囲における排水管に相当)に接続する地中箇所に埋設される。前記排水桝11は、コンクリート製のケース13と、該ケース13に収容された排水管継手14を備えている。
【0016】前記ケース13は、直方体状を呈し上部に矩形の開口1301が形成され地中に埋設されるケース本体13Aと、この開口1301に開閉可能に設けられた蓋体(図示せず)とで構成され、前記開口1301及び蓋体は地上に露出される。前記ケース本体13Aの対向する一対の側面1303には孔1305がそれぞれ1つずつ貫設され、他の2つの側面1307のうち一方の側面1307には孔1309が1つ貫設され、他方の側面1307には前記孔1309が2つ貫設されている。尚、本実施例では、前記各孔1305,1309が排水管挿通孔に相当し、前記各孔1309は前記各孔1305より若干高い高さ箇所に貫設されている。
【0017】前記孔1305は前記排水主配管3の外径に応じた内径で形成され、前記一対の側面1303のうち一方の側面1303の前記孔1305には前記排水主配管3の上流側部分が挿通され、他方の側面1303の前記孔1305には前記排水主配管3の下流側部分が挿通されている。前記孔1309は前記排水管5の外径に応じた内径で形成され、各孔1309には前記排水管5がそれぞれ挿通されている。
【0018】前記排水管継手14は、例えばプラスチック等の透明な部材からなる2つの管継手15A,15Bで構成されている。一方の前記管継手15Aは、直線状に延出する管本体1501と、この管本体1501の両側面から若干上方で且つ前記排水主配管3の上流側部分方向に湾曲しつつ突設された2本の分岐管1503と、管本体1501の上面から上方に突設された点検用管1505と、この点検用管1505の上端開口に着脱可能に且つ水密に結合される蓋体1507とを備えている。他方の前記管継手15Bは、前記分岐管1503が1本である点が前記管継手15Aと異なり、分岐管1503が1本である他は前記管継手15Aと同様に、管本体1501、点検用管1505、並びに蓋体1507とを備えている。尚、前記点検用管1505の高さは、前記ケース本体13A内部の高さよりも小さい寸法で形成されている。前記管継手15A,15Bの平面図及び側面図を図2(a),(b)及び図3(a),(b)にそれぞれ示す。
【0019】前記2つの管継手15A,15Bは、双方の管本体1501を直線状とした状態で、該管本体1501の向かい合う端部どうしが接続管17を介して脱着可能且つ水密に結合され、一方の管継手15Aの管本体1501の他端に排水主配管3の上流側部分が脱着可能且つ水密に結合され、他方の管継手15Bの管本体1501の他端に排水主配管3の下流側部分が脱着可能且つ水密に結合され、実施例では、管本体1501,1501が前記排水主配管3に同一直線状に連結されている。
【0020】また、前記管継手15Aの2つの分岐管1503には、前記他方の側面1307の2つの孔1309のうち1つの孔1309に挿通された前記排水管5と、前記一方の側面1307の孔1309に挿通された前記排水管5が、脱着可能且つ水密にそれぞれ結合され、前記管継手15Bの分岐管1503には、前記他方の側面1307の2つの孔1309のうち残りの1つの孔1309に挿通された2つの前記排水管5が脱着可能且つ水密に結合されている。尚、前記排水管継手14は、前記排水主配管3に接続する排水管5の数に応じて、前記管継手15A,15Bを任意の個数組み合わせて構成することができる。
【0021】上述の構成による本実施例の排水桝11では、前記3つの排水管5から対応する分岐管1503を経て管本体1501に流れ込んだ汚水(図示せず)は、前記排水主配管3の上流側部分から前記管本体1501に流れ込んだ汚水と合流し、該管本体1501から前記排水主配管3の下流側部分に流れ出る。
【0022】前記排水管継手14における汚水つまりの点検は、前記ケース本体13Aの蓋体を開け、前記開口1301から前記各管継手15A,15Bを見ることで行う。また、前記排水管継手14内の清掃は、前記排水主配管3や排水管5を前記各管継手15A,15Bに結合したまま、前記蓋体1507を開き、前記点検用管1505から前記管本体1501や分岐管1503に清掃用のブラシ等を挿入することで行う。さらに、排水管継手14内での汚水つまりに対する処置は、前記各管継手15A,15Bの管本体1501や分岐管1503から前記排水主配管3や排水管5をそれぞれ取り外し、汚水つまりの原因となる異物等を管本体1501や分岐管1503から除去することで行い、或は、前記排水管継手14内の清掃時と同様にして行う。
【0023】このように本実施例によれば、前記排水管継手14により前記ケース本体13A内に汚水の流路が閉塞された状態で画成されるので、従来の排水桝のように、ケース本体13Aの底面に溝部を形成する必要がなく、接続する排水管5の数が増えても、前記管継手15A,15Bを任意の個数組み合わせて、或は、他の形状の管継手を組み合わせて前記排水管継手14を構成することで容易に対応することができる。また、本実施例によれば、前記排水管継手14が透明な部材により形成されているため、排水管継手14内での汚水つまりに対する処置を、排水桝11の回りを掘り起こすことなく、ケース本体13Aの蓋体を開くだけで簡単に行うことができる。さらに、本実施例によれば、前記排水管継手14により閉塞された汚水の流路が画成されるので、従来の排水桝のように、汚水がケース本体13Aの外に漏れたり、汚水の悪臭がケース本体13Aの外に漏れる等の不具合は生ぜず、そのため、ケース本体13Aの開口1301と蓋体の間を確実に閉塞する必要がなくなり、前記開口1301及び蓋体部分の構成を簡略化でき、電力ケーブルの中継用桝や送水管の分岐用桝を排水桝として兼用することも可能となる。
【0024】次に、電力ケーブルの中継用桝を排水桝として兼用した第2実施例について説明する。図4は電力ケーブルの中継用桝を兼ねる排水桝を示し、図1と同一の部材、箇所には同じ引用符号を付して説明する。
【0025】図中21で示す本実施例の排水桝は、電力ケーブル23の敷設方向を転換する中継点の地中に埋設される。前記排水桝21は、コンクリート製のケース25と、該ケース25に収容された排水管継手27を備えている。前記ケース25は、直方体状を呈し上部に矩形の開口2501が形成されたケース本体25Aと、この開口2501に開閉可能に設けられた蓋体(図示せず)とで構成され、前記開口2501及び蓋体は地上に露出される。
【0026】前記ケース本体25Aの対向する一対の側面2503には孔2505がそれぞれ1つずつ貫設され、他の2つの側面2507のうち一方の側面2507には孔2509が1つ貫設され、ケース本体25Aの底面には支持台29が設置されている。尚、本実施例では、前記各孔2505,2509が排水管挿通孔に相当し、前記孔2509は前記各孔2505より若干高い高さ箇所に貫設されている。
【0027】前記孔2505は前記排水主配管3の外径に応じた内径で形成され、前記一対の側面2503のうち一方の側面2503の前記孔2505には前記排水主配管3の上流側部分が挿通され、他方の側面2503の前記孔2505には前記排水主配管3の下流側部分が挿通されている。前記孔2509は前記排水管5の外径に応じた内径で形成され、該孔2509には前記排水管5が挿通されている。
【0028】前記排水管継手27は、例えばプラスチック等の透明な部材からなる管継手15Cで構成されている。前記管継手15Cは、管継手15Bと同様な管本体1501、1本の分岐管1503、点検用管1505、並びに蓋体1507を備えている。前記管本体1501の両端には前記排水主配管3の上流側部分及び下流側部分が脱着可能且つ水密にそれぞれ結合され、前記分岐管1503には前記排水管5が脱着可能且つ水密に結合されている。
【0029】また、前記ケース本体25Aの隣接する2つの前記側面2503,2507には孔2511がそれぞれ2つずつ貫設され、各孔2511に前記電力ケーブル23の配管2301がそれぞれ挿通され、前記電力ケーブル23の部分が前記ケース本体25A内に介在し、前記支持台29により支持されている。
【0030】このような構成の本実施例によれば、前記排水管継手27により閉塞された汚水の流路が画成されるので、汚水がケース本体25A内に流出するおそれはなく、従って、ケース本体25A内に排水主配管3や排水管5と共に電力ケーブル23を収容することが可能となり、双方のケースを共通化しコストダウンを図ることが可能となる。
【0031】次に、送水管の分岐用桝を排水桝として兼用した第3実施例について説明する。図5は送水管の分岐用桝を兼ねる排水桝を示し、図1と同一の部材、箇所には同じ引用符号を付して説明する。
【0032】図中31で示す本実施例の排水桝は、送水管33に管継手3301を介して枝管34を接続する分岐点の地中に埋設される。前記排水桝31は、コンクリート製のケース35と、該ケース35に収容された排水管継手37を備えている。前記ケース35は、直方体状を呈し上部に矩形の開口3501が形成されたケース本体35Aと、この開口3501に開閉可能に設けられた蓋体(図示せず)とで構成され、前記開口3501及び蓋体は地上に露出される。
【0033】前記ケース本体35Aの対向する一対の側面3503には孔3505がそれぞれ1つずつ貫設され、他の2つの側面3507のうち一方の側面3507には孔3509が1つ貫設されている。尚、本実施例では、前記各孔3505,3509が排水管挿通孔に相当し、前記孔3509は前記各孔3505より若干高い高さ箇所に貫設されている。
【0034】前記孔3505は前記排水主配管3の外径に応じた内径で形成され、前記一対の側面3503のうち一方の側面3503の前記孔3505には前記排水主配管3の上流側部分が挿通され、他方の側面3503の前記孔3505には前記排水主配管3の下流側部分が挿通されている。前記孔3509は前記排水管5の外径に応じた内径で形成され、該孔3509には前記排水管5が挿通されている。
【0035】前記排水管継手37は、前記排水管継手27と同じく前記管継手15Cで構成され、この管継手15Cに前記排水主配管3や排水管5が前記排水桝21の場合と同じように結合されている。
【0036】また、前記一対の側面3503には孔3511がそれぞれ1つずつ貫設されており、前記他方の側面3503の孔3511には前記送水管33の上流側部分が挿通され、前記一方の側面3503の孔3511には前記送水管33の下流側部分が挿通されている。さらに、前記一方の側面3503には孔3513が1つ貫設されており、この孔3513には前記枝管34が挿通され、該枝管34にはバルブ3401が介設されている。そして、前記送水管33の上流側部分と下流側部分は管継手3301を介して連結されると共に、この管継手3301に前記枝管34が連結され、送水管33を流れる水が前記バルブ3401を介して前記枝管34に供給されるように構成されている。
【0037】このような構成の本実施例によれば、前記の第2実施例と同様に、前記排水管継手14により閉塞された汚水の流路が画成されるので、汚水がケース本体35A内に流出するおそれはなく、従って、ケース本体35A内に排水主配管3や排水管5と共に送水管33や枝管34を収容することが可能となり、双方のケースを共通化しコストダウンを図ることが可能となる。
【0038】尚、排水桝のケースとしては、前記の電力ケーブル23の中継用や送水管33の分岐用のケース25,35に限らず、例えば、通信ケーブルの中継用桝や、送液、送気管の分岐用桝のケース、バルブボックス、メータボックス等、種々のケースを兼用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排水桝に組み込まれ、透明製の材料で形成された排水管継手であって、両端に排水管が接続される管本体と、前記管本体から突設されその上端に開閉可能に蓋体が取着される点検用管とを備える構成とした。また、本発明によれば、地中に埋設されるケースと、該ケース内に配設される排水管継手とからなる排水桝であって、前記ケースは、地中に埋設されるケース本体と、該ケース本体に開閉可能に設けられた蓋体と、前記ケース本体に貫設された複数の排水管挿通孔とで構成され、前記排水管継手は、前記排水管挿通孔からケース本体内に挿通された排水管がその両端に接続される管本体と、該管本体から突設されその上端に開閉可能に蓋体が取着される点検用管とを備え、前記排水管継手は透明製の材料で形成されている構成とした。このため、接続する排水管の数が増えても簡単に設置でき、内部の汚水つまりの点検やそれに対する処置、或は清掃を簡単に行え、しかも、構造が似通った他の埋設物を利用して安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る排水桝の斜視図である。
【図2】(a),(b)は図1に示す管継手の平面図及び側面図である。
【図3】(a),(b)は図1に示す管継手の平面図及び側面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る排水桝の斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る排水桝の斜視図である。
【図6】従来例に係る排水桝の斜視図である。
【図7】従来例に係る桝の斜視図である。
【符号の説明】
11,21,31 排水桝
13,25,35 ケース
13A,25A,35A ケース
1305,1309,2505,2509,3505,3509 排水管挿通孔
14,27,37 排水管継手
15A,15B,15C 管継手
1501 管本体
1503 分岐管
1505 点検用管
1507 蓋体
3 排水主配管(排水管)
5 排水管(別の排水管)

【特許請求の範囲】
【請求項1】 排水桝に組み込まれ、透明製の材料で形成された排水管継手であって、両端に排水管が接続される管本体と、前記管本体から突設されその上端に開閉可能に蓋体が取着される点検用管と、を備えることを特徴とする排水桝用排水管継手。
【請求項2】 前記排水管とは別の排水管が接続される分岐管が前記管本体から突設されている請求項1記載の排水桝用排水管継手。
【請求項3】 前記排水桝用排水管継手は、少なくとも前記管本体と点検用管をそれぞれ備えた複数の管継手がその管本体どうしを結合することで構成されている請求項1又は2記載の排水桝用排水管継手。
【請求項4】 地中に埋設されるケースと、該ケース内に配設される排水管継手とからなる排水桝であって、前記ケースは、地中に埋設されるケース本体と、該ケース本体に開閉可能に設けられた蓋体と、前記ケース本体に貫設された複数の排水管挿通孔とで構成され、前記排水管継手は、前記排水管挿通孔からケース本体内に挿通された排水管がその両端に接続される管本体と、該管本体から突設されその上端に開閉可能に蓋体が取着される点検用管とを備え、前記排水管継手は透明製の材料で形成されている、ことを特徴とする排水桝。
【請求項5】 前記排水管挿通孔とは別の排水管挿通孔からケース本体内に挿通された排水管が接続される分岐管が前記管本体から突設されている請求項4記載の排水桝。
【請求項6】 前記排水管継手は、少なくとも前記管本体と点検用管をそれぞれ備えた複数の管継手がその管本体どうしを結合することで構成されている請求項4又は5記載の排水桝。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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【図7】
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【公開番号】特開平7−238587
【公開日】平成7年(1995)9月12日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−58046
【出願日】平成6年(1994)3月2日
【出願人】(000112668)株式会社フジタ (20)