説明

掛け布団セット

【課題】2枚の掛け布団の一端部を隙間が生じるようなことなく、確実に連結できるようにした掛け布団セットを提供することにある。
【解決手段】第1の掛け布団2Aの第1の外装地7Aの幅方向一端部の上面に設けられた第1の補強部12と、第1の補強部に設けられたオスホック或いはメスホック19のいずれか一方のホックと、第2の掛け布団2Bの第2の外装地7Bの幅方向一端部の下面に設けられた第2の補強部17と、第2の補強部に設けられ第1の掛け布団の幅方向の一端部の上面に第2の掛け布団の幅方向の一端部を重合させた状態で第1の補強部の一方のホックに着脱可能に連結する他方のホックとを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は2枚の掛け布団を連結して大きなサイズの掛け布団としても利用することができる掛け布団セットに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、ベッド装置にはシングルサイズ、ダブルサイズ或いはクイーンサイズなどがあり、最近ではさらに大きなサイズの要求が多く、その場合、必要に応じて分離して使用できるようにシングルサイズのベッド装置を2台購入し、並べてキングサイズとして利用することがある。
【0003】
他のサイズのベッド装置にはそれぞれ対応したサイズの掛け布団があるが、シングルサイズのベッド装置を並べてキングサイズのベッド装置として利用する場合は、シングルサイズの掛け布団を2枚購入して利用することになる。しかしながら、2枚の掛け布団を利用するよりも、キングサイズの掛け布団を1枚利用した方がよい場合がある。
【0004】
そこで、シングルサイズの2枚の掛け布団を必要に応じてキングサイズの1枚の掛け布団として利用することができる掛け布団セットが要望されている。このような掛け布団セットとしては、特許文献1に示されているように、シングルサイズの2枚の掛け布団を、キングサイズに形成された掛け布団カバー内に収容して利用するということが行なわれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−177111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、キングサイズの掛け布団カバーの内部に、シングルサイズの2枚の掛け布団を並べて収容する場合、隣り合う掛け布団の端部間に隙間が生じると、その隙間によって保温性、外観或いは利用者に与える感触などが低下するから、それを防止するために2枚の掛け布団の端部を重ねて上記掛け布団カバー内に収容するようにしている。
【0007】
しかしながら、上記掛け布団カバー内に2枚の掛け布団の端部を重ねて収容しても、使用中に内部の布団がずれ動くため、2枚の掛け布団の端部間に隙間が生じてしまうことがあるから、そのような場合には隙間部分の保温効果や感触などが低下するということがある。
【0008】
この発明は、2枚の掛け布団を1枚の掛け布団の大きさにして使用する場合に、これらの布団の端部間に隙間が生じることがないようにした掛け布団セットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、第1の掛け布団と第2の掛け布団を備えた掛け布団セットであって、
上記第1の掛け布団の第1の外装地の幅方向一端部の上面に設けられた第1の補強部と、
この第1の補強部に設けられたオスホック或いはメスホックのいずれか一方のホックと、
上記第2の掛け布団の第2の外装地の幅方向一端部の下面に設けられた第2の補強部と、
この第2の補強部に設けられ上記第1の掛け布団の幅方向の一端部の上面に上記第2の掛け布団の幅方向の一端部を重合させた状態で上記第1の補強部の上記一方のホックに着脱可能に連結する他方のホックと
を具備したことを特徴とする掛け布団セットにある。
【0010】
上記第1の補強部と上記第2の補強部は、上記第1の掛け布団と上記第2の掛け布団の外装地の幅方向一端部の端縁に設けられた端縁補強部と、その端縁よりも幅方向内方に設けられた内方補強部とを有し、
上記第1の補強部と第2の補強部の上記端縁補強部と上記内方補強部には、上記幅方向と交差する上下方向に沿ってそれぞれ所定間隔で複数の上記一方のホックと他方のホックが設けられていることが好ましい。
【0011】
上記端縁補強部は、上記各外装地の表地と裏地との端部を内方へ折り返してその折り返し部分を重ね合わせた4枚構造であって、その4枚構造となった布地を上記ホックを取付けるために他の部分と隔別するよう縫合形成されていて、
上記内方補強部は、上記各外装地の表地或いは裏地の一方を掛け布団の上下方向全長にわたって弛ませるとともに、弛ませた布地の内部に補強材を入れた弛み部を有し、この弛み部に上記ホックを取付けるための部分を他の部分と隔別して縫合形成されていることがこのましい。
【0012】
上記第1の掛け布団と第2の掛け布団は、幅方向及び上下方向に対して内部に充填物が充填された複数の収容空間部に隔別されていて、
連結されたときに重合する上記第1の掛け布団と第2の掛け布団の幅方向一端部に位置する上記収容空間部には、他の収容空間部に比べて少なり量の充填物が設定されていることが好ましい。
【0013】
上記第1の掛け布団と第2の掛け布団の収容空間部は、上下方向の上端を上記外装地の表地に縫合し、下端を裏地に縫合した仕切り布によって区画形成されていて、
上記内方補強部の上記弛み部に設けられる上記補強材は、この弛み部に挿入された上記仕切り布の端部であることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、第1の掛け布団の第1の外装地の幅方向一端部の上面に、第2の掛け布団の第2の外装地の幅方向一端部の下面を重ねた状態でホックによって着脱可能に連結することができる。
【0015】
そのため、第1の掛け布団と第2の掛け布団との連結状態が使用中に損なわれて一対の掛け布団の端部間に隙間が生じることが防止されるから、2枚の掛け布団を連結してサイズの大きな1つの掛け布団として良好に使用することができる。
【0016】
しかも各掛け布団には補強部を設け、この補強部にホックを設けるようにしたから、ホックに加わる力によって各掛け布団の外装地が損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の一実施の形態を示す掛け布団セットの使用状態の斜視図。
【図2】連結された第1の掛け布団と第2の掛け布団が収容される布団カバーの平面図。
【図3】連結された第1の掛け布団と第2の掛け布団の平面図。
【図4】図3に示す連結された第1、第2の掛け布団の側面図。
【図5】第1の掛け布団の平面図。
【図6】第2の掛け布団の平面図。
【図7】各掛け布団の端縁補強部のホックが設けられた部分の平面図。
【図8】図7のZ−Z線に沿う断面図。
【図9】(a)は第1の掛け布団の弛み部が設けられた部分の拡大断面図、(b)は第2の掛け布団の弛み部が設けられた部分の拡大断面図。
【図10】第1の掛け布団と第2の掛け布団のそれぞれホックが設けられた一端部を連結する前の状態を示す分解図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は2つのシングルサイズのベッド装置1A,1Bを並べてキングサイズのベッド装置として使用している状態を示す斜視図であって、その場合、各シングルサイズのベッド装置1A,1Bに用いられる、シングルサイズの第1の掛け布団2Aと、第2の掛け布団2B(図3に示す)はこれらの一端部が後述するように連結されてキングサイズにされて図2に示す布団カバー4に収容されている。なお、図1は布団カバー4に収容されていない状態の第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bを示している。
【0020】
図2は上記布団カバー4を示す平面図であって、この布団カバー4は一端部が連結された第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bとがなす幅寸法と上下方向において、ほぼ同じ寸法を有する袋状に形成されていて、その上辺4aを除く3辺がファスナ5によって開閉可能になっている。
【0021】
そして、上記布団カバー4内には、ファスナ5によって上記布団カバー4の三辺を開き、内部に互いの一端部が連結された第1、第2の掛け布団2A,2Bを収容してから、開かれた三辺がファスナ5によって閉じられる。つまり、布団カバー4は三辺が開閉可能であるため、連結された第1、第2の掛け布団2A,2Bの出し入れを容易に行なうことができるようになっている。
【0022】
なお、布団カバー4に収容された第1、第2の掛け布団2A,2Bは、布団カバー4の内面に設けられた連結紐を、第1、第2の掛け布団2A,2Bの周縁部に設けられたループ部(ともに図示せず)に連結することで、布団カバー4でずれ動くことがないよう保持されている。
【0023】
図3は連結された第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bの平面図で、図4は側面図である。図5は第1の掛け布団2Aの平面図であり、図6は第2の掛け布団2Bの平面図である。
【0024】
第1の掛け布団2Aは布地を袋状に縫製した第1の外装地7Aを有し、第2の掛け布団2Bは布地を袋状に縫製した第2の外装地7Bを有する。袋状に縫製された第1の外装地7Aと第2の外装地7Bの内部は、図9(a),(b)に示す帯状の仕切り布8によって複数の収容空間部9、この実施の形態では図5と図6に示すように幅方向と上下方向にそれぞれ4つの収容空間部9に隔別形成されている。
【0025】
すなわち、上記第1の外装地7Aの仕切り布8は、図9(a)に示すように上下方向の上端部を上記外装地7Aの表地11aに後述するように縫合し、下端部を折り曲げて裏地11bに縫合している。上記第2の外装地7Bの仕切り布8は、図9(b)に示すように上下方向の上端部を折り曲げて上記外装地7Aの表地11aに縫合し、下端部を裏地11bに後述するように縫合している。それによって、上記各外装地7A,7Bの内部に収容空間部9が隔別形成されている。
【0026】
上記第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bとの収容空間部9にはそれぞれ充填物である羽毛10が収容されている。図5と図6に示すように、各掛け布団2A,2Bの幅方向両端に位置するそれぞれ2列の収容空間部9に充填される羽毛の量は、幅方向中央部に位置する2列に充填される羽毛10の量の約半分となっている。それによって、各掛け布団2A,2Bの幅方向両端部の2列の収容空間部9の厚さは、中央部の2列の収容空間部9の厚さの約半分となっている。
【0027】
図5に示すように、上記第1の掛け布団2Aの幅方向一端部の上面には第1の補強部12が形成されている。この第1の補強部12は、上記第1の掛け布団2Aの幅方向の一端縁に形成された5つの第1の端縁補強部12aと、この第1の端縁補強部12aよりも第1の掛け布団2Aの幅寸法の約4分の1の幅寸法分だけ内方の箇所に上下方向全長にわたって形成された第1の内方補強部12bからなる。
【0028】
上記第1の端縁補強部12aは、図8に示すように上記第1の掛け布団2Aの第1の外装地7Aの表地11aと裏地11bの端部を内面側に折り曲げて重ね合わせ、重ね合わされた4枚の布地の上下方向の上下端部と中途部の合計三箇所を、図7に示すように三角形状に縫合して他の部分と隔別して形成されている。
【0029】
そして、5つの端縁補強部12aにはそれぞれオスホックとメスホックのうちの一方、この実施の形態ではオスホック14が取付けられている。
【0030】
上記第1の内方補強部12bは、図5と図9(a)に示すように上記第1の掛け布団2Aの第1の外装地7Aの表地11aの一端縁から第1の掛け布団2Aの幅寸法の約4分の1の幅寸法分だけ内方の箇所で、上記表地11aを上下方向全長にわたって弛ませて外面側に所定の寸法で突出させた弛み部15を有する。
【0031】
上記弛み部15の内部には、図9に示すように上記第1の外装地7Aの内部を収容空間部9に区画した上記仕切り布8の上端部が全長にわたって挿入されて一体的に縫合されている。つまり、上記仕切り布8の上端部は上記弛み部15を補強する補強材として使用されている。
【0032】
さらに、上記弛み部15と上記仕切り布8の上端部を一体的に縫合する前に、上記弛み部15の上下方向両端部の2箇所と、中途部の3箇所の合計5箇所には、上記弛み部15をさらに補強する補強材としてのフェルトなどを所定長さに切断したテープ片16(図9(a)に示す)が設けられている。そして、テープ片16が設けられた上記弛み部15の長手方向の5箇所にはそれぞれオスホック14が取付けられている。
【0033】
つまり、第1の掛け布団2Aの長手方向の一端部の上面には、その一端部の端縁と、端縁よりも内方の部分との2列に、上下方向に所定の間隔で合計10個のオスホックが設けられている。
【0034】
図6に示すように、上記第2の掛け布団2Bの幅方向一端部の下面には第2の補強部17が形成されている。この第2の補強部17は、上記第2の掛け布団2Bの幅方向一端縁の上下端部及び中途部の3箇所に形成された合計で5つの第2の端縁補強部17aと、この第2の端縁補強部17aよりも第2の掛け布団2Bの幅寸法の約4分の1の幅寸法分だけ内方の箇所に上下方向の全長にわたって形成された第2の内方補強部17bからなる。
【0035】
上記第2の端縁補強部17aは上記第1の端縁補強部12aと同様、図7と図8に示すように第2の外装地7Bの端部を内方へ折り曲げて4枚重ねとし、その部分の上下端部及び中途部の3箇所を他の部分と隔別するよう三角形状に縫合して形成されている。そして、合計で5つの第2の端縁補強部17aにはオスホック14に着脱可能に連結されるメスホック19が取付けられている。
【0036】
なお、図7と図8において、括弧で示す番号が第2の掛け布団2Bに適用した場合の番号である。
【0037】
上記第2の内方補強部17bは図9(b)に示すように、第2の外装地7Bの裏地11bを上下方向全長にわたって弛ませた弛み部15aを形成し、この弛み部15aに上端を屈曲させて表地11aに縫合した仕切り布8の下端部が挿入されている。さらに、上記弛み部15aには、上下端部及び中途部の三箇所の、合計5箇所にテープ片16が挿入され、テープ片16が設けられた5箇所の部分にオスホックに着脱可能に連結されるメスホック19が取付けられている。
【0038】
そして、第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bは、図10に示すように第1の掛け布団2Aの一端部の上面に第2の掛け布団2Bの一端部下面を重ね、第1の掛け布団2Aの第1の補強部12の第1の端縁補強部12aと第1の内部補強部12bにそれぞれ設けられたオスホックに、第2の掛け布団2Bの一端部の下面に設けられた第2の補強部17の第2の端縁補強部17aと第2の内部補強部17bにそれぞれ設けられたメスホック19を嵌め合わせることで、着脱可能に連結される。
【0039】
そして、着脱可能に連結された第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bは、上記布団カバー4に収容される。
【0040】
このように構成された掛け布団セットによれば、布団カバー4に収容される第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bは、図10に示すように第1の掛け布団2Aの幅方向一端部の上面に2列で設けられたオスホックに、第2の掛け布団2Bの幅方向一端部の下面に、同じく2列で設けられたメスホック19を嵌め合わせて連結される。
【0041】
そのため、使用中に、布団カバー4内の第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bの連結部分に隙間ができるようなことがない。
【0042】
しかも、第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bの連結部分、つまり各掛け布団2A,2Bの幅方向一端部の収容空間部9に充填された羽毛10の量は、中央部の収容空間部9に充填された羽毛10の量の約半分である。
【0043】
そのため、第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bの連結された重合した部分の厚さ寸法は中央部分の厚さ寸法とほぼ同じになり、重合部分が他の部分に比べて極端に厚くなるということがない。つまり、連結された第1の掛け布団2Aと第2の掛け布団2Bは両端部(各掛け布団2A,2Bの幅方向他端)を除く部分の厚さが全体にわたってほぼ均一であるから、保温性や利用者が受ける感触なども均一となる。
【0044】
第1の掛け布団2Aの一端部の上面には、第1の端縁補強部12aと、第1の内方補強部12bからなる第1の補強部12を形成し、この第1の補強部12にオスホックを2列で設けるようにした。
【0045】
同様に、第2の掛け布団2Bの一端部の下面には、第2の端縁補強部17aと、第2の内方補強部17bからなる第2の補強部17を形成し、この第2の補強部17にメスホック19を2列で設けるようにした。
【0046】
各補強部12a,12b,17a,17bは、各掛け布団2A,2Bの外装地7A,7Bを十分に補強する構造となっている。したがって、各補強部12a,12b,17a,17bに設けられたオスホックやメスホック19に比較的大きな引張り力などの外力が加わっても、その外力によって各掛け布団2A,2Bの外装地7A,7Bが破れるなどして損傷するのを防止することができる。
【0047】
とくに、各掛け布団2A,2Bが収容空間部9に羽毛10が充填された羽毛布団の場合、これら掛け布団2A,2Bの外装地7A,7Bがわずかでも破れると、羽毛10が外部に出てくるということがある。
【0048】
しかしながら、各外装地7A,7Bのオスホックやメスホック19が取付けられる部分を、上述したように第1、第2の補強部12,17としたことで、各外装地7A,7Bが損傷して羽毛10が収容空間部9から外部に出てくるのを確実に防止することができるということがある。
【0049】
なお、上記一実施の形態では第1、第2の掛け布団の幅方向両端部の収容空間部に充填される充填物としての羽毛の量を、幅方向中央部の収容空間部に充填される羽毛の量の約半分としたが、第1、第2の掛け布団の連結される一方の端部の収容空間部に充填される羽毛の量だけを、他の収容空間部に充填される羽毛の量の半分としてもよい。
【0050】
そのようにすれば、第1の掛け布団と第2の掛け布団の幅方向一端部を重ねて連結したとき、掛け布団セットは幅方向全体の厚さを均一にすることができる。
【0051】
また、充填物としては羽毛だけに限定されず、綿などの他のものであってもよい。
【0052】
また、第1の掛け布団の幅方向一端部の上面にメスホックを設け、第2の掛け布団の幅方向一端部の下面に押すホックを設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0053】
2A…第1の掛け布団、2B…第2の掛け布団、4…布団カバー、7A,7B…外装地、8…仕切り布(補強材)、9…収容空間部、10…羽毛(充填物)、12…第1の補強部、…オスホック、15…弛み部、17…第2の補強部、19…メスホック。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の掛け布団と第2の掛け布団を備えた掛け布団セットであって、
上記第1の掛け布団の第1の外装地の幅方向一端部の上面に設けられた第1の補強部と、
この第1の補強部に設けられたオスホック或いはメスホックのいずれか一方のホックと、
上記第2の掛け布団の第2の外装地の幅方向一端部の下面に設けられた第2の補強部と、
この第2の補強部に設けられ上記第1の掛け布団の幅方向の一端部の上面に上記第2の掛け布団の幅方向の一端部を重合させた状態で上記第1の補強部の上記一方のホックに着脱可能に連結する他方のホックと
を具備したことを特徴とする掛け布団セット。
【請求項2】
上記第1の補強部と上記第2の補強部は、上記第1の掛け布団と上記第2の掛け布団の外装地の幅方向一端部の端縁に設けられた端縁補強部と、その端縁よりも幅方向内方に設けられた内方補強部とを有し、
上記第1の補強部と第2の補強部の上記端縁補強部と上記内方補強部には、上記幅方向と交差する上下方向に沿ってそれぞれ所定間隔で複数の上記一方のホックと他方のホックが設けられていることを特徴とする請求項1記載の掛け布団セット。
【請求項3】
上記端縁補強部は、上記各外装地の表地と裏地との端部を内方へ折り返してその折り返し部分を重ね合わせた4枚構造であって、その4枚構造となった布地を上記ホックを取付けるために他の部分と隔別するよう縫合形成されていて、
上記内方補強部は、上記各外装地の表地或いは裏地の一方を掛け布団の上下方向全長にわたって弛ませるとともに、弛ませた布地の内部に補強材を入れた弛み部を有し、この弛み部に上記ホックを取付けるための部分を他の部分と隔別して縫合形成されていることを特徴とする請求項2記載の掛け布団セット。
【請求項4】
上記第1の掛け布団と第2の掛け布団は、幅方向及び上下方向に対して内部に充填物が充填された複数の収容空間部に隔別されていて、
連結されたときに重合する上記第1の掛け布団と第2の掛け布団の幅方向一端部に位置する上記収容空間部には、他の収容空間部に比べて少なり量の充填物が設定されていることを特徴とする請求項3記載の掛け布団セット。
【請求項5】
上記第1の掛け布団と第2の掛け布団の収容空間部は、上下方向の上端を上記外装地の表地に縫合し、下端を裏地に縫合した仕切り布によって区画形成されていて、
上記内方補強部の上記弛み部に設けられる上記補強材は、この弛み部に挿入された上記仕切り布の端部であることを特徴とする請求項4記載の掛け布団セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−11083(P2012−11083A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−152216(P2010−152216)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【出願人】(000010032)フランスベッド株式会社 (95)
【Fターム(参考)】