掛け布団用カバー
【課題】生地の有効活用を図った掛け布団用カバーを提供する。
【解決手段】掛け布団用カバーは、矩形形状の下側生地と、この下側生地の外形形状に対応すると共に、掛け布団を出し入れする開口部を有する上側生地とを備え、この上側生地と下側生地とは縫製により結合され、上側生地と下側生地との間に掛け布団を収納できる掛け布団用カバーであって、上側生地の左右に対称的に設けられた一対のE字状部材E、E’は、 幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断すると共に、左側第1水平部E1、左側第2水平部E2、右側第1水平部E1’、右側第2水平部E2’の切り抜きによって生じる裁断時の生地及び、左側第2水平部E2、左側第3水平部E3、右側第2水平部E2’、右側第3水平部E3’の切り抜きによって生じる裁断時の生地をそれぞれ接続部材として利用する。
【解決手段】掛け布団用カバーは、矩形形状の下側生地と、この下側生地の外形形状に対応すると共に、掛け布団を出し入れする開口部を有する上側生地とを備え、この上側生地と下側生地とは縫製により結合され、上側生地と下側生地との間に掛け布団を収納できる掛け布団用カバーであって、上側生地の左右に対称的に設けられた一対のE字状部材E、E’は、 幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断すると共に、左側第1水平部E1、左側第2水平部E2、右側第1水平部E1’、右側第2水平部E2’の切り抜きによって生じる裁断時の生地及び、左側第2水平部E2、左側第3水平部E3、右側第2水平部E2’、右側第3水平部E3’の切り抜きによって生じる裁断時の生地をそれぞれ接続部材として利用する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掛け布団用カバーに係り、特に、生地の有効活用を図った掛け布団用カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、図8乃至図12に示す掛け布団ZFを出し入れする開口部Z、Zを有する掛け布団用カバーZKがある。
この掛け布団用カバーZKは、上側生地Z2の上端と下端を、図10及び図11に示すように折り曲げ、この折り曲げられた端部同士を下側生地Z1を介して縫製により接合したものである。
これら部材を図12に示す幅寸法(例えば、B)一定の長尺の生地から裁断する場合、
上側生地Z2の一方を幅B、長さAで裁断すると共に、開口部Z、Zを形成するために矩形形状部Z’、Z’を切り抜く、次に、上側生地Z2の一方と同様に、上側生地Z2の他方を幅B、長さAで裁断すると共に、開口部Z、Zを形成するために矩形形状部Z’、Z’を切り抜く、次に、幅ZE、長さAで裁断して、下側生地Z1を作成している。
しかしながら、この掛け布団用カバーZKにおいては、開口部Z、Zを形成するために切り抜かれた矩形形状部Z’、Z’の掛け布団用カバーZKを作るための用途がなく、破棄されており、生地の有効活用を図ることができないという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の問題点を除去するようにした掛け布団用カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明の掛け布団用カバーは、矩形形状の下側生地と、
この下側生地の外形形状に対応すると共に、掛け布団を出し入れする開口部を有する上側生地とを備え、この上側生地と前記下側生地とは縫製により結合され、前記上側生地と前記下側生地との間に掛け布団を収納できる掛け布団用カバーであって、前記上側生地は、左右に対称的に設けられた一対のE字状部材と、この一対のE字状部材を接続する接続部材とを有し、前記一対のE字状部材は、左側E字状部材と、右側E字状部材とを有し、
前記左側E字状部材は、左側垂直部と、この左側垂直部より側方に張り出す左側第1水平部、左側第2水平部、左側第3水平部とを有し、前記右側E字状部材は、右側垂直部と、この右側垂直部より側方に張り出す右側第1水平部、右側第2水平部、右側第3水平部とを有し、前記接続部材は、第1接続部材と、第2接続部材と、第3接続部材とを有し、前記第1接続部材は、前記左側第1水平部と前記右側第1水平部とを接続するものであり、
前記第2接続部材は、前記左側第2水平部と前記右側第2水平部とを接続するものであり、
前記第3接続部材は、前記左側第3水平部と前記右側第3水平部とを接続するものであり、前記開口部は、第1開口部と第2開口部であり、前記第1開口部は、前記左側垂直部、前記左側第1水平部、前記第1接続部材、前記右側第1水平部、前記右側垂直部、前記右側第2水平部、前記第2接続部材、前記左側第2水平部により囲まれた部分であり、前記第2開口部は、前記左側垂直部、前記左側第2水平部、前記第2接続部材、前記右側第2水平部、前記右側垂直部、前記右側第3水平部、前記第3接続部材、前記左側第3水平部により囲まれた部分であり、前記一対のE字状部材は、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断すると共に、前記一対のE字状部材の前記左側第1水平部、前記左側第2水平部、前記右側第1水平部、前記右側第2水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第1接続部材に、前記一対のE字状部材の前記左側第2水平部、前記左側第3水平部、前記右側第2水平部、前記右側第3水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第3接続部材に、それぞれ利用したものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の掛け布団用カバーによれば、第1開口部は、左側垂直部、左側第1水平部、第1接続部材、右側第1水平部、右側垂直部、右側第2水平部、第2接続部材、左側第2水平部により囲まれた部分であり、また、第2開口部は、左側垂直部、左側第2水平部、第2接続部材、右側第2水平部、右側垂直部、右側第3水平部、第3接続部材、左側第3水平部により囲まれた部分であり、何れも、接続部材を介在させている分、幅寸法一定の長尺の生地を裁断して開口部を形成するため、切り抜く量を大きくとる必要がなく、しかも、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する際、左側第1水平部、左側第2水平部、右側第1水平部、右側第2水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第1接続部材に、左側第2水平部、左側第3水平部、右側第2水平部、右側第3水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第3接続部材に、それぞれ利用したため、生地の有効活用を図り、コスト的に安価な掛け布団用カバーを得ることができる。
【実施例】
【0006】
本発明の一実施例の掛け布団用カバーを図面を参照して説明する。
図1に示す符号Kは掛け布団用カバーで、掛け布団用カバーKは、図2に示すように、開口部21、22を介して出し入れ自在で、掛け布団Fを内在するものである(図3参照)。
【0007】
掛け布団用カバーKは、縦A(例えば、約224cm)、横B+C(例えば、約118cm)である矩形形状の下側生地1と、この下側生地1の外形形状に対応すると共に、掛け布団Fを出し入れする開口部(例えば、約47cm×約50cm)21、22を有する縦A、横B+Cである矩形形状の上側生地2とを備え、この上側生地2と下側生地1とは縫製(縫製の部位X1、X2)により結合され、上側生地2と下側生地1との間に掛け布団Fを収納できるようになっている。
【0008】
上側生地2は、図6に示すように、左右に対称的に設けられた一対のE字状部材E、E’と、この一対のE字状部材E、E’を接続する接続部材Sとを有している。
一対のE字状部材E、E’は、左側E字状部材Eと、右側E字状部材E’とを有しており、左側E字状部材Eは、更に、左側垂直部E0と、この左側垂直部E0より側方に張り出す左側第1水平部E1、左側第2水平部E2、左側第3水平部E3を有し、
また、右側E字状部材E’は、右側垂直部E0’と、この右側垂直部E0’より側方に張り出す右側第1水平部E1’、右側第2水平部E2’、右側第3水平部E3’とを有している。
【0009】
また、接続部材Sは、第1接続部材S1と、第2接続部材S2と、第3接続部材S3とを有している。そして、第1接続部材S1は、左側第1水平部E1と右側第1水平部E1’とを接続し、また、第2接続部材S2は、左側第2水平部E2と右側第2水平部E2’とを接続するものであり、更に、第3接続部材S3は、左側第3水平部E3と右側第3水平部E3’とを接続するようになっている。
【0010】
また、開口部21、22は、第1開口部21と第2開口部22であり、第1開口部21は、左側垂直部E0、左側第1水平部E1、第1接続部材S1、右側第1水平部E1’、右側垂直部E0’、右側第2水平部E2’、第2接続部材S2、左側第2水平部E2により囲まれた部分であり、
また、第2開口部22は、左側垂直部E0、左側第2水平部E2、第2接続部材S2、右側第2水平部E2’、右側垂直部E0’、右側第3水平部E3’、第3接続部材S3、左側第3水平部E3により囲まれた部分となっている。
【0011】
下側生地1は、図6(b)に示すように、縦A、横Bである矩形形状の第1下側生地部材11と、縦A、横C(例えば、約39cm)である矩形形状の第2下側生地部材12とを有し、第1下側生地部材11と第2下側生地部材12とを縫製により接合して構成されている(図4の縫製の部位X1参照)。
【0012】
なお、上述した掛け布団用カバーKを作るための部材を幅寸法(例えば、B)一定の長尺の生地からの裁断は次のようにして行う。
即ち、図7に示すように、一対のE字状部材E、E’は、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する。そして、一対のE字状部材E、E’の左側第1水平部E1、左側垂直部E0、左側第2水平部E2、右側第1水平部E1’、右側垂直部E0’、右側第2水平部E2’の切り抜きによって生じる裁断時の生地K1を第1接続部材S1に、一対のE字状部材E、E’の左側第2水平部E2、左側垂直部E0、左側第3水平部E3、右側第2水平部E2’、右側垂直部E0’、右側第3水平部E3’の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第3接続部材K3に、それぞれ利用するものである。利用する際には、望ましくは、そのまま利用するのが良いが、多少加工のために縮小して使用しても良い。
【0013】
その結果、この掛け布団用カバーKによれば、第1開口部21は、左側垂直部E0、左側第1水平部E1、第1接続部材S1、右側第1水平部E1’、右側垂直部E0’、右側第2水平部E2’、第2接続部材S2、左側第2水平部E2により囲まれた部分であり、また、第2開口部22は、左側垂直部E0、左側第2水平部E2、第2接続部材S2、右側第2水平部E2’、右側垂直部E0、右側第3水平部E3’、第3接続部材S3、左側第3水平部E3により囲まれた部分であり、何れも、接続部材S(第1接続部材S1、第2接続部材S2、第3接続部材S3 )を介在させている分、幅寸法一定の長尺の生地を裁断して開口部を形成するため、切り抜く量を大きくとる必要がなく、しかも、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する際、左側第1水平部E1、左側第2水平部E2、右側第1水平部E1’、右側第2水平部E2’の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第1接続部材S1に、左側第2水平部E2、左側第3水平部E3、右側第2水平部E2’、右側第3水平部E3’の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第3接続部材S3に、それぞれ利用したため、生地の有効活用を図り、コスト的に安価な掛け布団用カバーKを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の一実施例の掛け布団用カバーの概略的斜視図である。
【図2】図2は、図1の掛け布団用カバーに掛け布団を入れる前の状態の概略的斜視図である。
【図3】図3は、図1の掛け布団用カバーに掛け布団を入れた状態の概略的斜視図である。
【図4】図4は、図1の掛け布団用カバーを構成する上側生地と下側生地の概略的平面図である。
【図5】図5は、図1の掛け布団用カバーの概略的分解斜視図である。
【図6】図6(a)は、図1の掛け布団用カバーの上側生地の概略的分解図であり、図6(b)は、図1の掛け布団用カバーの下側生地の概略的分解図である。
【図7】図7(a)は、長尺の生地から、図1の掛け布団用カバーの部材の裁断過程を示す概略的平面図であり、図7(b)は、切り抜きによって生じる裁断時の生地を第1接続部材K1又は第3接続部材K3に利用できる形態の概略的平面図である。
【図8】図8は、従来の掛け布団用カバーに掛け布団を入れる前の状態の概略的斜視図である。
【図9】図9は、図8の掛け布団用カバーの概略的分解斜視図である。
【図10】図10は、図8の掛け布団用カバーを構成する上側生地の概略的展開図である。
【図11】図11(a)は、図11の上側生地の概略的側面図であり、図11(b)は、図11の上側生地の上端と下端を折り返した状態の概略的側面図である。
【図12】図12は、図8の掛け布団用カバーの部材の裁断過程を示す概略的平面図である。もので
【符号の説明】
【0015】
K 掛け布団用カバー
F 掛け布団
E E字状部材
E1 左側第1水平部
E2 左側第2水平部
E3 左側第3水平部
E’ E字状部材
E1’ 右側第1水平部
E2’ 右側第2水平部
E3’ 右側第3水平部
S1 第1接続部材
S3 第3接続部材
1 下側生地
2 上側生地
【技術分野】
【0001】
本発明は、掛け布団用カバーに係り、特に、生地の有効活用を図った掛け布団用カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、図8乃至図12に示す掛け布団ZFを出し入れする開口部Z、Zを有する掛け布団用カバーZKがある。
この掛け布団用カバーZKは、上側生地Z2の上端と下端を、図10及び図11に示すように折り曲げ、この折り曲げられた端部同士を下側生地Z1を介して縫製により接合したものである。
これら部材を図12に示す幅寸法(例えば、B)一定の長尺の生地から裁断する場合、
上側生地Z2の一方を幅B、長さAで裁断すると共に、開口部Z、Zを形成するために矩形形状部Z’、Z’を切り抜く、次に、上側生地Z2の一方と同様に、上側生地Z2の他方を幅B、長さAで裁断すると共に、開口部Z、Zを形成するために矩形形状部Z’、Z’を切り抜く、次に、幅ZE、長さAで裁断して、下側生地Z1を作成している。
しかしながら、この掛け布団用カバーZKにおいては、開口部Z、Zを形成するために切り抜かれた矩形形状部Z’、Z’の掛け布団用カバーZKを作るための用途がなく、破棄されており、生地の有効活用を図ることができないという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の問題点を除去するようにした掛け布団用カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明の掛け布団用カバーは、矩形形状の下側生地と、
この下側生地の外形形状に対応すると共に、掛け布団を出し入れする開口部を有する上側生地とを備え、この上側生地と前記下側生地とは縫製により結合され、前記上側生地と前記下側生地との間に掛け布団を収納できる掛け布団用カバーであって、前記上側生地は、左右に対称的に設けられた一対のE字状部材と、この一対のE字状部材を接続する接続部材とを有し、前記一対のE字状部材は、左側E字状部材と、右側E字状部材とを有し、
前記左側E字状部材は、左側垂直部と、この左側垂直部より側方に張り出す左側第1水平部、左側第2水平部、左側第3水平部とを有し、前記右側E字状部材は、右側垂直部と、この右側垂直部より側方に張り出す右側第1水平部、右側第2水平部、右側第3水平部とを有し、前記接続部材は、第1接続部材と、第2接続部材と、第3接続部材とを有し、前記第1接続部材は、前記左側第1水平部と前記右側第1水平部とを接続するものであり、
前記第2接続部材は、前記左側第2水平部と前記右側第2水平部とを接続するものであり、
前記第3接続部材は、前記左側第3水平部と前記右側第3水平部とを接続するものであり、前記開口部は、第1開口部と第2開口部であり、前記第1開口部は、前記左側垂直部、前記左側第1水平部、前記第1接続部材、前記右側第1水平部、前記右側垂直部、前記右側第2水平部、前記第2接続部材、前記左側第2水平部により囲まれた部分であり、前記第2開口部は、前記左側垂直部、前記左側第2水平部、前記第2接続部材、前記右側第2水平部、前記右側垂直部、前記右側第3水平部、前記第3接続部材、前記左側第3水平部により囲まれた部分であり、前記一対のE字状部材は、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断すると共に、前記一対のE字状部材の前記左側第1水平部、前記左側第2水平部、前記右側第1水平部、前記右側第2水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第1接続部材に、前記一対のE字状部材の前記左側第2水平部、前記左側第3水平部、前記右側第2水平部、前記右側第3水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第3接続部材に、それぞれ利用したものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の掛け布団用カバーによれば、第1開口部は、左側垂直部、左側第1水平部、第1接続部材、右側第1水平部、右側垂直部、右側第2水平部、第2接続部材、左側第2水平部により囲まれた部分であり、また、第2開口部は、左側垂直部、左側第2水平部、第2接続部材、右側第2水平部、右側垂直部、右側第3水平部、第3接続部材、左側第3水平部により囲まれた部分であり、何れも、接続部材を介在させている分、幅寸法一定の長尺の生地を裁断して開口部を形成するため、切り抜く量を大きくとる必要がなく、しかも、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する際、左側第1水平部、左側第2水平部、右側第1水平部、右側第2水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第1接続部材に、左側第2水平部、左側第3水平部、右側第2水平部、右側第3水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第3接続部材に、それぞれ利用したため、生地の有効活用を図り、コスト的に安価な掛け布団用カバーを得ることができる。
【実施例】
【0006】
本発明の一実施例の掛け布団用カバーを図面を参照して説明する。
図1に示す符号Kは掛け布団用カバーで、掛け布団用カバーKは、図2に示すように、開口部21、22を介して出し入れ自在で、掛け布団Fを内在するものである(図3参照)。
【0007】
掛け布団用カバーKは、縦A(例えば、約224cm)、横B+C(例えば、約118cm)である矩形形状の下側生地1と、この下側生地1の外形形状に対応すると共に、掛け布団Fを出し入れする開口部(例えば、約47cm×約50cm)21、22を有する縦A、横B+Cである矩形形状の上側生地2とを備え、この上側生地2と下側生地1とは縫製(縫製の部位X1、X2)により結合され、上側生地2と下側生地1との間に掛け布団Fを収納できるようになっている。
【0008】
上側生地2は、図6に示すように、左右に対称的に設けられた一対のE字状部材E、E’と、この一対のE字状部材E、E’を接続する接続部材Sとを有している。
一対のE字状部材E、E’は、左側E字状部材Eと、右側E字状部材E’とを有しており、左側E字状部材Eは、更に、左側垂直部E0と、この左側垂直部E0より側方に張り出す左側第1水平部E1、左側第2水平部E2、左側第3水平部E3を有し、
また、右側E字状部材E’は、右側垂直部E0’と、この右側垂直部E0’より側方に張り出す右側第1水平部E1’、右側第2水平部E2’、右側第3水平部E3’とを有している。
【0009】
また、接続部材Sは、第1接続部材S1と、第2接続部材S2と、第3接続部材S3とを有している。そして、第1接続部材S1は、左側第1水平部E1と右側第1水平部E1’とを接続し、また、第2接続部材S2は、左側第2水平部E2と右側第2水平部E2’とを接続するものであり、更に、第3接続部材S3は、左側第3水平部E3と右側第3水平部E3’とを接続するようになっている。
【0010】
また、開口部21、22は、第1開口部21と第2開口部22であり、第1開口部21は、左側垂直部E0、左側第1水平部E1、第1接続部材S1、右側第1水平部E1’、右側垂直部E0’、右側第2水平部E2’、第2接続部材S2、左側第2水平部E2により囲まれた部分であり、
また、第2開口部22は、左側垂直部E0、左側第2水平部E2、第2接続部材S2、右側第2水平部E2’、右側垂直部E0’、右側第3水平部E3’、第3接続部材S3、左側第3水平部E3により囲まれた部分となっている。
【0011】
下側生地1は、図6(b)に示すように、縦A、横Bである矩形形状の第1下側生地部材11と、縦A、横C(例えば、約39cm)である矩形形状の第2下側生地部材12とを有し、第1下側生地部材11と第2下側生地部材12とを縫製により接合して構成されている(図4の縫製の部位X1参照)。
【0012】
なお、上述した掛け布団用カバーKを作るための部材を幅寸法(例えば、B)一定の長尺の生地からの裁断は次のようにして行う。
即ち、図7に示すように、一対のE字状部材E、E’は、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する。そして、一対のE字状部材E、E’の左側第1水平部E1、左側垂直部E0、左側第2水平部E2、右側第1水平部E1’、右側垂直部E0’、右側第2水平部E2’の切り抜きによって生じる裁断時の生地K1を第1接続部材S1に、一対のE字状部材E、E’の左側第2水平部E2、左側垂直部E0、左側第3水平部E3、右側第2水平部E2’、右側垂直部E0’、右側第3水平部E3’の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第3接続部材K3に、それぞれ利用するものである。利用する際には、望ましくは、そのまま利用するのが良いが、多少加工のために縮小して使用しても良い。
【0013】
その結果、この掛け布団用カバーKによれば、第1開口部21は、左側垂直部E0、左側第1水平部E1、第1接続部材S1、右側第1水平部E1’、右側垂直部E0’、右側第2水平部E2’、第2接続部材S2、左側第2水平部E2により囲まれた部分であり、また、第2開口部22は、左側垂直部E0、左側第2水平部E2、第2接続部材S2、右側第2水平部E2’、右側垂直部E0、右側第3水平部E3’、第3接続部材S3、左側第3水平部E3により囲まれた部分であり、何れも、接続部材S(第1接続部材S1、第2接続部材S2、第3接続部材S3 )を介在させている分、幅寸法一定の長尺の生地を裁断して開口部を形成するため、切り抜く量を大きくとる必要がなく、しかも、幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する際、左側第1水平部E1、左側第2水平部E2、右側第1水平部E1’、右側第2水平部E2’の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第1接続部材S1に、左側第2水平部E2、左側第3水平部E3、右側第2水平部E2’、右側第3水平部E3’の切り抜きによって生じる裁断時の生地を第3接続部材S3に、それぞれ利用したため、生地の有効活用を図り、コスト的に安価な掛け布団用カバーKを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の一実施例の掛け布団用カバーの概略的斜視図である。
【図2】図2は、図1の掛け布団用カバーに掛け布団を入れる前の状態の概略的斜視図である。
【図3】図3は、図1の掛け布団用カバーに掛け布団を入れた状態の概略的斜視図である。
【図4】図4は、図1の掛け布団用カバーを構成する上側生地と下側生地の概略的平面図である。
【図5】図5は、図1の掛け布団用カバーの概略的分解斜視図である。
【図6】図6(a)は、図1の掛け布団用カバーの上側生地の概略的分解図であり、図6(b)は、図1の掛け布団用カバーの下側生地の概略的分解図である。
【図7】図7(a)は、長尺の生地から、図1の掛け布団用カバーの部材の裁断過程を示す概略的平面図であり、図7(b)は、切り抜きによって生じる裁断時の生地を第1接続部材K1又は第3接続部材K3に利用できる形態の概略的平面図である。
【図8】図8は、従来の掛け布団用カバーに掛け布団を入れる前の状態の概略的斜視図である。
【図9】図9は、図8の掛け布団用カバーの概略的分解斜視図である。
【図10】図10は、図8の掛け布団用カバーを構成する上側生地の概略的展開図である。
【図11】図11(a)は、図11の上側生地の概略的側面図であり、図11(b)は、図11の上側生地の上端と下端を折り返した状態の概略的側面図である。
【図12】図12は、図8の掛け布団用カバーの部材の裁断過程を示す概略的平面図である。もので
【符号の説明】
【0015】
K 掛け布団用カバー
F 掛け布団
E E字状部材
E1 左側第1水平部
E2 左側第2水平部
E3 左側第3水平部
E’ E字状部材
E1’ 右側第1水平部
E2’ 右側第2水平部
E3’ 右側第3水平部
S1 第1接続部材
S3 第3接続部材
1 下側生地
2 上側生地
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形形状の下側生地と、
この下側生地の外形形状に対応すると共に、掛け布団を出し入れする開口部を有する上側生地とを備え、
この上側生地と前記下側生地とは縫製により結合され、前記上側生地と前記下側生地との間に掛け布団を収納できる掛け布団用カバーであって、
前記上側生地は、左右に対称的に設けられた一対のE字状部材と、この一対のE字状部材を接続する接続部材とを有し、
前記一対のE字状部材は、左側E字状部材と、右側E字状部材とを有し、
前記左側E字状部材は、左側垂直部と、この左側垂直部より側方に張り出す左側 第1水平部、左側第2水平部、左側第3水平部とを有し、
前記右側E字状部材は、右側垂直部と、この右側垂直部より側方に張り出す右側 第1水平部、右側第2水平部、右側第3水平部とを有し、
前記接続部材は、第1接続部材と、第2接続部材と、第3接続部材とを有し、
前記第1接続部材は、前記左側第1水平部と前記右側第1水平部とを接続するものであり、
前記第2接続部材は、前記左側第2水平部と前記右側第2水平部とを接続するものであり、
前記第3接続部材は、前記左側第3水平部と前記右側第3水平部とを接続するものであり、
前記開口部は、第1開口部と第2開口部であり、
前記第1開口部は、前記左側垂直部、前記左側第1水平部、前記第1接続部材、前記右側第1水平部、前記右側垂直部、前記右側第2水平部、前記第2接続部材、前記左側第2水平部により囲まれた部分であり、
前記第2開口部は、前記左側垂直部、前記左側第2水平部、前記第2接続部材、前記右側第2水平部、前記右側垂直部、前記右側第3水平部、前記第3接続部材、前記左側第3水平部により囲まれた部分であり、
前記一対のE字状部材は、
幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する
と共に、
前記一対のE字状部材の前記左側第1水平部、前記左側第2水平部、前記右側第1水平部、前記右側第2水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第1接続部材に、
前記一対のE字状部材の前記左側第2水平部、前記左側第3水平部、前記右側第2水平部、前記右側第3水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第3接続部材に、それぞれ利用した
ことを特徴とする掛け布団用カバー。
【請求項1】
矩形形状の下側生地と、
この下側生地の外形形状に対応すると共に、掛け布団を出し入れする開口部を有する上側生地とを備え、
この上側生地と前記下側生地とは縫製により結合され、前記上側生地と前記下側生地との間に掛け布団を収納できる掛け布団用カバーであって、
前記上側生地は、左右に対称的に設けられた一対のE字状部材と、この一対のE字状部材を接続する接続部材とを有し、
前記一対のE字状部材は、左側E字状部材と、右側E字状部材とを有し、
前記左側E字状部材は、左側垂直部と、この左側垂直部より側方に張り出す左側 第1水平部、左側第2水平部、左側第3水平部とを有し、
前記右側E字状部材は、右側垂直部と、この右側垂直部より側方に張り出す右側 第1水平部、右側第2水平部、右側第3水平部とを有し、
前記接続部材は、第1接続部材と、第2接続部材と、第3接続部材とを有し、
前記第1接続部材は、前記左側第1水平部と前記右側第1水平部とを接続するものであり、
前記第2接続部材は、前記左側第2水平部と前記右側第2水平部とを接続するものであり、
前記第3接続部材は、前記左側第3水平部と前記右側第3水平部とを接続するものであり、
前記開口部は、第1開口部と第2開口部であり、
前記第1開口部は、前記左側垂直部、前記左側第1水平部、前記第1接続部材、前記右側第1水平部、前記右側垂直部、前記右側第2水平部、前記第2接続部材、前記左側第2水平部により囲まれた部分であり、
前記第2開口部は、前記左側垂直部、前記左側第2水平部、前記第2接続部材、前記右側第2水平部、前記右側垂直部、前記右側第3水平部、前記第3接続部材、前記左側第3水平部により囲まれた部分であり、
前記一対のE字状部材は、
幅寸法一定の長尺の生地を左右に対称的に裁断する
と共に、
前記一対のE字状部材の前記左側第1水平部、前記左側第2水平部、前記右側第1水平部、前記右側第2水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第1接続部材に、
前記一対のE字状部材の前記左側第2水平部、前記左側第3水平部、前記右側第2水平部、前記右側第3水平部の切り抜きによって生じる裁断時の生地を前記第3接続部材に、それぞれ利用した
ことを特徴とする掛け布団用カバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−333917(P2006−333917A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−158998(P2005−158998)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(392013796)伏見縫製株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(392013796)伏見縫製株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
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