説明

採血管管理用照合装置及び採血管管理システム

【課題】採血作業場から運び出された採血管が検査室等に確実に到着したか否かを容易にかつ正確に行うことができるようにする採血管管理用照合装置及び採血管管理システムを提供する。
【解決手段】採血後の採血管を複数収容したラック2を置くための照合台3と、前記照合台の上方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管を上方から撮像するカメラ4と、前記照合台の下方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管からタグ情報を読み取る読取装置5と、前記カメラ及び前記読取装置からの情報に基づいてラックに収容された採血管の数を決定する制御手段7とを備え、前記制御手段が、前記カメラで撮影した画像情報に基づいてラックに収容された採血管の数を検出し、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報に基づいて、前記読取装置で読み取られた採血管の数の照合を行い、照合結果を出力するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、採血後の採血管を管理するために用いられる採血管管理用照合装置及び採血管管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
採血管自動準備システムで、バーコードが印字されたラベルを採血管に貼り付け、ラベル貼り付け後の採血管を患者毎にトレイに収容することは行われている。
【0003】
このようにして準備された採血管入りのトレイは、搬送コンベア又は作業者により採血台に運ばれる。そして、採血作業者はトレイを採血台の所定の位置に置き、トレイから採血管を一本ずつ取り出して採血を行う。一つのトレイには患者一人分の採血管が収容されているため、採血作業者は、トレイに入っている全ての採血管を使って一人の患者から採血を行うことになる。
【0004】
しかし、採血管自動準備システムで準備をしているとはいえ、トレイの中に入っている採血管の数が足らなかったり、他の患者の採血管がトレイに入っていたりする可能性を完全に排除することはできないので、採血作業者は、採血を始める前に、トレイの中に入っている採血管が、患者の検査に必要な採血管であるか否かを確認する。
【0005】
出願人は、この採血作業場での採血管の確認作業を容易に、しかも確実に行うことができる採血管管理システムを発明し、特許出願している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願2011−124949
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記した特許文献1に係る採血管管理システムは、患者の検査に関する採血管の識別情報が書き込まれたRFIDタグを備えた採血管が患者単位で収容された収容容器を使用して、患者の採血を行う採血作業場において、採血作業の間、読取装置を用いて、前記収容容器に収容された全ての採血管のRFIDタグから識別情報を一括して繰り返し読み取り、読取装置による読取結果を制御装置に送り、制御装置において前後の読取結果を比較することにより、収容容器から取り出された採血管を検知するものである。
このように採血管の準備から採血作業までの間の採血管の管理については既に正確な管理を行えるシステムが提案されている。
このようにして管理された採血管は、採血後にまとめてラックに入れられて採血作業場から検査室等に運ばれる。
採血後の採血管は、患者の検査のための血液が入っているため、採血後は採血作業場から検査室に確実に運ばれる必要がある。
しかし、採血作業場から何本の採血管が運び出され、そして、検査室に何本の採血管が到着したかの確認は人間が行っており、これを自動化するシステムは未だ提案されていない。前記したように採血後の採血管はまとめて検査室等に運ばれるため、一つのラックに例えば100本近い採血管が入っていることも多々ある。このようにまとめて運ばれる採血管の数を人間が確認するのは非常に大変な作業であり、そのため間違いも起きやすい。
本発明は、上記した従来の問題点を解決し、採血作業場から運び出された採血管が検査室等に確実に到着したか否かを容易にかつ正確に行うことができるようにする採血管管理用照合装置及び採血管管理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するために、本発明に係る採血管管理用照合装置は、患者の検査に関する採血管の識別情報が書き込まれたRFIDタグを備えた採血後の採血管を管理するシステムであって、前記採血後の採血管を複数収容したラックを置くための照合台と、前記照合台の上方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管を上方から撮像するカメラと、前記照合台の下方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管からタグ情報を読み取る読取装置と、前記カメラ及び前記読取装置からの情報に基づいてラックに収容された採血管の数を決定する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記カメラで撮影した画像情報に基づいてラックに収容された採血管の数を検出し、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報に基づいて、前記読取装置で読み取られた採血管の数の照合を行い、照合結果を出力するように構成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記ラックにRFIDタグを設け、前記制御手段が、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と前記読取装置で読み取られた採血管の数とが合致している場合に、前記ラックのRFIDタグに照合済みの採血管の数情報を書き込むように構成され得る。このように構成することで、検査室等でラックを受け入れる時に、RFIDタグに書き込まれた情報に基づいて受け入れた採血管の数を照合することが可能になる。
また、前記ラックにラックの識別情報を読み取り可能に設けておき、前記制御手段が、ラックからラックの識別情報を読み取り、ラックの識別情報と関連付けして照合結果をホストコンピュータ等に送るように構成してもよい。このように構成することで、検査室等でラックを受け入れる時に、ホストコンピュータから対応するラックの照合結果を読み込み、その照合結果に基づいて、受け入れた採血管の数を照合することが可能になる。
また、好ましくは、読取装置で読み取られた採血管の数が、画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と一致しない場合に、少なくとも一回前記読取装置でタグ情報の再読取を自動的に行うように構成され得る。
また、ラックに収容された採血管と、読取装置との相対位置を変更可能な移動手段を設け、読取装置で読み取られた採血管の数が、画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と一致しない場合に、前記移動手段でラックに収容された採血管と読取装置との相対位置を変更した後に、読取装置でタグ情報の再読取を行うように構成してもよい。
本発明に係る採血管管理システムは、上記した採血管管理用照合装置と、少なくとも採血済みの採血管に関する情報を備えた主管理装置と、 前記採血管管理用照合装置において照合されたラックを受け入れるための受入用照合装置とを備え、前記受入用照合装置が、ラックに収容された採血管のRFIDタグからタグ情報を読み取り、前記採血管管理用照合装置が出力する照合結果に基づいて、採血管のRFIDタグから読み取った採血管の数の照合を行うように構成され、前記採血管管理用照合装置が、前記照合済みの採血管情報を出管情報として主管理装置に送信するように構成され、前記受入用照合装置が、前記照合済みの採血管情報を受入情報として主管理装置に送信するように構成され、主管理装置が、各採血管の出管情報及び受入情報を各採血管に関する情報と関連付けて記憶するように構成したことを特徴とする。
好ましくは、前記ラックにRFIDタグを設け、前記採血管管理用照合装置の制御手段を、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と前記読取装置で読み取られた採血管の数とが合致している場合に、前記ラックのRFIDタグに照合済みの採血管の数情報を書き込むように構成し、前記受入用照合装置が、前記ラックのRFIDタグから照合済みの採血管の数情報を読み取り、該数情報に基づいて、採血管のRFIDタグから読み取った採血管の数の照合を行うように構成され得る。このように構成することで、前記受入用照合装置でRFIDタグに書き込まれた情報に基づいて受け入れた採血管の数を照合することが可能になる。
また、前記ラックにラックの識別情報を読み取り可能に設けておき、前記制御手段が、ラックからラックの識別情報を読み取り、ラックの識別情報と関連付けして照合結果をホストコンピュータ等に送るように構成してもよい。このように構成することで、前記受入用照合装置でラックを受け入れる時に、ホストコンピュータから対応するラックの照合結果を読み込み、その照合結果に基づいて、受け入れた採血管の数を照合することが可能になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る採血管管理用照合装置は、本発明に係る採血管管理用照合装置は、患者の検査に関する採血管の識別情報が書き込まれたRFIDタグを備えた採血後の採血管を管理するシステムであって、前記採血後の採血管を複数収容したラックを置くための照合台と、前記照合台の上方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管を上方から撮像するカメラと、前記照合台の下方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管からタグ情報を読み取る読取装置と、前記カメラ及び前記読取装置からの情報に基づいてラックに収容された採血管の数を決定する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記カメラで撮影した画像情報に基づいてラックに収容された採血管の数を検出し、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報に基づいて、前記読取装置で読み取られた採血管の数の照合を行い、照合結果を出力するように構成されているので、採血作業場から出管された採血管の数を自動的に確認することが可能になり、かつ、制御装置が照合結果を出力することで、照合した照合結果を検査室等でラックを受け入れる時にも使用することが可能になる。また、本発明に係る採血管管理用照合装置は、カメラで撮影した画像情報に基づいてラックに収容された採血管の数を検出し、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報に基づいて、前記読取装置で読み取られた採血管の数の照合を行うように構成されているので、読取装置によるRFIDタグ情報の読取エラーが発生しても、数を数え間違えたまま採血作業場からラックが持ち出されることがなくなる。またこの構成により、採血作業場から出る採血管のRFIDタグは全て漏れなく読取装置で読み取られることになるので、採血後の各採血管が採血作業場から出されたか否かをデータで管理することが可能になる。
また、本発明に係る採血管管理システムは、上記した採血管管理用照合装置と、少なくとも採血済みの採血管に関する情報を備えた主管理装置と、前記採血管管理用照合装置において照合されたラックを受け入れるための受入用照合装置とを備え、前記受入用照合装置が、ラックに収容された採血管のRFIDタグからタグ情報を読み取り、前記採血管管理用照合装置が出力する照合結果に基づいて、採血管のRFIDタグから読み取った採血管の数の照合を行うように構成され、前記採血管管理用照合装置が、前記照合済みの採血管情報を出管情報として主管理装置に送信するように構成され、前記受入用照合装置が、前記照合済みの採血管情報を受入情報として主管理装置に送信するように構成され、主管理装置が、各採血管の出管情報及び受入情報を各採血管に関する情報と関連付けて記憶するように構成されているので、採血後の採血管が採血作業場から出されて検査室で受け取られるまでの動きを完全に追跡することが可能になる。これにより、採血後の採血管が、採血作業場から検査室まで移動する間に、何らかの事情で採血管が紛失した場合であっても、直ぐにどの採血管が紛失したのかを確認することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る採血管管理用照合装置の概略斜視図である。
【図2】図1に示した採血管管理用照合装置の概略正面図である
【図3】本発明に係る採血管管理システムの構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明に係る採血管管理用照合装置及び採血管管理システムの実施の形態を説明していく。
【0012】
図1は、本発明に係る採血管管理用照合装置の概略斜視図、図2は、図1に示した採血管管理用照合装置の概略正面図である。
図中、符号1は採血後の採血管を示し、符号2は採血後の採血管が収容されたラックを示している。採血管1にはRFIDタグ1aが設けられており、該RFIDタグ1aには、少なくとも検体番号等の患者の検査に関する採血管の識別情報が書き込まれている。また、ラック2にもRFIDタグ2aが設けられている。
本発明に係る採血管管理用照合装置は、前記ラック2を載せることができる照合台3を備え、照合台3の上方にカメラ4が、照合台3の下方にRFID読取装置5が配置されている。また、この採血管管理用照合装置は、ラック2に設けられたRFIDタグ2aに情報を書き込むための書込装置6を有する。
採血後の採血管1が収容されたラック2を照合台3の上に載せて、採血管管理用照合装置を始動すると、上方にあるカメラ4がラック2に収容された採血管1を情報から撮影し、撮影した画像を解析してラック2に収容されている採血管の数を検出する。
同時に、照合台3の下方にある読取装置5が、ラック2に収容された採血管1のRFIDタグ1aからタグ情報を読み取り、読み取った情報に基づいて採血管の数を検出する。
カメラ4及び読取装置5で検出された採血管の数情報は制御装置7に送られ、制御装置7は、カメラ4で得られた数情報を基準として、読取装置5で検出された数情報が正しいか否かを照合する。
照合の結果、読取装置5で検出された数情報が正しいと判断した場合、即ち、カメラ4で得られた数情報と読取装置5で検出された数情報とが一致している場合、制御装置7は、当該数情報をラック2のRFIDタグ2aに書き込む。
照合の結果、読取装置5で検出された数情報が誤っている判断した場合、即ち、カメラ4で得られた数情報と読取装置5で検出された数情報とが一致していない場合、制御装置7は、モニタ、音声及び/又は警告ランプ等の適当な出力手段8を介して、照合結果が不一致であることを使用者に対して出力する。好ましくは、採血管管理用照合装置は、照合が不一致の場合に、ラック2の採血管1と読取装置5との間の相対位置を変えることができる移動手段(図示せず)dを有し得る。前記移動手段は、具体的には、例えば、読取装置5及び/又はラック2を前後又は左右に移動させるように構成され得、又は、ラック2を振動させるように構成され得る。制御装置7は、前記照合結果が不一致の場合、自動的に移動手段を駆動させて、ラック2の採血管1と読取装置5との間の相対位置を変えた後、読取装置5に再度RFIDタグの読取を実行させる。RFIDタグの再読取は、前記照合結果が一致するまで繰り返し行ってもよく、予め決められた回数を実行するように設定してもよい。
【0013】
次に、上記したように構成された採血管管理用照合装置を備えた採血管理システムの構成について説明していく。
図3は、前記採血管管理用照合装置を備えた採血管管理システムの概略ブロック図である。
図中、符号Aが採血管管理用照合装置であり、符号Bが受入用照合装置であり、符号Cが主管理装置をそれぞれ示している。
採血管管理用照合装置Aの構成は上記した通りであり、採血作業場等に設置され、採血後の採血管を採血作業場から出す時に用いられる。
受入用照合装置Bは、照合台20を有し、この照合台20の下方にRFID読取装置21が設けられている。この受入用照合装置Bは、検査室等に設置され、採血作業場から運ばれてきた採血後の採血管を受け入れる時に使用される。この受入用照合装置Bの作用について簡単に説明すると、採血管管理用照合装置Aによって照合確認がされ、ラック2のRFIDタグ2aに採血管の数情報が書き込まれたラック2を、照合台20の上に載せると、読取装置21が、ラックに収容された採血管のRFIDタグと、ラックの設けられたRFIDタグとから、それぞれタグ情報を読み取り、制御装置22がラックに設けられたRFIDタグから読み取った数情報に基づいて、採血管のRFIDタグから読み取った採血管の数の照合を行う。照合結果は、モニタ、音声及び/又はランプ等の適当な出力手段23を介して使用者に対して出力される。
尚、この受入用照合装置Bにも、照合が不一致の場合に、ラック2の採血管1と読取装置5との間の相対位置を変えることができる移動手段が設けられ得る。
前記採血管管理用照合装置Aは、前記照合済みの採血管の情報を出管情報として主管理装置Cに送信する。
また、受入用照合装置Bは、前記照合済みの採血管の情報を受入情報として主管理装置Cに送信する。
主管理装置Cは、医師からの採血オーダ情報、採血管自動準備装置において準備された採血管の情報及び/又は採血作業場における採血完了情報等を記憶したホストコンピュータ等で構成され、各採血管の出管情報及び受入情報を各採血管に関する情報と関連付けて記憶する。これにより、主管理装置Cにおいて、採血後の採血管の動きを追跡することが可能になり、今まで、管理することができなかった採血作業場から検査室までの間の採血管の動きを管理することが可能になる。その結果、例えば、採血作業場から検査室まで移動する間に採血後の採血管が紛失した場合であっても早期に紛失の事実を発見することが可能になり、また、採血後に採血作業場に置き忘れてしまった採血管があった場合でも、その事実を早期に発見することが可能になる。
【0014】
尚、上記したように構成された採血管管理用照合装置A及び受入用照合装置Bは、照合結果が一致しない場合、ラックに収容された試験管の数を減らして再度読取を行うように使用者に促すための表示を、モニタ、音声及び/又はランプから出力するように構成され得る。
また、上記したように構成された採血管管理用照合装置A及び受入用照合装置Bには、照合台3及び20の周囲に、RFIDタグの読取精度を向上させるためのカバーを設けてもよい。
【0015】
上記した実施例では、ラックにRFIDタグを設け、採血管管理用照合装置の制御装置が、書込装置を介して、照合済みの採血管の数を照合情報としてラックのRFIDタグに書き込むように構成されているが、この構成は実施例に限定されることなく、例えば、前記ラックにラックの識別情報を読み取り可能に設けておき、前記採血管管理用照合装置の制御手段が、ラックからラックの識別情報を読み取り、ラックの識別情報と関連付けして照合結果をホストコンピュータ等に送るように構成してもよい。この場合、受入用照合装置は、ラックの識別情報を読み取って、その識別情報に基づいてホストコンピュータから照合結果としての照合済みの採血管の数情報を入力し、該数情報に基づいて、採血管のRFIDタグから読み取った情報から得られる採血管の数を照合するように構成され得る。
【符号の説明】
【0016】
A 採血管管理用照合装置

1 採血後採血管
1a RFIDタグ
2 ラック
2a RFIDタグ
3 照合台
4 カメラ
5 読取装置
6 書込装置
7 制御手段
8 出力手段

B 受入用照合装置
20 照合台
21 読取装置
22 制御装置
23 出力手段

C 主管理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の検査に関する採血管の識別情報が書き込まれたRFIDタグを備えた採血後の採血管を管理するシステムであって、
前記採血後の採血管を複数収容したラックを置くための照合台と、
前記照合台の上方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管を上方から撮像するカメラと、
前記照合台の下方に配置され、照合台に乗せられたラックに収容された採血管からタグ情報を読み取る読取装置と、
前記カメラ及び前記読取装置からの情報に基づいてラックに収容された採血管の数を決定する制御手段と
を備え、
前記制御手段が、前記カメラで撮影した画像情報に基づいてラックに収容された採血管の数を検出し、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報に基づいて、前記読取装置で読み取られた採血管の数の照合を行い、照合結果を出力するように構成されている
ことを特徴とする採血管管理用照合装置。
【請求項2】
前記ラックがRFIDタグを備え、
前記制御手段が、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と前記読取装置で読み取られた採血管の数とが合致している場合に、前記ラックのRFIDタグに照合済みの採血管の数情報を書き込むように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の採血管管理用照合装置。
【請求項3】
読取装置で読み取られた採血管の数が、画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と一致しない場合に、少なくとも一回前記読取装置でタグ情報の再読取を自動的に行うように構成した
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の採血管管理用照合装置。
【請求項4】
ラックに収容された採血管と、読取装置との相対位置を変更可能な移動手段を備え、
読取装置で読み取られた採血管の数が、画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と一致しない場合に、前記移動手段でラックに収容された採血管と読取装置との相対位置を変更した後に、読取装置でタグ情報の再読取を行うように構成した
ことを特徴とする請求項3に記載の採血管管理用照合装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の採血管管理用照合装置と、
少なくとも採血済みの採血管に関する情報を備えた主管理装置と、
前記採血管管理用照合装置において照合されたラックを受け入れるための受入用照合装置と
を備え、
前記受入用照合装置が、ラックに収容された採血管のRFIDタグからタグ情報を読み取り、前記採血管管理用照合装置が出力する照合結果に基づいて、採血管のRFIDタグから読み取った採血管の数の照合を行うように構成され、
前記採血管管理用照合装置が、前記照合済みの採血管情報を出管情報として主管理装置に送信するように構成され、
前記受入用照合装置が、前記照合済みの採血管情報を受入情報として主管理装置に送信するように構成され、
主管理装置が、各採血管の出管情報及び受入情報を各採血管に関する情報と関連付けて記憶する
ように構成したことを特徴とする採血管管理システム。
【請求項6】
前記ラックがRFIDタグを備え、
前記採血管管理用照合装置の制御手段が、該画像情報に基づいて得られた採血管の数情報と前記読取装置で読み取られた採血管の数とが合致している場合に、前記ラックのRFIDタグに照合済みの採血管の数情報を書き込むように構成され、
前記受入用照合装置が、前記ラックのRFIDタグから照合済みの採血管の数情報を読み取り、該数情報に基づいて、採血管のRFIDタグから読み取った採血管の数の照合を行うように構成されている
ことを特徴とする請求項5に記載の採血管管理システム。

【図2】
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【図3】
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【図1】
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