説明

接地棒の遠隔管理システム

【課題】作業後の接地棒を確実に回収することのできる接地棒の遠隔管理システムを提供する。
【解決手段】接地棒の遠隔管理システム1は、トロリー線に接地される接地棒2と監視装置40とから構成される。接地棒2には、監視装置40の第2の通信手段42との間で通信できる第1の通信手段12を備えている。また、懸下された状態を伝達する状態伝達部16を有し、この中には発光部16a、発音部16b、振動部16cを備える。さらに、懸下状態においてONとなる懸下状態判定手段14を備え、電源スイッチ6aがONの状態にあるとき、電池10からの電力供給と遮断とを切り替える。これにより、懸下状態にあるとき、状態伝達部16から発する発光情報D3、発音情報D4、振動情報D5と電池の残量情報D6とが、第1の通信手段12に入力される度に監視装置40側に送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車線等の工事の際、安全のために、トロリー線に給電するき電線を停電させた状態でトロリー線又はき電線を接地するために使用される懸下型の接地棒の遠隔管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電車線等の電路の工事を行う際、誤って電源が投入された場合であっても、作業員を感電から護るために、作業中、き電線又はトロリー線は接地されている。
【0003】
図5は、従来の接地棒の設置方法を示した図である。接地棒102の導体バー104は、導電性を有する部材で形成されており、この導体バー104の先端には、同様に導電性を有するフック106が設けられている。そして、導体バー104の下端には、接地対象と導体バー104とを電気的に接続するリード線108が設けられている。
【0004】
このような構成の接地棒102を設置する際、先ず、下端側が揺動自在に固定される。そして、導体バー104の中間位置が吊りロープ112と滑車110とを用いて持ち上げられる。そして、地面に対して略垂直になったところで、き電線Mに先端のフック106が引っ掛けられる。こうして、き電線Mが接地され、作業員は安全に作業を行うことが可能となる。
【0005】
このような電車線作業用設置装置については、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−69448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、複数の作業員によって広範囲に亘る作業を行う場合、多数の接地棒を要するので、作業中の安全管理のみならず、作業後の安全管理にも注意を要する。
【0008】
例えば、回収忘れによる短絡事故を確実に防止する必要がある。しかし、広範囲に亘って複数の接地棒を配置する場合、使用数が多くなるほど回収忘れの可能性は高くなる。そして、回収されず、一部の電車線又はトロリー線が接地された状態で給電が再開されると、送電設備に損傷が生じると共に、作業者が危険に晒される虞がある。
【0009】
そこで、本発明では、上記の課題を解決するために、作業後の接地棒を確実に回収することのできる接地棒の遠隔管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の接地棒の遠隔管理システムは、本体部と、本体部の一端に設けられ、トロリー線に懸下できるフックと、フックへ電気的に接続されると共に接地対象に接続されるリード線と、主電源としての電池と、自身が懸下された状態を示す懸下情報を含む状態情報を送信可能な第1の通信手段と、を備えた少なくとも1つの接地棒と、第1の通信手段から送信された状態情報を受信可能な第2の通信手段を備えた少なくとも1つの監視装置とからなることを特徴とする。
【0011】
また、上記構成に加えて、本発明の接地棒の遠隔管理システムは、第1の通信手段と第2の通信手段による通信は無線通信であることを特徴とする。
【0012】
また、上記構成に加えて、本発明の接地棒の遠隔管理システムは、懸下されたときにONとなる懸下判定手段と、懸下判定手段がON状態となったときに、発光する発光部、発音する発音部、振動する振動部のうち少なくとも1つを含む状態伝達部とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、上記構成に加えて、本発明の接地棒の遠隔管理システムは、状態情報は、発光部が発光していることを示す発光情報と、発音部が発音していることを示す発音情報と、振動部が振動していることを示す振動情報と、のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0014】
また、上記構成に加えて、本発明の接地棒の遠隔管理システムは、懸下判定手段は、懸下されたときの接地棒の傾斜角に基づいてON状態となる傾斜スイッチであることを特徴とする。
【0015】
また、上記構成に加えて、本発明の接地棒の遠隔管理システムは、フックの内側であって、懸下状態でトロリー線に当接する位置に、押圧されている間のみONとなる主電源スイッチを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、上記構成に加えて、本発明の接地棒の遠隔管理システムは、第1の通信手段は、少なくとも状態情報を受けた場合、この状態情報を第2の通信手段へ送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、少なくとも1つの接地棒から送信される懸下情報は、少なくとも1つの監視装置で受信され、遠隔位置にて接地棒の懸下状態が把握されるので、取り外しを忘れられている接地棒の有無を遠隔位置に居ながら漏れなく把握することが可能となる。
【0018】
また、本発明によれば、通信圏内の何れの位置においても、監視装置を用いて第1の通信手段の発する状態情報が得られるので、監視装置とともに移動し、接地棒の懸下情報を得ることができ、持ち場の定まらない監督者が、未回収の接地棒を容易に確認することが可能となり、さらに、順次回収しながら未回収の残数を把握することも可能となる。
【0019】
また、本発明によれば、懸下状態にすることにより、発光、発音又は振動が開始されるので、視認可能な範囲内に懸下された接地棒の存在が明確になり、取り外し忘れが生じにくくなる。
【0020】
また、本発明によれば、接地棒を懸下状態にすることにより、発光、発音又は振動が開始したことと合わせて、各接地棒の電池の残量が監視装置に通知されるので、遠隔位置にある監視装置側で、接地棒の使用開始が確認できると共に、電池の残量の通知に基づいて、電池の消耗に備えることが可能となる。
【0021】
また、本発明によれば、懸下された状態が傾斜スイッチにより検知されるので、自立できない接地棒を懸下状態から外した場合、信号がOFFになり、使用状態にある接地棒を明確に区別することが可能となる。
【0022】
また、本発明によれば、フックを懸下することにより、主電源スイッチがトロリー線から押圧されてONになって主電源が入り、第1の通信手段、懸下判定手段及び状態表示部が使用可能となるので、実際に懸下されて使用状態になるまでは、不要な電力消費を抑えることが可能となる。
【0023】
また、本発明によれば、状態が変化する度に状態伝達部から第1の通信手段へ送られる状態情報が、随時第1の通信手段から第2の通信手段へ送信されるので、接地棒の使用状態を監視装置側で把握することが可能となる。これにより、回収忘れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る接地棒を示しており、(a)は懸下状態を示し、(b)は横設状態を示した斜視図である。
【図2】図1の接地棒の遠隔管理システムの概略を示したブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る接地棒の遠隔管理システムの概略を示したブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る接地棒のフック周辺を示し、(a)はトロリー線にフックを懸下する前の状態を、また、(b)はトロリー線にフックを懸下した後の状態を示した図である。
【図5】従来の接地棒を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0026】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態における遠隔管理システムについて、図1及び図2を用いて説明する。
【0027】
図1は、接地棒2を示しており、このうち(a)は、トロリー線60に懸下された状態を示し、(b)は水平に配置したときの状態を示している。また、図2は、図1の接地棒2と、この接地棒2に対して無線通信を行う監視装置40とからなる、遠隔管理システム1の概略を示している。
【0028】
先ず、図1を参照して、本実施の形態における接地棒2には、本体部4の先端に導電性を有するフック6が設けられている。そして、一端がこのフック6と電気的に接続され、他端が接地対象に接続されるリード線8が本体部4の上端側から延びている。
【0029】
ここで、この接地棒2の本体部4には懸下状態を判定するための懸下判定手段として傾斜スイッチ(図示せず)が備えられており、図1(a)に示したように懸下されたときにONとなるように設定されている。そして、本実施の形態における接地棒2は、上記傾斜スイッチがONになると、状態伝達部16に設けられた発光部16aが発光し、発音部16b(本体部に内蔵)から音を発し、また、振動部16c(本体部に内蔵)が振動するように設定されている。
【0030】
したがって、フック6がトロリー線60に懸下され、接地棒2が懸下姿勢を保つ状態になると、接地棒2が使用状態にあることを明確に認識させるため光と音と振動が発せられる。これにより、近くで作業を行う作業者は、常にその接地棒2の存在を確認することができる。
【0031】
そして、接地棒2がトロリー線60から取り外されると、傾斜スイッチがOFFになる
ので、発光部16a、発音部16b及び振動部16cによる発光、発音及び振動は停止する。
【0032】
ところで、近くの作業者に対しては、接地棒2が、発光、発音、又は振動することにより、それが使用状態にあることを認識させることが可能であるが、作業者を監督する監督者は作業中、1個所に留まることがない。このため、目の届かないところの接地棒2の使用状態を知ることはできない。そこで、本実施の形態では、個々の接地棒2の状態を遠隔位置にて認識することができるよう、通信手段を用いたシステムを構成している。次に、この構成の概略について、図2を用いて説明する。
【0033】
図2には、接地棒2と、これを管理する監視装置40との関係が示されている。なお、ここでは、接地棒2と監視装置40とは、1対1の構成を例として示しているが、1対多、又は多対1、さらには、多対多の構成であっても構わない。
【0034】
接地棒2には図1を用いて説明した発光部16a、発音部16b、振動部16cなどの状態伝達部16に電力を供給する主電源としての電池10が備えられている。この電池10からの電力供給及び遮断は、電源スイッチ6aにより切り替えられる。この電源スイッチ6aは、使用前、すなわち、接地棒2がトロリー線等に懸下される前に、電力供給可能な状態に切り替えられる。
【0035】
図2に示したように、本実施の形態では状態伝達部16と電源スイッチ6aとの間には、懸下状態判定手段14が介在している。ここでは、この懸下状態判定手段14は、上述した傾斜スイッチである。
【0036】
これにより、状態伝達部16を構成する発光部16a、発音部16b及び振動部16cは、それぞれ、電源スイッチ6aがON状態となり、且つ、接地棒2がトロリー線60に懸下されたときに発光、発音及び振動状態となる。また、このとき、発光部16a、発音部16b及び振動部16cからは、それぞれ、発光情報D3、発音情報D4及び振動情報D5が、第1の通信手段12へ送られる。
【0037】
一方、本実施の形態における接地棒2には、電池10の残量を判定する残量判定手段11が設けられている。そして、この残量判定手段11により判定された残量情報D6も同様に、第1の通信手段12へ送られる。
【0038】
ここで、本実施の形態における第1の通信手段12は、各種情報が入力されたとき、それに応じて随時、監視装置40の第2の通信手段42へそのまま送信するよう構成されている。
【0039】
すなわち、上述のように、接地棒2がトロリー線60に懸下状態となり、発光部16a、発音部16b及び振動部16cから発光、発音及び振動がそれぞれONになったことを示す情報として、発光情報D3、発音情報D4及び振動情報D5を受けたときは、これらの情報がそのまま第2の通信手段42へ送信される。これにより、監視装置40側では、接地棒2が使用状態になったことを確認することができる。
【0040】
また、作業が終了し、トロリー線60から接地棒2が取り外されたときには、発光部16a、発音部16b及び振動部16cからは、発光、発音及び振動のそれぞれがOFFになったことを示す情報として、発光情報D3、発音情報D4及び振動情報D5が発せられ、これを受けた第1の通信手段12は、そのまま第2の通信手段42へ送信する。これにより、監視装置40側では、接地棒2が取り外されたことを確認することができる。
【0041】
このように、監視装置40側に各種の状態情報D2がONであることが示されている間は、接地棒2が使用状態であることを確認できるので、外し忘れを生ずることなく確実に回収することが可能となる。
【0042】
ところで、図2にて明らかなように、本実施の形態の構成では、残量判定手段11から第1の通信手段12への情報送信は懸下状態に依存しないので、電源スイッチ6aがONになった時点で、第1の通信手段12は残量情報D6を受け取り、送信することが可能となる。これにより、使用前に予め電池10の残量のみを通信により確認することも可能である。
【0043】
尚、本実施の形態では、状態伝達部16に発光部16a、発音部16b、振動部16cが備えられた構成を例として示したが、3つ全てを備えている必要はない。
【0044】
また、本実施の形態では、懸下状態判定手段の一例として傾斜スイッチを用いた構成を示した。しかし、これに限らず、傾斜センサとCPUとの組合せで構成しても構わない。
【0045】
このように構成すると、傾斜状態であることを判定した懸下情報を直接、第1の通信手段を介して送信することにより、監視装置側では接地棒2がどの傾斜状態にあるのかを確認することが可能となる。さらに、この傾斜センサとして、傾斜角を数値出力できるものを採用すれば、CPUでの演算によりノイズを除去し、より確実に使用状態を検知することが可能となる。例えば、風などの影響で本体部が揺れている場合、一定の往復運動のパターンを除外することにより、たとえ、通常の傾斜角の範囲を外れたとしても懸下されているものとして正確に認識することができる。
【0046】
さらにまた、懸下状態判定手段の他の例として、接地棒の何れかの部分が、懸下時に自重により変形する構成をスイッチとして利用する構成であっても構わない。例えば、フックの内側で、懸下時にトロリー線と当接する部分に押しボタンスイッチを内向きに設けておくと、懸下時に押しボタンスイッチが押圧されてONとなり、懸下状態を検出することが可能となる。
【0047】
また、本実施の形態では、接地棒と監視装置とは無線により通信する構成例を示したが、有線通信であっても構わない。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る接地棒の遠隔管理システムについて図3及び図4を用いて説明する。なお、ここでは、便宜上、第1の実施の形態に示した構成要素と概念的に同一とみなせる構成要素に対しては同一の符号を付して説明する。
【0049】
図3は、接地棒82と監視装置40とからなる遠隔管理システム81の概略を示した図である。本実施の形態における遠隔管理システム81は、第1の実施の形態に示した構成とは懸下状態判定手段14の位置が異なっている。図2の遠隔管理システム1では、懸下状態判定手段14は、電源スイッチ6aと状態伝達部16との間に配置されていたが、この図3に示した構成では、状態伝達部16と第1の通信手段12との間に配置されている。このため、電源スイッチ86aがON状態となったとき、電力供給を受けて、状態伝達部16を構成する発光部16a、発音部16b及び振動部16cは動作状態となる。
【0050】
しかし、状態伝達部16と第1の通信手段12との間に懸下状態判定手段14が介在しているので、電源スイッチ86aがON状態になっただけでは、発光情報D3、発音情報D4及び振動情報D5は、第1の通信手段12へは送られず、懸下状態となったとき、初めて送信可能となる。したがって、誤送信を生ずることなく、接地棒82の使用状態を確
実に監視装置40へ送信することが可能となる。
【0051】
ところで、本実施の形態の場合、電源スイッチ86aがONとなっただけで電池10と状態伝達部16とは導通状態となるので、懸下状態が解除されたときも発光、発音及び振動状態は継続する。
【0052】
そこで、本実施の形態では、電源スイッチ86aをフックに設け、懸下状態にあるときのみ電力が供給されるように構成されている。図4は、本実施の形態における接地棒82のフック86の周辺を拡大して示しており、(a)は、トロリー線60とフック86とが離間した状態を示し、また、(b)はトロリー線60にフック86が懸下された状態を示している。この図4(a)に示すように、トロリー線60と当接するフック86の内側に押しボタン型の電源スイッチ86aが設けられている。これにより、図4(b)に示すように、フック86がトロリー線60に懸下されると、電源スイッチ86aはトロリー線60の上面により押し上げられON状態となる。このように構成することにより、作業が終了し、接地棒82をトロリー線60から取り外したとき、電源スイッチ86aはOFFとなり、状態伝達部16の発光、発音及び振動は停止する。
【0053】
尚、本実施の形態では、状態伝達部16と第1の通信手段12との間に懸下状態判定手段14が配置された構成に対して、図4に示したフック86の電源スイッチ86aを主電源用のスイッチとして併用した。しかし、第1の実施の形態における主電源スイッチとしての電源スイッチ6aを、本実施形態と同様にフック86の電源スイッチ86aとして置き換えてもよい。このように構成すると、作業が終了し、トロリー線60から外されたにもかかわらず、壁に立て掛けるなど、縦配置されたために傾斜スイッチがON状態となっている場合であっても、フック86に設けられた電源スイッチ86aがOFFになるので、電力供給が断たれ、誤動作により通信が行われることを防止できる。
【符号の説明】
【0054】
1、81 遠隔管理システム
2、82 接地棒
4 本体部
6、86 フック
6a、86a 電源スイッチ
8 リード線
10 電池(主電源)
12 第1の通信手段
14 懸下状態判定手段(傾斜スイッチ)
16 状態伝達部
16a 発光部
16b 発音部
16c 振動部
40 監視装置
42 第2の通信手段
60 トロリー線
D2 状態情報
D3 発光情報
D4 発音情報
D5 振動情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、前記本体部の一端に設けられ、トロリー線に懸下できるフックと、前記フックへ電気的に接続されると共に接地対象に接続されるリード線と、主電源としての電池と、自身が懸下された状態を示す懸下情報を含む状態情報を送信可能な第1の通信手段と、を備えた少なくとも1つの接地棒と、
前記第1の通信手段から送信された前記状態情報を受信可能な第2の通信手段を備えた少なくとも1つの監視装置とからなる
ことを特徴とする接地棒の遠隔管理システム。
【請求項2】
前記第1の通信手段と前記第2の通信手段による通信は無線通信であることを特徴とする請求項1に記載の接地棒の遠隔管理システム。
【請求項3】
懸下されたときにONとなる懸下判定手段と、
前記懸下判定手段がON状態になったときに、発光する発光部、発音する発音部、振動する振動部のうち少なくとも1つを含む状態伝達部とを備えた
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接地棒の遠隔管理システム。
【請求項4】
前記状態情報は、
前記発光部が発光していることを示す発光情報と、
前記発音部が発音していることを示す発音情報と、
前記振動部が振動していることを示す振動情報と、
のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の接地棒の遠隔管理システム。
【請求項5】
前記懸下判定手段は、懸下されたときの前記接地棒の傾斜角に基づいてON状態となる傾斜スイッチである
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の接地棒の遠隔管理システム。
【請求項6】
前記フックの内側であって、懸下状態で前記トロリー線に当接する位置に、押圧されている間のみONとなる主電源スイッチを備えた
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の接地棒の遠隔管理システム。
【請求項7】
前記第1の通信手段は、少なくとも前記状態情報を受けた場合、この状態情報を前記第2の通信手段へ送信することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の接地棒の遠隔管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−47086(P2013−47086A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−186602(P2011−186602)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(591083772)株式会社永木精機 (65)