説明

接着剤を生成する組成物およびそれから得られる接着剤配合物

本発明は、前もって生成された接着剤に配合された、シリル化されたポリウレタンの、新規な接着剤を生成する組成物、およびこれを含む感圧接着剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリル化された重合体と、これを含む感圧接着剤(PSA)組成物とに関する。より具体的には、本発明は、シリル化されたポリウレタンと、前もって生成された接着剤との配合物を含有する新規な接着剤を生成する組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
接着剤は、典型的には、別の非接着性重合体と、または接着剤と配合されて、復位性、様々な表面への密着性、そして薬剤送達速度の制御のような、最終の感圧接着性を変える。特に、このような配合物は、創傷被覆および薬物送達を含む皮膚貼付用途に使用される。典型的にこの配合物は、アクリル感圧接着剤とシリコーン感圧接着剤とが、または別の有機接着剤とシリコーン接着剤とが配合された組成物を包含する。
【0003】
配合された接着剤は、当分野で既知である。
【0004】
米国特許第5,725,947号は、フィルム複合体について記載し、ここで第一の接着剤は、アクリルラテックスと熱活性型ウレタンラテックスとであり、第二の接着剤は、第一の接着剤の上に塗布され、引き伸ばされて接触した際に密着性を生み出す、復位が可能な複合体を生ずる。
【0005】
米国特許第5,338,490号は、生物医学的な用途のための、連続相と疎水性接着剤の非連続相としてのイオン伝導性の親水性接着剤について記載する。
【0006】
公告された米国特許出願第20005/0282977号は、皮膚に貼付可能な用途のためのシリコーン感圧接着剤およびシリコーンゲル配合物を記載する。
【0007】
国際特許出願第2004094549号は、一つが酸性の官能性を有し、もう一つが塩基性の官能性を有する二つの接着剤が配合され、次に架橋される組成物について記載する。
【0008】
幾つかの経皮に関する特許が存在し、ここでは活性のある薬剤が高分子接着剤および/または感圧接着剤の組成物に取り込まれる。これらの実例は次のとおりである。
【0009】
公告された米国特許出願第20060078603号は、経皮吸収システムにおいて望ましい薬物の流れを提供するアクリル接着剤とアクリル系またはゴム系の接着剤との配合物について記載する。
【0010】
公告された米国特許出願第20050019385号は、低いシラノール濃度と高いシラノール濃度のシリコーン感圧接着剤の配合について記載する。
【0011】
公告された米国特許出願第20060078601号は、シリコーン、ゴム、ポリウレタン、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテル、スチレンブロック共重合体、ポリエーテルブロック共重合体、エチレン/ビニルアセタート、ビニルアセタート接着剤、ポリビニルピロリドン、および生体接着剤から選択される第二の重合体を含むアクリル系接着剤について記載する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に従って:
a)水分硬化型の接着剤を生成するシリル化されたポリウレタンプレポリマー、このシリル化されたポリウレタンプレポリマーは、ポリブタジエンポリオールとポリイソシアナートとの反応から誘導されるポリウレタンプレポリマーのシリル化から得られる;および、
b)水分硬化型の接着剤を生成するシリル化されたポリウレタンプレポリマー(a)以外の、前もって生成された接着剤および/または接着剤を生成する成分、
を含有する接着剤を生成する組成物が提供される。
【0013】
本発明の接着剤を生成する組成物は、接着剤配合物に、様々な表面に対する改良された引きはがし粘着力(peel adhesion)および他の特性を提供し、例えば、「剥離可能な」または「復位可能な」ラベル、創傷被覆、および、修正された薬物送達速度のための経皮吸収型薬物送達デバイス(transdermal drug delivery device)のような皮膚貼付用途に適した改良された引きはがし粘着力である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の接着剤を生成する組成物は、ポリブタジエンポリオールとポリイソシアナートとの反応から誘導されるポリウレタンプレポリマーのシリル化によって得られるシリル化されたポリウレタンプレポリマー、および前もって生成された接着剤を含む。
【0015】
本発明のポリウレタンプレポリマーは、ポリブタジエンポリオールの反応から誘導される。イソシアナート末端およびヒドロキシル末端のポリウレタンプレポリマーの調製に有用なポリブタジエンポリオールは、約500から約10,000まで、そして有利には約800から約5,000までの数平均分子量(Mn)と、約0.1から約2.0meq/gまで、そして有利には約0.3から約1.8meq/gまでの第一級ヒドロキシ基の含量と、存在するオレフィン部位の0から100パーセントまでの水素化率と、0から約50重量パーセントまでの共重合に使われた単量体の平均含量とを有する。
【0016】
一分子につき平均して1個以上の主に第一級ヒドロキシ基、例えば一分子につき平均して約1.7個から約3個以上の主に第一級ヒドロキシ基を有する、上述のタイプのヒドロキシ末端ブタジエンが、ここで適切に使用される。ヒドロキシ末端ポリブタジエンは、一分子につき平均して少なくとも約2個、そして有利には2.4個から2.8個までのヒドロキシ基を有し、このヒドロキシ基は、主鎖の、すなわち一般的に分子の最も長い炭化水素鎖の末端アリル位に大部分は存在するであろう。「アリル」配置が意味することは、アリルアルコールのアルファ−アリル位の基であること、すなわち重合体の末端ヒドロキシ基が、二重結合の炭素原子に隣接する炭素原子に結合していることである。
【0017】
本発明で使用されるブタジエン重合体に存在する、シス−1,4−不飽和、トランス−1,4−不飽和および1,2−ビニル不飽和の比率、ヒドロキシ基の数および位置、そしてブタジエン重合体の分子量は、その製造で使用されるプロセスによって影響されるであろうし、その詳細は当分野に既知である。
【0018】
これらの特性を有する、不飽和を含み、水素化されて飽和のヒドロキシ末端ポリブタジエンを生成するヒドロキシ末端ポリブタジエンは、幾つかの供給元から市販されており、従ってここで都合よく使用される。
【0019】
ここでの有用なヒドロキシ末端ポリブタジエンは、ここでのシリル化された重合体と、これでもって調製された感圧接着剤組成物とに関して、特に望ましい特性を与えることが可能である一つもしくはそれ以上の別の共重合化可能な単量体を組み込んでもよい。共重合に使われる単量体の全量は、平均して、ヒドロキシ末端ポリブタジエン共重合体の50重量パーセントを越えないであろう。共重合化可能な単量体には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソプレン、クロロプレン、2,3−メチル−1,3−ブタジエン、1,4−ペンタジエンなどのモノオレフィンとジエン、そしてアクリロニトリル、メタクリロニトリル、メチルスチレン、メチルアクリラート、メチルメタクリラート、ビニルアセタートなどのようなエチレン性不飽和単量体が含まれる。代替的に、または、これに加えて、ヒドロキシ末端ポリブタジエンは、一つもしくはそれ以上の別の単量体と反応してヒドロキシ末端ブロック共重合体を提供してよい。このような単量体は、ポリエーテルセグメントを提供することになるエチレンオキシドとプロピレンオキシドのような1,2−エポキシド、ポリエステルセグメントを提供することになるe−カプロラクトンなどを含む。
【0020】
ポリブタジエン系ポリウレタンプレポリマーは、一つもしくはそれ以上のヒドロキシ末端で、任意選択で、水素化された、直鎖または分岐のポリブタジエン単独重合体または共重合体と、有機ポリイソシアナートとの、例えば有機ジイソシアナートとの反応によって得られ、任意選択で、一つもしくはそれ以上の別の二官能性化合物および/またはヒドロキシ末端重合体を一緒に反応させてもよく、これによって(1)イソシアナート官能性の全当量がヒドロキシ官能性の全当量を越える場合は、イソシアナート末端ポリウレタンプレポリマーを、(2)ヒドロキシ官能性の全当量がイソシアナート官能性の全当量を越える場合は、ヒドロキシ末端ポリウレタンプレポリマーを提供する。
【0021】
ポリウレタンプレポリマーおよびシリル化されたポリウレタンプレポリマーの調製方法は、当分野で既知であり、例えば、参照によりここに編入する、米国特許第3,627,722号、第3,632,557号、第3,979,344号、および第4,222,925号を参照のこと。
【0022】
プレポリマーは、ヒドロキシ末端高分子物質とイソシアナートとの反応により作製されて、その末端にNCO基および/またはOH基を有するプレポリマー鎖を提供する。生じるポリウレタンプレポリマーは、次に充分な量のシラン末端キャップ化剤と反応してシリル化されたポリウレタンプレポリマーを提供する。
【0023】
本発明のポリウレタンプレポリマーと反応するイソシアナートは、有機イソシアナートであり、そして既知で汎用性の任意の有機ポリイソシアナート、特に有機ジイソシアナートを含み、これからポリウレタン重合体が今まで調製されてきた。有用なジイソシアナートは、例えば2,4−トルエンジイソシアナート、2,6−トルエンジイソシアナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアナート、2,4−異性体と4,4’−異性体との混合物を含む様々な液体ジフェニルメタン−ジイソシアナート、Desmodur N(登録商標)(Bayer)など、およびそれらの混合物を含む。イソホロンジイソシアナートは、ここでのポリウレタンプレポリマー調製における使用には特に有利である。
【0024】
ポリウレタンプレポリマーは、もし反応混合物の温度がより高い温度、例えば60〜100℃の温度まで上昇されると、反応速度は著しく増加するけれども、ヒドロキシ末端重合体と有機イソシアナートとを周囲温度および周囲圧力で一緒に混合して調製される。特定のヒドロキシ末端ポリブタジエンポリオールの選択に依存する、約1.1から約4.0までのOHに対するNCOのモル比は、イソシアナート末端ポリウレタンプレポリマーを提供するために使用される。具体的なヒドロキシ末端ポリブタジエンポリオールの選択に依存する、約0.3から約0.95まで、そしてより好ましくは約0.5から約0.90までのOHに対するNCOのモル比は、ヒドロキシ末端ポリウレタンプレポリマーを得るために使用される。
【0025】
ここに記載されるイソシアナート末端ポリウレタンプレポリマーのシリル化は、プレポリマーを、少なくとも一つの加水分解性基と、少なくとも一つのイソシアナートに対して反応性がある官能基、すなわちヒドロキシ、カルボン酸、メルカプト、第一級アミン、または第二級アミンのような活性水素含有基とを有するシランと反応させることによって達成されてよい。有利には、シランは、一般式:
【化1】

の第一級または第二級のアミノシランであり、
式中、Rは、水素または1から10の炭素原子のアルキル基であり、Rは、3から10の炭素原子の二価のアルキレン基であり、RおよびRは、各々独立して1から6の炭素原子のアルキル基または6から8の炭素原子のアリール基であり、そしてxは、0、1または2の値を有する。
【0026】
ここでのシリル化の手順に使用されるアミノシランの例は、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルジメトキシメチルシラン、N−メチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルジエトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリエトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルメチルジメトキシシラン、N−ブチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3(N−メチル−2−アミノ−1−メチル−1−エトキシ)−プロピルトリメトキシシラン、N−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチルブチルジメトキシメチルシラン、およびN−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、トリメトキシシランなどである。
【0027】
シーラントおよびコーティングの組成物における使用のような用途では、ポリウレタンプレポリマーは、おおむね充分にシリル化してよく、すなわち総てのまたはおおむね総てのイソシアナート基は、シランと反応することが可能で完全にシリル化されたポリウレタン重合体を提供する。
【0028】
しかしながら、シリル化されたポリウレタン重合体が、感圧接着剤に配合される場合には、次に起こるシリル化された重合体の硬化で発生する架橋の程度が、架橋重合体の感圧接着剤特性に悪影響を与え、さらには特性を排除するほどに大きくならないように、シリル化が完結に至らないように行われることが重要である。
【0029】
部分的なシリル化反応を行う際に、N−エチルブチルアミンのような第一級モノアミンまたは類似のキャップ化反応物をシランと一緒に含ませることは、このアミンが、すぐにイソシアナート基を末端キャップ化しようとし、これによってシランと反応することを妨げるため、有用である。この完結に至らないシリル化の操作を成し遂げるためのシランと、任意選択によるアミンとの最適な量は、特定のイソシアナート末端プレポリマーについて、既知で汎用的な実験技術を用いて容易に決定できる。プレポリマー中に存在する全イソシアナート基の約95パーセントを超えず、そして有利には約90パーセントを超えないシリル化が、ほとんどの感圧接着剤の利用に一般的には適している。
【0030】
ここに記載されるヒドロキシ末端ポリウレタンプレポリマーのシリル化は、プレポリマーをイソシアナトシランと反応させることによって達成され得る。適切なイソシアナトシランは、一般式:
【化2】

のものであり、
式中、Rは、3から10の炭素原子の二価のアルキレン基であり、RおよびRは、各々独立して1から6の炭素原子のアルキル基または6から8の炭素原子のアリール基であり、そしてxは、0、1または2の値を有する。
【0031】
シリル化の手順に使用されるこのようなイソシアナトシランの例は、λ−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、λ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、λ−イソシアナトメチルプロピルトリメトキシシラン、λ−イソシアナトメチルプロピルトリエトキシシラン、λ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラン、λ−イソシアナトプロピルジメチルメトキシシラン、およびλ−イソシアナトメチルプロピルジメチルメトキシシランなどである。
【0032】
上述のシリル化されたイソシアナート末端ポリウレタンの場合のように、ここでのヒドロキシ末端ポリウレタンプレポリマーのシリル化は、おおむね完結しており、すなわち実質的にヒドロキシ基はシリル化のあとで存在せず、ここでシリル化された重合体は、シーラントおよびコーティングのような製品に配合されることになる。しかしながら、シリル化が未完結である、または部分的であるならば、そこでシリル化された重合体は、感圧接着剤組成物に配合される。未完結のシリル化の場合、プレポリマー中に存在する全ヒドロキシ基の約95パーセントを超えない、そして有利には約90パーセントを超えないシリル化の程度が、一般的に適しており、そして特定のプレポリマーに対して反応されるイソシアナトシランの量の適切な調節によって達成され得る。
【0033】
未完結のシリル化の程度の制御を容易にするために、イソシアナトシランにヒドロキシ反応性の単官能性反応物を含ませることが有利であろう。この目的のための適切な反応物は、n−ブチルイソシアナートのようなモノイソシアナートを含む。これらの反応物、および類似の反応物は、プレポリマーのヒドロキシ基のいくらかをキャップ化するのに役立ち、シリル化されるのを妨げる。部分的なシリル化に利用される、そのようなヒドロキシ反応性の単量体反応物およびイソシアナトシランの量は、特定のヒドロキシ末端ポリウレタンプレポリマーについて、通常の実験的な試験を用いて容易に決定できる。
【0034】
本発明の水分硬化型の接着剤を生成する組成物との配合に適する、前もって生成された接着剤は、当業者にとって容易に明らかになるような種類の接着剤を含む。補足的な前もって生成された接着剤物質は、例えば市販の非シリコーン接着剤のような汎用の非シリコーン接着剤でよく、基本重合体(base polymer)の種類によってセグメント化される組成を含む;例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンスチレン(SIS)、アクリル、イソプレン、ポリウレタンなど。ここで企図する別の前もって生成された接着剤は、メチルシリコーン、低フェニルシリコーン、高フェニルシリコーンなどに分類される市販の接着剤のような汎用のシリコーン接着剤を含む。
【0035】
本発明の一つの実施態様において、本発明の水分硬化型の接着剤を生成する組成物との配合に適する前もって生成された接着剤は:ポリウレタン;アクリル酸またはメタクリル酸と、n−ブタノール、n−ペンタノール、イソペンタノール、2−メチルブタノール、1−メチルブタノール、1−メチルペンタノール、2−メチルペンタノール、3−メチルペンタノール、2−エチルブタノール、イソオクタノール、n−デカノール、またはn−ドデカノールなどのアルコールとのエステルの重合体のようなアクリル樹脂またはメタクリル樹脂であって、単独で、または、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルコキシメチルアクリルアミド、N−アルコキシメチルメタクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、イタコン酸、ビニルアセタート、アルキル基が10から24の炭素原子を有するN−分岐アクリルマレアミド酸、グリコールジアクリラート、またはこれらの混合物のようなエチレン性不飽和単量体との共重合体であるもの;天然ゴム、またはスチレンブタジエン、ブチルエーテル、ネオプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、およびポリイソプレンのような合成ゴム;ポリビニルアセタート;尿素ホルムアルデヒド樹脂;フェノールホルムアルデヒド樹脂;レゾルシノールホルムアルデヒド樹脂、エチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセタートブチラート、およびカルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体;および、グアー、アカシア、ペクチン、澱粉、デキストリン、アルブミン、ゼラチン、カゼインなどの天然ゴム、などを含む。前もって生成された接着剤は、当分野に周知であるように、粘着付与剤および安定化剤と混ぜ合わされてよい。
【0036】
本発明に従って使用可能である別の補足的な前もって生成された接着剤は、例えばシラン、ハロシランまたはC〜C18のアルコキシシランの単量体に基づくシリコーンエラストマーを含み、特にポリジメチルシロキサンは、単独で、またはシリコーン粘着付与剤またはシリコーン可塑剤と一緒に調合されてよく、医学的に利用可能なシリコーン流体、すなわちシラン、ハロシランまたはC〜C18のアルコキシシランに基づく非エラストマーシリコーンから選択される。典型的なシリコーン接着剤は、GE Advance Materials−Siliconesから、例えばSilgrip(登録商標)として入手できる。
【0037】
本発明の水分硬化型の接着剤を生成する組成物から作製される感圧接着剤組成物は、一つもしくはそれ以上の鎖延長剤、および/または一つもしくはそれ以上の別のポリオールを含んでよい。適切な鎖延長剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコールなどのような多価アルコールである。補足的なポリオールは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリエステルエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリオキシアルキレンジオール、ポリオキシアルキレントリオール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカプロラクトントリオールなどを含み、これらの総ては少なくとも2個の第一級ヒドロキシ基を有する。
【0038】
ポリウレタンプレポリマーの調製において有用である適切な触媒は、当分野で既知であり、例えば有機アミンおよび有機スズの触媒である。適切な触媒は、ジラウリン酸ジブチルスズおよび酢酸ジブチルスズのようなジカルボン酸ジアルキルスズ、第四級アミン、オクタン酸第一スズ、および酢酸第一スズのようなカルボン酸の第一スズ塩などを含む。
【0039】
本発明の水分硬化型の接着剤を生成する組成物から作製される感圧接着剤組成物は、優れた接着性および凝集性を有し、そして上述の部分的にシリル化されたポリウレタンにより得られる。この部分的にシリル化されたポリウレタンに加えて、本発明に従った感圧接着剤組成物は、充填剤、粘着付与剤、シラン接着促進剤、可塑剤、溶媒、チキソトロープ剤、紫外線安定化剤、酸化防止剤、硬化触媒などの一つもしくはそれ以上の添加剤を通常の量で典型的には含むであろう。
【0040】
本発明の感圧接着剤組成物への添加に適した典型的な充填剤は、ヒュームドシリカ、沈降シリカおよび炭酸カルシウムを含む。約0.07μmから約4μmまでの粒径を有する、処理された炭酸カルシウムは、特に有用であり、そして幾つかの商品名で入手できる:Specialty in MineralsからのUltra Pflex(登録商標)、Super Pflex(登録商標)、Hi Pflex(登録商標);Zeneca ResinsからのWinnofil(登録商標)SPM、SPT;HuberからのHubercab(登録商標)lat、Hubercab(登録商標)3QtおよびHubercab(登録商標)W;および、ECCからのKotomite(登録商標)。これらの充填剤は、単独で、または組み合せて使用してよい。充填剤は、シリル化された重合体成分100部につき約200部まで含有してよく、重合体100部につき約80部から約150部までが、多くの接着剤の用途に適している。
【0041】
本発明の感圧接着剤組成物は、一つ以上の周知で汎用の粘着付与剤をシリル化されたポリウレタン重合体100部につき約20部から約60部まで、そして有利には約30部から約50部まで含んでよい。適切な粘着付与剤の例は、MQシリコーン樹脂(これには過酸化ベンゾイルのような硬化触媒が、通例含まれる)、テルペンオリゴマー、クマロン/インデン樹脂、脂肪族の石油化学樹脂、および変性フェノール樹脂である。
【0042】
シラン接着促進剤は、シリル化されたポリウレタン重合体100部につき約0.5部から約5部までの濃度で使用されてよく、重合体100部につき約0.8部から約1.5部が、特に有利である。適切な接着促進剤は、Silquest(登録商標)A−1120シラン、Silquest A−2120シラン、Silquest(登録商標)A−1170シラン、およびSilquest(登録商標)A−187シランを含み、これらの総ては、GE Advance Materials−Siliconesから入手できる。
【0043】
模範的な可塑剤は、フタラート、ジプロピレングリコールジベンゾアート、ジエチレングリコールジベンゾアート、およびそれらの混合物、エポキシ化大豆油などを含む。ジオクチルフタラートおよびジイソデシルフタラートは、Exxon ChemicalからJayflex(登録商標)DOPおよびJayflex(登録商標)DIDPの商品名で市販されている。ジベンゾアートは、Velsicol Chemical CorporationからBenzoflex(登録商標)9−88、Benzoflex(登録商標)50、Benzoflex(登録商標)400として入手できる。エポキシ化大豆油は、Houghton Chemical CorporationからFlexol(登録商標)EPOとして入手できる。可塑剤は、シリル化されたポリウレタン重合体の約100部までを含有してよく、シリル化された重合体100部につき約40部から約80部が、多くの場合に充分である。
【0044】
有用な溶媒は、芳香族化合物、脂肪族化合物およびエステルを、シリル化されたポリウレタンプレポリマーの100重量部につき約25から約75までの量の範囲で含む。
【0045】
有用なチキソトロープ剤の実例は、様々なカスターワックス、ヒュームドシリカ、処理粘土、およびポリアミドである。これらの添加剤は、一般的にシリル化されたポリウレタンプレポリマー100部につき約1部から約10部を含有し、約1部から約6部までが、ほとんどの用途に有用である。チキソトロープ剤は:DegussaからのAerosil(登録商標)、CabotからのCabo−Sil(登録商標)TS720、CasChemからのCastorwax(登録商標)、Rheox からのThixatrol(登録商標)およびThixcin(登録商標)、そして、King IndustriesからのDislon(登録商標)として入手できる。もしチキソトロープが、シラン(例えば、シリカ)に対して反応性があれば、調合される量の調節が、それを埋め合わせるために必要になる。
【0046】
紫外線安定化剤および/または酸化防止剤は、本発明の感圧接着剤組成物に、シリル化されたポリウレタン重合体100部につき0部から約5部まで配合されてよく、約0.5部から約2部までが一般的に良好な結果を提供する。これらの物質は、Chiba−GeigyからTinuvin(登録商標)770、Tinuvin(登録商標)327、Tinuvin(登録商標)213、Tinuvin(登録商標)622、およびIrganox(登録商標)1010という商品名で入手できる。
【0047】
適切な硬化触媒は、シリル化されたポリウレタン重合体の調製に関して先に記載した触媒と同一である。この触媒は、一般的に重合体100部につき約0.01部から約3部までが歩み寄った線であり、重合体100部につき約0.01部から約1.0部までが多くの場合に完全に適する。
【0048】
混合した後、感圧接着剤組成物は、水分に晒されて硬化する。硬化の条件は、典型的には周囲温度が、例えば約23℃、および50%の相対湿度で3日間、そして37℃、95%の相対湿度でさらに4日間である。代替的に、水をイソプロパノールのような適当な溶媒に溶かして、続いて接着剤組成物と混合し、そしてコーティングし、当分野に既知である汎用の接着剤用の硬化オーブンで硬化する。
【0049】
本発明の接着剤を生成する組成物から調製される感圧接着剤組成物は、任意選択で、約20重量%から約70重量%まで、好ましくは約0重量%から約60重量%まで、そして最も好ましくは約40重量%から約50重量%までの有機溶媒をさらに含有してよい。適切な有機溶媒は、オルガノシロキサンに対して汎用的に使用される任意のものであり、そして約250℃未満の沸点を有する:芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエンおよびキシレン;ヘキサン、ヘプタンおよびシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素;トリクロロエタンおよびクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素;石油エーテルのようなナフサ、および炭化水素エーテルのような酸素化された溶媒、例えばテトラヒドロフランおよびエチレングリコールのジメチルエーテル;メチルイソブチルケトンのようなケトンそして酢酸エチルのようなエステルなど、のような溶媒を含む。有機溶媒の混合物も使用してよい。
【0050】
本発明の接着剤を生成する組成物の成分は、バルクで(in bulk)または有機溶媒中で、などの任意の方法により混合してよい。MQシルセスキオキサン樹脂は、固体であり、そして有機溶媒中で都合よく調製され、取り扱われ、本発明の組成物の調製では、MQ樹脂とシロキサンガムの混合に好ましくは有機溶媒を使用する。成分の混合は、粉砕、配合、撹拌などのような任意の既知の技術によって、バッチでまたは連続プロセスで成し遂げてよい。
【0051】
本発明の接着剤を生成する組成物は、溶媒の助力を受けてまたは受けずに、MQ樹脂、シリコーンガムおよび触媒を一緒にして決まった比率で単純に混合することによって調製できる。成分の混合の順番は重大ではない。
【0052】
本発明の接着剤を生成する組成物は、曲がらない基質または柔軟な基質に容易に接着する感圧接着剤として有用である。
【0053】
本発明の他の実施態様によれば、経皮吸収型薬物送達デバイスは、本発明の接着剤を生成する組成物の用途によって特徴づけられる。本発明のこの実施態様に関する薬物は、経皮で吸収できる任意の医薬、例えば米国特許第6,746,689号、第6,858,997号、第6,562,363号、第5,556,636号、第5,660,178号、および第4,470,962号に参照される任意の医薬であり、参照によりこれらの総ての内容をここに編入する。
【0054】
本発明の一つの実施態様において、経皮吸収型薬物送達デバイスは、支持物質を含み、これに本発明の接着剤を生成する組成物が、当業者によく知られている方法を使用して塗布されてよい。支持物質は、好ましくは軟質フィルムであり、これはバルク流体の流動を妨げ、そして接着剤を生成する組成物の成分に対して不活性である。皮膚の表面を横切って送達されるように意図され、全身的な作用を有するように意図された薬物を含む接着剤を生成する組成物の場合、この支持体は、好ましくは薬物の移動に対しておおむね抵抗性がある。支持物質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアセタート共重合体、エチレンプロピレンジエン共重合体、ポリウレタン、レーヨンなどのようなテープ用または被覆用の支持として使用される汎用的な任意の物質であってよい。ポリエステル、ポリオレフィンおよびポリアミドのような不織布物質も使用されてよい。また、ポリイソブチレンのような疎水性エラストマーの層は、支持体として機能を果たし、当分野に既知で汎用的な別の物質も同様である。
【0055】
非限定的な医薬品化合物の例は:ペニシリン、セファロスポリン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、マクロライド、アミノグリコシド、ホスホマイシン、およびリファンシピンのような抗生物質;メフェナム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、ジクロフェナク、アセトアミノフェン、アルクロフェナク、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、イブプロフェン、ケトプロフェン、サリチル酸、サリチル酸メチル、L−メントール、カンファー、スリンダク、ナプロキセン、フェンブフェン、アスピリン、スルピリン、チアラミド塩酸塩、およびピロキシカムのような解熱剤、鎮痛剤および抗炎症剤;アルファ−クロルフェニラミンマレアート、ジフェンピラリン、ジフェンヒドラミン、クレアスチンフマラート、およびプロメタジン塩酸塩のような抗ヒスタミン剤;ジアゼパム、クロルプロマジン塩酸塩、クロルジアゼポキシド、スルピリド、ハロペリドール、エチルロフラゼパート、フルフェナジン、チオリダジン、フルジアゼパム、フルニトラゼパム、フェノバルビタール、アモバルビタール、シクロバルビタール、トリアゾラム、およびニトラゼパムのような催眠作用、鎮静作用および精神安定作用のための向精神薬;ニトログリセリン、二硝酸イソソルビド、ニトログリコール、四硝酸エリトリトール、四硝酸ペンタエリトリトール、ベラパミル(塩酸塩)、ニフェジピン、ジピリダモール、およびジルチアゼム塩酸塩のような冠拡張薬;プロプラノロール(塩酸塩)、ピンドロール、クロニジン(塩酸塩)、ブプラノロール、インデノロール、ニルバジピン、ニプラジロール、ブクモロール、ヒドラジン塩酸塩、ACE−阻害剤、カルシウムチャンネル遮断薬などのような抗不整脈剤および降圧剤;ヒドロチアジド、ベンジルヒドロクロロチアジドおよびシクロペンチアジドのような降圧利尿剤、そしてフロセミド、メフルシド、トリクロルメチアジド、およびチオブロミンのような利尿剤;アシクロビル、ナリジクス酸およびサルファ剤のような化学療法薬;5−FU、ビンクリスチン、アドリアマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、シスプラチン、およびテラルビシンのような抗がん剤;メトクロプラミド、クレボプリド、スコポラミン(臭化水素酸塩)、およびドンペリドンのような制吐薬;ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、オクトチアミン、およびリボフラビンテトラブチラートのようなビタミン;ニトラゼパム、クロナゼパム、バクロフェン、およびメプロバメートのような鎮痙薬;デキストロメトルファン、テルブタリン(硫酸塩)、エフェドリン(塩酸塩)、サルブタモール(ヘミ硫酸塩)、イソプロテレノール、およびトリメトキノール塩酸塩のような鎮咳薬;乳酸プレニラミン、ジギトキシンおよびジゴキシンのような強心剤;例えば、エピネフリン、エフェドリンなどの血管収縮薬;リドカイン、ベンゾカインおよびエチル−p−アミノベンゾアートのような麻酔剤;ヒデリギン、麦角アルカロイドおよびイフェンプロジルのような脳血管障害改善薬;ペンタマイシン、アムホテリシンB、ピロールニトリン、クロトリマゾール、塩化ベンザルコニウム、ニトロフラゾン、ニスタチン、およびアセトスルファミンなどの抗真菌薬;ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、パラメタゾン、ベクロメタゾンジプロピオナート、フルメタゾン、ベタメタゾン、ベタメタゾンバレラート、デキサメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、クロベタゾールプロピオナート、プロゲステロン、テストステロン、およびエストラジオールなどのステロイド;L−ドーパ、ブロモクリプチンメシラート、トリヘキシフェニジル塩酸塩、マザチコール塩酸塩、およびビペリデン塩酸塩などの抗パーキンソン病薬;そしてTRH、LHRH、TNF、リンホトキシン、インターフェロン、ウロキナーゼ、インスリン、カルシトニン、これらの誘導体のポリペプチド、およびプロスタグランジンのような生物製剤、を含む。トルブタミドおよび別の抗糖尿病薬、コルヒチンおよび別の抗痛風薬、そしてニコチンおよび別の禁煙薬のような他のものもある。
【0056】
そこに塗布された、接着剤を生成する組成物を含む支持体は、シートから個々のパッチを型抜きすることによって支持体をもつパッチへと作製できる。経皮吸収型薬物パッチは、当分野で既知で、例えば米国特許第4,668,232号を参照のこと。代替的に、支持体のないパッチは、当分野に既知の方法によって調製されたコーティングを施した剥離ライナーから個々のパッチを型抜きすることによって、または剥離ライナーの二つのシート間を圧縮することによって調製される生体接着剤のシートから型抜きすることによって調製されてよい。パッチは、任意の適切な大きさと形、例えば1cmの円盤であってよい。
【0057】
本発明の一つの実施態様において、薬物は、本発明の接着剤を生成する組成物に取り込まれる。この薬物は、好ましくは効果的な量で存在し、この量は使用される特定の薬物と、意図された治療と、薬物を含む接着剤を生成する組成物の特定の個々の用途に望ましい使用期間とに依存するであろう。組成物に取り込まれる薬物の量に関する実用的な制限は、量がそれより多いと組成物が皮膚表面への密着性を失い始め、量がそれより少ないと治療的に効果のある薬物の血液濃度を達成できない、および/または維持できない。本発明の他の実施態様において、薬物は、経皮吸収型薬物送達デバイスの薬物溜め(drug reservoir)に存在してよい。
【0058】
接着剤を生成する組成物は、他の成分、例えば染料、浸透促進剤、水溶性または水膨張性の繊維補強剤などの賦形剤を状況により、そして当業者によって容易に決定される量で含んでよい。
【0059】
本発明に従った接着剤を生成する組成物は、最も困難な状況においてさえ優れた皮膚接着性を示す。さらに、使用期間が終了した場合、例えば本発明の接着剤を生成する組成物が備わった経皮吸収型薬物送達デバイスを取り除く場合、残留物を全く残すことなく皮膚から取り除くことができる。ポリアクリラートまたはポリアミン塩に基づいてのみ作製された感圧接着剤に比べて、本発明の感圧接着剤は、それに溶解または分散された活性物質にとってより良い放出特性も有する。本発明に従って接着剤を生成する組成物から調製される感圧接着剤のさらなる利点は、別の前もって生成された接着剤、例えばポリアクリラート、そして、参照によりここに編入する米国特許第6,936,661号および第5,750,136号に開示される他の接着剤を添加することが可能である事であり、それらは既によく知られており、そして製薬技術で市販されており、FDAによって認可されている。
【0060】
以下の実施例は、本発明のシリル化された重合体、およびこれを含む溶媒耐性の感圧接着剤組成物の実例である。
【実施例】
【0061】
実施例1
実施例1(接着剤IとIIとからなり、そしてシリル化されたポリウレタン接着剤と汎用的な非シリコーン接着剤との配合を説明する)
【0062】
接着剤Iは、25gの接着剤SPUR2000PSAからなり、以下のように調製した:攪拌器、凝縮器、窒素雰囲気、および加熱器を備えた樹脂反応容器に、72.5gの、46のヒドロキシ数を有するヒドロキシ末端ポリブタジエンKrasolLBH−P2000樹脂と、145.0gの、21.7のヒドロキシ数を有するヒドロキシ末端ポリブタジエンKrasolLBH−P5000樹脂と、32.5gの、101のヒドロキシ数を有するヒドロキシ末端ポリブタジエンPolybd R20LM樹脂、および400.3gの。酢酸エチルを加えた。2時間還流して混合物を乾燥した後、75〜80℃まで冷却した。これに0.27gのジメチルビス[(1−オキソネオデシル)オキシ]スタンナンの10wt%トルエン溶液を15分間攪拌しながら加えた。次に、18.6gのイソホロンジイソシアナートを、NCO/OHの当量比が0.95になるように加えた。反応物を75〜80℃で加熱し、NCOのwt%が標準法に従った測定で0.0wt%になったところで1.34gのイソシアナトプロピルトリメトキシシランを滴下した。加熱をNCOのwt%が0.0wt%になるまで継続し、次に室温まで冷却した。シリル化されたポリブタジエンポリウレタンは、9.8gの酢酸エチルを使って固形物30重量パーセントに希釈し、これを0.5gの水と1滴のジブチルスズビス(アセチルアセトナート)の10重量パーセントトルエン溶液と充分に混合した。接着剤IIは、25gのAeroset1085−Z−38(Ashland Chemicalからのアクリル接着剤)と6.7gの酢酸エチルとからなる。接着剤IおよびIIを配合し、次にバーコートして50ミクロンのPETフィルム上で25ミクロンの厚さの接着剤を形成させ、これを10分間空気乾燥した後、80℃で30分間硬化した。室温で1週間放置後、これらを試験した。PSTC−101に従って引きはがし粘着力を測定した。ただし、標準的なステンレス製のテストパネルではなくガラス製のパネルを使用した。表1に示すように、引きはがし粘着力の特性を大きく変えずに、このような接着剤配合物を調製できる。
【0063】
【表1】

【0064】
実施例2
実施例2(接着剤I、IIとIIIとからなり、そしてシリル化されたポリウレタン接着剤と汎用のシリコーン接着剤との配合を説明する)
【0065】
実施例1の接着剤Iを調製した。接着剤IIは、25gの高フェニル含量のシリコーン接着剤Silgrip PSA6574(GE Advanced Materials−Siliconesより入手可能な、MQ樹脂粘着付与剤とのジメチルジフェニルシロキサン共重合体)と10gのトルエンからなる。接着剤IIIは、25gの低フェニル含量の接着剤Silgrip PSA950(Ashland Chemicalより入手可能な、MQ樹脂粘着付与剤とのジメチルジフェニルシロキサン共重合体)と10gのトルエンとからなる。接着剤I、II、およびIIIを、下の表2に示すように配合し、次にバーコートして50ミクロンのPETフィルム上で25ミクロンの厚さの接着剤を形成させ、これを10分間空気乾燥した後、150℃で5分間硬化した。室温で1週間放置後、これらを試験した。PSTC−101に従って、標準的なステンレス製のテストパネルを用いて引きはがし粘着力を測定した。シリコーン接着剤との配合はプローブタック(probe tack)を改善し、接着剤が、引きはがし粘着力を変えずにいかによく表面をぬらすかを示している。
【0066】
【表2】

【0067】
実施例3
実施例3(接着剤IとIIとからなり、シリル化されたポリブタジエンポリウレタン感圧接着剤とポリブタジエンポリウレタンとの配合を説明する)
【0068】
25gの接着剤SPUR2000PSAとシリル化されたポリブタジエンポリウレタンとからなる接着剤Iは、9.8gの酢酸エチルを使って固形物30重量パーセントに希釈し、これを0.5gの水と1滴のジブチルスズビス(アセチルアセトナート)の10重量パーセントトルエン溶液と充分に混合した。
【0069】
接着剤IIは、シリル化されてないポリブタジエンポリウレタンで、次のように調製した:攪拌器、凝縮器、窒素雰囲気、および加熱器を備えた樹脂反応容器に、72.5gの、46のヒドロキシ数を有するヒドロキシ末端ポリブタジエンKrasolLBH−P2000樹脂と、145.0gの、21.7のヒドロキシ数を有するヒドロキシ末端ポリブタジエンKrasolLBH−P5000樹脂、32.5gの、101のヒドロキシ数を有するヒドロキシ末端ポリブタジエンPolybd R20LM樹脂、および333.2gの、酢酸エチルを加えた。2時間還流して混合物を乾燥した後、約75℃まで冷却した。これに0.27gのジメチルビス[(1−オキソネオデシル)オキシ]スタンナンの10wt%トルエン溶液を15分間攪拌しながら加えた。次に、18.5gのイソホロンジイソシアナートを、NCO/OHの当量比が0.945になるように加えた。反応物を約75℃で加熱し、NCOのwt%が標準法に従った測定で0.005wt%になったところで室温まで冷却した。
【0070】
コーティングを表3に示した配合の比率で調製し、2ミル(mil)のポリエステルフィルムにバーコートして約1.0ミルの乾燥した厚さの接着剤を形成させた。接着剤を10分間、続いて150℃で2分間空気乾燥した。PSTC−101に従って、ステンレス製およびガラス製の両方のパネルを用いて引きはがし粘着力を測定した。下の表3は、引きはがし粘着力の特性を大きく変えずに、このような接着剤配合物を調製できることを示す。
【0071】
【表3】

【0072】
実施例4
実施例4(接着剤IとIIとからなり、シリル化されたポリウレタン接着剤と、過酸化物触媒を含む汎用のシリコーン接着剤との配合を説明する)
【0073】
実施例1の接着剤Iを調製した。接着剤IIは、25gの低フェニル含量の接着剤Silgrip PSA950と0.07gの過酸化ベンゾイルとを10gのトルエンに溶解してなる。接着剤IおよびIIを、下の表4に示すように配合し、次にバーコートして50ミクロンのPETフィルム上で40ミクロンの厚さの接着剤を形成させ、これを10分間空気乾燥した後、150℃で5分間硬化した。室温で1週間放置後、これらを試験した。PSTC−101に従って、標準的なステンレス製のテストパネルを用いて引きはがし粘着力を測定した。
【0074】
【表4】

【0075】
実施例5
実施例5(接着剤IとIIとからなり、そして異なった組成の二つのシリル化されたポリウレタン接着剤の配合を説明する)
【0076】
実施例1の接着剤Iを調製した。接着剤IIは、シリル化されたポリエステルポリウレタンからなり、次のように調製した:攪拌器、凝縮器、窒素雰囲気、および加熱器を備えた樹脂反応容器に、1分子につき約4.2のOHで、14.0gの、90のヒドロキシ数を有するヒドロキシ末端ポリ(ジエチレングリコールグリセリンアジパート)樹脂、126.0gの、35のヒドロキシ数を有するポリ(1,4−ブタンジオールネオペンチルグリコールアジパート)ジオール樹脂および221.4gの酢酸エチルを入れた。2時間還流して混合物を乾燥し、続いて約75℃まで冷却した。これに、0.09gの、ジメチルビス[(1−オキソネオデシル)オキシ]スタンナンの10wt%トルエン溶液を15分間攪拌しながら加えた。次に、10.6gのイソホロンジイソシアナートを、NCO/OHの当量比が0.93になるように加えた。反応物を約75℃で加熱し、NCOのwt%が標準法に従った測定で0.00wt%になったところで1.3gのイソシアナトプロピルトリメトキシシランを加え、そしてNCOが0.00wt%と測定されるまで加熱した。
【0077】
接着剤IおよびIIを50/50w/wで配合し、次にバーコートして50ミクロンのPETフィルム上で40ミクロンの厚さの接着剤を形成させ、これを10分間空気乾燥した後、150℃で2分間硬化した。室温で1週間放置後、これらを試験した。PSTC−101に従って、標準的なステンレス製のテストパネルを用いて引きはがし粘着力を測定した結果を表5に示す。
【0078】
【表5】

【0079】
本発明のプロセスを特定の実施態様に関して記載したが、当業者ならば、発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更を行ってよく、そしてそれらの要素の代わりに等価物で置き換えてよいことを理解するであろう。その上に、特定の状況または物質を本発明の教示に適合させるために、発明の本質的な範囲から逸脱せずに、多くの修正を行ってもよい。したがって、本発明は、本発明のプロセスを行なうことを意図したベストモードとして開示された特定の実施態様に限定されるのではなく、本発明は添付の請求項の範囲内に入る総ての実施態様を含む、と意図するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤を生成する組成物であって:
a)水分硬化型の接着剤を生成するシリル化されたポリウレタンプレポリマー、このシリル化されたポリウレタンプレポリマーは、ポリブタジエンポリオールとポリイソシアナートとの反応から誘導されるポリウレタンプレポリマーのシリル化から得られる;および、
b)水分硬化型の接着剤を生成するシリル化されたポリウレタンプレポリマー(a)以外の前もって生成された接着剤および/または接着剤を生成する成分、
を含有する、接着剤を生成する組成物。
【請求項2】
ポリウレタンプレポリマー反応のために少なくとも一つの触媒をさらに含有する、請求項1に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項3】
前記ポリブタジエンポリオールが、約500から約10,000までの数平均分子量を有する、請求項1に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項4】
前記ポリブタジエンポリオールが、約800から約5,000までの数平均分子量を有する、請求項4に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項5】
前記ポリブタジエンポリオールが、約0.1から約2.0meq/gの第一級ヒドロキシ基含量を有する、請求項1に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項6】
前記ポリウレタンプレポリマーが、アミノシランおよびイソシアナトシランからなる群から選択される少なくとも一つの化合物によりシリル化されている、請求項1に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項7】
前記アミノシランが、一般式:
【化3】

であり、
式中、Rは、水素または約1から約10までの炭素原子のアルキル基であり、Rは、約3から約10までの炭素原子の二価のアルキレン基であり、RおよびRは、各々独立して約1から約6までの炭素原子のアルキル基または約6から約8までの炭素原子のアリール基であり、そしてxは、0、1または2の値を有し、
そして前記イソシアナトシランが、一般式:
【化4】

であり、
式中、Rは、約3から約10までの炭素原子の二価のアルキレン基であり、RおよびRは、各々独立して約1から約6までの炭素原子のアルキル基または約6から約8までの炭素原子のアリール基であり、そしてxは、0、1または2の値を有する、
請求項6に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項8】
前記アミノシランが、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、N−メチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルジエトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリエトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルメチルジメトキシシラン、N−ブチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−(N−メチル−2−アミノ−1−メチル−1−エトキシ)−プロピルトリメトキシシラン、N−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチルブチルジメトキシメチルシラン、N−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、N−(シクロヘキシル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス−(3−トリメトキシシリル−2−メチルプロピル)アミン、およびN−(3’−トリメトキシシリルプロピル)−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、そしてそれらの混合物からなる群から選択され、そして、前記イソシアナトシランが、λ−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、λ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、λ−イソシアナトメチルプロピルトリメトキシシラン、λ−イソシアナトメチルプロピルトリエトキシシラン、λ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラン、λ−イソシアナトプロピルジメチルメトキシシラン、およびλ−イソシアナトメチルプロピルジメチルメトキシシラン、そしてそれらの混合物からなる群から選択される、請求項7に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項9】
前記前もって生成された接着剤(b)が、ポリウレタン接着剤、アクリル接着剤、メタクリル接着剤、天然ゴム接着剤、合成ゴム接着剤、ポリビニルアセタート接着剤、尿素−ホルムアルデヒド接着剤、フェノール−ホルムアルデヒド接着剤、ホルムアルデヒド樹脂、天然ガム接着剤、シリコーンエラストマー系接着剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項10】
接着剤を生成する成分(b)が、水分硬化型のシリル化されたポリウレタン樹脂である、請求項1に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項11】
接着剤を生成する成分(b)が、スチレンブタジエンゴム、スチレンイソプレンスチレン、イソプレン、そしてメチルシリコーン、低フェニルシリコーン、および/または高フェニルシリコーン、そしてそれらの混合物からなる群から選択される、請求項9に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項12】
充填剤、粘着付与剤、シラン接着促進剤、可塑剤、溶媒、チキソトロープ剤、紫外線安定化剤、酸化防止剤、および硬化触媒からなる群から選択される少なくとも一つの補足的な成分をさらに含有する、請求項1に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項13】
前記粘着付与剤が、それの硬化触媒を含むMQ粘着付与剤樹脂である、請求項12に記載の接着剤を生成する組成物。
【請求項14】
請求項1に記載の接着剤を生成する組成物の水分硬化から生ずる接着剤組成物。
【請求項15】
治療的に効果のある量の薬物をさらに含有する、請求項14に記載の接着剤組成物。
【請求項16】
前記薬物が、ペニシリン、セファロスポリン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、マクロライド、アミノグリコシド、ホスホマイシン、リファンシピン、メフェナム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、ジクロフェナク、アセトアミノフェン、アルクロフェナク、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、イブプロフェン、ケトプロフェン、サリチル酸、サリチル酸メチル、L−メントール、カンファー、スリンダク、ナプロキセン、フェンブフェン、アスピリン、スルピリン、チアラミド塩酸塩、ピロキシカム、クロルフェニラミンマレアート、ジフェンピラリン、ジフェンヒドラミン、クレアスチンフマラート、プロメタジン塩酸塩、ジアゼパム、クロルプロマジン塩酸塩、クロルジアゼポキシド、スルピリド、ハロペリドール、エチルロフラゼパート、フルフェナジン、チオリダジン、フルジアゼパム、フルニトラゼパム、フェノバルビタール、アモバルビタール、シクロバルビタール、トリアゾラム、ニトラゼパム、ニトログリセリン、二硝酸イソソルビド、ニトログリコール、四硝酸エリトリトール、四硝酸ペンタエリトリトール、ベラパミル、ニフェジピン、ジピリダモール、ジルチアゼム塩酸塩、プロプラノロール、ピンドロール、クロニジン、ブプラノロール、インデノロール、ニルバジピン、ニプラジロール、ブクモロール、ヒドラジン塩酸塩、ACE−阻害剤、カルシウムチャンネル遮断薬、レシナミン、ヒドロチアジド、ベンジルヒドロクロロチアジド、シクロペンチアジド、フロセミド、メフルシド、トリクロルメチアジド、チオブロミン、アシクロビル、ナリジクス酸、5−FU、ビンクリスチン、アドリアマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、シスプラチン、テラルビシン、メトクロプラミド、クレボプリド、スコポラミン、ドンペリドン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、オクトチアミン、リボフラビンテトラブチラート、ニトラゼパム、クロナゼパム、バクロフェン、メプロバメート、デキストロメトルファン、テルブタリン、エフェドリン、サルブタモール、イソプロテレノール、トリメトキノール塩酸塩、乳酸プレニラミン、ジギトキシン、ジゴキシン、リドカイン、ベンゾカイン、エチル−p−アミノベンゾアート、麦角アルカロイド、イフェンプロジル、ペンタマイシン、アムホテリシンB、ピロールニトリン、クロトリマゾール、塩化ベンザルコニウム、ニトロフラゾン、ニスタチン、アセトスルファミン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、パラメタゾン、ベクロメタゾンジプロピオナート、フルメタゾン、ベタメタゾン、ベタメタゾンバレラート、デキサメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、クロベタゾールプロピオナート、プロゲステロン、テストステロン、エストラジオール、L−ドーパ、ブロモクリプチンメシラート、エピネフリン、エフェドリン、プソイドエフェドリン、トリヘキシフェニジル塩酸塩、マザチコール塩酸塩、ビペリデン塩酸塩、TRH、LHRH、TNF、リンホトキシン、インターフェロン、ウロキナーゼ、インスリン、カルシトニン、これらの誘導体のポリペプチド、プロスタグランジン、トルブタミド、コルヒチン、およびニコチンからなる群から選択される少なくとも一つの構成要素である、請求項15に記載の接着剤組成物。
【請求項17】
経皮吸収型薬物送達デバイスであって:
a)支持層;
b)支持層を皮膚に固定するために、この支持層の表面の少なくとも一部分に塗布される、請求項14に記載の接着剤組成物;および、
c)治療的に効果のある量の薬物、この薬物は、接着剤組成物(b)の中に含まれる、および/または、支持層(a)の中にある、または支持層(a)に接着された、任意選択の薬物溜めに含まれる、
を含有する、経皮吸収型薬物送達デバイス。
【請求項18】
前記薬物が、ペニシリン、セファロスポリン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、マクロライド、アミノグリコシド、ホスホマイシン、そしてリファンシピン、メフェナム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、ジクロフェナク、アセトアミノフェン、アルクロフェナク、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、イブプロフェン、ケトプロフェン、サリチル酸、サリチル酸メチル、L−メントール、カンファー、スリンダク、ナプロキセン、フェンブフェン、アスピリン、スルピリン、チアラミド塩酸塩、ピロキシカム、クロルフェニラミンマレアート、ジフェンピラリン、ジフェンヒドラミン、クレアスチンフマラート、プロメタジン塩酸塩、ジアゼパム、クロルプロマジン塩酸塩、クロルジアゼポキシド、スルピリド、ハロペリドール、エチルロフラゼパート、フルフェナジン、チオリダジン、フルジアゼパム、フルニトラゼパム、フェノバルビタール、アモバルビタール、シクロバルビタール、トリアゾラム、そしてニトラゼパム、ニトログリセリン、二硝酸イソソルビド、ニトログリコール、四硝酸エリトリトール、四硝酸ペンタエリトリトール、ベラパミル、ニフェジピン、ジピリダモール、ジルチアゼム塩酸塩、プロプラノロール、ピンドロール、クロニジン、ブプラノロール、インデノロール、ニルバジピン、ニプラジロール、ブクモロール、ヒドラジン塩酸塩、レシナミン、ヒドロチアジド、ベンジルヒドロクロロチアジド、シクロペンチアジド、フロセミド、メフルシド、トリクロルメチアジド、チオブロミン、アシクロビル、ナリジクス酸、5−FU、ビンクリスチン、アドリアマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、シスプラチン、テラルビシン、メトクロプラミド、クレボプリド、スコポラミン、ドンペリドン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、オクトチアミン、リボフラビンテトラブチラート、ニトラゼパム、クロナゼパム、バクロフェン、メプロバメート、デキストロメトルファン、テルブタリン、エフェドリン、サルブタモール、イソプロテレノール、トリメトキノール塩酸塩、乳酸プレニラミン、ジギトキシン、ジゴキシン、リドカイン、ベンゾカイン、エチル−p−アミノベンゾアート、麦角アルカロイド、イフェンプロジル、ペンタマイシン、アムホテリシンB、ピロールニトリン、クロトリマゾール、塩化ベンザルコニウム、ニトロフラゾン、ニスタチン、アセトスルファミン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、パラメタゾン、ベクロメタゾンジプロピオナート、フルメタゾン、ベタメタゾン、ベタメタゾンバレラート、デキサメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、クロベタゾールプロピオナート、プロゲステロン、テストステロン、エストラジオール、L−ドーパ、ブロモクリプチンメシラート、トリヘキシフェニジル塩酸塩、マザチコール塩酸塩、ビペリデン塩酸塩、TRH、LHRH、TNF、リンホトキシン、インターフェロン、ウロキナーゼ、インスリン、カルシトニン、これらの誘導体のポリペプチド、プロスタグランジン、トルブタミド、コルヒチン、およびニコチンからなる群から選択される少なくとも一つの構成要素である、請求項17に記載の経皮吸収型薬物送達デバイス。
【請求項19】
前記薬物が接着剤組成物に存在する、請求項17に記載の経皮吸収型薬物送達デバイス。
【請求項20】
薬物溜めを有し、前記薬物が前記薬物溜めに存在する、請求項17に記載の経皮吸収型薬物送達デバイス。
【請求項21】
デバイスを皮膚に貼るための接着剤成分を含む経皮吸収型薬物送達デバイスにおいて、接着剤成分として請求項14に記載の接着剤組成物を含有する改良。


【公表番号】特表2010−509483(P2010−509483A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−537173(P2009−537173)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/023739
【国際公開番号】WO2008/060506
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】