説明

接着剤塗布装置

【課題】硬化時間が長い接着剤を使用する場合でも、効率よく接着剤塗布を行うことができる接着剤塗布装置を提供する。
【解決手段】所定の位置関係に位置決めされたレンズ100と鏡筒110とに接着剤Adを塗布する接着剤塗布装置1は、レンズと鏡筒とを位置決めされた状態で保持する保持ユニット10と、保持ユニットに保持されたレンズおよび鏡筒を回転させる駆動部30と、保持ユニットに保持されたレンズおよび鏡筒の上方から接着剤を吐出する接着剤供給部40と、駆動部および接着剤供給部の動作を制御する制御部50とを備え、保持ユニットは、レンズと鏡筒とを位置決めされた状態で保持したまま、駆動部に対して着脱可能であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤塗布装置、より詳しくは、接着剤による部分固定が行われたワークを効率よく製造することができる接着剤塗布装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レンズを鏡枠に固定する方法の一つに接着剤による固定がある。固定に用いる接着剤は製品の用途によって最適なものが選択される。例えば耐熱性が必要な場合は耐熱性の高い接着剤が選択される。従来は作業者によって接着剤を塗布していたが、現在ではディスペンサとロボットを組み合わせるなどして自動化が進められている。
【0003】
しかし、接着剤による固定には、接着剤の硬化に伴う硬化収縮によってレンズの浮きや位置ずれが発生し、製品の光学的性能を満たせなくなる場合があるという問題がある。この問題に対して、特許文献1には、接着剤の塗布後、レンズを装置により挟持したまま硬化させることで硬化収縮によるレンズの浮きや位置ずれをなくすことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−347676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、接着剤の塗布後、接着剤が硬化させるまでレンズが動かないように挟持し続けなければならない。このため、接着剤が硬化するまで次のワークに対する接着剤塗布を行うことができないという問題がある。特に、二液反応の接着剤や加熱で硬化する接着剤等の、硬化時間が長い接着剤を使用する場合は、製造効率が著しく低下するため、問題であった。
【0006】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、硬化時間が長い接着剤を使用する場合でも、効率よく接着剤塗布を行うことができる接着剤塗布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、所定の位置関係に位置決めされた第一の部品と第二の部品とに接着剤を塗布する接着剤塗布装置であって、前記第一の部品と前記第二の部品とを前記位置決めされた状態で保持する保持ユニットと、前記保持ユニットに保持された前記第一の部品および前記第二の部品を回転させる駆動部と、前記保持ユニットに保持された前記第一の部品および前記第二の部品の上方から前記接着剤を吐出する接着剤供給部と、前記駆動部および前記接着剤供給部の動作を制御する制御部とを備え、前記保持ユニットは、前記第一の部品と前記第二の部品とを前記位置決めされた状態で保持したまま、前記駆動部に対して着脱可能であることを特徴とする。
【0008】
前記保持ユニットは、前記第一の部品を前記第二の部品に押し当てるように付勢する押圧機構と、前記第一の部品と前記第二の部品を挟んで前記押圧機構と対向する位置に配置された固定部材とを有し、前記押圧機構が、前記固定部材との間に発生する磁力によって前記第一の部品を付勢することにより、前記第一の部品と前記第二の部品とが位置決めされた状態で保持されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の接着剤塗布装置によれば、硬化時間が長い接着剤を使用する場合でも、効率よく接着剤塗布を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第一実施形態の接着剤塗布装置を示す図である。
【図2】同接着剤塗布装置の保持ユニットを示す図である。
【図3】同接着剤塗布装置による接着剤塗布の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第二実施形態の接着剤塗布装置における保持ユニットを示す図である。
【図5】同接着剤塗布装置の変形例における保持ユニットを示す図である。
【図6】同保持ユニットが備える片面4極磁石を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の第一実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態の接着剤塗布装置(以下、単に「塗布装置」と称する。)1を模式的に示す図である。塗布装置1は、接着剤を塗布してレンズ(第一の部品)100を鏡筒(第二の部品)110に固定するものであり、レンズ100および鏡筒110を保持する保持ユニット10と、保持ユニット10に保持されたレンズ100および鏡筒110を回転させる駆動部30と、接着剤を吐出する接着剤供給部40と、塗布装置1の各部の動作を制御する制御部50とを備えている。
【0012】
図2は、レンズ100および鏡筒110が設置された保持ユニット10を示す図である。保持ユニット10は、鏡筒110が設置される回転ステージ11と、回転ステージ11が載置される押圧部21とを備えている。
回転ステージ11は、上面に凹部12を有し、鏡筒110の下部が凹部12内に入るようにして回転ステージ11上に保持される。鏡筒110と凹部12とに互いに嵌合する溝と突起等を設け、回転ステージ11と鏡筒110とが相対回転不能となるように鏡筒110が設置されると、後述する接着剤塗布時に回転ステージ11と鏡筒110とのすべりが抑制され、回転ステージ11と鏡筒110とが一体となって回転されるため、好ましい。回転ステージ11の下面の中心には、駆動部30が係合するための係合穴13が設けられている。
【0013】
押圧部21は、回転ステージ11が載置されるベース22と、ベース22から延びるアーム23と、アーム23に取り付けられた押圧機構24とを備えている。
ベース22は、凹部22Aを有し、回転ステージ11の下部が凹部22A内に進入するように回転ステージ11が載置される。回転ステージ11は、ベース22に対して相対回転可能に支持される。
【0014】
アーム23は、ベース22から垂直に延びる垂直部23Aと、垂直部23Aの先端部からベース22に対して平行(略平行を含む。)に延びる水平部23Bとを有する。水平部23Bの先端は、回転ステージ11の軸線上またはその近傍に位置しており、鏡筒110に載置されたレンズ100の概ね直上に位置することになる。
【0015】
押圧機構24は、水平部23Bの先端部に取り付けられた軸受25と、軸受25に接続されたバネ26と、バネ26に接続された押圧部材27とを備えている。軸受25は、水平部23Bに対して回転可能に取り付けられており、例えば公知のベアリング等を用いることができる。バネ26は、押圧部材27を回転ステージ11上の鏡筒110およびレンズ100に向かって付勢する付勢力を発揮する。押圧部材27は、レンズ100の表面を傷めない材質で形成されており、バネ26の付勢力を受けてレンズ100の上面に接触し、レンズ100を鏡筒110に押し付けてレンズ100と鏡筒110との位置関係を保持する。
【0016】
駆動部30は、図1に示すように、駆動軸31と、駆動軸31を回転駆動する駆動源32とを備えている。駆動軸31の先端は、回転ステージ11の係合穴13に挿入されて、自身が軸線回りに回転することにより、回転ステージ11を回転させることができる。互いに係合する駆動軸31の先端および係合穴の、軸線に直交する断面形状を非円形とすると、駆動軸31と回転ステージ11との間で回転ずれが発生することを防止できるため、好ましい。
駆動源32は、駆動軸31を回転させることができればその種類に特に制限はなく、例えばモータ等の各種駆動機構を用いることができる。
【0017】
塗布装置1は、保持ユニット10が設置されるステージ2を備えており、駆動部30は、ステージ2に設けられた穴2Aの下方に配置されている。駆動部30は、図示しないアクチュエータによりレール33に沿って上下動可能であり、駆動軸31の先端を穴2Aから突没させることができる。ステージ2には、保持ユニット10を所定の位置に設置するためのガイド3が取り付けられており、ガイド3に沿って保持ユニット10をステージ2上に設置すると、駆動軸31の先端が保持ユニット10に保持された回転ステージ11の係合穴13に進入可能な位置関係となる。
【0018】
接着剤供給部40は、接着剤Adが充填されたシリンジ41と、シリンジ41に圧縮エアーを供給するディスペンサ42とを備える。シリンジ41とディスペンサ42とは、チューブ43で接続されており、シリンジ41内に圧縮エアーが供給されることにより、シリンジ41から接着剤Adが吐出される。シリンジ41は、図示しない移動機構によりレール44Aおよび44Bに沿って移動可能であり、レンズ100および鏡筒110に対する接着剤Adの吐出位置を調節することができる。
なお、接着剤Adの種類には特に制限はなく、UV硬化性、二液性、熱硬化性等の各種のものを、レンズ100および鏡筒110の材質や用途等を考慮して適宜選択することができる。
【0019】
制御部50は、駆動部30、駆動部30を移動させるアクチュエータ、シリンジ41を移動させる移動機構、およびディスペンサ42と接続されており、接続された各部の動作を制御する。制御部50は、図示しないインターフェースを備えており、保持ユニットに設置されるレンズおよび鏡筒のサイズや、接着剤Adの種類等の、接着を好適に行うために必要な各種パラメータを使用者が入力したり、各部の移動を行ったりすることができる。
【0020】
上記のように構成された塗布装置1の使用時の動作について説明する。
図3は、塗布装置1を用いたレンズ100と鏡筒110とを接着する作業の流れを示すフローチャートである。
まず使用者は、ステップS1において、レンズ100と鏡筒110とが位置決めされた状態で保持ユニット10に設置する。この作業の詳細な手順には特に制限はないが、例えば、最初に鏡筒110の下部を回転ステージ11の凹部12内に差し込んで回転ステージ11上に鏡筒110を設置する。次に、鏡筒110内に位置決めされた状態でレンズ100を配置し、レンズ100の上面に押圧部材27を接触させて、押圧機構24でレンズ100と鏡筒110との位置決め状態を保持する。
【0021】
次に、ステップS2において、レンズ100および鏡筒110が取り付けられた保持ユニット10を、ガイド3に沿ってステージ2上に設置し、図示しない機構でベース22をステージ2に固定する。これにより、回転ステージ11、鏡筒110、および駆動部30の駆動軸31が同軸に配置される。さらに、使用者は塗布装置1を起動し、制御部50を介して駆動部30を上方に移動させ、駆動軸31の先端と回転ステージ11の係合穴13とを係合させる。また、シリンジ41を移動させて、レンズ100周縁部の上方に位置させ、レンズと鏡筒との接着部位に接着剤Adを吐出可能な位置関係に調節する。
以上で、接着工程前の準備が終了し、処理はステップS3に進む。
【0022】
ステップS3では、駆動部30により保持ユニット10の回転ステージ11が回転されるが、ベース22はステージ2に固定されているため、押圧部21は回転せず、回転ステージ11と、レンズ100および鏡筒110とが一体となって回転する。また、押圧機構24も、軸受25がアーム23に対して回転可能であるため、レンズ100を鏡筒110に対して押圧しつつ、押圧部21に対して回転する。
【0023】
レンズ100および鏡筒110が回転された状態で、制御部50は、ディスペンサ42を動作させてシリンジ41から接着剤Adを所定の量および態様で吐出する。すると、レンズ100周縁部の接着部位に接着剤Adが塗布され、レンズ100と鏡筒110とが接着できるように配置される。シリンジ41からの接着剤Adの吐出態様は、レンズおよび鏡筒の用途等にもとづいて設定されてよく、全周に塗布されるように吐出されてもよいし、周方向に間隔をあけるようにスポット状に吐出されてもよい。例えば、レンズ100と鏡筒110とを水密に接着したい場合は、接着剤Adを全周にわたって塗布するよう、接着剤供給部40が制御されればよい。
接着剤Adの塗布が終了したら、シリンジ41からの接着剤吐出が停止され、処理はステップS4に進む。
【0024】
ステップS4において、使用者は、保持ユニット10をステージ2から取り外す。取り外した保持ユニット10は、接着剤Adの種類に応じて、室温で所定時間放置する、加熱炉等で加熱する等の所定の硬化処理が施される。硬化により接着剤Adは収縮するが、レンズ100および鏡筒110は、保持ユニット10に保持されているため、接着剤Adの硬化収縮に伴ってレンズ100と鏡筒110との位置関係が変化することはなく、位置決め状態が好適に保持された状態で、レンズ100と鏡筒110とが接着される。接着剤Adの硬化後、レンズ100と鏡筒100とが良好に位置決めされて接着された本実施形態のワークが完成するため、使用者は保持ユニット10からワークを取り外すと、一連の工程が終了する。
【0025】
接着剤の塗布を続けて行う際は、保持ユニット10をステージ2から取り外した後、別の保持ユニットと、新しいレンズおよび鏡筒とを準備し、ステップS1からS4を繰り返すことで、接着剤塗布作業を連続的に行うことができる。したがって、保持ユニットを多数準備しておくことで、多数のワークを連続製造することが可能である。
【0026】
以上説明したように、本発明の塗布装置1によれば、レンズ100と鏡筒110とを位置決めして保持する保持ユニット10が、レンズ100と鏡筒110とを位置決めした状態で駆動部30と着脱可能であるため、接着剤Adの塗布が終了した後にステージ2から取り外すことで、別の場所に移動させて硬化処理を行うことができる。
したがって、二液反応の接着剤や、加熱により硬化する接着剤等の、硬化処理に要する時間が比較的長い接着剤を使用する場合でも、塗布後に保持ユニットを取り外し、新しい保持ユニットを取り付けることで、先に塗布した接着剤の硬化を待たずに次の塗布作業を行うことができる。その結果、接着剤を塗布した鏡筒等の部品が長時間塗布装置を占有することがなく、ワークの製造効率を著しく向上することができる。
【0027】
次に、本発明の第二実施形態について、図4を参照して説明する。本実施形態の塗布装置と上述の塗布装置1との異なるところは、保持ユニットの構成である。なお、以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0028】
図4は、本実施形態の塗布装置における保持ユニット61を示す図である。保持ユニット61の押圧機構62は、軸受25と、軸受に挿通固定された軸棒63と、軸棒63に接続された押圧部材64とを備えている。また、回転ステージ11には、設置されるレンズ100や鏡筒110等と干渉しない位置に固定部材65が配置されている。
押圧部材64および固定部材65の材質は、その間に互いを引き寄せる磁力が発生するように設定されている。すなわち、押圧部材64および固定部材65の一方が磁石を含んで形成され、他方が磁性体(強磁性体)で形成されてもよいし、押圧部材64および固定部材65の双方が磁石を含んで形成され、互いに引き合うように磁極を並べて配置されてもよい。磁石としては、例えば磁力の強いネオジム磁石等を好適に用いることができる。
【0029】
本実施形態の塗布装置においては、上述したステップS1において、押圧部材64をレンズ100の上面に接触させると、押圧部材64と固定部材65との間に磁力が発生し、当該磁力によってレンズ100が鏡筒110に押し当てられて位置決め状態が保持される。
したがって、本実施形態の塗布装置においても、第一実施形態の塗布装置1と同様に、レンズと鏡筒とが位置決めされた状態を保持したまま別の場所に移動させて硬化処理を行うことができ、ワークの製造効率を著しく向上させることができる。
【0030】
また、押圧部材64に接続された軸棒63が押圧部21に保持された軸受25に挿通されているため、磁力を用いながらも押圧部材が軸ずれを起こすことがなく、好適に位置決め状態を保持することができる。
【0031】
また、第一実施形態のようにバネによって所定の押圧力を発生するためには、ある程度の太さの素線からなるバネが必要となるため、バネを用いた押圧機構の小型化には限度があるが、本実施形態においては、そのような構成上の制約が存在しないため、押圧機構の簡素化や小型化が比較的容易である。したがって、小さなワークに対応できる保持ユニットや押圧機構を容易に構成することができる。
【0032】
本実施形態では、軸棒63が軸受25に固定された例を説明したが、軸棒63が軸受25に挿通されてさえいれば押圧部材64の軸ずれを防ぐことができるため、軸棒63は、軸受25に固定されずに挿通されてもよい。
【0033】
また、図5および図6に示すように、押圧機構66に公知の片面4極の磁石67Aを備え、固定部材として、同様の片面4極磁石67Bを用い、互いに引き合うように各々の磁石の磁極を配置してもよい。このようにすると、磁石67Aと磁石67Bとは相対回転せずに引き合うため、軸棒63を備えなくても押圧機構66の軸ずれが好適に防止される。
【0034】
したがって、押圧部にアームを設け、押圧機構をアームと係合させる必要がなく、ベース22のみとすることができるため、ステージ2への保持ユニットの着脱をさらに容易にすることができる。また、アームを備えない構成の場合、回転ステージ11を回転させる代わりに、接着剤供給部40を保持ユニット10に対して回転させて接着剤Adを塗布することが可能になる。この場合、そもそも接着剤が塗布されるレンズおよび鏡筒が回転しないため、部品の回転による位置ずれの可能性を完全に排除して接着剤の塗布を行うことも可能になる。
【0035】
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各実施形態における構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
【0036】
例えば、本発明の塗布装置において、駆動部は、駆動軸と回転ステージとが係合した後、回転ステージの底面とベースの底面とがわずかに離間し、かつ回転ステージの下部は依然として凹部内に位置する程度まで上昇し、その後回転ステージが回転されて接着剤が塗布されてもよい。このようにすると、ベースと回転ステージとの摩擦を低減して、より円滑に回転ステージを回転させることができる。
【0037】
また、接着剤の塗布態様が全周にわたらない、例えばスポット状である等の場合は、保持ユニットのうち回転ステージのみを回転させるのに代えて、保持ユニット全体が駆動部により回転されてもよい。
【0038】
さらに、本発明の塗布装置の対象となるワークは、上述のレンズおよび鏡筒に限られない。したがって、レンズや鏡筒のほかにも、ある回転軸を中心とした円弧状に接着剤を塗布して固定するワークであれば、好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 接着剤塗布装置
10、61 保持ユニット
24、62、66 押圧機構
65 固定部材
67B 片面4極磁石(固定部材)
30 駆動部
40 接着剤供給部
50 制御部
100 レンズ(第一の部品)
110 鏡筒(第二の部品)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の位置関係に位置決めされた第一の部品と第二の部品とに接着剤を塗布する接着剤塗布装置であって、
前記第一の部品と前記第二の部品とを前記位置決めされた状態で保持する保持ユニットと、
前記保持ユニットに保持された前記第一の部品および前記第二の部品を回転させる駆動部と、
前記保持ユニットに保持された前記第一の部品および前記第二の部品の上方から前記接着剤を吐出する接着剤供給部と、
前記駆動部および前記接着剤供給部の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記保持ユニットは、前記第一の部品と前記第二の部品とを前記位置決めされた状態で保持したまま、前記駆動部に対して着脱可能であることを特徴とする接着剤塗布装置。
【請求項2】
前記保持ユニットは、
前記第一の部品を前記第二の部品に押し当てるように付勢する押圧機構と、
前記第一の部品と前記第二の部品を挟んで前記押圧機構と対向する位置に配置された固定部材と、を有し、
前記押圧機構が、前記固定部材との間に発生する磁力によって前記第一の部品を付勢することにより、前記第一の部品と前記第二の部品とが位置決めされた状態で保持されることを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−228678(P2012−228678A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99891(P2011−99891)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】