説明

接着性促進添加剤を含む基材および該基材により製造された物品

基材に対する接着剤の接着性は、接着性強化量の接着性促進剤を基材に含ませることにより改善することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は接着性強化添加剤に関し、より詳しくは、こうした添加剤を含む基材、例えば高分子基材およびこうした基材を含む製造物品に関する。
【背景技術】
【0002】
接着剤は製造物品の異なる部品を接合するために一般に用いられ、製品アセンブリおよび包装などの種々の商業用途および工業用途のために広く用いられている。ホットメルト接着剤は、ウェストバンドおよびレッグカフスなどの弾性部品を含む物品を含む、おしめなどの使い捨て吸収製品の構造中で用いられる。こうしたホットメルト接着剤は、溶融状態にある間に基材に塗布され、その後、冷却して接着剤を固化させて、例えば製造物品の異なる部品を接合させる。ホットメルト接着剤の使用は、水系または溶媒系の系によくある蒸発工程が必要ないので、費用時間効率的な製造を見込んでいる。ホットメルトはケースおよびカートンシール用途においても一般に用いられる。
【0003】
芯およびチューブ巻きなどのボトルラベリング用途などの他の製造分野においては、水性接着剤または他の溶媒系接着剤は好ましい選択である場合がある。建築および自動車工業などのなお他の製造分野においては、反応性ポリウレタンホットメルト接着剤は用いるために好ましい場合がある。用いられる接着剤のタイプは、基材が供される用途および基材材料または複数の基材材料の性質にかなり応じて異なる。接着剤は、紙、板紙、ニットなどの布地、ウーブン、不織布、木材、木材複合材、およびゴム弾性基材(例えばスパンデックス)の形を取ったポリマーを含むポリマーなどの特定の基材と合わせて用いるため、および/または熱または水分などの環境因子への抵抗のために選択し、および/または配合してもよい。
【0004】
基材をもう1つの基材に接着させるために接着剤を用いる時、より良好な接着性を促進するために改質された基材が必要とされ続けている。本発明はこの必要性を満たす。
【0005】
【特許文献1】米国特許第3,468,975号明細書
【特許文献2】米国特許第4,230,838号明細書
【特許文献3】米国特許第3,239,478号明細書
【特許文献4】米国特許第3,427,269号明細書
【特許文献5】米国特許第3,700,633号明細書
【特許文献6】米国特許第3,753,936号明細書
【特許文献7】米国特許第3,932,327号明細書
【特許文献8】米国特許第4,526,577号明細書
【特許文献9】米国特許第4,944,993号明細書
【特許文献10】米国特許第5,603,948号明細書
【非特許文献1】シュルツ(Schultz,J)、ツツミス(Tsutsumis,K)およびドネット(Donnet,J.B.),(1977),J.Colloid Interf.Sci.,59,277
【非特許文献2】キニオク(Kinioch,A.J.),(1987),「接着性および接着剤、科学および技術(Adhesion and Adhesives,Science and Technology)」,チャップマン・アンド・ホール(Chapman and Hall),ロンドン)
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、一態様において、高分子基材などの基材への接着剤、例えばホットメルト接着剤の接着性を強化する方法であって、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(プロピレンオキシド)、ポリ(トリメチレンオキシド)、ポリ(テトラメチレンオキシド);、およびアクリル酸のコポリマー、メタクリル酸のコポリマー、イタコン酸のコポリマーなどのカルボン酸官能基を含むコポリマー、およびそれらの混合物からなる群から選択された接着性強化量の添加剤を基材に含ませることを含む方法を提供する。本発明は、もう一つの態様において、接着性強化量、好ましくはこうした添加剤の約1.5〜約5重量%を含む基材、例えば高分子基材、好ましくはスパンデックスを更に提供する。
【0007】
本発明は、更なる態様において、接着剤、好ましくはホットメルト接着剤を少なくとも第1の基材に塗布し、少なくとも第2の基材を第1の基材上に存在する前記接着剤に接触させることを含む、第1の基材を少なくとも第2の基材に接着させる方法であって、前記第1の基材および第2の基材の少なくとも一方が接着性強化量のこうした添加剤を含む方法も提供する。本発明は、なおもう一つの態様において、こうした方法によって製造されたこうした基材を含む製品、好ましくは使い捨て吸収製品を更に提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本明細書において引用したすべての文書は全体的に引用して援用する。
【0009】
ポリエーテル(例えば、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(プロピレンオキシド)、ポリ(トリメチレンオキシド)、および/またはポリ(テトラメチレンオキシド))ならびに金属イオン(例えばNa、Li、および/またはK)で任意に部分的に中和されたカルボン酸官能基を含むコポリマー(例えば、アクリル酸、メタクリル酸および/またはイタコン酸のコポリマー)からなる群から選択された接着性強化量の添加剤を基材の少なくとも1つに含ませる工程を含む方法によって接着剤による第2の基材への第1の基材の接着性を改善できることが今発見された。ポリ(エチレンオキシド)(PEO)、アクリル酸(AA)コポリマーおよび/またはメタクリル酸(MAA)コポリマーは接着性促進添加剤として用いるために好ましい。例には、「イソクリル(ISOCRYL)」(登録商標)C−72アクリル固体樹脂、「エポマット(EPOMATT)」(登録商標)G152、ポリ(メチルメタクリレート−co−メタクリル酸)樹脂(エストロン・ケミカル(Estron Chemical,Inc.)から両方とも入手できる)および124の酸価、約60,000の数平均分子量および70℃のTgを有する「エルバサイト(Elvacite)」(登録商標)2669ポリ(メチルメタクリレート−co−エチルアクリレート−co−メタクリル酸)(ルサイト・インターナショナル(Lucite International)から入手できる)が挙げられる。カルボン酸官能性コポリマーおよびポリ(エチレンオキシド)は、約5,000〜150,000の数平均分子量を有することが可能である。一実施形態において、添加剤は約10,000の数平均分子量を有するポリ(エチレンオキシド)である。
【0010】
接着性促進添加剤を含ませる手段は限定されず、添加剤は従来のいずれかの手段を通して基材に含ませることが可能である。例えば、高分子基材の場合、基材繊維を形成するために紡糸する前に添加剤とポリマー溶液を混合する。
【0011】
添加剤の接着性強化量を構成する量の決定は、標準および日常の試験手順を用いて当業者によって行うことが可能である。一般に、基材に添加された時、添加剤の存在しない状態での接着性能と比べて、基材からもう一つの基材に接着させるために用いられる接着剤の接着性能を改善するあらゆる量が接着性強化量と考えられる。
【0012】
一実施形態において、接着性強化量は、接着剤、例えば、ホットメルト接着剤により不織布基材に接着された時、基材、例えば、高分子基材のクリープ性能が添加剤を含有しない対照基材のクリープ性能より良好であることを意味する。もう一つの実施形態において、基材のクリープ性能は、添加剤を含有しない対照基材のクリープ性能と比べて、相対的に少なくとも約10%だけ改善される。例えば、添加剤は、基材の重量を基準にして約1.5〜約5重量%、好ましくは2〜3重量%で存在することが可能である。
【0013】
本発明は、接着性強化量の接着性強化添加剤を含む基材も提供する。基材の非限定的な例には、紙、布地、木材、木材複合材およびビニルコンクリートなどが挙げられる。1つの好ましい実施形態において、添加剤を含む基材はゴム弾性繊維、例えばスパンデックスである。もう1つの実施形態において、基材は不織布である。
【0014】
基材の少なくとも1つは、ポリウレタン(ポリウレタンウレアを含む)、例えば、ポリエステルウレタンまたはポリエーテルウレタン、ポリエーテルエステル、ポリエステルアミド、ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルアミドまたはポリエステル(例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)またはポリ(テトラメチレンテレフタレート))であることが可能である。基材は、造形物品、例えば、繊維、テープまたは細片、フィルムまたは成形物品の形を取ることが可能である。好ましい高分子基材はスパンデックスであり、それは本明細書で用いられる時、繊維形成物質が少なくとも85重量%のセグメント化ポリウレタンよりなる長鎖合成ポリマーである製造繊維を意味する。スパンデックスの非限定的な例は、「ライクラ(Lycra)」(登録商標)スパンデックスおよび潤滑仕上げが上に殆どまたは全くないスパンデックスである「ライクラ(Lycra)」(登録商標)XA(登録商標)である。「ライクラ(Lycra)」(登録商標)スパンデックスは、ほぼ理想的な温度無関係弾性特性を示しことが知られ、よって衣類、スポーツ衣料および水着中で用いるために「ライクラ(Lycra)」(登録商標)スパンデックスを非常に適するようにする。
【0015】
高分子基材に接着性促進剤添加剤を含ませるのは種々の手段によって実行することが可能である。例えば、基材が溶液中で処理される時(例えば、繊維への湿式紡糸または乾式紡糸、あるいはフィルムへの溶液被覆、またはフィルムへの溶液キャスティングにより)、添加剤は、基材のための溶媒中のスラリーまたは溶液として含ませることが可能である。基材が溶融物で処理される時、添加剤は、マスターバッチとしてまたは精密計量によって、例えば、混合押出機または強力羽根付きミキサーに導入することが可能である。
【0016】
もう一つの実施形態において、本発明は接着性強化量の添加剤を含む基材に関する。こうした添加剤の例は本明細書の何処かで記載されており、例えば、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(プロピレンオキシド)、ポリ(トリメチレンオキシド)、ポリ(テトラメチレンオキシド)、アクリル酸のコポリマー、メタクリル酸のコポリマー、イタコン酸のコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択された添加剤が挙げられる。ポリ(エチレンオキシド)、アクリル酸のコポリマーおよびメタクリル酸のコポリマーからなる群から選択された添加剤を含む基材は好ましい。その表面上に配されたホットメルト接着剤を更に含む基材は、より好ましく、熱可塑性エラストマー、粘着性付与樹脂およびイオノマー樹脂を含むこうしたホットメルト接着剤を含む基材は、なおより好ましい。イオノマー樹脂中に存在する金属カチオンが多価の、例えば、Ca++、Mg++、Zn++、Ba++またはAl+++であるこうしたホットメルト接着剤を含むこうした基材は、遙かにより好ましい。イオノマー樹脂中のカチオンがZn++であるこうした接着剤を上に配したこうした基材は好ましい。
【0017】
もう一つの実施形態において、本発明は、接着剤、例えばホットメルト接着剤を少なくとも第1の基材に塗布し、少なくとも第2の基材を第1の基材上に存在する前記接着剤に接触させることを含む工程によって第1の基材を第2の基材に接着させる方法であって、前記第1の基材および第2の基材の少なくとも一方が接着性強化量の接着性促進添加剤またはこうした添加剤の混合物を含む方法を提供する。こうした添加剤の例は本明細書に記載されており、ポリエーテル、カルボン酸官能基を含むコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択された添加剤が挙げられる。適するポリエーテルおよびカルボン酸コポリマーの例は、基材および接着剤の好ましい実施形態であるように本明細書の何処かで提供されている。
【0018】
基材は似ていてもまたは似ていなくてもよい。もう一つの実施形態において、第1の基材および第2の基材は同じである。一実施形態において、第1の基材はそれ自体に接着され、従って、第1の基材と第2の基材の両方を含む。一実施形態において、第1の基材および第2の基材の少なくとも1方は高分子である。特に好ましい実施形態において、少なくとも1つの基材はゴム弾性ポリウレタン繊維(スパンデックス)であり、接着剤はホットメルト接着剤、より好ましくは低塗布温度ホットメルト接着剤(すなわち、約200(93℃)〜約300°F(149℃)の間の温度で塗布することができる接着剤)、なおより好ましくは、熱可塑性エラストマー、粘着性付与樹脂およびイオノマー樹脂を含む低塗布温度ホットメルト接着剤を含む。
【0019】
本発明のなおもう1つの実施形態は、接着性強化量の接着性促進添加剤またはこうした添加剤の混合物を含む少なくとも1つの基材を含む製品である。こうした添加剤の例は本明細書の何処かで開示されている。製品には、外套、肌着、スポーツ衣料、自動車トリム、ウェザーストリップ、ガスケット、家具、椅子張り材料、包装、本、ラベル、壁張り材料、床張り材料、商業および工業の用途のための芯およびチューブおよび例えば、乳児および幼児によって用いるためのおしめ、成人失禁パッドおよび婦人衛生製品などの使い捨て吸収性衣類が挙げられるが、それらに限定されない。
【0020】
本発明の物品は添加剤含有基材および接着剤を含む。用いられる接着剤のタイプは、最終用途および/または物品の製造、貯蔵または使用中に出会う環境条件によってのみ限定され、ホットメルト接着剤、水分硬化性反応性ポリウレタン、水性接着剤および他の溶媒系接着剤が挙げられる。
【0021】
製品の一実施形態において、添加剤を含む基材は、ゴム弾性繊維、テープ、フィルム、細片、塗料、リボンおよび/またはシート、例えば、「ライクラ(Lycra)」(登録商標)スパンデックス、「ライクラ(Lycra)」(登録商標)XA(潤滑仕上げが上に殆どまたは全くないスパンデックス)、ポリエーテルエステルおよびゴム弾性ポリオレフィンなどの溶融紡糸エラストマー、幅約10mm未満の繊維または細片の形を取った天然ゴムまたは合成ゴムである。ゴム弾性基材は、製品の少なくとも1つの部品で存在することが可能である。こうした部品の非限定的な例には、ウェストバンド、レッグバンド、腹バンドなどが挙げられる。
【0022】
接着性強化量の接着性促進添加剤またはこうした添加剤の混合物を含む基材を含む好ましい物品は、使い捨て吸収製品、例えば、おしめ、トレーニングパンツ、成人失禁製品または衛生ナプキンである。こうした物品は、(1)液体透過性トップシート、(2)トップシートに結合されてもよい液体不透過性バックシート、(3)トップシートとバックシートの間に配置された吸収性構造体および(4)接着剤を含むことが可能である。製品は、スパンデックスなどの弾性繊維およびゴム弾性テープまたは細片なども望ましくは含んでよい。
【0023】
トップシートとして用いるために適する材料は、典型的には、約15〜約25グラム/平方メートルの坪量を有するスパンボンドポリプロピレンまたはポリエチレンであることが可能である。
【0024】
バックシートは、一般に、使い捨て吸収製品の吸収芯内に水、尿、月経分泌物または血液などの液体を含むことができる。例には、「通気性」であることが可能であるポリオレフィンフィルム、例えば、充填剤を含み、その後、延伸することにより微孔性されたポリプロピレンまたはポリエチレンが挙げられる。
【0025】
吸収性構造体は、繊維が合成繊維、天然繊維または2種の混合物であることが可能である、柔軟性、多孔性および一体性によって特徴付けられる絡み合い繊維網目として定義できる不織布を典型的に含む。繊維は、例えば、スパンボンデキング、メルトブローイングまたはハイドロエンタングリングによって、機械的、化学的または熱的に互いに接着されることが可能である。内の1つが不織布である第1の基材および第2の基材を含む製造物品は、断熱材、包装(例えば、肉などの食品用)、家庭用ワイプ、外科的ドレープおよび医療包帯を含む他の用途において用いることも可能であり、こうした物品も本発明の範囲内である。
【0026】
本発明の種々の実施形態において用いられる接着剤は、位置決め接着剤、コア接着剤または弾性接着剤として用いるために配合してもよく、使い捨て吸収製品(おしめ、成人失禁製品、トレーニングパンツ、ベッドパッド、衛生ナプキン、前掛け、創傷包帯および外科的ケープまたはドレープを含む)などの物品の製造において用いるために特に適することが可能である。接着剤は、不織布または(任意にセルロース)組織をもう1つの基材あるいはもう1つの不織布、組織、ゴム弾性繊維、細片またはテープなどの部品に接着させるために用いてもよい。接着剤はトップシートをバックシートに結合するために用いてもよい。あるいは、接着剤は、トップシートまたはバックシートのいずれかを組織層、レッグフラップ、ファスニングイヤー、ゴム弾性繊維、テープ、タブなどの使い捨て吸収製品の他の部品または当業者に周知されている使い捨て吸収製品を構成するために典型的に用いられる他の部品に接着させるために用いてもよい。
【0027】
例えば、自動車のドアおよび窓トリム、衣服のウェストバンド加工糸または細片および建物ウェザーストリップなどの耐久性で、好ましくは弾性の物品は、周知された成形、熱成形および異形押出技術によって製造することが可能である。
【0028】
優れた延伸特性および回復特性を有する基材は、こうした様々な使い捨て物品および耐久性物品を製造して、着用者に良好なフィット感を提供ために必要とされることが多く、よって液体を保持するためにシールを提供するか、または物品の枠を供給する。こうした基材は、溶融紡糸および溶液紡糸ならびに任意にワインディングなどの周知されたプロセスによって調製することができるスパンデックス、ゴム弾性ポリオレフィンおよび溶融紡糸エラストマーなどの繊維を含むことが可能である。ゴム弾性ポリマーフィルムおよびシート基材は、押出技術および共押出技術、例えば、ブローフィルム、キャストフィルム、異形押出、射出成形、押出被覆および押出シーティングなどのプロセスによって製造することが可能である。
【0029】
ポリマー基材は、加えた力の付加後に高%の弾性回復(すなわち、低%の永久歪み)を有するとして特徴付けられる時にゴム弾性と考えることが可能である。従って、ゴム弾性ポリマーは、希釈剤なしで(繊維の形を取った時)あらゆるクリンプに無関係に100%を越える破断伸びを有し、その長さの2倍に延伸され、1分にわたり保持され、その後解除された時に解除から1分以内に元の長さの1.5倍未満に収縮する典型的にはポリマーである。こうしたポリマーには、天然ゴムまたは合成ゴム;、ポリエーテルウレタンおよびポリエステルウレタンなどのセグメント化ポリウレタン、デュポン(DuPont)製の例えば「ハイトレル(Hytrel)」(登録商標)などのポリエーテルエステル、例えばゴム弾性ポリプロピレンなどのゴム弾性ポリオレフィン、例えばダウ(Dow)製のXLA繊維などのゴム弾性ポリエチレンおよびポリエステルアミドなどのゴム弾性ポリアミド、およびアトフィナ(Atofina)製の例えば「ペバックス(Pebax)」(登録商標)などのポリエーテルエステルアミドおよびポリエーテルアミドが挙げられるが、それらに限定されない。
【0030】
セグメント化ポリウレタンは、高分子グリコール、ジイソシアネートおよび連鎖延長剤から調製することが可能である。ポリエーテルグリコール、ポリエステルグリコールおよびポリカーボネートグリコールは高分子グリコールの例である。有用なポリエーテルグリコールには、例えば、ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコール、ポリ(テトラメチレンエーテル−co−2−メチル−テトラメチレンエーテル)グリコール、ポリ(トリメチレンエーテル)グリコールおよびポリ(テトラメチレンエーテル−co−2,3−ジメチル−テトラメチレンエーテル)グリコールなどが挙げられる。有用なポリエステルグリコールには、ポリ−ε−カプロラクトンジオール;、およびエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールなどのジオールのヒドロキシ末端反応生成物、ならびにアジピン酸および1,12−ドデカン二酸などのジカルボン酸とのそれらの混合物が挙げられる。有用なポリカーボネートグリコールには、ポリ(ペンタン−1,5−カーボネート)ジオールおよびポリ(ヘキサン−1,6−カーボネート)ジオールなどが挙げられる。有用なジイソシアネートには、4−メチル−1,3−フェニレンジイソシアネート、1−イソシアナト−4−[(4−イソシアナトフェニル)メチル]ベンゼン;、1−イソシアナト−4−[(4−イソシアナトフェニル)メチル]ベンゼンと1−イソシアナト−2−[(4−イソシアナトフェニル)メチル]ベンゼンの混合物、5−イソシアナト−1−(イソシアナトメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン、1,1’−メチレンビス(4−イソシアナトシクロヘキサン)、2,4−ジイソシアナト−1−メチルシクロヘキサン、2,6−ジイソシアナト−1−メチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアナトシクロヘキサンおよびそれらの混合物などが挙げられる。有用なジアミン連鎖延長剤には、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、N−メチルビス(3−アミノプロピル)アミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、1,3−ペンタンジアミンおよびそれらの混合物などが挙げられる。適する低分子量ジオール連鎖延長剤には、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンおよびそれらの混合物などが挙げられる。少量の一官能性原料または三官能性原料あるいはより高い官能性の原料、例えば、ジエチルアミン、ジエチレントリアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルメチルアミン、イソブチルメチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、n−ペンチルアミン、n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルアミンおよびそれらの混合物を用いることも可能である。
【0031】
ゴム弾性ポリエーテルエステルは、a)例えばポリ(エチレンエーテル)グリコール、ポリ(プロピレンエーテル)グリコール、ポリ(エチレン−co−プロピレンエーテル)グリコール、ポリ(トリメチレンエーテル)グリコール、ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールおよびポリ(テトラメチレンエーテル−co−2−メチル−テトラメチレンエーテル)グリコールなどのポリエーテルグリコール、b)エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールおよび3−メチル−1,5−ペンタンジオールなどのジオールならびにc)テレフタル酸およびアジピン酸などの二塩基酸の反応によって調製することが可能である。
【0032】
有用なゴム弾性ポリエステルアミドには、米国特許公報(特許文献1)に記載されたものが挙げられる。例えば、こうしたエラストマーは、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、1,4−ジ(メチロール)シクロヘキサンまたはジエチレングリコールをマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、メチルアジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸またはドデカン二酸あるいはそれらのエステルと反応させることにより製造されたポリエステルセグメントにより調製することが可能である。こうしたポリエステルアミド中のポリアミドセグメントの例には、ヘキサメチレンジアミンまたはドデカメチレンジアミンをテレフタル酸、シュウ酸、アジピン酸またはセバシン酸と反応させることにより、そしてカプロラクタムの開環重合により調製されたものが挙げられる。
【0033】
米国特許公報(特許文献2)に記載されたものなどの有用なポリエーテルエステルアミドエラストマーも用いることが可能である。こうしたエラストマーは、例えば、低分子量(例えば、約300〜約15,000)ポリカプロラクタム、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンアゼラミド)ポリ(ヘキサメチレンセバカミド)またはポリ(ヘキサメチレンドデカンジアミド)などおよびコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸またはドデカン二酸などからジカルボン酸末端ポリアミドプレポリマーを調製することにより調製することが可能である。その後、プレポリマーは、ヒドロキシ末端ポリエーテル、例えば、ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコール、ポリ(テトラメチレン−co−2−メチルテトラメチレンエーテル)グリコール、ポリ(プロピレンエーテル)グリコール、ポリ(エチレンエーテル)グリコールまたはポリ(トリメチレンエーテル)グリコールなどと反応させることが可能である。
【0034】
従来のいかなる接着剤も本発明の種々の実施形態で用いることが可能である。ホットメルト接着剤は好ましい。高分子基材がゴム弾性である時、こうした接着剤が弾性結合接着剤として適することが好ましい。当業者に周知されているように、こうした接着剤を配合する際に用いるために適するいかなる基ポリマーも本発明の実施技術において用いることが可能である。こうした基ポリマーには、非晶質ポリオレフィン、エチレン含有ポリマーおよびゴム質ブロックコポリマーならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0035】
非晶質ポリオレフィン基ポリマーはポリプロピレンの立体特異重合によって製造することが可能である。適する商用製品には、イーストマン(Eastman)のP1010が挙げられる。非晶質ポリプロピレンとエチレンのコポリマー、非晶質ポリプロピレンとブテンのコポリマーおよび非晶質ポリプロピレンとヘキセンのコポリマーは、プロピレン、ブテンおよびエチレンのターポリマーのように適する。商業的な例には、レキセン(Rexene)から入手できる「レクスタック(Rextac)」2315(非晶質ポリプロピレンとエチレンのコポリマー)、これもレキセン(rexene)から入手できる「レクスタック(Rextac)」2730(非晶質ポリプロピレンとブテンのコポリマー)ならびにヒュルス(Huls)から入手できる「ベストプラスト(Vestoplast)」750および708(非晶質プロピレン、ブテンおよびエチレンのターポリマー)が挙げられる。
【0036】
エチレン含有基ポリマーは、少なくとも1種のエチレンコポリマーを含むことが可能であり、2つ以上のポリマーのブレンドを含むことが可能である。本明細書で用いられるエチレンコポリマーという用語は、エチレンのホモポリマー、コポリマーおよびターポリマーを意味する。エチレンコポリマーの例には、酢酸ビニルまたはモノカルボン酸の他のビニルエステル、アクリル酸またはメタクリル酸およびそれらのメタノール、エタノールまたは他のアルコールとのエステルなどの1つまたは複数の極性モノマーを有するコポリマーが挙げられる。例には、ポリ(エチレン−co−酢酸ビニル)、ポリ(エチレン−co−メチルアクリレート)、ポリ(エチレン−co−n−ブチルアクリレート)、ポリ(エチレン−co−アクリル酸)、ポリ(エチレン−co−メチルメタクリレート)およびそれらの混合物が挙げられる。
【0037】
ゴム質ブロック基コポリマーには、一般構成A−B−AまたはA−B−A−B−A−B−を有するブロックコポリマーおよびマルチブロックコポリマーが挙げられる。ここで、ポリマーブロックAは、ホモポリマーとして約20℃のガラス転移温度を有する非ゴム弾性ポリマーブロックである一方で、ゴム弾性ポリマーブロックBは、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレンまたはポリ(ブタジエン−co−イソプレン)であることが可能である。非ゴム弾性ブロックは、酢酸ビニル、ビニルピリジン、ハロゲン化ビニルおよびビニルカルボキシレートなどのビニルモノマーのホモポリマーまたはコポリマー、アクリロニトリル、メタクリロニトリルおよびアクリル酸などのアクリルモノマー、スチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンおよびエチルビニルベンゼンなどのモノビニル芳香族炭化水素およびビニルナフタレートなどの二環式モノビニル化合物などを含むことが可能である。他の非ゴム弾性ポリマーブロックは、アルファオレフィン、アルキレンオキシド、アセタールおよびウレタンなどから誘導することが可能である。
【0038】
ゴム質ブロック基コポリマーのゴム弾性ブロック成分Bは、水素添加されていてもよいか、または水素添加されていなくてもよいイソプレンまたはブタジエンであることが可能である。こうした成分は直鎖または分岐であることが可能であり、例えば、少なくとも3つの分岐が中心ハブから放射状に広がるか、または別な風に互いに結合するゴム弾性部分を形成する。水素添加は、部分的または実質的に完全のいずれかであることが可能であり、水素添加条件は、ゴム弾性ブロックを水素添加させるが、非ゴム弾性ブロックを水素添加させないように選択されるか、あるいはゴム弾性ブロックと非ゴム弾性ブロックの両方を実質的に同じ程度に水素添加させるように選択される。
【0039】
典型的なゴム質ブロックコポリマーには、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンおよび例えばポリスチレン−ポリ−(エチレンブチレン)−ポリスチレンおよびポリスチレン−ポリ−(エチレンプロピレン)−ポリスチレンが挙げられる。これらのコポリマーは、例えば、米国特許公報(特許文献3)、米国特許公報(特許文献4)、米国特許公報(特許文献5)、米国特許公報(特許文献6)および米国特許公報(特許文献7)で教示された方法を用いて調製してもよい。あるいは、これらのコポリマーは、「クレイトン(Kraton)」1101、1102、1107、1650、1652および1657という商品名でクレイトン・ケミカル(Kraton Chemical Co.)から、「ユーロプレン(Europrene)」Sol−Tという商品名でエニケム(Enichem)から、および「ステレオン(Stereon)」840Aという商品名でファイアストーン(Firestone)から購入してもよい。ゴム質ブロックコポリマーに基づく接着剤は、米国特許公報(特許文献8)、米国特許公報(特許文献9)、米国特許公報(特許文献10)およびその他に記載されている。
【0040】
他の基ポリマーは、アイソタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン、スチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレンおよびスチレン−エチレン−ブチレンA−B−AブロックコポリマーまたはA−B−A−Bブロックコポリマーまたはそれらの混合物を含むことが可能である。
【0041】
ポリ(エチレン−co−n−ブチレルアクリレート)とポリ(エチレン−co−酢酸ビニル)の混合物およびポリ(エチレン−co−酢酸ビニル)とアタクチックポリプロピレンの混合物などのこうした基ポリマーのいずれの混合物もホットメルト接着剤組成物を調製するために用いることが可能である。すべての場合、接着剤は粘着性付与樹脂、油、可塑剤およびワックスならびに酸化防止剤および顔料などの従来の添加剤と合わせて配合してもよい。
【0042】
低塗布温度ホットメルト接着剤、すなわち、300°F(149℃)未満、好ましくは200°F〜290°F(93℃〜143℃)の温度で塗布することができる接着剤は本発明の実施形態において好ましい。一実施形態において、接着剤は約250(121℃)〜約290°F(143℃)、好ましくは約255°F(124℃)〜約280°F(138℃)の温度で塗布することが可能である。低塗布温度ホットメルト接着剤は、ニュージャージー州ブリッジウォーターのナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニー(National Starch and Chemical Company(Brdgewater.NJ))から市販されている。
【0043】
約0.5〜55重量%の熱可塑性エラストマー(例えば、本明細書の何処かに記載された「基ポリマー」)、約30〜90重量%の粘着性付与樹脂および約0.1〜40重量%のイオノマー樹脂を含むホットメルト接着剤は本発明の実施形態において特に有用である。こうした接着剤は、好ましくは約40重量%以下の希釈剤および約25重量%以下のワックスを更に含む。
【0044】
有用なイオノマー樹脂には、Na、Li、K、Ca++、Mg++、Zn++、Ba++またはAl+++あるいは他の金属イオンによって少なくとも部分的に中和されているカルボキシレート、スルホネートまたはホスホネートを含む化合物のポリマーまたはコポリマーが挙げられる。金属カチオンが多価の、例えば、Ca++、Mg++、Zn++、Ba++またはAl+++であるイオノマー樹脂は好ましい。Zn++はより好ましい。コポリマー中のイオン含有率の%は異なることが可能であり、中和の%も異なることが可能である。適する市販イオノマーには、例えば、エチレンおよびアクリル酸またはメタクリル酸の少なくとも部分的に中和されたコポリマーであるハネウェル(Honeywell)製の「アクリン(ACLyn)」(登録商標)、デュポン(DuPont)製の「サーリン(Surlyn)」(登録商標)、エクソンモービル(ExxonMobil)製の「エスコー(Escor)」(登録商標)および「ロテック(Lotex)」(登録商標)、ならびにブタジエン−スチレン−アクリル酸ターポリマーであるグッドリッチ(B.F.Goodrich)製の「ハイカー(Hycar)」(登録商標)が挙げられる。有用なイオノマーには、過弗素化イオノマーが挙げられる。こうしたイオノマーは市販されている。例には、デュポン(DuPont)の「ナフィオン(Nafion)」(登録商標)および旭硝子(Asahi Glass Company)の「フレミオン(Flemion)」(登録商標)が挙げられる。
【0045】
ホットメルト接着剤は技術上知られている技術を用いて調製してもよい。典型的には、接着剤組成物は、均質ブレンドが得られるまで、すなわち約2時間にわたり約100℃〜約200℃の温度で溶融物中の成分をブレンドすることにより調製される。ブレンディングの種々の方法は知られており、均質ブレンドをもたらすいかなる方法も満足である。
【0046】
本発明において用いることができる低温接着剤中で有用な粘着性付与樹脂には、炭化水素樹脂、合成ポリテルペン、ロジン樹脂および天然テルペンなどが挙げられる。より詳しく且つ特定の基樹脂に応じて、有用な粘着性付与樹脂は、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、蒸留ロジン、水素添加ロジン、二量化ロジンおよび重合ロジンを含む天然ロジンおよび変性ロジンなどのあらゆる相溶化性樹脂または相溶化性樹脂の混合物、例えば、淡色ウッドロジンのグリセロールエステル、水素添加ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、水素添加ロジンのペンタエリトリトールエステルおよびロジンのフェノール変性ペンタエリトリトールエステルを含む天然ロジンおよび変性ロジンのグリセロールおよびペンタエリトリトールエステル、例えば、スチレン/テルペンおよびアルファメチルスチレン/テルペンを含む天然テルペンのコポリマーおよびターポリマー、ASTM法E28−58Tによって決定される約80℃〜約150℃の軟化点を有するポリテルペン樹脂、例えば、二環式テルペンおよびフェノールの酸性媒体中の縮合から生じる樹脂製品を含むフェノール変性テルペン樹脂およびフェノール変性テルペン樹脂の水素添加誘導体、約70℃〜135℃のボールおよびリング軟化点を有する脂肪族石油炭化水素樹脂、芳香族石油炭化水素樹脂および芳香族石油炭化水素樹脂の水素添加誘導体、ならびに脂環式石油炭化水素樹脂および脂環式石油炭化水素樹脂の水素添加誘導体を含んでもよい。上述した粘着性付与樹脂の2つ以上の混合物は幾つかの配合物のために必要とされる場合がある。
【0047】
種々の可塑化油または増量油も湿り作用および/または粘度制御を提供するために、5重量%〜約30重量%、好ましくは5〜25重量%の量で組成物中に存在してもよい。水素添加中ブロックを含むブロックコポリマーを接着剤基ポリマーとして用いる場合、遙かにより高いレベルを用いてもよい。上述したことは、普通の可塑化油のみを広く含むばかりでなく、オレフィンオリゴマーおよび低分子量ポリマーならびに植物油および動物油ならびにそれらの誘導体の使用も考慮している。用いてもよい石油誘導油は、僅少割合のみの芳香族炭化水素(油の好ましくは30重量%未満、より好ましくは15重量%未満)を含む比較的高沸点材料である。あるいは、油は全面的に非芳香族であってもよい。オリゴマーは、約350〜約10,000の間の平均分子量を有するポリプロピレン、ポリブテン、水素添加ポリイソプレンまたは水素添加ポリブタジエンなどであってもよい。植物油および動物油には、普通の脂肪酸のグリセロールエステルおよびそれらの重合製品が挙げられる。
【0048】
種々の石油誘導ワックスも接着剤の溶融状態における流動性および固化した接着剤に柔軟性を付与するとともに、セルロース繊維を接着させるための湿潤剤として作用するために、組成物の約15重量%未満の量で用いてよい。「石油誘導ワックス」という用語は、135°F〜225°F(54℃〜107℃)の範囲内の融点を有するパラフィンワックスと微結晶ワックスの両方、ならびに低分子量ポリエチレンワックスまたはフィッシャー−トロプシュワックスなどの合成ワックスを含む。
【0049】
酸化防止剤または安定剤も約3重量%以下の量で本明細書に記載された接着剤組成物に含めてよい。利用可能な酸化防止剤または安定剤の中には、高分子量ヒンダードフェノールおよび硫黄および燐含有フェノールなどの多官能性フェノールがある。代表的なヒンダードフェノールには、1,3,5−トリメチル2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)ベンゼン、ペンタエリトリトールテトラキス−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、n−オクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオネート、4,4’−メチレンビス(2,6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−o−クレゾール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、6−(4−ヒドロキシフェノキシ)−2,4−ビス(n−オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン、ジ−n−オクタデシル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル−ホスホネート、2n−オクチルチオ)−エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゾエートおよびソルビトールヘキサ[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が挙げられる。
【0050】
異なる特性を満たすとともに用途の特定の要件を満たすためにホットメルト接着剤中で従来から用いられた他の添加剤も本発明の接着剤組成物に添加してもよい。こうした添加剤には、例えば、充填剤、顔料、流動調整剤、染料が挙げられ、それらは、目的に応じて少量または大量に接着剤配合物に含まれてもよい。
【0051】
本発明を以下の実施例によって更に例示する。実施例はホットメルト接着剤を用いてゴム弾性基材を不織布基材に接着させることを記載している一方で、実施例は本発明を実施例に限定すると解釈されるべきでない。
【実施例】
【0052】
以下の実施例において、特に注記がないかぎり、すべての部は重量により、すべての温度は華氏の度による。
【0053】
(接着剤の調製)
本明細書に記載されたすべての接着剤配合物をシグマ羽根付きの600gブラベンダミキサー内で調製した。配合物中の熱可塑性エラストマーおよび約20%の油を約325°F(163℃)に予熱されたボールに添加し、均質混合物が得られるまでブレンドした。イオノマーを添加し、均質にブレンドし、その後、中ブロック粘着性付与樹脂を添加し、均質にブレンドした。最後に、油の残りおよび末端ブロック粘着性付与樹脂を添加した。混合物が均質である時にブレンディングプロセスは終わった。
【0054】
以下の材料を本発明による接着剤の調製に際して用いた。
【0055】
「ベクター(Vector)」(登録商標)4111および「ベクター(Vector)」(登録商標)4211は、イソプレンを軟質中ブロックとして有するスチレンとイソプレンのトリブロック熱可塑性エラストマーコポリマーであり、エクソンモービル・ケミカル・カンパニー(ExxonMobil Chemical Company)製の製品である。「ベクター(Vector)」(登録商標)4111は、約44重量%のスチレンおよび約35〜50グラム/10分のメルトフローインデックスを有し、「ベクター(Vector)」(登録商標)4211は約30重量%のスチレンから誘導され、約11〜15グラム/10分のメルトフローインデックスを有する。
【0056】
各分岐の末端でスチレンおよびイソプレンとスチレンのラジカルコポリマーである熱可塑性エラストマー「ベクター(Vector)」(登録商標)552は、エクソンモービル・ケミカル・カンパニー(ExxonMobil Chemical Company)製の製品である。それは約30%のスチレン、24%のスチレン−イソプレンジブロックを有し、約8〜14グラム/10分のメルトフローインデックスを有する。
【0057】
ブタジエン−スチレン多ブロックコポリマーである熱可塑性エラストマー「ステレオン(Stereon)」(登録商標)842Aはファイアストーン・ポリマー(Firestone Polymer)から購入した。それは約44%のスチレンおよび8〜15グラム/10分のメルトフローインデックスを有する。
【0058】
「イーストタック(Eastotac)」(登録商標)H100Rは、95℃〜105℃のリングおよびボール軟化点を有する水素添加C5/C9脂肪族炭化水素中ブロック粘着性付与樹脂であり、イーストマン・ケミカル・カンパニー(Eastman Chemical Company)から入手できる。「クリスタレックス(Kristalex)」(登録商標)3085、3100および5140は、82℃〜88℃、97℃〜103℃および137℃〜143℃のリングおよびボール軟化点をそれぞれ有する芳香族炭化水素樹脂である。これらはすべて、イーストマン・ケミカル・カンパニー(Eastman Chemical Company)から入手でき、末端ブロック粘着性付与樹脂として機能する。
【0059】
「サーリン(Surlyn)」(登録商標)9970は、Zn++によって少なくとも部分的に中和されているエチレンアクリル酸コポリマー系イオノマーであり、「サーリン(Surlyn)」(登録商標)8670は、Naによって少なくとも部分的に中和されているエチレンアクリル酸コポリマー系イオノマーである。両方はデュポン・ヌムール(E.I.duPont de Nemours and Company)から入手できる。「カイドール(Kaydol)」(登録商標)USPは、クロンプトン・コーポレーション(Crompton Corporation)から入手できる白色鉱油である。「イルガノックス(IRGANOX)(登録商標)1010FFはチバ・ガイギー(Ciba−Geigy)から入手できる酸化防止剤である。
【0060】
(用いた基材)
実施例で用いた不織基材は、アブゴル(Avgol)によって製造された16.5g/m(gsm)スパンボンドポリプロピレンであった。
【0061】
実施例で用いたポリエチレンフィルムは、厚さ0.75ミルのコロナ処理TXEM−244.0エンボスフィルムであった。このフィルムはプライアント(Pliant Corp.)によって製造されている。
【0062】
特に注記がないかぎり、実施例におけるスパンデックスおよびフィルムを製造するために用いられたセグメント化ポリウレタンは、数平均分子量1800のポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールを1−イソシアナト−4−[(4−イソシアナトフェニル)メチル]ベンゼン(キャッピング比1.67、2.55%NCO)と反応させ、得られた封止グリコールをジメチルアセトアミド中に溶解させ、エチレンジアミン/2−メチル−1,5−ペンタンジアミンの90/10モル比により得られた封止グリコールを連鎖延長し、得られたポリマー溶液を追加のジメチルアセトアミドで希釈することにより調製した。連鎖延長中に、分子量および溶液粘度を制御するために少量のジメチルアミンおよびジエチレントリアミンを添加した。2,4,6−トリス(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアネート(「シアノックス(Cyanox)」(登録商標)1790、サイテック・インダストリーズ(Cytec Industries)の登録商標)1.5重量%、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン)および3−t−ブチル−3−アザ−1,5−ペンタンジオールのポリマー0.5重量%(「メタクロル(Methacrol)」(登録商標)2462B、デュポン・ヌムール(E.I.du Pont de Nemours and Company)の登録商標)、約10センチストークスの粘度を有する96%ポリ(ジメチルシロキサン)と4%ポリ(ジアミルシロキサン)の混合物0.6重量%、フンタイトとヒドロマグネサイトの混合物4重量%、二酸化チタン0.3重量%および種々の量(試験の目的による)の接着性促進添加剤のジメチルアセトアミド中のスラリーを調製し、ポリマー溶液に添加して、紡糸溶液を形成させた。前に述べた「重量%」はスパンデックスの重量を基準にしている。溶液を窒素充填加熱紡糸カラム中に乾式紡糸し、560デニール(622デシテックス)のスパンデックスマルチフィラメントに合着させ、潤滑仕上げ材料なしで巻き取った。
【0063】
「ライクラ(Lycra)」(登録商標)タイプ262スパンデックスは本願特許出願人から入手できる。「ペオ(PEO)10K」は、アルドリッチ・ケミカル・カンパニー(Aldrich Chemical Company)から入手できる約10,000の数平均分子量を有するポリ(エチレンオキシド)を指す。
【0064】
基材の接触角は、正確な小滴サイズを分配するためのマイクロシリンジおよびプローブ液滴が接着剤の表面に出会った時にプローブ液滴の角度を写真撮影するためのカメラを有する角度計の使用により測定した。接触角は、(界面における)接着剤とプローブ液滴の切線との間の角度として測定した。用いたプローブ溶媒は、水、エチレングリコールおよびジヨードメタンであった。記録された接触角は、プローブ液を塗布した後、10秒の接触角であった。接触角を測定する装置は、0.001秒のタイミング精度を有するツイング−アルバート(Thwing−Albert)の「ダイナミック・アブソープション・アンド・コンタクト・アングル テスター(Dynamic Absorption and Contact Angle Tester)であった。各プローブ溶媒によるフィルムごとの8つの測定の標準偏差は一般に1度未満であった。
【0065】
クリープ性能は、4時間中に最終用途温度(100°F(38℃))で延伸条件下で自由端弾性ストランドがどれだけ収縮するかを測定するかによって評価した。
【0066】
2つの不織布シートまたは1つの不織布シートと高分子フィルムの間の延伸条件において「非包装」接着剤により接着させたフィラメント(スパンデックス)の長さを測定した(「出発長さ」)。「非包装」とは、接着剤がスパンデックスの周りを「覆わ」ないように、接着剤を塗布した時に不織布またはポリエチレンフィルムにスパンデックスが接触していることを意味する。スパンデックスの両端を切断し、得られた自由端フィラメントが収縮する量を100°F(38℃)で4時間後に測定した。その後、%クリープを以下のように計算した。
【0067】
【数1】

【0068】
例えば、マーク間の初期距離が20cmであり、マーク間の最終距離が15cmであった場合、%クリープは25%である。条件ごとの5つのサンプルを試験し、結果を弾性ストランドごとに平均し、結果を記録した。
【0069】
(表面張力)
表面張力を定量化するために、(非特許文献1)によって提案された単純なモデルを用いた。このモデルを用いて、表面張力は、2つの用語、すなわち分散成分γおよび極性成分γによって一般にγ=γ+γにより表現される。
【0070】
表面張力は、
【0071】
【数2】

【0072】
(式中、γプローブはプローブ溶媒の表面張力であり、種々の出典((非特許文献2))から得ることができる)による接触角と相関関係にある。
【0073】
(実施例1)
異なる接着性促進添加剤を含むセグメント化ポリウレタンのフィルムの接触角は、測定および計算された表面張力によって決定した。結果を表1に示している。
【0074】
【表1】

【0075】
これらのデータは、添加剤がポリウレタンフィルムの表面張力の分散成分と極性成分の両方を増加させ、接着剤による改善された接着性を示唆していることを示している。
【0076】
(実施例2)
ポリエチレンフィルム、不織布および3つのスパンデックスフィラメントのサンプルに非包装スパイラル塗布による弾性接着を行うために、表2に示したスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー系接着剤を用いた。
【0077】
【表2】

【0078】
表3を参照すると、スパンデックス比較サンプル1は、接着性促進添加剤を含まない620dtex「ライクラ(Lycra)」(登録商標)タイプ262スパンデックスであった。スパンデックスサンプル1およびサンプル2を本明細書の何処かで開示されたように調製し、指示した接着性促進添加剤を含んでいた。イオノマー樹脂を含んでいた接着剤1を270°Fで塗布した。接着剤含浸量は8mg/繊維インチであった。繊維のドラフトは4.0であった。クリープ%結果を表3に示している。
【0079】
【表3】

【0080】
表3のデータは、イオノマー含有接着剤を用いる時、ポリ(エチレンオキシド)またはアクリル酸の酸官能性コポリマーを含むスパンデックスの改善されたクリープ性能を示している。
【0081】
(実施例3)
ポリエチレンフィルム、不織布および3つのスパンデックスフィラメントのサンプルに非包装スパイラル塗布による弾性接着を行うために、表4に示したスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー系接着剤を用いた。接着剤を270°F(132℃)の塗布温度で塗布した。クリープ性能の結果を表5に提示している。
【0082】
【表4】

【0083】
比較サンプル2は、接着性促進添加剤を含まない620dtex「ライクラ(Lycra)」(登録商標)タイプ262スパンデックスであった。スパンデックスサンプル3および4を本明細書の何処かで記載されたように調製し、指示した接着性促進添加剤を含んでいた。
【0084】
【表5】

【0085】
表5のデータは、スパンデックスを製造する際に接着性強化添加剤を用いる時、特にホットメルト接着剤がZn++などの多価カチオンで少なくとも部分的に中和されているイオノマー樹脂を含む時に得られたクリープ性能の改善を例示している。
【0086】
(実施例4)
【0087】
【表6】

【0088】
3つのスパンデックスフィラメント、スパンボンド不織布およびポリエチレンフィルムのサンプルに非包装スパイラル塗布を用いて弾性接着を行うために、ホットメルト接着剤4を310°Fで塗布した。表7を参照すると、スパンデックス比較サンプル3は本明細書の何処かで記載されたように調製し、接着性促進添加剤を含まなかった。スパンデックスサンプル4〜11は、指示された接着性促進添加剤を含んでいた。
【0089】
【表7】

【0090】
表7のデータは、ポリエーテルおよび特定のカルボン酸官能性コポリマー(好ましい)が基材スパンデックス中に存在する時、約3重量%〜5重量%のポリエーテルおよび約1.5重量%〜4重量%(好ましくは約2重量%〜3重量%)の特定のカルボン酸官能性コポリマー(好ましい)が接着性の改善において有効であることを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高分子基材への接着剤の接着性を強化する方法であって、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリ(トリメチレンオキシド)、ポリ(テトラメチレンオキシド)、ポリ(テトラヒドロフラン)、ポリフェニレンオキシド、アクリル酸を含むコポリマー、メタクリル酸を含むコポリマー、イタコン酸を含むコポリマー、カルボン酸官能基を含むコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択された接着性強化量の添加剤を前記高分子基材に含ませることを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記添加剤が前記基材の重量を基準にして約1.5〜約4重量%で含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記高分子基材が高分子、紙または板紙、不織布、木材または木材複合材および布地からなる群から選択された材料を含む第2の基材に接着されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記高分子基材がスパンデックスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記添加剤が約2〜約3重量%で含まれることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記接着剤がホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記高分子基材がスパンデックスであり、前記ホットメルト接着剤が熱可塑性エラストマー、粘着性付与樹脂およびイオノマー樹脂を含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
もう1つの高分子基材または紙基材、板紙基材、不織布基材、木材基材または木材複合材基材あるいは布地基材に対する改善された接着性を有する高分子基材であって、前記高分子基材が前記高分子基材に含まれた接着性強化量の少なくとも1種の添加剤を含み、前記添加剤がポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリ(トリメチレンオキシド)、ポリ(テトラメチレンオキシド)、ポリ(テトラヒドロフラン)、ポリフェニレンオキシド、アクリル酸を含むコポリマー、メタクリル酸を含むコポリマー、イタコン酸を含むコポリマー、カルボン酸官能基を含むコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする高分子基材。
【請求項9】
前記基材はスパンデックスであることを特徴とする請求項8に記載の高分子基材。
【請求項10】
前記接着剤が熱可塑性エラストマー、粘着性付与樹脂およびイオノマー樹脂を含むホットメルト接着剤である場合、前記高分子基材が接着性強化添加剤を含有しない対照基材に関するクリープ%より少なくとも約10%低いクリープ%でもう1つの基材に接着することを特徴とする請求項8に記載の高分子基材。
【請求項11】
第1の基材を第2の基材に接着させる方法であって、少なくとも前記第1の基材に接着剤を塗布する工程と、前記第1の基材と同じかまたは異なる少なくとも第2の基材を、前記第1の基材上に存在する前記接着剤と接触させることによって前記第1の基材と前記第2の基材が互いに接着される工程とを含み、前記第1の基材および前記第2の基材の少なくとも一方がポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリ(トリメチレンオキシド)、ポリ(テトラメチレンオキシド)、ポリ(テトラヒドロフラン)、ポリフェニレンオキシド、アクリル酸を含むコポリマー、メタクリル酸を含むコポリマー、イタコン酸を含むコポリマー、カルボン酸官能基を含むコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択された接着性強化量の添加剤を含んでいる高分子基材であることを特徴とする方法。
【請求項12】
前記第1の基材が高分子であり、前記第2の基材が高分子、紙または板紙、不織布、木材または木材複合材あるいは布地であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の基材および前記第2の基材の少なくとも一方がスパンデックスであることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記接着剤が熱可塑性エラストマー、粘着性付与樹脂およびイオノマー樹脂を含むホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
接着剤および前記接着剤によってもう1つの高分子基材に接着された高分子基材を含む製品であって、前記高分子基材がポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリ(トリメチレンオキシド)、ポリ(テトラメチレンオキシド)、ポリ(テトラヒドロフラン)、ポリフェニレンオキシド、アクリル酸を含むコポリマー、メタクリル酸を含むコポリマー、イタコン酸を含むコポリマー、カルボン酸官能基を含むコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択された接着性強化量の少なくとも1種の添加剤を含んでいることを特徴とする製品。
【請求項16】
使い捨て吸収製品であることを特徴とする請求項15に記載の製品。
【請求項17】
前記高分子基材がスパンデックスを含むことを特徴とする請求項15に記載の製品。
【請求項18】
前記接着剤が熱可塑性エラストマー、粘着性付与樹脂およびイオノマー樹脂を含むホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項17に記載の製品。

【公表番号】特表2008−505988(P2008−505988A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552195(P2006−552195)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/003049
【国際公開番号】WO2005/078009
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(505245302)インヴィスタ テクノロジー エスアエルエル (81)
【氏名又は名称原語表記】INVISTA Technologies S.a.r.l.
【住所又は居所原語表記】Talstrasse 80,8001 Zurich,Switzerland
【Fターム(参考)】