説明

接着性胎盤幹細胞由来の肝細胞および軟骨細胞、ならびにCD34+、CD45−胎盤幹細胞の濃縮細胞集団

本明細書では、胎盤幹細胞由来の肝細胞の作製のための方法および組成物が提供される。さらに、本明細書では、例えば肝臓の外傷、炎症および変性障害の治療ならびに処置におけるそのような肝細胞の使用が提供される。また、本明細書では、ナノ繊維足場と接着性胎盤幹細胞の組合せに関する組成物および方法、ならびに軟骨修復においてそれを使用する方法が提供される。最後に、本明細書では、胎盤由来の非接着性CD34CD45幹細胞に関する組成物および方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
CD10、CD34、CD105およびCD200の胎盤幹細胞を、前記幹細胞が肝細胞の特徴を示すのに十分な条件下および時間で酪酸ナトリウムと接触させることを含む、肝細胞を作製する方法。
【請求項2】
前記特徴が、アシアロ糖タンパク質受容体、アルファ−1−アンチトリプシン、アルブミン、シトクロムP450活性の生成、または未分化の胎盤幹細胞と比べて増加したサイトケラチン18の生成である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記培養が、前記幹細胞を、アルギネート−ポリ−L−リジン中に封入することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法により作製される肝細胞または肝細胞性細胞。
【請求項5】
請求項4に記載の肝細胞または肝細胞性細胞を前記対象に導入することを含む、肝臓炎症を伴う疾患、障害または状態を有する対象を治療する方法。
【請求項6】
前記疾患、障害または状態が、肝硬変またはウイルス感染である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ヒト胎盤幹細胞由来の肝細胞または肝臓形成細胞を含むマウスであって、前記マウスは、下記ステップ:
a.前記マウスに、実質的に全ての内因性骨髄細胞を死滅させるのに十分なガンマ線を照射するステップ;
b.前記マウスに、マウスの造血系を再構築するのに十分なNOD/SCIDマウスからの骨髄細胞または骨髄由来細胞を投与するステップ;および
c.前記マウスに、複数の肝細胞または肝臓形成細胞を移植するステップであって、前記肝細胞または肝臓形成細胞が、CD10、CD34、CD105、CD200胎盤幹細胞から分化したものである;
を含む方法により作製される、マウス。
【請求項8】
前記胎盤幹細胞が、さらにサイトケラチン18である、請求項7に記載のマウス。
【請求項9】
前記肝細胞または肝臓形成細胞を前記マウスの耳介に投与する、請求項7に記載のマウス。
【請求項10】
前記肝細胞または肝臓形成細胞がウイルスに感染している、請求項8に記載のマウス。
【請求項11】
前記ウイルスが、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルスまたはE型肝炎ウイルスである請求項10に記載のマウス。
【請求項12】
請求項12に記載のマウスを対象化合物と接触させることを含む抗ウイルス剤を同定する方法であって、前記マウスからの血清が、検出可能なレベルのウイルスを有し、前記接触が、前記対象化合物と接触していないマウスからの血清と比較して、前記マウスからの血清中の前記ウイルスの量が検出可能な程度の低減をもたらす場合に、前記化合物が抗ウイルス剤である方法。
【請求項13】
前記ウイルスが、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルスまたはE型肝炎ウイルスである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ウイルスの抗原が検出される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ウイルスの核酸が検出される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ウイルスが、B型肝炎ウイルスである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記抗原が、HBeAgまたはHBsAgである、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
アルギネート中に封入された複数の細胞を含む組成物であって、前記細胞が、胎盤幹細胞から分化し、前記細胞が、CD10、CD34、CD105およびCD200である接着性胎盤幹細胞により発現されないか、または接着性胎盤幹細胞よりも検出可能に異なる程度で発現される肝細胞の少なくとも1つのマーカーを発現する組成物。
【請求項19】
前記アルギネートが、ビーズの形である、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
前記ビーズが、約200μm〜約800μmのサイズである、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記ビーズが、平均約500μmのサイズである、請求項19に記載の組成物。
【請求項22】
単離された接着性CD10、CD34、CD105、CD200胎盤幹細胞と、電気紡糸されたナノ繊維足場とを含む組成物。
【請求項23】
前記ナノ繊維足場が、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリ乳酸−グリコール酸(PLGA)、I型コラーゲン、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとの共重合体(PVDF−TrFE)、ポリ(−カプロラクトン)、ポリ(L−ラクチド−co−ε−カプロラクトン)[P(LLA−CL)](例えば75:25)、および/または(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヒドロキシバレレート)(PHBV)とI型コラーゲンとの共重合体の繊維を含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記ナノ繊維足場が、平均で約250ナノメートル〜約10μmの厚さの繊維を含む請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物を、胎盤幹細胞が軟骨形成細胞または軟骨細胞に分化する条件で接触させる、請求項22に記載の組成物。
【請求項26】
接着性CD10、CD34、CD105、CD200胎盤幹細胞を、電気紡糸されたナノ繊維足場と接触させることを含む組成物を作製する方法であって、前記ナノ繊維足場を、約20kVにて、約30cmの針と収集板との距離で、約0.05mL/分〜約0.1mL/分の流速でPLLAまたはPLGAを電気紡糸することにより作製し、前記PLLAまたはPLGAが、約10%w/w〜約20%w/wの溶液である、方法。
【請求項27】
CD34、CD45胎盤幹細胞の濃縮単離細胞集団。
【請求項28】
前記集団の細胞の少なくとも50%が、CD34およびCD45である、請求項22に記載の細胞集団。
【請求項29】
前記集団の細胞の少なくとも70%が、CD34およびCD45である、請求項22に記載の細胞集団。
【請求項30】
前記集団の細胞の少なくとも90%が、CD34およびCD45である、請求項27に記載の細胞集団。
【請求項31】
前記集団が、CD34およびCD45でない幹細胞を含む、請求項27に記載の細胞集団。
【請求項32】
前記CD34およびCD45でない幹細胞が、CD34接着性胎盤幹細胞である、請求項31に記載の細胞集団。
【請求項33】
前記接着性胎盤幹細胞が、CD200+、CD105+、CD90、CD10、CD34およびCD45である、請求項32に記載の細胞集団。
【請求項34】
前記CD34およびCD45でない幹細胞が、骨髄由来間葉系幹細胞である、請求項31に記載の細胞集団。
【請求項35】
前記CD34およびCD45でない幹細胞が、CD34、CD45造血性幹細胞である、請求項31に記載の細胞集団。
【請求項36】
前記CD34およびCD45でない幹細胞が、臍帯血または胎盤血内に含まれる、請求項8に記載の細胞集団。
【請求項37】
CD34胎盤細胞の集団を形成するために胎盤細胞の集団からCD34細胞を選択すること、および前記CD34胎盤細胞の集団からCD45細胞を除去することを含む、CD34、CD45胎盤幹細胞集団を作製する方法であって、CD34、CD45胎盤幹細胞集団が作製される、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−518812(P2010−518812A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549139(P2009−549139)
【出願日】平成20年2月12日(2008.2.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/001830
【国際公開番号】WO2008/100497
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(509226875)アンスロジェネシス コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】