説明

接着性被膜の検査方法および金属片

【課題】金属片の表面に形成された接着性被膜の品質の良否を,簡易な装置で検査することのできる接着性被膜の検査方法および品質が良好な接着性被膜を有する金属片を提供すること。
【解決手段】本発明の接着性被膜の検査方法は,接着性被膜を表面に形成した金属片に,電解液中で電圧を印加することによって,基準電位より貴である第1の電位と,基準電位と第1の電位との間の第2の電位との間で電位掃引処理を行うことによる接着性被膜の検査方法であって,電位掃引処理では,第1の電位から第2の電位への下向き掃引と,第2の電位から第1の電位への上向き掃引とのうち少なくとも下向き掃引を行い,下向き掃引後の金属片の表面が,電位掃引処理前の色に比して黒化している場合に接着性被膜の品質がよいと判定し,黒化していない場合に品質が良くないと判定するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,接着性を有する表面処理被膜を表面に形成した金属片について,被膜の品質の良否を検査するための検査方法およびその検査の対象となるものであって接着性被膜が施されている金属片に関する。さらに詳細には,例えば二次電池の端子や電極に樹脂等を接着させるために金属片の表面に形成する接着性被膜の検査方法および金属片に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より,金属片等の表面上に接着層等の接着性の表面処理被膜を形成する場合がある。例えば,二次電池の電極にシール部材等の樹脂を接着するために,電極の金属板に接着性の被膜を形成することがある。その一例として,特許文献1には,金属箔に接着層を介在させて合成樹脂層を付着させた集電体が開示されている。
【0003】
また,特許文献2には,電池容器の封口板を製造する技術が開示されている。この文献中には,樹脂製の絶縁密閉部材を電池容器の蓋体と電極端子との間に接着するために,蓋体や電極端子に接着反応性の高い被膜を生成する手法が開示されている(段落[0055]参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−41511号公報
【特許文献2】特開2007−179803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,前記した従来の各文献においても,形成された被膜の品質を検査する方法についての記載はない。もし,被膜の品質が良好でなかった場合には,樹脂と金属片との接着性が不良となるおそれがある。接着性被膜の品質としては,例えば,被膜が均一の厚さ,均一の成分で,隙間無く付着していることが求められる。そのため,これらの条件を満たして,接着性被膜が適切に形成されているか否かを検査する検査方法が求められていた。
【0006】
本発明は,従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,金属片の表面に形成された接着性被膜の品質の良否を,簡易な装置で検査することのできる接着性被膜の検査方法および品質が良好な接着性被膜を有する金属片を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の接着性被膜の検査方法は,接着性被膜を表面に形成した金属片に,電解液中で電圧を印加することによって,基準電位より貴である第1の電位と,基準電位と第1の電位との間の第2の電位との間で電位掃引処理を行うことによる接着性被膜の検査方法であって,電位掃引処理では,第1の電位から第2の電位への下向き掃引と,第2の電位から第1の電位への上向き掃引とのうち少なくとも下向き掃引を行い,下向き掃引後の金属片の表面が,電位掃引処理前の色に比して黒化している場合に接着性被膜の品質がよいと判定し,黒化していない場合に品質が良くないと判定するものである。
【0008】
本発明の接着性被膜の検査方法によれば,接着性被膜を表面に形成した金属片を検査の対象物として,電解液中で電位の掃引を行う。特に,基準電位より貴な第1の電位から,基準電位に近い第2の電位へと下向きに掃引することによって,接着性被膜の品質がよい場合には,金属片の表面の色が黒化することが見出された。そして,接着性被膜の品質がよくない場合には,電位掃引処理を行っても黒化しない。従って,目視によって容易に判定できる。これにより,金属片の表面に形成された接着性被膜の品質の良否を,簡易な装置で検査することができる。
【0009】
さらに本発明では,電位掃引処理を,電解液中で,金属片を作用極に,金属片より卑な金属を対極と参照極とに配置した状態で,参照極に対する作用極の電位を掃引することにより行うものであり,基準電位は,参照極の電位であることが望ましい。
このようにすれば,電位の掃引は容易である。
【0010】
さらに本発明では,電位掃引処理では,下向き掃引と上向き掃引とを2〜4回の範囲内で反復して行うことが望ましい。
1回の下向き掃引だけでは,はっきりとした黒化が確認できないものであっても,2〜4回反復することにより,容易に判定できる。5回以上反復してもあまり意味はない。
【0011】
さらに本発明では,電解液として,金属片と同じ材質の金属を負極用集電板に用いる電池に用いられるものと同じものを使うことが望ましい。また,金属片の金属が銅であることが望ましい。また,接着性被膜にトリアジンが含まれていることが望ましい。
【0012】
また,本発明は,接着性被膜を表面に形成した金属片であって,電解液中で電圧を印加することによって,基準電位より貴である第1の電位と,基準電位と第1の電位との間の第2の電位との間で,電位の掃引を行うことによる電位掃引処理を行った場合に黒化する金属片にも及ぶ。
【発明の効果】
【0013】
本発明の接着性被膜の検査方法および金属片によれば,金属片の表面に形成された接着性被膜の品質の良否を,簡易な装置で検査することができるとともに,品質が良好な接着性被膜を有する金属片となっている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本形態の検査装置を示す説明図である。
【図2】本形態の検査方法を示すフローチャート図である。
【図3】良好な品質の被膜を有する被検査物を検査した際のCV曲線を示すグラフ図である。
【図4】良好でない品質の被膜を有する被検査物を検査した際のCV曲線を示すグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下,本発明を具体化した形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,例えば二次電池に用いる電極板等において,金属板に形成した接着機能表面処理被膜の品質を検査する検査方法に,本発明を適用したものである。
【0016】
本形態の検査方法による検査の対象は,銅板に形成した接着機能を有する表面処理被膜の品質である。この被膜は,トリアジンを含むトリアジン重合被膜であり,銅板にPPS樹脂等との接着機能を付加するためのものである。この被膜を施した銅板は,例えば二次電池の負極板に使用されるものである。この種の被膜の生成方法については,上記の特許文献2の段落[0055],およびその文中にて挙げられている文献等に記載されている方法を用いることができる。本形態では,両面にトリアジン重合被膜を設けた銅板片を被検査物という。
【0017】
本形態の検査方法は,サイクリックボルタンメトリー法(CV法)を用いて行うものである。つまり,被検査物を作用極としてその電位を掃引することによって,酸化・還元を繰り返す。この手法によれば,作用極に流れる電流値の描くサイクリックボルタモグラム(CV曲線)が得られる。
【0018】
本形態の検査を行う検査装置10は,図1に示すように,三極式セル11と測定器(ポテンショ/ガルバノスタット)12とを有するものである。本形態の三極式セル11は,作用極21,参照極22,対極23を有するものである。作用極21には,被検査物を配置する。また,参照極22と対極23とにはいずれも,金属リチウムを配置する。金属リチウムは,その自然分極電位が銅とかけ離れて卑であるので,基準として参照極22と対極23とに用いるのに適している。
【0019】
検査装置10は,図1に示すように,前述の三極がいずれも電解液25に浸漬した状態で,容器27に封入されているものである。電解液25としては,本形態の被膜を施した銅板を負極としたリチウムイオン二次電池に用いる電解液と同様のものが用いられている。例えば,六フッ化リン酸リチウム等のリチウム塩を含む非水電解液またはイオン伝導ポリマー等が好適である。なお,電解液25としては,リチウムイオン二次電池のものだけでなく,金属リチウム二次電池等の他種の二次電池に用いる一般的な電解液を用いることもできる。
【0020】
そして,容器27は,この電解液25に強い材質のものであることが必要である。また,容器27としては,外部から作用極21の外観色を観察できるものが好ましい。そのために,透明または半透明のものがよい。例えば,ガラス器やポリプロピレン製の容器が適している。
【0021】
本形態の測定器12は,電解液中で作用極21に電圧を印加するとともに,その電圧を変化させることによって,作用極21に電位を掃引する処理を行うものである。さらに測定器12は,参照極22に対する作用極21の電圧を変化させつつ,作用極21と対極23との間に流れる電流値を測定することも行う。本形態では,電位を掃引する処理として,印加電圧を下降させる下向きの掃引と印加電圧を上昇させる上向きの掃引とを交互に行う。
【0022】
そのために,測定器12は,電源31と電流計32とを有している。電源31は,参照極22に対して作用極21に負の電圧をかけるものである。本形態の測定器12は,電源31の電圧を変化させることができる。電流計32は,作用極21と対極23との間に流れる電流値を測定するためのものである。
【0023】
そして,本形態の検査方法によって検査を行うときには,測定器12によって,参照極22に対する作用極21の電位を予め決めた速度で,予め決めた電位の範囲内で掃引する。予め決めた電位の範囲内とは,参照極の電位である基準電位より貴である第1の電位と,基準電位と第1の電位との間の第2の電位との間の範囲内である。第1の電位は,自然状態での作用極21の電位より高い電位である。第2の電位は,基準電位に近い電位である。
【0024】
そのために,電源31の電圧を一定の速度で変化させる。例えば,初期状態から,電源31の電圧を予め決めた第1の電圧まで下降させ,続いて上昇させることを数回繰り返す。このことは,電圧の下降に伴って作用極21を還元させ,続いて上昇によって作用極21を酸化させることに相当する。これにより,作用極21の酸化と還元とを反復して行う。この電位の掃引処理あるいは,酸化と還元の処理は,1回でも良いが,2〜4回の範囲内で反復することが望ましい。
【0025】
本発明者は実験を繰り返すことにより,被膜の品質が良い場合に限り,この電位掃引処理によって被検査物が黒化することを見出した。つまり,電位掃引処理を行いつつ,被検査物の外観色を観察することにより,被膜の品質が良好であるか不良であるかを判断することができることが分かった。それは,被膜の品質が良好な金属片は,電位掃引処理後の金属片の表面の色が,電位掃引処理前の金属片の表面の色に比較して黒化するからである。
【0026】
つまり,電位掃引処理により黒化したものは,被膜の品質が良好な被検査物であると判断できる。逆に,被膜の品質が不良のものは,電位掃引処理を反復しても黒化しないので容易に判断できる。なお,ここでいう「黒化」は,表面の色の明度が電位掃引処理前の明度より30%以上低下することを示す。あるいは,可視光の反射率によって判断することとしてもよい。この程度の変化であれば,目視によって容易に判断できる。
【0027】
本形態の検査方法の手順を,図2のフローチャート図に示す。本形態の検査方法では,まずS101において,被検査物を作用極21として,上述のような三極式セル11を作製する。そして,その三極式セル11に測定器12を接続する。これによって図1に示した検査装置10ができる。
【0028】
次に,図2のS102において,参照極22に対する作用極21の電位を自然電位から下限値まで掃引し,続いて上限値まで掃引し,さらに自然電位まで戻すことを行う。これにより,作用極21に,電位掃引処理を施すことができる。下限値および上限値はいずれも予め決めた値である。ここでは,下限値を0.1V,上限値を3.5Vとした。なお,本形態では,電位の掃引速度を10mV/secとした。
【0029】
下限値は,還元電位であり,ある程度0Vに近いことが必要であるが,0Vとはしないほうがよい。本形態では,下限値は0.05〜2Vの範囲内である。さらに好ましくは,0.1〜1Vの範囲内である。また,上限値は,酸化電位であり,電解液が分解しない範囲内で,確実に電位掃引処理を行うことのできる値とすることが好ましい。上限値が低すぎると試験としての有効性が損なわれるので好ましくない。本形態では,上限値は,2.5〜4Vの範囲内である。さらに好ましくは,3〜3.5Vの範囲内である。
【0030】
さらに,下限値と上限値との間のこの電位の掃引サイクルを,計3回繰り返す。ただし,掃引速度やサイクル数も,これに限るものではない。1サイクルでは確実性に欠ける可能性があるが,2サイクル以上であればよい。一方,5サイクル以上繰り返してもあまり意味がない。従って,2〜4サイクルの範囲内が好ましい。
【0031】
そして,S102のサイクルを行っている間に,作用極21の外観色を観察する(S103)。容器27が透明であれば,掃引サイクルを行いながら同時に観察できるので好ましい。このようにしたとき,電位が0.1V以上2.0V以下の範囲内にある期間において,作用極21が黒化しているかどうかを判断する(S104)。つまり,この被検査物には,黒色に変化するものとしないものとがある。
【0032】
上記の電位の掃引サイクルにおいて,作用極21が黒色となったもの(S104:YES)は,被膜の品質が良品であると判断する(S105)。一方,作用極21が黒色とならなかったもの(S104:NO)は,不良品であると判断する(S106)。本試験では,良品であれば外観色が明瞭に変化するため,目視によって容易に判断することができる。なお,被膜の品質が良いとは,被膜が均一の厚さ,均一の成分で,隙間無く付着しているということである。これで本形態の手順の説明を終了する。
【0033】
また,このサイクルを行っているときの作用極21と対極23との間に流れる電流値は,図3に示すCV曲線の例のように変化した。この電流値は電流計32によって把握することができる。まず,電流値0.0mA,電位値3.3Vの出発点から,電源31の電圧を下限値まで下げていく。そして,電位を低下させるとともに還元処理が進行し,負の電流値の電流が流れた。
【0034】
このときの電流値は,図3中に示した太い実線L1のように変化しつつ,図中で左方へ向かう。そして,電流値の絶対値が次第に大きくなって,絶対値で1.5mAを超えた後,一旦電流値の絶対値が小さくなり,再び大きくなった。つまり,電流値のピークがあった。この図の例ではピークが2箇所にあった。
【0035】
続いて,電源31の電圧を約0.1Vの下限値まで低下させた後,今度は電源31の電圧を上昇させた。そして,電位を上昇させるとともに酸化処理が進行し,正の電流値の電流が流れた。このときの電流値は,図3中の細い実線L2に沿って右方へ向かう。約3.5Vの上限値まで達したら,1サイクルの終了である。
【0036】
上限値まで達したら,図3に示すように,再び電圧の変化方向を転じた。この例では,図中にL1→L2→L3→L4→L5→L6で示すように,3サイクルを行った。なお,この図は,検査の結果が良好であった被検査物のCV曲線の例であり,この例の作用極21は,0.1〜2Vの範囲内において黒変した。
【0037】
比較のために,検査の結果が良好ではなかった被検査物のCV曲線の例を図4に示す。この図の例では電流値0.0mA,電位値1.7Vの出発点から,実線L11に沿って電流値の絶対値は単調に増加し,ピークは現れなかった。その後,図3の例と同様に電圧を変化させたところ,電流値は,図中にL11→L12→L13→L14→L15に示すように変化し,どこにもピークは現れなかった。そして,この例の作用極21は,3サイクルの間のどの位置においても黒変しなかった。なお,これらの曲線は部分的に重なっているが,途切れているわけではない。
【0038】
以上詳細に説明したように本形態の検査方法によれば,金属片に電位掃引処理を施し,表面の外観色を観察する。外観が黒色に変化したものは,その被膜が良品であると判定できる。黒色に変化しなかったものは不良品であると判定できる。従って,目視で容易に判別できる。従って,金属片の表面に形成された被膜の品質の良否を簡易に検査することのできる被膜検査方法となっている。
【0039】
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
本形態では,電位掃引処理を3回程度繰り返すとしたが,少なくとも,電圧を引き下げる下向きの掃引処理を1回は行うことが望ましい。下向きの掃引処理を1回は行うだけで黒化するものもあるので,黒化が確認できた場合には,その時点で処理を終了しても良い。ただし,1回の処理では黒化がはっきりとは確認できなくても,2〜3回繰り返すことによって確認できることもある。従って,3回程度繰り返すことが好ましい。一方,4回繰り返しても黒化しない場合は不良品と判定することが適切であり,5回以上繰り返してもあまり意味はない。
【符号の説明】
【0040】
10 検査装置
21 作用極
22 参照極
23 対極
25 電解液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着性被膜を表面に形成した金属片に,電解液中で電圧を印加することによって,基準電位より貴である第1の電位と,基準電位と前記第1の電位との間の第2の電位との間で電位掃引処理を行うことによる接着性被膜の検査方法において,
前記電位掃引処理では,前記第1の電位から前記第2の電位への下向き掃引と,前記第2の電位から前記第1の電位への上向き掃引とのうち少なくとも前記下向き掃引を行い,
前記下向き掃引後の前記金属片の表面が,前記電位掃引処理前の色に比して黒化している場合に前記接着性被膜の品質がよいと判定し,黒化していない場合に品質が良くないと判定することを特徴とする接着性被膜の検査方法。
【請求項2】
請求項1に記載の接着性被膜の検査方法において,
前記電位掃引処理を,電解液中で,前記金属片を作用極に,前記金属片より卑な金属を対極と参照極とに配置した状態で,前記参照極に対する前記作用極の電位を掃引することにより行うものであり,
前記基準電位は,前記参照極の電位であることを特徴とする接着性被膜の検査方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の接着性被膜の検査方法において,
前記電位掃引処理では,前記下向き掃引と前記上向き掃引とを2〜4回の範囲内で反復して行うことを特徴とする接着性被膜の検査方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の接着性被膜の検査方法において,
電解液として,前記金属片と同じ材質の金属を負極用集電板に用いる電池に用いられるものと同じものを使うことを特徴とする接着性被膜の検査方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の接着性被膜の検査方法において,
前記金属片の金属が銅であることを特徴とする接着性被膜の検査方法。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の接着性被膜の検査方法において,
前記接着性被膜にトリアジンが含まれていることを特徴とする接着性被膜の検査方法。
【請求項7】
接着性被膜を表面に形成した金属片において,
電解液中で電圧を印加することによって,基準電位より貴である第1の電位と,基準電位と前記第1の電位との間の第2の電位との間で,電位の掃引を行うことによる電位掃引処理を行った場合に黒化するものであることを特徴とする金属片。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−57536(P2013−57536A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194817(P2011−194817)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】