説明

接続モード中にホワイトリストにCSG識別を追加する方法および機器

ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)に、接続モードの間にWTRUホワイトリスト中で1つまたは複数のCSG(限定加入者グループ)ID(識別)を探索させ追加させる方法および機器が提供される。このような方法および機器は、WTRU自律探索もしくは手動探索、WTRU始動手順、またはネットワーク始動手順を含むが、それに限定されない。さらに、ネットワークおよび/または非アクセス階層(NAS)に、CSG IDを追加させる方法についても記載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、その内容が参照により本明細書に組み込まれている、2010年1月8日に出願した米国仮出願第61/293,562号、および2010年4月29日に出願した米国仮出願第61/329,481号の利益を主張する。
【0002】
本願は、ワイヤレス通信に関連する。
【背景技術】
【0003】
UMTS(ユニバーサル移動体遠隔通信システム)のためのホームノードB(HNB)およびLTE(Long Term Evolution)のためのホーム進化型ノードB(HeNB)は、これ以降、入換え可能に、HNBまたはHeNBと呼ばれるが、セルラーカバレージおよび全体的なシステムスループットを増大させるために、LTEに採り入れられている。HNBは、密に展開されている場合があり、1つまたは複数のマクロノードBのカバレージエリア内にあり得る。たとえば、HNBは、住宅内でもコーヒーショップ内でも使われ得る。IDLEモード移動性(IDLE、セルページングチャネル(CELL_PCH)、ならびにUMTSの場合のURA_PCHおよびLTEの場合のIDLE)が標準化されている。リリース9向けの接続モード移動性(すなわち、ハンドオーバ)の標準化は、完了していない。
【0004】
HNBは、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)アクセスポイント(AP)と同様でよい物理装置を指す。HNBは、家庭や小規模オフィスなど、極度に小さいサービスエリアにおける、UMTSおよび/またはLTEサービスへのアクセスをユーザに提供する。HNBは、たとえば、インターネット接続(たとえば、DSL(デジタル加入者線))を使うことによって、オペレータのコアネットワークに接続するように意図されている。
【0005】
HNB CSG(限定加入者グループ)セルとは、規定エリアであり、このエリアでは、HNBによって与えられる無線カバレージが、CSGセルのサービスを利用することを認可された加入者グループによってのみアクセスされ得る。認可されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、CSGセルのメンバーと呼ばれる。CSGは、家族でも、HNB CSGセルへのアクセスを試みる、ある特定のロケーションの付近にいる誰でも(たとえば、コーヒーショップの中の誰でも)よい。個人でも組織でもよい加入者(すなわち、WTRU)は、このようなサービスが所望されるエリアに渡って、HNBを使ってCSGセルを展開することができる。各WTRUは、本明細書ではホワイトリストまたは許容リストと呼ばれるリストを格納し、このリストは、WTRUがアクセスすることを認可されているCSGセルのCSG ID(識別)を含む。ハイブリッドセルとは、メンバーWTRU向けのCSGセルと同様に、また、非メンバーWTRU向けのオープンセルと同様に働くが、メンバーWTRUに対するアクセスを優先させ得るセルである。
【0006】
ワイヤレス通信システムでは、セル電話および他のユーザ機器(UE)などの様々なモバイル装置、またはWTRUは、HNBなどの基地局と接続し、基地局によってサービスされ得る。HeNBは、基地局/セルとして働くことができ、たとえば、3G、LTE、または他のシステムにおいてマクロセルが提供し得るよりも小さいエリアに渡るカバレージを提供することができる。
【0007】
図1は、ワイヤレス通信システム100における従来のHeNB展開の例を示す。ワイヤレス通信システム100は、LTEマクロセル105、3GPPシステムセル110、上位ネットワークノード(たとえば、ゲートウェイ)115および/またはMME(移動管理エンティティ)/SGSN(サービングGPRS(汎用パケット無線サービス)サポートノード)120を含む。上位ネットワークノード115は、いくつかのHeNB125A、125B、125Cの動作の調整を担う。あるいは、MME/SGSN120が、HeNB125A、125B、125Cの動作の調整を担ってもよい。MMEは、3G/2G SGSNのLTE等価物である。LTEマクロセル105と3GPPシステム110(たとえば、WCDMA(広帯域符号分割多重アクセス)/GSM(汎ヨーロッパデジタル移動通信システム))との間の関係は、こうした2つの技術のカバレージが重なるエリアがあり得ることである。このカバレージの重なりは、GSMおよびWCDMA技術の同時カバレージと同様である。上位ネットワークノード115は、MME/SGSN120とインターフェースをとるゲートウェイ機能でよい。ゲートウェイとして、上位ネットワークノード115の役割は、いくつかの小さいホームセルをサポートするとともに、MME/SGSN120への単一マクロセルとして作用することであり得る。
【0008】
図2は、WTRU205、サービングCSGセル210、および近隣CSGセル215を含むLTEワイヤレス通信システム200を示す。LTEワイヤレス通信システム200におけるCSGセルへのインバウンドハンドオーバを完了するために、WTRU205は、CSGセルを測定し、ネットワークに報告する必要がある。ただし、CSGセルは、物理層セル識別(PCI)混乱を受けやすく、この混乱は、WTRUが初めて接続される場合に、無線ネットワークコントローラ(RNC)またはeNBの近隣にある異なる2つのCSGセルが、同じPCIを使用すると起こる。PCI混乱は、WTRUがメンバーではないCSGセル(たとえば、ハイブリッドセル)にハンドオーバしなければならない場合にも存在し得る。
【0009】
HeNBは、特に、オープンノード、限定アクセスノード、またはハイブリッドノードでよい。限定アクセスノードHeNBは、そのノードのCSGのメンバーであるWTRUとの接続を許可し得る。言い換えると、限定アクセスHeNBノードが、ノードのCSGのメンバーとして接続を試みるWTRUを認識しない場合、HeNBは、別のHeNBからのハンドオーバ試行を含み得る接続を受諾することができない。示したように、限定アクセスHeNBの例は、CSGに属すHeNBでよい。CSG HeNBは、加入(またはメンバーシップ)ベースで、WTRUにアクセスおよびサービスを提供し得る。さらに、CSG HeNBは、CSGセルでよい。CSGセルは、特に、CSGマクロセルまたはCSGマクロノードBも含み得る。オープンノードまたはオープンHeNBは、非CSGセルでよい。
【0010】
ハイブリッドタイプHeNBは、ハイブリッドHeNBが属するCSGの識別済みメンバーではないWTRUとの接続を受諾し得るが、ハイブリッドHeNBとの非メンバーWTRUの接続は、一定の制限を受け得る。たとえば、ハイブリッドHeNBは、かなりの率で非メンバーWTRUを拒否してもよく、ハイブリッドHeNBが、サービス品質問題のせいで非メンバーWTRUを優先する必要がある場合は、非メンバーWTRUがメンバーWTRUより優先されてもよい。ハイブリッドHeNBは、ハイブリッドセルでよい。ハイブリッドセルは、ハイブリッドマクロセルやハイブリッドノードBなども含み得る。
【0011】
ときには、また、様々な原因により、WTRUは、あるHeNBから別のHeNBに、またはあるセルから別のセルに移行する必要があり得る。たとえば、ハンドオーバにおいて、WTRUは、あるHeNBまたはセルへの接続を、第2のHeNBセルへの接続で置き換えることができる。第2のHeNBがCSGセル(またはCSG HeNB、閉モードセル、もしくはCSGセル)である場合、CSGセルは、CSGセルがCSGメンバーWTRUとして認識しないWTRUへの接続を受諾することができない。このような状況において、ハンドオーバは失敗し得る。接続モードの間にWTRUホワイトリスト中で1つまたは複数のCSG IDをWTRUに探索させ追加させる方法および機器が所望されている。
【発明の概要】
【0012】
WTRUに、接続モードの間にWTRUホワイトリスト中で1つまたは複数のCSG IDを探索させ追加させる方法および機器が提供される。このような方法および機器は、WTRU自律探索もしくは手動探索、WTRU始動手順、またはネットワーク始動手順を含むが、それに限定されない。さらに、ネットワークおよび/または非アクセス階層(NAS)に、CSG IDを追加させる方法についても記載する。
【0013】
隣接するCSGセルを求める自律CSGセル探索を開始するトリガを検出するように構成されたプロセッサと、接続モードでの自律CSGセル探索が始まったことを示すメッセージをネットワークに送るように構成された送信機と、隣接するCSGセルを検出し、測定し、報告する要求を示すメッセージをネットワークから受信するように構成された受信機と、隣接するCSGセルを検出し、測定するように構成されたプロセッサとを備える方法およびWTRUが提供される。
【0014】
ターゲットCSGセルと比較して、WTRUの状況を判定し、WTRUがソースホームNodeB(HNB)からターゲットCSGセルに移行したかどうか判定し、WTRUがソースHNBからターゲットCSGセルに移行したという条件で、ターゲットCSGセルの現在の識別でソースHNBを更新するように構成されたプロセッサを備えるMMEが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
添付の図面とともに、例として挙げられる以下の説明により、より詳細な理解が得られ得るであろう。
【0016】
【図1】ワイヤレス通信システムにおける従来のHeNB展開の例を示す図である。
【図2】一実施形態によるLTEワイヤレス通信システムを示す図である。
【図3A】開示する1つまたは複数の実施形態が実装され得る例示的通信システムを示すシステム図である。
【図3B】図3Aに示す通信システム内で使うことができる例示的WTRUを示すシステム図である。
【図3C】図3Aに示す通信システム内で使うことができる例示的無線アクセスネットワークおよび例示的コアネットワークを示すシステム図である。
【図4】LTEワイヤレス通信システム/アクセスネットワークを示す図である。
【図5】図4に示すLTEワイヤレス通信システムの例を示す図である。
【図6】接続モードにおいてホワイトリストにCSG IDを追加する手順を示すフロー図である。
【図7】ある実施形態による、通信ネットワークのCSGノードに接続を移行するための手順を示すフロー図である。
【図8】別の実施形態による、通信ネットワークのCSGノードに接続を移行するための手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
これ以降において言及する場合、「ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)」という用語は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、PDA(携帯情報端末)、コンピュータ、またはワイヤレス環境において動作することが可能な他のどのタイプの装置も含むが、それに限定されない。これ以降において言及する場合、「基地局」という用語は、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、またはワイヤレス環境において動作することが可能な他のどのタイプのインターフェース装置も含むが、それに限定されない。
【0018】
HeNBは、データおよびコマンドを処理するプロセッサと、情報を送る送信機と、データを受信する受信機と、ワイヤレスインターフェースを介して直ちに(stat)受信するための、送信機および受信機に結合されたアンテナとを備え得る。
【0019】
ワイヤレス通信システムにおいて、WTRUは、WTRUに基地局セルカバレージを提供するHeNBと接続し得る。このようなHeNBは、ソースまたはホームHeNBと呼ぶことができ、ソースHeNBは、マクロセルノード、CSGセル、またはハイブリッドノードでよい。ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数のMMEおよび少なくとも1つの他のHeNBまたはセルも含み得る。
【0020】
本明細書に記載する概念は、UMTSなど、他のワイヤレス技術にも適用可能であることが理解されよう。UMTSのケースでは、PCIに対する等価な用語は、PSC(プライマリスクランブリングコード)でよい。
【0021】
これ以降で言及する場合、信号「品質」は、セルからの信号の品質を測定し、またはセルからの受信信号レベルを測定するWTRUによってとられた測定結果を指し得る。この品質は、LTEにおけるRSRQ(基準信号受信品質)またはUMTSにおけるCPICH(共通パイロットチャネル)Ec/Noに対応し得る。この品質は、LTEにおけるRSRP(基準信号受信電力)またはUMTSにおけるCPICH RSCP(希望波受信電力)にも対応し得る。これ以降で言及する場合、CSG IDはCSG識別を指し、CGIはセルグローバル識別を指す。
【0022】
図3Aは、開示する1つまたは複数の実施形態が実装され得る例示的通信システム300の図である。通信システム300は、音声、データ、映像、メッセージ通信、ブロードキャストなどのようなコンテンツを、複数のワイヤレスユーザに提供する多重アクセスシステムでよい。通信システム300は、複数のワイヤレスユーザが、ワイヤレス帯域幅を含むシステム資源の共有により、このようなコンテンツにアクセスできるようにし得る。たとえば、通信システム300は、CDMA(符号分割多重アクセス)、TDMA(時分割多重アクセス)、FDMA(周波数分割多重アクセス)、OFDMA(直交FDMA)、SC−FDMA(シングルキャリアFDMA)などのような、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0023】
図3Aに示すように、通信システム300は、WTRU302a、302b、302c、302d、無線アクセスネットワーク(RAN)304、コアネットワーク306、PSTN(公衆交換電話網)308、インターネット310、および他のネットワーク312を含み得るが、開示する実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU302a、302b、302c、302dはそれぞれ、ワイヤレス環境内で動作し、かつ/または通信するように構成されたどのタイプの装置でもよい。例として、WTRU302a、302b、302c、302dは、ワイヤレス信号を送信し、かつ/または受信するように構成してよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または携帯電話加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、PDA(携帯情報端末)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家庭用電化製品などを含み得る。
【0024】
通信システム300は、基地局314aおよび基地局314bも含み得る。基地局314a、314bはそれぞれ、WTRU302a、302b、302c、302dの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースをとって、コアネットワーク306、インターネット310、および/またはネットワーク312など、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成されたどのタイプの装置でもよい。例として、基地局314a、314bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB、eNode B、ホームノードB、ホームeNode B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどでよい。基地局314a、314bは、それぞれ単一要素として示してあるが、基地局314a、314bは、相互接続された任意の数の基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0025】
基地局314aは、RAN304の一部でよく、RAN304は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのような、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得る。基地局314aおよび/または基地局314bは、セル(図示せず)と呼ぶことができる、ある特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信し、かつ/または受信するように構成され得る。セルは、セルセクタにさらに分割することができる。たとえば、基地局314aに関連づけられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局314aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルの各セクタごとに1つを含み得る。別の実施形態では、基地局314aは、MIMO(多入力多出力)技術を利用することができ、したがって、セルの各セクタ用に複数のトランシーバを使用することができる。
【0026】
基地局314a、314bは、エアインターフェース316を介してWTRU302a、302b、302c、302dの1つまたは複数と通信することができ、インターフェース316は、適切などのワイヤレス通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)でもよい。エアインターフェース316は、適切などの無線アクセス技術(RAT)を使っても確立され得る。
【0027】
より具体的には、上述したように、通信システム300は、多重アクセスシステムでよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどのような、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。たとえば、RAN304内の基地局314aおよびWTRU302a、302b、302cは、WCDMAを使ってエアインターフェース316を確立することができるUMTS(ユニバーサル移動体遠隔通信システム)UTRA(地上波無線アクセス)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、HSPA(高速パケットアクセス)および/またはHSPA+(進化型HSPA)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)および/またはHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス)を含み得る。
【0028】
別の実施形態では、基地局314aおよびWTRU302a、302b、302cは、LTEおよび/またはLTE−A(LTE−Advanced)を使ってエアインターフェース316を確立し得るE−UTRA(進化型UMTS地上波無線アクセス)などの無線技術を実装し得る。
【0029】
他の実施形態では、基地局314aおよびWTRU302a、302b、302cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、IS−2000(暫定標準2000)、IS−95(暫定標準95)、IS−856(暫定標準856)、GSM(汎ヨーロッパデジタル移動通信システム)、EDGE(GSM進化型高速データレート)、GSM EDGE(GERAN)などのような無線技術を実装し得る。
【0030】
図3Aの基地局314bは、たとえば、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeNode B、またはアクセスポイントでよく、仕事場、家庭、車両、キャンパスなどのような、局所的な区域内でワイヤレス接続性を容易にする、適切などのRATを使用してもよい。一実施形態では、基地局314bおよびWTRU302c、302dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)を確立することができる。別の実施形態では、基地局314bおよびWTRU302c、302dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、WPAN(ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局314bおよびWTRU302c、302dは、セルラーベースRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を使用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図3Aに示すように、基地局314bは、インターネット310への直接接続を有し得る。したがって、基地局314bは、コアネットワーク306を介してインターネット310にアクセスする必要はない場合がある。
【0031】
RAN304は、コアネットワーク306と通信することができ、ネットワーク306は、WTRU302a、302b、302c、302dの1つまたは複数に音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(ボイスオーバーインターネットプロトコル)サービスを提供するように構成されたどのタイプのネットワークでもよい。たとえば、コアネットワーク306は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/またはユーザ認証など、ハイレベルなセキュリティ機能を実施することができる。図3Aには示さないが、RAN304および/またはコアネットワーク306は、RAN304と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接通信しても、間接的に通信してもよいことが理解されよう。たとえば、E−UTRA無線技術を使用中であり得るRAN304に接続されるのに加え、コアネットワーク306は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0032】
コアネットワーク306は、WTRU302a、302b、302c、302dがPSTN308、インターネット310、および/または他のネットワーク312にアクセスするためのゲートウェイとしても働き得る。PSTN308は、POTS(単純旧式電話サービス)を提供する回路交換電話網を含み得る。インターネット310は、TCP/IPインターネットプロトコル群の中で、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)およびインターネットプロトコル(IP)などの共通通信プロトコルを使う、相互接続されたコンピュータネットワークおよび装置からなるグローバルシステムを含み得る。ネットワーク312は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または操作されるワイヤードまたはワイヤレス通信ネットワークを含み得る。たとえば、ネットワーク312は、RAN304と同じRATまたは異なるRATを利用することができる、1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含み得る。
【0033】
通信システム300内のWTRU302a、302b、302c、302dの一部または全部が、マルチモード能力を含んでよく、すなわち、WTRU302a、302b、302c、302dは、異なるワイヤレスリンクを介して異なるワイヤレスネットワークと通信する複数のトランシーバを含み得る。たとえば、図3Aに示すWTRU102cは、セルラーベース無線技術を利用し得る基地局314aと、また、IEEE802無線技術を利用し得る基地局314bと通信するように構成され得る。
【0034】
図3Bは、例示的WTRU302のシステム図である。図3Bに示すように、WTRU302は、プロセッサ318、トランシーバ320、送信/受信要素322、スピーカ/マイクロホン324、キーパッド326、ディスプレイ/タッチパッド328、固定メモリ306、取外し可能メモリ332、電力源334、GPS(全地球測位システム)チップセット336、および他の周辺装置338を含み得る。WTRU302は、ある実施形態に従った状態で、上記要素のどのサブコンビネーションを含んでもよいことが理解されよう。
【0035】
プロセッサ318は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラム可能ゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、状態マシンなどでよい。プロセッサ318は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU302がワイヤレス環境内で動作できるようにする他のどの機能性も実施することができる。プロセッサ318はトランシーバ320に結合することができ、トランシーバ320は送信/受信要素322に結合することができる。図3Bは、プロセッサ318およびトランシーバ320を別個の構成要素として示すが、プロセッサ318およびトランシーバ320は、電子パッケージまたはチップに統合されてもよいことが理解されよう。
【0036】
送信/受信要素322は、エアインターフェース316を介して、基地局(たとえば、基地局314a)との間で信号を送信し、または信号を受信するように構成され得る。たとえば、一実施形態では、送信/受信要素322は、RF信号を送信し、かつ/または受信するように構成されたアンテナでよい。別の実施形態では、送信/受信要素322は、たとえば、IR、UV、または可視光信号を送信し、かつ/または受信するように構成されたエミッタ/検出装置でよい。さらに別の実施形態では、送信/受信要素322は、RFおよび光信号の両方を送信/受信するように構成され得る。送信/受信要素322は、ワイヤレス信号のどの組合せも送信し、かつ/または受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0037】
さらに、送信/受信要素322は、図3Bでは単一要素として示してあるが、WTRU302は、任意の数の送信/受信要素322を含み得る。より具体的には、WTRU302は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU302は、エアインターフェース316を介してワイヤレス信号を送信し受信する2つ以上の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0038】
トランシーバ320は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調するように、また、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。上述したように、WTRU302は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ320は、WTRU302が、たとえばUTRAおよびIEEE802.11など、複数のRATにより通信できるようにする複数のトランシーバを含み得る。
【0039】
WTRU302のプロセッサ318は、スピーカ/マイクロホン324、キーパッド326、および/またはディスプレイ/タッチパッド328(たとえば、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニットやOLED(有機発光ダイオード)表示ユニット)に結合されてよく、そこからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ318は、スピーカ/マイクロホン324、キーパッド326、および/またはディスプレイ/タッチパッド328にユーザデータを出力することもできる。さらに、プロセッサ318は、固定メモリ306および/または取外し可能メモリ332など、任意のタイプの適切なメモリにある情報にアクセスし、メモリにデータを格納することができる。固定メモリ306は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読出し専用メモリ)、ハードディスク、または他のどのタイプのメモリ記憶装置も含み得る。取外し可能メモリ332は、SIM(加入者識別モジュール)カード、メモリスティック、SD(セキュアデジタル)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ318は、サーバやホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU302上に物理的に置かれていないメモリにある情報にアクセスし、メモリにデータを格納することができる。
【0040】
プロセッサ318は、電力源334から電力を受けることができ、WTRU302内の他の構成要素に電力を分配し、かつ/または制御するように構成され得る。電力源334は、WTRU302に給電する適切などの装置でもよい。たとえば、電力源334は、1つまたは複数の乾電池(たとえば、ニッカド(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0041】
プロセッサ318は、GPSチップセット336にも結合してよく、チップセット336は、WTRU302の現在のロケーションに関するロケーション情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット336からの情報に加え、またはその代わりに、WTRU302は、基地局(たとえば、基地局314a、314b)からエアインターフェース316を介してロケーション情報を受信し、かつ/または2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいて、そのロケーションを判定することができる。WTRU302は、ある実施形態に従った状態で、適切などのロケーション判定方法によっても、ロケーション情報を獲得し得ることが理解されよう。
【0042】
プロセッサ318は、他の周辺装置338にさらに結合することができ、周辺装置338は、追加特徴、機能性および/またはワイヤードもしくはワイヤレス接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る。たとえば、周辺装置338は、加速度計、e−compass、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、振動装置、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含み得る。
【0043】
図3Cは、ある実施形態による、RAN304およびコアネットワーク306のシステム図である。上述したように、RAN304は、E−UTRA無線技術を利用して、エアインターフェース316を介してWTRU302a、302b、302cと通信することができる。RAN304は、コアネットワーク306と通信することもできる。
【0044】
RAN304は、eNode−B340a、340b、340cを含み得るが、RAN304は、ある実施形態に従った状態で、任意の数のeNode−Bを含んでよいことが理解されよう。eNode−B340a、340b、340cは、それぞれ、エアインターフェース316を介してWTRU302a、302b、302cと通信する1つまたは複数のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eNode−B340a、340b、340cは、MIMO技術を実装することができる。したがって、たとえば、eNode−B340aは、複数のアンテナを使って、WTRU302aとの間でワイヤレス信号を送信し、ワイヤレス信号を受信することができる。
【0045】
eNode−B340a、340b、340cはそれぞれ、ある特定のセル(図示せず)に関連づけることができ、無線資源管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成され得る。図3Cに示すように、eNode−B340a、340b、340cは、X2インターフェースを介して互いと通信することができる。
【0046】
図3Cに示すコアネットワーク306は、MME342、サービングゲートウェイ344、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ346を含み得る。上記要素はそれぞれ、コアネットワーク306の一部として示してあるが、こうした要素のいずれか1つが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有され、かつ/または操作されてもよいことが理解されよう。
【0047】
MME342は、S1インターフェースを介してRAN304内のeNode−B340a、340b、340cそれぞれに接続することができ、制御ノードとして働くことができる。たとえば、MME342は、WTRU302a、302b、302cのユーザの認証、ベアラ活動化/非活動化、WTRU302a、302b、302cの初回取付けの間のある特定のサービングゲートウェイの選択などを担い得る。MME342は、RAN304と、GSMやWCDMAなど、他の無線技術を利用する他のRAN(図示せず)との間を切り換える制御プレーン機能も提供し得る。
【0048】
サービングゲートウェイ344は、S1インターフェースを介して、RAN304内のeNode B340a、340b、340cそれぞれに接続され得る。サービングゲートウェイ344は概して、WTRU302a、302b、302cとの間でユーザデータパケットをルーティングしフォワードすることができる。サービングゲートウェイ344は、eNodeB間ハンドオーバ中のユーザプレーンの固定、ダウンリンクデータがWTRU302a、302b、302cにとって入手可能なときのページングのトリガ、WTRU302a、302b、302cのコンテキストの管理および格納などのような、他の機能を実施することもできる。
【0049】
サービングゲートウェイ344は、PDNゲートウェイ346に接続することもでき、ゲートウェイ346は、インターネット310などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU302a、302b、302cに提供して、WTRU302a、302b、302cとIP対応装置との間の通信を容易にすることができる。
【0050】
コアネットワーク306は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。たとえば、コアネットワーク306は、PSTN308などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU302a、302b、302cに提供して、WTRU302a、302b、302cと従来の陸線通信装置との間の通信を容易にすることができる。たとえば、コアネットワーク306は、コアネットワーク306とPSTN308との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、ゲートウェイと通信することもできる。さらに、コアネットワーク306は、ネットワーク312へのアクセスをWTRU302a、302b、302cに提供することができ、ネットワーク312は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または操作される他のワイヤードまたはワイヤレスネットワークを含み得る。
【0051】
図4は、E−UTRAN(進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)405を含むLTEワイヤレス通信システム/アクセスネットワーク400を示す。E−UTRAN405は、いくつかのeNB(進化型ノードB)420およびHeNB460を含む。WTRU410は、eNB420およびHeNB460と通信する。eNB420は、X2インターフェースを使って互いとインターフェースをとる。eNB420はそれぞれ、S1インターフェースによりMME/S−GW(サービングゲートウェイ)430とインターフェースをとる。HeNB460は、S1インターフェースによりHeNBゲートウェイ(HeNB GW)470にも接続される。HeNB460およびHeNB GW470は、S1インターフェースによりMME/S−GW430に接続する。HeNB GW470は、MME/S−GW430にとっては、eNB420として見える。HeNB GW470は、HeNB460にとっては、MME/S−GW430として見える。
【0052】
単一のWTRU410、3つのeNB420および3つのHeNB460を図4に示すが、ワイヤレスおよびワイヤード装置のどの組合せがワイヤレス通信システム/アクセスネットワーク400に含まれてもよいことが明らかなはずである。
【0053】
図5は、WTRU410、eNB420、およびMME/S−GW430を含むLTEワイヤレス通信システム500の例を示す。図5に示すように、WTRU410、eNB420およびMME/S−GW430は、接続モード中にホワイトリストにCSG IDを追加する方法を実施するように構成される。
【0054】
典型的なWTRUにおいて見られ得る構成要素に加え、WTRU410は、任意選択のリンクされたメモリ522を有するプロセッサ516、少なくとも1つのトランシーバ514、任意選択のバッテリ520、およびアンテナ518を含む。プロセッサ516は、CSGセルおよびハイブリッドセルへのインバウンドモビリティ(inbound mobility)に対するPCI混乱を解決する方法を実施するように構成される。トランシーバ514は、プロセッサ516およびアンテナ518と通信して、ワイヤレス通信の送信/受信を容易にする。WTRU410内でバッテリ520が使われるケースでは、バッテリ520は、トランシーバ514およびプロセッサ516に電力を供給する。
【0055】
典型的なeNBにおいて見られ得る構成要素に加え、eNB420は、任意選択のリンクされたメモリ515を有するプロセッサ517、トランシーバ519、およびアンテナ521を含む。プロセッサ517は、CSGセルおよびハイブリッドセルへのインバウンドモビリティに対するPCI混乱を解決する方法を実施するように構成される。
【0056】
トランシーバ519は、プロセッサ517およびアンテナ521と通信して、ワイヤレス通信の送信および受信を容易にする。eNB420は、任意選択のリンクされたメモリ534を有するプロセッサ533を含むMME/S−GW430に接続される。MME/S−GW430、eNB420、およびWTRU410は、HeNB460と通信する。
【0057】
インバウンドモビリティとは、マクロセルからHNBへのハンドオーバを指し、UMTSおよびLTEの両方にとって、周波数内シナリオ(すなわち、マクロセルおよびHNBが、同じ周波数上にある)ならびに周波数間シナリオ(すなわち、マクロセルおよびHNBが、異なる周波数上にある)に当てはまり得る。同じRAT(たとえば、UMTSやLTE)内部でのインバウンドモビリティは、以下のやり方のいずれでも遂行され得る。こうした例は、網羅的ではなく、他のやり方も可能であることが、当業者には理解されよう。
【0058】
一例では、同じPCI/PSCを使う複数のHNBに起因するPSC/PCI混乱は、WTRUに、HNBのSI(SI)を読み取らせて、HNBのセル識別(LTE用のE−CGI/追跡エリア識別(TAI))を入手し、ネットワークに報告することによって解決され得る。
【0059】
別の例では、WTRUは、ネットワークにHNBを報告する前に、予備的アクセスチェック、すなわち、HNBのCSG IDがWTRUホワイトリストの一部であるチェックを実施することができる。ネットワークは、WTRUがCSG IDを検証したセルに対してハンドオーバ準備を開始するだけでよい。
【0060】
別の例では、セルは、CSGセルのPSC/PCIスプリットをブロードキャストすることはできるが、ハイブリッドセルのPSC/PCIスプリットをブロードキャストすることはできない。
【0061】
別の例では、非CSGメンバーWTRUに対するUMTS周波数間およびLTE周波数間PSC/PCI検出には、特定のどの機構も必要ない。CSGメンバーに対するPSC/PCI検出を実施するために、WTRUは、WTRU指示に基づいて(たとえば、フィンガープリントや手動探索に基づいて)トリガされ得る圧縮モード(CM)/測定ギャップを使えばよい。フィンガープリントは、CSGセルに対するWTRUの物理ロケーションを指し得る。
【0062】
UMTS周波数内シナリオでは、WTRUは、HNBのSIを読み取るためのギャップを必要としない場合がある。UMTS周波数間ならびにLTE周波数内および周波数間シナリオでは、WTRUは、自律ギャップまたはスケジュールされたギャップを使って、HNBのSIを読み取ることができる。利用可能な自律ギャップをeNBによって制御することができるならば、不連続受信(DRX)の間のアイドル期間を使ってもよい。UMTS周波数内シナリオでは、測定の設定の一部として、ネットワークは、WTRUがそれに対してアクセスチェックを実施し得るPSCの範囲を設定し、測定結果を報告するときに付加情報を報告することができる。
【0063】
HNB仕様の現在の状態では、CSG IDは、アイドルモード中の手動選択および登録成功によって、WTRUの許容リストに追加され得る。ただし、WTRUは、継続中の緊急の呼がない限り、接続モード中に、そのホワイトリストの一部ではないIDではHNBにハンドオーバすることができない。たとえば、ユーザが、接続中にあるコーヒーショップに初めて入った場合、WTRUは、そのコーヒーショップに属するHNBにハンドオーバすることを許容されない場合がある。WTRUは、アイドルモードで登録するために、接続が終わるまで待たなければならない場合がある。インターネットの閲覧など、一部のケースでは、ユーザは、長期間接続モードに留まり、ネットワークに登録して、ユーザが以前訪問したことがないHNBにアクセスするために、現在の接続を中断することを望まない。
【0064】
さらに、WTRUがアイドルモードにある場合、CSGホワイトリストが空のときはWTRU内で自律探索機能を実施することはできない。ターゲットセルのCSG識別が、ホワイトリスト中のCSGのいずれとも合致しない場合、WTRUは、セル再選択を実施することは試みない。
【0065】
本明細書において手動探索または自律探索が言及されるときは、探索は、HNBのみをターゲットとすることを含意し、自律探索は、HNBを求める自律探索に等価であり、手動探索は、HNBを求める手動探索に等価であることを意味する。
【0066】
手動および自律探索は、WTRUが接続モードにある間に実施され、新規HNBを見つけるために実施されるものとして記載されており、CSG IDがWTRUホワイトリストの一部ではないHNBを意図している。
【0067】
「WTRUにシグナリングされる」という表現は、ネットワークが、既存の無線資源制御(RRC)もしくは非アクセス階層(NAS)メッセージを用いて、または新規RRCもしくはNASメッセージを用いてWTRUに構成パラメータを送ることを示す。たとえば、既存のRRCメッセージのケースでは、メッセージは、UMTSにおける測定制御メッセージでも、LTEにおけるRRCConnectionReconfigurationメッセージでもよい。
【0068】
いくつかの手順により、WTRUは、接続モードの間に(または任意選択で、アイドルモードの間にも)1つまたは複数のCSG IDを探索し、WTRUホワイトリストに追加する。このような手順は、WTRU自律探索もしくは手動探索、WTRU始動手順、またはネットワーク始動手順を含むが、それに限定されない。さらに、ネットワークおよび/またはNASがCSG IDを追加するための方法についても記載する。
【0069】
これ以降で言及する場合、アイドルモードは、LTEシステムにおけるアイドルモードおよび/またはアイドルモード、CELL_PCH、URA_PCH、もしくはCELL_FACHモードを指し得る。言い換えると、LTE接続モードおよびUMTS CELL_DCHでは、サービングセルの変更が、LTEアイドルモードの間にハンドオーバを通して実施され、UMTSアイドル、CELL_PCH、ura_PCHおよびCELL_FACHモードでは、セル再選択を通してセルの変更が実施される。
【0070】
図6は、接続モードの間に、ホワイトリストにCSG IDを探索し追加する手順600のフロー図を示す。接続モードでのCSGセルの自律探索が、605で、WTRU内で可能にされる。610で、WTRU始動トリガまたはネットワーク始動トリガイベントのどちらかが、隣接するCSGセルの自律探索を開始するために起こり、検証される。WTRU始動トリガおよびネットワーク始動トリガについては、これ以降で記載する。WTRUは、615で、接続モードでの自律CSGセル探索の開始を示すメッセージをネットワークに送るように構成される。ネットワークは、620で、隣接するCSGセルを検出し、測定し、報告するよう、WTRUに要求するためのメッセージをWTRUに送るように構成される。WTRUは、625で、CSGセルの検出および測定を開始する。WTRUは、630で、CSGセルのPSCおよび測定結果を含むメッセージをネットワークに送る。WTRUは、635で、最良CSGセルのSIの読取りを自律的に開始し、またはネットワークが、そのCSGセルに対してSIを獲得することができるCSGセルをWTRUに対して指示する。WTRUは、640で、新規CSG IDのメンバーになるよう、ネットワークに要求するためのNASメッセージを送る。WTRUは、645で、ネットワークが、受諾それとも拒絶で応答するか判定する。WTRUが受諾応答を受信したという条件で、WTRUは、650で、CSGセルにハンドオーバする。WTRUは、655で、ホワイトリストに新規CSG IDを追加する。ネットワークが拒絶を回答したという条件で、ネットワークは、660で、新たな拒絶理由を使って、WTRUに対して拒絶を示す。
【0071】
図6に記載したアクションそれぞれについて、これ以降でより詳しく記載する。HNB探索を始動するためのトリガは、WTRU始動およびネットワーク始動トリガを含むが、それに限定されない。
【0072】
WTRU始動シナリオでは、605に記載したように、WTRUは、隣接するHNBを求める探索を自律的に始動してもよく、WTRUは、必要性を示し、または測定結果を所望する、ネットワークへの報告を始動してもよい。WTRUに、他のHNBの測定および/または検出を開始させるために、いくつかの手順およびソリューションについて記載する。本明細書に記載する手順により、WTRUは、以前訪問したことがないHNBまたは以前はWTRUのCSGホワイトリストになかったIDをもつCSGを測定し、かつ/または検出し接続するための探索手順を拡張することができる。
【0073】
過度のHNB探索、バッテリ消費、および現在の接続への妨害を、WTRUに効率的に制限させるために、WTRUは、610で、以下のトリガの1つまたは組合せの結果として、手順を始動することができる。こうしたトリガは、610でネットワークによって始動されてもよいが、これは例として役立つに過ぎず、網羅的リストではない。
【0074】
トリガの1つは、WTRUがHNBに接続済みでないことでよい。たとえば、WTRUが、マクロセルに接続され、または現在のサービングセルの信号品質が、予め定義された閾値を下回る。任意選択で、信号品質は、トリガするために、設定された期間は、閾値を下回ったままでなければならない。この閾値は、WTRUによって判定されても、ネットワークによってシグナリングされてもよい。
【0075】
別のトリガは、現在の周波数の信号品質が、予め定義された閾値を下回ることでよい。任意選択で、信号品質は、トリガするために、設定された期間は、閾値を下回ったままでなければならない。この閾値は、WTRUによって判定されても、ネットワークによってシグナリングされてもよい。
【0076】
WTRUがその上にある現在のCSGに対する優先レベルが、変更済みである。あるいは、WTRUは、低移動状態にあると判定される。たとえば、WTRU移動度が低い場合、ユーザは、HNBが利用可能であり得る屋内にいると仮定され得る。WTRU移動度が低いロケーションの例は、住宅、空港、コーヒーショップ、企業などを含む。
【0077】
別のトリガは、ユーザ活動が、現在のサービングセル上で提供可能なデータレートが十分でなくなるようになることでよい。たとえば、サービングセルがマクロセルである場合、ユーザは、HNB上で、より優れたデータレートを得ることが可能である。
【0078】
WTRUのホワイトリストが空のとき、別のトリガが起こり得る。このことは、WTRUが、CSGセルへの登録に失敗した状態で加入している可能性があるHNB可能WTRUであることを含意し得る。これにより、WTRUは、そのホワイトリストに新規CSG IDを追加することを試みることができる。さらに、デフォルトもしくは設定された時間が経過している場合があり、WTRUは、合致するIDでのHNBへの登録を試みていない場合もあり、WTRUは、同じIDをもつどのCSGも検出していない場合もある。たとえば、これは、WTRUがそこから出たローミングエリア内でのCSG IDの追加に起因する場合があり、CSG IDは、依然としてそのホワイトリスト中にある。あるいは、WTRUに格納されたHNBフィンガープリントがないときに、トリガが起こり得る。
【0079】
ユーザは、HNBが存在する確率が高いエリアであって、格納されたどのHNBフィンガープリントもWTRUがもたないエリアに入る。HNBが存在する確率は、WTRUの大体のロケーションに依存して(たとえば、GPSやマクロセルの近隣リストに基づいて)、ネットワークによって判定し、WTRUにシグナリングすることができる。WTRUは任意選択で、HNBが利用可能であるエリアのリストを、ネットワーク指示を使って、または予め構成されたリストにより格納することができる。たとえば、このことは、マクロセルを経由してWTRUにシグナリングすることができる。ブロードキャストまたは専用RRC指示を使って、現在のエリアが、可能性としては、WTRUが一時的に接続するのに使うためのHNBを含み得ることを、HNB可能WTRUに通知することができる。また、このことは、現在のセルまたは現在の追跡エリア、ルーティングエリアなどで利用可能なサービスに変更があった場合、含意され得る。たとえば、WTRUが、選択されたIP(インターネットプロトコル)トラフィックオフロード(SIPTO)(または、ローカルIPアクセス(LIPA)など、他のタイプのサービス)などのサービスが利用可能であることを、NASシグナリングルーティングエリア更新受諾、または他の任意の方法により知らされた場合、WTRUは、HNBが利用可能であると想定してよい。
【0080】
自律探索は、WTRUによって判定され、またはネットワークによってシグナリングされた期間で定期的にトリガすることができ、この期間は、任意選択で、WTRUがあるロケーションのタイプに依存し得る。たとえば、都市エリアでは、タイマ間隔は地方より短くてよい。
【0081】
WTRUが接続モードにある間、手動探索がユーザによってトリガされる。あるいは、トリガは、WTRUがエリア内のHNBへの接続/登録を最後に試みてから、ある程度の時間が経過したときでよい。
【0082】
別のトリガは、WTRUのホワイトリストが空であるかどうかに関わらず、電源オンもしくはネットワークへの再登録のとき、または新規公衆地上モバイルネットワーク(PLMN)を選択したとき、またはPLMN間ハンドオーバの後でよい。あるいは、WTRUが、ハイブリッドCSGセルを検出し、または以前検出し、もしくはハイブリッドセルに接続したことが分かっているエリアに入ると、トリガが起こり得る。
【0083】
さらに、自律探索は、CSGがWTRUのホワイトリスト中にあるHNBのフィンガープリントエリア内にWTRUがないケースでのみトリガされ得る。というのは、ホワイトリストに新規CSG IDを追加するよりも、以前訪問したHNBを探索することが好ましい場合があるからである。ユーザが、以前訪問したHNBではなく新規HNBへのハンドオーバに関心がある場合、ユーザは依然として、手動探索を強制してよい。
【0084】
接続モードでのHNB探索の回数を制限するために、ネットワークは、ユーザによってトリガされる手動探索をのみを使い、ユーザの対話なしでWTRUによって始動される自律探索を不能にするように、WTRUを制限することができる。さらに、自律探索を可能にすることも、WTRUのユーザによって設定可能な選択肢であり得る。
【0085】
さらに、ネットワークは、610で、HNBの測定/検出を開始するようにWTRUを始動し、またはトリガすることができる。これは、測定を始動するための、ネットワークからWTRUへの明示的指示によって、またはホワイトリストが空であっても、HNBの自律探索および測定を開始するようにWTRUをトリガすることによって、行われ得る。これは、たとえば、専用RRCメッセージにより、またはブロードキャスト、広告、もしくは実装により行われ得る。こうしたソリューションは、接続およびアイドルモード移動度の両方に適用可能であり得る。
【0086】
一例では、手順の始動は、WTRUへの明示的な専用シグナリングにより行われ得る。別の例では、ネットワークが、マクロセルに接続されたすべてのWTRUにこの情報を送ることができる。
【0087】
こうした例のいずれも、一定のサービスまたは動作モードが可能にされているという指示をWTRUから受信した結果として実施することができる。たとえば、ユーザ対話に基づいて、WTRUの動作モードは、SIPTO/LIPAサービスまたは他のサービスが所望されるように変更することができる。この変更により、ネットワークへの指示、たとえば、SIPTO/LIPA能力可能指示がトリガされてよく、ネットワークは次いで、検出/測定を開始するよう、WTRUに要求する。
【0088】
WTRUが、接続モード中にマクロセルのカバレージにある間、ネットワークは、CMAS(商用移動通信警報システム)または他のどのブロードキャスト特徴を使っても、1つまたは複数の公衆、私設、またはハイブリッドCSGセルの存在を広告することができる。ネットワークは、CSG ID、PCI/PSC範囲もしくはリスト、周波数、CSG専用周波数、RAT、またはCSG存在指示(1ビット)など、パラメータの1つまたはどの組合せを送ることによっても、HNBを広告する。この情報は、マクロセルを経由してWTRUにブロードキャストされても、MBMS(マルチメディアおよびブロードキャストマルチキャストサービス)などのマルチキャストサービスによりWTRUに送られてもよい。
【0089】
WTRUが報告した/知っている能力に基づいて、ネットワークは、上記パラメータの1つまたはどの組合せも含む、HNBの存在を示す専用メッセージをWTRUまたはWTRUグループに送ることを決めることができる。専用メッセージは、RRC再構成メッセージまたは測定制御メッセージにより、WTRUに送信され得る。
【0090】
メッセージを受信しデコードすると、接続モードにあるWTRUは、異なる周波数またはRAT上でその探索能力を使ってHNBを探索するために、625で許容される場合は、アルゴリズムに基づいて、その自律探索を、またはユーザ決定に基づいて、手動探索を使い、または開始すると決めてよい。こうした指示に関連づけられたアクションについては、下でより詳しく説明する。
【0091】
ネットワークが、CSG存在指示のみをシグナリングした場合、WTRUは、この指示に加え、上で定義した手順のいずれを使ってもよい。上述した条件またはトリガの1つが満たされるならば、WTRUは、自律的に探索し始めてよい。
【0092】
さらに、別のHNB探索トリガとして、ネットワークによって送られる情報、WTRU能力、および内部セッティングに依存して、WTRUは、ユーザに通知を行い、ユーザの許可を要求して、HNBの存在に応じた手動探索を開始することができる。ユーザは、こうした条件の下で、自律探索機能を停止させることを選ぶこともできる。
【0093】
WTRUが、規定のタイマ間隔に、どのPCI/PSCも見つけることができなかったならば、WTRUは、HNBを探すのを自律的に停止してよい。タイマは、ネットワークによってシグナリングされ、ユーザによって規定され、またはPSC/PCI内部のWTRUによって規定されたタイマでよい。WTRUは、探索の進展についてユーザに定期的に通知することができ、そうすることによってユーザは、手順を手動でキャンセルしてもよい。WTRUは、ユーザ、ネットワーク、または内部で規定され得るカウンタによって限定されるPCI/PSCの1つまたはグループを検出した後、探索を停止してもよい。WTRUは、その能力に基づいて、すべてまたは限られた数の周波数または帯域における規定回数のリトライの後、HNB PCI/PSC探索を停止してもよい。
【0094】
上述した条件/トリガの1つまたは組合せが満たされるならば、WTRUは、自律的にHNB探索手順を始動してよい。HNB探索のトリガリングに対する、以下のアクションの1つまたは組合せが実施されてよい。WTRUは、サポートされる帯域中のすべての周波数を走査することができる。WTRUは、WTRUにとって利用可能な場合、または与えられている場合、CSG専用周波数を走査するだけでよい。WTRUは、接続モード中でのHNB探索用に指定された周波数のサブセットのみを走査すればよい。自律探索が始動された時点で、PSC/PCI CSGスプリットがWTRUに与えられていない場合、WTRUは、走査している周波数上の、検出されたすべてのPSC/PCIを測定し報告すればよい。PSC/PCI範囲がWTRUに与えられている場合、WTRUは、625で、CSG PSC/PCIスプリットの一部であるPSC/PCIを検出し、測定し、任意選択で、新規周波数中で報告すればよい。
【0095】
WTRUは、任意選択で、報告されたPSC/PCIが、訪問したことがないPSC/PCIであることをネットワークに示してよい。この指示は、ネットワークによって、セルのSIを読み取るよう、WTRUに明示的にシグナリングするべきかどうか判定するのに使うことができる。
【0096】
PSC/PCI混乱が存在し得るならば、WTRU、HNBのSIを獲得する必要もあり得る。周波数内のケースでは、WTRUは、付近のHNBに対応するPSC/PCIを既に検出し、測定している可能性があるが、SIは測定していない可能性がある。したがって、上記トリガの1つが起きているならば、WTRUは、同じ周波数上で、自律的SI読取りを始動してよい。WTRUは、635で、最高ランクまたは最良質セルに関して、自律的にSIを獲得することを選んでよい。SIが読み取られると、WTRUは、それぞれに関するPSC/PCIおよびSI情報すべてとともに測定報告をネットワークに送ることができる。
【0097】
また、WTRUは、ユーザ選択に従って、HNBのSIを読み取ることができる。この読取りは、表示されるHNBの信号品質が閾値を上回るならば、与えられたHNB名のセットを(たとえば、ブロードキャストまたは専用メッセージにより)ユーザに対して表示し、ユーザに選択を行わせることによって達成することができる。ユーザは、名前のリストおよび関連づけられたPSC/PCIをもっているのであれば、接続を試みるためのHNBの選択を行ってもよく、ユーザは、メッセージに応答して手動探索をトリガしてもよい。ユーザは、隣接するセルの自律的SI取得をトリガしてもよい。
【0098】
アイドルモードのWTRUの場合、CSG IDがホワイトリスト中のCSGのいずれとも合致しない場合であっても、WTRUは、その周波数中の最良セルまたは最高ランクのセルを選択し直すことを選んでよい。これは、任意選択で、WTRUが低活動モードにある場合にのみ、また、上で定義したトリガの1つが満たされる場合に行われ得る。自律的SI読取りは、上記条件の1つが満たされるならば、周波数間探索のケースでトリガされてもよい。
【0099】
SIを読み取り、セル識別、HNB名、CSGなどを獲得すると、WTRUは、以下の1つまたは組合せを実施することができる。WTRUは、この情報をネットワークに報告することができる。WTRUは、CSG IDがホワイトリストにない場合であっても、検出/測定されたセット中で最良セルを選択し直してよい。表示されるHNBの信号品質が閾値を上回るならば、WTRUは、与えられたHNB名のセットを(たとえば、ブロードキャストまたは専用メッセージにより)ユーザに対して表示し、ユーザに選択を行わせればよい。
【0100】
アイドルモードでは、たとえば、WTRUは、ソースセルに依然としてキャンプオンされたまま、ターゲットCSGセル(たとえば、最高ランクのセル)のSIを読み取ることを選んでよい。WTRUは、SIを読み取ることができ、CSG合致が検出されない場合は、HNBの名前をユーザに対して表示し、このHNBにユーザが接続したいかどうか尋ねればよい。最近の登録についてのユーザの知識に依存して、また、ユーザがこのセルの追加を試みることを選んだ場合、WTRUは、ターゲットCSGセルのセル再選択をトリガしてよい。また、WTRUは、RRCメッセージを使って、ホワイトリストにCSG IDを追加するための指示をソースセルを介してネットワークに送ることができる。たとえば、この送付は、ホワイトリストに載っていないターゲットセルのCSG IDをWTRUが添付するCELL_UPDATEメッセージにより実施することができる。セル更新のための新たな理由を採り入れてもよく(たとえば、CSG追加)、RRC接続要求メッセージを使ってもよい。また、NASレベルメッセージまたは専用RRCメッセージがトリガされ得る。
【0101】
ホワイトリストに追加するべきセルを選択すると、接続モードにあるWTRUは、ネットワークに報告を送ることができる。WTRUは、検出され、もしくは測定されたすべてのセル、1組の基準を満足する、測定されたセルのサブセット、または選択されたセルを報告することができる。報告は、セルの信号品質、CSG ID、セル識別、および任意選択で、WTRUが、このCSGを、非メンバーであっても、そのホワイトリストに追加しようと試みることを望むという指示を含み得る。この指示は、ネットワークへの1ビットの指示により、またはCSGがメンバーであると間違って示すことによって行われ得る。CSG IDアクセスチェックがネットワーク側で実施され、失敗したならば、このことは、WTRUがこのセルをホワイトリストに追加するべきでないことを意味し得る。アクセスチェックが、たとえばMME内で通った場合、このことは、WTRUがCSG上で許容されることを示す。
【0102】
また、WTRUは、与えられたSI情報とともに、好ましい指示ビットを使って、追加されるよう試みたいと望むことをネットワークに報告することができる。
【0103】
代替的実施形態では、WTRUは、SIの自律検出および/または測定を実施しない。WTRUは、訪問したCSGセルの付近に(たとえば、そのフィンガープリントに)あるとは思わなくても、CSG探索/検出/SI測定を実施することを望むという指示をネットワークに送ればよい。この指示は、近接指示メッセージに追加される1つまたは複数のビットまたはこの目的のために追加される新規メッセージ/イベントの形でよい。このビットにより、手動探索がトリガされ、定期的探索がトリガされ、CSGホワイトリストが空になり、CSGホワイトリストが空であるがユーザは加入していると思い、またはユーザは、フィンガープリントになくてもCSGを測定することを望む。ネットワークは次いで、WTRUを、測定を行い、それに従って測定結果をネットワークに報告するように設定してよい。
【0104】
WTRUが、妥当な信号品質(すなわち、予め定義された閾値より良い)をもつPCI/PSCを検出した場合、WTRUは、最終的にハンドオーバ手順を実施する前に、本明細書に挙げる手順ならびにホワイトリストおよびフィンガープリントを更新する手順に従えばよい。
【0105】
接続モードでのホワイトリストの更新およびハンドオーバ手順について、ここで記載する。上記トリガの1つ(すなわち、WTRU始動またはネットワーク始動)が満たされるならば(すなわち、WTRUがCSGセルのCSG IDを獲得すると)、WTRUは、WTRUのホワイトリスト中のCSGのいずれともCSGが合致しない場合であっても、このCSGセルへの接続を試みてよい。下で説明するのは、WTRUをこのようなセルに接続させる実施形態、およびWTRUにホワイトリストを更新させる実施形態である。
【0106】
第1の実施形態では、HNBによってブロードキャストされるSI中のWTRUによってCSG IDが読み取られると、WTRUは、HNBに関するロケーション登録要求をネットワークに送ることができる。ロケーション登録要求は、要求の中のCSG ID、ならびに任意選択で、HNBのPSC/PCIおよび/またはセル識別、LTEの場合のCGIを含む、UMTSにおけるアップリンク直接転送、LTEにおけるULInformationTransfer、他の任意の既存RRCメッセージ、または新規メッセージにより送られ得る。
【0107】
第1の実施形態における手順は、CSGセル自体から実施されるわけではないが、WTRUは、このメッセージを送ることによって、CSGセル上にあるかのようにロケーション更新を実施するが、継続中のどの呼セッションも中断することはない。ロケーション/ルーティング/追跡エリア更新メッセージは、CSGセルにアクセスするための試みであることを示すための新規更新タイプをもつ。さらに、WTRUは、更新がそれに関して実施されるCSG IDを含み得る。したがって、ネットワーク内の加入情報/状況に基づいて、645で、ロケーション/ルーティング/追跡エリア更新手順は、受諾され、または拒絶され得る。
【0108】
受諾された場合、WTRUに送られる受諾メッセージ中で、新規更新結果を使うことができる。さらに、ネットワークは、要求メッセージ中で受信したCSG IDを含み得る。これにより、WTRUおよびネットワークは、650で、同じCSG IDが参照されていると確信することができる。WTRUは次いで、655で、IDをそのホワイトリストに追加し、そのCSGセルからネットワークへのアクセスが付与され得ると想定することができる。さらに、WTRUは、最初にセルにアクセスし、次いで、そのセルに対してロケーション/ルーティング/追跡エリア更新手順を開始すればよい。WTRUは次いで、ロケーション更新が受諾されると、リストにCSG IDを追加すればよい。後者のロケーション更新は、通常の手順および更新タイプに従ってよい。また、WTRUは、そのホワイトリストにCSG IDを追加し、WTRUがCSGセルにハンドオーバされるならば、依然としてロケーション/ルーティング/追跡エリア更新を実施することができる。
【0109】
645で、WTRUに関する加入の無効/満了により、ロケーション更新が拒絶された場合、ネットワークは、660で、新たな拒絶理由を使って、WTRUに対して拒絶を示せばよい。この場合、WTRUは、ロケーション/ルーティング/追跡エリアを無効と見なすことはできず、禁止されたエリア識別のリストにロケーション/ルーティング/追跡識別を追加することはできない。
【0110】
WTRUは、たとえば、CSGがハイブリッドモードで動作中である場合、WTRUのホワイトリストにCSG IDを追加せずにハンドオーバが依然として実施され得るかどうかも知らされ得る。
【0111】
ロケーション登録手順が成功すると、ネットワークがロケーション登録の受諾をWTRUに返送した場合、WTRUは、そのホワイトリストに新規CSG IDを追加し、このHNBへのハンドオーバ手順を開始することができる。HNBのフィンガープリント(すなわち、ロケーション情報)は、WTRUによって、ホワイトリストにCSG IDを追加するのと同時に格納してもよく、フィンガープリントは、HNBへのハンドオーバの成功の後で追加してもよい。こうすることにより、確実に、ネットワークによって実施されるアクセスチェックが最初に検証されるようになり、WTRUは、エラーのあるフィンガープリントを格納しないようになる。
【0112】
更新メッセージの送付に加え、CSGアクセスを含む他の原因(たとえば、SIPTO/LIPA、SMS(ショートメッセージサービス)などの非パケット交換(PS)サービスが、ある特定のセルから提供され得るかどうか)による加入/状況情報を一般に提供するための新規NASメッセージを定義することができる。WTRUは、WTRUがそれについての状況情報を求めているサービス、たとえば、CSGアクセスなどの情報を含み得る。ネットワークの応答に基づいて、WTRUは、そのホワイトリストへのCSG IDの追加およびそのセルへのハンドオーバの試みなど、さらなるアクションをとり得る。
【0113】
第2の実施形態では、WTRUは、CSG IDが合致しない場合であっても、ターゲットセルに接続しようとする場合がある。アイドルモードにおいて、WTRUは、セルへのセル再選択を実施することができる。セル再選択が首尾よく完了され、WTRUが拒絶されない場合、WTRUは、CSG IDを、CSGホワイトリストに追加することができる。この規則に対する例外は、緊急呼が始動されているならば当てはまり得る。
【0114】
接続モードにおいて、WTRUは、CSGセルが非メンバーであることを示す測定報告を送ることも、測定されたPCI/PSCと、セルの信号品質とを有する測定報告を、既存シグナリングまたは任意の新規シグナリング手順を使って送ることもできる。ターゲットCSGセルへのハンドオーバが実施されるべきであることを示すハンドオーバコマンドが、WTRUへの返信として送られるならば、WTRUは、CSGホワイトリストにCSG IDを追加してよい。
【0115】
したがって、RRC層またはアクセス階層(AS)は、CSGホワイトリストを更新することも、CSGを追加するための指示をNASに送ることもできる。WTRUがセルのSIを読み取っていなかった場合(たとえば、PSC/PCIの混乱が存在する場合は、ネットワークは、セルのSIを読み取るよう、WTRUに依頼しなくてよい)、WTRUは、以下の1つまたは組合せを実施して、セルのCSG IDを取得すればよい。WTRUは、ハンドオーバを実施し、次いで、セルのSIを獲得してCSG IDを取得することができる。CSG IDが取得されたら、ホワイトリストに追加してよい。ネットワークは、ハンドオーバメッセージの中で、WTRUに対してターゲットセルのCSG IDを、また、IDがホワイトリストに追加され得るか、それともハイブリッドセルとして取り扱われ得るかを明示的に示す。
【0116】
WTRUは、任意選択で、そのフィンガープリント情報を更新することもできる。また、WTRUは、ハンドオーバまたはセル再選択を実施することができるが、CSGホワイトリストにCSG IDを自律的に追加することはできない。WTRUは、現在接続されているセルのCSG IDがCSGホワイトリストにないことを示す指示をネットワークに送ることができる。ネットワークは次いで、上位層シグナリングを使ってCSGホワイトリストを明示的に更新する。
【0117】
別の実施形態では、ホワイトリストにないCSGセルへの接続をWTRUが試みている最中であることをネットワークが検出すると、ネットワークは、RRC接続拒絶をWTRUに送ることができる。こうすることにより、WTRUは、アイドルモードにフォールバックし、手動探索を始動することができる。任意選択で、WTRUが、CSGへの接続を試み、ロケーションエリア更新またはルーティング/追跡エリア更新の実施を始めることができることをWTRUに示す新たな理由が、RRC接続拒絶に追加されてよい。
【0118】
ネットワークが、WTRUからのロケーション登録要求に回答しない場合、WTRUは、ロケーション登録拒絶を返送し、またはWTRUは、ハンドオーバを実施せず、もしくは前述の実施形態でのようにセルを選択し直すことを許容されない。ロケーション登録受諾が受信される前にWTRU内のタイマが満了した場合、ネットワークは、WTRUからの要求に回答することができない。また、たとえば、WTRUがHNBにアクセスすることを許容されない場合、ロケーション登録拒絶が起こり得る。WTRUは、そのホワイトリストにCSG IDを追加することができず、任意選択で、このCSG IDをブラックリストに追加してよい。WTRUは、このCSG IDをそのホワイトリストに再度追加しようとしないように、および/またはこのセルの自律探索をトリガしないように、対応するフィンガープリントをブラックリストに追加してもよい。ブラックリスト中のエントリは、HNBアクセス認可の際に変更を考慮するために、また、今後、WTRUに以前ブラックリストに追加されたHNBの追加を試みさせるために、一定の期間だけ有効であり得る。
【0119】
試行が不成功だった後、WTRUは、自律および手動探索中に検出した、HNB PSC/PCIの別の1つを測定しようとする場合がある。HNB PSC/PCIが、予め定義された閾値を上回る場合、WTRUは、SI中のCSG IDを読み取った後、別のロケーション登録手順を実施することができる。WTRUは、HNBを再度測定することを避け、自律または手動探索中に格納されたHNBの信号品質を再利用して、予め定義された閾値を上回ることを検証してもよい。
【0120】
手動探索を開始するようユーザに要求するためのメッセージが、ユーザに送られ得る。ユーザは次いで、HNBのいずれかに登録したことに気づいている場合、測定を始動することを選ぶことができる。広告されたCSGまたはHNBがWTRUのホワイトリストにない場合、WTRUは、CSGセル手順の自律探索(すなわち、図6の605〜660)をトリガすればよく、そうすることによって、CSG IDを接続し、そのホワイトリストに追加できるようにする。
【0121】
ネットワークが、接続モードでのHNB登録を認めない場合、WTRUは、呼が終わるまで情報を保持してよい。WTRUは次いで、アイドルモードに入り、HNBセルに登録すればよい。登録が成功した場合、WTRUは、登録に従って、そのホワイトリストを更新することができる。
【0122】
さらに、WTRUは、接続モードでのHNB登録の失敗をユーザに通知することができ、そうすることによってユーザは、マクロセル上での呼を停止し、検出されたHNBへの登録を手動でトリガすることを選び得る。
【0123】
WTRUおよびネットワークのシグナリング能力について、ここで記載する。すべてのWTRUが、接続モード中に、そのホワイトリストに新規CSG IDを追加することが可能なわけではない。この能力は、情報要素(IE)(1ビットのIEで十分であり得る)を追加することによって、RRC接続要求など、既存のRRCメッセージにより、または新規メッセージにより、ネットワークに対して示され得る。また、WTRUは、この指示を、登録中に送られるMSネットワーク能力IEに含めてもよい。
【0124】
さらに、すべてのネットワークが、WTRUが接続モードにある間に、HNB上でロケーション登録を実施することが可能なわけではない。このネットワーク能力は、以下の実装形態の1つまたは組合せにより、ネットワークによってWTRUに対して明示的にシグナリングされ得る。
【0125】
新規IEが、RRC接続セットアップ中に、または他のどの既存RRCメッセージにおいても追加され得る。ネットワークによってWTRUに送られる新規メッセージを定義することができる。任意選択の新規IEが、ロケーション登録受諾/拒絶メッセージを含むが、それに限定されないNASメッセージに追加され、WTRUが、可能性としては接続モードの間にHNB上でのロケーション登録要求をネットワークに送るならば、ネットワークによって使われ得る。
【0126】
さらに、このネットワーク能力は、以下のWTRU実装形態の1つまたは組合せにより、WTRUによって暗黙的に判定され得る。WTRUがロケーション登録拒絶を受信するHNBに対する、ある特定の回数のロケーション登録要求が、接続モードのWTRUによって送られた後、または応答が全くなかった後、WTRUは、ネットワークがこの能力をサポートしないと判定することができ、このタイプの要求の送付を停止することができる。ある特定のCSGセル上での登録の結論を要求する、他の任意のNAS/RRCメッセージがネットワークに送られ、所与の期間またはある特定の回数のトライに対して、応答が受信されなかった後。WTRUによってネットワークに送られた、SIを検出し、測定し、または読み取る、ある特定の回数のギャップ要求が、ネットワークによって認められなかった後、WTRUは、ネットワークがこの能力をサポートしないと判定し得る。ギャップ要求は、DRXのケースにおけるアイドル期間を使うための承認、自律ギャップ、またはスケジュールされたギャップに対する要求を指し得る。
【0127】
アイドルまたは接続モード中に、UTRANまたはE−UTRAN(Evolved−UTRAN)セルにキャンプオンされたWTRUは、コンテキストIDおよび既存のRRC接続を既に有している。したがって、ロケーション更新を送ることにより、受信機状態に起因する論理エラーがトリガされ、結局はコンテキストIDの更新を引き起こし得る。
【0128】
以下の手順が、UTRANおよびE−UTRANの両方において、WTRUアイドルおよび接続モード両方に当てはまり、いかなるシステム論理エラーも解決することを目指している。
【0129】
ネットワーク能力シグナリングにおいて、ネットワーク(すなわち、UTRANまたはE−UTRAN)は、接続および/またはアイドルモードでのCSG IDバックグラウンドアクセスチェックのサポートを、ブロードキャスト制御チャネル、ページング、または他のどの既存もしくは新規RRCメッセージとして送られるSIブロックの中でもシグナリングすることができる。
【0130】
UTRAN手順において、新規CSG/ハイブリッドセルを測定した後、WTRUは、HNBに関するロケーション更新、他の任意の既存RRCメッセージ、または新規メッセージを、アップリンク直接転送によりネットワークに送ることができる。ロケーション更新メッセージが使われる場合、特別なフラグを使って、ターゲットCSG IDバックグラウンドアクセスチェックを指示することができる。既存RRCまたは新規メッセージが使われる場合、フラグは、ネットワーク能力シグナリング手順、UTRANケース手順またはE−UTRANケース手順のどれに従うべきかをHNBに知らせるのに必要とされ得る。
【0131】
このメッセージを受信すると、HNBは、HNBゲートウェイ(GW)に送るべき、ターゲットCSG IDバックグラウンドアクセスチェックの新たな理由を示すWTRU登録要求メッセージを使うことができる。HNB−GWは、WTRUアクセスチェック手順を担い得る。アクセスチェックは代替的には、移動交換局(MSC)またはSGSN(サービングGPRS(汎用パケット無線サービス)サポートノード)によって行うこともできる。このメッセージは、WTRU ID、WTRU能力、CSG IDバックグラウンドアクセスチェックなどの登録理由、ターゲットアクセスチェックCSG ID、およびターゲットアクセスチェックセルIDという情報を含み得る。また、WTRUは、測定された複数のターゲットアクセスチェックCSG IDおよびターゲットアクセスチェックセルIDグループ化要素のリストを送ると決めることができる。
【0132】
CSG IDバックグラウンドアクセスチェック理由をもつ、HNBからのWTRU登録要求を受信すると、上記情報をもつHNB−GWは、ターゲットHNBアクセス検証を実施し、WTRUの実際のコンテキストIDならびにCSG IDを含むWTRU登録受諾メッセージで返答することが可能であり得る。
【0133】
さらに、WTRUがそのデータベース中のバックグラウンドアクセスチェックに対して要求したCSG IDをHNB−GWがもたない場合、HNB−GWは、WTRU登録拒絶メッセージで返答してもよく、HNB管理システムまたはコアネットワークにメッセージを送って、アクセスチェックを解決してもよい。HNB−GWによって実施されたアクセスチェックが、否定的結果を戻した場合、CSG IDを含むWTRU登録拒絶メッセージが発行され得る。
【0134】
複数のCSG IDがターゲットとされる場合、HNB−GWは、許容CSGのリストを、WTRU登録受諾メッセージに入れて送ればよい。照会されたCSG IDがどれも許容されない場合、HNB−GWは、非許容CSG IDのリストをもつ、WTRU登録拒絶メッセージを送ればよい。HNBは、HNB−GWからの受信された回答に基づいて、ロケーション更新受諾または拒絶を送ることができ、回答全体を転送する。WTRUは、そのホワイトリストに、肯定的に検証されたアクセスCSG IDを追加することができる。
【0135】
LTEにおけるE−UTRAN手順の場合、CSGアクセスチェックは、MMEレベルで実施される。HNB−GWは、S1インターフェース集信装置の役割と、制御およびユーザプレーン多重化役割とをもつ。WTRUは、ULInformationTransferを使うことができる。CSG IDバックグラウンドアクセスチェックが求められる場合があり、その後に、測定されたCSG IDおよびグローバルセルIDパラメータのリストが続く。
【0136】
ULInformationTransferメッセージは、HNBまたはeNBにとって透明である。ただし、HNBまたはeNBは、このメッセージにセルIDを添付することができる。このメッセージは、アップリンク(UL)NAS移送メッセージ中にカプセル化されたS1インターフェースを介してMMEに到着し得る。
【0137】
MMEは、WTRUがメッセージに入れて提供し得る、WTRU ID、WTRU能力、CSG IDバックグラウンドアクセスチェックなどの理由、ターゲットアクセスチェックCSG ID、および/またはターゲットアクセスチェックセルIDという要素を伴う特別な手順に基づいて、要求を処理することができる。
【0138】
WTRUが測定した、CSG IDおよびグローバルセルIDの複数のペアが存在し得る。アクセスを検証した後、MMEは、許容/非許容CSGリストをもつダウンリンク(DL)NAS移送メッセージを使って返答することができる。HeNBは、DL情報転送メッセージを使って、DL NAS移送メッセージによってカプセル化されたCSG IDバックグラウンドアクセス結果を伝えることができる。DL情報転送メッセージを受信すると、WTRUは、そのホワイトリストをメッセージに従って、たとえば、受信した情報に基づいて、CSG IDを追加し、または削除することによって更新することができる。
【0139】
MMEは、そのデータベース中に具体的なCSGアクセスリストがない場合、追跡エリア識別に基づいて、ターゲットMMEを照会し、戻されたメッセージに基づいて返答すればよい。また、MMEは、CSGアクセスリストについて知らない場合、ある特定のCSG IDに関してアクセスを単に拒絶すればよい。
【0140】
別の実施形態では、ハンドオーバにおけるセル識別検証が失敗した場合の方法および機器について開示する。
【0141】
ソースHeNBから、ターゲットセルと呼ばれ得る他のHeNBまたはセルへのWTRUのハンドオーバを必要とする状況が起こり得る。ターゲットセルは、CSG HeNBを含み得るCSGセルまたは閉モードセルでよい。CSGセルは、マクロセルでよい。ターゲットCSGセルは、CSG HeNBまたはCSGマクロセルでよく、WTRUのCSG IDを検証して、WTRUが、ターゲットCSGセルと接続し得るCSGのメンバーであるかどうか判定する必要があり得る。WTRUは、そのCSG IDをソースHeNBに送信すればよく、このHeNBは、ターゲットCSGセルにWTRU CSG IDを送信すればよい。ターゲットCSGセルは、ソースHeNBから受信したCSG IDを、ターゲットCSGセルが現在ブロードキャストしているCSG IDと比較すればよい。ソースHeNBから受信したCSG IDが、ターゲットCSGセルによってブロードキャストされるCSG IDとは異なる場合は、CSGにおけるWTRUメンバーシップの検証が失敗することになるので、ターゲットCSGセルは、転送を受諾することはできない。ハンドオーバの試みも、その結果失敗し得る。
【0142】
別の実施形態では、ソースHeNBは、MMEにWTRU CSG IDを送信することができる。MMEは、WTRU CSG IDを使って、WTRUが、ターゲットCSGセルと接続し得るCSGのメンバーであるかどうか判定することができる。MMEは、WTRU CSG IDおよびWTRUのメンバーシップ状況の両方をターゲットセルに送信することができる。ターゲットCSGセルは、メンバーシップ状況検証が失敗することになるとき、WTRUの移行を拒絶してよく、ハンドオーバの試みは、その結果失敗し得る。
【0143】
ターゲットCSGセルにおいて検証が失敗し得る原因の中で、1つは、MMEおよびターゲットCSGセルが、ターゲットCSGセルによってブロードキャストされるCSG IDに関して非同期である場合である。たとえば、ターゲットCSGセルは、WTRUがターゲットCSGセルのCSGのメンバーであるかどうかMMEが判定したとき、異なる構成をもつ場合がある。ただし、検証が失敗したCSG IDを報告するWTRUは依然として、ターゲットCSGセルによって報告された実際のCSG IDのメンバーである可能性がある。
【0144】
ある実施形態では、ターゲットCSGセルでのCSG ID不一致により、ハンドオーバが失敗する可能性があるとき、MMEには、ハンドオーバを拒絶するターゲットCSGセルによってブロードキャストされる実際のCSG IDを知らせればよい。ソースMMEは、ソースHeNB内でWTRUメンバーシップを更新してよく、正しいCSG IDを使う新規ハンドオーバ試行が行われ得る。
【0145】
こうした実施形態では、(e)NBおよびHeNBをサポートするネットワーク内で相互動作するワイヤレス通信ネットワーク要素内でCSG ID−CGI情報を同期させることに焦点を当て得るCSG ID−CGI検証が企図される。先に示したように、ハンドオーバ要求に入れて与えられたCSG IDが、ハイブリッドセルがブロードキャストしているものとは異なり得ることをハイブリッドセルが検出した場合、ハイブリッドHeNBは、依然としてハンドオーバ要求を受諾してよい。あるいは、ターゲットセルがCSGセルである場合、ターゲットCSGセルは、ハンドオーバ要求を拒絶してよく、ターゲットCSGセルは、理由IEの中で無効CSG IDを示すハンドオーバ失敗メッセージを返送すればよい。ある実施形態では、ターゲットCSGセルは、ハンドオーバ失敗またはハンドオーバ要求ACKメッセージの中に、ターゲットCSGセルによってブロードキャストされた有効なCSG IDの値を含めてもよく、そうすることによってネットワークは、この点において同期され得る。
【0146】
ある実施形態では、ターゲットセルがハイブリッドセルであり得る場合、ハイブリッドセルは、ハンドオーバ要求を受諾してよいが、WTRUを非メンバーとして取り扱う。WTRUが、ターゲットハイブリッドセルによってブロードキャストされた新規CSG IDのメンバーである場合、MMEは、WTRUコンテキスト修正メッセージにより、WTRUメンバーシップ状況を更新し、したがって、ターゲットハイブリッドセルに、WTRUをメンバーとして取り扱わせればよい。
【0147】
別の実施形態では、ターゲットセルがCSGセルであるとき、また、ターゲットCSGセルによってブロードキャストされた現在または有効CSG IDを示すハンドオーバ準備の失敗を受信すると、MMEは、新規または更新アクセスチェックを実施して、WTRUメンバーシップ状況を判定することができる。MMEは、HSSデータベースを照会して、現在のCSGセルIDを検討してWTRUのメンバーシップ状況を判定することができる。あるいは、MMEは、MMEに格納された情報に基づいて、WTRUメンバーシップ状況を判定することができる。この更新アクセスチェックは、新規/現在のメンバーシップ状況(メンバーまたは非メンバー)を、正しいターゲットCSG IDとともに、ハンドオーバ準備失敗メッセージに入れてソースHeNBに提供し得る。
【0148】
図7を参照すると、MMEは、705で、モバイル装置(すなわち、またはWTRU)の状況を、ターゲットCSGセルなど、第1のネットワークノードと比較して判定することができる。710で、ソースHeNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第1の移行が失敗すると、MMEは、ソースHeNBなど、第2のネットワークノードを、第1のネットワークノードの現在の識別で更新することができる。第1の移行が成功しなかったという条件で、MMEは、720で、ソースHeNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第2の移行を始動することができる。この始動は、第1の移行の失敗およびモバイル装置またはWTRUの状況に少なくとも部分的に基づき得る。MMEは、第1の移行が失敗だったという条件で、715で、ソースHNBをターゲットセルの現在の識別で更新することができる。
【0149】
ターゲットセルがターゲットCSGセルである別の実施形態では、ターゲットCSGセルは、ソースHeNBが通信し得るMMEとは異なるMMEと通信し得る。この通信は、MME間と呼ばれ得る。ターゲットCSGセルと通信するMMEは、ターゲットMMEと呼ばれ得る。ソースHeNBと通信するMMEは、ソースMMEと呼ばれ得る。ソースMMEは、ターゲットCSGセルと通信することができ、ターゲットMMEは、ソースHeNBと通信することができる。このような実施形態において、ターゲットCSGセルによってブロードキャストされた現在の(すなわち、有効な)CSG IDを示す、ハンドオーバ準備の失敗が受信され得るとき、ターゲットMMEは、新規または更新アクセスチェックを実施して、WTRUメンバーシップ状況(すなわち、メンバーまたは非メンバー)を判定することができる。WTRUがメンバーである場合、ターゲットMMEは、新規CSG IDおよびメンバーシップ状況を含み得るハンドオーバ要求をターゲットCSGセルに再発行することができる。ターゲットMMEは、以前のハンドオーバ要求において与えられた情報に基づいて、ハンドオーバのためにソースHeNBによって識別されたターゲットCSGセルを知っている場合がある。本実施形態は、ターゲットMMEが、ハンドオーバ要求を再発行するためにソースHeNBを通して作用していないので、ソースHeNBの迂回であると見なすことができる。
【0150】
ターゲットCSGセルからハンドオーバ成功応答(すなわち、ハンドオーバ要求ACK)を受信すると、ターゲットMMEは、フォワードリロケーション応答により、新規CSG IDおよびメンバーシップ状況をソースMMEに通知してよい。ソースMMEは次いで、ハンドオーバコマンドを使って、新規CSG IDおよびWTRUメンバーシップ状況をソースHeNBに知らせればよい。あるMMEがターゲットCSGセルおよびソースHeNBの両方と通信し得るある実施形態では、MMEは、ソースMMEおよびターゲットMMEとして機能し得る。
【0151】
また、新規CSG IDでの、再発行されたハンドオーバ要求が失敗に終わった場合、ハンドオーバ失敗メッセージによりハンドオーバ不成功応答をターゲットCSGセルから受信すると、ターゲットMMEは、以前および新規CSG IDの両方に対してハンドオーバ要求が失敗したことを、フォワードリロケーション応答−拒絶を使ってソースMMEに通知することができる。この通知は、新規CSG IDならびにWTRUメンバーシップ状況を含み得る。
【0152】
ターゲットセルがCSGセルである別の実施形態では、ソースMMEは、新規または更新アクセスチェックを実施して、WTRUメンバーシップ状況(すなわち、メンバーまたは非メンバー)を判定することができる。WTRUがメンバーである場合、ソースMMEは、新規CSG IDおよびメンバーシップ状況を含み得るハンドオーバ要求をターゲットCSGセルに再発行することができる。
【0153】
ターゲットCSGセルからハンドオーバ成功応答(すなわち、ハンドオーバ要求ACK)を受信すると、ターゲットMMEは、フォワードリロケーション応答を使って、新規CSG IDおよびメンバーシップ状況をソースMMEに通知することができる。ソースMMEは次いで、ハンドオーバコマンドを使って、新規CSG IDおよびWTRUメンバーシップ状況をソースHeNBに知らせることができる。
【0154】
新規CSG IDでの、再発行されたハンドオーバ要求が失敗に終わった場合、ハンドオーバ失敗を使ってターゲットCSGセルからハンドオーバ不成功応答を受信すると、ターゲットMMEは、フォワードリロケーション応答−拒絶によって、以前および新規CSG ID両方に関してハンドオーバ要求が失敗したことをソースMMEに通知し、新規CSG IDならびにWTRUメンバーシップ状況を含めることができる。本実施形態は、ソースMMEがハンドオーバ要求を再発行するためにターゲットMMEを通して作用していないので、ターゲットMMEの迂回であると見なされ得る。
【0155】
ターゲットセルがCSGセルでよく、ターゲットMMEでなくてよい別の実施形態では、ソースMMEは、新規または更新アクセスチェックを実施して、WTRUメンバーシップ状況(すなわち、メンバーまたは非メンバー)を判定することができる。WTRUがメンバーである場合、ソースMMEは、新規CSG IDおよびメンバーシップ状況を含み得るハンドオーバ要求をターゲットCSGセルに再発行することができる。
【0156】
ターゲットCSGセルからハンドオーバ成功応答(すなわち、ハンドオーバ要求ACK)を受信すると、ソースMMEは、ハンドオーバコマンドを使って、新規CSG IDおよびWTRUメンバーシップ状況をソースHeNBに知らせることができる。
【0157】
また、新規CSG IDでの、再発行されたハンドオーバ要求が失敗に終わった場合、ターゲットCSGセルからハンドオーバ不成功応答を受信すると、ソースMMEは、以前および新規CSG IDの両方に関してハンドオーバ要求が失敗したことを通知されてよく、この通知は、ハンドオーバ失敗を使って、新規CSG IDならびにWTRUメンバーシップ状況を含み得る。
【0158】
ターゲットセルがCSGセルである別の実施形態では、HNB−GWが、アクセスチェックを実施し、ターゲットCSGセルへのハンドオーバを再開し得る。たとえば、これは、3G/UTRANのHNB−GW内ハンドオーバシナリオの場合に当てはまり得る。他の実施形態では、1つまたは複数のMMEによって実施されるものとして記載した機能は、たとえば、HNB−GWノード、SGSNノード、GWノード、またはMSCノードによって実施することができる。
【0159】
ターゲットセルがCSGセルであるある実施形態では、ソースHeNBは、ターゲットCSGセルによってブロードキャストされた現在の(すなわち、有効な)CSG IDを示すハンドオーバ準備の失敗を受信し得る。また、ソースHeNBは、WTRUがターゲットCSGセルのCSGのメンバーであり得るとMMEが判定したという指示を受信し得る。ソースHeNBは、一実施形態では、ハンドオーバを再度試みてよい。別の実施形態では、ハンドオーバの再試行は、新たに一連の測定を要求した後に起こってよく、この要求は、WTRUが正しいSIを読み取ることを求め得る。測定結果は、パイロットまたは基準信号強度および/または品質などだが、それに限定されない、ハンドオーバ決定を行う際に有用な信号属性を含み得る。
【0160】
別の実施形態では、ソースHeNBは、SIを読み取るよう、WTRUに要求して、後続の近接指示において正しいCSG IDペアが確実に与えられようにし得る(たとえば、新規ハンドオーバを命じずに)。
【0161】
別の実施形態では、ソースHeNBは、ハンドオーバ必要/フォワードリロケーション要求により、ハンドオーバコマンドを、正しいCSG IDが受信されているターゲットCSGセルに発行し得る。別の実施形態では、ソースHeNBは、新規CSG IDを含み得るRRCConnectionReconfigurationを使ってハンドオーバコマンドを発行し得る。たとえば、mobilityControlInfo IEの一部として、WTRUは、それ自体のマッピングを修正することができる。
【0162】
別の実施形態では、ソースHeNBは、成功を示すハンドオーバ要求ACKメッセージを受信すると、RRCConnectionReconfigurationを使ってWTRUにハンドオーバコマンドを発行し得る。ハンドオーバコマンドは、新規CSG IDおよび更新されたメンバー状況を(たとえば、mobilityControlInfo IEの一部として)含んでよく、そうすることによってWTRUは、それ自体のマッピングを修正し、かつ/またはその許容CSGリストを更新することができる。例として、また、分かりやすく言うと、初期のWTRU CSG IDがターゲットCSGセルによって検証される場合、MMEが首尾よくターゲットCSGセルを要求して、新規(すなわち、検証された)CSG IDでの移行を受諾する場合、またはソースHeNBが新規(すなわち、検証された)CSG IDで成功ハンドオーバを始動する場合、成功ハンドオーバが起こり得る。
【0163】
図8を参照すると、ソースHeNBは、805で、ソースHeNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第1の移行が失敗したという指示を受信し得る。ソースHeNBは、810で、ターゲットCSGセルなど、ネットワークノードの現在の識別(すなわち、有効または更新CSG ID)を受信し得る。ソースHeNBは、815で、ターゲットCSGセルの現在の識別(すなわち、有効または更新CSG ID)でWTRUを更新し得る。ソースHeNBは、820で、ソースHeNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第2の移行を始動し得る。この始動は、現在の識別(有効CSG ID)と、ソースHeNBからターゲットCSGセルへのWTRUの失敗した第1の移行とに少なくとも部分的に基づき得る。
【0164】
ある実施形態では、たとえば、ソースHeNBが、RRCConnectionReconfigurationにより、新規/訂正ターゲットCSGセルID情報をハンドオーバコマンドに入れて与える場合、WTRUは、そのCSG IDマッピングを更新する(たとえば、搬送周波数帯域をもつある特定のCSG IDにマップする)ことができる。
【0165】
別の実施形態では、WTRUは、RRCConnectionReconfigurationメッセージにより構成された測定要求に対して作用した後で、または測定要求を受信することなく、CSG IDマッピングを更新し得る。別の実施形態では、WTRUは、WTRUがアクセスを許可され得るための、CSGセルの識別を含む、その許容CSGリストを更新し得る。
【0166】
実施形態
1.ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において実装される方法であって、
隣接するCSGセルを求める自律CSG(限定加入者グループ)セル探索を開始するトリガを検出することを含む方法。
2.接続モードでの自律CSGセル探索が始まったことを示すメッセージをネットワークに送ることをさらに含む実施形態1に記載の方法。
3.隣接するCSGセルを検出し、測定し、報告する要求を示すメッセージをネットワークから受信すること、および
隣接するCSGセルを検出し、測定すること
をさらに含む実施形態2に記載の方法。
4.隣接するCSGセルのPSC(プライマリスクランブリングコード)および測定結果を示すメッセージをネットワークに送ること、ならびに
検出された最良セルのシステム情報(SI)を自律的に読取り始めること
をさらに含む実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法。
5.新規CSGセルID(識別)のメンバーになるよう、ネットワークに要求する非アクセス階層(NAS)メッセージを送ることをさらに含む実施形態4に記載の方法。
6.WTRUが、新規CSGセルIDのメンバーになるための受諾を受信したという条件で、新規CSGセルIDへのハンドオーバを実施することをさらに含む実施形態5に記載の方法。
7.新規CSGセルIDをホワイトリストに追加することをさらに含む実施形態6に記載の方法。
8.新規CSGセルIDのメンバーになることに対する拒絶をWTRUが受信したという条件で、新たな拒絶理由を使って拒絶を示すことをさらに含む実施形態5〜7のいずれか1つに記載の方法。
9.MME(移動管理エンティティ)において実装される方法であって、
ターゲットCSG(限定加入者グループ)セルと比較して、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)の状況を判定することを含む方法。
10.WTRUがソースホームNodeB(HNB)からターゲットCSGセルに移行したかどうか判定すること、および
WTRUがソースHNBからターゲットCSGセルに移行したという条件で、ソースHNBをターゲットCSGセルの現在の識別で更新すること
をさらに含む実施形態9に記載の方法。
11.WTRUがソースHNBからターゲットCSGセルに移行していないという条件で、ソースHNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第2の移行を始動する実施形態10に記載の方法。
12.ソースHNBは、ソースHNBからターゲットCSGセルへのWTRUの失敗した第1の移行の指示を受信する実施形態10〜11のいずれか1つに記載の方法。
13.ソースHNBは、ターゲットCSGセルの現在の識別を受信し、WTRUをターゲットCSGセルの現在の識別で更新する実施形態10〜12のいずれか1つに記載の方法。
14.ソースHNBは、ソースHNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第2の移行を始動する実施形態10〜13のいずれか1つに記載の方法。
15.ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
隣接するCSGセルを求める自律CSG(限定加入者グループ)セル探索を開始するトリガを検出するように構成されたプロセッサを備えるWTRU。
16.接続モードでの自律CSGセル探索が始まったことを示すメッセージをネットワークに送るように構成された送信機をさらに備える実施形態15に記載のWTRU。
17.隣接するCSGセルを検出し、測定し、報告する要求を示すメッセージをネットワークから受信するように構成された受信機と、
隣接するCSGセルを検出し、測定するように構成されたプロセッサと
をさらに備える実施形態15〜16のいずれか1つに記載のWTRU。
18.隣接するCSGセルのPSC(プライマリスクランブリングコード)および測定結果を示すメッセージをネットワークに送り、検出された最良セルのシステム情報(SI)を自律的に読み取り始めるように構成された送信機をさらに備える実施形態16〜17のいずれか1つに記載のWTRU。
19.新規CSGセルID(識別)のメンバーになるよう、ネットワークに要求する非アクセス階層(NAS)メッセージを送るように構成された送信機をさらに備える実施形態16〜18のいずれか1つに記載のWTRU。
20.新規CSGセルIDのメンバーになるための受諾を受信するようにWTRUが構成されるという条件で、新規CSGセルIDへのハンドオーバを実施するように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態16〜19のいずれか1つに記載のWTRU。
21.新規CSGセルIDをホワイトリストに追加するように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態16〜20のいずれか1つに記載のWTRU。
22.新規CSGセルIDのメンバーになることに対する拒絶を受信するようにWTRUが構成されるという条件で、新たな拒絶理由を使って拒絶を示すように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態16〜21のいずれか1つに記載のWTRU。
23.MME(移動管理エンティティ)であって、
ターゲットCSG(限定加入者グループ)セルと比較して、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)の状況を判定するように構成されたプロセッサを備えるMME。
24.WTRUがソースホームNodeB(HNB)からターゲットCSGセルに移行したかどうか判定し、WTRUがソースHNBからターゲットCSGセルに移行したという条件で、ソースHNBをターゲットCSGセルの現在の識別で更新するようにさらに構成されたプロセッサをさらに備える実施形態23に記載のMME。
25.WTRUがソースHNBからターゲットCSGセルに移行していないという条件で、プロセッサは、ソースHNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第2の移行を始動するようにさらに構成される実施形態24に記載のMME。
26.ソースHNBは、ソースHNBからターゲットCSGセルへのWTRUの失敗した第1の移行の指示を受信するように構成される実施形態23〜25のいずれか1つに記載のMME。
27.ソースHNBは、ターゲットCSGセルの現在の識別を受信し、ターゲットCSGセルの現在の識別でWTRUを更新するように構成される実施形態23〜26のいずれか1つに記載のMME。
28.ソースHNBは、ソースHNBからターゲットCSGセルへのWTRUの第2の移行を始動するように構成される実施形態23〜27のいずれか1つに記載のMME。
【0167】
機能および要素を、具体的に組み合わせて上で記載したが、各機能または要素は、他の機能および要素なしで単独で、または他の機能および要素ありもしくはなしで様々に組み合わせて用いることができる。本明細書で挙げた方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行用のコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェア中に実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM(読出し専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ素子、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびにCD−ROMディスク、およびDVD(デジタル多用途ディスク)などの光メディアを含む。ソフトウェアと関連したプロセッサを使って、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装することができる。
【0168】
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラム可能ゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および/またはステートマシンを含む。
【0169】
ソフトウェアと関連したプロセッサは、WTRU、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータ内で使用するための無線周波数トランシーバを実装するのに使うことができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動装置、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニット、OLED(有機発光ダイオード)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)もしくはUWB(超広帯域)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェア中に実装されるモジュールとともに使うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において実装される方法であって、
隣接するCSGセルを求める自律CSG(限定加入者グループ)セル探索を開始するトリガを検出するステップと、
接続モードでの前記自律CSGセル探索が始まったことを示すメッセージをネットワークに送るステップと、
前記隣接するCSGセルを検出し、測定し、報告する要求を示すメッセージを前記ネットワークから受信するステップと、
前記隣接するCSGセルを検出し、測定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記隣接するCSGセルのPSC(プライマリスクランブリングコード)および測定結果を示すメッセージを前記ネットワークに送るステップと、
検出された最良セルのシステム情報(SI)を自律的に読取り始めるステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
新規CSGセルID(識別)のメンバーになるよう、ネットワークに要求する非アクセス階層(NAS)メッセージを送るステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記WTRUが、前記新規CSGセルIDのメンバーになるための受諾を受信したという条件で、前記新規CSGセルIDへのハンドオーバを実施するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記新規CSGセルIDをホワイトリストに追加するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記新規CSGセルIDのメンバーになることに対する拒絶を前記WTRUが受信したという条件で、新たな拒絶理由を使って前記拒絶を示すステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
MME(移動管理エンティティ)において実装される方法であって、
ターゲットCSG(限定加入者グループ)セルと比較して、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)の状況を判定するステップと、
前記WTRUがソースホームNodeB(HNB)から前記ターゲットCSGセルに移行したかどうか判定するステップと、
前記WTRUがソースHNBから前記ターゲットCSGセルに移行したという条件で、前記ソースHNBを前記ターゲットCSGセルの現在の識別で更新するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記WTRUが前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルに移行していないという条件で、前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルへの前記WTRUの第2の始動を開始することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ソースHNBは、前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルへの前記WTRUの失敗した第1の移行の指示を受信することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ソースHNBは、前記ターゲットCSGセルの前記現在の識別を受信し、前記WTRUを前記ターゲットCSGセルの前記現在の識別で更新することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記ソースHNBは、前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルへの前記WTRUの第2の移行を始動することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
隣接するCSG(限定加入者グループ)セルを求める自律CSGセル探索を開始するトリガを検出するように構成されたプロセッサと、
接続モードでの前記自律CSGセル探索が始まったことを示すメッセージをネットワークに送るように構成された送信機と、
前記隣接するCSGセルを検出し、測定し、報告する要求を示すメッセージを前記ネットワークから受信するように構成された受信機と、
前記隣接するCSGセルを検出し、測定するように構成された前記プロセッサと
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項13】
前記隣接するCSGセルのPSC(プライマリスクランブリングコード)および測定結果を示すメッセージを前記ネットワークに送り、検出された最良セルのシステム情報(SI)を自律的に読み取り始めるように構成された前記送信機をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項14】
新規CSGセルID(識別)のメンバーになるよう、ネットワークに要求する非アクセス階層(NAS)メッセージを送るように構成された前記送信機をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記新規CSGセルIDのメンバーになるための受諾を受信するように前記WTRUが構成されるという条件で、前記新規CSGセルIDへのハンドオーバを実施するように構成された前記プロセッサをさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記新規CSGセルIDをホワイトリストに追加するように構成された前記プロセッサをさらに備えることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記新規CSGセルIDのメンバーになることに対する拒絶を受信するように前記WTRUが構成されるという条件で、新たな拒絶理由を使って前記拒絶を示すように構成された前記プロセッサをさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項18】
MME(移動管理エンティティ)であって、
ターゲットCSG(限定加入者グループ)セルと比較して、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)の状況を判定し、前記WTRUがソースホームNodeB(HNB)から前記ターゲットCSGセルに移行したかどうか判定し、前記WTRUがソースHNBから前記ターゲットCSGセルに移行したという条件で、前記ソースHNBを前記ターゲットCSGセルの現在の識別で更新するように構成されたプロセッサを備えることを特徴とするMME。
【請求項19】
前記WTRUが前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルに移行していないという条件で、前記プロセッサは、前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルへの前記WTRUの第2の移行を始動するようにさらに構成されることを特徴とする請求項18に記載のMME。
【請求項20】
前記ソースHNBは、前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルへの前記WTRUの失敗した第1の移行の指示を受信するように構成され、前記ソースHNBは、前記ターゲットCSGセルの前記現在の識別を受信し、前記ターゲットCSGセルの前記現在の識別で前記WTRUを更新するように構成され、前記ソースHNBは、前記ソースHNBから前記ターゲットCSGセルへの前記WTRUの第2の移行を始動するように構成されることを特徴とする請求項18に記載のMME。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−516919(P2013−516919A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548173(P2012−548173)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2011/020548
【国際公開番号】WO2011/085222
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.GSM
3.LTE
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】