接続ユニット
【課題】 離隔配置された複数のLED照明灯の間の配線作業を容易に行えるようにする。
【解決手段】 複数のLED照明灯10の間を接続する接続ユニット1を設ける。接続ユニット1は、当該接続ユニット1を取付面である天井面Cpに取り付けるためのベース2と、ベース2上に設置された電源ユニット3および端子ユニット4と、ベース2に着脱自在に装着されるカバー5と、カバー5にスライド自在に支持された配線カバー6とを備えている。
【解決手段】 複数のLED照明灯10の間を接続する接続ユニット1を設ける。接続ユニット1は、当該接続ユニット1を取付面である天井面Cpに取り付けるためのベース2と、ベース2上に設置された電源ユニット3および端子ユニット4と、ベース2に着脱自在に装着されるカバー5と、カバー5にスライド自在に支持された配線カバー6とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、離隔配置された複数のLED照明灯の間の配線作業を容易にできるようにした接続ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置として、例えば発光ダイオード(LED)を用いた照明装置が種々提案されている。一般に、発光ダイオードは、蛍光灯に比べて、消費電力が低く、長寿命であるため、照明装置として最近注目されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば特開2009−99363号公報の図6および図12には、複数のLED照明ユニットを近接配置したものが提案されている。この場合には、各LED照明ユニットの一端にオスコネクタが、他端にメスコネクタがそれぞれ設けられており、隣り合う各LED照明ユニット間で一方のオスコネクタを他方のメスコネクタにそれぞれ連結することにより、各LED照明ユニットが長さ方向またはこれと直交する幅方向に複数個連結されるようになっている。このように、各照明ユニットを近接配置したレイアウトでは、各照明ユニット間の配線作業の問題は生じない。
【0004】
ところが、本願の図19に示すように、複数のLED照明ユニット100を離隔配置したレイアウトの場合、外部電源および各LED照明ユニット100の間、ならびに各LED照明ユニット100間を接続する配線101が必要になって、配線作業が煩雑になる。とくに、各LED照明ユニットを天井に離隔配置するレイアウトの場合には、互いに離れた各LED照明ユニット間を天井の下側で配線接続しようとすると、配線が室内に剥き出しになり見栄えが悪くなるため、天井の上側(裏側)で配線接続を行うことが考えられるが、この場合、配線が天井の上側と下側の間で行き来する構成となって、配線作業がさらに煩雑となる。また、各LED照明ユニットを放射状や格子状等に配設する場合には、各LED照明ユニットが交差する個所には多数の配線が集中して交錯することになるため、配線作業が一層煩雑になる。
【0005】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、離隔配置された複数のLED照明灯の間の配線作業を容易に行える接続ユニットを提供することにある。また、本発明は、このような接続ユニットにおいて、各LED照明灯に個別に電源ユニットを設ける必要をなくして、各LED照明灯間の配線作業をさらに容易に行えるようにしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、複数のLED照明灯の間に配置されて各LED照明灯間の配線接続を行うための接続ユニットを提供しており、この接続ユニットは、ベースと、ベースの上に着脱自在なカバーとを備え、ベースおよびカバーで囲繞される内部空間に端子ユニットが収容可能になっている(請求項1参照)。
【0007】
本発明によれば、複数のLED照明灯間の配線接続が接続ユニットを介して行われることにより、各配線が乱雑に交錯することなく、各LED照明灯間の配線作業が容易に行えるようになる。また、このとき、接続ユニットのベースおよびカバーで囲繞される内部空間に端子ユニットを収容した場合には、さらに配線作業が簡略化できるとともに、当該端子ユニットを介して配線を分岐できるようになるので、複数のLED照明灯を例えば格子状や放射状、ハニカム状に配列するなど、様々な配列に容易に対応できるようになる。
【0008】
また、本発明においては、端子ユニットが、LED照明灯に電源電流を供給するための電源線を含む配線が接続される端子を有している(請求項2参照)。
【0009】
本発明においては、端子ユニットがベースに取り付けられている(請求項3参照)。
【0010】
本発明においては、接続ユニットのベースおよびカバーで囲繞される内部空間にさらに電源ユニットが収容可能になっている(請求項4参照)。この場合には、例えば、複数のLED照明灯が直流駆動のLED照明灯を含んでいるときに、各LED照明灯にそれぞれ電源ユニットを設ける必要がなくなるので、LED照明灯全体の構成を簡略化できるとともに、各LED照明灯間の配線作業をさらに容易に行えるようになる。
【0011】
本発明においては、電源ユニットが、端子ユニットと一体にまたは端子ユニットに着脱自在に設けられている(請求項5参照)。
【0012】
本発明においては、接続ユニットが表示灯、カメラまたは生体検知センサを有している(請求項6参照)。
【0013】
本発明においては、接続ユニットが、当該接続ユニットとLED照明灯との間の配線を覆う長さ調節可能な配線カバーを有している(請求項7参照)。この場合には、露出する配線の長さに応じて配線カバーの長さを適宜調節することにより、配線カバーの切断作業が不要になって、配線作業を簡略化できる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、複数のLED照明灯間の配線接続が接続ユニットを介して行われることにより、各配線が乱雑に交錯することなく、各LED照明灯間の配線作業が容易に行えるようになる。また、このとき、接続ユニットのベースおよびカバーで囲繞される内部空間に端子ユニットを収容した場合には、さらに配線作業が簡略化できるとともに、当該端子ユニットを介して配線を分岐できるようになるので、複数のLED照明灯を例えば格子状や放射状、ハニカム状に配列するなど、様々な配列に容易に対応できるようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例による接続ユニットを介して多数のLED照明灯が格子状(碁盤目状)に連結された状態を示す図である。
【図2】接続ユニット(図1)の全体斜視図である。
【図3】接続ユニット(図2)の分解組立図である。
【図4】LED照明灯(図1)の分解組立図である。
【図5】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図6】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図7】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図8】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図9】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図10】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図11】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図12】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図13】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図14】格子状配列のLED照明灯における配線の仕方の一例を示す図である。
【図14A】図14の格子状配列の各格子の座標位置を説明するための図である。
【図15】接続ユニットの第1の変形例の全体斜視図である。
【図16】接続ユニットの第2の変形例の全体斜視図である。
【図17】接続ユニット(図16)を介して格子状に連結された多数のLED照明灯を倉庫の天井面に適用した状態を示す図である。
【図17A】図17中のA部分の拡大図である。
【図17B】図17中のB部分の拡大図である。
【図18】接続ユニット(図15、図16)を介して格子状に連結された多数のLED照明灯を緊急時の誘導灯として用いた状態を説明するための図である。
【図19】離隔配置された従来のLED照明灯の配線作業を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施例による接続ユニットが天井用照明に適用された状態が示されている。同図に示すように、多数のLED照明灯10が、天井面Cpの縦方向および横方向に格子状(碁盤目状)に配設されている。各LED照明灯10は、接続ユニット1により互いに連結されている。
【0017】
図2および図3は、接続ユニット1を示している。ここでは、図1の格子状配列の中で各LED照明灯10が縦横に十字状に交差する部分の接続ユニット1を示している。接続ユニット1は、当該接続ユニット1を天井面Cpに取り付けるための取付部材である例えば金属製(樹脂製その他の材料製でも可)のベース2と、ベース2に取り付けられる電源ユニット3および端子ユニット4と、ベース2に着脱自在に装着されるカバー5とを備えている。接続ユニット1には、さらに、LED照明灯10との間の配線を覆う配線カバー6が設けられている。
【0018】
ベース2には、図3の一点鎖線に示すように、開孔2aが貫通形成されていてもよい。この開孔2aは、例えば、外部電源からの電源線を引き込むためのものである。電源ユニット3は、外部電源(例えばAC200V)から供給されたAC電流をDC電流に変換してLED照明灯10にDC電流を供給するためのものであって、定電圧回路または定電流回路を有している。また、電源ユニット3は、外部電源からの電源線が接続されるAC端子台(図示せず)を内蔵しており、当該端子台を一体に有している。ここでは、電源ユニット3が2つ設けられた例を示している。
【0019】
端子ユニット4は、電源ユニット3からのDC電流をLED照明灯10に供給するためのものであって、複数の端子を有している。端子ユニット4は、電源ユニット3と別個に、あるいは、電源ユニット3またはベース2に着脱自在に設けられている。電源ユニット3および端子ユニット4は、ベース2およびカバー5で囲繞される内部空間に収容されている。
【0020】
端子ユニット4は、単一または複数のユニットから構成されている。各ユニットには、所定数の端子が取り付けられており、端子の数や大きさの異なる複数種類のユニットが用意されている。ユニットの種類および(または)個数を適宜選択することにより、所望の端子数を有する端子ユニットを構成できるようになっており、これにより、LED照明灯10のレイアウトに応じた柔軟な対応が可能になっている。
【0021】
また、端子ユニット4をベース2に着脱自在に取り付ける構成としては、ベース2にDINレールを取り付け、当該DINレールに端子ユニット4を取り付けたり、または、端子ユニット4の取付部として、ベース2に嵌合部や把持部4A(図3参照)等を好ましくはベース2と一体的に設け、当該取付部に端子ユニット4を取り付けたり、あるいは、端子ユニット4をベース2にネジ止めしたりすることが考えられる。
【0022】
カバー5には、複数(ここでは4個)の切欠き5aが形成されており、各切欠き5aは、円周上に90度間隔で均等に配置されている。切欠き5aには、配線カバー6がスライド自在に支持される。各配線カバー6は、格子状に配列された各LED照明灯10の配設方向に配設される。ここでは、接続ユニット1として、各LED照明灯10が縦横に十字状に交差する部分の接続ユニットを示しているため、接続ユニット1に4つの配線カバー6が取り付けられた状態が示されている。図1の格子状配列において、角部の接続ユニット1については、直交する2つの配線カバー6が取り付けられ、同図の格子状配列において、角部を除く外周部分の接続ユニット1については、3つの配線カバー6が取り付けられている。
【0023】
LED照明灯10は、図4に示すように、複数のLED素子11Aを有する照明灯本体11と、照明灯本体11を天井面Cpに取り付けるためのベースフレーム12と、照明灯本体11の発光面を覆う着脱自在な透光性カバー13とを備えている。
【0024】
照明灯本体11は、ベースフレーム12にネジ止め固定されている。各LED素子11Aは、照明灯本体11の長手方向に沿って所定間隔を隔てて配列されている。照明灯本体11の天井面側の取付面には、長手方向に延びる係合溝11aが形成されており、溝11aには、対応する配線カバー6の端部が挿入されて係合するようになっている。ベースフレーム12の長手方向端部には、電源線を含む配線を通すための開孔12aが貫通形成されている。
【0025】
図3では、一例として、接続ユニット1のベース2に電源ユニット3および端子ユニット4の双方が設けられた場合を示したが、ベース2にいずれのユニットが設けられるかは、接続されるLED照明灯10がAC(交流)駆動型またはDC(直流)駆動型のいずれであるかによって異なる。以下、LED照明灯10の配線作業について、図5ないし図13を用いて説明する。図5ないし図8は、LED照明灯10がAC駆動型の場合を、図9ないし図13は、LED照明灯10がDC駆動型の場合をそれぞれ示している。
【0026】
<AC駆動型の場合>
図5に示すように、まず、LED照明灯10のベースフレーム12を取付面である天井面Cpに取り付ける。また、AC入力用の端子台(端子ユニット)40を接続ユニット1のベース2に設置するとともに、ベース2を天井面Cpに取り付ける。
【0027】
この状態から、図6に示すように、外部電源からのAC電源線(電灯線)50を図示左側のベースフレーム12を通って端子台40の一端子に接続するとともに、端子台40の他の二つの端子からAC入力を2分岐し、それぞれ渡り配線51、52として図示右側、下側の各ベースフレーム12に沿って配設する。なお、図示上側のベースフレーム12については、他のルートからの渡り配線(図示せず)が配設されている。
【0028】
次に、図7に示すように、LED照明灯10の照明灯本体11をベースフレーム12に取り付ける。このとき、AC電源線50を図示左側のLED照明灯10の照明灯本体11にコネクタ(図示せず)等を介して接続するとともに、渡り配線51、52をそれぞれ図示右側、下側の各LED照明灯10の照明灯本体11にコネクタ(図示せず)等を介して接続する。また、各照明灯本体11に透光性カバー13を装着するとともに、ベース2にカバー5を装着する。
【0029】
次に、図8に示すように、カバー5および各LED照明灯10の間に配線カバー6を配置する。このとき、各配線カバー6の一端は、カバー5の切欠き5a(図7)に、また他端はLED照明灯10の照明灯本体11の係合溝11a(図4)にそれぞれ係合している。
このようにして、LED照明灯10の配線作業が完了する。
【0030】
<DC駆動型の場合>
図9に示すように、まず、LED照明灯10のベースフレーム12を取付面である天井面Cpに取り付ける。また、AC入力用の端子台(端子ユニット)40と、AC電流をDC電流に変換するための電源ユニット30と、DC出力用(つまりLED電源供給用)の端子台(端子ユニット)41とを接続ユニット1のベース2に設置するとともに、ベース2を天井面Cpに取り付ける。なお、各端子台40、41は、電源ユニット30と別個に設けられており、または電源ユニット30に対して着脱自在に設けられている。
【0031】
この状態から、図10に示すように、外部電源からのAC電源線(電灯線)50を図示左側のベースフレーム12を通って端子台40の一端子に接続するとともに、端子台40の他の二つの端子からAC入力を2分岐し、それぞれ渡り配線51、52として図示右側、下側の各ベースフレーム12に沿って配設する。また、図11に示すように、端子台41からの4本のDC電源線55、56、57、58をそれぞれ図示左側、右側、下側、上側の各ベースフレーム12に沿って配設する。
【0032】
次に、図12に示すように、LED照明灯10の照明灯本体11をベースフレーム12に取り付ける。このとき、DC電源線55、56、57、58をそれぞれ図示左側、右側、下側、上側の各照明灯本体11にコネクタ(図示せず)等を介して接続する。また、各照明灯本体11に透光性カバー13を装着するとともに、ベース2にカバー5を装着する。
【0033】
次に、図13に示すように、カバー5および各LED照明灯10の間に配線カバー6を配置する。このとき、各配線カバー6の一端は、カバー5の切欠き5a(図7)に、また他端はLED照明灯10の照明灯本体11の係合溝11a(図4)にそれぞれ係合している。
このようにして、LED照明灯10の配線作業が完了する。
【0034】
上記AC駆動型およびDC駆動型のいずれの場合においても、AC電源線50はアース線を含んでいてもよい。また、LED照明灯10が調光制御可能であるものについては、ベース2上に調光用の端子台を設け、当該端子台からの調光信号線をLED照明灯10に接続するようにしてもよい。
【0035】
端子ユニット40、41は、上述したように、それぞれを構成するユニットの種類および(または)個数を適宜選択することにより、所望の端子数を有する端子ユニットに変更できるようになっているので、調光用の端子台の設置も容易である。また、調光用の端子台に限らず、ユーザー側の使用環境や使用状況に応じて、必要な端子数をユーザー側で容易に選択できるようになっている。
【0036】
また、配線カバー6の取付けについては、接続ユニット1のカバー5の切欠き5a内に予め配線カバー6をスライド自在に収容しておき、カバー5をベース2に取り付けた後、カバー5の切欠き5aから配線カバー6を引き出して、その先端を照明灯本体11の係合溝11aに係合させるようにすればよい。あるいは、LED照明灯10の照明灯本体11の係合溝11a内に予め配線カバー6をスライド自在に収容しておき、接続ユニット1のカバー5をベース2に取り付けた後、照明灯本体11の係合溝11aから配線カバー6を引き出して、その先端を接続ユニット1のカバー5の切欠き5aに係合させるようにすればよい。
【0037】
次に、図14は、格子状配列のLED照明灯の配線の仕方の一例を示している。
ここでは、LED照明灯10を縦横4列ずつ配設する場合を例にとっている。同図において、実線の矢印はAC電源配線ルートを示し、破線の矢印はDC電源配線ルートを示している。また、一点鎖線で囲まれた接続ユニット1aは、電源ユニットおよび端子ユニットの双方を内蔵しており、接続ユニット1bは、電源ユニットを内蔵しておらず、端子ユニットのみを内蔵している。さらに、接続ユニット1b’は、電源ユニットも端子ユニットも内蔵しておらず、ベース2およびカバー5で囲繞される内部空間に何も収容していない空のユニットである。接続ユニット1b’は、他の接続ユニット1a、1bと外観上は何ら異なるところはなく、そのベース2およびカバー5で囲繞される内部空間の大きさも接続ユニット1a、1bと同様であって、電源ユニットおよび端子ユニットを収容し得るスペースを有している。
【0038】
図14に示す配線例の配線について、図14Aを参照しつつ説明する。図14Aは、図14の格子状配列の各格子点の座標位置を説明するための図であって、図示左上の格子点を原点(0,0)として、図示矢印方向にそれぞれx座標およびy座標をとって、各格子点の座標位置を表している。
【0039】
図14および図14Aに示すように、図示左上の原点(0,0)の接続ユニット1bに外部電源からのAC入力が入力されており、当該AC入力は、x軸(y=0)上の3本のLED照明灯10ならびに座標(1,0)および(2,0)の各接続ユニット1a、1bの内部を通って、図示右上の座標(3,0)の接続ユニット1aに入力されている。
【0040】
また、上記AC入力は、y軸(x=0)上の3本のLED照明灯10ならびに座標(0,1)および(0、2)の各接続ユニット1a、1bの内部を通って、図示左下の座標(0,3)の接続ユニット1aに入力されている。さらに、上記AC入力は、座標(0,1)の接続ユニット1aから横方向の2本のLED照明灯10および座標(1,1)の接続ユニット1bの内部を通って、座標(2,1)の接続ユニット1aに入力されるとともに、座標(0,2)の接続ユニット1bから横方向の3本のLED照明灯10ならびに座標(1,2)および(2,2)の各接続ユニット1a、1bの内部を通って、座標(3,2)の接続ユニット1aに入力されており、また、座標(0,3)の接続ユニット1aから横方向の2本のLED照明灯10および座標(1,3)の接続ユニット1bの内部を通って、座標(2,3)の接続ユニット1aに入力されている。
【0041】
その一方、DC出力は、図14および図14Aに示すように、座標(1,0)の接続ユニット1aから、座標(1,0)および原点(0,0)間のLED照明灯10、座標(1,0)および座標(2,0)間のLED照明灯10、ならびに座標(1,0)および座標(1,1)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(3,0)の接続ユニット1aから、座標(3,0)および座標(2,0)間のLED照明灯10、ならびに座標(3,0)および座標(3,1)間のLED照明灯10に入力されている。
【0042】
また、DC出力は、座標(0,1)の接続ユニット1aから、座標(0,1)および原点(0,0)間のLED照明灯10、座標(0,1)および座標(1,1)間のLED照明灯10、ならびに座標(0,1)および座標(0,2)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(2,1)の接続ユニット1aから、座標(2,1)および座標(2,0)間のLED照明灯10、座標(2,1)および座標(1,1)間のLED照明灯10、座標(2,1)および座標(3,1)間のLED照明灯10、ならびに座標(2,1)および座標(2,2)間のLED照明灯10に入力されている。
【0043】
さらに、DC出力は、座標(1,2)の接続ユニット1aから、座標(1,2)および座標(1,1)間のLED照明灯10、座標(1,2)および座標(0,2)間のLED照明灯10、座標(1,2)および座標(2,2)間のLED照明灯10、座標(1,2)および座標(2,2)間のLED照明灯10、ならびに座標(1,2)および座標(1,3)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(3,2)の接続ユニット1aから、座標(3,2)および座標(3,1)間のLED照明灯10、座標(3,2)および座標(2,2)間のLED照明灯10、ならびに座標(3,2)および座標(3,3)間のLED照明灯10に入力されている。
【0044】
また、DC出力は、座標(0,3)の接続ユニット1aから、座標(0,3)および座標(0,2)間のLED照明灯10、および座標(0,3)および座標(1,3)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(2,3)の接続ユニット1aから、座標(2,3)および座標(2,2)間のLED照明灯10、座標(2,3)および座標(1,3)間のLED照明灯10、ならびに座標(2,3)および座標(3,3)間のLED照明灯10に入力されている。
【0045】
このように、接続ユニット1a、1b、1b’を介して複数のLED照明灯10間の配線接続を行うことにより、各配線が乱雑に交錯することなく、各LED照明灯10間の配線作業が容易に行えるようになって、作業効率を向上できる。また、この場合には、接続ユニット1a、1bに内蔵された端子ユニットを介して配線を分岐できるので、複数のLED照明灯を格子状や放射状、ハニカム状等の様々な配列に配設できるようになる。
【0046】
さらに、この場合には、配線接続に必要な端子が接続ユニット1a、1bに集中的に配置されることになるので、配線の取回しが容易になる。その一方、ユーザー側でも、必要に応じて端子数の変更を容易に行えるので、LED照明灯の使用環境や使用状況に応じた柔軟な対応が可能になる。
【0047】
前記実施例においては、接続ユニット1のカバー5が単にベース2を覆う部材として用いられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図15、図16は、それぞれ接続ユニット1の第1、第2の変形例を示している。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0048】
図15に示す第1の変形例では、カバー5に表示灯7が設けられている点が前記実施例と異なっている。表示灯7は、例えばRGB対応のLEDから構成されている。また、この表示灯の駆動電源としては、接続ユニット1内部の電源ユニットが利用されており、これにより、表示灯専用の電源を別途用意する必要がなくなる。
【0049】
図16に示す第2の変形例では、カバー5に4つの表示灯7A、7B、7C、7Dが設けられている点が前記実施例と異なっている。表示灯7A、7B、7C、7Dは、例えばRGB対応のLEDから構成されている。また、これらの表示灯の駆動電源としても、接続ユニット1内部の電源ユニットが利用されており、これにより、表示灯専用の電源を別途用意する必要がなくなる。
【0050】
なお、第1、第2の変形例において、表示灯は、ベース2の側に設けるようにしてもよい。この場合、接続ユニット1内部の電源ユニットを利用することで、全体の構成を簡略化できる。また、表示灯の形態としては、例えば、ベース2の外周の一部または全周を光らせるようにすればよい。なお、表示灯のかわりに、監視カメラ等のカメラや、人体感知センサ等の生体検知センサ等を設けるようにしてもよい。これらの場合においても、接続ユニット1内部の電源ユニットを駆動電源として利用することにより、カメラや生体検知センサ等のアプリケーションを有する接続ユニットを簡単な構成で実現できる。表示灯、カメラまたは生体検知センサは、接続ユニットが備える前記電源ユニットから電力を供給されている。また、この場合には、カメラや生体検知センサ等のアプリケーションおよびその他のアプリケーションに電力を供給するための配線を接続ユニット内部で完結できるので、配線作業全体を効率的に行えるようになる。
【0051】
図17は、図16に示された4つの表示灯7A、7B、7C、7Dを有する接続ユニット1を介して、多数のLED照明灯10が格子状に接続された状態を示している。同図中、実線の斜線で示された領域Y1は、当該領域Y1を取り囲む各接続ユニット1の4つの表示灯のうち、領域Y1に接近した側に配置された表示灯が赤色に点灯している領域である。また、破線の斜線で示された領域Y2は、当該領域Y2を取り囲む各接続ユニット1の4つの表示灯のうち、領域Y2に接近した側に配置された表示灯が青色に点灯している領域である。
【0052】
すなわち、例えば、図17中の一点鎖線Aで囲む接続ユニット1においては、図17Aに示すように、4つの表示灯7A、7B、7C、7Dのすべてが赤色に点灯しており、また、図17中の一点鎖線Bで囲む接続ユニット1においては、図17Bに示すように、表示灯7A、7Bが赤色に点灯し、表示灯7Dが青色に点灯しており、表示灯7Cは消灯している。
【0053】
このように、各接続ユニット1における各表示灯の点灯の仕方を変えることにより、図17中の領域Y1は赤色の商品収納ヤードとして、領域Y2は青色の商品収納ヤードとして、それぞれ区別して用いることができるようになる。この場合、商品収納ヤードの変更の際には、表示灯の表示色を変えるだけでよいので、商品収納ヤードの変更も容易である。
【0054】
図18は、図15または図16に示された表示灯付き接続ユニット1を介して、多数のLED照明灯10を天井面に格子状に配設した状態を示している。この場合には、例えば緊急時において、所定の接続ユニット1の各表示灯を点滅させ、または順次点灯させることにより、建物内の人を避難通路に誘導する誘導灯として用いることができる(図18矢印参照)。あるいは、各表示灯を非常灯として用いることも可能である。
【0055】
非常灯として用いる場合には、接続ユニット1内部の電源ユニットが、電源の供給停止を検出するとともに、電源の供給停止時に非常用バッテリとして機能して、非常灯に電源を供給するように構成されている。この場合には、非常用バッテリを別途設ける必要がないので、非常灯を有する接続ユニットを簡単な構成で実現できる。
【0056】
〔他の実施例1〕
前記実施例では、電源ユニットが接続ユニット1のベース2に取り付けられた例を示したが、ベース2には端子ユニットのみを取り付け、電源ユニットはLED照明灯10のベースフレーム12に取り付けるようにしてもよい。
【0057】
〔他の実施例2〕
前記実施例では、端子ユニットおよび電源ユニットの双方が接続ユニット1のベース3に取り付けられた例を示したが、本発明は、端子ユニットまたは電源ユニットのいずれか一方または双方が、接続ユニット1のカバー5に取り付けられる場合にも同様に適用可能である。
【0058】
〔他の実施例3〕
前記実施例では、配線カバー6が接続ユニット1のカバー5に取り付けられた例を示したが、配線カバー6は、接続ユニット1のベース2に取り付けるようにしてもよい。
【0059】
〔他の実施例4〕
前記実施例では、配線カバー6が接続ユニット1のカバー5にスライド自在に設けられることにより、配線カバー6の伸長時の長さが調節可能になっている例を示したが、本発明の適用はこれには限定されない。配線カバー6は、伸縮自在な蛇腹形状を有していてもよく、あるいは、大きさが段階的に異なる複数の配線カバーを互いに入れ子式(つまりロッドアンテナや望遠鏡のようなテレスコピック式)にしてスライド自在に設けることにより、全体の長さを調節できるようにしてもよい。
【0060】
〔他の実施例5〕
前記実施例では、本発明による接続ユニット1が適用されるLED照明灯10の配列が格子状配列の場合を例にとって説明したが、本発明の適用は、格子状以外に、放射状やハニカム状等、任意の配列のものに適用可能である。例えばハニカム状配列の場合には、接続ユニット1のカバー5に均等間隔で3個の切欠きを形成するようにすればよい。
【0061】
〔他の実施例6〕
前記実施例では、天井面に設けられたLED照明灯に接続ユニットが適用された例を示したが、本発明による接続ユニットは、壁面に設けられたLED照明灯に適用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、複数のLED照明灯を接続する接続ユニットに好適である。
【符号の説明】
【0063】
1、1a、1b、1b’: 接続ユニット
2: ベース
3、30: 電源ユニット
4、40、41: 端子ユニット
5: カバー
6: 配線カバー
7、7A、7B、7C、7D: 表示灯
10: LED照明灯
11A: LED素子
【先行技術文献】
【特許文献】
【0064】
【特許文献1】特開2009−99363号公報(図6、図12参照)
【技術分野】
【0001】
本発明は、離隔配置された複数のLED照明灯の間の配線作業を容易にできるようにした接続ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置として、例えば発光ダイオード(LED)を用いた照明装置が種々提案されている。一般に、発光ダイオードは、蛍光灯に比べて、消費電力が低く、長寿命であるため、照明装置として最近注目されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば特開2009−99363号公報の図6および図12には、複数のLED照明ユニットを近接配置したものが提案されている。この場合には、各LED照明ユニットの一端にオスコネクタが、他端にメスコネクタがそれぞれ設けられており、隣り合う各LED照明ユニット間で一方のオスコネクタを他方のメスコネクタにそれぞれ連結することにより、各LED照明ユニットが長さ方向またはこれと直交する幅方向に複数個連結されるようになっている。このように、各照明ユニットを近接配置したレイアウトでは、各照明ユニット間の配線作業の問題は生じない。
【0004】
ところが、本願の図19に示すように、複数のLED照明ユニット100を離隔配置したレイアウトの場合、外部電源および各LED照明ユニット100の間、ならびに各LED照明ユニット100間を接続する配線101が必要になって、配線作業が煩雑になる。とくに、各LED照明ユニットを天井に離隔配置するレイアウトの場合には、互いに離れた各LED照明ユニット間を天井の下側で配線接続しようとすると、配線が室内に剥き出しになり見栄えが悪くなるため、天井の上側(裏側)で配線接続を行うことが考えられるが、この場合、配線が天井の上側と下側の間で行き来する構成となって、配線作業がさらに煩雑となる。また、各LED照明ユニットを放射状や格子状等に配設する場合には、各LED照明ユニットが交差する個所には多数の配線が集中して交錯することになるため、配線作業が一層煩雑になる。
【0005】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、離隔配置された複数のLED照明灯の間の配線作業を容易に行える接続ユニットを提供することにある。また、本発明は、このような接続ユニットにおいて、各LED照明灯に個別に電源ユニットを設ける必要をなくして、各LED照明灯間の配線作業をさらに容易に行えるようにしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、複数のLED照明灯の間に配置されて各LED照明灯間の配線接続を行うための接続ユニットを提供しており、この接続ユニットは、ベースと、ベースの上に着脱自在なカバーとを備え、ベースおよびカバーで囲繞される内部空間に端子ユニットが収容可能になっている(請求項1参照)。
【0007】
本発明によれば、複数のLED照明灯間の配線接続が接続ユニットを介して行われることにより、各配線が乱雑に交錯することなく、各LED照明灯間の配線作業が容易に行えるようになる。また、このとき、接続ユニットのベースおよびカバーで囲繞される内部空間に端子ユニットを収容した場合には、さらに配線作業が簡略化できるとともに、当該端子ユニットを介して配線を分岐できるようになるので、複数のLED照明灯を例えば格子状や放射状、ハニカム状に配列するなど、様々な配列に容易に対応できるようになる。
【0008】
また、本発明においては、端子ユニットが、LED照明灯に電源電流を供給するための電源線を含む配線が接続される端子を有している(請求項2参照)。
【0009】
本発明においては、端子ユニットがベースに取り付けられている(請求項3参照)。
【0010】
本発明においては、接続ユニットのベースおよびカバーで囲繞される内部空間にさらに電源ユニットが収容可能になっている(請求項4参照)。この場合には、例えば、複数のLED照明灯が直流駆動のLED照明灯を含んでいるときに、各LED照明灯にそれぞれ電源ユニットを設ける必要がなくなるので、LED照明灯全体の構成を簡略化できるとともに、各LED照明灯間の配線作業をさらに容易に行えるようになる。
【0011】
本発明においては、電源ユニットが、端子ユニットと一体にまたは端子ユニットに着脱自在に設けられている(請求項5参照)。
【0012】
本発明においては、接続ユニットが表示灯、カメラまたは生体検知センサを有している(請求項6参照)。
【0013】
本発明においては、接続ユニットが、当該接続ユニットとLED照明灯との間の配線を覆う長さ調節可能な配線カバーを有している(請求項7参照)。この場合には、露出する配線の長さに応じて配線カバーの長さを適宜調節することにより、配線カバーの切断作業が不要になって、配線作業を簡略化できる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、複数のLED照明灯間の配線接続が接続ユニットを介して行われることにより、各配線が乱雑に交錯することなく、各LED照明灯間の配線作業が容易に行えるようになる。また、このとき、接続ユニットのベースおよびカバーで囲繞される内部空間に端子ユニットを収容した場合には、さらに配線作業が簡略化できるとともに、当該端子ユニットを介して配線を分岐できるようになるので、複数のLED照明灯を例えば格子状や放射状、ハニカム状に配列するなど、様々な配列に容易に対応できるようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例による接続ユニットを介して多数のLED照明灯が格子状(碁盤目状)に連結された状態を示す図である。
【図2】接続ユニット(図1)の全体斜視図である。
【図3】接続ユニット(図2)の分解組立図である。
【図4】LED照明灯(図1)の分解組立図である。
【図5】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図6】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図7】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図8】各LED照明灯がAC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図9】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図10】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図11】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図12】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図13】各LED照明灯がDC駆動型である場合の配線作業を説明するための図である。
【図14】格子状配列のLED照明灯における配線の仕方の一例を示す図である。
【図14A】図14の格子状配列の各格子の座標位置を説明するための図である。
【図15】接続ユニットの第1の変形例の全体斜視図である。
【図16】接続ユニットの第2の変形例の全体斜視図である。
【図17】接続ユニット(図16)を介して格子状に連結された多数のLED照明灯を倉庫の天井面に適用した状態を示す図である。
【図17A】図17中のA部分の拡大図である。
【図17B】図17中のB部分の拡大図である。
【図18】接続ユニット(図15、図16)を介して格子状に連結された多数のLED照明灯を緊急時の誘導灯として用いた状態を説明するための図である。
【図19】離隔配置された従来のLED照明灯の配線作業を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施例による接続ユニットが天井用照明に適用された状態が示されている。同図に示すように、多数のLED照明灯10が、天井面Cpの縦方向および横方向に格子状(碁盤目状)に配設されている。各LED照明灯10は、接続ユニット1により互いに連結されている。
【0017】
図2および図3は、接続ユニット1を示している。ここでは、図1の格子状配列の中で各LED照明灯10が縦横に十字状に交差する部分の接続ユニット1を示している。接続ユニット1は、当該接続ユニット1を天井面Cpに取り付けるための取付部材である例えば金属製(樹脂製その他の材料製でも可)のベース2と、ベース2に取り付けられる電源ユニット3および端子ユニット4と、ベース2に着脱自在に装着されるカバー5とを備えている。接続ユニット1には、さらに、LED照明灯10との間の配線を覆う配線カバー6が設けられている。
【0018】
ベース2には、図3の一点鎖線に示すように、開孔2aが貫通形成されていてもよい。この開孔2aは、例えば、外部電源からの電源線を引き込むためのものである。電源ユニット3は、外部電源(例えばAC200V)から供給されたAC電流をDC電流に変換してLED照明灯10にDC電流を供給するためのものであって、定電圧回路または定電流回路を有している。また、電源ユニット3は、外部電源からの電源線が接続されるAC端子台(図示せず)を内蔵しており、当該端子台を一体に有している。ここでは、電源ユニット3が2つ設けられた例を示している。
【0019】
端子ユニット4は、電源ユニット3からのDC電流をLED照明灯10に供給するためのものであって、複数の端子を有している。端子ユニット4は、電源ユニット3と別個に、あるいは、電源ユニット3またはベース2に着脱自在に設けられている。電源ユニット3および端子ユニット4は、ベース2およびカバー5で囲繞される内部空間に収容されている。
【0020】
端子ユニット4は、単一または複数のユニットから構成されている。各ユニットには、所定数の端子が取り付けられており、端子の数や大きさの異なる複数種類のユニットが用意されている。ユニットの種類および(または)個数を適宜選択することにより、所望の端子数を有する端子ユニットを構成できるようになっており、これにより、LED照明灯10のレイアウトに応じた柔軟な対応が可能になっている。
【0021】
また、端子ユニット4をベース2に着脱自在に取り付ける構成としては、ベース2にDINレールを取り付け、当該DINレールに端子ユニット4を取り付けたり、または、端子ユニット4の取付部として、ベース2に嵌合部や把持部4A(図3参照)等を好ましくはベース2と一体的に設け、当該取付部に端子ユニット4を取り付けたり、あるいは、端子ユニット4をベース2にネジ止めしたりすることが考えられる。
【0022】
カバー5には、複数(ここでは4個)の切欠き5aが形成されており、各切欠き5aは、円周上に90度間隔で均等に配置されている。切欠き5aには、配線カバー6がスライド自在に支持される。各配線カバー6は、格子状に配列された各LED照明灯10の配設方向に配設される。ここでは、接続ユニット1として、各LED照明灯10が縦横に十字状に交差する部分の接続ユニットを示しているため、接続ユニット1に4つの配線カバー6が取り付けられた状態が示されている。図1の格子状配列において、角部の接続ユニット1については、直交する2つの配線カバー6が取り付けられ、同図の格子状配列において、角部を除く外周部分の接続ユニット1については、3つの配線カバー6が取り付けられている。
【0023】
LED照明灯10は、図4に示すように、複数のLED素子11Aを有する照明灯本体11と、照明灯本体11を天井面Cpに取り付けるためのベースフレーム12と、照明灯本体11の発光面を覆う着脱自在な透光性カバー13とを備えている。
【0024】
照明灯本体11は、ベースフレーム12にネジ止め固定されている。各LED素子11Aは、照明灯本体11の長手方向に沿って所定間隔を隔てて配列されている。照明灯本体11の天井面側の取付面には、長手方向に延びる係合溝11aが形成されており、溝11aには、対応する配線カバー6の端部が挿入されて係合するようになっている。ベースフレーム12の長手方向端部には、電源線を含む配線を通すための開孔12aが貫通形成されている。
【0025】
図3では、一例として、接続ユニット1のベース2に電源ユニット3および端子ユニット4の双方が設けられた場合を示したが、ベース2にいずれのユニットが設けられるかは、接続されるLED照明灯10がAC(交流)駆動型またはDC(直流)駆動型のいずれであるかによって異なる。以下、LED照明灯10の配線作業について、図5ないし図13を用いて説明する。図5ないし図8は、LED照明灯10がAC駆動型の場合を、図9ないし図13は、LED照明灯10がDC駆動型の場合をそれぞれ示している。
【0026】
<AC駆動型の場合>
図5に示すように、まず、LED照明灯10のベースフレーム12を取付面である天井面Cpに取り付ける。また、AC入力用の端子台(端子ユニット)40を接続ユニット1のベース2に設置するとともに、ベース2を天井面Cpに取り付ける。
【0027】
この状態から、図6に示すように、外部電源からのAC電源線(電灯線)50を図示左側のベースフレーム12を通って端子台40の一端子に接続するとともに、端子台40の他の二つの端子からAC入力を2分岐し、それぞれ渡り配線51、52として図示右側、下側の各ベースフレーム12に沿って配設する。なお、図示上側のベースフレーム12については、他のルートからの渡り配線(図示せず)が配設されている。
【0028】
次に、図7に示すように、LED照明灯10の照明灯本体11をベースフレーム12に取り付ける。このとき、AC電源線50を図示左側のLED照明灯10の照明灯本体11にコネクタ(図示せず)等を介して接続するとともに、渡り配線51、52をそれぞれ図示右側、下側の各LED照明灯10の照明灯本体11にコネクタ(図示せず)等を介して接続する。また、各照明灯本体11に透光性カバー13を装着するとともに、ベース2にカバー5を装着する。
【0029】
次に、図8に示すように、カバー5および各LED照明灯10の間に配線カバー6を配置する。このとき、各配線カバー6の一端は、カバー5の切欠き5a(図7)に、また他端はLED照明灯10の照明灯本体11の係合溝11a(図4)にそれぞれ係合している。
このようにして、LED照明灯10の配線作業が完了する。
【0030】
<DC駆動型の場合>
図9に示すように、まず、LED照明灯10のベースフレーム12を取付面である天井面Cpに取り付ける。また、AC入力用の端子台(端子ユニット)40と、AC電流をDC電流に変換するための電源ユニット30と、DC出力用(つまりLED電源供給用)の端子台(端子ユニット)41とを接続ユニット1のベース2に設置するとともに、ベース2を天井面Cpに取り付ける。なお、各端子台40、41は、電源ユニット30と別個に設けられており、または電源ユニット30に対して着脱自在に設けられている。
【0031】
この状態から、図10に示すように、外部電源からのAC電源線(電灯線)50を図示左側のベースフレーム12を通って端子台40の一端子に接続するとともに、端子台40の他の二つの端子からAC入力を2分岐し、それぞれ渡り配線51、52として図示右側、下側の各ベースフレーム12に沿って配設する。また、図11に示すように、端子台41からの4本のDC電源線55、56、57、58をそれぞれ図示左側、右側、下側、上側の各ベースフレーム12に沿って配設する。
【0032】
次に、図12に示すように、LED照明灯10の照明灯本体11をベースフレーム12に取り付ける。このとき、DC電源線55、56、57、58をそれぞれ図示左側、右側、下側、上側の各照明灯本体11にコネクタ(図示せず)等を介して接続する。また、各照明灯本体11に透光性カバー13を装着するとともに、ベース2にカバー5を装着する。
【0033】
次に、図13に示すように、カバー5および各LED照明灯10の間に配線カバー6を配置する。このとき、各配線カバー6の一端は、カバー5の切欠き5a(図7)に、また他端はLED照明灯10の照明灯本体11の係合溝11a(図4)にそれぞれ係合している。
このようにして、LED照明灯10の配線作業が完了する。
【0034】
上記AC駆動型およびDC駆動型のいずれの場合においても、AC電源線50はアース線を含んでいてもよい。また、LED照明灯10が調光制御可能であるものについては、ベース2上に調光用の端子台を設け、当該端子台からの調光信号線をLED照明灯10に接続するようにしてもよい。
【0035】
端子ユニット40、41は、上述したように、それぞれを構成するユニットの種類および(または)個数を適宜選択することにより、所望の端子数を有する端子ユニットに変更できるようになっているので、調光用の端子台の設置も容易である。また、調光用の端子台に限らず、ユーザー側の使用環境や使用状況に応じて、必要な端子数をユーザー側で容易に選択できるようになっている。
【0036】
また、配線カバー6の取付けについては、接続ユニット1のカバー5の切欠き5a内に予め配線カバー6をスライド自在に収容しておき、カバー5をベース2に取り付けた後、カバー5の切欠き5aから配線カバー6を引き出して、その先端を照明灯本体11の係合溝11aに係合させるようにすればよい。あるいは、LED照明灯10の照明灯本体11の係合溝11a内に予め配線カバー6をスライド自在に収容しておき、接続ユニット1のカバー5をベース2に取り付けた後、照明灯本体11の係合溝11aから配線カバー6を引き出して、その先端を接続ユニット1のカバー5の切欠き5aに係合させるようにすればよい。
【0037】
次に、図14は、格子状配列のLED照明灯の配線の仕方の一例を示している。
ここでは、LED照明灯10を縦横4列ずつ配設する場合を例にとっている。同図において、実線の矢印はAC電源配線ルートを示し、破線の矢印はDC電源配線ルートを示している。また、一点鎖線で囲まれた接続ユニット1aは、電源ユニットおよび端子ユニットの双方を内蔵しており、接続ユニット1bは、電源ユニットを内蔵しておらず、端子ユニットのみを内蔵している。さらに、接続ユニット1b’は、電源ユニットも端子ユニットも内蔵しておらず、ベース2およびカバー5で囲繞される内部空間に何も収容していない空のユニットである。接続ユニット1b’は、他の接続ユニット1a、1bと外観上は何ら異なるところはなく、そのベース2およびカバー5で囲繞される内部空間の大きさも接続ユニット1a、1bと同様であって、電源ユニットおよび端子ユニットを収容し得るスペースを有している。
【0038】
図14に示す配線例の配線について、図14Aを参照しつつ説明する。図14Aは、図14の格子状配列の各格子点の座標位置を説明するための図であって、図示左上の格子点を原点(0,0)として、図示矢印方向にそれぞれx座標およびy座標をとって、各格子点の座標位置を表している。
【0039】
図14および図14Aに示すように、図示左上の原点(0,0)の接続ユニット1bに外部電源からのAC入力が入力されており、当該AC入力は、x軸(y=0)上の3本のLED照明灯10ならびに座標(1,0)および(2,0)の各接続ユニット1a、1bの内部を通って、図示右上の座標(3,0)の接続ユニット1aに入力されている。
【0040】
また、上記AC入力は、y軸(x=0)上の3本のLED照明灯10ならびに座標(0,1)および(0、2)の各接続ユニット1a、1bの内部を通って、図示左下の座標(0,3)の接続ユニット1aに入力されている。さらに、上記AC入力は、座標(0,1)の接続ユニット1aから横方向の2本のLED照明灯10および座標(1,1)の接続ユニット1bの内部を通って、座標(2,1)の接続ユニット1aに入力されるとともに、座標(0,2)の接続ユニット1bから横方向の3本のLED照明灯10ならびに座標(1,2)および(2,2)の各接続ユニット1a、1bの内部を通って、座標(3,2)の接続ユニット1aに入力されており、また、座標(0,3)の接続ユニット1aから横方向の2本のLED照明灯10および座標(1,3)の接続ユニット1bの内部を通って、座標(2,3)の接続ユニット1aに入力されている。
【0041】
その一方、DC出力は、図14および図14Aに示すように、座標(1,0)の接続ユニット1aから、座標(1,0)および原点(0,0)間のLED照明灯10、座標(1,0)および座標(2,0)間のLED照明灯10、ならびに座標(1,0)および座標(1,1)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(3,0)の接続ユニット1aから、座標(3,0)および座標(2,0)間のLED照明灯10、ならびに座標(3,0)および座標(3,1)間のLED照明灯10に入力されている。
【0042】
また、DC出力は、座標(0,1)の接続ユニット1aから、座標(0,1)および原点(0,0)間のLED照明灯10、座標(0,1)および座標(1,1)間のLED照明灯10、ならびに座標(0,1)および座標(0,2)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(2,1)の接続ユニット1aから、座標(2,1)および座標(2,0)間のLED照明灯10、座標(2,1)および座標(1,1)間のLED照明灯10、座標(2,1)および座標(3,1)間のLED照明灯10、ならびに座標(2,1)および座標(2,2)間のLED照明灯10に入力されている。
【0043】
さらに、DC出力は、座標(1,2)の接続ユニット1aから、座標(1,2)および座標(1,1)間のLED照明灯10、座標(1,2)および座標(0,2)間のLED照明灯10、座標(1,2)および座標(2,2)間のLED照明灯10、座標(1,2)および座標(2,2)間のLED照明灯10、ならびに座標(1,2)および座標(1,3)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(3,2)の接続ユニット1aから、座標(3,2)および座標(3,1)間のLED照明灯10、座標(3,2)および座標(2,2)間のLED照明灯10、ならびに座標(3,2)および座標(3,3)間のLED照明灯10に入力されている。
【0044】
また、DC出力は、座標(0,3)の接続ユニット1aから、座標(0,3)および座標(0,2)間のLED照明灯10、および座標(0,3)および座標(1,3)間のLED照明灯10に入力されるとともに、座標(2,3)の接続ユニット1aから、座標(2,3)および座標(2,2)間のLED照明灯10、座標(2,3)および座標(1,3)間のLED照明灯10、ならびに座標(2,3)および座標(3,3)間のLED照明灯10に入力されている。
【0045】
このように、接続ユニット1a、1b、1b’を介して複数のLED照明灯10間の配線接続を行うことにより、各配線が乱雑に交錯することなく、各LED照明灯10間の配線作業が容易に行えるようになって、作業効率を向上できる。また、この場合には、接続ユニット1a、1bに内蔵された端子ユニットを介して配線を分岐できるので、複数のLED照明灯を格子状や放射状、ハニカム状等の様々な配列に配設できるようになる。
【0046】
さらに、この場合には、配線接続に必要な端子が接続ユニット1a、1bに集中的に配置されることになるので、配線の取回しが容易になる。その一方、ユーザー側でも、必要に応じて端子数の変更を容易に行えるので、LED照明灯の使用環境や使用状況に応じた柔軟な対応が可能になる。
【0047】
前記実施例においては、接続ユニット1のカバー5が単にベース2を覆う部材として用いられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図15、図16は、それぞれ接続ユニット1の第1、第2の変形例を示している。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0048】
図15に示す第1の変形例では、カバー5に表示灯7が設けられている点が前記実施例と異なっている。表示灯7は、例えばRGB対応のLEDから構成されている。また、この表示灯の駆動電源としては、接続ユニット1内部の電源ユニットが利用されており、これにより、表示灯専用の電源を別途用意する必要がなくなる。
【0049】
図16に示す第2の変形例では、カバー5に4つの表示灯7A、7B、7C、7Dが設けられている点が前記実施例と異なっている。表示灯7A、7B、7C、7Dは、例えばRGB対応のLEDから構成されている。また、これらの表示灯の駆動電源としても、接続ユニット1内部の電源ユニットが利用されており、これにより、表示灯専用の電源を別途用意する必要がなくなる。
【0050】
なお、第1、第2の変形例において、表示灯は、ベース2の側に設けるようにしてもよい。この場合、接続ユニット1内部の電源ユニットを利用することで、全体の構成を簡略化できる。また、表示灯の形態としては、例えば、ベース2の外周の一部または全周を光らせるようにすればよい。なお、表示灯のかわりに、監視カメラ等のカメラや、人体感知センサ等の生体検知センサ等を設けるようにしてもよい。これらの場合においても、接続ユニット1内部の電源ユニットを駆動電源として利用することにより、カメラや生体検知センサ等のアプリケーションを有する接続ユニットを簡単な構成で実現できる。表示灯、カメラまたは生体検知センサは、接続ユニットが備える前記電源ユニットから電力を供給されている。また、この場合には、カメラや生体検知センサ等のアプリケーションおよびその他のアプリケーションに電力を供給するための配線を接続ユニット内部で完結できるので、配線作業全体を効率的に行えるようになる。
【0051】
図17は、図16に示された4つの表示灯7A、7B、7C、7Dを有する接続ユニット1を介して、多数のLED照明灯10が格子状に接続された状態を示している。同図中、実線の斜線で示された領域Y1は、当該領域Y1を取り囲む各接続ユニット1の4つの表示灯のうち、領域Y1に接近した側に配置された表示灯が赤色に点灯している領域である。また、破線の斜線で示された領域Y2は、当該領域Y2を取り囲む各接続ユニット1の4つの表示灯のうち、領域Y2に接近した側に配置された表示灯が青色に点灯している領域である。
【0052】
すなわち、例えば、図17中の一点鎖線Aで囲む接続ユニット1においては、図17Aに示すように、4つの表示灯7A、7B、7C、7Dのすべてが赤色に点灯しており、また、図17中の一点鎖線Bで囲む接続ユニット1においては、図17Bに示すように、表示灯7A、7Bが赤色に点灯し、表示灯7Dが青色に点灯しており、表示灯7Cは消灯している。
【0053】
このように、各接続ユニット1における各表示灯の点灯の仕方を変えることにより、図17中の領域Y1は赤色の商品収納ヤードとして、領域Y2は青色の商品収納ヤードとして、それぞれ区別して用いることができるようになる。この場合、商品収納ヤードの変更の際には、表示灯の表示色を変えるだけでよいので、商品収納ヤードの変更も容易である。
【0054】
図18は、図15または図16に示された表示灯付き接続ユニット1を介して、多数のLED照明灯10を天井面に格子状に配設した状態を示している。この場合には、例えば緊急時において、所定の接続ユニット1の各表示灯を点滅させ、または順次点灯させることにより、建物内の人を避難通路に誘導する誘導灯として用いることができる(図18矢印参照)。あるいは、各表示灯を非常灯として用いることも可能である。
【0055】
非常灯として用いる場合には、接続ユニット1内部の電源ユニットが、電源の供給停止を検出するとともに、電源の供給停止時に非常用バッテリとして機能して、非常灯に電源を供給するように構成されている。この場合には、非常用バッテリを別途設ける必要がないので、非常灯を有する接続ユニットを簡単な構成で実現できる。
【0056】
〔他の実施例1〕
前記実施例では、電源ユニットが接続ユニット1のベース2に取り付けられた例を示したが、ベース2には端子ユニットのみを取り付け、電源ユニットはLED照明灯10のベースフレーム12に取り付けるようにしてもよい。
【0057】
〔他の実施例2〕
前記実施例では、端子ユニットおよび電源ユニットの双方が接続ユニット1のベース3に取り付けられた例を示したが、本発明は、端子ユニットまたは電源ユニットのいずれか一方または双方が、接続ユニット1のカバー5に取り付けられる場合にも同様に適用可能である。
【0058】
〔他の実施例3〕
前記実施例では、配線カバー6が接続ユニット1のカバー5に取り付けられた例を示したが、配線カバー6は、接続ユニット1のベース2に取り付けるようにしてもよい。
【0059】
〔他の実施例4〕
前記実施例では、配線カバー6が接続ユニット1のカバー5にスライド自在に設けられることにより、配線カバー6の伸長時の長さが調節可能になっている例を示したが、本発明の適用はこれには限定されない。配線カバー6は、伸縮自在な蛇腹形状を有していてもよく、あるいは、大きさが段階的に異なる複数の配線カバーを互いに入れ子式(つまりロッドアンテナや望遠鏡のようなテレスコピック式)にしてスライド自在に設けることにより、全体の長さを調節できるようにしてもよい。
【0060】
〔他の実施例5〕
前記実施例では、本発明による接続ユニット1が適用されるLED照明灯10の配列が格子状配列の場合を例にとって説明したが、本発明の適用は、格子状以外に、放射状やハニカム状等、任意の配列のものに適用可能である。例えばハニカム状配列の場合には、接続ユニット1のカバー5に均等間隔で3個の切欠きを形成するようにすればよい。
【0061】
〔他の実施例6〕
前記実施例では、天井面に設けられたLED照明灯に接続ユニットが適用された例を示したが、本発明による接続ユニットは、壁面に設けられたLED照明灯に適用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、複数のLED照明灯を接続する接続ユニットに好適である。
【符号の説明】
【0063】
1、1a、1b、1b’: 接続ユニット
2: ベース
3、30: 電源ユニット
4、40、41: 端子ユニット
5: カバー
6: 配線カバー
7、7A、7B、7C、7D: 表示灯
10: LED照明灯
11A: LED素子
【先行技術文献】
【特許文献】
【0064】
【特許文献1】特開2009−99363号公報(図6、図12参照)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLED照明灯の間に配置され、各LED照明灯間の配線接続を行うための接続ユニットであって、
ベースと、
前記ベースの上に着脱自在なカバーとを備え、
前記ベースおよびカバーで囲繞される内部空間には、端子ユニットが収容可能になっている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項2】
請求項1において、
前記端子ユニットが、前記LED照明灯に電源電流を供給するための電源線を含む配線が接続される端子を有している、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項3】
請求項1において、
前記端子ユニットが、前記ベースに取り付けられている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項4】
請求項1において、
前記内部空間には、さらに電源ユニットが収容可能になっている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項5】
請求項4において、
前記電源ユニットが、前記端子ユニットと一体にまたは前記端子ユニットに着脱自在に設けられている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項6】
請求項1において、
当該接続ユニットが、表示灯、カメラまたは生体検知センサを有している、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項7】
請求項1において、
前記接続ユニットが、当該接続ユニットとLED照明灯との間の配線を覆う長さ調節可能な配線カバーを有している、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項1】
複数のLED照明灯の間に配置され、各LED照明灯間の配線接続を行うための接続ユニットであって、
ベースと、
前記ベースの上に着脱自在なカバーとを備え、
前記ベースおよびカバーで囲繞される内部空間には、端子ユニットが収容可能になっている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項2】
請求項1において、
前記端子ユニットが、前記LED照明灯に電源電流を供給するための電源線を含む配線が接続される端子を有している、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項3】
請求項1において、
前記端子ユニットが、前記ベースに取り付けられている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項4】
請求項1において、
前記内部空間には、さらに電源ユニットが収容可能になっている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項5】
請求項4において、
前記電源ユニットが、前記端子ユニットと一体にまたは前記端子ユニットに着脱自在に設けられている、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項6】
請求項1において、
当該接続ユニットが、表示灯、カメラまたは生体検知センサを有している、
ことを特徴とする接続ユニット。
【請求項7】
請求項1において、
前記接続ユニットが、当該接続ユニットとLED照明灯との間の配線を覆う長さ調節可能な配線カバーを有している、
ことを特徴とする接続ユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図14A】
【図15】
【図16】
【図17】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図14A】
【図15】
【図16】
【図17】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2013−12302(P2013−12302A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142427(P2011−142427)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】
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