説明

接近通知装置、接近通知方法及びプログラム。

【課題】ユーザとサービス業者の双方が利益を得ることができる接近通知装置、接近通知方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】位置情報制御装置300は、サービス業者、ユーザの位置情報を保管する。サービス業者装置200は、所定の時間経過に従って位置情報を位置情報制御装置300に送信する。接近通知装置100は、位置情報制御装置300からサービス業者装置200の位置情報を受信し、サービス業者がユーザに達するまでの所要距離及び時間を求め、接近していると判別した場合にユーザに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接近通知装置、接近通知方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会に伴い、飲食物の出前サービスの他に、クリーニン店や豆腐店等の出前サービスを提供するサービス業者が増加している。
【0003】
このようなユーザ訪問型のサービス業者は、ユーザの不在等によりユーザと接触できず、不利益を被る場合があり、訪問されるユーザにとっても、特に依頼の無いサービス業者の訪問や、必要なサービス業者の未訪問等により不利益を被る場合がある。すなわち、ユーザとサービス業者は、両者の意識の違いにより不利益を被るという問題がある。
【0004】
このような問題に対して特許文献1は、配達業者が配達の直前に自動で配達先の住宅に電話をかけることで、ユーザが在宅しているか否かを確認する配達ナビゲーション装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−35192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1が開示する配達ナビゲーション装置は、ユーザが在宅しているか否かを判別することで配達業者の不利益を避けることができるが、ユーザは配達業者等に対して積極的に意思表示することができない。
【0007】
サービス業者の利益のみでは無く、ユーザとサービス業者の双方の利益を守るためには、ユーザが積極的に意思表示することで好みのサービスを受けることができ、サービス業者がサービスを求めているユーザと確実に接触することができるサービス形態の手法が求められている。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザとサービス業者の双方が利益を得ることができる接近通知装置、接近通知方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る接近通知装置は、
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得手段が求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数手段と、
前記接近状態計数手段が求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別手段と、
前記接近業者判別手段の判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る接近通知方法は、
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップで取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得ステップで求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数ステップと、
前記接近状態計数ステップで求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別ステップと、
前記接近業者判別ステップでの判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る接近通知プログラムは、
コンピュータに、
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップで取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得ステップで求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数ステップと、
前記接近状態計数ステップで求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別ステップと、
前記接近業者判別ステップでの判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示ステップと、を実行させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザとサービス業者の双方が利益を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る接近通知システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る各装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る接近通知システムの構成例を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係る接近通知システムの各DBに記憶されているデータの一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る接近通知システムにおいて、サービス業者が位置情報を更新する際の動作を示すフロー図である。
【図6】第1の実施形態に係る接近通知システムにおいて、接近通知装置がサービス業者の接近情報を求める際の動作を示すフロー図である。
【図7】第1の実施形態に係る接近通知システムの動作の具体例を説明するための図である。
【図8】第2の実施形態に係る接近通知システムの構成例を示すブロック図である。
【図9】第2の実施形態に係る接近通知システムの各DBに記憶されているデータの一例を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係る接近通知システムにおいて、ユーザがサービス業者に対して訪問を依頼する際の動作を示すフロー図である。
【図11】第2の実施形態に係る接近通知システムにおいて、サービス業者がユーザに対して訪問する旨を通知する際の動作を示すフロー図である。
【図12】第2の実施形態に係る接近通知システムの動作の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明において、サービス業者とは、ユーザにサービスを提供する業者のことであり、例えば、宅配業者やクリーニング業者等である。
【0015】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る接近通知システム10について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る接近通知システム10は、図1に示すように、接近通知装置100〜100と、サービス業者装置200〜200と、位置情報制御装置300と、ネットワーク400と、から構成される。
【0016】
接近通知システム10は、ユーザが所望するサービスを予め設定することで、ユーザが受けたいサービスを提供する業者が接近した際に、その接近情報をユーザに通知することができる。
【0017】
なお、接近通知装置100〜100は、それぞれ装置構成は同一である。そのため、以下で接近通知装置100〜100について説明するときは「接近通知装置100」と記載する。また、サービス業者装置200〜200についても同様であり、以下でサービス業者装置200〜200について説明するときは「サービス業者装置200」と記載する。
【0018】
接近通知装置100、サービス業者装置200、位置情報制御装置300は、それぞれ図2に示すように、制御部510と、主記憶部520と、外部記憶部530と、操作部540と、表示部550と、送受信部560と、から構成されている。主記憶部520と、外部記憶部530と、操作部540と、表示部550と、送受信部560とは、いずれも内部バス500を介して制御部510と接続している。
【0019】
送受信部560は、ネットワーク400に接続する網終端装置または無線通信装置と、それに接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースから構成されている。送受信部560は、図1に示す各装置からネットワーク400を介して送信された要求や情報等を受信する。また、送受信部560は、受信した要求や情報等を、制御部510に供給する。
【0020】
外部記憶部530は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random−Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、後述する各処理を制御部510に行わせるためのプログラム590を予め記憶し、また、制御部510の指示に従って、外部記憶部530が記憶するデータを制御部510に供給し、制御部510から供給されたデータを記憶する。
【0021】
主記憶部520は、RAM(Random−Access Memory)等から構成され、外部記憶部530に記憶されているプログラム590を読み込み、さらに制御部510の作業領域としても使用される。
【0022】
制御部510は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部530に記憶されているプログラム590に従って、後述する各処理を実行する。
【0023】
操作部540は、キーボードやマウス、操作キーやタッチパネルなどの入力デバイス等と、入力デバイス等を内部バス500に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部540は、ユーザの指示を処理する機能を備え、ユーザの操作によって入力されたデータを制御部510に供給する。
【0024】
表示部550は、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)等から構成されている。表示部550は、各データや情報等を表示する。
【0025】
続いて、図1に示す接近通知装置100とサービス業者装置200及び位置情報制御装置300の機能ブロックについて説明する。接近通知装置100は、ユーザ指示制御部101と、位置参照要求部102と、接近業者判別部103と、GPS(Global Positioning System)受信部104と、接近情報表示部105と、通知対象業者データベース(以下、通知対象業者DBとする)106と、閾値データベース(以下、閾値DBとする)107と、接近業者データベース(以下、接近業者DBとする)108と、を備え、ユーザが保持又は使用する装置であり、サービス業者が接近しているか否かの判別をする。
【0026】
通知対象業者DB106は、外部記憶部530に備えられ、図4(A)に示すように、サービス業者IDと、サービス業者の位置と、その位置にサービス業者が存在していたときの時刻と、を関連付けて記憶する。通知対象業者DB106に記憶されているサービス業者IDは、ユーザがサービスの受給を望んでいるサービス業者のIDであり、サービス業者を一意に特定できる値であれば任意である。例えば、ハッシュ値や、サービス業者装置200が備えるLANインタフェースのMAC(Media Access Contorol address)アドレス等である。これは、ユーザの操作によって記憶される。また、サービス業者の位置は、緯度・経度によって表されるが、これに限られず、例えば、現在いる住所を電子データに変換して記憶しても良く、特定の基準点から東西南北への距離で表しても良い。
【0027】
閾値DB107は、外部記憶部530に備えられ、図4(B)に示すように、サービス業者がユーザに達するまでの所要距離及び時間の閾値を記憶する。これらの閾値は、予め閾値DB107に記憶されていてもよく、ユーザの操作によって記憶されてもよい。
【0028】
接近業者DB108は、外部記憶部530に備えられ、図4(C)に示すように、サービス業者IDと、サービス業者がユーザの位置に達するまでの所要距離と、サービス業者がその所要距離が必要な位置に存在していた時刻と、サービス業者がユーザの位置に達する予定時刻と、を関連付けて記憶する。
【0029】
図3に戻り、ユーザ指示制御部101と位置参照要求部102と接近業者判別部103とGPS受信部104及び接近情報表示部105は、プログラム590により提供され、制御部510及び主記憶部520が協働して動作することで実現される機能部である。
【0030】
ユーザ指示制御部101は、ユーザの指示を制御する。ユーザは接近通知装置100を操作することでサービスの受給を望むサービス業者を指定し、ユーザ指示制御部101は、操作部540を介してサービス業者IDを受信する。ユーザ指示制御部101は、受信したサービス業者IDを通知対象業者DB106に記憶する。
【0031】
位置参照要求部102は、通知対象業者DB106を参照してサービス業者IDを取得し、取得したサービス業者IDと共に位置参照要求を位置情報制御装置300に送信する。なお、通知対象業者DB106から取得するサービス業者IDは少なくとも一つ以上あれば良く、単数でも複数でも良い。位置情報制御装置300から参照結果を受信すると、位置参照要求部102は、参照結果を通知対象業者DB106に記憶する。また、位置参照要求部102は、タイマーを備え、タイマーに起因して動作を開始する。
【0032】
接近業者判別部103は、通知対象業者DB106を参照し、ユーザの位置に達するまでの所要距離及び時間を求める。さらに接近業者判別部103は、閾値DB107を参照し、求めた所要距離及び時間が閾値を下回るサービス業者の位置情報のみを、接近業者DB108に記憶する。閾値を上回るサービス業者の情報は、接近業者DB108に記憶されず、そのサービス業者は接近しているとみなされない。なお、所要距離及び時間は、サービス業者の位置とユーザの位置とを基に求められ、ユーザの位置情報は、GPS受信部104を介して求められる。
【0033】
GPS受信部104は、GPS受信アンテナを備え、GPS衛星から受信した複数のGPS信号を基に現在の位置を求め、求めた位置を接近業者判別部103に出力する。なお、GPS信号を用いた現在位置の求め方は公知である。
【0034】
接近情報表示部105は、接近業者DB108を参照し、表示部550に接近しているサービス業者の情報を表示させる。表示させる情報は、サービス業者名又はID、到着予定時刻、所要距離等であるが、これに限られず、サービス業者名又はIDのみ表示してもよく、到着予定時刻のみ表示してもよい。
【0035】
次に、サービス業者装置200は、位置取得部201と、位置更新要求部202と、GPS受信部203と、現在位置データベース(以下、現在位置DBとする)204と、を備え、サービス業者が移動中に保持又は使用する装置であり、サービス業者の位置情報を取得する。
【0036】
現在位置DB204は、外部記憶部530に備えられ、図4(D)に示すように、サービス業者IDと、現在の位置と、現在の時刻と、を記憶する。サービス業者IDは、予め外部記憶部530に記憶されている。
【0037】
図3に戻り、位置取得部201と位置更新要求部202及びGPS受信部203は、プログラム590により提供され、制御部510及び主記憶部520が協働して動作することで実現される機能部である。
【0038】
位置取得部201は、サービス業者IDと、現在の時刻と、現在の位置と、を取得し、取得した各データを現在位置DB204に記憶する。位置取得部201は、タイマーを備えており、タイマーに起因して動作を開始し、さらにタイマーから現在の時刻を取得する。また、現在の位置は、GPS受信部203を介して取得する。
【0039】
位置更新要求部202は、位置取得部201が取得した位置情報を、現在位置DB204を参照して取得し、取得した位置情報と共に位置更新要求を位置情報制御装置300に送信する。
【0040】
GPS受信部203は、接近通知装置100におけるGPS受信部104と同等の構成、機能を成し、求めた位置を位置取得部201に出力する。
【0041】
次に、位置情報制御装置300は、位置参照部301と、位置更新部302と、位置情報データベース(以下、位置情報DBとする)303と、を備え、サービス業者の位置情報を制御する。
【0042】
位置情報DB303は、外部記憶部530に備えられ、図4(E)に示すように、サービス業者IDと、サービス業者の位置と、サービス業者の位置を記憶した時刻と、を関連付けて記憶する。
【0043】
図3に戻り、位置参照部301と位置更新部302は、プログラム590により提供され、制御部510及び主記憶部520が協働して動作することで実現される機能部である。
【0044】
位置参照部301は、接近通知装置100から後述する位置参照要求を受信すると、位置情報DB303を参照して該当するサービス業者の位置情報を取得する。位置参照部301は、取得したサービス業者の位置情報を、ネットワーク400を介して接近通知装置100に返送する。
【0045】
位置更新部302は、サービス業者装置200から後述する位置更新要求を受信すると、位置情報DB303に記憶されているサービス業者の位置情報を更新する。位置更新部302は、そのサービス業者の位置情報が記憶されていない場合は、位置情報DB303にサービス業者の位置情報を追加する。
【0046】
以上が、接近通知システム10の構成である。
【0047】
続いて、接近通知システム10の動作について図面を参照して説明する。初めに、サービス業者が位置情報を更新する際の動作について説明する。
【0048】
サービス業者が移動中に保持又は使用するサービス業者装置200は、位置取得部201が備えるタイマーに起因して、図5に示す位置取得処理を開始する。例えば、タイマー値は5分、10分等であるが、任意である。
【0049】
位置取得部201は、位置取得処理を開始すると、初めに外部記憶部530を参照してサービス業者ID(SID)を取得する(S101)。
【0050】
さらに位置取得部201は、タイマーを基に現在の時刻Tを取得し(S102)、GPS受信部203を基に現在位置Pを取得する(S103)。
【0051】
それぞれの情報を取得すると、位置取得部201は、取得したデータ(SID、T、P)を関連付けて現在位置DB204に記憶する(S104)。
【0052】
位置更新要求部202は、現在位置DB204に位置情報が記憶されると、記憶されている各データ(SID、T、P)と共に、位置情報制御装置300に位置更新要求を送信し(S105)、処理を終了する。
【0053】
位置情報制御装置300は、サービス業者装置200から位置更新要求を受信すると、位置更新処理を開始する。まず、位置更新部302は、位置更新要求と共に、位置更新要求を送信したサービス業者装置200の位置情報(SID、T、P)を受信する(S106)。
【0054】
位置更新部302は、受信したサービス業者ID(SID)が位置情報DB303に記憶されているか否かを判別する(S107)。
【0055】
受信したサービス業者ID(SID)が位置情報DB303に記憶されている場合、位置更新部302は、サービス業者ID(SID)と、それに関連付けて記憶されている位置情報(T_old、P_old)、すなわち、過去の位置情報を削除し(S108)、受信した位置情報(SID、T、P)、すなわち、最新の位置情報を記憶し(S109)、処理を終了する。
【0056】
受信したサービス業者ID(SID)が位置情報DB303に記憶されていない場合、位置更新部302は、受信した位置情報(SID、T、P)を記憶し(S109)、処理を終了する。
【0057】
なお、ステップS107からステップS109までの処理は、データ格納処理であるが、一度データを削除したから新たに記憶する必要は無く(S108、S109)、直接上書きしても良い。
【0058】
以上が、サービス業者が位置情報を更新する際の動作である。
【0059】
続いて、接近通知装置100がサービス業者の接近情報を求める際の動作について説明する。
【0060】
ユーザが保持又は使用する接近通知装置100は、位置参照要求部102が備えるタイマーに起因して、図6に示す接近業者判別処理を開始する。例えば、タイマー値は5分、10分等であるが、任意である。
【0061】
位置参照要求部102は、通知対象業者DB106に記憶されているサービス業者IDを取得し(S201)、取得したサービス業者ID(SID1、SID2・・SIDn)と共に、位置参照要求を位置情報制御装置300に対して送信する(S202)。
【0062】
位置情報制御装置300は、接近通知装置100から位置参照要求を受信すると、位置参照処理を開始する。まず、位置参照部301は、位置参照要求と共にサービス業者ID(SID1、SID2・・SIDn)を受信する(S203)。
【0063】
位置参照部301は、位置情報DB303を参照し、受信したサービス業者ID(SIDm、m=1・・n)の位置情報が記憶されているか否かを判別する(S204)。
【0064】
受信したサービス業者ID(SIDm)が位置情報DB303に記憶されている場合、位置参照部301は、サービス業者ID(SIDm)と、それに関連付けて記憶されている位置情報(Tm、Pm)を取得し(S205)、受信した全てのサービス業者ID(SID1・・SIDn)の判別が終了したか否かを判別する(S206)。
【0065】
受信したサービス業者ID(SID)が位置情報DB303に記憶されていない場合、位置参照部301は、受信した全てのサービス業者ID(SID1・・SIDn)の判別が終了したか否かを判別する(S206)。
【0066】
受信した全てのサービス業者ID(SID1・・SIDn)の判別が終了していない場合、位置参照部301は、ステップS204に戻り再度サービス業者IDが位置情報DB303に記憶されているか否かを判別する。
【0067】
受信した全てのサービス業者ID(SID1・・SIDn)の判別が終了した場合、位置参照部301は、取得した位置情報(SID1、T1、P1・・SIDn、Tn、Pn)を一括で接近通知装置100に返送し(S207)、処理を終了する。
【0068】
接近通知装置100は、位置情報制御装置300から位置情報を受信すると(S208)、位置参照要求部102は、受信した位置情報(SID1、T1、P1・・SIDn、Tn、Pn)をそれぞれ通知対象業者DB106に関連付けて記憶する(S209)。
【0069】
接近業者判別部103は、通知対象業者DB106に位置情報(SID1、T1、P1・・SIDn、Tn、Pn)が記憶されると、記憶されているサービス業者ID(SID1・・SIDn)それぞれについて、各サービス業者が該接近通知装置100に達するまでの所要距離及び時間(RD1、RT1・・RDn、RTn)を求める(S210)。
【0070】
なお、所要距離及び時間は、GPS受信部104を介して取得する接近通知装置100の位置と、通知対象業者DB106に記憶されているサービス業者の位置を基に求められ、この手法は公知である。
【0071】
接近業者判別部103は、所要距離及び時間(RD1、RT1・・RDn、RTn)を求めると、閾値DB107に記憶されている各閾値を基に、それぞれについて、所要距離及び時間(RD、RT)が閾値を超えているか否かを判別する(S211)。
【0072】
所要距離RDが閾値DB107に記憶されている閾値よりも小さく、かつ、所要時間RTが閾値DB107に記憶されている閾値よりも小さい場合、接近業者判別部103は、所要時間RTから到着予定時刻ATを求め(S212)、求めた所要距離RDと到着予定時刻AT及び参照結果の時刻Tを、サービス業者ID(SID)に関連付けて、接近業者DB108に記憶する(S213)。上述の閾値の条件を満たさない場合、接近業者判別部103は、処理を終了する。
【0073】
接近業者判別処理によって、接近していると判別されたサービス業者の位置情報(SID、T、RD、AT)が接近業者DB108に記憶されると、接近情報表示部105は、表示部550を介してサービス業者が接近している旨の情報をユーザに通知する(S214)。
【0074】
以上が、接近通知装置100がサービス業者の接近情報を求める際の動作である。
【0075】
続いて、理解を容易にするため、接近通知装置100の具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0076】
図7に示すように、接近通知装置100が備える通知対象業者DB106は、予め「豆腐店A」、「クリーニング店B」、「市電バスE」のサービス業者IDが記憶されている。すなわち、接近通知装置100は、「豆腐店A」、「クリーニング店B」、「市電バスE」のいずれかのサービス業者がユーザに接近した際、ユーザに接近した旨の通知をすることとなる。
【0077】
サービス業者「クリーニング店B」がユーザに向かって接近している場合、「クリーニング店B」のサービス業者装置200は、タイマーに起因して取得した位置情報と共に、位置情報制御装置300に位置更新要求Aを送信する。図7の場合、「クリーニング店B」は、13時10分に、緯度X3、経度Y5にいることとなる。
【0078】
位置情報制御装置300は、「クリーニング店B」のサービス業者装置200から位置更新要求Aを受信すると、位置情報DB303を更新する。
【0079】
一方で、接近通知装置100は、通知対象業者DB106に記憶されている各サービス業者の接近情報を求めるため、タイマーに起因して位置参照要求Bを位置情報制御装置300に送信する。接近通知装置100は、位置情報制御装置300が「クリーニング店B」の位置情報を更新した後に位置参照要求Bを送信すると、最新の「クリーニング店B」の位置情報と共に位置参照結果Cを取得し、通知対象業者DB106に記憶する。
【0080】
通知対象業者DB106に記憶されている「クリーニング店B」の位置情報を基に求めた所要距離が150m、所要時間が3分の場合、いずれの値も閾値DB107に記憶されている閾値よりも小さいため、求めた所要距離及び時間は接近業者DB108に記憶されることになる。
【0081】
接近通知装置100は、接近業者DB108に「クリーニング店B」の接近情報が記憶されると、表示部550を介してユーザに「クリーニング店B」が接近している旨を通知する。
【0082】
以上説明したように、本実施形態に係る接近通知システム10は、ユーザがサービスの受給を所望する業者を予め設定することができるため、ユーザが受けたいサービスを提供する業者が接近した際に、その旨をユーザに知らせることができ、ユーザの利益を守ることができる。
【0083】
また、サービス業者が接近していない場合は通知されないため、ユーザは、例えば宅配業者などの到着を待つ必要が無くなり、時間を有効に使うことができる。
【0084】
また、本実施形態に係る接近通知システム10は、サービス業者が移動している際に、ユーザにサービス業者の存在を知らせることができるため、多くのユーザの声かけ等によるサービスの利用を促進することができ、サービス業者の利益を守ることができる。
【0085】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る接近通知システム11について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る接近通知システム11は、図1に示す第1の実施形態に係る接近通知システム10と同様に、接近通知装置110〜110と、サービス業者装置210〜210と、位置情報制御装置310と、ネットワーク400と、から構成される。なお、以下の説明で第1の実施形態と機能が同様である部分については、第1の実施形態と同様の符号で示す。
【0086】
接近通知システム11は、ユーザが積極的に訪問して欲しいサービス業者を予め設定することで、サービス業者がユーザに訪問する旨を通知することができる。
【0087】
接近通知装置110、サービス業者装置210、位置情報制御装置310は、第1の実施形態に係る接近通知システム10と同様に、図2に示すハードウェアから構成されている。
【0088】
接近通知装置110は、図8に示すように、ユーザ指示制御部101と、位置参照要求部102と、接近業者判別部103と、GPS受信部104と、閾値DB107と、訪問依頼要求部111と、訪問通知受信部112と、通知対象業者DB113と、接近業者DB114と、を備え、ユーザ指示制御部101、位置参照要求部102、接近業者判別部103、GPS受信部104、閾値DB107の構成及び機能は、第1の実施形態に係る接近通知装置100と同様である。
【0089】
通知対象業者DB113は、外部記憶部530に備えられ、図9(A)に示すように、接近した際に通知するサービス業者のIDと、サービス業者の位置と、その位置にサービス業者が存在していたときの時刻と、訪問依頼フラグと、を関連付けて記憶する。すなわち、通知対象業者DB113は、第1の実施形態に係る通知対象業者DB106が記憶するデータに、訪問依頼フラグを加えたDBである。なお、訪問依頼フラグとは、サービス業者に対して訪問を依頼するか否かを示すフラグであり、0は依頼無し、1は依頼有り、を意味する。当然、訪問依頼フラグは0若しくは1に限定する必要は無い。
【0090】
接近業者DB114は、外部記憶部530に備えられ、図9(B)に示すように、サービス業者IDと、サービス業者がユーザの位置に達するまでの所要距離と、サービス業者がその所要距離が必要な位置に存在していた時刻と、サービス業者がユーザの位置に達する予定時刻と、訪問通知フラグと、を関連付けて記憶する。すなわち、接近業者DB114は、第1の実施形態に係る接近業者DB108が記憶するデータに、訪問通知フラグを加えたDBである。なお、訪問依頼フラグは、サービス業者から訪問通知を受信したか否かを示すフラグであり、0は訪問通知有り、1は訪問通知無し、を意味する。当然、訪問通知フラグは0若しくは1に限定する必要は無い。
【0091】
図8に戻り、訪問依頼要求部111と訪問通知受信部112は、プログラム590により提供され、制御部510及び主記憶部520が協働して動作することで実現される機能部である。
【0092】
訪問依頼要求部111は、ユーザの操作に従って、通知対象業者DB113に訪問依頼フラグを記憶する。通知対象業者DB113に記憶される訪問フラグに変更があった場合、訪問依頼要求部111は、接近通知装置IDと通知対象業者DB113に記憶されるサービス業者ID及び訪問依頼フラグと共に、訪問依頼要求を位置情報制御装置310に対して送信する。接近通知装置IDは、接近通知装置110を一意に特定することができる識別子であり、すなわち、サービスを受給するユーザを一意に特定する識別子である。
【0093】
訪問通知受信部112は、サービス業者装置210から訪問通知を受信すると、受信したサービス業者IDが接近業者DB114に記憶されている場合、接近業者DB114に記憶されている訪問通知フラグを1にする。
【0094】
次に、サービス業者装置210は、位置取得部201と、位置更新要求部202と、GPS受信部203と、現在位置DB204と、訪問情報参照要求部211と、訪問通知送信部212と、業者指示制御部213と、接近通知装置DB214と、を備え、位置取得部201、位置更新要求部202、GPS受信部203、現在位置DB204の構成及び機能は、第1の実施形態に係るサービス業者装置210と同様である。
【0095】
接近通知装置DB214は、外部記憶部530に備えられ、後述する位置情報制御装置310が備える接近通知装置DB314と同様のデータを記憶する。
【0096】
訪問情報参照要求部211と訪問通知送信部212と業者指示制御部213は、プログラム590により提供され、制御部510及び主記憶部520が協働して動作することで実現される機能部である。
【0097】
訪問情報参照要求部211は、サービス業者IDと共に、訪問依頼参照要求を位置情報制御装置310に対して送信し、位置情報制御装置310から返送されたデータを接近通知装置DB214に記憶する。また、訪問情報参照要求部211は、タイマーを備えており、タイマーに起因して動作を開始する。
【0098】
訪問通知送信部212は、接近通知装置DB214を参照し、記憶されている接近通知装置IDに対応する接近通知装置110に対して、サービス業者IDと共に訪問通知を送信する。また、訪問通知送信部212は、サービス業者の操作に起因して動作を開始する。
【0099】
業者指示制御部213は、サービス業者の指示を制御する。サービス業者は、サービス業者装置210を操作することで訪問を依頼したユーザへの通知を決定すると、業者指示制御部213は、後述する訪問通知処理を開始する。
【0100】
次に、位置情報制御装置310は、位置参照部301と、位置更新部302と、位置情報DB303と、訪問情報参照部311と、訪問依頼受信部312と、訪問情報データベース(以下、訪問情報DBとする)113と、接近通知装置データベース(以下、ユーザ位置DBとする)114と、を備え、位置参照部301、位置更新部302、位置情報DB303の構成及び機能は、第1の実施形態に係る位置情報制御装置300と同様である。
【0101】
訪問情報DB313は、外部記憶部530に備えられ、図9(C)に示すように、サービス業者IDと、接近通知装置IDと、を関連付けて記憶する。
【0102】
接近通知装置DB314は、外部記憶部530に備えられ、図9(D)に示すように、接近通知装置IDと、その接近通知装置の位置情報と、その接近通知装置の連絡先と、を関連付けて記憶する。接近通知装置の位置は、第1の実施形態と同様に、緯度・経度で表され、連絡先は、メールアドレスや、電話番号等、任意である。また、連絡先は予め記憶されており、例えば、ユーザのサービス契約時等に記憶される。
【0103】
図8に戻り、訪問情報参照部311と訪問依頼受信部312は、プログラム590により提供され、制御部510及び主記憶部520が協働して動作することで実現される機能部である。
【0104】
訪問情報参照部311は、サービス業者装置210から後述する訪問依頼参照要求を受信すると、訪問情報DB313を参照し、そのサービス業者に関連付けて記憶されている接近通知装置IDを全て取得する。さらに、訪問情報参照部311は、接近通知装置DB314を参照し、取得した接近通知装置IDに関連付けて記憶されている接近通知装置110の位置、連絡先を取得し、取得した各データをサービス業者装置210に返送する。
【0105】
訪問依頼受信部312は、接近通知装置110から後述する訪問依頼要求を受信すると、受信したデータを訪問情報DB313に記憶する。
【0106】
以上が、接近通知システム11の構成である。
【0107】
続いて、接近通知システム11の動作について、図面を参照して説明する。初めに、接近通知装置110を操作するユーザが所望するサービスのサービス業者に対して訪問を依頼する際の動作について説明する。
【0108】
接近通知装置110のユーザは、予め接近通知装置110を操作し、サービスを受給したい業者を設定し、また、サービス業者に訪問を依頼するか否かの設定もする。ユーザ指示制御部101は、操作部540を介してユーザが入力したサービス業者IDと訪問依頼フラグを、通知対象業者DB113に記憶する。
【0109】
訪問依頼要求部111は、訪問依頼フラグが更新されると、図10に示す訪問依頼要求処理を開始する。
【0110】
訪問依頼要求部111は、通知対象業者DB113を参照し、更新された訪問依頼フラグRに関連付けて記憶されているサービス対象業者ID(SID)、接近通知装置ID(UID)を取得し(S301)、これらのデータを訪問依頼要求と共に位置情報制御装置310に送信し(S302)、処理を終了する。なお、取得する各データは、複数でも良く、単数でも良い。
【0111】
位置情報制御装置310は、接近通知装置110から訪問依頼要求を受信すると、訪問依頼受信処理を開始する。
【0112】
訪問依頼受信部312は、訪問依頼要求を受信すると(S303)、受信した各データが訪問情報DB313に記憶されているか否かを判別する。
【0113】
まず、訪問依頼受信部312は、訪問情報DB313に、受信した訪問依頼フラグRが真(1)、すなわち「訪問依頼有」であり、かつ、受信したサービス業者ID(SID)及び接近通知装置ID(UID)が関連付けて記憶されていないか否かを判別する(S304)。
【0114】
ステップS304の条件が成立した場合、訪問依頼受信部312は、訪問情報DB313に、受信したサービス業者ID(SID)、接近通知装置ID(UID)、訪問依頼フラグRを関連付けて記憶し(S305)、処理を終了する。
【0115】
ステップS304の条件が非成立の場合、訪問依頼受信部312は、受信した訪問依頼有無Rが偽(0)であり、かつ、受信したサービス業者ID(SID)及び接近通知装置ID(UID)が関連付けて記憶されているか否かを判別する(S306)。
【0116】
ステップS306の条件が成立した場合、訪問依頼受信部312は、訪問情報DB313に記憶されていた該当データを削除し(S307)、処理を終了する。
【0117】
ステップS306の条件が非成立の場合、訪問依頼受信部312は、処理を終了する。
【0118】
以上が、接近通知装置100を操作するユーザが所望するサービスのサービス業者に対して訪問を依頼する際の動作である。
【0119】
続いて、サービス業者がユーザに対して訪問する旨を通知する際の動作について説明する。なお、以下の説明では、上述の動作(図10に示すフロー)は少なくとも一度以上完了しているものとする、すなわち、少なくとも一度以上、ユーザがサービス業者の訪問を依頼しているものとする。
【0120】
サービス業者装置210は、訪問情報参照要求部211が備えるタイマーに起因して、図11に示す訪問通知送信処理を開始する。例えば、タイマー値は5分、10分等であるが、任意である。
【0121】
訪問情報参照要求部211は、まず、サービス業者ID(SID)を取得し(S401)、取得したサービス業者ID(SID)と共に、位置情報制御装置310に訪問情報参照要求を送信する(S402)。
【0122】
位置情報制御装置310は、サービス業者装置210から訪問情報参照要求を受信することで訪問情報参照処理を開始する。
【0123】
訪問情報参照部311は、訪問情報参照要求を受信すると(S403)、受信したサービス業者ID(SID)に対応する接近通知装置ID(UID)が、訪問情報DB313に記憶されているか否かを判別する(S404)。
【0124】
接近通知装置ID(UID)が訪問情報DB313に記憶されている場合、訪問情報参照部311は、受信したサービス業者ID(SID)に対応する接近通知装置ID(UID)を全て取得し、接近通知装置DB314を参照してそれぞれの接近通知装置の位置Pを取得する(S405)。さらに、訪問情報参照部311は、取得したデータ(SID、P)と共に参照結果をサービス業者装置210に返送し(S406)、処理を終了する。
【0125】
訪問情報参照部311は、接近通知装置IDが訪問情報DB313に記憶されていない場合、未登録として結果をサービス業者装置210に返送する(S406)。
【0126】
サービス業者装置210が上述の参照結果を受信すると(S407)、訪問情報参照要求部211は、参照結果の判別、すなわち、サービス業者ID(SID)に対応する接近通知装置ID(UID)があったか否かを判別する(S408)。
【0127】
サービス業者ID(SID)に対応する接近通知装置ID(UID)がなかった場合、訪問情報参照要求部211は、処理を終了する。
【0128】
サービス業者ID(SID)に対応する接近通知装置ID(UID)があった場合、訪問情報参照要求部211は、表示部550を介して、接近通知装置ID(UID)に該当する接近通知装置の情報を表示し(S409)、業者からの指示を待つ(S410)。
【0129】
なお、業者からの指示は、操作部540を介して業者指示制御部213にデータが入力されることによる。また、この間業者からの指示がなく、かつ、訪問情報参照部311のタイマーが満了した際は、再度訪問通知処理を実施し、最新の情報に更新する。
【0130】
また、業者からの指示は、「訪問を通知する」、「訪問を通知しない」のいずれかであり、業者が「訪問を通知する」を選択した場合、訪問通知送信部212は、サービス業者ID(SID)と共に訪問通知を接近通知装置110に送信し(S411)、処理を終了する。
【0131】
なお、業者が「訪問を通知しない」を選択した場合、訪問通知処理は終了する。
【0132】
接近通知装置110は、サービス業者装置210から訪問通知を受信することで訪問通知受信処理を開始する。
【0133】
訪問通知受信部112は、サービス業者装置から訪問通知を受信すると(S412)、受信したサービス業者ID(SID)に関連付けて接近業者DB114に記憶されている訪問通知フラグを真(1)にし(S413)、処理を終了する。
【0134】
接近業者DB114に訪問通知フラグを記憶させることで、接近情報表示部105は、接近通知をする際に、該当するサービス業者が訪問する旨をユーザに通知することができる。
【0135】
以上が、サービス業者がユーザに対して訪問する旨を通知する際の動作である。
【0136】
続いて、理解を容易にするため、接近通知装置110の具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0137】
図12に示すように、接近通知装置110を保持又は使用するユーザは、接近通知装置110を操作することで通知対象業者DB113に受給したいサービスの業者を設定する。この場合、ユーザは、「豆腐店A」、「クリーニング店B」、「市電バスE」のサービスの受給を望んでいるということになる。
【0138】
さらにユーザは、接近通知だけでは無く、積極的に訪問して欲しいサービス業者を、接近通知装置110を操作することで設定する。これにより、通知対象業者DB113の訪問依頼フラグが設定される。この場合、ユーザは、「クリーニング店B」の業者の積極的な訪問を望んでいることとなる。
【0139】
接近通知装置110は、ユーザ操作によって通知対象業者DB113が更新されると、これらの情報を訪問依頼要求Aと共に位置情報制御装置310に送信する。
【0140】
位置情報制御装置310は、接近通知装置110から訪問依頼要求と共にデータを受信すると、訪問情報DB313に記憶する。この場合、「クリーニング店B」の積極的な訪問を望んでいるユーザは、接近通知装置IDが「101D」である接近通知装置110を保持又は使用しているユーザである、ということになる。
【0141】
サービス業者装置210は、タイマーに起因して定期的に位置情報制御装置310に訪問情報参照要求Bを送信する。位置情報制御装置310は、訪問情報参照要求Bを受信すると、該要求を送信したサービス業者の訪問を望んでいるユーザを、訪問情報DB313を参照して求め、その結果を訪問情報参照結果Cとしてサービス業者装置210に返送する。
【0142】
この処理によって、サービス業者は、訪問を望んでいるユーザを知ることができる。この場合、「クリーニング店B」の業者は、接近通知装置IDが「101D」である接近通知装置110を保持又は使用しているユーザが積極的な訪問を望んでいると知ることができる。
【0143】
サービス業者は、訪問を望んでいるユーザに対して、任意で訪問通知することができる。「クリーニング店B」の業者がサービス業者装置210を操作することで訪問通知を選択すると、サービス業者装置210は、接近通知装置IDが「101D」である接近通知装置110に訪問通知Dを送信する。
【0144】
接近通知装置110は、訪問通知Dを受信すると、接近業者DB114の該当する訪問依頼フラグを真に更新し、受信したサービス業者IDと訪問通知フラグを関連付けて接近業者DB114に記憶する。
【0145】
これによって、サービス業者がユーザに接近した際、訪問通知フラグを参照することで、ユーザに訪問を通知することができる。
【0146】
なお、上述の具体例において、「クリーニング店B」がユーザに接近した際の動作は第1の実施形態と同様である。
【0147】
以上説明したように、本実施形態に係る接近通知システム11は、第1の実施形態に係る接近通知システム11が奏す効果に加えて、ユーザが積極的に訪問して欲しいサービス業者を指定することができるため、サービス業者は、確実にユーザにサービスを提供することができる。また、ユーザは訪問通知を受信することで、確実にサービスを受給することができる。従って、本実施形態に係る接近通知システム11は、双方の利益を守ることができる。
【0148】
また、ユーザは、訪問の必要のないサービス業者を指定することで、必要の無いサービス業者の訪問を避けることができる。サービス業者も同様に、サービスを受給する気がないユーザへの訪問を避けることができ、双方の利益を守ることができる。
【0149】
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例及び応用が可能である。上記具体例では、接近通知装置100、110が携帯電話である例によって説明したが、これに限られず、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、ノート型パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム等の各種の携帯端末装置にも適用することができる。これはサービス業者装置200、210も同様である。
【0150】
また、上記実施形態では、接近通知装置100、110、サービス業者装置200、210、位置情報制御装置300、310、と装置毎に説明したが、これに限られず、サービス業者装置200、210の各機能ブロック、位置情報制御装置300、310の各機能ブロックを一体にして構成しても良い。
【0151】
上記実施形態では、ユーザ(接近通知装置使用者)の操作によって動作する機能部についても説明したが、これに限られず任意であり、例えば、予め設定し、全て自動で制御することも可能である。
【0152】
また、上記実施形態では、接近通知装置100、110が位置参照要求を送信することでサービス業者の位置情報を取得する構成について説明したが、これに限られず任意であり、例えば、サービス業者装置200、210や位置情報制御装置300、310が自律的にサービス業車装置の位置情報を接近通知装置に送信する構成でも良い。
【0153】
また、上記実施形態では、接近通知装置100、110の接近情報表示部105が表示部550を介してユーザに接近通知する構成について説明したが、これに限られず任意であり、例えば、携帯電話のバイブレーション機能や、通知音等、ユーザの触覚、聴覚を介して通知する構成でも良い。
【0154】
また、上記実施形態では、接近通知装置100、110、サービス業者装置200、210、位置情報制御装置300、310の各装置がネットワーク400を介して接続する構成について説明したが、セキュリティ向上のため、各装置間でVPN(Virtual Private Network)を構築し、装置間で暗号化データを送受信する構成等、公知のセキュリティ向上手法による構成にしても良い。
【0155】
また、上記実施形態では、接近通知装置100、110通知対象業者DB106、113を基に各要求を送信する構成について説明したが、これに限られず任意であり、例えば、ユーザの指示によって指定されたサービス業者を記憶せずにそのまま各要求を送信しても良い。
【0156】
また、上記実施形態では、所要距離と所要時間をそれぞれの閾値と比較することでユーザに通知するか否かを判別する構成について説明したが、これに限られず任意であり、例えば、所要距離のみの比較でも良く、所要時間のみの比較でも良い。または、予め所定の位置を設定しておき、サービス業者がその所定の位置を通過した場合にユーザに通知する構成にしても良い。
【0157】
また、上記実施形態では、タイマーに起因して動作を開始する機能部について説明したが、これに限られず任意であり、例えば、距離の閾値や、手動によって動作を開始しても良い。
【0158】
また、第2の実施形態において、サービス業者装置210は、接近通知装置110に対して訪問通知を送信するが、これに限られず任意であり、例えば、受信したユーザの連絡先に対して通知しても良い。例えば、連絡先がメールアドレスの場合、サービス業者は、メールで訪問通知をしても良く、連絡先が電話番号の場合、サービス業者は、直接ユーザに電話をしても良い。
【0159】
また、第2の実施形態において、訪問通知フラグを接近業者DB114に記憶することでユーザに訪問を通知するが、訪問通知フラグを記憶することなく、直接表示部550を介してユーザに通知しても良い。
【0160】
また、本実施形態に係る接近通知システム10、11を構成する各装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、上述の動作を実行するためのプログラム590を、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、このプログラム590をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する接近通知システム10、11を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置にこのプログラム590を格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで接近通知システム10、11を構成する各装置を構成してもよい。
【0161】
また、接近通知システム10、11を構成する各装置の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
【0162】
また、搬送波にプログラム590を重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にこのプログラム590を掲示し、ネットワークを介してプログラム590を配信してもよい。そして、このプログラム590を起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0163】
なお、本発明は、本発明の広義の趣旨及び範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【0164】
上記実施形態の一部又は全ては、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0165】
(付記1)
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得手段が求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数手段と、
前記接近状態計数手段が求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別手段と、
前記接近業者判別手段の判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示手段と、を備える、
ことを特徴とする接近通知装置。
【0166】
(付記2)
ユーザが訪問を依頼するサービス業者を求める訪問依頼取得手段と、
前記訪問依頼取得手段が求めたサービス業者の訪問意志を記憶する訪問情報記憶手段と、をさらに備え、
前記接近情報表示手段は、前記訪問情報記憶手段に記憶された前記サービス業者の訪問意志を基に、該サービス業者が訪問する意志を示しているか否かをユーザに通知する、
ことを特徴とする付記1に記載の接近通知装置。
【0167】
(付記3)
サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間の閾値を予め記憶する閾値記憶手段をさらに備え、
前記接近業者判別手段は、
前記接近状態計数手段が求めた第1の所要距離と第1の所要時間と、前記閾値記憶手段が記憶している第2の所要距離と第2の所要時間と、を比較し、
前記第1の所要距離が前記第2の所要距離より小さく、かつ、前記第1の所要時間が前記第2の所要時間より小さい場合に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知すると判別し、
前記第1の所要時間を基に、該サービス業者がユーザに達する予定時刻を求める、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の接近通知装置。
【0168】
(付記4)
前記位置情報取得手段は、前記サービス業者を一意に識別するサービス業者識別子を基に、ネットワークを介して接続する外部装置に該サービス業者の位置情報を要求することで前記位置情報を取得し、
前記位置情報記憶手段は、前記位置情報取得手段が取得した前記位置情報を、前記サービス業者識別子と関連付けて記憶し、
前記接近状態計数手段は、前記所要距離と所要時間を前記サービス業者識別子に関連付けて記憶する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載の接近通知装置。
【0169】
(付記5)
前記訪問依頼取得手段は、ユーザが訪問を依頼するサービス業者の前記サービス業者識別子とユーザが訪問を依頼していることを示すフラグとを関連付けて記憶し、
前記訪問情報記憶手段は、ネットワークを介して接続する外部装置から、サービス業者識別子と訪問する旨の意志を含む訪問通知を受信し、前記訪問通知が含む該サービス業者識別子と該サービス業者に訪問する意志があることを示すフラグとを関連付けて記憶する、
ことを特徴とする付記2に記載の接近通知装置。
【0170】
(付記6)
ユーザの操作による指示を制御するユーザ指示制御手段をさらに備え、
前記ユーザ指示制御手段は、ユーザが操作することで指示するサービスの受給を望むサービス業者のサービス業者識別子を求め、求めたサービス業者識別子を前記位置情報取得手段に出力する、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1つに記載の接近通知装置。
【0171】
(付記7)
前記ユーザ指示制御手段は、ユーザが操作することで指示する訪問を依頼するサービス業者のサービス業者識別子を求め、求めたサービス業者識別子を前記訪問依頼取得手段に出力する、
ことを特徴とする付記2又は5に記載の接近通知装置。
【0172】
(付記8)
前記ユーザ位置取得手段は、GPSを基にユーザの位置情報を求める、
ことを特徴とする付記1乃至7のいずれか1つに記載の接近通知装置。
【0173】
(付記9)
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップで取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得ステップで求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数ステップと、
前記接近状態計数ステップで求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別ステップと、
前記接近業者判別ステップでの判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示ステップと、を備える、
ことを特徴とする接近通知方法。
【0174】
(付記10)
コンピュータに、
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップで取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得ステップで求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数ステップと、
前記接近状態計数ステップで求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別ステップと、
前記接近業者判別ステップでの判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示ステップと、を実行させる、
ことを特徴とする接近通知プログラム。
【0175】
(付記11)
ネットワークを介して相互に接続される少なくとも一つ以上の接近通知装置と、少なくとも一つ以上のサービス業者装置と、位置情報制御装置と、を備える接近通知システムであって、
前記接近通知装置は、
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得手段が求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数手段と、
前記接近状態計数手段が求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別手段と、
前記接近業者判別手段の判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示手段と、を備え、
前記サービス業者装置は、
該サービス業者装置の位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段が取得した位置情報を、該サービス業者を一意に識別するサービス業者識別子と共に前記位置情報制御装置に送信する位置更新要求手段と、を備え、
前記位置情報制御装置は、
前記サービス業者装置から該サービス業者の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段が受信した前記位置情報と該サービス業者識別子とを関連付けて記憶する位置情報記憶手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶された位置情報を取得し、取得した前記位置情報を外部装置に送信する位置情報送信手段と、を備える、
ことを特徴とする接近通知システム。
【0176】
(付記12)
前記サービス業者装置は、
該サービス業者の訪問を依頼するユーザの情報を取得する訪問情報参照手段と、
前記訪問情報参照手段が取得したユーザの情報を基に、該ユーザに対して、サービス業者識別子と共に訪問通知を送信する訪問通知送信手段と、をさらに備え、
前記位置情報制御装置は、
訪問を依頼するユーザを一意に識別するユーザ識別子と、該ユーザが訪問を依頼するサービス業者のサービス業者識別子と、を関連付けて記憶する訪問情報記憶手段と、
ユーザの位置情報を、前記ユーザ識別子と関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記訪問情報記憶手段が記憶する前記ユーザ識別子と、前記ユーザ情報記憶手段が記憶する該ユーザの位置情報と、を取得し、取得したデータを前記サービス業者装置に送信する訪問情報送信手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記12に記載の接近通知システム。
【符号の説明】
【0177】
10、11 接近通知システム
100、110 接近通知装置
101 ユーザ指示制御部
102 位置参照要求部
103 接近業者判別部
104、203 GPS受信部
105 接近情報表示部
106、113 通知対象業者DB
107 閾値DB
108、114 接近業者DB
111 訪問依頼要求部
112 訪問通知受信部
114、214 接近通知装置DB
200、210 サービス業者装置
201 位置情報取得部
202 位置更新要求部
204 現在位置DB
211 訪問情報参照要求部
212 訪問通知送信部
213 業者指示制御部
214、314 接近通知装置DB
300、310 位置情報制御装置
301 位置参照部
302 位置更新部
303 位置情報DB
311 訪問情報参照部
312 訪問依頼受信部
313 訪問情報DB
400 ネットワーク
500 内部バス
510 制御部
520 主記憶部
530 外部記憶部
540 操作部
550 表示部
560 送受信部
590 プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得手段が求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数手段と、
前記接近状態計数手段が求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別手段と、
前記接近業者判別手段の判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示手段と、を備える、
ことを特徴とする接近通知装置。
【請求項2】
ユーザが訪問を依頼するサービス業者を求める訪問依頼取得手段と、
前記訪問依頼取得手段が求めたサービス業者の訪問意志を記憶する訪問情報記憶手段と、をさらに備え、
前記接近情報表示手段は、前記訪問情報記憶手段に記憶された前記サービス業者の訪問意志を基に、該サービス業者が訪問する意志を示しているか否かをユーザに通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の接近通知装置。
【請求項3】
サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間の閾値を予め記憶する閾値記憶手段をさらに備え、
前記接近業者判別手段は、
前記接近状態計数手段が求めた第1の所要距離と第1の所要時間と、前記閾値記憶手段が記憶している第2の所要距離と第2の所要時間と、を比較し、
前記第1の所要距離が前記第2の所要距離より小さく、かつ、前記第1の所要時間が前記第2の所要時間より小さい場合に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知すると判別し、
前記第1の所要時間を基に、該サービス業者がユーザに達する予定時刻を求める、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接近通知装置。
【請求項4】
前記位置情報取得手段は、前記サービス業者を一意に識別するサービス業者識別子を基に、ネットワークを介して接続する外部装置に該サービス業者の位置情報を要求することで前記位置情報を取得し、
前記位置情報記憶手段は、前記位置情報取得手段が取得した前記位置情報を、前記サービス業者識別子と関連付けて記憶し、
前記接近状態計数手段は、前記所要距離と所要時間を前記サービス業者識別子に関連付けて記憶する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接近通知装置。
【請求項5】
前記訪問依頼取得手段は、ユーザが訪問を依頼するサービス業者の前記サービス業者識別子とユーザが訪問を依頼していることを示すフラグとを関連付けて記憶し、
前記訪問情報記憶手段は、ネットワークを介して接続する外部装置から、サービス業者識別子と訪問する旨の意志を含む訪問通知を受信し、前記訪問通知が含む該サービス業者識別子と該サービス業者に訪問する意志があることを示すフラグとを関連付けて記憶する、
ことを特徴とする請求項2に記載の接近通知装置。
【請求項6】
ユーザの操作による指示を制御するユーザ指示制御手段をさらに備え、
前記ユーザ指示制御手段は、ユーザが操作することで指示するサービスの受給を望むサービス業者のサービス業者識別子を求め、求めたサービス業者識別子を前記位置情報取得手段に出力する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の接近通知装置。
【請求項7】
前記ユーザ指示制御手段は、ユーザが操作することで指示する訪問を依頼するサービス業者のサービス業者識別子を求め、求めたサービス業者識別子を前記訪問依頼取得手段に出力する、
ことを特徴とする請求項2又は5に記載の接近通知装置。
【請求項8】
前記ユーザ位置取得手段は、GPSを基にユーザの位置情報を求める、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の接近通知装置。
【請求項9】
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップで取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得ステップで求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数ステップと、
前記接近状態計数ステップで求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別ステップと、
前記接近業者判別ステップでの判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示ステップと、を備える、
ことを特徴とする接近通知方法。
【請求項10】
コンピュータに、
ユーザが受給を望むサービスを提供するサービス業者の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップで取得したサービス業者の位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
ユーザの位置情報を求めるユーザ位置取得ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶されたサービス業者の位置情報と前記ユーザ位置取得ステップで求めたユーザの位置情報とを基に、該サービス業者がユーザに達するまでの所要距離と所要時間を求める接近状態計数ステップと、
前記接近状態計数ステップで求めた前記所要距離と所要時間を基に、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知するか否かを判別する接近業者判別ステップと、
前記接近業者判別ステップでの判別に従って、該サービス業者が接近している旨をユーザに通知する接近情報表示ステップと、を実行させる、
ことを特徴とする接近通知プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−146018(P2012−146018A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2079(P2011−2079)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)