説明

換気装置

【課題】人感センサで人を検知し、照明と換気ファンとを一つの器体に備える構成であって壁面に器体を取り付けることができる換気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】人感ユニット13に実装された人感センサ17により人の存否を検出し、光センサ20によって照度を検知し、トイレ1室への人の入退室とトイレ1内の照度に度に応じて電球7の点灯・消灯を制御するとともに、排気ファンの運転・停止を制御する。換気装置3はトイレ1室の壁面に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体から放射される熱線を検知することによってトイレ室内における人の入室と退室とを検出し、トイレ室内に配置した照明負荷と換気扇とを制御するトイレ用換気装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のトイレ用熱線式自動スイッチには、トイレ室内の壁面に取り付けることができる器体に人感およびスイッチ要素を設けた構造となっていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、そのトイレ用熱線式自動スイッチについて図15を参照しながら説明する。
【0004】
人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する人感101と、前記人感101の出力によりトイレ室内への人の入室および退室を検出するとともに人の入退室に応じて照明負荷102を制御する照明制御信号および換気扇103を制御する換気扇制御信号を出力する制御手段104と、照明制御信号と換気扇制御信号とによりそれぞれ開閉制御される第1スイッチおよび第2スイッチを備え、トイレ室の壁面に取り付けられる器体内に備えることを特徴とするトイレ用熱線式自動スイッチであった。
【特許文献1】特開2001−87170号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来のトイレ用熱線式スイッチでは、前記トイレ用熱線式スイッチはトイレ室内の入り口付近で、且つ床からの高さが人間の身長の肩ぐらいに設置されているため、入り口付近でしか人感が検知しないため、長時間便器に腰掛けていると前記人感の反応がなくなり照明器が消えてしまうという課題があった。また、前記トイレ用熱線式スイッチは、照明、ファンと負荷が別々に存在するため別に配線工事をしなければならないためメンテナンスが非常にやりにくいという課題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、入り口付近から便器の位置まで全て人を正確に検知することができ、照明とファンを一体にすることでメンテナンスを簡単にすることができるとともに、工事費が要らなくなる低価格な換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の換気装置は、便器を備えたトイレ室内の汚れた空気を排気するファンとトイレ室内の照明を行う照明手段とトイレ室内の人を検知し信号を出力する人感検知部を備え、前記人感検知部は前記便器に座っている人を検知できるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の換気装置は、便器を備えたトイレ室内の汚れた空気を排気するファンとトイレ室内の照明を行う照明手段とトイレ室内の人を検知し信号を出力する人感検知部を備え、前記人感検知部は前記便座位置を検知できるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の換気装置は、前面部を備え、人感検知部を前記前面部に備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の換気装置は、人感検知部を下方に向けて傾斜させて備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の換気装置は、人感検知部にスイングできるスイング機構を設けたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の換気装置は、人感検知部が非検知状態になってから一定時間経過後に非検知状態になったことを知らせる機能を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の換気装置は、トイレ室内の照度を検知し信号を出力する照度検知手段を設け、前記照度検知手段の出力信号を判定する判定部を備え、前記判定部の結果に応じて前記照明手段の点灯・消灯を制御することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の換気装置は、照度検知手段を人感検知部に備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の換気装置は、照明手段の下に白色LEDを備え、照度検知の値により照明手段の下に白色LEDを備え、照度検知の値により白色LEDを点灯させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の換気装置は、トイレ室内に設置された暖房便座の便座のフタを開閉するパターンと人の入退室のパターンを人感検知部が検知し、人と暖房便座の違いを判定する判定部を設け、その判定部の結果に応じて換気装置に備えているファンと照明の動作を制御する制御手段を換気装置内に備え、暖房便座の便座の開閉と人の入室を見分けることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の換気装置は、暖房便座の便座のフタを開閉するのと人の入室を見分けるようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の換気装置は、トイレ室内に設置された暖房便座の便座のフタを開閉するパターンと人の入退室のパターンを人感検知部が検知し、人と暖房便座の違いを判定する判定部を設け、その判定部の結果に応じて換気装置に備えているファンと照明の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の換気装置は、赤外線信号を受信する受信部を備え、便座には、便座の開閉状態を送信(発信)する便座開閉送信部を設け、人が便座の使用後トイレ内から退出し、便座が閉じると便座が閉じたことを換気装置に送信することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の換気装置は、換気装置と暖房便座に赤外線信号を受信する受信部を備え、前記換気装置には人感検知部を備え、前記人感検知部には人を検知したことを送信する送信部を備え、前記人感検知部を着脱自在に外せることを特徴とする。
【0021】
また、本発明の換気装置は、季節を切り換える季節切り換え手段を(換気装置に)備え、前記季節を切り換える切り替え手段を切り換えることによって、ファンの運転を制御することを特徴とする。
【0022】
また、本発明の換気装置は、季節切り換え手段の代わりに、温度を判定する温度判定手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
また、本発明の換気装置は、カメラを備え、人を検知し信号を出力する人感検知部が人を検知したと同時にカメラが撮影し撮影した情報を制御部が画像所処理し画像処理結果に基づいて(前記)換気装置を制御することを特徴とする。
【0024】
また、人のトイレの在室時間に応じて、換気装置に備えたファンの運転を制御することを特徴とする換気装置。
【発明の効果】
【0025】
以上のように本願発明の換気装置によれば、人感検知部が便器に座っている人を検知するように設置し、トイレの入り口付近から便器の位置まで全て人を正確に検知することができるため、トイレに長時間滞在した場合においても照明が消えることがなくトイレを使用することができるとともに、照明、ファンの負荷を一体にするため負荷の配線工事が不要になりファン、照明等が故障した場合においても配線を気にせずにメンテナンス等ができるため、低価格で簡単施工な商品を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
請求項1に記載の換気装置の発明は、便器を備えたトイレ室内の汚れた空気を排気するファンとトイレ室内の照明を行う照明手段とトイレ室内の人を検知し信号を出力する人感検知部を備え、前記人感検知部は前記便座位置を検知できるようにしたことを特徴とするものであり、このような理由でトイレ内にいる人を確実に検知することができる。
【0027】
請求項2に記載の発明は、便器を備えたトイレ室内の汚れた空気を排気するファンとトイレ室内の照明を行う照明手段とトイレ室内の人を検知し信号を出力する人感検知部を備え、前記人感検知部は前記便座位置を検知できるようにしたことを特徴とするものであり、このような理由でトイレ内にいる人を確実に検知することができる。
【0028】
請求項3に記載の換気装置の発明は、前面部を備え、人感検知部を前記前面部に備えることを特徴とするものであり、このような理由でトイレ内にいる人を確実に検知することができる。
【0029】
請求項4に記載の換気装置の発明は、人感検知部を下方に向けて傾斜させて備えることを特徴とするものであり、このような理由でトイレ内にいる人を確実に検知することができる。
【0030】
請求項5に記載の換気装置の発明は、人感検知部にスイングできるスイング機構を設けたことを特徴とするものであり、このような理由でトイレ内にいる人を確実に検知することができる。
【0031】
請求項6に記載の換気装置の発明は、人感検知部が非検知状態になってから一定時間経過後に非検知状態になったことを知らせる機能を設けたことを特徴とするものであり、このような理由で使用者がトイレ内にいるにも関わらず人感検知部が非検知状態になったとしても使用者にお知らせする機能があるため照明が途中で消えることを防止できる換気装置を提供することができる。
【0032】
請求項7に記載の換気装置の発明は、トイレ室内の照度を検知し信号を出力する照度検知手段を設け、前記照度検知手段の出力信号を判定する判定部を備え、前記判定部の結果に応じて前記照明手段の点灯・消灯を制御することを特徴とするものであり、このような理由でトイレ内の照度を検知し照明を点灯・消灯を制御するため昼間等の照明の消し忘れを防止することができる換気装置を提供することができる。
【0033】
請求項8に記載の換気装置の発明は、照度検知手段を人感検知部に備えたことを特徴とするものであり、このような理由で照度検知手段を人感検知部に備えたため人が存在する場所の照度を検知することができる換気装置を提供することができる。
【0034】
請求項9に記載の換気装置の発明は、照明手段の下に白色LEDを備え、照度検知の値により白色LEDを点灯させることを特徴とするものであり、このような理由で白色LEDと照明手段を切り換えるため突然照明手段が消灯状態になったとしても白色LEDが点灯することができるため、使用者が安心して使用できる換気装置を提供することができる。
【0035】
請求項10に記載の換気装置の発明は、トイレ室内に設置された暖房便座の便座のフタを開閉するパターンと人の入退室のパターンを人感検知部が検知し、人と暖房便座の違いを判定する判定部を設け、その判定部の結果に応じて換気装置に備えているファンと照明の動作を制御する制御手段を換気装置内に備え、暖房便座の便座の開閉と人の入室を見分けることを特徴とするものであり、このような理由で暖房便座と人を見極めることができるため暖房便座の動作によって人感検知部が誤動作することを防止することができる換気装置を提供することができる。
【0036】
請求項11に記載の換気装置の発明は、暖房便座の便座のフタを開閉するのと人の入室を見分けるようにしたことを特徴とするものであり、このような理由で暖房便座と人を見極めることができるため暖房便座の動作によって人感検知部が誤動作することを防止することができる換気装置を提供することができる。
【0037】
請求項12に記載の換気装置の発明は、トイレ室内に設置された暖房便座の便座のフタを開閉するパターンと人の入退室のパターンを人感検知部が検知し、人と暖房便座の違いを判定する判定部を設け、その判定部の結果に応じて換気装置に備えているファンと照明の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とするものであり、このような理由で暖房便座と人を見極めることができるため暖房便座の動作によって人感検知部が誤動作することを防止することができる換気装置を提供することができる。
【0038】
請求項13に記載の換気装置の発明は、赤外線信号を受信する受信部を備え、便座には、便座の開閉状態を送信(発信)する便座開閉送信部を設け、人が便座の使用後トイレ内から退出し、便座が閉じると便座が閉じたことを換気装置に送信することを特徴とするものであり、このような理由で暖房便座と人を見極めることができるため暖房便座の動作によって人感検知部が誤動作することを防止することができる換気装置を提供することができる。
【0039】
請求項14に記載の換気装置の発明は、換気装置と暖房便座に赤外線信号を受信する受信部を備え、前記換気装置には人感検知部を備え、前記人感検知部には人を検知したことを送信する送信部を備え、前記人感検知部を着脱自在に外せることを特徴とするものであり、このような理由で使用者の検知したい場所に人感検知部を設置することができるため人の検知を確実にすることができる換気装置を提供することができる。
【0040】
請求項15に記載の換気装置の発明は、季節を切り換える季節切り換え手段を換気装置に備え、前記季節を切り換える切り替え手段を切り換えることによって、ファンの運転を制御することを特徴とするものであり、このような理由で気温が低いとき等使用者に冷風感を与えることがない換気装置を提供することができる。
【0041】
請求項16に記載の換気装置において、請求項15に記載の換気装置において、季節切り換え手段の代わりに温度を判定する温度判定手段を設けたことを特徴とするものであり、気温が低いとき等使用者に冷風感を与えることがない換気装置を提供することができる。
【0042】
請求項17に記載の換気装置において、カメラを備え、人を検知し信号を出力する人感検知部が人を検知したと同時にカメラが撮影し撮影した情報を制御部が画像所処理し画像処理結果に基づいて、前記換気装置を制御することを特徴とするものであり、このような理由で暖房便座と人を見極めることができるため暖房便座の動作によって人感検知部が誤動作することを防止することができる換気装置を提供することができる。
【0043】
請求項18に記載の換気装置において、人のトイレの在室時間に応じて、換気装置に備えたファンの運転を制御することを特徴とするものであり、このような理由で照明、ファンを動作させるため、汚い空気を確実に排気することができ且つ照明、ファンを運転・停止できるため電力を無駄に使用することを防止できる換気装置を提供することができる。
【0044】
以下、本願発明の実施の形態について図1〜図12を参照しながら説明する。
【0045】
(実施の形態1)
本発明の換気装置の一例として、トイレ内の室内の壁に設けられた換気装置を例にとり説明する。
【0046】
図1に示すように、一般の住宅のトイレ1は奥行きが1800mm高さ2500mmで構成されており、トイレ1のドア2の反対側には、壁面に取り付けられる箱状の換気装置3が床面から2000mmの位置に設置されており、前記換気装置3の895mm下にはタンク付き便器4が設置されている。一般に便器4は、長さが668mm〜790mmになっている。
【0047】
まず、換気装置3の構成について図2の斜視図を用いて説明する。本体フレーム5に、風雨を防止するためのシャッタ機構6とトイレ1内を照明する電球7を本体フレーム5の左側に有し、本体フレーム5の右側には電動機8と電動機取り付け板9と羽根10で構成された排気ファン(図示せず)を有し、排気用ファンの流路を形成するオリフィス11には、汚れた空気の粉塵を吸収するためのフィルター12と人感ユニット13と人感ユニット13の情報をもとに電球7と排気用ファンを駆動する電源ユニット14を有し、電源ユニット14と人感ユニット13の接続する線を保護するためにオリフィス11を被せ、オリフィス11には、電球7のまぶしさから目を保護するためにシェード15をカヌクリップ16で取り付ける構成としている。
【0048】
また、図3に示すように人感ユニット13は、人の存在を検知する人感センサ17とトイレ1内の明るさを検知する光センサ20、例えばフォトダイオードで構成されており、人感センサ17の検知角度と距離は熱線と熱線に集光する受光レンズ19との組み合で決定されており一般的には熱線を中心に30°の検知領域があり900mmの子供が長さ668mmの便器4に座った場合、人感センサ17が常に子供の動作を検知するためには、図4に示すようにオリフィス11に人感ユニット13を下方向側、例えば39°傾けて取り付ける構成としている。人感センサ17としては、人が検知できればよく、例えば、人感センサ17の構成は、人体の放射される熱線を検知する熱線と、熱線の信号を増幅する増幅器18、例えばオペアンプと検知領域からの熱線を熱線に集光する受光レンズ19との組み合せなどがある。
【0049】
また、図5に示すように電源ユニット14は、使用者が夏・冬を切り換える季節切り替え手段21と照明の点灯する時間を任意で設定できる点灯保持手段22とトイレ1内の照度を任意で設定できる照度設定手段23を有し、季節切り換え手段21の状態と点灯保持手段22の状態と照度設定手段23の状態と人の存在を検知する人感センサ17の検知信号とトイレ1内の明るさを検知する光センサ20の検知信号を制御する制御手段24(例えばマイクロコンピュータを用いて実現することが可能であり、このマイクロコンピュータには、一連の動作が可能なプログラムが書き込まれている。図示せず)を有し、制御手段24の結果に基づいて、負荷を駆動する負荷駆動手段25(例えばトライアック図示せず)と音声で使用者に現在どのような状態になっているかを知らせるお知らせ手段26(例えば音声用スピーカ)を備える構成としている。夏・冬を切り換える季節切り替え手段21の一例としては、スライドSWなどがあり、照明の点灯する時間を任意で設定できる点灯保持手段22としては、例えばVRなどがあり、照度を任意で設定できる照度設定手段23としては、例えばVRなどがあり、お知らせ手段26としては、例えば音声用スピーカなどがある。制御手段24としては、例えば下記制御内容がプログラムされたマイクロコンピュータなどがある。
【0050】
上記構成において、換気装置3の動作を図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0051】
換気装置3に電源が投入されると(ステップ1)、人感ユニット13と電源ユニット14に電源が印加され人感ユニット13内部にある人感センサと光センサに電源が印加されると同時に電源ユニット14内部にある制御手段24に電源が印加され制御手段24のプログラムが処理(ステップ2〜7)を開始し、季節切り換え手段21と点灯保持手段22と照度設定手段23の設定状態を確認する。
【0052】
トイレ1内の人の在室を確認する人感センサ17は、人の有無を常に検知(ステップ2)し検知信号を制御手段24に入力する。そして、人感センサ17が人の在室を検知すると光センサ20がトイレ1の照度を検知(ステップ3)し検知信号が制御手段24に入力され、照度設定手段23で設定された値と光センサ20の検知信号を比較(ステップ4)し、照度設定手段23で設定された値より暗いと判断された場合は、負荷駆動手段25に出力信号を送信(ステップ5)し電球7が点灯する。また、明るいと判断された場合は、電球7は消灯状態となる。そして、季節切り換え手段21で季節を判定(ステップ6)し、夏と判断された場合は、排気ファンも運転を開始し、冬と判断された場合は停止状態とする。
【0053】
そして、トイレ1内から人が退出するか動かない状態が継続し人感センサ17が非検知状態になると点灯保持手段22で設定されている時間のみ点灯し照明が消灯になることを音声でお知らせ(ステップ7)し、そして排気ファンは、夏と判断された場合は残置時間運転に入り、冬と判定された場合は、在室時間+残置時間運転し排気ファンは停止されることとなる。そして電球7も消灯する。
【0054】
以上のように構成した換気装置3は、人感ユニット13を下方に向けて傾斜させて便器の方向に向けて設置するため子供、大人に関係なく人を正確に検知することができろため、トイレ1の在室にも関わらず電球が消えることが防止することができ、また光センサで照度を確認するため無駄な電気の点灯を防止でき、また季節を設定できるため冬場に使用者が排気ファンによって冷風感を感じることを防止することができる。
【0055】
季節切り換え手段21の代わりに、温度検知による温度切り換えでも作用効果は同じである。
【0056】
熱線と熱線に集光する受光レンズ19との組合せを変更し、検知角度を変更してルーバの傾きを変更して対応したとしても作用効果は同じである。
【0057】
(実施の形態2)
実施の形態2について、図7、図8を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0058】
図7に示すように、一般の住宅のトイレ1は奥行きが1800mm高さ2500mmで構成されており、トイレ1のドア2の右側、左側には、壁面に取り付けられる箱状の換気装置3が床面から2000mmの位置に設置されており、前記換気装置3の895mm下にはタンク付きの便器4が設置されている。一般に便器4は、長さが668mm〜790mmになっている。
【0059】
図8に示すように、人感ユニット13Aは、受光レンズ19とケース27で構成されており、ケース27の中心に樹脂で軸を形成し、人感ユニット13Aのケース27の軸がルーバに取り付けられる構造(図示せず)とし、ルーバに取り付けた人感ユニット13Aの受光レンズの端を指で押すことでケース27の軸を中心に最大60°左右に傾く構成としている。
【0060】
以上のように構成した換気装置3は、人感ユニット13Aをトイレ1のドア方向に向けることができるため、トイレ1に入室する人を確実に検知することができるため入室時電球が点灯しないという誤動作を確実に防止することができる。
【0061】
(実施の形態3)
実施の形態3について、図9および図10を参照しながら説明する。なお、実施の形態1または2と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0062】
図9に示すように、電球7の下に白色LED28を設ける構成とする。
【0063】
上記構成において、本実施の形態に係る換気装置3の動作を図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0064】
ステップ1〜ステップ7に至るフローは上述の実施の形態1において図5をもとに説明したものと同様である。ステップ7に続くフローについて以下に説明する。
【0065】
照度設定手段23で設定された値より暗いと判断された場合は、負荷駆動手段25に出力信号を送信(ステップ5)し電球7が点灯する。そして電球7が点灯しているにも関わらず照度設定手段23で設定された値より暗いと判断された場合は、負荷駆動手段25Aに出力信号を送信(ステップ5A)し白色LED28が点灯する。
【0066】
以上のように構成した換気装置3は、突然電球7が切れた場合においても白色LED28が点灯するため夜等においても必ず照明を点灯することができるため、使用者がトイレ1を安全に利用することができる。
【0067】
(実施の形態4)
実施の形態4について、図1と図11を参照しながら説明する。なお、実施の形態1乃至3のいずれかと同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0068】
図1に示すように、便器4の代わりに暖房機能付き便座29となっている。この暖房機能付き便座29は、人感センサ17を備え、人がトイレ1内に入室すると暖房機能付き便座29のフタ(図示せず)が開閉し、人が退室すると約4秒後に閉じる仕組みとなっている。
【0069】
暖房機能付き便座29の閉じるパターンを制御手段24に設ける構成とする。
【0070】
上記構成において、本実施の形態に係る換気装置3の動作を図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0071】
ステップ1〜ステップ7に至るフローは上述の実施の形態1において図5をもとに説明したものと同様である。ステップ7に続くフローについて以下に説明する。
【0072】
トイレ1内から人が退出するか動かない状態が継続し人感センサ17が非検知状態になると4秒後に再度人感センサ17が非検知状態になっているか判断し、非検知状態になっていると判断すると、制御手段24が暖房機能付き便座29のフタを閉じるパターンを読み込み(ステップ8)暖房機能付き便座29のフタが閉じていると判断した場合においては、電球7は消灯し、排気ファンは、季節切り替え手段21の状態により運転する。また、人が在室中と判断した場合は、電球7は点灯状態を保持し、排気ファンは季節切り替え手段21の状態を保持することになる。
【0073】
以上のように構成した換気装置3は、暖房機能付き便座29のフタが閉じるパターンと人を区別することができるため、人が退室したにも関わらず暖房機能付き便座29の動作によって人感センサ17が誤動作することを防止することができる。
【0074】
また、暖房機能付き便座29のフタが閉じるパターンと人を区別する方法を制御手段24を用いて説明したが、暖房機能付き便座29に送信部、換気装置3に受信部を取り付け、暖房機能付き便座29のフタが閉じたことを換気装置3に送信することで実現したとしても作用効果は同じである。
【0075】
(実施の形態5)
実施の形態5について、図12、図13を参照しながら説明する。なお、実施の形態1乃至4のいずれかと同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0076】
図12、図13に示すように、換気装置3の前面部には、人を検知する人感ユニット13Bと赤外線信号を受信する換気受信部30を有し、暖房機能付き便座29の横に赤外線信号を受信する暖房受信部31を備える構成としている。
【0077】
まず、人感ユニット13Bの構成を説明する。受光レンズ19とケース27で構成されており、ケース27の中心に接続機構27Aを有し、人感ユニット13B内部には、人を検知したことを送信する送信部32と送信部32、人感センサを駆動する電池33を備える構成となっている。接続機構27Aとしては、例えばコネクタなどがあり、送信部32としては、例えば赤外LEDなどがある。
【0078】
上記構成において、換気装置3と人感ユニット13Bをコネクタで接続し、人感ユニット13Bを電池33で駆動するようにしたため、人感ユニット13Bを着脱自在に外せることができる。
【0079】
以上のように構成した換気装置3の人感ユニット13Bは着脱自在に外すことができ、また送信部32を備え、電池33で駆動することが可能となったため、使用者が人の検知エリアを使用者自身で決定することができるため、確実の換気装置3と暖房機能付き便座29を動作させることができる。
【0080】
(実施の形態6)
なお、実施の形態1乃至5のいずれかと同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。実施の形態6について、図14を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同様の構成要素についてはその説明を省略する。
【0081】
人の入室・退室を撮影する機能、例えばカメラ(図示せず)を人感ユニット13に設ける構成とする。
【0082】
上記構成において、本実施の形態に係る換気装置3の動作を図14に示すフローチャートを用いて説明する。ステップ1〜ステップ7に至るフローは上述の実施の形態1において図6をもとに説明したものと同様である。ステップ7に続くフローについて以下に説明する。人感センサ17が人の入室を検知した場合、カメラが撮影(ステップ2A)を開始し、撮影した情報を常に制御手段24に送信する。そして、制御手段24が処理を開始し、人と判断しない場合は、人感センサ17が人の入室を検知するまで電球7消灯、排気ファン停止することとなる。
【0083】
以上のように構成した換気装置3の人感ユニット13は、カメラで人の有無を判断できるため、窓からの風による誤動作、暖房機能付き便座による誤動作を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明にかかる建物に取り付けられる換気装置は、トイレの照明・汚れた空気の排出するものである製品において広く有用である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の実施形態1と同実施形態4の換気装置の取り付け図
【図2】同換気装置の斜視図
【図3】同人感ユニット構造図
【図4】同人感ユニットとオリフィス取り付け図
【図5】電源ユニット構造図
【図6】同換気装置の運転動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施形態2のトイレの構造図
【図8】同人感ユニット構造図
【図9】本発明の実施形態3の照明部分の構造図
【図10】同換気装置の運転動作を示すフローチャート
【図11】本発明の実施形態4の換気装置の運転動作を示すフローチャート
【図12】本発明の実施形態5の換気装置の受光部分の構造図
【図13】同換気装置の受光部分の詳細図
【図14】本発明の実施形態6の換気装置の運転動作を示すフローチャート
【図15】従来の換気装置を示す構成図
【符号の説明】
【0086】
1 トイレ
2 ドア
3 換気装置
4 便器
5 本体フレーム
6 シャッタ機構
7 電球
8 電動機
9 電動機取り付け板
10 羽根
11 オリフィス
12 フィルター
13 人感ユニット
13A 人感ユニット
13B 人感ユニット
14 電源ユニット
15 シェード
16 カヌクリップ
17 人感センサ
18 増幅器
19 受光レンズ
20 光センサ
21 季節切り替え手段
22 点灯保持手段
23 照度設定手段
26 お知らせ手段
27 ケース
27A 接続機構
28 白色LED
30 換気受信部
31 暖房受信部
32 送信部
33 電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器を備えたトイレ室内の汚れた空気を排気するファンとトイレ室内の照明を行う照明手段とトイレ室内の人を検知し信号を出力する人感検知部を備え、前記人感検知部は前記便器に座っている人を検知できるようにしたことを特徴とした換気装置。
【請求項2】
便器を備えたトイレ室内の汚れた空気を排気するファンとトイレ室内の照明を行う照明手段とトイレ室内の人を検知し信号を出力する人感検知部を備え、前記人感検知部は前記便座位置を検知できるようにしたことを特徴とした換気装置。
【請求項3】
前面部を備え、人感検知部を前記前面部に備えることを特徴とした請求項1または2記載の換気装置。
【請求項4】
人感検知部を下方に向けて傾斜させて備えることを特徴とした請求項1乃至4のいずれかに記載の換気装置。
【請求項5】
人感検知部にスイングできるスイング機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の換気装置。
【請求項6】
人感検知部が非検知状態になってから一定時間経過後に非検知状態になったことを知らせる機能を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の換気装置。
【請求項7】
トイレ室内の照度を検知し信号を出力する照度検知手段を設け、前記照度検知手段の出力信号を判定する判定部を備え、前記判定部の結果に応じて前記照明手段の点灯・消灯を制御することを特徴とした請求項1乃至6のいずれかに記載の換気装置。
【請求項8】
照度検知手段を人感検知部に備えたことを特徴した請求項1乃至7のいずれかに記載の換気装置。
【請求項9】
照明手段の下に白色LEDを備え、照度検知の値により白色LEDを点灯させることを特徴とした請求項1乃至8のいずれかに記載の換気装置。
【請求項10】
トイレ室内に設置された暖房便座の便座のフタを開閉するパターンと人の入退室のパターンを人感検知部が検知し、人と暖房便座の違いを判定する判定部を設け、その判定部の結果に応じて換気装置に備えているファンと照明の動作を制御する制御手段を換気装置内に備え、暖房便座の便座の開閉と人の入室を見分けることを特徴とした請求項1乃至9のいずれかに記載の換気装置。
【請求項11】
暖房便座の便座のフタを開閉するのと人の入室を見分けるようにしたことを特徴とした請求項1乃至10のいずれかに記載の換気装置。
【請求項12】
トイレ室内に設置された暖房便座の便座のフタを開閉するパターンと人の入退室のパターンを人感検知部が検知し、人と暖房便座の違いを判定する判定部を設け、その判定部の結果に応じて換気装置に備えているファンと照明の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とした請求項11記載の換気装置。
【請求項13】
赤外線信号を受信する受信部を備え、便座には、便座の開閉状態を送信(発信)する便座開閉送信部を設け、人が便座の使用後トイレ内から退出し、便座が閉じると便座が閉じたことを換気装置に送信することを特徴とした請求項1乃至12のいずれかに記載の換気装置。
【請求項14】
換気装置と暖房便座に赤外線信号を受信する受信部を備え、前記換気装置には人感検知部を備え、前記人感検知部には人を検知したことを送信する送信部を備え、前記人感検知部を着脱自在に外せることを特徴とした請求項1乃至13のいずれかに記載の換気装置。
【請求項15】
季節を切り換える季節切り換え手段を(換気装置に)備え、前記季節を切り換える切り替え手段を切り換えることによって、ファンの運転を制御することを特徴とした請求項1乃至14のいずれかに記載の換気装置。
【請求項16】
季節切り換え手段の代わりに、温度を判定する温度判定手段を設けた請求項15記載の換気装置。
【請求項17】
カメラを備え、人を検知し信号を出力する人感検知部が人を検知したと同時にカメラが撮影し撮影した情報を制御部が画像所処理し画像処理結果に基づいて(前記)換気装置を制御することを特徴とした請求項1乃至16のいずれかに記載の換気装置。
【請求項18】
人のトイレの在室時間に応じて、換気装置に備えたファンの運転を制御することを特徴とした請求項1乃至17のいずれかに記載の換気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−240124(P2007−240124A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−67183(P2006−67183)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】