説明

揮散体

【課題】揮散面積の増大を図ることができる揮散体を提供する。
【解決手段】揮散体本体71を薬剤3を吸い上げる吸液部75と薬剤3を揮散する揮散部72で構成する。揮散部72を吸液部75より幅広に形成し、揮散部72の外面91に上下に延在する複数の切込み92を幅方向に並設する。各切込み92によって揮散部72を複数のブロック93に分割し、各ブロック93を揮散部72の内面94側で連設する。揮散部72を内面94側へ湾曲して丸めた際に、各切込み92がV字状に開くことによって、隣接するブロック93のブロック側面95が露出するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香剤等の薬剤を吸い上げて揮散する揮散体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、芳香剤等の揮散装置は、容器体に収容された薬剤を吸い上げて揮散する揮散体を備えている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この揮散体は、吸水性素材によって構成されており、薬剤を吸い上げる吸液部の上端に揮散部が設けられている。この揮散部は、周回向きに曲げられており、予め所定の形状に形成されている。
【特許文献1】実公平5−32125号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の揮散体にあっては、揮散面積を増大する為には、前記揮散部を長くするとともに、所定位置に納まるように、その形状を変える工夫が必要であった。
【0005】
このため、当該揮散体を、例えば容器体の口部に挿入して使用する等、限られたスペース内に配置する使用形態では、揮散面積の増大を期待することができなかった。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、揮散面積の増大を図ることができる揮散体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の揮散体にあっては、容器体内の薬剤を吸い上げて揮散する揮散体本体からなる揮散体において、前記揮散体本体の一面に、縦方向に延在する切込みを複数並設して当該揮散体本体を他面側で連設された複数のブロックに分割するとともに、当該揮散体本体を前記他面側へ湾曲した状態で隣接するブロックの側面が露出するように構成した。
【0008】
すなわち、前記揮散体本体の一面には、縦方向に延在する切込みが複数並設されており、当該揮散体本体は、他面側で連設された複数のブロックに分割されている。
【0009】
このため、前記揮散体本体は、前記他面側への湾曲が自在となり、その利用形態に応じた形状への変更が可能となる。
【0010】
そして、前記揮散体本体を前記他面側へ湾曲した際には、前記切込みが開くため、隣接するブロックの側面が露出する。
【0011】
このため、前記揮散体は、前記各ブロックの側面分、外部と接する表面積が増加する。
【0012】
また、請求項2の揮散体においては、前記揮散体本体を、前記薬剤を吸い上げる幅狭の吸液部と、該吸液部で吸い上げた薬剤を揮散する幅広の揮散部とで構成し、該揮散部に、その幅方向に並設された前記各切込みを設定するとともに、各切込みで形成されたいずれかのブロックに前記吸液部を連設した。
【0013】
すなわち、前記揮散体本体は、前記薬剤を吸い上げる幅狭の吸液部と、該吸液部で吸い上げた薬剤を揮散する幅広の揮散部とで構成されており、前記薬剤を吸い上げる部分から吸い上げた薬剤を揮散する部分までの全域が同じ幅寸法で形成された場合と比較して、部材コストが削減される。
【0014】
また、前記揮散部に、その幅方向に並設された前記各切込みを設定するとともに、各切込みで形成されたいずれかのブロックに前記吸液部を連設することで、前記揮散部のみが利用形態に応じて変形される。
【0015】
さらに、請求項3の揮散体では、前記揮散体本体を、前記薬剤を吸い上げる幅狭の吸液部と、該吸液部で吸い上げた薬剤を揮散する幅広の揮散部とで構成し、該揮散部に、その幅方向に並設された前記各切込みを設けるとともに、各切込みを、前記吸液部の側面の延長線からずれた位置に設定した。
【0016】
すなわち、前記切込みは、前記吸液部の側面の延長線からずれた位置に設けられており、前記揮散部より延出した前記吸液部に外力が加わった場合、その力の前記切込みへの直接入力が防止される。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明の請求項1の揮散体にあっては、前記揮散体本体の前記他面側への湾曲が自在のため、その利用形態に応じた形状に変形することができる。このため、その形状が予め定められた従来と比較して、使用形態を広げることができ、利便性が向上する。
【0018】
そして、前記揮散体本体を前記他面側へ湾曲した際には、形成された切込みを開くことによって、隣接するブロックの側面を露出することができる。これにより、前記揮散体の表面積を増大することができる。
【0019】
したがって、前記揮散体本体を、例えば容器体の口部に挿入して使用する等、限られたスペース内で使用する場合であっても、前記揮散体本体を前記他面側への湾曲して丸めるなどすることによって、口部に合わせて変形しつつ、揮散面積の増大を図り揮散効率を高めることができる。
【0020】
また、請求項2の揮散体においては、前記揮散体本体を、前記薬剤を吸い上げる幅狭の吸液部と、該吸液部で吸い上げた薬剤を揮散する幅広の揮散部とで構成したため、前記薬剤を吸い上げる部分から吸い上げた薬剤を揮散する部分までの全域を同じ幅寸法で形成する場合と比較して、部材コストを削減することができ、低コスト化を図ることができる。
【0021】
そして、前記揮散部に、その幅方向に並設された複数の切込みを設定するとともに、各切込みで形成されたいずれかのブロックに前記吸液部を連設することで、幅広の前記揮散部のみを利用形態に応じて変形することができる。
【0022】
これに伴って、薬剤を揮散する揮散部のみの表面積を大きくすることができる。
【0023】
さらに、請求項3の揮散体では、前記切込みを前記吸液部の側面の延長線からずれた位置に設けることによって、前記揮散部より延出した前記吸液部に外力が加わった場合であっても、その力の前記切込みへの直接入力を防止することができる。
【0024】
これにより、前記吸液部に外力が生じた際に、前記切込みを境とした当該吸液部の不用意な切り離しを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる揮散体1を備えた揮散装置2を示す図であり、該揮散装置2は、消臭剤、芳香剤、防虫剤、殺虫剤等の液状の薬剤3を噴出する機能と、揮散する機能とを備えている。
【0026】
この揮散装置2は、容器体11と、該容器体11の上部に取り付けられたスプレー構成部12とによって構成されている。
【0027】
前記容器体11は、直方体形状に形成されており、当該容器体11の内部には前記薬剤3が収容されている。前記容器体11の周面21上部には、係止溝22が全周に渡って凹設されており、天面23の中央部には、上方へ突出した円筒部24が一体形成されている。該円筒部24には、前記容器体11の内部と外部とを連通する開口部25が上方へ向けて開口しており、当該円筒部24の外周部には、販売時に閉鎖キャップを螺着する為の雄ねじ26が形成されている。
【0028】
前記円筒部24には、内キャップ31が内嵌された状態で装着されており、該内キャップ31と前記容器体11の前記円筒部24とによって口部32が形成されている。
【0029】
前記内キャップ31は、図2にも示すように、円筒状の筒部41と、該筒部41の上縁より側方へ延出した鍔部42とによって構成されており、前記筒部41を前記円筒部24に内嵌した状態で、前記鍔部42が前記円筒部24の上端に当接して、その挿入量を規制できるように構成されている。
【0030】
前記筒部41は、前記鍔部42側の基部51と、該基部51より縮径した先端側の縮径部52とからなり、前記基部51の外面53には、一対の外凸条54,54が平行して周方向に延設されている。また、前記基部51の内周面55には、一対の内凸条56,56が平行して周方向に延設されている。
【0031】
前記縮径部52の内周面55には、縦長の押圧部61が内側へ向けて突設されている。この押圧部61は、上方から下方へ向かうに従って、その突出量が大きくなるように構成されており、当該押圧部61は、その下端面62が内周面55に対して起立するように構成されている。そして、前記縮径部52の下縁部には、当該内キャップ31の中心部へ向けて延出したストッパ63が複数箇所に一体形成されている(一カ所のみ図示)。
【0032】
この内キャップ31が前記円筒部24に装着されてなる前記口部32には、図1に示したように、前記薬剤3を吸い上げて揮散する本願発明の揮散体1が挿入されている。
【0033】
この揮散体1の揮散体本体71は、前記口部32に挿入したセット状態において、該口部32の内側に位置する揮散部72と、該揮散部72の下縁73より前記容器体11の底面74へ向けて延出した吸液部75とで構成されており、前記容器体11内の前記薬剤3を前記吸液部75で吸い上げて前記揮散部72から揮散できるように構成されている。
【0034】
前記揮散部72は、前記口部32の前記内周面55に沿って配置されており、該内周面55に沿った円筒状に形成されている。これにより、当該揮散部72の内側には、挿通穴81が形成されている。
【0035】
前記揮散体本体71は、フェルトや不織布や濾紙等の吸水性素材で構成されており、厚み方向へ弾性変形する弾力性を有している。
【0036】
図3は、前記揮散体本体71を展開した状態を示す図であり、当該揮散体本体71は、板状に形成された前記吸水性素材が鉤状に切断されて形成されている。この展開状態において、前記揮散部72は、前記吸液部75より幅広に形成されており、当該揮散部72の一面である外面91には、上下に延在する複数の切込み92,・・・が等間隔をおいて幅方向に並設されている。
【0037】
前記揮散部72は、前記各切込み92,・・・によって複数のブロック93,・・・に分割されており、各ブロック93,・・・は、当該揮散部72の他面である内面94側(図4参照)で連設されている。
【0038】
これにより、図4に示すように、横方向へ幅広に形成された前記揮散部72を前記内面94側へ湾曲して丸めることによって、円筒状に形成できるように構成されており、この状態では、前記各切込み92,・・・がV字状に開くことによって、隣接するブロック93,93のブロック側面95,95が露出するように構成されている。
【0039】
また、前記揮散部72を丸めた状態において、図1に示したように、当該揮散部72を前記口部32の内周面55に沿って配設できるように構成されている。
【0040】
そして、前記揮散部72を前記口部32にセットした状態では、前記内キャップ31に設けられた前記押圧部61が当該揮散部72の外面91に食い込むように構成されており、該揮散部72に食い込んだ前記押圧部61の前記下端面62によって当該揮散部72の上動を防止できるように構成されている。
【0041】
このとき、前記揮散部72の前記下縁73が前記内キャップ31の前記ストッパ63に当接することで、当該揮散部72の下方への移動が規制されるように構成されており、この規制状態において、前記揮散部72の上端部が前記口部32より外側上方へ突出するように、当該揮散部72の高さ寸法が設定されている。
【0042】
そして、前記切込み92で形成された図3中左端のブロック93には、その下縁73より前記吸液部75が下方へ向けて延出しており、当該ブロック93に前記吸液部75が連設されている。該吸液部75の幅寸法101は、前記ブロック93の幅寸法102より小さく設定されており、当該吸液部75は、前記ブロック93の左寄りに配置されている。
【0043】
これにより、前記揮散部72に形成された前記切込み92は、前記吸液部75の吸液部側面105の延長線106からずれた位置に設けられており、当該ブロック93の下縁73には、前記ストッパ63に支持される支持部107が残存している。この支持部107によって、前記吸液部75の下方へのズレ落ちを防止するとともに、前記吸液部側面105,105の延長線106上に前記切込み92を配置しないように構成することで、該切込み92を境とした前記吸液部75の不用意な切断を防止できるように構成されている。
【0044】
そして、前記口部32より突出した前記揮散部72の上端には、図1に示したように、補助用の揮散板111が載置されており、該揮散板111も前記揮散体本体71と同様に、フェルトや不織布や濾紙等の吸水性素材で構成されている。
【0045】
これにより、前記容器体11の前記薬剤3を、前記吸液部75で前記揮散部72まで吸い上げて前記口部32より突出した当該揮散部72の部位から揮散するとともに、該揮散部72の薬剤3を前記揮散板111に吸い上げることによって、当該揮散板111からも揮散できるように構成されている。
【0046】
前記スプレー構成部12は、図1に示したように、直方体形状に形成されており、該スプレー構成部12は、前記容器体11の上部に嵌着される嵌合部121を備えている。
【0047】
該嵌合部121は、下方へ開口した矩形容器状に形成されており、前記容器体11の上部に外嵌する下縁部には、前記容器体11の周面21に形成された前記係止溝22に係止される係止部122が各面に突設されている。この嵌合部121の側面には、複数の揮散口123,・・・が開設されており、前記揮散体本体71及び前記揮散板111から揮散した前記薬剤3を外部へ放出できるように構成されている。
【0048】
前記嵌合部121の上部には、縮径した小径部131が形成されており、該小径部131の天面132には、円筒状のポンプ保持部133が一体形成されている。該ポンプ保持部133の内側には、前記容器体11内の薬剤3を吸い上げるポンプ134が固定されており、該ポンプ134の下端部は、前記天面132より下方へ向けて延出している。
【0049】
このポンプ134の下端部には、下方へ向かうに従って縮径したテーパ部141が形成されており、該テーパ部141の下端からは、前記薬剤3を吸い上げる為のパイプ142が前記容器体11の前記底面74へ向けて延出している。
【0050】
前記ポンプ保持部133には、中間部材151を介してノズル152が上下動自在に支持されており、該ノズル152の基端部は、前記ポンプ134に接続されている。このノズル152は、矩形容器状の操作キャップ153の天面154に固定されており、該操作キャップ153の下端部は、前記嵌合部121の前記小径部131に上下動自在に外嵌している。
【0051】
これにより、前記操作キャップ153を押し下げた際には、該操作キャップ153と共に前記ノズル152が下動して前記ポンプ134を作動させ、前記パイプ142より吸い上げた前記薬剤3を前記ノズル152先端の噴霧口161から噴霧できるように構成されている。
【0052】
このスプレー構成部12より下方へ延出した前記ポンプ134の下端部は、前記口部32に内嵌した前記揮散体本体71の前記揮散部72内側の前記挿通穴81から前記容器体11内部へ挿入されており、当該ポンプ134の外周面171と前記口部32の前記内周面55との間には、前記揮散体本体71の前記揮散部72が挟持された状態で配設されている。
【0053】
この状態において、前記揮散部72が厚み方向に弾性変形することによって、前記揮散部72の内面94が前記ポンプ134の外周面171に密着するとともに、前記揮散部72の外面91が前記口部32の内周面55に密着するように前記揮散部72の厚み寸法が設定されており、前記ポンプ134の外周面171と前記口部32の内周面55との間に形成された間隙は、前記揮散体本体71の前記揮散部72で閉塞されるように構成されている。
【0054】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記揮散体本体71の外面91には、縦方向に延在する切込み92,・・・が複数並設されており、当該揮散体本体71は、他面側で連設された複数のブロック93,・・・に分割されている。このため、前記揮散体本体71は、前記内面94側への湾曲が自在となり、その利用形態に応じた形状に変形することができる。
【0055】
したがって、形状が予め定められた従来と比較して、使用形態を広げることができ、利便性が向上するとともに、本実施の形態の口部32への挿入も容易に行うことができる。
【0056】
そして、前記揮散体本体71を前記内面94側へ湾曲した際には、前記各切込み92,・・・がV字状に開き、隣接するブロック93,93のブロック側面95,95が露出する。このため、前記揮散体1は、前記各ブロック側面95,・・・分、外部と接する表面積を増加することができる。
【0057】
これにより、前記揮散体本体71を、本実施の形態のように前記容器体11の前記口部32に挿入して使用する等、限られたスペース内で使用する場合であっても、前記揮散体本体71を前記内面94側への湾曲して丸めることによって、前記口部32に合わせて変形しつつ、揮散面積の増大を図り揮散効率を高めることができる。
【0058】
また、前記揮散体本体71を、前記薬剤3を吸い上げる幅狭の吸液部75と、該吸液部75で吸い上げた薬剤3を揮散する幅広の揮散部72とで構成したため、前記薬剤3を吸い上げる部分から吸い上げた薬剤3を揮散する部分までの全域を同じ幅寸法で形成する場合と比較して、部材コストを削減することができ、低コスト化を図ることができる。
【0059】
そして、前記揮散部72に、その幅方向に並設された複数の切込み92,・・・を設定するとともに、各切込み92,・・・で形成されたブロック93に前記吸液部75を連設することで、幅広の前記揮散部72のみを利用形態に応じて変形することができる。
【0060】
これに伴って、前記薬剤3を揮散する前記揮散部72のみの表面積を大きくすることができる。
【0061】
さらに、前記切込み92を前記吸液部75の吸液部側面105の延長線106からずれた位置に設けることによって、例えば前記揮散部72より延出した前記吸液部75を前記口部32に挿入する際に該吸液部75が干渉し当該吸液部75に外力が加わった場合であっても、その力の前記切込み92への直接入力を防止することができる。
【0062】
これにより、前記吸液部75に外力が生じた際に、前記切込み92を境とした当該吸液部75の不用意な切り離しを防止することができる。
【0063】
なお、本実施の形態では、図3に示したように、前記吸液部75の上端部より図3中右方に揮散部72が延出した揮散体1を使用した場合を例に挙げて説明したが、この形状に限定されるものではない。
【0064】
すなわち、図5に示すように、前記吸液部75の上端部より図5中左右方向に揮散部72が延出した揮散体1を使用しても、前述と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施の形態を示す一部断面図である。
【図2】同実施の形態の内キャップを示す一部断面図である。
【図3】同実施の形態の揮散体を展開した状態を示す側面図である。
【図4】同実施の形態の揮散体を示す斜視図である。
【図5】他の実施の形態の揮散体を展開した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0066】
1 揮散体
2 揮散装置
3 薬剤
11 容器体
32 口部
71 揮散体本体
72 揮散部
75 吸液部
91 外面
92 切込み
94 内面
95 ブロック側面
105 吸液部側面
106 延長線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器体内の薬剤を吸い上げて揮散する揮散体本体からなる揮散体において、
前記揮散体本体の一面に、縦方向に延在する切込みを複数並設して当該揮散体本体を他面側で連設された複数のブロックに分割するとともに、当該揮散体本体を前記他面側へ湾曲した状態で隣接するブロックの側面が露出するように構成したことを特徴とする揮散体。
【請求項2】
前記揮散体本体を、前記薬剤を吸い上げる幅狭の吸液部と、該吸液部で吸い上げた薬剤を揮散する幅広の揮散部とで構成し、
該揮散部に、その幅方向に並設された前記各切込みを設定するとともに、各切込みで形成されたいずれかのブロックに前記吸液部を連設したことを特徴とする請求項1記載の揮散体。
【請求項3】
前記揮散体本体を、前記薬剤を吸い上げる幅狭の吸液部と、該吸液部で吸い上げた薬剤を揮散する幅広の揮散部とで構成し、
該揮散部に、その幅方向に並設された前記各切込みを設けるとともに、各切込みを、前記吸液部の側面の延長線からずれた位置に設定したことを特徴とする請求項1記載の揮散体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−136512(P2008−136512A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−322707(P2006−322707)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000102544)エステー株式会社 (127)
【Fターム(参考)】