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揮散器
説明

揮散器

【課題】揮散部での液垂れを未然に防止することができる揮散器を提供する。
【解決手段】容器体11に装着されたキャップ14の底面32に吸上芯17の突刺部81を突き刺して差込穴41を開口し吸上芯17を差し込む。容器体11内は、挿入された吸上芯17の体積分内圧が高められる。このとき、吸上芯17の周面42には逃がし溝93が形成されており、この逃がし溝93によって差込穴41の内縁91と吸上芯17との間に間隙92が形成される。このため、高められた容器体11内の圧力を、逃がし溝93で形成された間隙92より外部へ放出し、内圧の上昇を抑えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状薬剤を揮散する揮散器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、香料及び殺虫剤等の液状薬剤を揮散する揮散器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この揮散器は、香料や殺虫剤が収容された容器と、該容器の口部を閉鎖する蓋と、該蓋の差し込み穴に差し込まれる拡散ピンとを備えている。
【0004】
該拡散ピンは、前記差し込み穴に差し込まれる吸液性の軸と、該軸の上端に設けられた球状の頭部とによって構成されており、前記容器内の殺虫剤を前記軸で吸い上げて前記頭部より揮散できるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】登録実用新案第3056251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の揮散器にあっては、拡散ピンの軸を容器内に差し込むと当該軸の体積分、前記容器内の圧力が上昇する。
【0007】
このとき、この内圧を受けた前記容器内の香料や殺虫剤は、前記軸に吸液されて上昇し、前記頭部に到達する。
【0008】
すると、香料や殺虫剤の一部が前記頭部に浸透する前に表面よりにじみ出して液垂れが生ずることがあった。
【0009】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、揮散部での液垂れを未然に防止することができる揮散器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の揮散器にあっては、容器体内の液状薬剤を吸い上げる吸上芯を前記容器体の差込穴に差し込んでセットする揮散器において、前記吸上芯を前記差込穴に差し込む際に該差込穴の内縁との間に間隙を形成する逃がし溝を当該吸上芯の周面に設けた。
【0011】
すなわち、容器体に吸上芯をセットする際には、前記容器体の差込穴に吸上芯を差し込む。このとき、前記容器体内には、前記吸上芯が挿入されるので、挿入された吸上芯の体積分、内圧が高められる。
【0012】
このとき、前記吸上芯の周面には、逃がし溝が形成されており、当該吸上芯を前記差込穴に差し込む際には、この逃がし溝によって前記差込穴の内縁と前記吸上芯との間に間隙が形成される。このため、高められた容器体内の圧力は、前記逃がし溝で形成された間隙より外部へ逃がされ、内圧の上昇が抑えられる。
【0013】
また、請求項2の揮散器においては、前記吸上芯の先端側に前記逃がし溝が形成された溝有領域を設定し、前記吸上芯の基端側に前記逃がし溝を不具備な溝無領域を設定するとともに、前記吸上芯を前記差込穴に差し込んでセットした状態で前記吸上芯の前記溝無領域が前記差込穴の内縁に達するように構成した。
【0014】
すなわち、前記吸上芯の先端側には、前記逃がし溝が形成された溝有領域が設定されており、当該溝有領域が前記差込穴を通過する際には、前記逃がし溝によって前記間隙が確保されるため、内圧の上昇が防止される。
【0015】
一方、前記吸上芯を前記差込穴に差し込んでセットした状態では、前記吸上芯の前記溝無領域が前記差込穴の内縁に達する。すると、当該差込穴の内縁は、前記吸上芯の周面全周に渡って密着し、水密性が保たれる。
【0016】
さらに、請求項3の揮散器では、前記吸上芯の基端部に吸い上げた液状薬剤を揮散する揮散部を設ける一方、前記逃がし溝を前記吸上芯の長さ方向に延在する直線状に形成し、前記揮散部の正面部を前方へ向けた状態で前記逃がし溝が側方へ向くように当該逃がし溝を配置した。
【0017】
すなわち、前記吸上芯の基端部には、吸い上げた液状薬剤を揮散する揮散部が設けられており、前記液状薬剤の揮散が促進される。
【0018】
そして、前記逃がし溝は、前記吸上芯の長さ方向に延在する直線状に形成されており、前記揮散部の正面部を前方へ向けた状態で、前記逃がし溝が側方へ向くように当該逃がし溝が配置されている。
【0019】
このため、前記揮散部の正面部を利用者側へ向けた状態では、前記吸上芯に形成された前記逃がし溝が側方を向くため、前記逃がし溝の利用者側への露出が防止される。
【0020】
加えて、請求項4の揮散器にあっては、前記吸上芯の基端部に吸い上げた液状薬剤を揮散する円筒状の揮散部を設けた。
【0021】
すなわち、前記吸上芯の基端部には、吸い上げた液状薬剤を揮散する揮散部が設けられており、該揮散部は、円筒状に形成されている。
【0022】
このため、前記吸上芯で吸い上げられた液状薬剤は、円筒状に形成された揮散部の外周面及び内周面並びに両端面から揮散される。
【0023】
また、前記吸上芯の基端部には、円筒状の揮散部が設けられるので、デザイン性の向上が図られる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明の請求項1の薬剤容器にあっては、容器体の差込穴に吸上芯を差し込む際に差し込まれた吸上芯によって高められた容器体内の圧力を、前記吸上芯の逃がし溝により形成された間隙を介して外部に放出することができる。
【0025】
このため、拡散ピンの軸を容器内に差し込むと容器内の圧力が上昇する従来と比較して、内圧による液状薬剤の吸上芯に沿った上昇を防止することができる。これにより、液状薬剤が吸上芯を上昇し、その表面よりにじみ出して液垂れが生じるといった不具合を未然に防止することができる。
【0026】
また、請求項2の揮散器においては、前記吸上芯の先端側に前記逃がし溝が形成された溝有領域が設定されており、当該溝有領域が前記差込穴を通過する際に、前記逃がし溝により形成される前記間隙によって、容器体内の内圧の上昇を防止することができる。これにより、前述の液垂れを防止することができる。
【0027】
一方、前記吸上芯を前記差込穴に差し込んでセットした状態では、前記吸上芯の前記溝無領域が前記差込穴の内縁に達する。すると、当該差込穴の内縁は、前記吸上芯の周面全周に渡って密着するため、水密性を確保することができる。
【0028】
このため、セット状態において、前記吸上芯と前記差込穴の内縁との間に間隙が形成される場合と比較して、当該容器体が倒れた場合であっても、液漏れを確実に防止することができる。
【0029】
さらに、請求項3の揮散器では、吸い上げた液状薬剤を揮散する揮散部を前記吸上芯の基端部に設けることによって、前記吸上芯により吸い上げられた前記液状薬剤の揮散を促進することができる。
【0030】
そして、前記逃がし溝は、前記吸上芯の長さ方向に延在する直線状に形成されており、前記揮散部の正面部を前方へ向けた状態で、前記逃がし溝が側方へ向くように当該逃がし溝が配置されている。
【0031】
このため、前記揮散部の正面部を利用者側へ向けた使用時において、前記吸上芯に形成された前記逃がし溝を側方へ向けることができる。これにより、前記逃がし溝の利用者側への露出を防止でき、見栄えの向上を図ることができる。
【0032】
加えて、請求項4の揮散器にあっては、吸い上げた液状薬剤を揮散する揮散部が前記吸上芯の基端部に設けられており、この揮散部は、円筒状に形成されている。
【0033】
このため、前記吸上芯で吸い上げられた液状薬剤を、円筒状に形成された揮散部の外周面及び内周面並びに両端面から揮散することができる。これにより、前記揮散部が球体で構成され、その外表面しか揮散面として利用することができない場合と比較して、前記液状薬剤の揮散量を向上することができる。
【0034】
また、前記吸上芯の基端部に、円筒状の揮散部が設けられるため、デザイン性の向上を図ることができ、外観品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同実施の形態の断面図である。
【図3】同実施の形態の構成部品を示す図で、(a)は正面図であり、(b)は、側面から見た要部の断面図である。
【図4】(a)は、本発明の第二の実施の形態を示す図であり、(b)は、本発明の第三の実施の形態を示す図である。
【図5】(a)は、本発明の第四の実施の形態を示す図で、(b)は、本発明の第後の実施の形態を示す図であり、(c)は、本発明の第六の実施の形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
(第一の実施の形態)
【0037】
以下、本発明の第一の実施の形態を図に従って説明する。
【0038】
図1は、本実施の形態にかかる揮散器1を示す図であり、該揮散器1は、液状薬剤2を揮散するものである。
【0039】
この液状薬剤2としては、芳香剤、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、忌避剤等が挙げられ、本実施の形態では、前記液状薬剤2が芳香剤で構成された場合を例に挙げて説明する。
【0040】
この揮散器1は、前記液状薬剤2が収容された容器体11と、該容器体11の口部12の開口部13に内嵌され当該開口部13を閉鎖するキャップ14と、該キャップ14の上部に配置されるパッキン15と、前記口部12に装着される蓋体16と、前記容器体11にセットされる吸上芯17と、該吸上芯17の基端部に取り付けられる揮散部18とによって構成されている。
【0041】
前記容器体11は、無色透明のガラス瓶によって構成されており、内部には、前記液状薬剤2が収容されている。この容器体11には、上方へ向けて延出した円筒状の前記口部12が一体形成されており、該口部12の外周面には、雄ねじ部21が形成されている。
【0042】
この口部12の開口部13には、図2にも示すように、合成樹脂製の前記キャップ14が装着されるように構成されており、該キャップ14は、前記口部12の前記開口部13に内嵌される有底筒状の内嵌部31が形成されている。該内嵌部31の底面32は(図1参照)、他の部位と比較して薄肉に形成されており、使用前状態では、前記口部12の前記開口部13を閉鎖して前記液状薬剤2の漏れを防止できるように構成されている。
【0043】
この底面32は、前記吸上芯17が差し込まれた際に、開口して差込穴41が開設されるように構成されており、破綻した底面32部分は、前記吸上芯17の周面42の全周に渡って密着する舌片43を形成するように構成されている。前記内嵌部31の周壁44内面には、三本のリング条45,・・・が周方向に延設されており、各リング条45,・・・は、前記吸上芯17の周面42に密着するように構成されている。
【0044】
前記内嵌部31の前記周壁44の上縁からは、側方へ向けて鍔部51が延出しており、該鍔部51は、円形リング状に形成されている。該鍔部51は、図2に示したように、前記内嵌部31を前記口部12の前記開口部13に内嵌した状態で、前記口部12の上端に密着するように構成されており、この鍔部51の上部には、円形リング状に形成された合成樹脂製の前記パッキン15が載置されるように構成されている。前記キャップ14が装着されるとともに前記鍔部51に前記パッキン15が載置された前記口部12には、前記蓋部16が装着されるように構成されている。
【0045】
この蓋部16も合成樹脂で形成されており、当該蓋部16は、図1に示したように、円筒状の筒部61と、該筒部61の上縁より内側へ向けて延出した天部62とによって一体形成されている。該天部62の中央には、円形穴63が開設されており、該円形穴63は、前記吸上芯17を挿通できる大きさに形成されている。
【0046】
前記円筒部61の外周面には、等間隔をおいた四ヶ所に円形状の平坦部71,・・・が形成されており、対向位置に配置された平坦部71,71を指で摘めるように構成されている。前記円筒部61の内周面には、図2に示したように、前記口部12の雄ねじ部21と螺合する雌ねじ部72が形成されており、前記平坦部71,71を摘んだ指で当該蓋部16を回転操作することで、当該蓋部16を前記口部12に螺着できるように構成されている。このとき、当該蓋部16の前記天部62と前記キャップ14の前記鍔部51とには、前記パッキン15が密着するように構成されており、水密性を確保できるように構成されている。
【0047】
前記吸上芯17は、図3に示すように、円柱状に形成された木材で構成されており、形成された多数の細い管による毛細管現象により前記容器体11内の前記液状薬剤2を吸い上げ可能に構成されている。この吸上芯17の先端部には、先端へ向かうに従って縮径した先細り形状の突刺部81が形成されており、前記キャップ14の前記底面32を突き通して前記差込穴41を形成できるように構成されれている。これにより、この吸上芯17を前記容器体11に設けられた前記キャップ14の前記差込穴41に差し込むことで、当該吸上芯17を前記容器体11にセットできるように構成されている。
【0048】
前記吸上芯17の周面42には、当該吸上芯17を前記差込穴41に差し込む際に該差込穴41の内縁91との間に間隙92を形成する逃がし溝93が形成されている。この逃がし溝93は、前記吸上芯17の長さ方向に延在する直線状に形成されており、前記逃がし溝93は、当該吸上芯17の先端側に形成されている。これにより、該吸上芯17の先端側には、前記逃がし溝93が形成された溝有領域95が設定されており、当該吸上芯17の基端側には、前記逃がし溝93を不具備な溝無領域96が設定されている。
【0049】
前記吸上芯17の前記溝無領域96は、図1に示したように、当該吸上芯17を前記差込穴41に差し込んで当該吸上芯17の先端が前記容器体11の底面101に達したセット状態102において、当該溝無領域96が前記差込穴41の前記内縁91の高さ位置に達するように、その範囲が設定されている。
【0050】
そして、この吸上芯17の基端部には、図3にも示したように、当該吸上芯17で吸い上げた前記液状薬剤2を揮散する為の前記揮散部18が取り付けられている。該揮散部18は、円筒状に加工された木材によって形成されており、前記液状薬剤2を吸収するとともに揮散できるように構成されている。
【0051】
この揮散部18の下部には、円形の挿通穴111が外周面112から内周面113へ貫通されており、該挿通穴111には、前記吸上芯17の基端部が挿通されている。この挿通穴111に対向する前記揮散部18の前記内周面113の部位には、円形の内嵌穴114が凹設されており、該内嵌穴114には、前記挿通穴111を挿通した前記吸上芯17の基端部が内嵌された状態で固定されている。
【0052】
この揮散部18は、円筒形状の一端が正面部121を構成しており、その他端が背面部122を構成している。また、前記外周面112の一側部が左側部123を構成しており、他方が右側部124を構成している。前記正面部121及び前記背面部122のいずれでも良いが、本実施の形態では、前記正面部121を例えば利用者側である前方へ向けた状態で、前記逃がし溝93が側方、具体的には左方へ向くように当該逃がし溝93が配置されている。
【0053】
以上の構成にかかる本実施において、容器体11に吸上芯17をセットする際には、前記容器体11に装着された前記キャップ14の底面32に前記吸上芯17先端の突刺部81を突き刺して当該底面32に差込穴41を開口するとともに当該差込穴41に前記吸上芯17を差し込む。すると、前記容器体11内には、前記吸上芯17が挿入されるので、挿入された吸上芯17の体積分、前記容器体11の内圧が高められる。
【0054】
このとき、前記吸上芯17の周面42には、逃がし溝93が形成されており、当該吸上芯17を前記差込穴41に差し込む際には、この逃がし溝93によって前記差込穴41の内縁91と前記吸上芯17との間に間隙92が形成される。このため、高められた容器体11内の圧力を、前記逃がし溝93で形成された前記間隙92より外部へ放出し、内圧の上昇を抑えることができる。
【0055】
このため、拡散ピンの軸を容器内に差し込むと容器内の圧力が上昇してしまう従来と比較して、内圧による液状薬剤2の前記吸上芯17に沿った上昇を防止することができる。これにより、含有量を超えた液状薬剤2が吸上芯17を介して揮散部18に上昇し、一時的に浸透しきれなかった液状薬剤2が揮散部18の表面よりにじみ出して液垂れが生じるといった不具合を未然に防止することができる。
【0056】
また、前記吸上芯17の先端側には、前記逃がし溝93が形成された溝有領域95が設定されており、当該溝有領域95が前記差込穴41を通過する際に、前記逃がし溝93により形成される前記間隙92によって、前記容器体11内の内圧の上昇を防止することができる。これにより、前述の液垂れを防止することができる。
【0057】
一方、前記吸上芯17を前記差込穴41に差し込んでセットしたセット状態102では、前記差込穴41の内縁91が前記吸上芯17の前記溝無領域96に達する。すると、当該差込穴41の前記内縁91は、前記吸上芯17の周面42全周に渡って密着するため、水密性を確保することができる。
【0058】
このため、このセット状態102において、前記吸上芯17と前記差込穴41の内縁91との間に間隙92が形成される場合と比較して、当該容器体11が倒れた場合であっても、液漏れを確実に防止することができる。
【0059】
さらに、前記吸上芯17の基端部には、吸い上げられた液状薬剤2を揮散する揮散部18が設けられており、前記液状薬剤2の揮散を促進することができる。
【0060】
そして、前記逃がし溝93は、前記吸上芯17の長さ方向に延在する直線状に形成されており、前記揮散部18の正面部121を前方へ向けた状態で、前記逃がし溝93が側方へ向くように当該逃がし溝93が配置されている。
【0061】
このため、前記揮散部18の前記正面部121を利用者側へ向けた使用時において、前記吸上芯17に形成された前記逃がし溝93を側方へ向けることができる。これにより、前記逃がし溝93の利用者側への露出を防止でき、見栄えの向上を図ることができる。
【0062】
そして、吸い上げた液状薬剤2を揮散する前記揮散部18は、前記吸上芯17の基端部に設けられており、この揮散部18は、円筒状に形成されている。
【0063】
このため、前記吸上芯17で吸い上げられた液状薬剤2を、円筒状に形成された前記揮散部18の外周面112と内周面113と前記正面部121側の端面と前記背面部122側の端面とから揮散することができる。これにより、前記揮散部18が球体で構成され、その外表面しか揮散面として利用することができない場合と比較して、前記液状薬剤2の揮散量を向上することができる。
【0064】
また、前記吸上芯17の基端部に、円筒状の揮散部18が設けられるため、デザイン性の向上を図ることができ、外観品質を高めることができる。
【0065】
なお、本実施の形態では、前記吸上芯17の先端部に設けられた突刺部81の斜面形状が丸みを帯びた場合を例に挙げて説明したが、この形状に限定されるものではない。
【0066】
(第二の実施の形態)
【0067】
すなわち、図4の(a)に示したように、前記吸上芯17の先端部に三角錐状の突刺部201を設けても良い。
【0068】
(第三の実施の形態)
【0069】
さらには、図4の(b)に示したように、前記吸上芯17の先端部に三角錐状に形成された突刺部211斜面の傾斜角度を第二の実施の形態の突刺部201の斜面の傾斜角度より緩いものとしても良い。
【0070】
この場合、突刺部211全体の長さを抑えることができる。
【0071】
(第四の実施の形態)
【0072】
前記吸上芯17の周面42に形成された前記逃がし溝93は、必ずしも直線状である必要はなく、図5の(a)に示すように、吸上芯17の先端部に周方向に延在する円状の逃がし溝301で構成しても良い。
【0073】
(第五の実施の形態)
【0074】
また、図5の(b)に示すように、吸上芯17の周面42に沿って周方向斜めに傾斜して延在する逃がし溝311で構成しても良く、この逃がし溝311は、上下に配置された複数の溝で構成しても、螺旋状の一本の溝で構成しても良い。
【0075】
(第六の実施の形態)
【0076】
また、図5の(c)に示すように、前記吸上芯17の周面42に長さ方向に延在する複数の前記逃がし溝321,・・・を周方向に間隔をおいて配置しても良い。
【符号の説明】
【0077】
1 揮散器
2 液状薬剤
11 容器体
17 吸上芯
18 揮散部
41 差込穴
42 周面
91 内縁
92 間隙
93 逃がし溝
95 溝有領域
96 溝無領域
102 セット状態
112 外周面
113 内周面
121 正面部
301 逃がし溝
311 逃がし溝
321 逃がし溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器体内の液状薬剤を吸い上げる吸上芯を前記容器体の差込穴に差し込んでセットする揮散器において、
前記吸上芯を前記差込穴に差し込む際に該差込穴の内縁との間に間隙を形成する逃がし溝を当該吸上芯の周面に設けたことを特徴とする揮散器。
【請求項2】
前記吸上芯の先端側に前記逃がし溝が形成された溝有領域を設定し、前記吸上芯の基端側に前記逃がし溝を不具備な溝無領域を設定するとともに、
前記吸上芯を前記差込穴に差し込んでセットした状態で前記吸上芯の前記溝無領域が前記差込穴の内縁に達するように構成したことを特徴とする請求項1記載の揮散器。
【請求項3】
前記吸上芯の基端部に吸い上げた液状薬剤を揮散する揮散部を設ける一方、
前記逃がし溝を前記吸上芯の長さ方向に延在する直線状に形成し、
前記揮散部の正面部を前方へ向けた状態で前記逃がし溝が側方へ向くように当該逃がし溝を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の揮散器。
【請求項4】
前記吸上芯の基端部に吸い上げた液状薬剤を揮散する円筒状の揮散部を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の揮散器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−70775(P2013−70775A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211026(P2011−211026)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000102544)エステー株式会社 (127)
【Fターム(参考)】