説明

揮散装置

【課題】転倒時のこぼれを抑制することができる揮散装置を提供する。
【解決手段】液状薬剤を収容した容器体11の口部24にキャップ31を装着して開口部25を閉鎖する。キャップ31の天部33に複数の小穴42を設ける。各小穴42の内径寸法を、吸上芯12の外形寸法とほぼ同寸法に設定し、各小穴42に単一の吸上芯12を挿通可能に構成する。各小穴42に吸上芯12を挿入した状態で、上面41より上方へ延出した各吸上芯12の延出部分71が放射状に広がるように各小穴42の開口方向を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状成分を揮散する揮散装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器体に収容された芳香液や消臭液等の液状薬剤を揮散する揮散装置が知られている。
【0003】
この揮散装置としては、容器体に複数の吸上芯を挿入し、吸い上げた液状薬剤を、容器体から延出した部分より揮散するいわゆるリードディフューザータイプの揮散装置が知られている。
【0004】
このリードディフューザータイプの揮散装置は、図7に示すように、液状薬剤301を収容した容器体302を備えてなり、該容器体302に設けられた口部303の開口部304には、複数の吸上芯305,・・・が挿入されている。
【0005】
各吸上芯305,・・・は、その基端部が前記容器体302の底部に達するとともに、先端部が前記口部303より上方に延出するように構成されており、前記容器体302に収容された前記液状薬剤301を基端部から吸い上げて先端部より揮散できるように構成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の揮散装置311にあっては、吸上芯305,・・・を挿入する為、容器体302の口部303の開口面積が大きい。このため、当該容器体302が倒れた際に収容された液状薬剤301がこぼれ易いという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、転倒時のこぼれを抑制することができる揮散装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の揮散装置にあっては、複数の吸上芯を容器体内に連通した開口部を介して挿入し、前記容器体内の液状薬剤を前記各吸上芯で吸い上げて前記容器体より延出した前記各吸上芯の延出部分から揮散する揮散装置において、前記開口部に、該開口部を閉鎖する閉鎖部を設け、該閉鎖部に単一の吸上芯を挿通可能な小穴を複数設けた。
【0009】
すなわち、液状薬剤を収容した容器体の開口部には、該開口部を閉鎖する閉鎖部が設けられており、該閉鎖部には、単一の吸上芯を挿通可能な小穴が複数設けられている。
【0010】
そして、この揮散装置を使用する際には、前記小穴に前記吸上芯を挿通し、該吸上芯の下端部を前記液状薬剤内に挿入した状態で、当該吸上芯の上端部を前記閉鎖部より上方へ延出する。これにより、前記容器体内の液状薬剤は、前記各吸上芯で吸い上げられ、前記容器体より延出した前記各吸上芯の延出部分から揮散される。
【0011】
このとき、前記吸上芯が挿通される前記小穴は、単一の吸上芯を挿通可能な大きさに設定されており、複数の吸上芯が挿通可能に形成された開口部と比較して、その開口面積が小径とされる。
【0012】
また、前記各小穴によって前記吸上芯の延出位置が定められ、各小穴より延出した前記各吸上芯の延出部分が形成する形状が安定化する。
【0013】
また、請求項2の揮散装置においては、前記各小穴に挿入された前記各吸上芯の前記延出部分が放射状に広がるように前記各小穴の開口方向を設定した。
【0014】
これにより、前記各小穴に前記各吸上芯を挿入した状態で、各吸上芯の前記延出部分が放射状に広げられる。
【0015】
さらに、請求項3の揮散装置では、所定の前記小穴が属するグループを複数設定し、所定のグループに属する小穴に前記吸上芯を装着した状態で当該吸上芯の前記延出部分の広がり形状が、他のグループに属する小穴に前記吸上芯を装着した状態での当該吸上芯の前記延出部分の広がり形状と異なるように前記各グループに属する前記小穴を設定した。
【0016】
すなわち、前記小穴は、定められたグループに属するように構成されており、所定のグループに属する小穴に前記吸上芯を装着した状態で当該吸上芯の前記延出部分が形成する広がり形状は、他のグループに属する小穴に前記吸上芯を装着した状態において当該吸上芯の前記延出部分が形成する広がり形状と異なるように構成されている。
【0017】
このため、いずれかのグループに属する小穴に前記吸上芯を選択的に装着することによって、好みの広がり形状が形成される。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明の請求項1の揮散装置にあっては、容器体の開口部を閉鎖する閉鎖部には、複数の小穴が設けられており、各小穴は、単一の吸上芯を挿通可能な大きさに設定されている。
【0019】
このため、複数の吸上芯を挿通可能な開口部が容器体に開口する従来と比較して、前記吸上芯が挿入される各小穴の開口面積を小さくすることができる。
【0020】
また、前記各小穴は、単一の吸上芯を挿入できる大きさに形成されており、各小穴に前記吸上芯を挿入した状態では、前記各小穴を、挿入された吸上芯によって閉鎖することができる。
【0021】
したがって、前記容器体が転倒した場合において、複数の吸上芯を挿入可能な開口部が開口する従来と比較して、収容された液状薬剤の不用意なこぼれを抑制することができる。
【0022】
このとき、前記吸上芯を、吸い上げた液状薬剤によって膨潤する素材で構成すれば、当該吸上芯と前記小穴間に形成される僅かな隙間をも閉鎖することができる。これにより、吸上芯が挿入された各小孔からの前記液状薬剤の漏れも防止することができる。
【0023】
そして、前記各小穴によって挿入された吸上芯の延出位置を定めることができる。これにより、各小穴より延出した前記各吸上芯の延出部分が形成する形状を安定化することができ、当該延出部分を一定形状に維持することができる。
【0024】
また、請求項2の揮散装置においては、前記各小穴に前記各吸上芯を挿入した使用状態において、各吸上芯の前記延出部分を放射状に広げることができる。
【0025】
このため、前記各吸上芯の前記延出部分が単純に垂直に延出する場合と比較して、各吸上芯の延出部分から揮散される液状薬剤の揮散効率を高めることができる。また、前記閉鎖部を中心として前記各吸上芯の延出部分を放射状に広げることができるため、見栄えが向上し、外観品質を高めることができる。
【0026】
さらに、請求項3の揮散装置では、異なるグループに属する小穴に前記吸上芯を選択的に装着することにより、異なる広がり形状を形成することができる。
【0027】
このため、いずれかのグループに属する小穴に前記吸上芯を選択的に装着することによって、好みの広がり形状を形成することができる。これにより、個々の好みに応じた利用形態が可能となり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す説明図である。
【図2】同実施の形態の要部を示す拡大図である。
【図3】同実施の形態のキャップを示す図で、(a)は平面図であり、(b)は要部を示す断面図である。
【図4】同実施の形態の説明書に記載されたグループ表を示す図である。
【図5】同実施の形態の容器体が倒れた状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態のキャップを示す図で、(a)は平面図であり、(b)は要部を示す断面図である。
【図7】従来の揮散装置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(第一の実施の形態)
【0030】
以下、本発明の第一の実施の形態を図に従って説明する。
【0031】
図1は、本実施の形態にかかる揮散装置1を示す図であり、該揮散装置1は、芳香液や消臭液等の液状薬剤2を揮散するものである。
【0032】
この揮散装置1は、前記液状薬剤2を収容した容器体11と、該容器体11に収容された前記液状薬剤2を吸い上げて揮散する複数の吸上芯12,・・・とによって構成されている。
【0033】
前記容器体11は、円形の底面21を備えており、該底面21の周縁からは、円筒状の周壁22が上方へ向けて延出している。該周壁22の上縁からは、中心方向へ向けてショルダー部23が延出しており、該ショルダー部23の中心部には、口部24が上方へ向けて延出している。該口部24は、円筒状に形成されており、当該口部24が構成する開口部25は、前記容器体11内部に連通するように構成されている。前記口部24内径寸法は、前記周壁22の内径寸法より小さな値に設定されており、当該口部24の外周面には、雄ねじ部26が一体形成されている。
【0034】
この口部24には、図2にも示すように、前記開口部25を閉鎖する閉鎖部としてのキャップ31が装着されており、該キャップ31は、前記口部24に外嵌する円筒部32と、該円筒部32の上縁に架橋した天部33とによって構成されている。前記円筒部32の内側面には、前記口部24の前記雄ねじ部26に螺合する雌ねじ部34が一体形成されており、当該キャップ31を前記口部24に螺着できるように構成されている。
【0035】
前記天部33は、肉厚に形成されており、その上面41が平坦に形成されている。この上面41には、複数の小穴42,・・・が形成されている。各小穴42,・・・の内径寸法は、前記吸上芯12の外形寸法とほぼ同寸法に設定されており、各小穴42,・・・は、単一の吸上芯12を挿通した状態で内嵌できるように構成されている。
【0036】
前記各小穴42,・・・は、図3の(a)に示すように、第一〜第十三小穴42a〜42mによって構成されており、第五小穴42eが前記天部33の中心に配置されている。他の小穴42a〜42d、42f〜42mは、前記第五小穴42eの囲むように配置されており、前記各小穴42a〜42mの近傍には、当該小穴42a〜42mを示す番号表示部51,・・・が記されている。
【0037】
前記第五小穴42eは、図3の(b)に示すように、前記天部33に対して垂直に延設されており、この第五小穴42eの周囲に設けられた各小穴42a〜42d、42f〜42mは、前記第五小穴42eを中心として、当該天部33の下面61から上面41へ向かうに従って外側へ広がるように延設されている。
【0038】
これにより、図1に示したように、前記各小穴42a〜42mに前記吸上芯12,・・・を挿入した状態で、前記上面41より上方へ延出した前記各吸上芯12,・・・の延出部分71,・・・が放射状に広がるように前記各小穴42a〜42mの開口方向が設定されている(図3の(b)参照)。
【0039】
この揮散装置1には、説明書が添付されており、この説明書には、図4に示すように、グループ表101が印刷されている。
【0040】
このグループ表101には、第一グループ111を示すAパターン112と、第二グループ113を示すBパターン114と、第三グループ115を示すCパターン116とが記載されており、前記Aパターン112を構成する第一グループ111には、第一〜第九小穴42a〜42iが属することを示す番号表示121が記されている。また、前記Bパターン114を構成する第二グループ113には、第一小穴42aと第三小穴42cと第七小穴42gと第九小穴42i及び第十〜第十三小穴42j〜43mとが属することを示す番号表示122が記されており、前記Cパターン116を構成する第三グループ115には、第一〜第十三小穴42a〜42mが属することを示す番号表示123が記されている。
【0041】
これにより、所定の前記小穴42が属するグループ111,113,115が複数設定されており、いずれかのグループ111,113,115に属する小穴42に前記吸上芯12を選択的に装着した状態で各吸上芯12,・・・の前記延出部分71,・・・が形成する広がり形状が、他のグループ111,113,115に属する小穴42a〜42mに前記吸上芯12,・・・を装着した状態で各吸上芯12,・・・の前記延出部分71,・・・が形成する広がり形状とが異なるように、前記各小穴42a〜42mが前記各グループ111,113,115に属するように構成されている。
【0042】
そして、前記各吸上芯12,・・・は、葦などの円柱状部材によって構成されており、前記小穴42a〜42mに挿通して、その下端部を前記液状薬剤2に浸した際に当該液状薬剤2を上端まで吸い上げられるように構成されている。これら吸上芯12,・・・の長さ寸法は、前記容器体11の前記底面21から前記キャップ31の上面41までの高さ寸法より十分長い寸法に設定されており、当該吸上芯12,・・・を前記小穴42a〜42mに挿入し、その下端を前記底面21に接触させた状態において、その上端部が前記キャップ31の上面41より上方へ延出するように構成されている。
【0043】
これにより、前記吸上芯12,・・・を、前記キャップ31に形成された前記小穴42a〜42mに挿入し、その下端部を前記容器体11内の前記液状薬剤2に浸けることによって、該液状薬剤2を前記各吸上芯42a〜42mで吸い上げて、前記容器体11より延出した前記各吸上芯12,・・・先端部である前記延出部分71,・・・から揮散できるように構成されている。
【0044】
以上の構成にかかる本実施の形態において、液状薬剤2を収容した容器体11の口部24には、キャップ31が装着されており、前記口部24が構成する開口部25は、閉鎖部を構成する前記キャップ31によって閉鎖されている。そして、このキャップ31の天部33には、単一の吸上芯12を挿通可能な小穴42,・・・が複数設けられている。
【0045】
このため、この小穴42,・・・に前記吸上芯12,・・・を挿通し、該吸上芯12,・・・の下端部を前記液状薬剤2内に浸すとともに、その上端部を前記キャップ31より上方へ延出することによって、前記容器体11内の前記液状薬剤2を、前記各吸上芯12,・・・で吸い上げて、前記容器体11より延出した前記各吸上芯12,・・・の延出部分71,・・・から揮散することができる。
【0046】
このとき、前記吸上芯12,・・・が挿通される前記小穴42,・・・は、単一の吸上芯12を挿通可能な大きさに設定されている。このため、複数の吸上芯を挿通可能な開口部が容器体に開口する従来と比較して、前記吸上芯12,・・・が挿入される各小穴42,・・・の開口面積を小さくすることができる。
【0047】
また、前記各小穴42,・・・は、単一の吸上芯12を挿入できる大きさに形成されており、各小穴42,・・・に前記吸上芯12,・・・を挿入した状態では、前記各小穴42,・・・を、挿入された吸上芯12,・・・によって閉鎖することができる。
【0048】
したがって、図5に示すように、前記容器体11が転倒した場合であっても、複数の吸上芯を挿入可能な開口部が開口する従来と比較して、収容された液状薬剤2の不用意なこぼれを抑制することができる。
【0049】
このとき、前記吸上芯12は、葦で形成されており、当該吸上芯12は、前記液状薬剤2を吸収することによって膨潤する。このため、当該吸上芯12と前記小穴42間に形成された僅かな隙間をも閉鎖することができるので、各小穴42,・・・からの前記液状薬剤2の漏れも確実に防止することができる。
【0050】
さらに、前記キャップ31を木製とすることで、葦製の吸上芯12が吸い上げた液状薬剤2によって前記キャップ31を膨潤させることができる。これにより、前記吸上芯12と前記小穴42間に形成された僅かな隙間を確実に閉鎖することができる、各小穴42,・・・からの前記液状薬剤2の漏れをより確実に防止することができる。
【0051】
そして、前記各小穴42,・・・に挿入された前記吸上芯12,・・・は、各小穴42,・・・によって、その延出位置が定められており、その延出位置を定めることができる。これにより、各小穴42,・・・より延出した前記各吸上芯12,・・・の延出部分71,・・・が形成する形状を安定化することができ、当該延出部分71,・・・を一定形状に維持することができる。
【0052】
また、前記各小穴42,・・・は、挿入された前記各吸上芯12,・・・の前記延出部分71,・・・が放射状に広がるように、その開口方向が設定されている。
【0053】
これにより、前記各小穴42,・・・に前記各吸上芯12,・・・を挿入した使用状態において、各吸上芯12,・・・の前記延出部分71,・・・を放射状に広げることができる。
【0054】
このため、前記各吸上芯12,・・・の前記延出部分71,・・・が単純に垂直に延出する場合と比較して、各吸上芯12,・・・の延出部分71,・・・から揮散される液状薬剤2の揮散効率を高めることができる。また、前記キャップ31の天部33を中心として前記各吸上芯12,・・・の延出部分71,・・・を放射状に広げることができるので、見栄えが向上し、外観品質を高めることができる。
【0055】
そして、前記各小穴42a〜42mは、定められたグループ111,113,115に属するように構成されており、所定のグループ111,113,115に属する小穴42a〜42mに前記吸上芯12,・・・を選択的に装着した状態で、当該吸上芯12,・・・の前記延出部分71,・・・が形成する広がり形状は、他のグループ111,113,115に属する小穴42a〜42mに前記吸上芯12,・・・を装着した状態において当該吸上芯12,・・・の前記延出部分71,・・・が形成する広がり形状と異なるように構成されている。
【0056】
このため、説明書に記載されたグループ表101に従って、いずれかのグループ111,113,115に属する小穴42a〜42mに前記吸上芯12,・・・を選択的に装着することで、異なる広がり形状を形成することができる。
【0057】
これにより、好みの広がり形状を形成することができるため、個々の好みに応じた利用形態が可能となり、利便性が向上する。
【0058】
なお、本実施の形態にあっては、前記グループ表101に従って、いずれかのグループ111,113,115に属する小穴42a〜42mに吸上芯12,・・・を挿入して、異なる広がり形状を形成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
【0059】
(第二の実施の形態)
【0060】
すなわち、図6は、第二の実施の形態を示す図であり、本実施の形態の揮散装置201では、前記容器体11の前記口部24に装着されるキャップ31の天部33に単一の吸上芯12を挿通可能な第一〜第九小穴42a〜42iが開設されるとともに、各小穴42a〜42iに挿入される吸上芯12,・・・が前記小穴42a〜42iと同数である9本付属している。
【0061】
前記第五小穴42eは、図6の(b)に示すように、前記天部33の中央に垂直に設けられており、この第五小穴42eの周囲に設けられた各小穴42a〜42d、42f〜42iは、前記第五小穴42eを中心として、当該天部33の下面61から上面41へ向かうに従って外側へ広がるように延設されている。
【0062】
これにより、図1に示したように、前記各小穴42a〜42iに前記吸上芯12,・・・を挿入した状態で、前記上面41より上方へ延出した前記各吸上芯12,・・・の延出部分71,・・・が放射状に広がるように前記各小穴42a〜42iの開口方向が設定されている(図6の(b)参照)。
【0063】
このように構成した揮散装置201であっても、前述の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0064】
また、前記キャップ31に開設された総ての小穴42a〜42iが、挿入された吸上芯12,・・・によって閉鎖されるので、転倒時の液状薬剤2のこぼれを確実に防止することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 揮散装置
2 液状薬剤
11 容器体
12 吸上芯
25 開口部
31 キャップ
42 小穴
42a 第一小穴
42b 第二小穴
42c 第三小穴
42e 第後小穴
71 延出部分
111 第一グループ
113 第二グループ
115 第三グループ
201 揮散装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の吸上芯を容器体内に連通した開口部を介して挿入し、前記容器体内の液状薬剤を前記各吸上芯で吸い上げて前記容器体より延出した前記各吸上芯の延出部分から揮散する揮散装置において、
前記開口部に、該開口部を閉鎖する閉鎖部を設け、該閉鎖部に単一の吸上芯を挿通可能な小穴を複数設けたことを特徴とする揮散装置。
【請求項2】
前記各小穴に挿入された前記各吸上芯の前記延出部分が放射状に広がるように前記各小穴の開口方向を設定したことを特徴とする請求項1記載の揮散装置。
【請求項3】
所定の前記小穴が属するグループを複数設定し、
所定のグループに属する小穴に前記吸上芯を装着した状態で当該吸上芯の前記延出部分の広がり形状が、他のグループに属する小穴に前記吸上芯を装着した状態での当該吸上芯の前記延出部分の広がり形状と異なるように前記各グループに属する前記小穴を設定したことを特徴とする請求項2記載の揮散装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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