説明

損傷を受けていない皮膚の障壁機能を増強する方法

特にアレルゲンに対し損傷を受けていない皮膚の障壁機能を増強し、及び/又はアレルギー性活性成分との接触時に損傷を受けていない皮膚のアレルギー反応を防止もしくは阻害する方法であり:
−以下を含有する混合物を調製する工程:
(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、並びに
(b)抗刺激剤
−有効量の混合物を損傷を受けていない皮膚へ塗布する工程;を含む、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、損傷を受けていない皮膚の障壁機能を増強する方法、及びアレルギー性副作用を有する化粧品活性成分による損傷を受けていない皮膚の化粧処置のための対応する方法に関する。本発明の状況において、(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、並びに(b)抗刺激剤を含有する混合物が使用される。ここで、接触アレルギーに対する損傷を受けていない皮膚の予防的保護のための化粧用及び皮膚科用適用が特に強調されている。用語「皮膚」はここでは、口腔粘膜を含む。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、最大の身体器官である。これは、制御されない水分損失並びに環境が誘導した機械的、物理的、生物学的及び化学的ストレスに対し体を保護する。この保護機能は、いわゆる表皮浸透障壁により主に実現される。これは、皮膚の最上層である角質層に位置し、並びに複数の細胞間脂質ラメラ及びそれらの中に埋め込まれている角質細胞の稠密なネットワークからなる。
歯肉及び口腔粘膜も、浸透性障壁を有し、これらの必須の構成要素は、脂質ラメラである[Lawら、Arch. Oral Biol. 40: 1085-1091 (1995)]。
【0003】
多くの研究者が、細胞間脂質ラメラは、コレステロール、セラミド及び脂肪酸のモル比1:1:1により構成されることを証明している。これらのセラミド(N-アシルスフィンゴシン)の脂質種が特に重要であり、これは第一にセラミドが障壁脂質の質量割合でほぼ50%を構成しているからである。第二に、長鎖ω-ヒドロキシ脂肪酸(C30-32)を有する特別なセラミドは、角質細胞の表面タンパク質のグルタミン酸ラジカルと共有結合することができる。このことは、この浸透障壁が、特に剛性の構造を有することを確実している。
洗浄剤又は溶媒による過剰な処置、UV光照射、又は不適切な大気湿度を含む、多くの要因が、皮膚(頭皮)及び毛髪の障壁を損傷することがわかっている。しかしそれに加えて、多くの湿疹の疾患プロファイル、例えばアトピー性皮膚炎及び漏性皮膚炎及びふけ、又は重篤な遺伝疾患、例えばゴーシェ病などが、障壁障害により特徴付けられる。最後に、皮膚の障壁機能の劣化は、年齢がかさむほど認められる。
【0004】
障壁機能が低下した場合、例えばアレルゲン及び刺激物のような外用塗布された物質は、より容易に皮膚へ浸透することができ、そこで損傷を受けていない皮膚におけるよりも、より重度の作用が発生し得る。従ってアレルギー性及び刺激性の皮膚反応を予防するために、皮膚の障壁機能を増強する試みが既に成されている。対応する活性成分が、DE 4420625及びDE 3330628(ビサボロール又は/及びパンテノール)、WO 02069911、DE 10111045、WO 9712598、WO 01021150(セラミド生合成刺激因子)及びFR 2811228(セラミド2と組合せたオリゴ糖)において開示されている。
言及された皮膚損傷を予防するか又はそれを修復する別の可能性は、セラミド-含有皮膚科用組成物の外用塗布である[Kucharekovaら、Contact Dermatitis 46: 331-338 (2002);Coderchら、Contact Dermatitis 47: 139-146 (2002)]。
【0005】
皮膚損傷に対する予防的作用は、修復作用であることが好ましく、その理由は皮膚損傷の発生により引き起こされた生物学的反応は、細胞内で広がり、カスケード作用において皮膚のより深い層へと広がっていくからである。今までは活性成分による処置により、これらの二次的反応を完全に停止すること、ましてはそれらを逆行することは可能ではなかった。予防の場合において、損傷は、全く生じず、そのため二次的反応も避けられる。
天然のセラミドは、単離することが困難である。それらの合成は、複雑でありかつ経費もかかる。加えて、乳剤中の天然のセラミドの加工処理は、それらの高い融点のために困難である。それが理由で、セラミドの構造的アナログ(疑似セラミド)が開発されている。
【0006】
US 06060612は、疑似セラミドとしての1,3-ビス-(N-(2-ヒドロキシエチル)アルキルアミノ)-2-ヒドロキシプロパンの合成及びそれらの化粧品使用を開示している。
WO 9821176は、N-(2-ヒドロキシエチル)-3-オキソ-2-アルキルアルキルアミドの生成、並びに皮膚老化に対する防御、並びに皮膚及び毛髪の抵抗性を増強し及び修復するためのそれらの化粧品用途を開示している。
EP 0864563 A1は、外部の影響及び刺激に対し防御する天然の障壁機能を増強するための、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステル、特にN-アシルヒドロキシプロリン及びトレオニンエステルの使用を開示している。
皮膚及び毛髪修復のための、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステルのビサボロールとの相乗的組合せは、Research Disclosure No. 468117 (2003年5月)において説明されている。しかしこの組合せの予防的使用については言及されていない。
【発明の開示】
【0007】
本発明の目的は、特にアレルゲンに対する損傷を受けていない(特に未刺激の)皮膚(口腔粘膜を含む)の障壁機能を増強する方法、及び/又はアレルギー性活性成分との接触時に損傷を受けていない皮膚のアレルギー反応を予防もしくは阻害する方法を提供する。従って本発明の更なる目的は、アレルギー性副作用を(通常)有する化粧品活性成分で、損傷を受けていない皮膚を化粧処置するための方法を提供することであり、ここで皮膚におけるアレルギー反応はほとんどないか又は全くない。本発明に従い提供される方法において使用される調製物及び個々の活性成分は、安価かつ効果がなければならない。損傷を受けていない皮膚の障壁は、予防的尺度(measure)として増強されなければならず、及び接触アレルギーの予防又は少なくとも阻害(低下)は、先行技術よりも寄り効果的であることが可能である。
【0008】
前述の目的(複数)は、特にアレルゲンに対する損傷を受けていない(特に未刺激の)皮膚の障壁機能を増強する方法、及び/又はアレルギー性活性成分との接触時に損傷を受けていない皮膚のアレルギー反応を予防もしくは阻害する方法により、本発明に従い実現され、これは:
−以下を含有する混合物を調製する工程:
(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、並びに
(b)抗刺激剤
−有効量の混合物を損傷を受けていない皮膚へ塗布する工程;を含む。
【0009】
アレルギー性副作用を有する化粧品活性成分による、損傷を受けていない(特に未刺激の)皮膚の化粧処置に関する本発明の方法は、これに対応し:
−以下を含有する混合物を調製する工程:
(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、及び
(b)抗刺激剤、並びに任意に
(c)許容できる基剤;
−その障壁機能が増強されるために、有効量の混合物を損傷を受けていない皮膚へ塗布する工程、並びに同時に又はその後;
−皮膚へアレルギー性副作用を有する化粧品活性成分を塗布する工程;を含む。
【0010】
前記方法に加え、本発明は、損傷を受けていない皮膚の障壁機能を増強し、及び/又はアレルギー性皮膚反応、特に接触アレルギーを予防するための組成物を作製するための、
(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、並びに
(b)抗刺激剤を含有する混合物の使用も提供する。
用語「セラミド」、「疑似セラミド」及び「抗刺激剤」は、個々の化合物及び2種又はそれよりも多いセラミド、疑似セラミド又は抗刺激剤の混合物の全てを対象としている。
【0011】
本発明は、(a)セラミド及び/又は疑似セラミド並びに(b)抗刺激剤を含有する混合物の外用塗布は、例えば一部の香料により引き起こされたアレルギー性皮膚反応を、効果的に予防するという、驚くべき発見を基にしている。本発明において使用するための混合物は驚くべきことに、損傷を受けていない皮膚の障壁機能を相乗的に増強し、その結果アレルギー性活性成分との接触時に、損傷を受けていない皮膚のアレルギー反応を予防又は阻害する。本発明のこれらの方法及び使用は、理想的には特に香料-誘導した接触アレルギーの予防に適している。本発明の状況において、前述の天然のセラミドの利用可能性は低いので、疑似セラミドの使用は、経済的理由で好ましい。
本発明の意味における抗刺激剤は、皮膚科用適用に適しているか又は通常使用される抗炎症活性成分又は発赤及び掻痒を緩和する活性成分である。細胞及び組織内のサイトカイン、インターロイキン、プロスタグランジン及び/又はロイコトリエンの量を低下する物質が好ましい。
【0012】
コルチコステロイド型のステロイド系抗炎症性物質、例えばヒドロコルチソン、デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾン、メチルプレドニソロン又はコルチゾンなどは有利なことに、抗炎症活性成分又は発赤及び掻痒を緩和する活性成分(抗刺激剤)として使用され、そのリストは、他のステロイド系抗-炎症薬を追加することにより拡大することができる。非ステロイド系抗炎症薬も使用することができる。本願明細書に列記されている例は、オキシカム、例えばピロキシカム又はテノキシカム;サリチル酸塩、例えばアスピリン、ジサルシド(disalcid)、ソルプリン(solprin)又はフェンドサル(fendosal);酢酸誘導体、例えばジクロフェナク、フェンクロフェナック、インドメタシン、スリンダク、トルメチン又はクリンダナック(clindanac);フェナム酸塩、例えばメフェナミック(mefenamic)、メクロフェナミック(meclofenamic)、フルフェナミック(flufenamic)又はニフルム;プロピオン酸誘導体、例えばイププロフェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェン(benoxaprofen)又はピラゾール、例えば、フェニルブタゾン、オキシフェニルブタゾン、フェブラゾン(febrazone)又はアザプロパゾンである。あるいは、天然の抗炎症性物質又は発赤及び掻痒を緩和する物質を使用することができる。植物抽出物、特に植物抽出物から単離された高度に活性のある植物抽出画分及び高度に純粋な活性物質を使用することができる。特に好ましいのは、カモミール、アロエ、没薬樹(commiphora)種、アカネ(rubia)種、紫馬連菊(echinacea)種、ショウガ、柳、ウィローハーブ、オートムギ、紅茶及び緑茶、イチョウ、コーヒー、コショウ、レッドカランツ(redcurrent)、トマト、バニラ、アーモンドからの抽出物、画分及び活性物質、更には純粋な物質、とりわけビサボロール、アピゲニン-7-グルコシド、ボスウェル酸、フィトステロール、グリシルリジン酸、グラブリジン又はリコカルコンAがある。
【0013】
本発明の意味において特に好ましいのは、ビサボロール、パンテノール、ショウガ抽出物及びそれらの混合物である。ボスウェル酸及び抽出物、並びにオートムギ(例えばアベナンスラマイド)及びエキナセアから単離された高純度活性成分も、好ましい。
特に好ましいのは、α-ビサボロールである。
【0014】
本発明の方法及び使用における疑似セラミドとして、以下からなる群より選択される疑似セラミドの使用が好ましい:1,3-ビス-(N-(2-ヒドロキシエチル)アルキルアミノ)-2-ヒドロキシプロパン、N-(2-ヒドロキシエチル)-3-オキソ-2-アルキルアルキルアミド、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステル及びそれらの混合物。特に好ましいのは、以下からなる群より選択される疑似セラミドの使用である:1,3-ビス-(N-(2-ヒドロキシエチル)パルミトイルアミノ)-2-ヒドロキシプロパン、N-(2-ヒドロキシエチル)-3-オキソ-2-テトラデシルオクタデカンアミド、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステル及びそれらの混合物。
最も特に好ましいのは、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステルである疑似セラミドの抗刺激剤ビサボロールとの組合せである。
【0015】
N-アシルヒドロキシアミノ酸エステルが、本発明の方法及び使用において疑似セラミドとして使用される場合、下記式Iを有するものが好ましい:
【0016】
【化1】

【0017】
(式中、R1は、5〜50個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖又は環状アルキル又はアルケニル基であり、これは任意に、1個又は複数のヒドロキシルラジカルにより置換され、
R2は、1〜49個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基であり、これは任意に1個又は複数のヒドロキシルラジカルにより置換され、
Y1及びY2は、相互に独立して水素又はヒドロキシルであり、
R3及びR4は、相互に独立して、水素又は1〜10個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはアルケニル基をいずれか意味するか、又は
R3及びR4は、一緒に、1〜3個の炭素原子を有するアルキレンラジカルを表し、及びR3とR4の間の鎖と共に、5-、6-又は7-員のヘテロ環式環を形成し、ここでその一部について、このアルキレンラジカルは、1〜3個の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはアルケニル基又は1〜3個のヒドロキシルラジカルにより、任意に置換される。)。
【0018】
本発明の方法又は使用で好ましいのは、R1が、5〜24個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖又は環状アルキル又はアルケニル基であり、これが任意に1〜6個のヒドロキシルラジカルにより置換されているもの、
特にR1が、好ましい意味を有する場合、R2は2〜23個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基であり、これが任意に1〜6個のヒドロキシルラジカル(好ましくは1〜3個のヒドロキシルラジカル)により置換されているものである。
【0019】
2種の基Y1及びY2の一方は好ましくは、ヒドロキシルラジカルを意味し、並びに他方は、水素原子を意味する。
特に好ましい本発明の方法又は使用は、式Iを有するN-アシルヒドロキシアミノ酸エステルが使用されるものであり、ここで、
R3及びR4は、相互に独立して水素又は1、2、3もしくは4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはアルケニル基を意味し、
R3及びR4は、一緒に、アルキレンラジカル-CH2-、-CH2-CH2-、-CH(OH)-、-CH(OH)-CH2-もしくは-CH2-CH(OH)-を意味する。
【0020】
好ましくは、R3及びR4は、水素原子であり、並びに同時にY1及びY2は相互に独立して水素原子もしくはヒドロキシルラジカルであるか、又は、
R3及びR4は一緒に、-CH2-もしくは-CH(OH)-基を表し、並びにR3とR4の間の鎖と共に、5-員のヘテロ環式環を形成し、並びに同時にY1及びY2は、水素原子もしくはヒドロキシルラジカルである。
【0021】
特に好ましい場合、R3及びR4は、水素原子であり、並びに同時にY1はヒドロキシルラジカルを表し、及びY2は水素原子であるか(N-アシルトレオニンアルキルエステル)、又は、
R3及びR4は一緒に、-CH2-基を表し、及びR3とR4の間の鎖と共に5-員のヘテロ環式環を形成し、並びに2個のラジカルY1及びY2の一方は、ヒドロキシルラジカルである(N-アシルヒドロキシプロリンエステル)。
【0022】
本発明で特に好ましく使用されるN-アシルトレオニンアルキルエステル及びN-アシルヒドロキシプロリンエステルに関して、R1は好ましくは、5〜24個の炭素原子を有する非分枝鎖のアルキル又はアルケニルラジカルを意味し、R2は好ましくは、2〜23個の炭素原子を有する非分枝鎖のアルキル又はアルケニルラジカルを意味する。この種の構造を有するN-アシルトレオニンアルキルエステル及びN-アシルヒドロキシプロリンエステルは、両親媒性化合物であり、これは皮膚の脂質障壁の二層膜へ特に良く組み込まれ、その結果本発明の用途のために抗刺激剤と組合せて、損傷を受けていない皮膚の障壁機能の特に効果的増強が実現される。
【0023】
本発明での使用のための混合物は、それ自身公知の通常の方法により作製され、その結果例えば本発明で使用される1種又は複数のセラミド及び/又は疑似セラミド及び抗刺激剤は、通常の組成を有する化粧用又は皮膚科用製剤へ混入される。完成した混合物は、その皮膚障壁-増強作用に加え、例えば皮膚又は毛髪の処置、手入れ(care)もしくは清浄化、又は美粧化粧品におけるメークアップ製品としても使用することができる。
【0024】
本発明は、(特に)外用の化粧用又は治療用混合物(製剤)の使用にも関する。好ましい混合物は、本発明の使用のためのセラミド、疑似セラミド及び抗刺激剤の混合物成分を、製剤の総質量に対して、好ましくは0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.01〜20質量%、しかし特定すると0.05質量%〜5質量%含み、並びにセッケン、合成洗剤、液体洗浄剤、浴用(shower and bath)調製物、乳剤(溶液、分散液、懸濁液;W/O、O/Wとしての製造法及び構成成分に応じ、クリーム、ローション又は乳液として;又は多重エマルジョン、PIT乳剤、エマルジョン泡、マイクロエマルジョン、ナノエマルジョン、Pickering乳剤)として、軟膏剤、パスタ剤、ゲル剤(ヒドロゲル、水性分散ゲル、含油ゲル)、油状物、化粧水、バルサム、セラム、パウダー、オードトワレ、洗顔用化粧品(toilette)、オーデコロン、香水、ワックスとして、スティック、ロールオン、(ポンプ)スプレー、エアロゾル(発泡式、非泡式又は発泡停止式)として、足の手入れ用製品(角質溶解剤、防臭剤を含む)として、髭剃り用泡剤又は髭剃り後手入れ用製品(香油、ローション)として、脱毛用製品として、毛髪手入れ用製品、例えばシャンプー(2-イン-1シャンプーを含む)、コンディショナー、ヘアトニック、ヘアウォター、ヘアリンス、ヘアクリーム、ポマード、パーマ用・セット用ローション、ヘアスムージング製品(もつれ防止製品、縮れ毛緩和剤(relaxer))、育毛剤、整髪補助品(例えばゲル又はワックス);金髪化用製品、染毛剤(例えば、テンポラリー染毛剤、カラーリンス、セミパーマネント及びパーマネント染毛剤)として、爪の手入れ用製品、例えばマニュキア液及び除光液として、防臭剤及び/又は制汗剤として;含嗽剤、メークアップ、メイク落とし、美粧的化粧品(例えばパウダー、アイシャドウ、コールペンシル、口紅)としての形をとることができる。
【0025】
例えば、ゼラチン、ワックス材、リポソーム、セルロース又はシクロデキストリンのカプセルなどの、カプセル封入された形で、本発明の使用のための混合物を投与することも利点である。
その他の通常の化粧品助剤及び添加剤を、混合物の総質量に対し、5〜99質量%、好ましくは10〜80質量%の量で、本発明の使用のための混合物中に有利に含むことができる。これらの混合物は、水を製剤の総質量に対し、最大99.99質量%、好ましくは5〜80質量%の量有することもできる。
【0026】
本発明の使用のための混合物中のセラミド及び/又は疑似セラミド(1種又は複数の化合物)の量は、混合物の総質量に対し、好ましくは0.001〜60質量%、特に好ましくは0.03〜10質量%、特に0.05〜5質量%である。
本発明の使用のための混合物中の抗刺激剤(1種又は複数の化合物)の量は、混合物の総質量に対し、好ましくは0.0001〜20質量%、特に好ましくは0.001〜10質量%、特に0.05〜5質量%である。
本発明の使用のための混合物中の(a)セラミド及び/又は疑似セラミドの(b)抗刺激剤に対する比は、都合の良いことに(0.01〜60質量%):(0.001〜20質量%)、好ましくは(0.03〜20質量%):(0.01〜10質量%)、特に好ましくは(0.05〜5質量%):(0.05〜5質量%)である。
【0027】
本発明の使用のための混合物は、化粧品調製物において都合良く使用されるような化粧品助剤及び添加剤を含有することができ、例えばサンスクリーン剤、保存剤、殺菌剤、殺真菌剤、殺ウイルス剤、清涼剤、防虫剤(例えば、DEET、IR 3225、Dragorepel)、植物抽出物、抗炎症薬、創傷治癒促進薬(例えばキチン又はキトサン及びそれらの誘導体)、皮膜形成物質(例えばポリビニルピロリドン又はキトサン又はそれらの誘導体)、通常の抗酸化剤、ビタミン(例えばビタミンC及び誘導体、トコフェロール及び誘導体、ビタミンA及び誘導体)、2ヒドロキシカルボン酸(例えばクエン酸、リンゴ酸、L-、D-又はdl-乳酸)、皮膚色調調節剤(skin colouring agent)(例えばクルミ抽出物又はジヒドロキシアセトン)、育毛促進剤(例えばミノキシジル、ジフェンシプロン(diphencyprone)、ホルモン、フィナステライド、フィトステロール、例えばβシトステロール、ビオチン、又はシミシフーガ(Cimicifuga racemosa)、クローブ(Eugenia caryophyllata)もしくはハイビスカス(Hibiscus rosasinensis)、オオムギ、ホップの抽出物、コメ又は小麦の加水分解物)、皮膚用コンディショニング剤(例えばコレステロール、セラミド、疑似セラミド)、柔軟剤、湿潤剤又は保湿剤(例えばグリセリン又は尿素)、脂肪、油分、飽和脂肪酸、一飽和又は多飽和の脂肪酸、α(a)-ヒドロキシ酸、ポリヒドロキシ脂肪酸又はそれらの誘導体(例えばリノール酸、α-リノレン酸、γリノレン酸又はアラキドン酸、及びそれらの天然又は合成のエステル)、ワックス、又は他の通常の化粧用もしくは皮膚科用製剤の構成要素、例えばアルコール、ポリオール、ポリマー、泡安定剤、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体又はキレート剤(例えばエチレンジアミン四酢酸及び誘導体)、ふけ防止剤(例えばクリンバゾール、ケトコナゾール、ピロクトンオラミン、亜鉛ピリチオン)、毛髪用コンディショニング剤、香料、消泡剤、染料、着色作用を有する顔料、増粘剤(有利なことに、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、例えばベントナイトなど、多糖又はそれらの誘導体、例えばヒアルロン酸、グアーガム、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はアルロース誘導体、特に有利なのはポリアクリレート、例えばカルボポール又はポリウレタンなど)、界面活性剤、乳化剤、植物器官及び植物抽出物(例えばアルニカ、アロエ、サルオガセ(beard lichen)、ツタ、イラクサ、朝鮮人参、ヘナ、カモミール、マリーゴールド、ローズマリー、セージ、ツクシ又はタイム)、動物抽出物、例えばロイヤルゼリー、蜂ろう、タンパク質、タンパク質の加水分解産物、酵母抽出物、ホップ及び小麦抽出物など、ペプチド又は胸腺抽出物を含有することができる。
【0028】
各場合に使用される化粧用又は皮膚科用助剤及び添加剤並びに香料の量は、当業者により、具体的製品の特徴に応じて、試行錯誤により容易に決定され得る。
本発明の使用のための混合物は有利なことに、少なくとも1種のUVAフィルター及び/又は少なくとも1種のUVBフィルター及び/又は少なくとも1種の無機顔料を含む。これらの混合物は、様々な形であることができ、例えば紫外線照射に対し皮膚及び毛髪を保護するためのサンスクリーン調製物などのために、通常使用される。従って例えばこれらは、液剤、油中水型(W/O)もしくは水中油型(O/W)乳剤、又は水中油中水型(W/O/W)などの多重エマルジョン、ゲル剤、水性分散剤、固形スティック又はエアロゾルを形成することができる。ここで化粧用混合物(調製物)を提供するための、フィルター物質の総量は、混合物の総質量に対して、0.01質量%〜40質量%、好ましくは0.1%〜10質量%、特に1.0〜5.0質量%である。
【0029】
有利なUVフィルターは、例えば以下のものである:
・p-アミノ安息香酸
・エトキシル化されたp-アミノ安息香酸エチルエステル(25mol)
・p-ジメチルアミノ安息香酸-2-エチルヘキシルエステル
・N-プロポキシル化されたp-アミノ安息香酸エチルエステル(2mol)
・p-アミノ安息香酸グリセロールエステル
・サリチル酸ホモメンチルエステル(ホモサラート)(ネオヘリオパン(登録商標)HMS)
・サリチル酸-2-エチルヘキシルエステル(ネオヘリオパン(登録商標)OS)
・サリチル酸トリエタノールアミン
・サリチル酸4-イソプロピルベンジル
・アントラニル酸メンチルエステル(ネオヘリオパン(登録商標)MA)
・ジイソプロピルケイヒ酸エチルエステル
・p-メトキシケイ皮酸-2-エチルヘキシルエステル(ネオヘリオパン(登録商標)AV)
・ジイソプロピルケイヒ酸メチルエステル
・p-メトキシケイ皮酸イソアミルエステル(ネオヘリオパン(登録商標)E 1000)
・p-メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン塩
・p-メトキシケイ皮酸イソプロピルエステル
・2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(ネオヘリオパン(登録商標) 303)
・エチル-2-シアノ-3,3'-ジフェニルアクリレート
・2-フェニルベンズイミダゾールスルホン酸及び塩(ネオヘリオパン(登録商標) Hydro)
・3-(4'-トリメチルアンモニウム)ベンジリデンボルナン-2-オン硫酸メチル
・テレフタリデンジボルナンスルホン酸及び塩(メキソリル(登録商標)SX)
・4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(アヴォベンゾン)/(ネオヘリオパン(登録商標) 357)
・β-イミダゾール-4(5)-アクリル酸(ウロカニン酸)
・2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(ネオヘリオパン(登録商標)BB)
・2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸
・ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン
・2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン
・テトラヒドロキシベンゾフェノン
・2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン
・2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン
・2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン
・3-(4'-スルホ)ベンジリデンボルナン-2-オン及び塩
・3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー(ネオヘリオパン(登録商標)MBC)
・3-ベンジリデン-d,l-カンファー
・4-イソプロピルジベンゾイルメタン
・2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチルヘキシル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン
・フェニレンビス-ベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩(ネオヘリオパン(登録商標)AP)
・2,2'-(1,4-フェニレン)-ビス-(1H-ベンズイミダゾール-4,6-ジスルホン酸)一ナトリウム塩
・N-[(2及び4)-[2-(オキソボルン-3-イリデン)メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー
・フェノール, (2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチル-3(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシ)ジシロキシアニル)プロピル) (メキソリル(登録商標)XL)
・4,4'-[(6-[4-(1,1-ジメチル)アミノカルボニル]フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ]-ビス-(安息香酸-2-エチルヘキシルエステル) (Uvasorb(登録商標) HEB)
・2,2'-メチレンビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール), (Tinosorb(登録商標)M)
・2,4-ビス-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-1,3,5-トリアジン
・マロン酸ベンジリデンポリシロキサン(パルソール(登録商標)SLX)
・ケイヒ酸グリセリルエチルヘキサノエートジメトキシ
・ジナトリウム-2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシ-5,5'-ジスルホベンゾフェノン
・サリチル酸ジプロピレングリコール
・ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム
・4,4',4-(1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリイルトリイミノ)-トリス-安息香酸トリス(2-エチルヘキシルエステル) (Uvinul(登録商標) T150)
・2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン(Tinosorb(登録商標)S)
・2,4-ビス-[{(4-(3-スルホナト)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジンナトリウム塩
・2,4-ビス-[{(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル] -6-[4-(2-メトキシエチルカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-[4-(2-エチルカルボキシル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(1-メチルピロール-2-イル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-トリス-(トリメチルシルオキシシリルプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(2''-メチルプロペニルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル] -6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(1',1',1',3'5',5',5'-ヘプタメチルシルオキシ-2''-メチルプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル (Uvinul(登録商標)A Plus)
・DE 100 55 940 (WO 02/38537に対応)のインダニリデン化合物。
【0030】
組合せに特に適しているUV吸収剤は、以下である:
・p-アミノ安息香酸
・3-(4'-トリメチルアンモニウム)ベンジリデンボルナン-2-オン硫酸メチル
・サリチル酸ホモメンチルエステル(ネオヘリオパン(登録商標) HMS)
・2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(ネオヘリオパン(登録商標) BB)
・2-フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(ネオヘリオパン(登録商標)Hydro)
・テレフタリリデンジボルナンスルホン酸及び塩(メキソリル(登録商標)SX)
・4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(ネオヘリオパン(登録商標) 357)
・3-(4'-スルホ)ベンジリデンボルナン-2-オン及び塩
・2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(ネオヘリオパン(登録商標) 303)
・N-[(2及び4)-[2-(オキソボルン-3-イリデン)メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー
・p-メトキシケイ皮酸-2-エチルヘキシルエステル(ネオヘリオパン(登録商標) AV)
・エトキシル化されたp-アミノ安息香酸エチルエステル(25mol)
・p-メトキシケイ皮酸イソアミルエステル (ネオヘリオパン(登録商標) E1000)
・2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチルヘキシル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン (Uvinul(登録商標)T150)
・フェノール, 2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチル-3(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシ)ジシロキシアニル)プロピル) (メキソリル(登録商標)XL)
・4,4'-[(6-[4-(1,1-ジメチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ]-ビス-(安息香酸-2-エチルヘキシルエステル) (Uvasorb HEB)
・3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー (ネオヘリオパン(登録商標) MBC)
・3-ベンジリデンカンファー
・サリチル酸-2-エチルヘキシルエステル (ネオヘリオパン(登録商標) OS)
・4-ジメチルアミノ安息香酸-2-エチルヘキシルエステル (Padimate O)
・ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸及びNa塩
・2,2'-メチレンビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール) (Tinosorb(登録商標) M)
・フェニレンビス-ベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩 (ネオヘリオパン(登録商標) AP)
・2,4-ビス-[{(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ)フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン, (Tinosorb(登録商標) S)
・マロン酸ベンジリデンポリシロキサン (パルソール(登録商標) SLX)
・アントラニル酸メンチル(ネオヘリオパン(登録商標) MA)
・2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル (Uvinul(登録商標) A Plus)
・DE 100 55 940 (WO 02/38537に対応)のインダニリデン化合物。
【0031】
有利な無機の光線保護顔料は、細かく分散された金属酸化物及び金属塩、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(例えばFe2O3)、酸化アルミニウム(Al2O3);酸化セリウム(例えばCe2O3)、酸化マンガン(例えばMnO)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ケイ素(SiO2)、対応する金属の混合型酸化物及びそのような酸化物の混合物、硫酸バリウム及びステアリン酸亜鉛である。TiO2又は酸化亜鉛を基にした顔料が、特に好ましい。好ましい態様において、粒子は、平均直径100nm未満、好ましくは5〜50nm、特に好ましくは15〜30nmを有する。これらは、球形を示すことができるが、楕円形又は球形から派生した他の形を有するこのような粒子も、使用することができる。これらの顔料は、表面処理、すなわち親水化又は疎水化することもできる。典型例は、コートされた二酸化チタン、例えば二酸化チタンT 805(Degussa)もしくはEusolex(登録商標)(Merck)など、又はコートされた酸化亜鉛、例えば酸化亜鉛NDMなどである。適当な疎水性コーティング剤は、先の全てのシリコーン、特にトリアルコキシオクチルシラン又はシメチコーンである。いわゆるマイクロ-顔料又はナノ-顔料が、サンスクリーンにおいて使用されることが好ましい。亜鉛マイクロ-又はナノ-顔料が、好ましくは使用される。
完成した化粧用又は皮膚科用製剤中の無機顔料、特に疎水性無機マイクロ-顔料の総量は、有利なことに製剤の総質量に対し、0.1〜30質量%、好ましくは0.1〜10.0、特に0.5〜6.0質量%の範囲である。
【0032】
本発明の使用のための混合物は、抗酸化剤も含有することができ、ここでは化粧用及び/又は皮膚科用適用に適した又は通常使用される全ての抗酸化剤を使用することができる。抗酸化剤は有利なことに、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)及びそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)及びそれらの誘導体、ペプチド、例えばD,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシン及びそれらの誘導体など(例えばアンセリン)、カロテノイド、カロテン(例えばα-カロテン、β-カロテン、リコピン)及びそれらの誘導体、クロロゲン酸及びそれらの誘導体、リポ酸及びそれらの誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシル及び他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、並びにそれらのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル及びラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-リノレイル、コレステリル及びグリセリルエステル)及びそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸及びそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩など)並びにスルホキシミン化合物(例えばブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-、ヘプタチオニンスルホキシミン)が非常にわずかな適合用量で、同じく(金属)キレート剤、例えばα-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン、α-ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA及びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びそれらの誘導体(例えばγ-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸及びそれらの誘導体、ユビキノン及びユビキノール及びそれらの誘導体、ビタミンC及び誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビル、アスコルビルリン酸マグネシウム、酢酸アスコルビル、アスコルビル配糖体、例えば6-O-アシル-2-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸、6-O-アシル-2-O-β-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸、2-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸又は2-O-β-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸)、トコフェロール及びそれらの誘導体(例えばビタミンE酢酸エステル)、ビタミンA及びそれらの誘導体(ビタミンAパルミチン酸エステル)、更には安息香酸樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸及びそれらの誘導体、α-グルコシルルチン、ケルセチン及びそれらの誘導体、ローズマリー酸、カルノソール、カルノソール酸(carnosolic acid)、レスベラトロル、カフェー酸及びそれらの誘導体、シナピン酸及びそれらの誘導体、フェルラ酸及びそれらの誘導体、フルフリリデングルシトール、クルクミノイド、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアシック(nordihydroguaiacic)樹脂酸、ノルジヒドログアヤレチック酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸及びそれらの誘導体、マンノース及びそれらの誘導体、スーパオキシドジスムターゼ、亜鉛及びそれらの誘導体(例えばZnO、ZnSO4)、セレニウム及びそれらの誘導体(例えばセレニウムメチオニン)、スチルベン及びそれらの誘導体(例えばスチルベン酸化物、trans-スチルベン酸化物)、それと共にこれらの列記された活性成分の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド及び脂質)、又は例えば緑茶、ルイボスティー、ハニーブッシュ、ブドウ、ローズマリー、セージ、レモンバーム(melissa)、タイム、ラベンダー、オリーブ、オートムギ、カカオ、イチョウ、朝鮮人参、甘草、ハニーサックル、エンジュ、プエラリア、クロマツ、シトラス、フィランサスエンブリカ又はセイヨウオトギリソウなどの抗酸化作用を有する植物の抽出物もしくは画分からなる群より選択される。
【0033】
本発明の使用のための混合物中の抗酸化剤(1種又は複数の化合物)の量は、調製物の総質量に対し、好ましくは0.01〜20質量%、特に好ましくは0.05〜10質量%、特に0.2〜5質量%である。
ビタミンE及び/又はそれらの誘導体が抗酸化剤(複数)として使用される場合、製剤の総質量に対し、0.001〜10質量%の範囲でそれらの濃度を選択することが有利である。
ビタミンA又はビタミンA誘導体又はカロテン又はそれらの誘導体が抗酸化剤(複数)として使用される場合、製剤の総質量に対し、0.001〜10質量%の範囲でそれらの濃度を選択することが有利である。
【0034】
本発明の使用のための(化粧品)混合物は、皮膚老化及び皺に対処するための、活性成分及び活性成分の組合せを含有することもできる。皮膚老化及び皺に対処するための化粧用及び/又は皮膚科用適用に適している又は通常使用される全ての活性成分が、本発明に従いここで使用することができる。皮膚老化及び皺に対処する観点での有利な活性成分は、ダイズタンパク質又はタンパク質加水分解物、ダイズイソフラボン、加水分解されたコメタンパク質、加水分解されたヘーゼルナッツタンパク質、加水分解されたハイビスカス(Hibiscus esculentus)抽出物由来のオリゴペプチド、小麦タンパク質、例えばオートムギ由来のβ-グルカン及びそれらの誘導体、糖タンパク質、ウルソル酸及びそれらの塩、ベツリン、ベツリン酸及びそれらの塩、レチノール、パルミチン酸レチノール、没食子酸プロピル、プレコセン、6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジメチル-1(2H)-ベンゾピラン、3,4-ジヒドロ-6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジメチル-1(2H)-ベンゾピラン、クレアチン又は皮膚老化及び皺に対処する他の合成もしくは天然の活性成分であり、ここでこれらは、例えば緑茶、キイチゴ(Rubus fruticosus)、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)、センテラアジアティカ、スグリ(Ribes nigrum)、チャボケイソウ(Passiflora incarnata)、フィランサスエンブリカ、オクラ、藻類、月見草、ローズマリー、セージ、エキナセア、カバ、リンゴ又はダイズなどの植物からの抽出物の形で使用することもできる。
【0035】
皮膚老化に対処する追加の活性成分として使用するために特に好ましいのは、β-グルカンであり、ここでオートムギ、キイチゴ抽出物又は小麦タンパク質に由来する1,3-1,4-カップリングされた-β-グルカンが、特に好ましい。
【0036】
化粧用調製物の形での本発明の使用のための混合物は有利なことに、水分調節剤も含有することができる。例えば下記物質を、水分調節剤(湿潤剤)として使用することができる:乳酸ナトリウム、尿素、尿素誘導体、アルコール、グリセロール、ジオール、例えばプロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオール、コラーゲン、エラスチン又はヒアル酸、アジピン酸ジアシル、ワセリン(petroleum jelly)、ウロカニン酸、レシチン、パンテノール、フィタネトリオール、リコピン、(疑似)セラミド、グリコスフィンゴリピド、コレステロール、フィトステロール、キトサン、硫酸コンドロイチン、ラノリン、ラノリンエステル、アミノ酸、α-ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)及びそれらの誘導体、単糖、二糖及びオリゴ糖、例えばグルコース、ガラクトース、フルクトース、マンノース、果糖及び乳糖など、多糖、例えばβ-グルカン、特にオートムギ由来の1,3-1,4-β-グルカンなど、α-ヒドロキシ脂肪酸、トリテルペン酸、例えばベツリン酸又はウルソル酸など、藻類抽出物。
【0037】
本発明の使用のための混合物は、オスモライトと一緒に使用することもできる。列挙することができるオスモライトの例は以下である:糖アルコールの群由来の物質(ミオイノシトール、マンニトール、ソルビトール)、第4級アミン、例えばタウリン、コリン、ベタイン、ベタイングリシン、エクトイン、リン酸ジグリセロール、ホスホリルコリン、グリセロホスホリルコリン、アミノ酸、例えばグルタミン、グリシン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸又はプロリンなど、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、無機リン酸、並びに例えばタンパク質、ペプチド、ポリアミノ酸及びポリオールなどの列記された化合物のポリマー。全てのオスモライトは、皮膚-湿潤作用も有する。
【0038】
本発明の使用のための混合物は、好ましくは化学的手段又は天然の手段により皮膚及び毛髪の着色又は日焼けを刺激する活性成分も含む。相乗作用を基にしたより迅速な作用が、この様式で実現される。ここで特に好ましいのは、チロシナーゼの基質又は基質アナログ、例えばL-チロシン、L-DOPA又はL-ジヒドロキシフェニルアラニンなど、チロシナーゼ活性又は発現の刺激剤、例えばテオフィリン、カフェイン、プロオピオメラノコルチンペプチド、例えばACTH、α-MSH、それらのペプチドアナログ、及びメラノコルチン受容体に結合する他の物質、Val-Gly-Val-Ala-Pro-Gly、Lys-Ile-Gly-Arg-Lys又はLeu-Ile-Gly-Lysなどのペプチド、プリン、ピリミジン、葉酸、グルコン酸銅などの銅塩、塩化物又はピロリドン酸塩、1,3,4-オキサジアゾール-2-チオール、例えば5-ピラジン-2-イル-1,3,4-オキサジアゾール-2-チオール、メラニン誘導体、例えばMelasyn-100及びMelanZe、ジアシルグリセロール、脂肪族又は環状ジオール、プソラレン、プロスタグランジン及びそれらのアナログ、アデニル酸シクラーゼのアクチベーター及びメラノソームのケラチノサイトへの移動を活性化する化合物、例えばセリンプロテアーゼ又はPAR-2受容体のアゴニスト、菊種、ワレモコウ種の植物体及び植物器官の抽出物、クルミ抽出物、ウルクム抽出物、ダイオウ抽出物、エリトルロース及びジヒドロキシアセトンである。
【0039】
本発明の使用のための混合物は、皮膚の美白活性成分と組合せて、多くの場合有利に使用することができる。化粧用及び/又は皮膚科用適用に適している又は通常使用される全ての皮膚-美白活性成分は、ここで本発明に従い使用することができる。これに関して有利な皮膚-美白活性成分は、コウジ酸(5-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-4-ピラノン)、コウジ酸誘導体、例えばコウジ酸ジパルミテート、アルブチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、ヒドロキノン、ヒドロキノン誘導体、レゾルシノール、イオウ-含有分子、例えばグルタチオン又はシステイン、α-ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)及びそれらの誘導体、N-アセチルチロシン及び誘導体、ウンデセノイルフェニルアラニン、グルコン酸、4-アルキルレゾルシノール、クロモン誘導体、例えばアロエシン、フラボノイド、チモール誘導体、1-アミノエチルホスフィン酸、チオ尿素誘導体、エラグ酸、ニコチンアミド、亜鉛塩、例えば塩化亜鉛など、又はグルコン酸塩、ツジャプリシン及び誘導体、トリテルペン、例えばマスリン酸、ステロール、例えばエルゴステロール、ベンゾフラノン、例えばセンキューノリド(senkyunolide)、ビニル及びエチルグイアコール、窒素酸化物合成阻害剤、例えばL-ニトロアルギニン及びそれらの誘導体、2,7-ジニトロインダゾール又はチオシトルリンなど、金属キレート剤(例えばα-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA及びそれらの誘導体)、レチノイド、豆乳、セリンプロテアーゼ阻害剤又はリポ酸、又は皮膚及び毛髪の美白のための他の合成もしくは天然の活性成分であり、ここでこれらは植物からの抽出物、例えばクマコケモモ抽出物、コメ抽出物、甘草根抽出物など、又はそれらから濃縮された構成成分、例えばグラブリジン又はリコカルコンA、アルトカルプス抽出物、ルメクス及びラミュルス(ramulus)種からの抽出物、マツ種(クロマツ)からの抽出物及びヴィティス種からの抽出物、又はそれらから濃縮されたスチルベン誘導体、ダイモンジソウ、桑、タツナミソウ及び/又はブドウの抽出物の形で使用することもできる。
【0040】
化粧用調製物の形での本発明の使用のための混合物は、特に結晶又は微晶質固形物、例えば無機マイクロ顔料がこの混合物へ混入される場合に、陰イオン、陽イオン、非イオン性及び/又は両イオン性界面活性剤を含有することもできる。
【0041】
陰イオン界面活性剤は一般に、官能基として、カルボキシラート基、スルフェート基又はスルホネート基を示す。水溶液中において、これらは、酸性又は中性環境において、負帯電した有機イオンを形成する。陽イオン界面活性剤は、ほぼ例外なく第4級アンモニウム基の存在により特徴付けられる。水溶液中において、これらは、酸性又は中性環境において、正帯電した有機イオンを形成する。両イオン性界面活性剤は、アニオン基及びカチオン基の両方を含み、従って水溶液中において、そのpHに応じ陰イオン又は陽イオン界面活性剤と同じ様式で挙動する。これらは、強酸環境においては正帯電を、アルカリ環境においては負帯電を有する。対照的に、中性のpH範囲においては、これらは両イオン性イオン性である。ポリエーテル鎖は典型的には、非イオン性界面活性剤である。非イオン性界面活性剤は、水性媒体中でイオンを形成しない。
【0042】
A. 陰イオン界面活性剤
有利に使用することができる陰イオン界面活性剤は、アシルアミノ酸(及びそれらの塩):
−アシルグルタミン酸塩、例えばアシルグルタミン酸ナトリウム、ジ-TEA-パルミトイルアスパラギン酸、及びカプリル/カプリングルタミン酸ナトリウム、
−アシルペプチド、例えばパルミトイル-加水分解乳タンパク、ココイル-加水分解ダイズタンパクナトリウム及びココイル-加水分解コラーゲンナトリウム/カリウム、
−サルコシン酸塩、例えばミリストイルサルコシン、TEA-ラウロイルサルコシン酸塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、及びココイルサルコシン酸ナトリウム、
−タウリン酸塩、例えばラウロイルタウリン酸ナトリウム及びメチルココイル タウリン酸ナトリウム、
−アシルラクチル酸塩、ラウロイルラクチル酸塩、カプロイルラクチル酸塩、
−アラニナート、
カルボン酸及び誘導体、例えば、
ラウリン酸、ステアリン酸アルミニウム、アルカン酸マグネシウム及びウンデシレン酸亜鉛など、
−カルボン酸エステル、例えばステアロイル乳酸カルシウム、ラウレス-6クエン酸及びカルボン酸PEG-4ラウラミドナトリウム、
−カルボン酸エーテル、例えばラウレス-13カルボン酸ナトリウム及びPEG-6 コカミドカルボン酸ナトリウム、
リン酸エステル及び塩、例えばDEA-オレ-10-リン酸及びジラウレス-4リン酸など、
スルホン酸及び塩、例えば
−アシルイソチオネート、例えばココイルイセチオン酸ナトリウム/アンモニウム、
−スルホン酸アルキルアリール、
−スルホン酸アルキル、例えばココモノグリセリド硫酸ナトリウム、C1214オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム及びPEG-3コカミド硫酸マグネシウム、
−スルホコハク酸、例えばスルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウレス二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム及びウンデシレナミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、並びに
硫酸エステル、例えば
−アルキルエーテル硫酸塩、例えばラウレス硫酸のナトリウム、アンモニウム、マグネシウム、MIPA、TIPA、ミレス硫酸ナトリウム、及びC12-13パレス硫酸ナトリウム、
−アルキル硫酸塩、例えばラウリル硫酸のナトリウム、アンモニウム、TEAである。
【0043】
B. 陽イオン界面活性剤
有利に使用することができる陽イオン界面活性剤は、以下である:
−アルキルアミン、
−アルキルイミダゾール、
−エトキシル化されたアミン、及び
−第4級界面活性剤、RNH2CH2CH2COO- (pH=7の場合)、RNHCH2CH2COO- B+ (pH=12の場合) B+ =任意のカチオン、例えばNa+
−エステルクワット(esterquat)。
【0044】
第4級界面活性剤は、4個のアルキル又はアリール基に共有結合している少なくとも1個のN原子を含む。このことは、pHに関わらず、正帯電につながる。アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン及びアルキルアミドプロピルヒドロキシスルファインは、好都合である。使用される陽イオン界面活性剤は、第4級アンモニウム化合物の群、特にベンジルトリアルキルアンモニウムクロリド又はブロミド、例えばベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリドなど、同じくアルキルトリアルキルアンモニウム塩、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド又はブロミド、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はブロミド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド又はブロミド、アルキルアミドエチルトリメチルアンモニウムエーテル硫酸塩、アルキルピリジニウム塩、例えばラウリル又はセチルピリミジニウムクロリド、イミダゾリン誘導体、及びアミンオキシドのようなカチオンの特徴を有する化合物、例えばアルキルジメチルアミンオキシド又はアルキルアミノエチルジメチルアミンオキシドから選択されることが好ましい。セチルトリメチルアンモニウム塩が特に有利に使用される。
【0045】
C. 両イオン性界面活性剤
有利に使用することができる両イオン性界面活性剤は、以下である:
−アシル/ジアルキルエチレンジアミン、例えばアシルアンホ酢酸ナトリウム、アシルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、アルキルアンホジ酢酸二ナトリウム、アシルアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、アシルアンホジ酢酸二ナトリウム及びアシルアンホプロピオン酸ナトリウム、
−N-アルキルアミノ酸、例えばアミノプロピルアルキルグルタミド、アルキルアミノプロピオン酸、アルキルイミドジプロピオン酸ナトリウム、及びラウロアンホカルボキシグリシネート。
【0046】
D. 非イオン性界面活性剤
有利に使用することができる非イオン性界面活性剤は、以下である:
−アルコール、
−アルカノールアミド、例えばコカミドMEA/DEA/MIPA、
−アミンオキシド、例えばコカミドプロピルアミンオキシド、
−カルボン酸のエチレンオキシド、グリセロール、ソルビタン又は他のアルコールによるエステル化により生成されたエステル、
−エーテル、例えばエトキシル化された/プロポキシル化されたアルコール、エトキシル化された/プロポキシル化されたエステル、エトキシル化された/プロポキシル化されたグリセロールエステル、エトキシル化された/プロポキシル化されたコレステロール、エトキシル化された/プロポキシル化されたトリグリセリドエステル、エトキシル化された/プロポキシル化されたラノリン、エトキシル化された/プロポキシル化されたポリシロキサン、プロポキシル化されたPOEエーテル及びアルキルポリグリコシド、例えばラウリルグルコシド、デシル配糖体及びココグルコシドなど、
−ショ糖エステル、エーテル、
−ポリグリセリンエステル、ジグリセロールエステル、モノグリセロールエステル、
−メチルグルコースエステル、ヒドロキシ酸エステル。
【0047】
陰イオン及び/又は両イオン性界面活性剤の、1種又は複数の非イオン性界面活性剤との組合せの使用も、有利である。
界面-活性物質は、本発明の使用のための混合物中に、混合物の総質量に対し、1〜98質量%の濃度で存在することができる。
【0048】
本発明の使用のための混合物中の脂質相は、有利なことに、下記の物質群から選択することができる:
−鉱油(パラフィン油が有利)、ミネラルワックス
−脂肪油、脂肪、ワックス並びに他の天然及び合成の脂肪体、好ましくは脂肪酸の例えばイソプロパノール、プロピレングリコールもしくはグリセロールなどの低いC-数のアルコールとのエステル、又は脂肪族アルコールの低いC-数のアルカン酸もしくは脂肪酸とのエステル;
−安息香酸アルキル;
−シリコーン油、例えばジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン及びそれらの混合型、
−炭化水素(スクワラン又はスクアレンが有利)
−合成又は半合成トリグリセリド油(例えばカプリン酸又はカプリル酸のトリグリセリド)、
−天然油(1種又は複数のコンディショニング(conditioning)動物性及び/又は植物性脂肪、並びにオリーブ油、ヒマワリ油、精製ダイズ油、ヤシ油、ゴマ油、ナタネ油、アーモンド油、ルリジサ油、月見草油、ココナツバター、シアバター、ホホバ油、オートムギ油、鯨油、牛脂肪、ニーツフットオイル及び豚脂肪などの油)、並びに、任意に他のコンディショニング構成成分、例えば8〜30個のC原子を有する脂肪族アルコールなどである。
【0049】
ここで脂肪族アルコールは、飽和又は不飽和及び直鎖又は分枝鎖であることができる。使用することができる例は、デカノール、デセノール、オクタノール、オクテノール、ドデカノール、ドデセノール、オクタジエノール、デカジエノール、ドデカジエノール、オレイルアルコール、リシノールアルコール、エルカアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、カプリルアルコール、カプリン(capric)アルコール、リノリルアルコール、リノレニル(linolenyl)アルコール及びベヘニルアルコール、更にはそれらのGuerbetアルコールを含み、ここでこのリストは、関連する化学構造を有する他のアルコールまでほぼ拡大されるであろう。脂肪族アルコールは、好ましくは天然の脂肪酸に由来し、通常その脂肪酸の対応するエステルから還元により生成される。例えば牛脂肪、ラッカセイ油、ナタネ油、綿実油、ダイズ油、ヒマワリ油、パーム核油、アマニ油、メイズ油、ヒマシ油、レープシード油、ゴマ油、カカオバター及びココナツバターのような、天然の脂肪及び脂肪油から還元により生成された脂肪族アルコール画分も一般的である。合成エステル油も含むことができる。好ましい例は、3〜30個のC原子を有する飽和及び/又は不飽和の直鎖及び/又は分枝鎖のアルカンカルボン酸の、3〜30個のC原子を有する飽和及び/又は不飽和の直鎖及び/又は分枝鎖のアルコールとのエステル、並びに芳香族カルボン酸の、3〜30個の原子を有する飽和及び/又は不飽和の直鎖及び/又は分枝鎖のアルコールとのエステルであり、特にミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n-ブチル、ラウリン酸n-ヘキシル、ラウリン酸n-デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸2-エチルヘキシル、ヘキサン酸2-エチルヘキシルエチル、ヘキサン酸セテアリル-2-エチル、ヘキサン酸3,5,5-トリメチルヘキシル-3,5,5-トリメチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル-3,5,5-トリメチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル-2-エチル、ステアリン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、及びそのようなエステルの合成又は天然の混合物群から選択されるもの、脂肪、ワックス並びに他の天然及び合成の脂肪体、好ましくは脂肪族アルコールの低いC-数のアルコール(例えばイソプロパノール、プロピレングリコール又はグリセロール)とのエステル、脂肪族アルコールの低いC-数のアルカン酸又は脂肪酸とのエステル、安息香酸アルキル(例えば安息香酸nドデシル、nトリデシル、nテトラデシル及びnペンタデシルの混合物)並びに環状又は直鎖のシリコーン油(例えばジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン及びそれらの混合型)である。
【0050】
本発明の使用のための混合物と組合せが良好である他のコンディショニング物質は、以下を含む:
−ワックス、例えばカンデリラワックス又はカルナバワックス
−セラミド、ここでセラミドは、角質層の保水能を著しく改善する、N-アシルスフィンゴシン(スフィンゴシンの脂肪酸アミド)又はそのような脂質の合成アナログ(いわゆる疑似セラミド)であると理解される、
−リン脂質、例えばダイズレシチン、卵レシチン及びケファリン、
−ワセリン、パラフィン及びシリコーン油;これらは、とりわけジアルキル及びアルキルアリールシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン及びメチルフェニルポリシロキサン、更にはアルコキシル化された及び4級化されたそれらの誘導体を含む。
【0051】
本発明の使用のための混合物の水相は有利なことに、低いC数を有する、アルコール、ジオール又はポリオール、及びそれらのエーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチル又はモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチル又はモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル、並びにアナログ生成物、更には低いC数を有するアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、1,2-プロパンジオール、グリセロール;並びに、特に1種又は複数の増粘剤で、有利なことに、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖又はそれらの誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む群から選択することができ、特に有利なことにポリアクリレートの群から、好ましくはいわゆるカルボポール、例えば980、981、1382、2984、5984カルボポールなどのポリアクリレートから選択することができるものを、個別に又は組合せのいずれかで、含むことができる。
【0052】
乳剤の形での本発明の使用のための混合物は、有利なことに、1種又は複数の乳化剤を含有する。O/W型乳化剤は、例えば有利なことに、ポリエトキシル化された生成物又はポリプロポキシル化された生成物又はポリエトキシル化され及びポリプロポキシル化された生成物の群、例えば以下から選択することができる:
−脂肪族アルコールエトキシレート、
−エトキシル化された羊毛脂アルコール、
−一般式R-O-(-CH2-CH2-O-)n-R'を有する、ポリエチレングリコールエーテル、
−一般式R-COO-(-CH2-CH2-O-)n-Hを有する、脂肪酸エトキシレート、
−一般式R-COO-(-CH2-CH2-O-)n-R'を有する、エーテル化された脂肪酸エトキシレート、
−一般式R-COO-(-CH2-CH2-O-)n-C(O)-R'を有する、エステル化された脂肪酸エトキシレート、
−ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステル、
−エトキシル化されたソルビタンエステル、
−コレステロールエトキシレート、
−エトキシル化されたトリグリセリド、
−一般式R-COO-(-CH2-CH2-O-)n-OOHを有する、アルキルエーテルカルボン酸(式中、nは5〜30の数を表す。)、
−ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、
−一般式R-O-(-CH2-CH2-O-)n-SO3-Hを有する、アルキルエーテル硫酸、
−一般式R-O-(-CH2-CH(CH3)-O-)n-Hを有する、脂肪族アルコールプロポキシレート、
−一般式R-O-(-CH2-CH(CH3)-O-)n-R'を有する、ポリプロピレングリコールエーテル、
−プロポキシル化された羊毛脂アルコール、
−エーテル化された脂肪酸プロポキシレートR-COO-(-CH2-CH(CH3)-O-)n-R'、
−一般式R-COO-(-CH2-CH(CH3)-O-)n-C(O)-R'を有する、エステル化された脂肪酸プロポキシレート、
−一般式R-COO-(-CH2-CH(CH3)-O-)n-Hを有する、脂肪酸プロポキシレート、
−ポリプロピレングリコールグリセロール脂肪酸エステル、
−プロポキシル化されたソルビタンエステル、
−コレステロールプロポキシレート、
−プロポキシル化されたトリグリセリド、
−一般式R-O-(-CH2-CH(CH3)-O-)n-CH2-COOHを有する、アルキルエーテルカルボン酸、
−一般式R-O-(-CH2-CH(CH3)-O-)n-SO3-Hを有する、アルキルエーテル硫酸塩又はこれらの硫酸塩が基礎をなす酸、
−一般式R-O-Xn-Ym-Hを有する、脂肪族アルコールエトキシレート/プロポキシレート、
−一般式R-O-Xn-Ym-R'を有する、ポリプロピレングリコールエーテル、
−一般式R-COO-Xn-Ym-R'を有する、エーテル化された脂肪酸プロポキシレート、
−一般式R-COO-Xn-Ym-Hを有する、脂肪酸エトキシレート/プロポキシレート。
【0053】
本発明において特に有利なことに、使用されるポリエトキシル化された又はポリプロポキシル化された又はポリエトキシル化及びポリプロポキシル化されたO/W型乳化剤は、O/W型乳化剤が飽和R及びR'ラジカルを示す場合、HLB値11〜18を有する、最も特定すると有利なことにHLB値14.5〜15.5を有する物質の群から選択される。O/W型乳化剤が不飽和R及び/又はR'ラジカルを示す場合、又はイソアルキル誘導体が存在する場合、そのような乳化剤の好ましいHLB値は、より低いか又はより高いこともできる。
【0054】
エトキシル化されたステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)の群から脂肪族アルコールエトキシレートを選択することは有利である。特に好ましいのは、以下である:
ポリエチレングリコール(13)ステアリルエーテル(ステアレス-13)、ポリエチレングリコール(14)ステアリルエーテル(ステアレス-14)、ポリエチレングリコール(15)ステアリルエーテル(ステアレス-15)、ポリエチレングリコール(16)ステアリルエーテル(ステアレス-16)、ポリエチレングリコール(17)ステアリルエーテル(ステアレス-17)、ポリエチレングリコール(18)ステアリルエーテル(ステアレス-18)、ポリエチレングリコール(19)ステアリルエーテル(ステアレス-19)、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテル(ステアレス-20)、ポリエチレングリコール(12)イソステアリルエーテル(イソステアレス-12)、ポリエチレングリコール(13)イソステアリルエーテル(イソステアレス-13)、ポリエチレングリコール(14)イソステアリルエーテル(イソステアレス-14)、ポリエチレングリコール(15)イソステアリルエーテル(イソステアレス-15)、ポリエチレングリコール(16)イソステアリルエーテル(イソステアレス-16)、ポリエチレングリコール(17)イソステアリルエーテル(イソステアレス-17)、ポリエチレングリコール(18)イソステアリルエーテル(イソステアレス-18)、ポリエチレングリコール(19)イソステアリルエーテル(イソステアレス-19)、ポリエチレングリコール(20)イソステアリルエーテル(イソステアレス-20)、ポリエチレングリコール(13)セチルエーテル(セテス-13)、ポリエチレングリコール(14)セチルエーテル(セテス-14)、ポリエチレングリコール(15)セチルエーテル(セテス-15)、ポリエチレングリコール(16)セチルエーテル(セテス-16)、ポリエチレングリコール(17)セチルエーテル(セテス-17)、ポリエチレングリコール(18)セチルエーテル(セテス-18)、ポリエチレングリコール(19)セチルエーテル(セテス-19)、ポリエチレングリコール(20)セチルエーテル(セテス-20)、ポリエチレングリコール(13)イソセチルエーテル(イソセテス-13)、ポリエチレングリコール(14)イソセチルエーテル(イソセテス-14)、ポリエチレングリコール(15)イソセチルエーテル(イソセテス-15)、ポリエチレングリコール(16)イソセチルエーテル(イソセテス-16)、ポリエチレングリコール(17)イソセチルエーテル(イソセテス-17)、ポリエチレングリコール(18)イソセチルエーテル(イソセテス-18)、ポリエチレングリコール(19)イソセチルエーテル(イソセテス-19)、ポリエチレングリコール(20)イソセチルエーテル(イソセテス-20)、ポリエチレングリコール(12)オレイルエーテル(オレス-12)、ポリエチレングリコール(13)オレイルエーテル(オレス-13)、ポリエチレングリコール(14)オレイルエーテル(オレス-14)、ポリエチレングリコール(15)オレイルエーテル(オレス-15)、ポリエチレングリコール(12)ラウリルエーテル(ラウレス-12)、ポリエチレングリコール(12)イソラウリルエーテル(イソラウレス-12)、ポリエチレングリコール(13)セチルステアリルエーテル(セテアレス-13)、ポリエチレングリコール(14)セチルステアリルエーテル(セテアレス-14)、ポリエチレングリコール(15)セチルステアリルエーテル(セテアレス-15)、ポリエチレングリコール(16)セチルステアリルエーテル(セテアレス-16)、ポリエチレングリコール(17)セチルステアリルエーテル(セテアレス-17)、ポリエチレングリコール(18)セチルステアリルエーテル(セテアレス-18)、ポリエチレングリコール(19)セチルステアリルエーテル(セテアレス-19)、ポリエチレングリコール(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス-20)。
【0055】
以下の群から脂肪酸エトキシレートを選択することも有利である:
ステアリン酸ポリエチレングリコール(20)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(21)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(22)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(23)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(24)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(25)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(12)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(13)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(14)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(15)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(16)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(17)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(18)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(19)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(21)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(22)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(23)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(24)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(25)、オレイン酸ポリエチレングリコール(12)、オレイン酸ポリエチレングリコール(13)、オレイン酸ポリエチレングリコール(14)、オレイン酸ポリエチレングリコール(15)、オレイン酸ポリエチレングリコール(16)、オレイン酸ポリエチレングリコール(17)、オレイン酸ポリエチレングリコール(18)、オレイン酸ポリエチレングリコール(19)、オレイン酸ポリエチレングリコール(20)。
【0056】
ラウレス-11カルボン酸ナトリウムは有利なことに、エトキシル化されたアルキルエーテルカルボン酸又はその塩として使用することができる。ラウレス1-4硫酸ナトリウムは有利なことに、アルキルエーテル硫酸塩として使用することができる。ポリエチレングリコール(30)コレステリルエーテルは有利なことに、エトキシル化されたコレステロール誘導体として使用することができる。ポリエチレングリコール(25)ダイズステロールも、それ自身示されている。
ポリエチレングリコール(60)月見草グリセリドは有利なことに、エトキシル化されたトリグリセリドとして使用することができる。
【0057】
ラウリン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(21)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(22)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(23)グリセリル、カプリル酸/カプリン酸ポリエチレングリコール(6)グリセリル、オレイン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、オレイン酸/ココナッツ酸ポリエチレングリコール(18)グリセリルを含む群から、ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを選択することも有利である。
【0058】
同様にモノラウリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタンを含む群から、ソルビタンエステルを選択することは、有利である。
【0059】
以下を、W/O型乳化剤として有利に使用することができる:8〜30個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、鎖長8〜24、特に12〜18C原子を有する飽和及び/又は不飽和の分枝鎖及び/又は非分枝鎖のアルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、鎖長8〜24、特に12〜18C原子を有する飽和及び/又は不飽和の分枝鎖及び/又は非分枝鎖のアルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、鎖長8〜24、特に12〜18C原子を有する飽和及び/又は不飽和の分枝鎖及び/又は非分枝鎖のアルコールのモノグリセロールエーテル、鎖長8〜24、特に12〜18C原子を有する飽和及び/又は不飽和の分枝鎖及び/又は非分枝鎖のアルコールのジグリセロールエーテル、鎖長8〜24、特に12〜18C原子を有する飽和及び/又は不飽和の分枝鎖及び/又は非分枝鎖のアルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、並びに鎖長8〜24、特に12〜18C原子を有する飽和及び/又は不飽和の分枝鎖及び/又は非分枝鎖のアルカンカルボン酸のソルビタンエステル。
【0060】
特に有利なW/O型乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノカプリル酸ソルビタン、モノイソオレイン酸ソルビタン、ショ糖ジステアリン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、キミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス-2)、モノラウリン酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノカプリル酸グリセリルである。
【0061】
本発明の使用(例えば外用化粧用製剤)のための混合物は有利なことに、清涼剤を含む。列挙することができる清涼剤の例は、以下である:l-メントール、d-メントール、ラセミ体メントール、メントングリセリンアセタール、乳酸メンチル、置換されたメンチル-3-カルボン酸アミド(例えばメンチル-3-カルボン酸-N-エチルアミド)、2-イソプロピル-N-2,3-トリメチルブタンアミド、置換されたシクロヘキサンカルボン酸アミド、3-メントキシプロパン-1,2-ジオール、2-ヒドロキシエチルカルボン酸メンチル、2-ヒドロキシプロピルカルボン酸メンチル、N-アセチルグリシンメンチルエステル、イソプレゴール、メンチルヒドロキシカルボン酸エステル(例えばメンチル-3-ヒドロキシ酪酸エステル)、モノメンチルコハク酸エステル、2-メルカプトシクロデカノン、メンチル-2-ピロリジン-5-オンカルボン酸エステル、2,3-ジヒドロキシ-p-メンタン、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノングリセリンケタール、3-メンチル-3,6-ジ-及びトリオキサアルカノエート、3-メンチルメトキシアセテート、イチリン。
【0062】
本発明の使用(例えば外用化粧用製剤)のための混合物は有利なことに、抗微生物活性成分も含有する。更なる活性成分として標準の保存剤に加え、言及する価値があるのは、特に、標準の抗生物質の大きいグループに加え、化粧品に関連した製品、例えばトリクロサン、クリンバゾール、亜鉛ピリチオン、イチオール(ichthyol)、オクトピロックス(1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2(1H)-ピリドン、2-アミノエタノール)、キトサン、ファルネソール、オクトキシグリセリン、グリセロールモノラウレート、アリールアルキルアルコール、例えばフェニルエチルアルコール、3-フェニル-1-プロパノール、ベチコール(veticol)又はミュゲアルコール、及び脂肪族ジオール、例えば1,2-デカンジオール、又は列挙された物質の組合せであり、これらはとりわけ腋臭、足の臭い又はふけ形成に対し使用される。
【0063】
アリール-もしくはアリールオキシ-置換された非分枝鎖の、又はモノアルキル-及びポリアルキル-分枝鎖の飽和された又は不飽和の
−脂肪族アルコール、アルデヒド及び酸、酸エステル、
−アルカンジオール、ジアルデヒド及びジカルボン酸及びエステルで、鎖長C2〜C40を有する、合成又は天然の給源に由来するもの(例えばココナツバター、パーム核油、羊毛脂、ラノリン由来)。
鎖長C2〜C24を有するモノヒドロキシ及びオリゴヒドロキシ脂肪酸(例えば乳酸、2-ヒドロキシパルミチン酸)、それらのオリゴマー及び/又はポリマー、並びにこれらを含む植物及び動物の原材料。
1〜150のE/O及び/又はP/O単位を有する、鎖長C2〜C40を有する、エトキシル化、プロポキシル化された又は混合エトキシル化/プロポキシル化された化粧用脂肪族アルコール、脂肪酸及び脂肪酸エステル。
【0064】
いわゆる「天然の」抗菌活性成分も使用することができ、そのほとんどは精油である。抗菌作用を有する典型的油は、例えばアニスシード、レモン、オレンジ、ローズマリー、冬緑樹、クローブ、タイム、ラベンダー、ホップ、シトロネラ、小麦、レモングラス、セダー、シナモン、ゼラニウム、白檀、スミレ、ユーカリ、ペパーミント、ベンゾイン、バジル、ウイキョウ、及びオクメアオリガヌム(Ocmea origanum)、ヒドラチス(Hydastis carradensis)、メギ(Berberidaceae daceae)、ラタニア(Ratanhiae)又はアキウコン(Curcuma longa)の油である。
【0065】
精油中に認めることができる抗微生物作用を有する重要な物質は、例えばアネトール、カテコール、カンフェン、カルバクロール、ユージノール、オイカリプトール、フェルラ酸、ファルネソール、ヒノキチオール、トロポロン、リモネン、メントール、サリチル酸メチル、チモール、テルピネオール、ベルベノン、ベルベリン、クルクミン、酸化カリオフィレン、ネロロドール、ゲラニオールである。
列挙された活性システム又は活性成分の混合物及びこれらの活性成分を含有する活性成分の組合せも使用することができる。
調製物中の活性成分の量は、調製物の総質量に対し、好ましくは0.01〜20質量%、特に好ましくは0.05〜10質量%である。
【0066】
本発明の使用のための混合物は、発汗-阻害する活性成分(制汗剤)及び脱臭剤との組合せも使用することができる。前記の全てのアルミニウム塩、例えば塩化アルミニウム、アルミニウムの塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩なども発汗-阻害する活性成分として使用することができるが、アルミニウムヒドロオキシクロリドも使用することができる。しかし亜鉛、マグネシウム及びジルコニウム化合物の使用も、都合がよい。以下のものも使用することができる:a)タンパク質-沈殿する物質、とりわけホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、天然及び合成のタンニン、並びにトリクロロ酢酸、これらは汗腺の表面閉鎖をもたらす、b)局所麻酔(例えばリドカイン、プリロカインの希釈液、又はそのような物質の混合物を含む)、これは末梢神経をブロックすることにより汗腺への交感神経供給(sympathic supply)を切断する、c)X、A又はY型ゼオライト、これは汗の分泌を低下することに加え、異臭の吸収剤としても作用する、並びにd)ボツリヌス毒素(Chlostridium botulinum菌の毒素)及び他の物質、これらは汗分泌に関係する伝達物質アセチルコリンの放出をブロックする。
【0067】
脱臭剤は例えば、公開特許明細書DE-P 40 09 347に開示されたフィロシリケートであり、特にモンモリロナイト、カオリナイト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト、及び更には例えばリシノール酸の亜鉛塩である。これらは、防臭剤、殺菌性又は静菌性の消臭物質、例えばヘキサクロロフェン、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(イルガサン)、1,6-ジ-(4-クロロフェニルビグアニド)ヘキサン(クロルヘキシジン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド、並びに公開特許明細書DE-37 40 186、DE-39 38 140、DE-42 04 321、DE-42 29 707、DE-42 29 737、DE-42 37 081、DE-43 09 372、DE-43 24 219に開示され、及びカチオン活性物質を含有する活性物質、例えば第4級アンモニウム塩、並びに脱臭剤、例えばGrillocin(登録商標)(リシノール酸亜鉛及び様々な添加剤の組合せ)又は任意にイオン交換樹脂と組合せたトリエチルクエン酸である。
混合物中の防臭及び/又は制汗活性成分の量は、調製物の総質量に対し、好ましくは0.01〜20質量%、特に好ましくは0.05〜10質量%である。
【0068】
本発明の使用のための混合物は、多くの場合有利なことに、保存剤と組合せて使用することができる。ここで選択される保存剤は、好ましくは、安息香酸、それらのエステル及び塩、プロピオン酸及びそれらの塩、サリチル酸及びそれらの塩、2,4-ヘキサジエン酸(ソルビン酸)及びそれらの塩、ホルムアルデヒド及びパラホルムアルデヒド、2-ヒドロキシビフェニルエーテル及びそれらの塩、2-亜鉛スルフィドピリジン-N-酸化物、無機硫酸塩及び亜硫酸水素塩、ヨウ素酸ナトリウム、クロロブタノール、4-エチル水銀(II)-5-アミノ-1,3-ビス(2-ヒドロキシ安息香酸)、それらの塩及びエステル、デヒドロ酢酸、ギ酸、1,6-ビス(4-アミジノ-2-ボロモフェノキシ)-n-ヘキサン及びそれらの塩、エチル水銀(II)-チオサリチル酸ナトリウム塩、フェニル水銀及びそれらの塩、10-ウンデセン酸及びそれらの塩、5-アミノ-1,3-ビス(2-エチルヘキシル)-5-メチル-ヘキサヒドロピリミジン、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオール、2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール、2,4-ジクロロベンジルアルコール、N-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)尿素、4-クロロ-m-クレゾール、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル)尿素)、ポリ(ヘキサメチレンジグアニド)塩酸塩、2-フェノキシエタノール、ヘキサメチレンテトラミン、1-(3-クロロアリル)-3,5,7-トリアザ-1-アゾニアアダマンタンクロリド、1-(4-クロロフェノキシ)-1-(1H-イミダゾール-1-イル)-3,3-ジメチル-2-ブタノン、1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン、ベンジルアルコール、オクトピロックス、1,2-ジブロモ-2,4-ジシアノブタン、2,2'-メチレン-ビス(6-ブロモ-4-クロロフェノール)、ブロモクロロフェン、5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンの塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムとの混合物、2-ベンジル-4-クロロフェノール、2-クロロアセトアミド、クロルヘキシジン、酢酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、1-フェノキシプロパン-2-オール、N-アルキル-(C12-C22)-トリメチル-アンモニウムブロミド及びクロリド、4,4-ジメチル-1,3-オキサゾリジン、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシメチル尿素、1,6-ビス(4-アミジノフェノキシ)-n-ヘキサン及びそれらの塩、グルタルアルデヒド、5-エチル-1-アザ-3,7-ジオキサビシクロ(3.3.0)オクタン、3-(4-クロロフェノキシ)-1,2-プロパンジオール、ハイアミン、アルキル-(C8-C18)-ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、アルキル-(C8-C18)-ジメチルベンジルアンモニウムブロミド、アルキル-(C8-C18)-ジメチルベンジルアンモニウムサッカリネート、ベンジルヘミホルマール、3-ヨウ素-2-プロピニルブチルカルバメート、ヒドロキシメチルアミノ酢酸ナトリウム又はヒドロキシメチルアミノ酢酸ナトリウムのようなものである。
【0069】
本発明の混合物、特に皮膚科用混合物は有利なことに、特にそれらが美粧化粧品の分野で使用されることが意図された場合、染料及び/又は着色顔料も含有する。染料及び着色顔料は、独国化粧品関連法規の対応するポジティブリスト又は化粧品着色剤のEUリストから選択することができる。ほとんどの場合において、これらは、食品について承認された染料と同一である。有利な着色顔料は、例えば二酸化チタン、雲母、酸化鉄(例えばFe2O3、Fe3O4、FeO(OH))及び/又は酸化スズである。有利な染料は、例えばカーマイン、ベルリンブルー、酸化クロムグリーン、群青及び/又はマンガンバイオレットである。列記された活性システムの混合物も使用することができる。
【0070】
使用のために、本発明の使用のための外用混合物(製剤)は、化粧品に関する通常の方法で、適量、皮膚及び/又は毛髪へ塗布される。
本発明の他の好ましい態様は、下記実施例1から10及び添付された「特許請求の範囲」において認めることができる。
【0071】
実施例1-10:皮膚の障壁機能を増強するための、セラミド又は疑似セラミド及び抗刺激剤を含有する混合物
下記表において:
1=皮膚-美白昼用クリーム O/W
2=植物抽出物を含む皮膚-柔軟ローション O/W
3=日焼け手入れ用香油
4=ボディスプレー
5=日焼け止めローション(O/W)、広域防御
6=W/O ナイトクリーム
7=シャンプー
8=セルフタンニングクリーム
9=障壁修復クリーム O/W
10=ロール-オン式制汗剤/防臭剤
【0072】








【0073】





【0074】



【0075】






【0076】



【0077】



【0078】



【0079】





【0080】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
特にアレルゲンに対し損傷を受けていない皮膚の障壁機能を増強し、及び/又はアレルギー性活性成分との接触時に損傷を受けていない皮膚のアレルギー反応を予防もしくは阻害する方法であり:
−以下を含有する混合物を調製する工程:
(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、並びに
(b)抗刺激剤
−有効量の混合物を損傷を受けていない皮膚へ塗布する工程;を含む、方法。
【請求項2】
アレルギー性副作用を有する化粧品活性成分による、損傷を受けていない皮膚の、化粧処置のための方法であり:
−以下を含有する混合物を調製する工程:
(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、及び
(b)抗刺激剤、並びに任意に
(c)許容できる基剤;
−その障壁機能が増強されるために、有効量の混合物を損傷を受けていない皮膚へ塗布する工程、並びに同時に又はその後;
−皮膚へアレルギー性副作用を有する化粧品活性成分を塗布する工程;を含む、方法。
【請求項3】
損傷を受けていない皮膚の障壁機能を増強し、及び/又はアレルギー性皮膚反応、特に接触アレルギーを予防するための組成物を作製するための、
(a)セラミド及び/又は疑似セラミド、並びに
(b)抗刺激剤を含有する混合物の使用。
【請求項4】
抗刺激剤が、ビサボロール、パンテノール、ショウガ抽出物及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項5】
1,3-ビス-(N-(2-ヒドロキシエチル)アルキルアミノ)-2-ヒドロキシプロパン、N-(2-ヒドロキシエチル)-3-オキソ-2-アルキルアルキルアミド、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステル及びそれらの混合物からなる群からの疑似セラミドが使用される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項6】
1,3-ビス-(N-(2-ヒドロキシエチル)パルミトイルアミノ)-2-ヒドロキシプロパン、N-(2-ヒドロキシエチル)-3-オキソ-2-テトラデシルオクタデカンアミド、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステル及びそれらの混合物からなる群からの疑似セラミドが使用される、請求項5記載の方法又は使用。
【請求項7】
疑似セラミドが、N-アシルヒドロキシアミノ酸エステルであり、及び抗刺激剤が、ビサボロールである、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項8】
式Iを有するN-アシルヒドロキシアミノ酸エステルが:
【化1】

(式中、R1は、5〜50個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖又は環状アルキル又はアルケニル基であり、これは任意に、1個又は複数のヒドロキシルラジカルにより置換され、
R2は、1〜49個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基であり、これは任意に1個又は複数のヒドロキシルラジカルにより置換され、
Y1及びY2は、相互に独立して水素又はヒドロキシルであり、
R3及びR4は、相互に独立して、水素又は1〜10個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはアルケニル基をいずれか意味するか、又は
R3及びR4は、一緒に、1〜3個の炭素原子を有するアルキレンラジカルを表し、及びR3とR4の間の鎖と共に、5-、6-又は7-員のヘテロ環式環を形成し、ここでその一部について、このアルキレンラジカルは、1〜3個の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはアルケニル基又は1〜3個のヒドロキシルラジカルにより、任意に置換される。)、疑似セラミドとして使用される、請求項5〜7のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項9】
R1が、5〜24個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖又は環状アルキル又はアルケニル基であり、これが任意に1〜6個のヒドロキシルラジカルにより置換されている、請求項8記載の方法又は使用。
【請求項10】
R2が、2〜23個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基であり、これが任意に1〜6個のヒドロキシルラジカルにより置換されている、請求項8又は9のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項11】
R2が、2〜23個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基であり、これが任意に1〜3個のヒドロキシルラジカルにより置換されている、請求項10記載の方法又は使用。
【請求項12】
2種の基Y1及びY2の一方は、ヒドロキシルラジカルを意味し、並びに他方は、水素原子を意味する、請求項8〜11のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項13】
R3及びR4が、相互に独立して水素又は1、2、3もしくは4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはアルケニル基を意味するか、又は
R3及びR4が、一緒に、アルキレンラジカル-CH2-、-CH2-CH2-、-CH(OH)-、-CH(OH)-CH2-もしくは-CH2-CH(OH)-を意味する、請求項8〜12のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項14】
R3及びR4が、水素原子であり、並びに同時にY1及びY2が相互に独立して水素原子もしくはヒドロキシルラジカルであるか、又は、
R3及びR4が一緒に、-CH2-もしくは-CH(OH)-基を表し、並びにR3とR4の間の鎖と共に、5-員のヘテロ環式環を形成し、並びに同時にY1及びY2が、水素原子もしくはヒドロキシルラジカルである、請求項8〜13のいずれか1項記載の方法又は使用。
【請求項15】
R3及びR4が、水素原子であり、並びに同時にY1がヒドロキシルラジカルを表し、及びY2が水素原子である(N-アシルトレオニンアルキルエステル)か、又は、
R3及びR4が一緒に、-CH2-基を表し、及びR3とR4の間の鎖と共に5-員のヘテロ環式環を形成し、並びに2種のラジカルY1及びY2の一方が、ヒドロキシルラジカルを表す(N-アシルヒドロキシプロリンエステル)、請求項14記載の方法又は使用。
【請求項16】
R1が、5〜24個の炭素原子を有する非分枝鎖のアルキル又はアルケニルラジカルを意味し、並びにR2が、2〜23個の炭素原子を有する非分枝鎖のアルキル又はアルケニルラジカルを意味する、請求項15記載の方法又は使用。

【公表番号】特表2008−516928(P2008−516928A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536184(P2007−536184)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【国際出願番号】PCT/EP2005/055254
【国際公開番号】WO2006/040349
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(503236223)シムライズ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンジツト・ゲゼルシヤフト (51)
【Fターム(参考)】