説明

搬送排液装置

【課題】容器をコンベヤから持ち上げ更に容器を傾ける動作を簡素な構造により実現でき、しかも製造コストの安価な搬送排液装置を提供する。
【解決手段】搬送排液装置1は、開口部27を上向きにした姿勢で搬送され液体を含む内容物の収容される容器5を傾けることにより、容器5から液体を流下させるものであって、ローラコンベヤ7と、停止手段9と、支持部材13と、遮口部材17と、旋回手段21と、ストッパー23と、一対のガイド部材25とを備える。旋回手段21による支持部材13の旋回に従って支持部材13に支持された容器5が傾く過程で、支持部材13に支持された容器5をストッパー23が受け止め、ストッパー23に対して容器5が水平方向に移動するのを一対のガイド部材25が規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を含む内容物の収容される容器が搬送される行程に設置され、容器から液体を排出する搬送排液装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば衣料の布地を染色する工程で、開口部を上向きにしたドラム缶等の容器に布地と染料が収容される。所定時間の経過を待って染料は容器から排出されるが、布地は容器に残される。続いて、容器がコンベヤに載せられ、布地を濯ぐ水が容器に注入され、或いは定着剤、中和剤、又は柔軟剤が容器に注入される。これらの液体は、所期の作用を奏した後に容器から排出されるが、布地は更に容器に残され、乾燥室に投入されるまで容器と共にコンベヤにより搬送される。
【0003】
従来、容器から液体を排出させるために、容器をその開口部が下向きになるよう傾ける装置がある。下記の特許文献はドラムを支軸の周りに旋回させる装置を示している。しかしながら、コンベヤにより搬送される容器を傾けるには、コンベヤから容器を持ち上げることのできる大掛かりなロボットハンドが必要である。これは、布地を染色する装置の製造コストを著しく増大させる原因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−24386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、容器をコンベヤから持ち上げ更に容器を傾ける動作を簡素な構造により実現でき、しかも製造コストの安価な搬送排液装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、開口部を有し液体を含む内容物の収容された容器が、その開口部を上向きにして搬送される途中で、前記容器から液体を流下させる搬送排液装置であって、前記容器を支持する支持部材と、前記支持部材を傾斜させる旋回手段と、前記支持部材に支持される容器の開口部に対面し前記容器に収容された内容物を遮り液体を通過させる遮口部材とを備え、前記旋回手段による前記支持部材の傾斜に従わせ前記容器の開口部を下向きにすることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記容器を受け止める複数のローラの回転により前記容器を搬送するローラコンベヤを備え、前記支持部材は、前記容器の搬送される過程で前記複数のローラの間に没入し、前記旋回手段は、前記ローラコンベヤの側方に設けた水平軸を支点に、前記支持手段を前記複数のローラの上方に突出するよう旋回させることにより、前記支持部材に容器を支持させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、開口部を上向きにした姿勢で搬送され液体を含む内容物の収容される容器を傾けることにより、前記容器から液体を流下させる搬送排液装置であって、互いに間隔を開けて並列した複数のローラが前記容器を受け止め、前記複数のローラを回転させることにより前記容器を搬送するローラコンベヤと、前記ローラコンベヤが前記容器を搬送する途中で、前記ローラコンベヤに前記容器を位置決めする停止手段と、前記ローラコンベヤに位置決めされる容器の下方で前記複数のローラの間に没入する姿勢をとる支持部材と、前記ローラコンベヤに位置決めされた容器の開口部にその上方から対面するように前記支持部材に接合され、前記容器の液体を通過させ内容物を遮る遮口部材と、前記ローラコンベヤの側方に設けた水平軸を支点に、前記支持部材を前記複数のローラの上方へ突出する向きに旋回することにより、前記支持部材に前記容器を傾けた姿勢にして支持させる旋回手段と、前記支持部材に接合され、前記支持部材の旋回する向きの前方に設けたストッパーと、前記支持部材の旋回する向きの前方に設置され、互いに前記容器の通過する間隔を空けて対面する一対のガイド部材とを備え、前記旋回手段による前記支持部材の旋回に従って前記支持部材に支持された容器が傾く過程で、前記支持部材に支持された容器を前記ストッパーが受け止め、前記ストッパーに対して前記容器が水平方向に移動するのを前記一対のガイド部材が規制することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記一対のガイド部材の互いに対面する間隔よりも広い幅を有する集水口を上向きに開放した集水部材を備え、前記一対のガイド部材を前記集水部材の集水口の内側に配置したことを特徴とする。また、本発明は、前記遮口部材が液体の通過する通液孔を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る搬送排液装置によれば、旋回手段が支持部材を旋回させるに従って容器を傾けることにより、容器の開口部から液体を流下させることができる。このように、本発明に係る搬送排液装置は、コンベヤから容器を持ち上げるための構成が簡素であるので、その全体の製造コストを安価に抑えられるという利点がある。また、容器の傾いた状態で、容器の開口部が遮口部材に対面し、容器の内容物は遮口部材によって受け止められるので、容器の開口部から内容物が脱落するのを防止することができる。
【0011】
更に、本発明に係る搬送排液装置によれば、停止手段がローラコンベヤに容器を位置決めし、旋回手段が支持部材を旋回させるに従って容器を支持部材で受け止め、更に容器をその開口部が下向きになるよう傾けることができる。これにより容器の開口部から液体を流下させ、遮口部材の通液孔を通して液体を排出することができる。また、容器の傾いた状態で、容器の下向きの開口部が遮口部材に対面し、容器の内容物は遮口部材によって受け止められるので、容器の開口部から内容物が脱落するのを防止できる。
【0012】
更に、本発明に係る搬送排液装置によれば、支持部材の旋回する過程で、支持部材に支持された容器がストッパーに突き当たり、ストッパーに対して容器が水平方向に移動するのを一対のガイド部材が規制する。このため、ロボットハンドのような容器を強固に保持する装置が不要であるので、本発明に係る搬送排液装置の構造を簡素化し、その製造コストを安価に抑えることができる。
【0013】
或いは、容器から液体を排出する必要がなければ、本発明に係る搬送排液装置は容器を傾ける動作を行わなくて良い。即ち、複数のローラの間に支持部材を没入させた状態で旋回手段を停止させておけば、ローラコンベヤにより搬送される容器は支持部材の上方を通過できる。このため、ローラコンベヤによる容器の搬送を中断しなくて済むので、容器の搬送が遅延しないという利点がある。
【0014】
更に、本発明に係る搬送排液装置は、一対のガイド部材を集水部材の集水口の内側に配置しているので、上記の支持部材の旋回に従い傾く容器は一対のガイド部材の間を通過し、集水部材の集水口の内側に導かれる。このため、本発明に係る搬送排液装置によれば、容器の開口部から流下する液体を集水部材で受け止め、他所へ排出するのが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る搬送排液装置の動作の一例を示す斜視図。
【図2】本発明の実施形態に係る搬送排液装置の動作の他例を示す斜視図。
【図3】本発明の実施形態に係る搬送排液装置の設置例を示す平面図。
【図4】本発明の実施形態に係る搬送排液装置の変形例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1,2に示すように、本発明の実施形態に係る搬送排液装置1は、水平方向に延びる複数のローラ3を回転させることにより容器5を矢印Tの向きに搬送するローラコンベヤ7と、ローラコンベヤ7の後述の動作を制御する停止手段9と、ローラ3に沿う水平方向に先端11を延出する姿勢で複数のローラ3の間に没入する支持部材13と、複数の通液孔15を有する遮口部材17と、エアシリンダ19を駆動源とする旋回手段21と、ストッパー23と、互いに対面する一対のガイド部材25とを備える。
【0017】
容器5は、円形の開口部27を有し、液体を含む内容物の収容されるドラムである。ローラコンベヤ7は、複数のローラ3を互いに等間隔でフレーム29,31の内側に並列し、回転機33の出力を個々のローラ3に伝達するものである。フレーム29は、4本の脚部35に支持された筐体37に固定され、フレーム31は、フレーム29から水平方向に延出する連結部材39に連結されている。
【0018】
停止手段9は、ローラコンベヤ7の回転機33の起動、又は停止を制御する制御装置である。例えば、ローラコンベヤ7が容器5を搬送する途中でローラ3の回転を停止させるには、ローラ3に受け止められた容器5を光電センサー、又は近接センサーにより検知し、このセンサーの送出する検知信号に基づきコンピュータが回転機33に供給される駆動回路の電流を遮断しても良い。
【0019】
支持部材13は、その基端を水平軸41に接合した2本の鋼製の棒体である。水平軸41は、ローラコンベヤ7の側方に配置され、フレーム29の幅方向の両側に設けた起立部材43,45にそれぞれ軸受けされている。ここで、側方とは、ローラ3、又はフレーム29から矢印Tに交差する水平方向に離れた位置であれば良い。水平軸41の一端は、図3に示すように、起立部材43の外方へ延出し平歯車47を取り付けている。
【0020】
筐体37には、平歯車47に噛み合う平歯車49が軸受けされ、更に平歯車49にクランク51が接合されている。旋回手段21は、図1に示すエアシリンダ19を起立部材43の吊持部53に懸架し、そのピストンロッド55をクランク51に接続している。エアシリンダ19の往復運動に基づき水平軸41が回転することにより、支持部材13の先端11は水平軸41を支点に矢印αの向き、又はその反対向きに旋回する。
【0021】
遮口部材17は、SUS304(オーステナイト系ステンレス)から成る薄板であり、複数の通液孔15を形成されている。また、遮口部材17は、支持部材13に直交する向きに延びる2本の旋回アーム59の上端に固定され、これらの旋回アーム59を介して支持部材13の基端に接合されている。ローラコンベヤ7から遮口部材17までの高さは、ローラ3に受け止められる容器5の全高よりも少し高ければ良い。図3は、旋回アーム59の上端を切除し遮口部材17を省略している。
【0022】
ストッパー23は、図3に示す2本の旋回アーム59の長手方向の途中に固定され、これらの旋回アーム59を介して支持部材13の基端に接合されている。ストッパー23の形態は何ら限定されることはなく、容器5が突き当たることのできるものであれば良い。また、互いに高さを違える2つ以上のストッパー23を旋回アーム59に固定しても良い。一対のガイド部材25は、支持部材13の旋回する矢印αの向きの前方に設置され、起立部材43,45にそれぞれ鉛直方向に沿う姿勢で固定された表面の滑らかな板材である。
【0023】
更に、搬送排液装置1は、集水口61を上向きに開放した集水部材63を備える。集水部材63は、筐体37の上縁を上方へ延出させた箱体であり、集水口61の幅は、一対のガイド部材25の互いに対面する間隔よりも広い。集水部材63の材料として遮口部材17と同じものを適用しても良い。また、一対のガイド部材25は、集水部材63の集水口61の内側に配置されることが好ましい。
【0024】
図3に示す2機のベルトコンベヤ65,67が搬送排液装置1の両側に隣接しているものとする。このように設置された搬送排液装置1の動作について以下に説明する。搬送排液装置1の動作は、エアシリンダ19、又は回転機33を制御するコンピュータが記録媒体に記録されたプログラム、又はオペレータの指令に基づき実現できるものとする。
【0025】
先ず、図1に示すように、旋回手段21は、支持部材13を複数のローラ3の間に没入した姿勢で待機させる。図3に示すベルトコンベヤ65に矢印Tの向きに搬送される容器5は、ローラコンベヤ7のローラ3に受け止められる位置に達する。ローラコンベヤ7のローラ3が回転することにより容器5は更に搬送される。
【0026】
容器5が遮口部材17の真下に進入した時点で、停止手段9がローラ3の回転を停止させることにより、容器5をローラコンベヤ7に位置決めする。この時点で、遮口部材17は容器5の開口部27にその上方から対面し、容器5の周面とストッパー23、及び容器5の開口部27と遮口部材17との間には適当な隙間がある。
【0027】
続いて、旋回手段21が水平軸41を矢印αの向きに回転させる。これにより、図2に示すように支持部材13の先端11がローラ3の上方へ突出し、容器5が支持部材13に支持される。更に旋回手段21による支持部材13の旋回に従って支持部材13に支持された容器5の傾きは大きくなる。この過程で、ストッパー23の位置が容器5よりも低くなるので、容器5がストッパー23に突き当たる位置まで支持部材13に対して滑る。また、遮口部材17の位置が容器5よりも低くなるので、容器5が遮口部材17に突き当たる位置までストッパー23に対して滑り、容器5と支持部材13との間に隙間が空くことになる。
【0028】
旋回手段21は、容器5が開口部27を下向きにした姿勢になったところで、水平軸41の回転を停止させる。この状態で、容器5の開口部27から流下する液体は遮口部材17の通液孔15を通り、集水部材63の集水口61へ排出される。一方、容器5の内容物は遮口部材17によって受け止められるので、容器5の開口部27から内容物の脱落することはない。
【0029】
容器5からの液体の排出を進行させるために容器5の開口部27を下向きにしておく時間は、内容物の容量、又は液体の粘性に依存する。この時間の経過を待って、旋回手段21が水平軸41を矢印αの反対向きに回転させ、図1に示すように支持部材13をローラコンベヤ7の複数のローラ3の間に没入させる。これにより、容器5が複数のローラ3に受け止められ、支持部材13は容器5から離脱する。複数のローラ3が回転することにより、容器5はローラコンベヤ7からベルトコンベヤ67まで搬送される。ベルトコンベヤ67は、容器5と共に内容物を乾燥室へ搬送する。
【0030】
以上に述べたように、搬送排液装置1は、支持部材13の旋回する過程で、ストッパー23に対して容器5が水平方向に移動するのを一対のガイド部材25により規制することができる。このため、ロボットハンドのような容器を強固に保持する装置が不要であるので、搬送排液装置1の構造を簡素化することができ、その製造コストを安価に抑えることができる。
【0031】
或いは、容器5から液体を排出させる必要がなければ、搬送排液装置1は容器5を傾ける動作を行わなくて良い。この場合、ローラコンベヤ7により搬送される容器5は、複数のローラ3の間に没入する支持部材13の上方を通過できるので、ローラコンベヤ7による容器5の搬送を中断しなくて良い。このため、ベルトコンベヤ65により搬送される容器5をベルトコンベヤ67に引き続き搬送させるときに、搬送排液装置1は容器5の搬送を遅延させなくて済むという利点がある。
【0032】
更に、搬送排液装置1によれば、一対のガイド部材25を集水部材63の集水口61の内側に配置しているので、上記の支持部材13の旋回に従い傾く容器5は一対のガイド部材25の間を通過し、集水部材63の集水口61の内側に導かれる。このため、容器5の開口部27から流下する液体を集水部材63で受け止め、他所へ排出することができる。
【0033】
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施することができる。集水部材63を省略しても本発明の実施が妨げられることはない。ベルトコンベヤ65,67を省略し、ベルトコンベヤ65,67が容器5を搬送する全行程でローラコンベヤ7が容器5の搬送を担うようにしても良い。
【0034】
本発明の実施形態として旋回アーム59と別体のストッパー23を旋回アーム59に固定する例を述べたが、旋回アーム59がストッパーの役割を果たすようにしても良い。遮口部材17、ガイド部材25、及び集水部材63の材料は、耐腐食性のある金属または合成樹脂であることが好ましい。支持部材13、及びストッパー23の材料は超高分子量ポリエチレンであっても良く、或いは金属から成る支持部材13、及びストッパー23の表面を合成樹脂で被覆しても良い。また、ガイド部材25としてポリアセタール板を適用しても良い。
【0035】
ローラコンベヤ7に代わるベルトコンベヤを適用しても良い。この場合、ベルトコンベヤを旋回手段21が水平軸41を支点に傾斜させるようにすれば、ベルトコンベヤが支持部材として機能する。遮口部材17の通液孔15は必須の要素でなく、遮口部材17と容器5の開口部27との間に、液体の流下できる隙間を確保するためのスペーサを介在しても良い。
【0036】
また、ガイド部材25を省略し、図4に示すように容器5の両側で互いに対向する一対の爪69を遮口部材17に設けても良い。この場合、ローラコンベヤ7が容器5を搬送するときに、図に表れていない駆動源が遮口部材17と共に一対の爪69を開口部27よりも高く上昇させ、旋回手段21が支持部材13を旋回させるときに、一対の爪69を開口部27に掛止する高さまで下降させても良い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、布地の染色に限らず、あらゆる物品の洗浄、又は容器の液替えをするのに有益な技術である。
【符号の説明】
【0038】
1...搬送排液装置、3...ローラ、5...容器、7...ローラコンベヤ、9...停止手段、11...先端、13...支持部材、15...通液孔、17...遮口部材、19...エアシリンダ、21...旋回手段、23...ストッパー、25...ガイド部材、27...開口部、29,31...フレーム、33...回転機、35...脚部、37...筐体、39...連結部材、41...水平軸、43,45...起立部材、47,49...平歯車、51...クランク、53...吊持部、55...ピストンロッド、59...旋回アーム、61...集水口、63...集水部材、65,67...ベルトコンベヤ、69...爪。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し液体を含む内容物の収容された容器が、その開口部を上向きにして搬送される途中で、前記容器から液体を流下させる搬送排液装置であって、
前記容器を支持する支持部材と、前記支持部材を傾斜させる旋回手段と、前記支持部材に支持される容器の開口部に対面し前記容器に収容された内容物を遮り液体を通過させる遮口部材とを備え、前記旋回手段による前記支持部材の傾斜に従わせ前記容器の開口部を下向きにすることを特徴とする搬送排液装置。
【請求項2】
前記容器を受け止める複数のローラの回転により前記容器を搬送するローラコンベヤを備え、前記支持部材は、前記容器の搬送される過程で前記複数のローラの間に没入し、前記旋回手段は、前記ローラコンベヤの側方に設けた水平軸を支点に、前記支持手段を前記複数のローラの上方に突出するよう旋回させることにより、前記支持部材に容器を支持させることを特徴とする請求項1に記載の搬送排液装置。
【請求項3】
開口部を上向きにした姿勢で搬送され液体を含む内容物の収容される容器を傾けることにより、前記容器から液体を流下させる搬送排液装置であって、
互いに間隔を開けて並列した複数のローラが前記容器を受け止め、前記複数のローラを回転させることにより前記容器を搬送するローラコンベヤと、
前記ローラコンベヤが前記容器を搬送する途中で、前記ローラコンベヤに前記容器を位置決めする停止手段と、
前記ローラコンベヤに位置決めされる容器の下方で前記複数のローラの間に没入する姿勢をとる支持部材と、
前記ローラコンベヤに位置決めされた容器の開口部にその上方から対面するように前記支持部材に接合され、前記容器の液体を通過させ内容物を遮る遮口部材と、
前記ローラコンベヤの側方に設けた水平軸を支点に、前記支持部材を前記複数のローラの上方へ突出する向きに旋回することにより、前記支持部材に前記容器を傾けた姿勢にして支持させる旋回手段と、
前記支持部材に接合され、前記支持部材の旋回する向きの前方に設けたストッパーと、
前記支持部材の旋回する向きの前方に設置され、互いに前記容器の通過する間隔を空けて対面する一対のガイド部材とを備え、
前記旋回手段による前記支持部材の旋回に従って前記支持部材に支持された容器が傾く過程で、前記支持部材に支持された容器を前記ストッパーが受け止め、前記ストッパーに対して前記容器が水平方向に移動するのを前記一対のガイド部材が規制することを特徴とする搬送排液装置。
【請求項4】
前記一対のガイド部材の互いに対面する間隔よりも広い幅を有する集水口を上向きに開放した集水部材を備え、
前記一対のガイド部材を前記集水部材の集水口の内側に配置したことを特徴とする請求項3に記載の搬送排液装置。
【請求項5】
前記遮口部材が液体の通過する通液孔を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の搬送排液装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−201494(P2012−201494A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70104(P2011−70104)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000001339)グンゼ株式会社 (919)