説明

搬送装置及び搬送方法

【課題】コンテナ自体を改造することなくコンテナ内部に積荷を均一かつ荷役効率よく積み込むことができる搬送装置及びその方法を提供する。
【解決手段】積荷Cが載置される載荷体22と、一対の側板24,24が対向配置されてなり載荷体22の上方において積荷Cを収容する収容空間Sを区画形成する側壁体26と、側板24に沿う方向Lに載荷体22及び側壁体26をそれぞれ独立して移動可能に支持する架台50と、架台50に対して載荷体22及び側壁体26を側板24に沿う方向Lに移動させる駆動部70と、を備え、駆動部70が、収容空間Sに積荷Cを収容した状態で搬送口102より載荷体22及び側壁体26をコンテナ100内部に移動させ、側壁体26をコンテナ100内部に残したまま載荷体22をコンテナ100外部に移動させた後、側壁体26をコンテナ100外部に移動させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナの周側壁に設けられた搬送口よりコンテナ内部に積荷を搬入する搬送装置及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、輸送費や梱包費の低減などの観点からコンテナを用いた輸送が増加している。コンテナは、通常、コンテナの一周側壁に設けられた搬送口から積荷を積み込まなければならず、荷積み作業者は狭隘なコンテナの内部といった危険な環境下で作業しなければならないという問題がある。
【0003】
また、搬送口の大きさの制限から少量の積み込みを繰り返す必要があり荷役効率が悪く、特に、積荷がバラ物の場合、パレットによる積み込みが出来ないことからパワーショベルなどを用いて積み込みを行うが、搬送口がコンテナの周側壁に設けられているため積み込み作業を行いにくいという問題がある。
【0004】
これに対し、搬送口が上方を向くようにコンテナを傾斜させて積み込みを行うことも考えられるが、コンテナ内部の積み荷を均一に配置することが困難であるとともに、積み込み時にコンテナの外殻に過大な負荷がかかり損傷しやすいという問題があり、更にまた、コンテナが大きくなるとコンテナを傾斜させる起重機が大掛かりなものとなる問題がある。
【0005】
そこで、コンテナの周側壁の搬送口に加えてコンテナ外殻の上部に開閉ハッチによる積み込み口を形成することで、コンテナを傾斜させることなく積み込み口からパワーショベルなどを用いてコンテナ内に積み荷を投入するものが提案されているが(例えば、下記特許文献1参照)、このような場合、コンテナを改造しなければならず、コンテナの汎用性がなくなり輸送コストが増加するという問題がある。
【特許文献1】特開2004−149138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、コンテナ自体を改造することなくコンテナ内部に積荷を均一かつ荷役効率よく積み込むことができる搬送装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る搬送装置は、コンテナの周側壁に設けられた搬送口よりコンテナ内部に積荷を搬入する搬送装置において、前記積荷が載置される載荷体と、一対の側板が対向配置されてなり前記載荷体の上方において前記積荷を収容する収容空間を区画形成する側壁体と、前記側板に沿う方向に前記載荷体及び前記側壁体をそれぞれ独立して移動可能に支持する架台と、前記架台に対して前記載荷体及び前記側壁体を前記側板に沿う方向に移動させる駆動部と、を備え、前記駆動部が、前記収容空間に前記積荷を収容した状態で前記搬送口より前記載荷体及び前記側壁体を前記コンテナ内部に移動させ、前記側壁体を前記コンテナ内部に残したまま前記載荷体を前記コンテナ外部に移動させた後、前記側壁体を前記コンテナ外部に移動させることを特徴とする。
【0008】
このように収容空間に積荷を収容した状態で載荷体及び側壁体をコンテナの搬送口よりコンテナ内部に移動させることで積荷をコンテナ内部に移動させ、次いで、側壁体をコンテナ内部に残したまま載荷体を引き抜きコンテナ外部に移動させることで、載荷体に載置された積荷を落下させてコンテナの内底面に載置することができる。そして、側壁体を引き抜きコンテナ外部に移動させ積荷のみをコンテナ内部へ搬送することができる。
【0009】
しかも、載荷体及び側壁体の移動により上方に開口した収容空間がコンテナ内部に出入り可能に設けられているため、コンテナ外部に収容空間を位置させることで、積荷を収容空間に均一かつ容易に収容することができ、コンテナ内部に積荷を均一かつ効率よく搬送することができる。
【0010】
上記本発明において、コンテナ内部に移動した前記側壁体と係合して前記側壁体の移動を規制する係合部材が配設されてもよい。これにより、側壁体をコンテナ内部に残したまま載荷体を引き抜きコンテナ外部に移動させる際に、側壁体が載荷体と連動してコンテナ外部に引き出されることがなくなる。
【0011】
また、上記本発明において、一対の側板を連結する仕切板を側壁体に配設し、仕切板と搬送口との間に収容空間を区画形成してもよく、これにより、側壁体をコンテナ内部に残したまま載荷体を引き抜きコンテナ外部に移動させる際に、載荷体に載置された積荷が仕切板と当接することで載荷体に追従してコンテナ外部へ引き出されることがない。係る発明において、仕切板の配設位置が変更可能であることが好ましく、コンテナの大きさに合わせて収容空間の大きさを変更することができる。
【0012】
また、上記本発明において、前記一対の側板の前記コンテナ側上端部が連結部材により連結されてもよく、これにより、連結部材が載荷体に載置された積荷をコンテナの内底面に移載する際に妨げとなることなく側壁体の剛性を高めることができる。
【0013】
また、上記本発明において、収容空間に収容された前記積荷の重量を測定する計量部が前記架台に配設されてもよく、これにより、積荷の重量を正確に測定することができる。
【0014】
また、本発明に係る搬送方法は、コンテナの周側壁に設けられた搬送口よりコンテナ内部に積荷を搬入する搬送方法において、前記積荷が載置される載荷体と、一対の側板が対向配置されてなり前記載荷体の上方において前記積荷を収容する収容空間を区画形成する側壁体と、を用いて、前記収納空間に前記積荷を収納し、前記搬送口より前記前記載荷体及び前記側壁体を前記コンテナ内部に移動させ、前記側壁体を前記コンテナ内部に残したまま前記載荷体を前記コンテナ外部に移動させた後、前記側壁体を前記コンテナ外部に移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上のように本発明によれば、コンテナ自体を改造することなくコンテナ内部に積荷を均一かつ荷役効率よく積み込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係る搬送装置10の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB−B断面図、図4は移動トレイ20がコンテナ100内部に位置する状態を示す搬送装置10の断面図、図5は移動トレイ20がコンテナ100内部に位置する状態を示す平面図、図6及び図7は積荷Cの積み込み方法を説明する搬送装置10の断面図である。
【0018】
本実施形態に係る搬送装置10は、コンテナ100の一周側壁に設けられた搬送口102よりコンテナ100の内部に積荷Cを搬入する装置であって、積荷Cを収容してコンテナ100内部へ移載する移動トレイ20と、移動トレイ20の前方L1にコンテナ100の搬送口102が位置するように移動トレイ20を支持する架台50と、架台50に支持された移動トレイ20を移動させる駆動部70とを備える。
【0019】
移動トレイ20は、積荷Cが載置される載荷体22と一対の側板24,24が対向配置されてなる側壁体26とを有し、載荷体22及び側壁体26により上面に開口した収容空間Sを区画形成し、収容空間Sに積荷Cが収容される。この移動トレイ20は、コンテナ100の内法に対し所定のクリアランスをあけてコンテナ100の長手方向に沿って搬送口102よりコンテナ100内部に挿入可能に設けられている。
【0020】
載荷体22は、長辺がコンテナ100の内底面104の長辺より所定量だけ長く設けられた略長方形の板状体であって、その下面に所定間隔毎に配設された載荷体ローラ28により載荷体22の長手方向に移動可能となっている。載荷体22の上面は、例えばステンレスなど、載置される積荷Cとの間に生じる摩擦抵抗が小さい金属板で構成されていることが好ましい。
【0021】
側壁体26は、一対の側板24,24が載荷体22の長辺に沿って載荷体22を挟んで立設されてなり、載荷体22の上方であって一対の側板24,24の間に積荷Cを収容する収容空間Sが区画形成されている。一対の側板24,24の下端部には所定間隔毎に側板ローラ30が配設され、側壁体26が載荷体22と別個に独立して側壁体26の長手方向に移動可能に設けられている。また、側壁体26は、連結ピン27を側壁体26及び載荷体22の後端部に挿通することで載荷体22と連結可能に設けられている。
【0022】
一対の側板24,24の両端部には、上下に延びる凹溝32,32,34,34が内向きに対向してそれぞれ設けられており、コンテナ100側の一方端部、(すなわち、前端部)に設けられた凹溝32,32には堰板36が抜き差し可能に挿入され、他方端部(すなわち、後端部)に設けられた凹溝34,34には仕切板38が抜き差し可能に挿入されており、堰板36及び仕切板38が一対の側板24,24を連結して堰板36及び仕切板38の間に収容空間Sが区画形成されている。また、一対の側板24,24の長手方向ほぼ中央部にも上下に延びる凹溝35,35が内向きに対向して設けられており、凹溝34,34に代えて凹溝35,35に仕切板38を挿入することで、側壁体26の長手方向において仕切板38の配設位置を変更可能としている。
【0023】
収容空間Sに積荷Cが収容された際に一対の側板24,24が外方に撓み変形するのを抑えるため、凹溝32,32より前方L1(コンテナ100側)において一対の側板24,24の上端部が連結部材40により連結され、側板24,24の外側に補強材41及び補強リブ42が配設されている。
【0024】
また、一対の側板24,24の後端部には後述する固定ピン58と係合する係合部44が一対の側板24,24の外方に延設されている。
【0025】
架台50は、その長手方向がコンテナ100の前後方向Lに一致するように搬送口102の後方L2に配置されるものであって、油圧ジャッキなどの昇降手段56により上下位置を調整可能に設けられている。架台50の上面には架台50の長手方向に沿って載荷体用レール52とこの載荷体用レール52の外側に側壁体用レール54とが配設されており、載荷体用レール52上を載荷体ローラ28が転動し、側壁体用レール54上を側壁体ローラ30が転動することで、架台50上面に載置された移動トレイ20が前後方向Lに沿って移動できるようになっている。
【0026】
架台50の前端部には上下動可能な固定ピン58が配設されており、コンテナ100内部に移動トレイ20が移動した状態で固定ビン58が上方に移動することで、側板24の後端部に設けられた係合部44と係合し側壁体26の移動を制限する。
【0027】
また、架台50の下方には、図3に示すように、移動トレイ20が載置された架台50の重量を測定する重量測定装置59が配設されており、測定された重量から移動トレイ20及び架台50の自重を差し引くことで移動トレイ20の収容空間Sに収容された積荷Cの重量を測定する。
【0028】
駆動部70は、例えば、移動トレイ20に接続されたワイヤロープ72,73,74をウインチ75,76,77により巻き取ることで載荷体用レール52及び側壁体用レール54に沿って移動トレイ20を移動させる。
【0029】
詳細には、ワイヤロープ72は架台50の前端部に固定された滑車78を介して載荷体22の後端部に接続されており、連結ピン27により載荷体22と側壁体26が連結した状態で架台50の後方L2に配置されたウインチ75を回転駆動させワイヤロープ72を巻き取る。これにより、載荷体22がワイヤロープ72によって前方L1に引っ張られるとともに、連結ピン27を介して連結された側壁体26も前方L1に引っ張られ、移動トレイ20が搬送口102よりコンテナ100内部に移動する。
【0030】
ワイヤロープ73は載荷体22の後端部に接続されており、連結ピン46による載荷体22と側壁体26との連結を解除した状態でウインチ76を回転駆動させワイヤロープ73を巻き取ることで側壁体26をコンテナ100内部に残したまま載荷体22のみが後方L2に向かって移動する。
【0031】
また、ワイヤロープ74は側壁体26の後端部に連結されており、架台50の後方L2に配置されたウインチ77を回転駆動させワイヤロープ74を巻き取ることで側壁体26のみが後方L2に向かって移動する。
【0032】
なお、本実施形態では、駆動部70をワイヤロープとウインチで構成したが、本発明では、これに限定されず、油圧ラム、コンベア、ラック・ピニオン、及びキャタピラなどを用いて移動トレイ20を移動させても良い。
【0033】
このような搬送装置10を用いてコンテナ100内部に積荷Cを搬送するには、まず、側壁体26に堰板36及び仕切板38を装着し、連結ピン27により側壁体26と載荷体22とを連結した状態で、図1及び図2に示すように、架台50上に載荷体22及び側壁体26を配置させコンテナ100外部に移動トレイ20を配置させ、収容空間Sに積荷Cが収容される前の移動トレイ20及び架台50の重量、つまり移動トレイ20及び架台50の自重を重量測定装置59で測定する。なお、移動トレイ20及び架台50の自重の測定は積み込み作業毎に行っても良く、また、積み込み作業を所定回数行う毎に行っても良い。
【0034】
次いで、架台50の上面に配設された載荷体用レール52及び側壁体用レール54がコンテナ100の内底面104と同じ高さになるように昇降手段56により架台50の高さを調節する。
【0035】
次いで、架台50上に位置する移動トレイ20の収容空間Sに積荷Cを収容する。この時、収容空間Sは上方に開口しているため、クレーンやショベル等を用いて積荷Cを収容空間Sに積み込むことができ、積荷Cがバラ物であれば上方より落とし込むことにより積み込むことができる。
【0036】
次いで、側壁体26に装着されている堰板36を抜き取った後、ウインチ75を回転駆動させワイヤロープ72によって載荷体22を前方L1に引っ張り、図4及び図5に示すように、移動トレイ20を搬送口102よりコンテナ100内部に移動させ、収容空間Sに収容された積荷Cをコンテナ100内部に移動させる。
【0037】
次いで、連結ピン27を抜き取って載荷体22と側壁体26との連結を解除するとともに、架台50に設けられた固定ピン58を上方に移動させ側壁体26の係合部44と係合して側壁体26と架台50を連結し側壁体26が架台50上を移動するのを制限し、その後、図6に示すように、ウインチ76を回転駆動させワイヤロープ73によって載荷体22を後方に引き出す。
【0038】
側壁体26は載荷体22との連結が解除され固定ピン58により架台50に固定されているため、コンテナ100内部に側壁体26を残したまま載荷体22のみが後方L2に引っ張られコンテナ100の外部へ引き出され、載荷体22に載置された積荷Cが、載荷体22の上面を滑りコンテナ100の内底面104に落下しコンテナ100内部に移載される。
【0039】
その際、側壁体26の後端部に一対の側板24,24を連結する仕切板38が配設されているため、載荷体22の移動に伴って積荷Cが後方へ移動することがあったとしても、仕切板38によって積荷Cの移動を遮り、積荷Cがコンテナ100内部に確実に移載される。
【0040】
次いで、固定ピン58を下方に移動させ係合部44との係合を解除した後、ウインチ77を回転駆動させワイヤロープ74によって側壁体26を後方L2に引き出し、図7に示すように、側壁体26をコンテナ100外部に移動させることで、積荷Cの積み込みが完了する。
【0041】
以上のように本実施形態の搬送装置10では、コンテナ100外部において移動トレイ20の収容空間Sに積荷Cを積み込んだ後、移動トレイ20をコンテナ100内外に出し入れすることで積荷Cをコンテナ100内部に積む込む。これにより、コンテナ外殻の上部に積み込み口を設けるなどコンテナ100自体を改造することなく、コンテナ100外部において収容空間Sの上方開口よりクレーンやショベル等を用いて積荷Cを収容空間Sに収容することができるため、積荷Cをコンテナ100内部に短時間で均一に積み込むことができる。
【0042】
しかも、コンテナ100外部に設けられた駆動部70により移動トレイ20をコンテナ100内外に出し入れすることで積荷Cを積む込むことができるため、作業者がコンテナ内部で作業する必要がなく、安全に積み込み作業を行うことができる。
【0043】
また、本実施形態の搬送装置10では、固定ピン58を係合部44に係合させて側壁体26を架台50に固定することができるため、載荷体22を引き抜く際に側壁体26が追従して引き出されることがない。
【0044】
また、本実施形態の搬送装置10では、一対の側板24,24が仕切板38で連結され、仕切板38とコンテナ100の搬送口102との間に積荷Cが収容されているため、コンテナ100内部から載荷体22を引き出す際に積荷Cが後方へ移動することがあったとしても、仕切板38によって積荷Cの移動を遮り、積荷Cをコンテナ100内部に確実に移載することができる。
【0045】
また、本実施形態の搬送装置10では、一対の側板24,24の前部が連結部材40により連結され、また、側板24,24の外側に補強材41及び補強リブ42が配設されているため、側壁体26の剛性を高め収容空間Sに積荷Cが収容された際に一対の側板24,24が外方に撓み変形するのを抑えることができ、コンテナ100の内側壁と接触してコンテナ100及び移動トレイ20の損傷を防止することができる。しかも、連結部材40は一対の側板24,24の上端部に配設されているため、側壁体26をコンテナ100内部から載荷体22を引き出す際に連結部材40がコンテナ100の内底面104に移載された積荷Cと接触することがなく、スムーズに側壁体26を引き出すことができる。
【0046】
また、仕切板38が側壁体26の長手方向において配設位置を変更することができるため、長手方向の長さが異なるコンテナ100に積荷Cを積み込む場合であっても、積み込みを行うコンテナ100の長手方向の長さに対応した大きさの収容空間Sを区画形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係る搬送装置の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る搬送装置の断面図であって、移動トレイがコンテナの内部に位置する状態を示す。
【図5】本発明の一実施形態に係る搬送装置の平面図であって、移動トレイがコンテナの内部に位置する状態を示す。
【図6】本発明の一実施形態に係る搬送装置の断面図であって、載荷体が引き出された状態を示す。
【図7】本発明の一実施形態に係る搬送装置の断面図であって、積荷の搬送が完了した状態を示す。
【符号の説明】
【0048】
10…搬送装置
20…移動トレイ
22…載荷体
24…側板
26…側壁体
27…連結ピン
28…載荷体ローラ
30…側板ローラ
32…凹溝
34…凹溝
36…堰板
38…仕切板
40…連結部材
41…補強材
42…補強リブ
44…係合部
50…架台
52…載荷体用レール
54…側壁体用レール
56…昇降手段
58…固定ピン
59…重量測定装置
70…駆動部
72,73,74…ワイヤロープ
75,76,77…ウインチ(挿入用)
78…滑車
100…コンテナ
102…搬送口
104…内底面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナの周側壁に設けられた搬送口よりコンテナ内部に積荷を搬入する搬送装置において、
前記積荷が載置される載荷体と、一対の側板が対向配置されてなり前記載荷体の上方において前記積荷を収容する収容空間を区画形成する側壁体と、前記側板に沿う方向に前記載荷体及び前記側壁体をそれぞれ独立して移動可能に支持する架台と、前記架台に対して前記載荷体及び前記側壁体を前記側板に沿う方向に移動させる駆動部と、を備え、
前記駆動部が、前記収容空間に前記積荷を収容した状態で前記搬送口より前記載荷体及び前記側壁体を前記コンテナ内部に移動させ、前記側壁体を前記コンテナ内部に残したまま前記載荷体を前記コンテナ外部に移動させた後、前記側壁体を前記コンテナ外部に移動させることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記コンテナ内部に移動した前記側壁体と係合して前記側壁体の移動を規制する係合部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記一対の側板を連結する仕切板が配設され、前記仕切板と前記搬送口との間に前記収容空間が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記仕切板の配設位置が変更可能であることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記一対の側板の前記コンテナ側上端部が連結部材により連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記収容空間に収容された前記積荷の重量を測定する測定部が前記架台に配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項7】
コンテナの周側壁に設けられた搬送口よりコンテナ内部に積荷を搬入する搬送方法において、
前記積荷が載置される載荷体と、一対の側板が対向配置されてなり前記載荷体の上方において前記積荷を収容する収容空間を区画形成する側壁体と、を用いて、
前記収納空間に前記積荷を収納し、前記搬送口より前記前記載荷体及び前記側壁体を前記コンテナ内部に移動させ、前記側壁体を前記コンテナ内部に残したまま前記載荷体を前記コンテナ外部に移動させた後、前記側壁体を前記コンテナ外部に移動させることを特徴とする搬送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−13204(P2010−13204A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−172328(P2008−172328)
【出願日】平成20年7月1日(2008.7.1)
【出願人】(592236382)株式会社アイ・エイチ・アイ・アムテック (9)
【出願人】(599063952)株式会社大都 (1)
【Fターム(参考)】