説明

搬送装置

【課題】本発明は、床上に低い位置に配設されたプーリを介して搬送板によって被搬送体を搬送することを目的とする。
【解決手段】本発明による搬送装置は、床(30)上に設置された第1、第2長手部材(3,3A)に設けられ円盤状のプーリ(2,2A)を有するモータ(7,7A)と、各長手部材(3,3A)間の間隔(D)を可変的に設定するための間隔保持部材(D)と、前記各プーリ(2,2A)上に載置された搬送板(32)とを備え、各プーリ(2,2A)間に互いに空間を介して離間している構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置に関し、特に、床上の低い位置に配設されたプーリを介して搬送板によって被搬送体を搬送するための新規な改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用いられていたこの種の搬送装置としては、例えば、特許文献1に開示された図6及び図7の構成、及び、図8に開示されたベルトコンベアの構成を挙げることができる。
すなわち、図6及び図7に開示されたローラコンベア装置において、符号1で示されるものは、複数のローラ2を架台3の長手方向に沿って配設した構成からなるローラコンベア装置であり、この架台3は、複数の第1、第2架台ユニット3a,3bが直列に接続されて構成されている。
【0003】
前記架台3の各架台ユニット3a,3bの下流位置には、各ローラ2上で搬送される物体Wの搬送(通過)位置を検出するための第1、第2センサ4,5が設けられている。
前記架台3の上部の外面6には、複数の駆動モータ7が設けられ、この駆動モータ7は前記各ローラ2を駆動するように構成されている。
【0004】
前記各ローラ2には、全て駆動モータ7が対応して取付ける場合もあるが、図6においては、1個のローラ2を飛び越して1個置きに駆動するように構成されている。
前記ローラ2のローラ軸2aは、前記架台3の上部を貫通して前記駆動モータ7のモータ軸10(図7に示す)と接続されるように構成されている。
【0005】
前記架台3の一部には、前記各駆動モータ7及びセンサ4等の各種信号が入力されると共に駆動信号を出力するための制御部20が設けられている。
前記駆動モータ7は、図7で示されるように、1例として、シンクロナスモータ(同期モータ)としてのAC3相インバータの3相インバータ出力信号を用いた2相ステップモータの場合について述べる。このAC3相インバータ電源を用いた2相ステップモータは周知のように、ケース12に設けられたモータ軸10には歯を有するロータ13が設けられている。
【0006】
従って、前述の構成において、ローラ2上に物体Wを載置して駆動モータ7を駆動すると、各ローラ2の回転により物体Wは矢印の方向に沿って搬送される。
【0007】
次に、図8のベルトコンベアの場合、図示しないモータ又はエンジン等の動力を介して駆動する一対のスプロケット2,2間にベルト21が無端状に張設され、このベルト21上に載置された被搬送物である物体Wは、ベルト21の無端回転によって矢印の方向に搬送されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−104656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来のローラコンベア装置及びベルトコンベアは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、図6及び図7のローラコンベア装置の場合、長尺のローラ2を一対の架台3,3間に懸架して設けなければならず、被搬送体である物体Wの大きさが変更される場合には、ローラ2のサイズを変更すると共に、各架台3の設置も変更しなければならず、建物内の床面における設置工事を必要としていた。
【0010】
また、図8のベルトコンベアの場合、物体Wの搬送手段としては最も多用されるところであるが、ベルトコンベアにおいては、ベルト21がかかるスプロケット2の直径が比較的に大径であるため、床面からベルト21の上面までの高さHを小さくすることが難しく、例えば、車輌等の物体Wを搬送する場合には、搬送中の物体Wが高い位置で搬送されていくことになり、建物内においては危険な状態となっていた。
そのため、床に高さ分の溝を掘り、ベルトコンベアを埋設しなければならず、工事自体も容易な工事ではなかった。
また、ベルトコンベアの場合は、ベルト21自体の幅が固定であるため、物体Wの幅が変更になった場合には、床を掘り起して、別のベルトコンベアと交換しなければならず、その作業には多大の労力を必要としていた。
また、搬送対象の物体Wの重量が大幅に増加した場合、当該のモータではトルク不足である場合には、トルクアップしたモータに交換しなければならず、その交換に要する労力も多大であり、再設計をする必要があることも発生していた。
また、ベルト21は常時駆動させているため、搬送する物体Wが少なくなった時は、電力の無駄となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による搬送装置は、互いに離間して設けられた一対の第1、第2長手部材と、前記各長手部材に設けられ円盤状のプーリを有するモータと、前記プーリ上に位置する搬送板と、前記各長手部材間に設けられ前記各長手部材間の間隔を保持するための間隔保持部材と、を備え、
前記第1長手部材に設けられた前記プーリと前記第2長手部材に設けられた前記プーリとは、互いに空間を介して離間するようにした構成であり、また、
前記各プーリは、前記各長手部材の内側に配設され、各プーリの外周面は前記各長手部材の上面よりも低く設置されている構成であり、また、
前記各プーリは、前記各長手部材の内側に配設され、各プーリの外周面は前記各長手部材の上面よりも高く設置されている構成であり、また、
前記各モータの回転軸は、前記各長手部材をその長手方向と直交する方向に沿って貫通している構成であり、また、
前記各モータ及びプーリは、前記各長手部材の上面に設置され、各プーリは前記各モータの内側に位置している構成であり、また、
前記第1長手部材は、互いに離間して平行配設された第1、第2長手部材部よりなり、前記第2長手部材は、互いに離間して平行配設された第3、第4長手部材部よりなり、前記第1〜第4長手部材部には前記プーリを有するモータが設けられ、前記第1長手部材のプーリ上には前記搬送板を形成するための第1搬送板部が位置し、前記第2長手部材のプーリ上には前記搬送板を形成するための第2搬送板部が位置し、前記各搬送板部の上面間に跨って載置された前記被搬送体を搬送する構成であり、また、
前記各モータ及びプーリは、前記各長手部材部の上面側に位置している構成であり、また、
前記第1、第4長手部材部に設けられた前記モータのプーリは、前記第1、第4長手部材部の外側部側に位置し、前記第2、第3長手部材部に設けられた前記モータのプーリは、前記第2、第3長手部材部の内側部側に位置している構成であり、また、
前記各長手部材は、建物の床上に直接設置されている構成であり、また、
前記間隔保持部材の長さを変えることにより、前記各長手部材間の間隔を自在に変えることができるようにした構成である。
【発明の効果】
【0012】
本発明による搬送装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、互いに離間して設けられた一対の第1、第2長手部材と、前記各長手部材に設けられ円盤状のプーリを有するモータと、前記プーリ上に位置する搬送板と、前記各長手部材間に設けられ前記各長手部材間の間隔を保持するための間隔保持部材と、を備え、
前記第1長手部材に設けられた前記プーリと前記第2長手部材に設けられた前記プーリとは、互いに空間を介して離間するように構成したことにより、装置全体の高さをプーリの直径プラスαに抑えることができ、極めて低い装置を得ることができる。
また、一対の長手部材間の間隔を自在に変えることにより、装置の幅を可変とでき、かつ、床上に簡単に設けられ、設置と撤去が容易である。
また、各モータによってプーリを駆動しているため、被搬送体を搬送する際に、不要なモータを停止させ、省エネ化を計ることができる。
また、前記各プーリは、前記各長手部材の内側に配設され、各プーリの外周面は前記各長手部材の上面よりも低く設置されていることにより、各長手部材の内側で被搬送体の搬送を行うことができる。
また、前記各プーリは、前記各長手部材の内側に配設され、各プーリの外周面は前記各長手部材の上面よりも高く設置されていることにより、各長手部材の上方で被搬送体を搬送することができる。
また、前記各モータの回転軸は、前記各長手部材をその長手方向と直交する方向に沿って貫通していることにより、各長手部材の高さ以内にモータを取り付け、装置の偏平化を計ることができる。
また、前記各モータ及びプーリは、前記各長手部材の上面に設置され、各プーリは前記各モータの内側に位置していることにより、各長手部材の上方で被搬送体を搬送することができる。
また、前記第1長手部材は、互いに離間して平行配設された第1、第2長手部材部よりなり、前記第2長手部材は、互いに離間して平行配設された第3、第4長手部材部よりなり、前記第1〜第4長手部材部には前記プーリを有するモータが設けられ、前記第1長手部材のプーリ上には前記搬送板を形成するための第1搬送板部が位置し、前記第2長手部材のプーリ上には前記搬送板を形成するための第2搬送板部が位置し、前記各搬送板部の上面間に跨って載置された前記被搬送体を搬送する構成としたことにより、幅広の例えば自動車等を一対の搬送板部上で容易に搬送することができる。
また、前記各モータ及びプーリは、前記各長手部材部の上面側に位置していることにより、各長手部材に対するモータ及びプーリの取付けが容易となる。
また、前記第1、第4長手部材部に設けられた前記モータのプーリは、前記第1、第4長手部材部の外側部側に位置し、前記第2、第3長手部材部に設けられた前記モータのプーリは、前記第2、第3長手部材部の内側部側に位置していることにより、各長手部材における各プーリ間の幅を大きくすることができ、一対の搬送板部の安定性が向上し、車輌等の幅広の被搬送体を安定して搬送することができる。
また、前記各長手部材は、建物の床上に直接設置されていることにより、装置の設置及び変更が極めて容易である。
また、前記間隔保持部材の長さを変えることにより、前記各長手部材間の間隔を自在に変えることができるようにした構成したことにより、装置の幅を自在に可変とし、被搬送体の幅の大小に対して迅速に装置の幅を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による搬送装置の要部を示す斜視図である。
【図2】図1のA部を示す拡大斜視図である。
【図3】図2の他の形態を示す斜視図である。
【図4】図1の他の形態を示す斜視図である。
【図5】図1の他の形態を示す平面図である。
【図6】従来のローラコンベア装置を示す斜視図である。
【図7】図6の要部の一部切欠き拡大図である。
【図8】従来のベルトコンベアを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、床上の低い位置に配設されたプーリを介して搬送板によって被搬送体を搬送するようにした搬送装置を提供することを目的とする。
【実施例】
【0015】
以下、図面と共に本発明による搬送装置の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
図1において符号1で示されるものはプーリコンベア装置であり、このプーリコンベア装置1の一対の第1、第2長手部材3,3Aは、互いに所定間隔で離間して平行に配設されると共に、建物内の床30上に簡単な固定部材(図示せず)を介して固定されている。
尚、この固定部材は、周知のL字型金具等の簡単な構成で床30にねじ孔が形成されていれば簡単な作業で各長手部材3,3Aを床30に対して従来のような、床面の埋設工事等を行うことなく、着脱自在とすることができるように構成されている。
【0016】
前記各長手部材3,3Aは、その間隔Dを設定するために、各長手部材3,3A間に間隔保持部材31が設けられている。尚、この間隔保持部材31の長さを任意の長さとすることができる。
【0017】
前記各長手部材3,3Aの内側部3a,3Aa側には、プーリ2,2Aが回転軸10を介して回転自在に設けられ、この回転軸10は前記各長手部材3,3Aを、その長手方向Bに直交する方向で貫通して設けられていると共に、各長手部材3,3Aの外側部3b,3Abに設けられたモータ7,7Aの軸を構成している。
【0018】
前記各モータ7,7A及び各プーリ2,2Aは、各長手部材3,3Aの長手方向Bに沿って所定のピッチN毎に設けられ、図1では、一例として1Nから9Nまで配設されている。
【0019】
前記プーリコンベア装置1の高さHは、床30からプーリ2,2Aの外周面2a,2Aaまでの高さに、各長手部材3,3Aの一部を追加したものとなり、結果的には、プーリ2,2Aの直径+αとなる。
前記各プーリ2,2Aの外周面2a,2Aa上には、所定の長さと幅を有する搬送板32が矢印Aの方向に沿って何れの方向にも搬送可能なように構成され、この搬送板32上には被搬送体Wが載置されている。
【0020】
前記搬送板32を搬送する場合には、例えば、この搬送板32の長さをN×2.5程度の板長さとし、この搬送板32の長さに対応した部分のモータ7,7Aのみが、図示しない制御装置を介して駆動されることにより、搬送板32は長手方向Bに沿って搬送される。
尚、一例として、搬送距離がN×10の長さで、2N,4N,8Nに駆動単位を設置した構成とした場合、駆動開始時は2Nと4Nの各モータ7,7Aが駆動され、逐次、4Nと6N・・・・へと駆動対象のモータ7,7Aが移動(前記制御装置の制御)することにより、連続搬送が達成される。
従って、搬送板32が対応しているモータ7,7Aのみが駆動され、対応しない他のモータ7,7Aは非駆動状態となるため、省エネルギーを達成することができる。尚、各長手部材3,3Aのプーリ2,2A間は、空間を介して互いに離間して対抗配設されている。
【0021】
図2は、各長手部材3,3Aに設けられたモータ7,7Aとプーリ2,2Aの一方の構造を拡大して示す斜視図であり、プーリ2Aの外周面2Aaは前記第2長手部材3aの上面3ABよりも低くなるように設置されている。
尚、図2は、第2長手部材3A側について述べているが、第1長手部材3側についても前述と同様に構成されている。
従って、図2の構成においては、前記各プーリ2,2A上で搬送される搬送板32は各長手部材3,3Aの内側で搬送されることになる。
【0022】
図3は、図2の他の形態を示す斜視図で、プーリ2Aの外周面2Aaが第2長手部材3Aの上面3ABよりも高くなるように設置されている。
尚、図3は、第2長手部材3A側について述べているが、第1長手部材3側についても前述と同様に構成されている。
従って、図3の構成においては、前記各プーリ2,2A上で搬送される搬送板32は各長手部材3,3Aの上側で搬送されることになる。
【0023】
図4は、前記各長手部材3,3Aの上面3AB上に、プーリ2,2Aを有するモータ7,7Aが載置された状態で設置されており、各モータ7,7A及び各プーリ2,2Aは内側に向いていると共に、各プーリ2,2Aは各モータ7,7Aの内側に位置するように配設されている。
【0024】
図5は、図1の他の形態を示しており、第1長手部材3が互いに離間して平行配設された第1、第2長手部材部3M,3Nよりなり、第2長手部材3Aが互いに離間して平行配設された第3、第4長手部材部3AM,3ANより構成されている。
【0025】
前記第1、第2長手部材部3M,3Nの上面3AB上にはプーリ2を有するモータ7が固定配設されており、第1、第2長手部材部3M,3Nの上面3AB上の各モータ7のプーリ2は互いに外側と内側に向いて設けられていると共に、平面でみると、各モータ7は長手方向Bに沿って異なる位置に位置し、ジグザグの千鳥足状に配列されている。
従って、前記第1長手部材3の各プーリ2上の搬送板32を形成するための第1搬送板部32Aは、各長手部材部3M,3N上に位置している。
【0026】
前記各長手部材部3AM,3ANの上面3AB上にはプーリ2Aを有するモータ7Aが固定配設されており、第1、第2長手部材部3AM,3ANの上面3AB上の各モータ7Aのプーリ2Aは互いに外側と内側を向いて設けられていると共に、平面でみると、各モータ7Aは長手方向Bに沿って異なる位置に位置し、ジグザグの千鳥足状に配列されている。
従って、前記第2長手部材3Aの各プーリ2A上の搬送板32を形成するための第2搬送板部32Bは、各長手部材部3AM,3AN上に位置している。
【0027】
前記第1、第2搬送板部32A,32Bにより前記搬送板32が形成されているが、前記各搬送板部32A,32Bが互いに離間して位置しているため、各搬送板部32A,32Bを用いて被搬送物Wである例えば自動車を搬送する場合には、図示しない自動車の両側のタイヤが前記各搬送板部32A,32B上に跨った状態で載置され、この状態で自動車が矢印Aに沿って搬送される。
【0028】
尚、図5の構成においては、前記第2長手部材部3Nと第3長手部材部3AMとの間には前記間隔保持部材31が設けられることにより、その間隔Dが決められ、この間隔保持部材31の長さを変えることにより、間隔Dを自在に変えることができる。
また、前記第1、第2長手部材部3M,3N間、及び、第3、第4長手部材部3AM,3AN間の各間隔D,Dは、第1、第2間隔子31a,31bにより決められているが、各間隔子31a,31bの長さを選択することにより、自在に変更することができる。
尚、前記第1、第4長手部材部3M,3ANに設けられたモータ7,7Aのプーリ2,2Aは、第1、第4長手部材部3M,3ANの外側部3M,3AN側に位置し、前記第2、第3長手部材部3N,3AMに設けられたモータ7,7Aのプーリ2,2Aは、第2、第3長手部材部3N,3AMの内側部3N,3AM側に位置している。
また、各長手部材部3M,3N,3AM,3ANは、図1の構成と同様に、建物の床30上に直接設置することができるように構成されているため、その説明は省略している。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明による搬送装置は、車輌の搬送に限らず、大小の被搬送物に限らず、幅広く全ての固体物の搬送に適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 プーリコンベア装置
2,2A プーリ
2a,2Aa 外周面
3,3A 第1、第2長手部材
3a 内側部
3b 外側部
3Aa 内側部
3Ab 外側部
3AB 上面
3M,3N 第1、第2長手部材部
3AM,3AN 第3、第4長手部材部
3M1,3AN 外側部
3N,3AM 内側部
7,7A モータ
10 回転軸
30 床
31 間隔保持部材
32 搬送板
W 被搬送体
D 間隔
H 高さ
B 長手方向
32A,32B 第1、第2搬送板部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに離間して設けられた一対の第1、第2長手部材(3,3A)と、前記各長手部材(3,3A)に設けられ円盤状のプーリ(2,2A)を有するモータ(7,7A)と、前記プーリ(2,2A)上に位置する搬送板(32)と、前記各長手部材(3,3A)間に設けられ前記各長手部材(3,3A)間の間隔(D)を保持するための間隔保持部材(31)と、を備え、
前記第1長手部材(3)に設けられた前記プーリ(2,2A)と前記第2長手部材(3A)に設けられた前記プーリ(2,2A)とは、互いに空間を介して離間するように構成したことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記各プーリ(2,2A)は、前記各長手部材(3,3A)の内側に配設され、各プーリ(2,2A)の外周面(2a,2Aa)は前記各長手部材(3,3A)の上面(3AB)よりも低く設置されていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
前記各プーリ(2,2A)は、前記各長手部材(3,3A)の内側に配設され、各プーリ(2,2A)の外周面(2a,2Aa)は前記各長手部材(3,3A)の上面(3AB)よりも高く設置されていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項4】
前記各モータ(7,7A)の回転軸(10)は、前記各長手部材(3,3A)をその長手方向(B)と直交する方向に沿って貫通していることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の搬送装置。
【請求項5】
前記各モータ(7,7A)及びプーリ(2,2A)は、前記各長手部材(3,3A)の上面(3AB)に設置され、各プーリ(2,2A)は前記各モータ(7,7A)の内側に位置していることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項6】
前記第1長手部材(3)は、互いに離間して平行配設された第1、第2長手部材部(3M,3N)よりなり、前記第2長手部材(3A)は、互いに離間して平行配設された第3、第4長手部材部(3AM,3AN)よりなり、前記第1〜第4長手部材部(3M〜3AN)には前記プーリ(2,2A)を有するモータ(7,7A)が設けられ、前記第1長手部材(3)のプーリ(2,2A)上には前記搬送板(32)を形成するための第1搬送板部(32A)が位置し、前記第2長手部材(3A)のプーリ(2,2A)上には前記搬送板(32)を形成するための第2搬送板部(32B)が位置し、前記各搬送板部(32A,32B)の上面(3AB)間に跨って載置された前記被搬送体(W)を搬送する構成としたことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項7】
前記各モータ(7,7A)及びプーリ(2,2A)は、前記各長手部材部(3M〜3AN)の上面(3AB)側に位置していることを特徴とする請求項6記載の搬送装置。
【請求項8】
前記第1、第4長手部材部(3M,3AN)に設けられた前記モータ(7,7A)のプーリ(2,2A)は、前記第1、第4長手部材部(3M,3AN)の外側部(3M1,3AN1)側に位置し、前記第2、第3長手部材部(3N,3AM)に設けられた前記モータ(7,7A)のプーリ(2,2A)は、前記第2、第3長手部材部(3N,3AM)の内側部(3N1,3AM1)側に位置していることを特徴とする請求項6又は7記載の搬送装置。
【請求項9】
前記各長手部材(3,3A)は、建物の床(30)上に直接設置されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の搬送装置。
【請求項10】
前記間隔保持部材(31)の長さを変えることにより、前記各長手部材(3,3A)間の間隔(D)を自在に変えることができるように構成したことを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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