説明

携帯可能なソフトウエアの応用方法

【課題】使用しやすさ整合性という効果があると同時に、携帯可能なソフトウェアの長所を併せ持つ携帯可能なソフトウェアの応用方法を提供する。
【解決手段】本発明の携帯可能なソフトウェアの応用方法は、調整プログラムと応用プログラムを携帯可能な保存装置に保存し、保存装置をコンピューターシステムに接続した後、調整プログラムが自動実行し、コンピューターシステム上に応用プログラムの実行環境を設置し、2段階の授権プロセスがハードウェアとソフトウェアの正常使用を保護し、完了後応用プログラムはコンピューターシステム上で直ちに実行でき、ユーザーが作業終了後、応用プログラムを直ちに終了すると、調整プログラムはコンピューターシステムを元の設定に戻して自動終了し、ユーザーは保存装置がリムーバルできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はソフトウェアの応用方法で、特に携帯可能なソフトウェアの応用方法である。
【背景技術】
【0002】
電子産業のたゆまぬ革新と進化に伴い、携帯可能な電子装置は数量、種類の上でも、ここ数年、高度成長がみられるが、一般のコンピューターシステムの配置においては、個人のコンピューターをサーバーとし、その他の設備一式を周辺機器とし、従来一つのサーバーに多くの周辺機器を組み合わせ応用する方式が、目下コンピューターシステムの主流である。
【0003】
インターネットが広く応用される現在の時代、サーバーの仕組みは薄型クライアントと大型クライアントの2つによって応用プログラムの設計ロジックを行っており、薄型クライアントはいかなる応用プログラムでもサーバー上で集中して演算し、サーバーとつないだインターネットを通して作業するため、薄型クライアントの欠点としてはインターネットを通してしかアクセスできず、ややひどいユーザーが操作すると、開発方式が複雑となる(例として現在のWebプロセス)、大型クライアントはちょうどその反対で、大部分の応用プログラムはクライアントで集中して演算し、その実行プロセスの容量が大きく、配置が容易でなく、動態連結ファイル困難(DLL HELL)、例として伝統的なWindows(登録商標)プロセスがある。
【0004】
アメリカの特許番号US6529992はリムーバブルメディアへの応用プロセスの保存に関し、ユーザーがコンピューターに差し込んだとき、オンライン上でのシステム更新、2段階式の授権、保存エリア(読み取り専用、書き換え可能)の定義ができず、実用的な価値はなく、実際の応用上発生する問題を解決することができない。
【0005】
絶え間ない消費者の需要の変化に伴い、更に便利な応用を開発して消費者を満足させる必要があるので、本発明はコンピューターとユーザーの関係を変え、応用プログラムの所有権をユーザーに譲り、ユーザーは応用プログラムを所有し、あるポータブル保存メディアに保存して、ユーザーがソフトウェアを使用する際、コンピューターとつなぐだけでソフトウェアを実行でき、且つ、使用上の安全とオンラインでのプログラム更新の効能を併せ持ち、コンピューターの公衆使用時代の目標を実現できる。
【0006】
そこで、本発明は上述の各種の問題に対して、携帯可能なソフトウェアの応用方法によって、既知の各種の問題点を解決するのに有効である。
【特許文献1】アメリカの特許番号US6529992
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の主な目的は、携帯可能なソフトウェアの応用方法であり、応用プログラムの自動実行機能により、ユーザーはどのコンピューターを用いるかという制限を受けずに、どのコンピューターでも相容れるという効能を持つ。
【0008】
本発明のもう一つの目的は、携帯可能なソフトウェアの応用方法であり、ユーザーはソフトウェアを所有でき、ソフトウェアを携帯できるという長所を持ち、一般のコンピューターシステムでは応用するソフトウェアをインストールしないと実行できないという欠点を有効的に解決する。
【0009】
本発明のその他の目的は、ユーザーが携帯可能なソフトウェアを使用する際、単機のコンピューターもしくはインターネット環境において実行したいプラットホームにつなぐことができ、その認証システムによってハードウェアとソフトウェアの使用権利を確認し、授権していない他人の使用を防ぐことができる。
【0010】
本発明のさらなる目的は、オンライン更新システムで、携帯可能なソフトウェアをコンピューターシステムにつなぐと、自動更新するプログラムで、常に最新のバージョンを保つことができる。
【0011】
携帯可能なソフトウェアをどのコンピューターシステム上でも実行できるように、本発明の、携帯可能なソフトウェアの応用方法は、次の工程を含む。差し込むとすぐに使用できる保存装置を選ぶと、いかなる方法も実行でき、資料保存エリアとなる工程、前記保存装置をプログラム指令の実行可能な演算システムにつなぐ工程。そして、ハードウェア装置の認証を行い、保存装置が調整プログラムを自動実行し、コンピューターシステムからプログラムを自動更新する工程、更にユーザーの認証の工程を経て、調整プログラムが直ちに自動ログインとログアウト部品の機能の設置と環境の設置を始め、その後応用プログラムを呼び出し実行を開始し、最後に実行完了後調整プログラムによって環境設定を元に戻し、実行状態を終了する工程。
【0012】
下記にて、具体的な実施例と図により詳細に説明するので、本発明の目的、技術内容、特性とそれらの効果が更に理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明はソフトウェアの応用プログラムを携帯可能な保存メディアに保存し、ソフトウェアユーザーがいかなるコンピューターにおいても応用プログラムを実行でき、そしてコンピューターソフトウェアが常時携帯可能な装置となり、ユーザーが携帯できるので、ソフトウェアの利便性が増す。
【0014】
コンピューターシステムにおいて、コンピューターがある応用プログラムを実行する際、応用プログラムを保存装置からメモリーに読み取らせる必要があり、更に中央処理装置CPUにより応用プログラムコードを実行し、その保存装置は通常一枚のハードディスクであり、応用プログラムコードの永久保存ができ、本発明の携帯可能なソフトウェアの方法は、上述の原理によりコンピューターシステムの仕組みに反することなく、応用プログラムに新しい効能を増やし、携帯可能な保存装置に保存するよう改良し、携帯可能な保存装置はUSBインターフェイスもしくはIEEE1394インターフェイスを含み、フラッシュメディアもしくは携帯ディスクであり、そのほかに保存装置は2つの保存エリアを含み、その一つは静態資料を保存し、もう一つはプログラムコードを保存する。
【0015】
本発明の応用方法は図1に示すように、まず調整プログラムと応用プログラムをマジックシリアルバスを含む、差し込むとすぐに使用できる携帯ディスク4(USB Pen Driver)内に保存し、且つそれをターミナル2に差し込み、ターミナル2とサーバー6はインターネットに接続したコンピューターシステムである。続いてステップS10が装置を認証し、携帯ディスク4の提供する識別コードにより認証するので、複製を防ぎ、認証に成功するとターミナル2に接続し、ターミナル2の作業システムが携帯ディスク4内の調整プログラムを自動実行し、開始のプログラムとなり、もし認証に成功しないなら調整プログラムを自動できず、ステップS16は終了し、ターミナル2とサーバー6によりハードウェアの認証サービスを行う。更に、ステップS11は自動更新し、ターミナル2は調整プログラムをトリガーし、調整プログラムはインターネットを経てサーバー6から応用プログラムを更新し、必要なデータを更新する。また、ステップS12においてユーザーがソフトウェアを認証すると、応用プログラムの提供する暗証番号によりユーザーの権利を認証し、複製を防ぎ、認証に成功すると、調整プログラムを実行でき、認証に成功しないなら調整プログラムを実行できず、ステップS16は終了し、ターミナル2もしくはサーバー6により次のステップの認証サービスを提供する。もし2回の認証に成功し、ステップS13に進むと、調整プログラムは一般プロセスと環境設置の作業を自動実行し、環境ログイン部品、環境実行での環境変数、部品ログイン、パラメータの設定を含む。且つ、保存装置内のいかなる応用プログラムの実行過程も監視し、そして調整プログラムは応用プログラムを開始させ、制御権を応用プログラムに譲り、ターミナル2でユーザーの操作実行を始め、応用プログラムは作業システムの運用上、コンピューターシステムのソースを使用して作業を完成させ、応用プログラムそのものはいかなる演算においても必要な資料を提供し、発生する資料を保存し、ユーザーが応用プログラムを操作完了後、ステップS15は環境を元に戻し、反ログインし、調整プログラムは応用プログラムが終了すると制御権を取り戻し、続いて、コンピューターシステムを元の実行環境に戻し、調整プログラムの決定する変数、ログインした部品、環境設定を解除し、ステップ16は最後に携帯ディスク4を取り出し、コンピューターシステム上にはいかなるデータも残さず、コンピューターシステムの設定を全く変えない。
【0016】
この中で、プログラムはアセンブル、ファームウェア、ハイレベルの記すプログラムであり、プログラムの実行するコンピューターシステムは単機のコンピューターシステムであり、この状況下において、上述の実例はサーバー6により応用プログラムを更新し、必要な資料をダウンロードし、単機のコンピューターシステムによって直接実行し、インターネット接続の必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
このように、作業システムにとらわれない分離式の、差し込めばすぐ使える環境実行方法により、携帯可能な装置の応用プログラムはいかなるコンピューターでもスムーズに実行でき、本発明はソフトウェアを携帯可能な装置とし、ユーザーがソフトウェアを携帯できるようになり、コンピューターシステムがソフトウェアをインストールしないと実行できないという欠点を心配する必要がなく、第三者の不正使用を防ぎ、プライバシーを保てる。
【0018】
以上に述べたのは、実施例の説明による本発明の特性であり、その目的はこの分野に精通する者が本発明の内容を理解できることで、実施によって、本発明の特許範囲を限定するものではなく、故に、その他の本発明の提示する考えから大きく離脱せず実現できる同等の効果、修正、改良については、以下に述べる特許申請範囲の中に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0020】
2 ターミナル
4 携帯ディスク(USB Pen Driver)
6 サーバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調整プログラムと少なくとも一つの応用プログラムを保存装置に保存し、且つ前記保存装置をコンピューターシステムに接続する工程と、
前記保存装置に認証を行う工程と、
前記調整プログラムの使用権に認証を行う工程と、
前記調整プログラムが普通のプロセス及び環境設置を自動的に行う工程と、
前記調整プログラムが実行制御権を応用プログラムに伝送する工程と、
前記調整プログラムが実行制御権を取り戻し且つ前記コンピューター上の実行を終了する工程を含むことを特徴とする携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項2】
前記保存装置がUSBの伝送インターフェイス或いはIEEE1394の伝送インターフェイスであることを特徴とする請求項1に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項3】
前記保存装置が携帯ディスク或いはフラッシュメモリーであることを特徴とする請求項2に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項4】
前記コンピューターシステムが単体のコンピューターシステムである或いはインターネットの仕組みから成るインターネット演算システムであることを特徴とする請求項1に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項5】
前記保存装置に認証を行うのは前記保存装置による認識コードを認識方法とすることを特徴とする請求項1に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項6】
前記保存装置に認証を行った後、さらに前記コンピューターシステムが前記調整プログラムをトリガーする工程と、前記保存装置が前記コンピューターシステムから応用プログラムを更新する工程と、情報をダウンロードする工程を含むことを特徴とする請求項1に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項7】
前記保存装置には少なくとも2つの保存エリアを含み、その中の一方の保存領域が静態資料を保存し、他方の保存領域がプログラム資料を保存することを特徴とする請求項1に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項8】
前記調整プログラムの使用権の認証は前記調整プログラムが保存する認識コードを認識方法とすることを特徴とする請求項1に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項9】
前記調整プログラムが前記応用プログラムの実行指令とプロセス状況を監視することを特徴とする請求項1に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。
【請求項10】
前記応用プログラムが全ての演算方法において必要な資料と保存する資料を提供することを特徴とする携帯可能のソフトウエアな応用方法。
【請求項11】
前記調整プログラムを終了する前に、さらに前記コンピューターシステムを直前の環境設定から最初の状況に戻しておくことを含むことを特徴とする請求項10に記載する携帯可能なソフトウエアの応用方法。

【図1】
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【公開番号】特開2006−252547(P2006−252547A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57100(P2006−57100)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(505093563)優網通國際資訊股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】