説明

携帯品管理方法、携帯品管理装置及び携帯品管理プログラム

【課題】携帯品を管理するにあたって、所有者の手元を離れた携帯品に対して所定の処理を行うこと。
【解決手段】携帯品管理装置は、第1の携帯品が利用された第1の情報を取得し、第2の携帯品21が有するセンサ22,23によって検知された第2の情報を取得し、第1の情報及び第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出する。ユーザの状態に差異がある場合、携帯品管理装置は、第1の情報及び第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定する。異常事態が発生した可能性がある場合、携帯品管理装置は、第1の携帯品及び第2の携帯品21のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯品管理方法、携帯品管理装置及び携帯品管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯品の管理を行う方法や装置がある。例えばICカードの位置とユーザの携帯端末の位置とが離れているときに、ICカードの使用を制限したり、ICカードの置き忘れや盗難を通知する技術がある。また、サービスの提供を受ける携帯通信装置の位置と携帯型位置検出装置の位置とが離れているときに、携帯通信装置へのサービスの提供を禁止する技術がある。また、所定のエリア外において携帯端末が所定時間、操作されない状態でおかれたときに、携帯端末の置き忘れを検知する技術がある。ICカードの位置情報は、たとえばICカード利用端末の位置情報を用いることによって得られる。携帯端末の位置情報は、例えばGPS(Global Positioning System、全地球測位システム)を用いることによって得られる。携帯端末の動きは、例えば3軸センサを用いることによって得られる。また、携帯端末の傾きが所定の傾きでない状態で所定時間経過したときに、携帯端末が放置されていることを通知する技術がある。また、携帯端末が異常な状態におかれたときに、外部からの入力の受け付けを禁止する技術がある。また、センサによって携帯端末の使用状態を判定した結果、異常状態もしくは放置状態であるときに、携帯端末の諸機能を使用禁止にする技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−99217号公報
【特許文献2】特開2008−90824号公報
【特許文献3】特開2008−182564号公報
【特許文献4】特開2010−98356号公報
【特許文献5】特開2008−104231号公報
【特許文献6】特開2008−306412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ICカードの位置とユーザの携帯端末の位置とに基づいてICカードの使用を制限したのでは、ユーザがICカードとともに携帯端末を所持していないと、ICカードの使用が制限されてしまうため、不便である。また、ユーザが携帯端末を所持していると想定してICカードの紛失や盗難を判断するため、携帯端末の置き忘れや盗難を通知することができない。また、専用の携帯型位置検出装置を用いてユーザの位置を検出する場合、ユーザが身につけている衣服などに携帯型位置検出装置を付け忘れてしまうと、携帯通信装置へのサービスの提供が禁止されてしまうため、不便である。
【0005】
所有者の手元を離れた携帯品に対して所定の処理を行うことができる携帯品管理方法、携帯品管理装置及び携帯品管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
携帯品管理方法、携帯品管理装置及び携帯品管理プログラムは、第1の携帯品が利用された第1の情報を取得し、第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得し、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出し、ユーザの状態に差異がある場合、前記第1の情報及び前記第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定し、異常事態が発生した可能性がある場合、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定することを要件とする。
【発明の効果】
【0007】
携帯品管理方法、携帯品管理装置及び携帯品管理プログラムによれば、所有者の手元を離れた携帯品に対して所定の処理を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施例1にかかる携帯品管理方法を示すフローチャートである。
【図2】図2は、実施例2にかかる携帯品管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施例2にかかる携帯品の管理システムを示すブロック図である。
【図4】図4は、実施例2にかかる端末−ICカード紐付けデータベースの一例を示す図である。
【図5】図5は、実施例2におけるICカードの利用情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、実施例2におけるICカード状態変換表の一例を示す図である。
【図7】図7は、実施例2における履歴データベースの一例を示す図である。
【図8】図8は、実施例2における紐付け処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施例2におけるICカード利用通知処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、実施例2にかかる携帯品管理方法における状態照合処理を示すフローチャートである。
【図11】図11は、実施例2にかかる携帯品管理方法における紛失/置き忘れ判定処理を示すフローチャートである。
【図12】図12は、実施例3にかかる携帯品の管理システムの要部を示すブロック図である。
【図13】図13は、実施例3にかかる端末−ICカード紐付け候補データベースの一例を示す図である。
【図14】図14は、実施例4にかかる携帯品の管理システムの要部を示すブロック図である。
【図15】図15は、実施例5における位置の差異による自動ロック処理のレベルの一例を示す図表である。
【図16】図16は、実施例5における動きの差異による自動ロック処理のレベルの一例を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、携帯品管理方法、携帯品管理装置及び携帯品管理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。携帯品管理方法、携帯品管理装置及び携帯品管理プログラムは、第1の携帯品が利用された第1の情報、第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報及び過去の履歴に基づいて、所有者の手元を離れた携帯品を判定するものである。以下の各実施例の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
(実施例1)
図1は、実施例1にかかる携帯品管理方法を示すフローチャートである。図1に示すように、携帯品を管理する処理が開始されると、まず、携帯品の管理を行う携帯品管理装置は、第1の携帯品が利用された第1の情報を取得する(ステップS1)。また、携帯品管理装置は、第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得する(ステップS2)。なお、ステップS1とステップS2とは、いずれが先に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
【0011】
次いで、携帯品管理装置は、第1の情報及び第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出する(ステップS3)。そして、携帯品管理装置は、ユーザの状態に差異があるか否かを判定し、差異がない場合(ステップS4:No)、一連の処理を終了する。
【0012】
一方、ユーザの状態に差異がある場合(ステップS4:Yes)、携帯品管理装置は、第1の情報及び第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定する(ステップS5)。異常事態が発生した可能性がない場合(ステップS5:No)、携帯品管理装置は一連の処理を終了する。一方、異常事態が発生した可能性がある場合(ステップS5:Yes)、携帯品管理装置は、第1の携帯品及び第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定する(ステップS6)。そして、携帯品管理装置は一連の処理を終了する。
【0013】
実施例1によれば、第1の携帯品及び第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れても、携帯品管理装置は、所有者の手元を離れた携帯品を判定することができる。従って、携帯品管理装置は、所有者の手元を離れた携帯品に対して所定の処理を行うことができる。
【0014】
(実施例2)
・携帯品管理装置(サーバ)のハードウェア構成の説明
図2は、実施例2にかかる携帯品管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯品の管理システムにおいて、携帯品管理装置は、例えばユーザが所有する携帯端末をクライアントとするサーバとして用いられてもよい。以下、携帯品管理装置をサーバと呼ぶ。図2に示すように、サーバ1は、CPU(Central Processing Unit、シーピーユー)2、HDD(Hard Disk Drive、ハードディスクドライブ)3、RAM(Random Access Memory、ラム)4及び通信インタフェース(通信IF)5がバス6に接続された構成を有する。
【0015】
CPU2は、携帯品を管理する携帯品管理プログラムを実行する。携帯品管理プログラムとして、例えば後述する紐付け処理、ICカード利用通知処理、状態照合処理及び紛失/置き忘れ判定処理などの種々の処理を行うプログラムがある。これらの種々の処理を行うプログラムやOS(Operating System、オペレーティングシステム)のデータは、例えばHDD3に格納されており、HDD3から読み出されてRAM4に展開されてもよい。CPU2は、RAM4を作業領域として用い、RAM4に展開されたOSやプログラムを実行する。通信インタフェース5は、サーバ1をネットワークに接続する。なお、サーバ1のハードウェア構成において、携帯品の管理システムに関係のない構成については図示及び説明を省略する。
【0016】
・携帯品の管理システムの説明
実施例2にかかる管理システムでは、一例として、第1の携帯品として例えばICカードが用いられており、第2の携帯品として例えば携帯電話機などの携帯端末が用いられている。
【0017】
図3は、実施例2にかかる携帯品の管理システムを示すブロック図である。図3に示すように、管理システムにおいて、サーバ(携帯品管理装置)1及びクライアントとして例えば携帯端末21がネットワーク41に接続されている。また、サーバ1及びICカード業者31がネットワーク42に接続されている。ネットワーク41は、例えば通信事業者による携帯電話網であってもよい。ネットワーク42は、例えばインターネットなどのコンピュータネットワークであってもよい。ネットワーク41とネットワーク42とが同じネットワークであってもよい。
【0018】
・携帯品管理装置(サーバ)の機能的構成の説明
図3に示すように、サーバ1は、紐付け部11、端末−ICカード紐付けデータベース(端末−ICカード紐付けDB)12、第1の取得部として例えばICカード利用通知部13、第2の取得部として例えば端末情報要求部14、検出部として例えば状態照合部15、判定部として例えば紛失/置き忘れ判定部16、及び管理部として例えば情報管理部17を備えている。これらの各部11,13,14,15,16,17及び端末−ICカード紐付けデータベース12は、CPU2が各部を実現するプログラムを実行することにより実現される。端末−ICカード紐付けデータベース12は、例えばRAM4に展開されてもよい。
【0019】
紐付け部11は、携帯端末21からネットワーク41を介して、携帯端末21の端末ID(端末識別子)及びICカードのICカードID(ICカード識別子)を受信する。紐付け部11は、端末IDとICカードIDとを紐付けて端末−ICカード紐付けデータベース12に保管する。紐付け部11は、ICカード利用通知部13へICカードIDを通知する。端末−ICカード紐付けデータベース12の一例を図4に示す。
【0020】
図4は、実施例2にかかる端末−ICカード紐付けデータベースの一例を示す図である。図4に示すように、端末−ICカード紐付けデータベース12の各レコードには、例えば端末IDフィールド、ICカードIDフィールド及び有効フラグフィールドが設けられている。端末IDフィールドには、紐付け部11によりICカードIDに紐付けされた端末IDが格納される。ICカードIDフィールドには、紐付け部11により端末IDに紐付けされたICカードIDが格納される。有効フラグフィールドには、サーバ1による管理の対象として有効であることを示すフラグが格納される。ICカード業者31から、ICカードの利用情報をサーバ1へ通知することを受諾したことが通知されると、該当するICカードIDがサーバ1による管理の対象として有効となる。
【0021】
ICカード利用通知部13は、図3に示すように、ICカード業者31にネットワーク42を介して、紐付け部11から通知されたICカードIDのICカードが利用されたときにサーバ1にICカードの利用情報を通知するように依頼する。ICカード利用通知部13は、ICカード業者31からネットワーク42を介して、ICカードの利用情報をサーバ1へ通知することを受諾したことの通知を受け取ると、端末−ICカード紐付けデータベース12の、該当するICカードIDの有効フラグを有効(ON)にする。ICカード利用通知部13は、ICカード業者31からネットワーク42を介して、ICカードID及びこのICカードIDのICカードの利用情報を受信する。ICカード利用通知部13は、端末情報要求部14にICカードID及びこのICカードIDのICカードの利用情報を通知する。ICカードの利用情報の一例を図5に示す。
【0022】
図5は、実施例2におけるICカードの利用情報の一例を示す図である。図5に示すように、ICカードの利用情報32には、例えば「自動改札」などの、ICカードが利用された機器種別、「運賃支払」などの利用種別、利用年月日、入出場した路線や駅、電子マネーの残額及び取引連番の各種情報が含まれている。
【0023】
端末情報要求部14は、図3に示すように、ICカード利用通知部13から通知されたICカードIDに紐付けされた端末IDを端末−ICカード紐付けデータベース12から取得する。端末情報要求部14は、端末−ICカード紐付けデータベース12から取得した端末IDの携帯端末21にネットワーク41を介して、端末の状態を示す端末状態情報を要求する。端末情報要求部14は、携帯端末21からネットワーク41を介して端末状態情報を受信する。端末状態情報には、例えば携帯端末21の位置に関する情報が含まれていてもよい。端末状態情報には、例えば携帯端末21の動きに関する情報が含まれていてもよい。端末情報要求部14は、状態照合部15に携帯端末21の端末状態情報及びこの携帯端末21に紐付けされたICカードの利用情報を通知する。
【0024】
状態照合部15は、端末情報要求部14から通知された端末状態情報及びICカードの利用情報に基づいて、端末状態情報から得られるユーザの状態と、ICカードの利用情報から得られるユーザの状態とに、差異があるか否かを判定する。ユーザの状態の一例として、例えばユーザの位置と動きが挙げられる。
【0025】
状態照合部15は、例えば端末状態情報から得られる携帯端末21の現在位置の情報が緯度及び経度の情報である場合には、緯度及び経度の情報を当該緯度及び経度で指定される地点の施設(建屋)の情報に変換してもよい。緯度及び経度の情報を施設の情報に変換するサービスは、例えばウェブ(Web)サービスで提供されている。状態照合部15は、端末状態情報から得られた施設の情報と、例えば図5に示すICカードの利用情報32の6〜7バイト目または8〜9バイト目の利用施設情報(入出場した路線や駅の情報)とを照合してもよい。
【0026】
状態照合部15は、例えば図5に示すICカードの利用情報32において0バイト目の機器種別の情報をICカードの状態に変換してもよい。状態照合部15は、機器種別の情報をICカードの状態に変換する際に、変換表を用いてもよい。ICカードの状態を変換する変換表の一例を図6に示す。
【0027】
図6は、実施例2におけるICカード状態変換表の一例を示す図である。図6に示すように、ICカード状態変換表18には、ICカードが利用された機器種別に対応するユーザの状態が予め登録されている。例えば、ICカードが利用された機器種別が「自動改札」であれば、ユーザは自動改札機を歩いて通ると考えられるので、ICカード状態変換表18にはユーザの状態として「歩行」が登録されている。ICカードが利用された機器種別が「入金」や「購買」であれば、ユーザは自動券売機などの自動販売機やレジなどで立ち止まっていると考えられるので、ICカード状態変換表18にはユーザの状態として「静止」が登録されている。図6に示すICカード状態変換表18は、例えばRAM4に展開されてもよい。状態照合部15は、端末状態情報から得られた端末の動きの情報と、例えば図6に示すICカード状態変換表18から得られたICカード(ユーザ)の状態の情報とを照合してもよい。
【0028】
状態照合部15は、図3に示すように、端末状態情報及びICカードの利用情報のそれぞれから得られるユーザの状態に差異がない場合、情報管理部17に端末状態情報及びICカードの利用情報を通知する。状態照合部15は、端末状態情報及びICカードの利用情報のそれぞれから得られるユーザの状態に差異がある場合、紛失/置き忘れ判定部16に端末状態情報及びICカードの利用情報を通知する。状態照合部15は、携帯端末21の位置の情報とICカードの位置の情報とが一致する場合にユーザの状態に差異がないと判定してもよい。状態照合部15は、携帯端末21の動きの情報とICカードの動きの情報とが一致する場合にユーザの状態に差異がないと判定してもよい。状態照合部15は、携帯端末21の位置の情報及び動きの情報とICカードの位置の情報及び動きの情報とがそれぞれ一致する場合にユーザの状態に差異がないと判定してもよい。
【0029】
情報管理部17は、状態照合部15から通知された端末状態情報とICカードの利用情報とをセットにして過去の履歴として保存する。情報管理部17は、過去の履歴として保存された端末状態情報及びICカードの利用情報のデータベースを備えている。端末状態情報及びICカードの利用情報の履歴データベースの一例を図7に示す。
【0030】
図7は、実施例2における履歴データベースの一例を示す図である。図7に示すように、履歴データベース19には、例えばICカードが利用されるたびに、ICカードの利用位置及び利用された機器種別の情報とともに、ICカードが利用されたときに携帯端末が存在した建屋の情報及び携帯端末の動きの情報が登録されていく。図7に示す履歴データベース19は、例えばRAM4に展開されてもよい。
【0031】
紛失/置き忘れ判定部16は、図3に示すように、状態照合部15から通知された端末状態情報及びICカードの利用情報に基づいて、ICカード及び携帯端末21の紛失/置き忘れを判定する。例えば、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカードの利用情報から取得したICカードの現在の利用位置と履歴データベース19とを照合し、履歴データベース19にICカードの現在の利用位置があるか否かを判定する。
【0032】
ICカードの現在の利用位置が履歴データベース19にない場合、ユーザが過去にICカードの現在の利用位置でICカードを利用したことがないので、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカードの紛失や置き忘れが発生した可能性が高いと判定してもよい。この場合、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード業者31にICカードを仮ロックする処理(自動ロック処理)を行うように依頼してもよい。ICカードが仮ロックされた状態では、例えば自動改札機や自動販売機などでICカードが使えないようにしてもよい。つまり、ICカードが仮ロックされた状態では、駅員やレジの販売員など、人を介してのみICカードを利用することができるようにしてもよい。ICカードが仮ロックされた状態で、人を介してICカードを利用する際には、氏名や生年月日などの個人情報を確認するようにしてもよい。その場合には、ICカードの所有者以外の者がICカードを不正に使用するのを防ぐことができる。
【0033】
一方、ICカードの現在の利用位置が履歴データベース19にある場合、ユーザが過去にICカードの現在の利用位置でICカードを利用したことがあるので、今回もICカードが正しく使用されたと推測してもよい。従って、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカードの紛失や置き忘れが発生していないと判定してもよい。また、紛失/置き忘れ判定部16は、端末状態情報から取得した携帯端末21の現在の位置と履歴データベース19とを照合し、履歴データベース19に携帯端末21の現在の位置があるか否かを判定する。
【0034】
携帯端末21の現在の位置が履歴データベース19にない場合、携帯端末21の現在の位置がユーザの活動範囲外にあるので、紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21の紛失や置き忘れが発生した可能性が高いと判定してもよい。この場合、紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21に仮ロックする処理(自動ロック処理)を行うように通知してもよい。携帯端末21が仮ロックされた状態では、例えば携帯端末21に特定のコードやパスワードが入力されるまで、携帯端末21の諸機能が使えないようにしてもよい。携帯端末21からの応答の一例として、例えばユーザが携帯端末21に特定のコードやパスワードを入力することが挙げられる。携帯端末21を仮ロックすることによって、携帯端末21の所有者以外の者が携帯端末21を不正に使用するのを防ぐことができる。
【0035】
一方、携帯端末21の現在の位置が履歴データベース19にある場合、携帯端末21の現在の位置がユーザの活動範囲内にあるので、紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21の紛失や置き忘れが発生していないと判定してもよい。この場合、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード及び携帯端末21のいずれに紛失や置き忘れが発生しているかを判定することが困難である。従って、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード業者31及び携帯端末21の両方に対して仮ロックする処理(自動ロック処理)を行うように通知してもよい。
【0036】
紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード業者31及び携帯端末21の一方または両方に対して仮ロックを通知した後、携帯端末21にアラームを通知してもよい。紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21へのアラームの通知に対する携帯端末21からの応答を受け取ってもよい。
【0037】
携帯端末21からの応答(例えば、パスワードの入力など)がある場合、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカードの紛失や置き忘れが発生したと判定して、ICカード業者31にICカードを本ロックする処理(自動ロック処理)を行うように依頼してもよい。ICカードが本ロックされた状態では、例えば人を介した場合でもICカードを利用することができないようにしてもよい。
【0038】
一方、携帯端末21からの応答がない場合、紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21の紛失や置き忘れが発生したと判定して、携帯端末21に本ロックする処理(自動ロック処理)を行うように通知してもよい。携帯端末21が本ロックされた状態では、携帯端末21の全ての機能が使えないようにしてもよい。なお、サーバ1の機能的な構成において、携帯品の管理システムに関係のない構成については図示及び説明を省略する。
【0039】
・携帯端末の説明
図3に示すように、携帯端末21は、GPS22、3軸センサ23、現在位置検出部24、動き検出部25、端末状態情報データベース(端末状態情報DB)26及び端末情報通知部27を備えている。GPS22は、複数の人工衛星からの電波を受信する。現在位置検出部24は、GPS22で受信した電波に基づいて、携帯端末21の現在の位置を検出する。GPS22及び現在位置検出部24は、携帯端末21の現在の位置を、定期的に検出してもよいし、サーバ1から端末状態情報が要求されたときに検出してもよい。携帯端末21の現在の位置は、緯度及び経度のデータ(例えば、(35.681422,139.766092))として与えられてもよいし、住所や施設(建屋)の情報として与えられてもよい。現在位置検出部24は、携帯端末21の現在の位置を端末状態情報データベース26に保管する。
【0040】
3軸センサ23は、加速度センサやジャイロセンサや地磁気センサなどであり、携帯端末21に生じる3次元の加速度を検出する。動き検出部25は、3軸センサ23で検出した3次元の加速度に基づいて、携帯端末21の移動量や加速度量や傾き量を算出し、携帯端末21の所有者の動きを検出する。携帯端末21の所有者の動きの一例として、例えば静止、歩行、走行、電車、階段の上り、階段の下り、エレベータの上昇またはエレベータの下降などが挙げられる。3軸センサ23及び動き検出部25は、携帯端末21の動きを、定期的に検出してもよいし、サーバ1から端末状態情報が要求されたときに検出してもよい。動き検出部25は、携帯端末21の動きを端末状態情報データベース26に保管する。
【0041】
端末状態情報データベース26には、現在位置検出部24から通知された携帯端末21の現在の位置が格納される。端末状態情報データベース26には、動き検出部25から通知された携帯端末21の動きが格納される。端末情報通知部27は、サーバ1から端末状態情報が要求されると、端末状態情報データベース26に格納されている情報、例えば携帯端末21の現在の位置及び動きの情報をサーバ1へ通知する。
【0042】
また、携帯端末21は、端末IDと、ユーザによって携帯端末21に入力されたICカードIDとをセットにしてサーバ1に通知する。携帯端末21は、サーバ1からアラームの通知を受信し、アラームの通知を携帯端末21のユーザに提示する。例えば、携帯端末21は、サーバ1からアラームの通知を受信すると、画像表示部に、特定のコードやパスワードの入力を促す画面を表示してもよい。携帯端末21は、サーバ1からのアラームの通知に対するユーザの応答をサーバ1に通知する。携帯端末21は、サーバ1から仮ロックまたは本ロックを行う処理の依頼を受信すると、仮ロックまたは本ロックの処理を行う。なお、携帯端末21の構成において、携帯品の管理システムに関係のない構成については図示及び説明を省略する。
【0043】
・ICカード業者の説明
図3に示すように、ICカード業者31は、サーバ1から、ICカードが利用されたときにサーバ1にICカードの利用情報を通知するように依頼されると、その依頼内容を登録する。ICカード業者31は、サーバ1に、ICカードの利用情報をサーバ1へ通知することを受諾したことを通知する。ICカード業者31は、ICカードの利用情報を通知するように依頼されたICカードが利用されたことを検出すると、サーバ1にICカードID及びICカードの利用情報を通知する。ICカード業者31は、サーバ1から仮ロックまたは本ロックを行う処理の依頼を受信すると、受信内容に応じて、依頼されたICカードに対して仮ロックまたは本ロックの処理を行う。
【0044】
・携帯品管理方法の説明
[携帯品管理方法全体の説明]
図3に示すように、まず、携帯品管理方法による携帯品の管理サービスを開始するにあたって、ユーザは、管理対象のICカードと携帯端末21とをサーバ1に登録する。例えば、ユーザは携帯端末21にICカードIDを入力し、サーバ1への送信操作を行う。この送信操作によって、携帯端末21はサーバ1へ、自身の端末ID及びユーザにより入力されたICカードIDを送信する。
【0045】
サーバ1の紐付け部11は、携帯端末21から端末ID及びICカードIDを受信すると、紐付け処理を行う。紐付け処理では、紐付け部11は、端末IDとICカードIDとを紐付けて、サーバ1の端末−ICカード紐付けデータベース12に保管する。また、紐付け部11は、サーバ1のICカード利用通知部13にICカードIDを通知する。
【0046】
ICカード利用通知部13は、紐付け部11からICカードIDを受信すると、ICカード利用通知処理を行う。ICカード利用通知処理では、ICカード利用通知部13は、紐付け部11から受信したICカードIDに対応するICカード業者31に、当該ICカードIDのICカードが利用されたときにその利用情報をサーバ1へ通知するように依頼する。
【0047】
ICカード業者31は、サーバ1から受信した、ICカードの利用情報の通知の依頼を登録し、サーバ1にサーバ1からの依頼を受諾したことを通知する。
【0048】
ICカード利用通知部13は、ICカード業者31から受諾の通知を受け取ると、端末−ICカード紐付けデータベース12の、該当するICカードIDの有効フラグを有効にする。ユーザは、ここまでのICカード及び携帯端末21の登録作業を、携帯品の管理サービスを開始する際に一度、実施すればよい。
【0049】
サーバ1にICカード及び携帯端末21が登録された状態で、ユーザによりICカードが利用されると、ICカード業者31はサーバ1に、利用されたICカードのICカードID及びその利用情報を通知する。
【0050】
サーバ1のICカード利用通知部13は、ICカード業者31からICカードID及びICカードの利用情報を受信すると、サーバ1の端末情報要求部14にICカードID及びICカードの利用情報を通知する。
【0051】
端末情報要求部14は、端末−ICカード紐付けデータベース12を参照し、ICカード利用通知部13から受信したICカードIDに紐付けられた端末IDを端末−ICカード紐付けデータベース12から取得する。そして、端末情報要求部14は、取得した端末IDに該当する携帯端末21に対して端末状態情報を要求する。
【0052】
携帯端末21の端末情報通知部27は、サーバ1から端末状態情報を要求されると、端末状態情報データベース26に格納されている情報をサーバ1へ通知する。端末状態情報データベース26には、携帯端末21の現在位置及び動きの情報が格納されている。携帯端末21の現在位置検出部24及び動き検出部25は、現在の位置及び動きを、定期的に検出して端末状態情報データベース26に格納してもよいし、サーバ1から端末状態情報を要求されたときに検出して端末状態情報データベース26に格納してもよい。
【0053】
サーバ1の端末情報要求部14は、携帯端末21から端末状態情報を受信すると、サーバ1の状態照合部15に端末状態情報及びICカードの利用情報を通知する。
【0054】
状態照合部15は、端末情報要求部14から端末状態情報及びICカードの利用情報を受信すると、状態照合処理を行う。状態照合処理では、状態照合部15は、端末状態情報に含まれている位置の情報から導かれる施設(建屋)の情報と、ICカードの利用情報に含まれている利用施設情報とが一致するか否かを判定する。また、状態照合部15は、端末状態情報に含まれている動きの情報と、ICカードの利用情報に含まれている機器種別の情報及びICカード状態変換表から導かれるICカードの状態の情報とが一致するか否かを判定する。
【0055】
状態照合部15は、携帯端末21の位置とICカードの利用位置とが一致し、かつ携帯端末21の動きとICカードの動きとが一致する場合、ユーザ状態の差異がないと判定して、サーバ1の情報管理部17に端末状態情報及びICカードの利用情報を通知する。
【0056】
情報管理部17は、状態照合部15から受信した端末状態情報及びICカードの利用情報をセットにして履歴データベース19に格納する。
【0057】
一方、状態照合部15は、携帯端末21の位置とICカードの利用位置とが一致しないか、または携帯端末21の動きとICカードの動きとが一致しない場合、ユーザ状態の差異があると判定して、サーバ1の紛失/置き忘れ判定部16に端末状態情報及びICカードの利用情報を通知する。
【0058】
紛失/置き忘れ判定部16は、状態照合部15から端末状態情報及びICカードの利用情報を受信すると、紛失/置き忘れ判定処理を行う。紛失/置き忘れ判定処理では、紛失/置き忘れ判定部16は、状態照合部15から受信したICカードの利用情報と情報管理部17の履歴データベース19とを照合し、ICカードの利用位置が過去にあるか否かを判定する。紛失/置き忘れ判定部16は、ICカードの利用位置が過去にない場合、ICカードの紛失や置き忘れが発生した可能性が高いと判定し、ICカード業者31にICカードの仮ロックの依頼を通知する。
【0059】
一方、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカードの利用位置が過去にある場合、端末状態情報と履歴データベース19とを照合し、携帯端末21の現在位置が過去にあるか否かを判定する。紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21の現在位置が過去にない場合、携帯端末21の紛失や置き忘れが発生した可能性が高いと判定し、携帯端末21に仮ロックを通知する。紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21の現在位置が過去にある場合、ICカード及び携帯端末21のいずれに紛失や置き忘れが発生したのかを判定することが困難であるので、ICカード及び携帯端末21の両方に仮ロックを通知してもよい。
【0060】
紛失/置き忘れ判定部16は、仮ロックを通知した後、携帯端末21にアラームを通知してもよい。紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21からアラームに対する応答がある場合、ICカードの紛失や置き忘れが発生したと判定して、ICカード業者31に本ロックを通知してもよい。紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21からアラームに対する応答がない場合、携帯端末21の紛失や置き忘れが発生したと判定して、携帯端末21に本ロックを通知してもよい。
【0061】
[紐付け処理の説明]
図8は、実施例2における紐付け処理を示すフローチャートである。図8に示すように、紐付け処理が開始されると、まず、サーバ1の紐付け部11は、携帯端末21の表示画面にICカードID登録フォームを提示する(ステップS11)。次いで、紐付け部11は、携帯端末21からICカードIDの登録処理があるか否かを判定する(ステップS12)。登録処理がある場合(ステップS12:Yes)、紐付け部11は、携帯端末21から端末ID及びICカードIDを受信する(ステップS13)。登録処理がない場合(ステップS12:No)、紐付け部11は、ステップS11に戻り、登録処理があるまで待機する。
【0062】
次いで、紐付け部11は、携帯端末21から受信した端末ID及びICカードIDのセットが端末−ICカード紐付けデータベース12にあるか否かを判定する(ステップS14)。既に端末ID及びICカードIDのセットがある場合(ステップS14:両IDあり)、紐付け部11は、ステップS11に戻り、次の登録処理があるまで待機する。ICカードIDはあるが端末IDがない場合(ステップS14:端末IDなし)、紐付け部11は、端末−ICカード紐付けデータベース12に端末ID及びICカードIDのセットを追加登録する(ステップS15)。そして、紐付け部11は、ステップS11に戻り、次の登録処理があるまで待機する。
【0063】
端末IDはあるがICカードIDがない場合、または端末IDもICカードIDもない場合(ステップS14:ICカードIDなし/両IDなし)、紐付け部11は、端末−ICカード紐付けデータベース12に端末ID及びICカードIDのセットを追加登録する(ステップS16)。また、紐付け部11は、ICカード利用通知部13にICカードIDを通知する(ステップS17)。そして、ICカード利用通知処理へ進む。なお、ステップS16とステップS17とは、いずれが先に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
【0064】
[ICカード利用通知処理の説明]
図9は、実施例2におけるICカード利用通知処理を示すフローチャートである。図9に示すように、ICカード利用通知処理が開始されると、まず、サーバ1のICカード利用通知部13は、紐付け部11からICカードIDを受信する(ステップS21)。次いで、ICカード利用通知部13は、受信したICカードIDに対応するICカード業者31にICカードの利用情報をサーバ1へ通知するように依頼する(ステップS22)。次いで、ICカード利用通知部13は、ICカード業者31から受諾の通知を受信する(ステップS23)。次いで、ICカード利用通知部13は、端末−ICカード紐付けデータベース12の、該当するICカードIDの有効フラグを有効にする(ステップS24)。そして、ICカード利用通知部13は一連の処理を終了する。
【0065】
[状態照合処理の説明]
図10は、実施例2にかかる携帯品管理方法における状態照合処理を示すフローチャートである。図10に示すように、状態照合処理が開始されると、まず、状態照合部15は、端末状態情報から得られる携帯端末21の現在位置の緯度及び経度の情報に基づいて施設(建屋)の情報を取得する(ステップS31)。端末状態情報から得られる携帯端末21の現在位置の情報が施設(建屋)の情報である場合には、ステップS31を省略することができる。
【0066】
次いで、状態照合部15は、端末状態情報から得られた施設(建屋)の情報とICカードの利用施設情報とを照合し、携帯端末21の現在位置とICカードの利用位置とが一致するか否かを判定する(ステップS32)。一致する場合(ステップS32:Yes)、状態照合部15は、ICカードの利用情報に含まれている機器種別の情報及びICカード状態変換表に基づいて、ICカードの状態(動き)の情報を取得する。そして、状態照合部15は、端末状態情報内の携帯端末21の動きの情報とICカードの状態(動き)の情報とを照合し、携帯端末21の動きとICカードの状態(動き)とが一致するか否かを判定する(ステップS33)。
【0067】
一致する場合(ステップS33:Yes)、状態照合部15は、ユーザ状態の差異がないと判定する(ステップS34)。そして、状態照合部15は、サーバ1の情報管理部17に端末状態情報及びICカードの利用情報を通知して、情報管理部17による情報保存処理へ進む。情報保存処理では、情報管理部17は、状態照合部15から受信した端末状態情報及びICカードの利用情報をセットにして履歴データベース19に格納する。
【0068】
携帯端末21の現在位置とICカードの利用位置とが一致しない場合(ステップS32:No)、または携帯端末21の動きとICカードの状態(動き)とが一致しない場合(ステップS33:No)、状態照合部15は、ユーザ状態の差異があると判定する(ステップS35)。そして、状態照合部15は、サーバ1の紛失/置き忘れ判定部16に端末状態情報及びICカードの利用情報を通知して、紛失/置き忘れ判定処理へ進む。
【0069】
[紛失/置き忘れ判定処理の説明]
図11は、実施例2にかかる携帯品管理方法における紛失/置き忘れ判定処理を示すフローチャートである。図11に示すように、紛失/置き忘れ判定処理が開始されると、まず、紛失/置き忘れ判定部16は、履歴データベースを参照して、ICカードの利用位置が過去にあるか否かを判定する(ステップS41)。ない場合(ステップS41:No)、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカードの紛失や置き忘れの可能性が高いと判定し(ステップS47)、ICカード業者31にICカードの仮ロックの依頼を通知する(ステップS48)。
【0070】
一方、ICカードの利用位置が過去にある場合(ステップS41:Yes)、紛失/置き忘れ判定部16は、履歴データベースを参照して、携帯端末21の現在位置が過去にあるか否かを判定する(ステップS42)。ない場合(ステップS42:No)、紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21の紛失や置き忘れの可能性が高いと判定し(ステップS45)、携帯端末21に仮ロックを通知する(ステップS46)。携帯端末21の現在位置が過去にある場合(ステップS42:Yes)、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード及び携帯端末21のいずれを紛失または置き忘れたのかを判定することが困難である(ステップS43)。そこで、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード及び携帯端末21の両方に仮ロックを通知してもよい(ステップS44)。
【0071】
ICカード業者31または携帯端末21に仮ロックを通知した後、紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21にアラームを通知してもよい(ステップS49)。紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21からアラームに対するユーザの応答があるか否かを判定する(ステップS50)。応答がある場合(ステップS50:Yes)、ICカードの紛失や置き忘れが発生したことになるので、紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード業者31に本ロックを通知して(ステップS51)、一連の処理を終了する。応答がない場合(ステップS50:No)、携帯端末21の紛失や置き忘れが発生したことになるので、紛失/置き忘れ判定部16は、携帯端末21に本ロックを通知して(ステップS52)、一連の処理を終了する。
【0072】
実施例2によれば、ICカード及び携帯端末のいずれが所有者の手元を離れても、サーバ1は、所有者の手元を離れた携帯品を判定することができる。従って、サーバ1は、ICカードが所有者の手元から離れた場合にはICカード業者に対して、また携帯端末が所有者の手元から離れた場合には携帯端末に対して、仮ロック及び本ロックの処理を行うように通知することができる。それによって、ICカードまたは携帯端末が仮ロックまたは本ロックされる。
【0073】
(実施例3)
実施例3は、実施例2において、ICカードIDと端末IDとの紐付け処理を自動化したものである。携帯品管理装置(サーバ)のハードウェア構成は、実施例2と同様である。
【0074】
・携帯品管理装置(サーバ)の機能的構成の説明
図12は、実施例3にかかる携帯品の管理システムの要部を示すブロック図である。図12に示すように、実施例3にかかるサーバ1は、実施例2の紐付け部11の代わりに、端末状態判定部51、自動紐付け部52及び端末−ICカード紐付け候補データベース(端末−ICカード紐付け候補DB)53を備えている。端末状態判定部51、自動紐付け部52及び端末−ICカード紐付け候補データベース53は、CPU2(図2参照)が各部を実現するプログラムを実行することにより実現される。端末−ICカード紐付け候補データベース53は、例えばRAM4(図2参照)に展開されてもよい。
【0075】
端末状態判定部51は、携帯端末21からネットワーク41を介して、携帯端末21の現在位置の情報を受信する。端末状態判定部51は、例えば携帯端末21の現在位置の情報が緯度及び経度の情報である場合には、緯度及び経度の情報を当該緯度及び経度で指定される地点の駅などの施設(建屋)の情報に変換してもよい。緯度及び経度の情報を施設の情報に変換するサービスは、例えばウェブサービスで提供されている。端末状態判定部51は、施設(建屋)の情報に基づいて、入場した駅、出場した駅、入出場の時刻及び利用路線などを割り出す。端末状態判定部51は、割り出した駅や時刻などの情報をICカード業者31へ通知する。端末状態判定部51は、ICカード業者31に対して、通知した駅や時刻などの情報に合致するICカードIDをサーバ1に知らせる依頼をする。端末状態判定部51は、割り出した駅や時刻などの情報及び端末IDを自動紐付け部52に通知する。
【0076】
自動紐付け部52は、端末状態判定部51から受信した端末ID及び駅や時刻などの情報と、ICカード業者31から受信した1つ以上のICカードIDと、端末−ICカード紐付け候補データベース53とを照合する。自動紐付け部52は、端末−ICカード紐付け候補データベース53から、端末IDに対応する唯一のICカードIDを抽出し、端末IDとICカードIDとを紐付けして端末−ICカード紐付けデータベース12に登録する。図示省略するが、サーバ1は、実施例2と同様に、ICカード利用通知部、端末情報要求部、状態照合部、紛失/置き忘れ判定部及び情報管理部を備えている。端末−ICカード紐付け候補データベース53の一例を図13に示す。
【0077】
図13は、実施例3にかかる端末−ICカード紐付け候補データベースの一例を示す図である。図13に示すように、端末−ICカード紐付け候補データベース53には、例えば端末IDごとに紐付けの候補となるICカードIDが登録されている。
【0078】
・携帯端末の説明
図12に示すように、携帯端末21は端末位置情報通知部28を備えている。端末位置情報通知部28は、端末状態情報データベース26に格納されている携帯端末21の現在位置の情報をサーバ1へ通知する。図示省略するが、携帯端末21は、実施例2と同様に、端末情報通知部を備えている。
【0079】
・ICカード業者の説明
図12に示すように、ICカード業者31は、サーバ1から、サーバ1から通知された駅や時刻などの情報に合致するICカードIDをサーバ1に知らせるように依頼されると、その依頼内容を登録する。ICカード業者31は、駅や時刻などの情報に合致する1つ以上のICカードIDを抽出してサーバ1に通知する。
【0080】
・携帯品管理方法の説明
[自動紐付け処理の説明]
自動紐付け処理が実行されると、携帯端末21の端末位置情報通知部28は、定期的に、端末状態情報データベース26に格納されている携帯端末21の現在位置の情報をサーバ1へ通知する。
【0081】
サーバ1の端末状態判定部51は、携帯端末21から携帯端末21の現在位置の情報を受信し、経度及び緯度の情報を駅などの施設(建屋)の情報に変換する。端末状態判定部51は、施設(建屋)の情報に基づいて、入場した駅、出場した駅、入出場の時刻及び利用路線などを割り出す。端末状態判定部51は、割り出した駅や時刻などの情報をICカード業者31へ通知するとともに、ICカード業者31に対して、通知した情報に合致するICカードIDをサーバ1に知らせる依頼をする。また、端末状態判定部51は、割り出した駅や時刻などの情報及び端末IDを自動紐付け部52に通知する。
【0082】
ICカード業者31は、サーバ1から受信した駅や時刻などの情報に合致する1つ以上のICカードIDを抽出し、抽出したICカードIDをサーバ1に通知する。
【0083】
サーバ1の自動紐付け部52は、端末状態判定部51から端末ID及び駅や時刻などの情報、並びにICカード業者31から1つ以上のICカードIDを受信すると、端末−ICカード紐付け候補データベース53を参照する。自動紐付け部52は、端末状態判定部51から受信した端末IDとICカード業者31から受信した1つ以上のICカードIDとのそれぞれの組み合わせが、端末−ICカード紐付け候補データベース53に登録されているか否か検索する。端末状態判定部51から受信した端末IDが端末−ICカード紐付け候補データベース53にある場合、自動紐付け部52は、端末−ICカード紐付け候補データベース53の、当該端末IDの紐付け候補として登録されているICカードIDと、今回ICカード業者31から受信したICカードIDとのアンドを取る。
【0084】
アンドを取った結果、ICカードIDが1つだけ残れば、自動紐付け部52は、アンドの結果残ったICカードIDを端末IDとセットにして端末−ICカード紐付けデータベース12に登録する。そして、自動紐付け部52は、端末−ICカード紐付け候補データベース53から、端末−ICカード紐付けデータベース12に登録した端末IDとICカードIDとを削除する。
【0085】
アンドを取った結果、ICカードIDが複数残れば、自動紐付け部52は、端末−ICカード紐付け候補データベース53の、当該端末IDに対応するICカードIDを、アンドの結果残った複数のICカードIDに書き換える。該当する端末IDが端末−ICカード紐付け候補データベース53にない場合、自動紐付け部52は、端末−ICカード紐付けデータベース12に、該当する端末IDがあるか否か検索する。
【0086】
該当する端末IDが端末−ICカード紐付けデータベース12にある場合、自動紐付け部52はなにもしなくてもよい。該当する端末IDが端末−ICカード紐付けデータベース12にない場合、自動紐付け部52は、端末−ICカード紐付け候補データベース53に当該端末IDを追加し、当該端末IDとICカードIDとを対応付けて登録する。携帯品管理方法において、紐付け処理を除く処理は実施例2と同様である。
【0087】
実施例3によれば、実施例2と同様の効果が得られる。また、サーバ1に端末IDとICカードIDとが自動的に紐付けされて登録されるので、ユーザがICカードIDの入力操作及びサーバ1への送信操作を行わずに済む。従って、ユーザが携帯端末21を操作する手間が省ける。
【0088】
(実施例4)
実施例4は、実施例2において、端末状態情報及びICカードの利用情報のそれぞれから得られるユーザの状態に差異のある状態が継続している場合に、携帯端末21またはICカードに紛失や置き忘れが発生したと判定するものである。
【0089】
図14は、実施例4にかかる携帯品の管理システムの要部を示すブロック図である。図14に示すように、サーバ1の紛失/置き忘れ判定部16は、状態照合部15からユーザの状態に差異があるとの通知を受信すると、ある一定期間、定期的に、ICカード利用通知部13にICカードの利用の有無を問い合わせるとともに、携帯端末21の端末情報通知部27に端末状態情報を要求する。紛失/置き忘れ判定部16は、ICカード利用通知部13からICカードの利用情報を受信し、携帯端末21から端末状態情報を受信すると、ユーザの状態に差異のある状態が継続しているか否かを判定する。
【0090】
ユーザの状態に差異のある状態が継続している場合、紛失/置き忘れ判定部16は、情報管理部17の履歴データベース19を照合し、実施例2と同様にして携帯端末21及びICカードのいずれが紛失または置き忘れられたのかを判定する。そして、紛失/置き忘れ判定部16は、その判定結果に基づいて、携帯端末21またはICカード業者31に対して自動ロック処理を行うように通知する。
【0091】
実施例4によれば、実施例2と同様の効果が得られる。なお、図示省略するが、サーバ1は、実施例2と同様に、紐付け部、端末−ICカード紐付けデータベース及び端末情報要求部を備えている。また、実施例3にも実施例4を適用することができる。その場合には、サーバ1は、端末状態判定部、自動紐付け部、端末−ICカード紐付け候補データベース、端末−ICカード紐付けデータベース及び端末情報要求部を備えており、携帯端末21は端末位置情報通知部を備えている。
【0092】
(実施例5)
実施例5は、実施例2、実施例3または実施例4において、端末状態情報及びICカードの利用情報のそれぞれから得られるユーザの状態の差異の大きさによって、自動ロック処理のレベルを変更するものである。
【0093】
図15は、実施例5における位置の差異による自動ロック処理のレベルの一例を示す図表である。図15に示すように、自動ロック処理レベルのテーブル61には、ICカードと携帯端末21との距離に応じて、ロックされた携帯端末21やロックされたICカードを使用する際の制限内容、または使用する際に必要な入力事項などが登録されている。
【0094】
図16は、実施例5における動きの差異による自動ロック処理のレベルの一例を示す図表である。図16に示すように、自動ロック処理レベルのテーブル62には、ICカードと携帯端末21との動きの差(行動差)に応じて、ロックされた携帯端末21やロックされたICカードを使用する際の制限内容、または使用する際に必要な入力事項などが登録されている。
【0095】
携帯端末21の位置とICカードの位置とに差異があり、かつ携帯端末21の動きとICカードの動きとにも差異がある場合がある。この場合、位置の差異による自動ロック処理のレベルと動きの差異による自動ロック処理のレベルとを照合し、よりレベルの高い方の自動ロック処理を携帯端末21またはICカードに施すようにしてもよい。実施例5によれば、実施例2と同様の効果が得られる。
【0096】
上述した実施例1〜5に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0097】
(付記1)第1の携帯品が利用された第1の情報を取得し、第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得し、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出し、ユーザの状態に差異がある場合、前記第1の情報及び前記第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定し、異常事態が発生した可能性がある場合、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定することを特徴とする携帯品管理方法。
【0098】
(付記2)前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出した結果、ユーザの状態に差異がない場合、前記第1の情報と前記第2の情報とをセットにして履歴として管理することを特徴とする付記1に記載の携帯品管理方法。
【0099】
(付記3)前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のうち、所有者の手元を離れたと判定された携帯品に対して所定の処理を行うことを特徴とする付記1または2に記載の携帯品管理方法。
【0100】
(付記4)前記第1の携帯品と前記第2の携帯品とを紐付けして管理することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の携帯品管理方法。
【0101】
(付記5)前記第2の携帯品の移動経路と前記第1の携帯品の利用状況とに基づいて前記第1の携帯品と前記第2の携帯品とを紐付けすることを特徴とする付記4に記載の携帯品管理方法。
【0102】
(付記6)前記第1の携帯品はICカードであり、前記第1の情報は前記ICカードの利用情報であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の携帯品管理方法。
【0103】
(付記7)前記第2の携帯品は自身の位置情報を送信可能な携帯端末であり、前記第2の情報は前記携帯端末の位置情報であることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の携帯品管理方法。
【0104】
(付記8)前記第2の携帯品は自身の動き情報を送信可能な携帯端末であり、前記第2の情報は前記携帯端末の動き情報であることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の携帯品管理方法。
【0105】
(付記9)第1の携帯品が利用された第1の情報を取得する第1の取得部と、第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得する第2の取得部と、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出する検出部と、ユーザの状態に差異がある場合、前記第1の情報及び前記第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定し、異常事態が発生した可能性がある場合、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定する判定部と、を備えることを特徴とする携帯品管理装置。
【0106】
(付記10)前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出した結果、ユーザの状態に差異がない場合、前記第1の情報と前記第2の情報とをセットにして履歴として管理する管理部を備えることを特徴とする付記9に記載の携帯品管理装置。
【0107】
(付記11)前記判定部は、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のうち、所有者の手元を離れたと判定された携帯品に対して所定の処理を行うことを特徴とする付記9または10に記載の携帯品管理装置。
【0108】
(付記12)前記第1の携帯品と前記第2の携帯品とを紐付けして管理する紐付け部を備えることを特徴とする付記9〜11のいずれか一つに記載の携帯品管理装置。
【0109】
(付記13)前記紐付け部は、前記第2の携帯品の移動経路と前記第1の携帯品の利用状況とに基づいて前記第1の携帯品と前記第2の携帯品とを紐付けすることを特徴とする付記12に記載の携帯品管理装置。
【0110】
(付記14)第1の携帯品が利用された第1の情報を取得し、第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得し、前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出し、ユーザの状態に差異がある場合、前記第1の情報及び前記第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定し、異常事態が発生した可能性がある場合、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定する処理をコンピュータに実行させる携帯品管理プログラム。
【0111】
(付記15)前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出した結果、ユーザの状態に差異がない場合、前記第1の情報と前記第2の情報とをセットにしてメモリに格納し、履歴として管理することを特徴とする付記14に記載の携帯品管理プログラム。
【0112】
(付記16)前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のうち、所有者の手元を離れたと判定された携帯品に対して所定の処理を行うことを特徴とする付記14または15に記載の携帯品管理プログラム。
【0113】
(付記17)前記第1の携帯品と前記第2の携帯品とを紐付けしてメモリに格納し、管理することを特徴とする付記14〜16のいずれか一つに記載の携帯品管理プログラム。
【0114】
(付記18)前記第2の携帯品の移動経路と前記第1の携帯品の利用状況とに基づいて前記第1の携帯品と前記第2の携帯品とを紐付けして、メモリに格納することを特徴とする付記17に記載の携帯品管理プログラム。
【符号の説明】
【0115】
4 メモリ
11,52 紐付け部
13 第1の取得部
14 第2の取得部
15 検出部
16 判定部
17 管理部
21 第2の携帯品
22,23 センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の携帯品が利用された第1の情報を取得し、
第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得し、
前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出し、
ユーザの状態に差異がある場合、前記第1の情報及び前記第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定し、
異常事態が発生した可能性がある場合、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定することを特徴とする携帯品管理方法。
【請求項2】
前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出した結果、ユーザの状態に差異がない場合、前記第1の情報と前記第2の情報とをセットにして履歴として管理することを特徴とする請求項1に記載の携帯品管理方法。
【請求項3】
前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のうち、所有者の手元を離れたと判定された携帯品に対して所定の処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯品管理方法。
【請求項4】
第1の携帯品が利用された第1の情報を取得する第1の取得部と、
第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出する検出部と、
ユーザの状態に差異がある場合、前記第1の情報及び前記第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定し、異常事態が発生した可能性がある場合、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定する判定部と、
を備えることを特徴とする携帯品管理装置。
【請求項5】
第1の携帯品が利用された第1の情報を取得し、
第2の携帯品が有するセンサによって検知された第2の情報を取得し、
前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいてユーザの状態の差異を検出し、
ユーザの状態に差異がある場合、前記第1の情報及び前記第2の情報と過去の履歴とを比較して異常事態が発生した可能性があるか否かを判定し、
異常事態が発生した可能性がある場合、前記第1の携帯品及び前記第2の携帯品のいずれが所有者の手元を離れたのかを判定する処理をコンピュータに実行させる携帯品管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−150734(P2012−150734A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−10295(P2011−10295)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】