説明

携帯型医療診断装置

ハウジング(18)と、ハウジング内に設けられたセンサアセンブリ(20)と、温度感知エレメント(39)と、センサアセンブリとハウジングとの間で圧縮され、温度感知エレメントを装置の発熱性内部部品から分離する少なくとも1個の熱シール(16、17)とを含む医療診断装置(10)。また、剛性のプリント回路板(PCB)(12)及び剛性フレームがハウジング内に配置され、ハウジングといっしょに固定されて、改善された剛性及びねじり剛性を装置に提供する。装置と使用するためのドッキングステーション(100)が、ドッキング中に装置の凹状くぼみ(90)と嵌合する凸状突起(112)を有するポケット(104)を画定し、医療診断装置は、ドッキング中にドッキングステーションの導電性コンタクト(114)と接触する少なくとも1個の導電性コンタクト(92)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、全体を引用例として本明細書に取り込む、2003年6月3日に出願された同時係属中の米国特許仮出願第60/475,352号(事件番号BYRK−28PR)の優先権を主張する。
【0002】
開示の分野
本開示は、医療診断装置、詳細には携帯型医療診断装置に関する。さらに詳細には、本開示は、改善された剛性、改善された断熱性及び改善されたドッキングステーションを有する携帯型グルコース計に関する。
【0003】
開示の背景
血中グルコース計は、患者血液中のグルコースレベルを計測するために使用される医療診断機器である。血液試料中を通過することができる電気の量を計測することによってグルコースレベルを測定するセンサアセンブリを含むグルコース計もあり、どれほどの光が試料から反射するのかを計測するセンサアセンブリを含むグルコース計もある。そして、グルコース計のコンピュータプロセッサが、センサアセンブリからの計測された光又は電気を使用してグルコースレベルを計算し、グルコースレベルを数値として表示する。
【0004】
一般に、血中グルコース計を作動させるためには、患者又は介護する人、たとえば看護婦や医師が、患者の血液の滴を使い捨てカートリッジ又はパッドの上に付着させる。そして、使い捨てカートリッジを血滴とともに血中グルコース計に設けられたスロット又はポートに挿入すると、血中グルコース計のセンサアセンブリが使い捨てカートリッジ上に位置する血液を試験して、その血液中のグルコースレベルを測定する。血中グルコースレベルを測定すると、血中グルコース計は、その情報を他の情報とともに、血中グルコース計に設けられたスクリーンに表示する。また、多くのグルコース計は、ユーザが情報又は質問をグルコース計に入力することを可能にするためのスイッチを含む。好ましくは、グルコース計は、携帯可能であり、ユーザが簡便に持ち運ぶのに十分なほど小型かつ軽量である。
【0005】
グルコース計は、容易に持ち運ぶのに十分なほど小型かつ軽量である(たとえば、およそ携帯端末又は携帯電話のサイズ)ことが重要であるため、グルコース計はまた、誤って落とされても壊れずに正しく機能し続けるのに十分なほど強く頑丈である(たとえば「高耐久化」されている)ことが重要である。たとえば、携帯型グルコース計が、少なくとも約5フィートの高さから誤って落とされても壊れず、損傷せず、正しく機能し続けることが望ましい。
【0006】
また、グルコース計は、正確なグルコース計測を保証するために良好な断熱性を有することが重要である。グルコース計のセンサアセンブリは、多くの場合、センサ信号の温度補正を可能にするために周囲温度を監視する1個以上の温度感知エレメント(たとえばサーミスタ、温度計又はサーモカップルデバイス)を含む。どのような化学的感知法に関しても、計測サイクル中又は計測サイクル間の温度の一過性変化が、バックグラウンド信号、反応定数及び/又は拡散係数を変化させるおそれがある。したがって、時間的な温度変化を監視するために温度センサが使用される。そして、時間しきい値に関する最大温度変化をデータスクリーンに使用して計測を無効化することができる。また、最高及び/又は最低温度極限値の検出をデータスクリーンに使用して計測を無効化することができる絶対温度しきい規準を使用することもできる。グルコースセンサのマイクロプロセッサは、試験環境の温度が所定のしきい値の範囲内であるかどうかに関して測定を行い、精度がマイナスの影響を受けるようならばユーザが試験を実施するのを禁じることができる。したがって、グルコース計の温度感知エレメントがグルコース計内で発生する熱(たとえば、発熱性バックライトを有するグルコース計の液晶表示装置による)による影響を受けないことが重要である。また、グルコース計の温度感知エレメントは、グルコース計を包囲する周囲温度を利用すべきである。
【0007】
好ましくは、携帯型グルコース計には、グルコース計を受け、グルコース計とそれ自体との間で電気接続を提供するためのドッキングステーション(又はクレードル)が備えられている。携帯型グルコース計を充電するため、また、携帯型グルコース計と別の装置、たとえばパーソナルコンピュータ又はモデムとの間でデータを転送するために、電気接続を使用することができる。ドッキングステーションは、携帯型グルコース計を容易に受け、確実な電気接続を提供するべきである。携帯型グルコース計と同じく、ドッキングステーションもまた、高耐久化され、誤って落とされても壊れずに正しく機能し続けることができるべきである。たとえば、ドッキングステーションが、少なくとも約5フィートの高さから誤って落とされても壊れず、損傷せず、正しく機能し続けることが望ましい。加えて、ドッキングステーションと携帯型グルコース計との電気コネクタは、何千回(たとえば9,000〜18,000回)ものドッキングサイクルに耐え、それでもなお、確実な電気接続を提供することができるようになっているべきである。
【0008】
したがって、今でも要望されているものは、新規で改良された医療診断装置、たとえばグルコース計である。好ましくは、新規で改良されたグルコース計は、携帯可能であり、ユーザが簡便に持ち運ぶのに十分なほど小型かつ軽量である。加えて、新規で改良されたグルコース計は、好ましくは、ユーザによって誤って落とされても壊れず、正しく機能し続けるように設計されている。好ましくは、新規で改良されたグルコース計はまた、正確なグルコース計測を保証するために良好な断熱性を有する。新規で改良されたグルコース計は、好ましくは、それ自体が高耐久化され、グルコース計との簡単で確実な電気ドッキング接続を提供するドッキングステーションを含む。
【0009】
開示の概要
本開示は、新規で改良された携帯型医療診断装置、たとえばグルコース計及びグルコース計と使用するためのドッキングステーションの典型的な実施態様に関する。
【0010】
医療診断装置の一つの典型的な実施態様は、ハウジングと、ハウジング内に設けられた、補助プリント回路板(PCB)に取り付けられた少なくとも1個の温度感知エレメントを含むセンサアセンブリと、センサアセンブリの補助PCBとハウジングとの間で圧縮され、温度感知エレメントを医療診断装置の発熱性内部部品から分離する少なくとも1個の熱シールとを含む。加えて、センサアセンブリの補助PCBは、ハウジングに押し当てられて、医療診断装置の外部と温度感知エレメントとの間で実質的に直接的な熱結合を提供する。
【0011】
医療診断装置のもう一つの典型的な実施態様は、ハウジングと、ハウジング内に配置された主プリント回路板(PCB)とを含む。PCBは、剛性があり、かつ平坦であり、対向する端部の間に延びる長さと、対向する辺の間に延びる幅とを有する。装置はまた、ハウジング内にハウジングの窓に隣接して配置された、主PCBの長さ及び幅と近似した長さ及び幅を含む液晶表示装置(LCD)と、LCDを支持し、主PCBの長さ及び幅と近似した長さ及び幅を有する剛性フレームとを含む。剛性フレームは主PCBに固定され、フレーム及び主PCBの少なくとも一方がハウジングに固定されている。
【0012】
ドッキングステーションの一つの典型的な実施態様は、医療診断装置を受けるためのポケットを画定する外部ハウジングを含む。ポケットは、装置がポケットに受けられるとき医療診断装置の壁を滑動的に受けるための、ポケットの下端から上に延びる壁を含み、ポケットの壁は、ポケットの下端から離間した少なくとも1個の開口と、ポケットの下端からポケットの壁の開口まで延びる凸状突起とを含む。ドッキングステーションの凸状突起は、装置がポケットに受けられるとき装置の凹状くぼみと嵌合する大きさ及び形状を有する。ドッキングステーションはまた、ドッキングステーションのハウジングの開口を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクトを含み、装置がポケットに受けられると、ドッキングステーションから延びるコンタクトが医療診断装置から延びるコンタクトと接触する。
【0013】
本開示の他の態様、便益及び利点のうち、新規で改良されたグルコース計は、携帯可能であり、ユーザが簡便に持ち運ぶのに十分なほど小型かつ軽量である。加えて、新規で改良されたグルコース計は、ユーザによって誤って落とされても壊れず、正しく機能し続けるように設計されている。新規で改良されたグルコース計はまた、正確なグルコース計測を保証するために良好な断熱性を有する。さらには、新規で改良されたドッキングステーションは、それ自体が高耐久化され、グルコース計との簡単で確実な電気的ドッキング接続を提供する。
【0014】
本開示を実施するために考えられる最良の形態の単なる例として本開示の典型的な実施態様が示され、記載されている以下の詳細な説明から、本開示のさらなる態様、便益及び利点が当業者に自明になるであろう。理解されるとおり、本開示は、他にも異なる実施態様が可能であり、そのいくつかの詳細は、いずれも本開示を逸することなく、種々の自明な点で改変を受けることができる。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に例示的とみなすべきであり、限定的とみなしてはならない。
【0015】
同じ参照符号を有する要素は同種の要素を表し、添付図面に参照される。
【0016】
典型的な実施態様の詳細な説明
本開示は、新規で改良された携帯型医療診断装置及び携帯型医療診断装置と使用するための新規で改良されたドッキングステーション(クレードル)に関する。本開示に従って構成された携帯型医療診断装置又はその部分の典型的な実施態様10が図1〜12に示されている。本開示の他の態様、便益及び利点のうち、新規で改良された携帯型医療診断装置10は、ユーザによって誤って落とされても壊れず、正しく機能し続けるように設計されている。医療診断装置10は、図2〜5でわかりやすく示すように、装置の主プリント回路板(PCB)12が装置の内部フレーム14に直接固定されて、改善された剛性及びねじり剛性を装置に提供するため、誤って落とされても壊れずにいることができる。新規で改良された携帯型医療診断装置10はまた、正確な作動を保証するために良好な断熱性を有する。断熱性は、図2、3、6及び7でわかりやすく示すように、装置10の外部ハウジング18と内部センサアセンブリ20との間で圧縮されたシール16、17によって提供される。さらには、図8〜12で示す典型的な実施態様100である新規で改良されたドッキングステーションは、それ自体が高耐久化され、携帯型医療診断装置10との簡単で確実な電気的ドッキング接続を提供する。
【0017】
まず、図1〜3を参照すると、本開示に従って構成された携帯型医療診断装置の典型的な実施態様は、血中グルコース計10を含む。しかし、本開示の態様は、血中グルコース計以外の携帯型医療診断装置にも適用可能であることが理解されよう。
【0018】
グルコース計10は一般に、ON/OFF電源スイッチ22、表示スクリーン24及びユーザ入力装置26を含むハウジング18を含む。図示する典型的な実施態様では、表示スクリーンはバックライト式液晶表示装置(LCD)24を含み、ユーザ入力装置は、LCDの上に重ねられたタッチスクリーン26を含む。ハウジング18は、LCD24及びタッチスクリーン26を表示し、それらへのアクセスを提供するための窓28を含む。
【0019】
ハウジング18は、剛性、耐久性があり、かつ軽量な材料、たとえば鉄、鋼、アルミニウム、チタン、黄銅のような金属、たとえばエチレン−酢酸ビニルのようなプラスチック、たとえばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリル−スチレン−アクリロニトリルのようなアクリル樹脂、たとえばポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンオキシド、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリアミド類、ポリブチレンテレフタレートのようなポリマー、炭素繊維、黒鉛ならびに当業者に公知の他の剛性、耐久性があり、かつ軽量な材料でできているが、これらに限定されない。ハウジング18は、当業者に公知の多数の方法のいずれか、たとえばダイカスト法、機械成形法、旧来の成形法及び吹込み成形法で形成することができる。ハウジング18は、グルコース計内に設けられた電子部品を格納するための手段として働き、また、LCD24、タッチスクリーン26及び電源ボタン22のような要素を取り付けるための手段としても働く。図1〜3に示す典型的な実施態様では、ハウジング18は、第一の部分又は前面部分30と、第二の部分又は背面部分32とを含み、これらが組み合わされて、LCD24、タッチスクリーン26及びグルコース計10の他の部品を収容する。前面部分30は、LCD24及びタッチスクリーン26のための窓28を含む。
【0020】
図1〜3に示すように、グルコース計10はさらに、流体試料を受けるためのポート34をハウジング18中に含む。図示する典型的な実施態様では、ポート34は、ハウジング18の前面部分30の、グルコース計10の上端36に形成されている。流体試料(図示せず)は、たとえば、使い捨て試験ストリップ、たとえばAscensia ELITE(登録商標)血中グルコース試験ストリップ上に配置された血滴を含むことができる。図2及び3でわかりやすく示すように、センサアセンブリ20がハウジング18内かつポート34に隣接して配置されている。センサアセンブリ20は、補助プリント回路板(PCB)40に取り付けられた電気化学的センサ38を含む。電気化学的センサ38は、ポート34に挿入された試験ストリップを受け、試験ストリップ上に配置された血液試料のグルコース濃度を計測するように適合されている。電気化学的センサ38の一例は、電流滴定監視システムで使用することができるセンサである。グルコース濃度を計測するために使用することができる電気化学的センサの例は、Bayer社のAscensia ENTRUST(商標)、CONTOUR(商標)、DEX(登録商標)及びELITE(登録商標)システムで使用されているものである。
【0021】
図2、3、6及び7に示すように、センサ38はまた、グルコース計10の周囲温度を計測するために使用される、補助PCB40の下面に取り付けられた少なくとも1個の温度感知エレメント39(例えばサーミスタ、温度計又はサーモカップルデバイス)を含む。どのような化学的感知法に関しても、計測サイクル中又は計測サイクル間の温度の一過性変化が、バックグラウンド信号、反応定数及び/又は拡散係数を変化させるおそれがある。したがって、温度感知エレメント39は、時間的な温度変化を監視するために使用される。時間しきい値に関する最大温度変化を使用して計測を無効化することができる。このようなしきい値は当然、任意の目標レベルに設定することができ、その目標レベルは逆に、使用する特定の抽出/感知デバイス、温度計測を得る方法及び検出される分析対象物に依存して、経験的に決定することができる。また、最高及び/又は最低温度極限値の検出をデータスクリーンに使用して計測を無効化することができる絶対温度しきい規準を使用することもできる。温度感知エレメント39が、たとえば、温度に比例する電圧をグルコース計のマイクロプロセッサのA/D変換器に発生させると、このAD変換器が、試験環境の温度が所定のしきい値の範囲内であるかどうかに関して測定を行い、精度がマイナスの影響を受けるようならばユーザが試験を実施するのを禁じることができる。
【0022】
さらに図2、3、6及び7を参照すると、グルコース計10はまた、ポート34を囲い込み、ポート34と、センサ38及び温度感知エレメント39以外のグルコース計10の内部部品との間に液密シールを提供するシール16、17を備えている。シールはまた、センサ38及び温度感知エレメント39をグルコース計10の発熱性内部部品、特にLCD24のバックライトから断熱する。シール16、17は、断熱性かつ電気絶縁性のエラストマー材料でできている。シール16、17は、グルコース計10が組み立てられると、電気的隔離、熱的隔離及び液密シールを提供し、補助PCB40とハウジング18との間で圧縮される。
【0023】
図6及び7でわかりやすく示すように、センサアセンブリ20の補助PCB40は、グルコース計10の中に配置されて、センサアセンブリ20の補助PCB40の前面の一部がハウジング18に押し当てられて、補助PCB40の反対側の背面に取り付けられた温度感知エレメント39がグルコース計10の周囲(すなわち外部)温度をより正確に計測することができるようにしている。温度感知エレメント39のための断熱材を提供することに加えて、シール16は、ハウジング18の背面部分32と補助PCB40との間で圧縮され、補助PCB40をハウジング18の前面部分30に押し当てるように作用して、温度感知エレメント39がグルコース計10の外部と直接的な熱接触を有し、グルコース計10の周囲温度をより正確に計測することができるようにする。また、ヒートシンクグリースが補助PCB40とハウジング18との間に設けられて、補助PCB40とハウジング18との間の耐熱性を下げる。
【0024】
グルコース計10はまた、図2及び3でわかりやすく示す主プリント回路板(PCB)12を含む。図では見ることができないが、主PCB12は、コンピュータ処理ユニット(CPU)をはじめとするグルコース計10の電子部品の多くを支持している。CPUは、たとえば、LCD24、タッチスクリーン26、電源ボタン22及びグルコースセンサ38に接続され、グルコース計10のすべての部品を作動させるようにプログラムされている。
【0025】
同じく図4及び5に示す主PCB12は、剛性があり、平坦かつ略長方形であり、対向する端部42の間に延びる長さと、対向する辺44の間に延びる幅とを有している。図2でわかりやすく示すように、主PCB12の対向する端部42は、ハウジング18の上端36から、ハウジング18の下端48の近くに設けられたハウジング18の隔壁46まで延びている。主PCB12の対向する辺44は、ハウジング18の側面50の間に延びている。
【0026】
一般に、剛性PCBは、チップ及び他の電子部品がはんだによって固定されている薄い板を含む。剛性PCBは通常、エポキシ樹脂を含浸させた連続的なガラス織布でできており、金属(通常は銅)プリント回路の層がPCBの少なくとも一方の側に被着されている。PCBは、たとえば、1平方フィートあたり銅1オンスを有する1/32インチ積層体を含むことができる。もっとも簡単な種類のPCBは、一方の側に部品及びワイヤを有し、他方の側に相互接続(プリント回路)を有する。接続は金属ストリップ(普通は銅)である。接続のパターンは、多くの場合、フォトレジスト及び酸エッチングを使用して製造される。部品リード及び集積回路ピンは、回路板中のスルーホール(「バイアス」)に通すこともできるし、表面実装することもでき、表面実装の場合、ホールは不要である(ただし、種々の層を接続するために使用してもよい)。PCBはまた、両側に取り付けられた部品を有することもできるし、多くの内部層を有して、より多くの接続を同じ回路板面積中に装着させることもできる。内部導体層を有する回路板は普通、内部層への電気接続を改善するため、「めっきスルーホール」を有する。
【0027】
図2及び3に最も明確に示すように、タッチスクリーン26及びLCD24は、タッチスクリーン及びLCDの周囲に沿って延び、タッチスクリーン26及びLCD24とハウジング18の前面部分30の窓28との間に液密シールを形成するエラストマーガスケット52といっしょに保持されている。エラストマーガスケット52はまた、タッチスクリーン26及びLCD24を潜在的に損傷性の衝撃及び振動から絶縁するように働く。タッチスクリーン26及びLCD24は、長方形であり、ガスケット52とともに、主PCB12の長さ及び幅寸法と近似した寸法を有する。
【0028】
グルコース計10はまた、タッチスクリーン26、LCD24及びガスケット52を支持し、受ける内部フレーム14を含む。フレーム14は、強度及び剛性の高い材料、たとえばアルミニウムのような金属、たとえばエチレン−酢酸ビニルのようなプラスチック、たとえばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリル−スチレン−アクリロニトリルのようなアクリル樹脂、たとえばポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンオキシド、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリアミド類、ポリブチレンテレフタレートのようなポリマー、炭素繊維、黒鉛ならびに当業者に公知の他の強度及び剛性が適度に高い材料でできているが、これらに限定されない。
【0029】
図4及び5にも示すフレーム14は、長方形であり、対向する端壁54及び対向する側壁56を含み、主PCB12の長さ及び幅寸法と近似した寸法を有する。フレーム14はまた、端壁54及び側壁56の間に延びるベース壁58を含む。フレーム14の作製中には、フレーム14の強度又はねじり剛性を有意に落とすことなくフレーム14の重量を減らすために、ベース壁58の多くが取り外される(又は単に形成されない)。リブ60がベース壁58の下面に設けられて、さらなる強度及び剛性を提供している。
【0030】
図3〜5でわかりやすく示すように、フレーム14は、センサアセンブリ20の補助PCB40の穴64を通過し、補助PCBをフレーム14に固定するねじ又は他の適当な固定具(図示せず)を受けるための穴62を含む。フレーム14はまた、ベース壁58の下面から延びるボス66と、主PCB12をフレーム14に固定するねじ70又は他の適当な固定具を受けるための、ベース壁58及びボス66を通過して延びる穴68とを含む。主PCB12とフレーム14とをいっしょに固定する同じねじ70のいくつかはまた、グルコース計10が組み立てられると、ハウジング18を通過し、ハウジング18の前面部分30及び背面部分32をいっしょに固定する。タッチスクリーン26、LCD24及びガスケット52は、グルコース計10が組み立てられると、フレーム14とハウジング18の前面部分30との間に固定される。フレーム14はさらに、ハウジング18をフレーム14に固定するねじ74を受けるための穴72を含む。さらなるねじ76がハウジング18の下端48をいっしょに固定する。
【0031】
図3でわかりやすく示すように、主PCB12は、主PCB12をフレーム14及びハウジング18に固定するねじ70を受ける穴78を含む。主PCB12をフレーム14に接続すると、グルコース計10の剛性及びねじり剛性が増し、したがって、グルコース計10を誤って落としたとき、タッチスクリーン26及びLCD24を保護するのに役立つ。主PCB12をフレーム14に固定することが、グルコース計10の高耐久化を実質的に改善し、グルコース計10が誤って約5フィートの高さから硬い面に落とされても壊れず、損傷を受けず、正しく機能し続けることを可能にする。
【0032】
図2及び3でわかりやすく示すように、グルコース計10の典型的な実施態様は、グルコース計10とで使用される使い捨て試験ストリップからバーコードをスキャンするためのバーコードスキャナ80を含む。図1にも示すように、ハウジング18は、バーコードスキャナ80のための窓82を含む。図示する典型的な実施態様では、バーコードスキャナ80は、ねじ84のような適当な固定具によって主PCB12に固定されている。PCBには、バーコードスキャナ80を受けるための穴85が設けられている。
【0033】
図8〜10は、ドッキングステーション100に受けられる図1のグルコース計10を示し、図11及び12は、ドッキングステーション100に受けられた手持ち式グルコース計10の一部切欠き側面図である。本開示のグルコース計10及びドッキングステーション100はいずれも高耐久化され、耐久性がある。加えて、グルコース計10及びドッキングステーション100は、グルコース計10がドッキングステーション100に簡単に受けられることを可能にし、それにもかかわらず、ドッキング過程によって生じる摩耗を減らして、ドッキングステーション100及びグルコース計10が何千回(たとえば9,000〜18,000回)ものドッキングサイクルに耐え、正しく機能し続けるようにする新規な特徴を含む。グルコース計10とドッキングステーション100とがいっしょになってシステムを構成する。
【0034】
図2でわかりやすく示すように、グルコース計10のハウジング18は、ハウジング18の下端48から上に延びる壁86と、壁86の中で下端48から離間したところにある開口88とを含む。壁86は、下端48と開口88との間に延びる凹状くぼみ90を画定している。グルコース計10はまた、主PCB12と接触し、ハウジング18の開口18を通過して延びる少なくとも1個の導電性コンタクト92を含む。グルコース計10のコンタクト92は、グルコース計10のCPUへのデータ接続を提供し、また、グルコース計10の充電可能なバッテリ94(図2及び3に示す)への電気接続を提供する。
【0035】
ドッキングステーション100は、医療診断装置10を受けるためのポケット104を画定する外部ハウジング102を含む。ポケット104は、グルコース計10の下端48がポケット104に受けられるとき、グルコース計10の壁86を滑動的に受けるための、ポケット104の下端108から上に延びる壁106を含む。図8で最も明確に示すように、ポケット104の壁106は、ポケット104の下端108から離間した少なくとも1個の開口110と、ポケット104の下端108からポケット104の壁106の開口110まで延びる凸状突起112とを含む。図11及び12でわかりやすく示すように、ドッキングステーション100の凸状突起112は、グルコース計10の下端48がドッキングステーション100のポケット104に受けられるとき、グルコース計10の凹状くぼみ90と嵌合する大きさ及び形状を有する。さらに図11及び12を参照すると、ドッキングステーション100はまた、ドッキングステーション100のハウジング102内に取り付けられ、ドッキングステーション100のハウジングの開口110を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクト114を含み、グルコース計10がポケット104に受けられると、ドッキングステーション100から延びるコンタクト114がグルコース計10から延びるコンタクト92と接触して、ドッキングステーション100とグルコース計10との間に電気接続を提供する。
【0036】
ドッキングステーション100の凸状突起112及びグルコース計10の凹状くぼみ90は、少なくとも二つの機能を有している。第一に、グルコース計がドッキングステーション100のポケット104に入れられるとき、突起112とくぼみ90とが嵌合し、グルコース計10がドッキングステーション100の中に正しく配置されて、ドッキングステーション100のコンタクト114がグルコース計10のコンタクト92と接触することを保証する。加えて、グルコース計10の凹状くぼみ90は、グルコース計10の下端48がドッキングステーション100のポケット104に入れられるとき、ドッキングステーション100のコンタクト114がグルコース計10のハウジング18の壁86に当たって擦れることを防ぎ、それにより、ドッキングステーション100のコンタクト114及びグルコース計10のハウジング18に対する不要な摩耗及び損傷を防ぐ。
【0037】
グルコース計10は、グルコース計の開口88を通って延びる複数のコンタクト92を含み、ドッキングステーション100は、複数の開口110及びドッキングステーション100の開口を通って延びる複数のコンタクト114を含む。図示する典型的な実施態様では、ドッキングステーション100及びグルコース計10はそれぞれ12個のコンタクト92、114を含む。グルコース計10のコンタクト92は、所定位置に固定され、実質的に動かない。図11及び12でわかりやすく示すように、グルコース計10の各コンタクト92は、グルコース計10の主PCB12と接触する第一の自由端96と、ドッキングステーション100のコンタクト114と接触するための第二の固定端98とを有する、U字形に曲げられた金属ストリップを含む。グルコース計10の主PCB12は、グルコース計10のコンタクト92には取り付けられず、代わりに、グルコース計10のコンタクト92の自由端96と電気的に接触するリードを有して、例えばグルコース計10が落とされた場合、PCB12とコンタクト92との間の接続を断つことなくPCB12が動くことができるようになっている。加えて、コンタクト92の第二の固定端98は、簡単に清浄することができ、しかも、グルコース計10のハウジング18への流体の進入を防ぐことができる。
【0038】
ドッキングステーション100のコンタクト114は、ドッキングステーション100の外へと偏らせられる可動性の自由端116を含む。ドッキングステーション100の各コンタクト114は、ドッキングステーション100のPCB120に固定された固定端118と、ドッキングステーション100のハウジング102の開口110から延びる自由端116とを有する細長い金属ストリップを含む。各金属ストリップ114の自由端116は、ストリップの薄い縁がそれぞれの開口110を介してドッキングステーション100の外に顔を出すようにねじられている。一つの典型的な実施態様によると、ドッキングステーション100の各細長いストリップ114は、長さ約30mmであり、グルコース計10のストリップ92に対して約0.15N〜約0.4Nのばね力を提供する。
【0039】
グルコース計10がドッキングステーション100に受けられると、グルコース計10の金属ストリップコンタクト92の第二の固定端98の面がグルコース計10の外に顔を出し、ドッキングステーション100のコンタクト114の自由端116の薄い縁と接触する。ドッキングステーション100のコンタクト114の薄い縁がグルコース計10のコンタクト92の幅広い面と接触するため、コンタクト92とコンタクト114との間に大きな位置的許容差が生まれ、ドッキング中にグルコース計10がドッキングステーション100の中にわずかに緩く嵌ったとしても、コンタクトどうしは接触状態を維持し、確実な電気接続を提供する。一つの典型的な実施態様では、ドッキングステーション100のコンタクト14の薄い各縁は幅約0.4mmであり、グルコース計10のコンタクト92の各面は幅約2mmであり、その結果、コンタクト92とコンタクト114との間には0.75mmの許容差がある。
【0040】
したがって、本開示は、ユーザによって誤って落とされても壊れず、正しく機能し続けることができ、正確な作動を保証するために良好な断熱性を有する、新規で改良された携帯型医療診断装置を提供する。本開示はまた、それ自体が高耐久化され、携帯型医療診断装置との簡単で確実な電気的ドッキング接続を提供する、新規で改良されたドッキングステーションを提供する。
【0041】
前記記載を考慮すると、本開示の多数のさらなる改変及び代替態様が当業者には自明であろう。本記載は、例を示すだけのものとみなされるべきであり、本開示を実施する最良の形態を当業者に教示する目的のものである。本開示の本質を逸することなく、装置及び方法の詳細を実質的に変更することができ、また、請求の範囲に該当するすべての改変の独占的使用が留保される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本開示に従って構成された手持ち式グルコース計の典型的な実施態様の斜視図である。
【図2】図1の手持ち式グルコース計の斜視断面図である。
【図3】図1の手持ち式グルコース計の分解斜視図であって、グルコース計の内部フレーム及び主プリント回路板が示されている図である。
【図4】図1の手持ち式グルコース計の内部フレーム及び主プリント回路板の斜視図である。
【図5】図1の手持ち式グルコース計の内部フレーム及び主プリント回路板の斜視図である。
【図6】手持ち式グルコース計のうち、図1の囲い「図6」に含まれる部分の拡大図であって、グルコース計の熱シールがグルコース計のセンサアセンブリを取り囲む状態が示されている図である。
【図7】手持ち式グルコース計のうち、図1の囲い「図6」に含まれる部分のさらなる拡大図である。
【図8】本開示に従って構成されたドッキングステーションに受けられる、図1の手持ち式グルコース計の斜視図である。
【図9】本開示にしたがって構成されたドッキングステーションに受けられる、図1の手持ち式グルコース計の斜視図である。
【図10】本開示にしたがって構成されたドッキングステーションに受けられる、図1の手持ち式グルコース計の斜視図である。
【図11】図8〜図10のドッキングステーションに受けられた図1の手持ち式グルコース計の一部切欠き側面図である。
【図12】手持ち式グルコース計及びドッキングステーションのうち、図11の囲い「図12」に含まれる部分の拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
ハウジング内に設けられ、プリント回路板(PCB)に取り付けられた温度感知エレメントを含むセンサアセンブリと、
センサアセンブリのPCBとハウジングとの間で圧縮され、温度感知エレメントをハウジングに含まれる発熱性部品から分離する少なくとも1個の熱シールと
を含む医療診断装置。
【請求項2】
熱シールが断熱性エラストマー材料でできている、請求項1記載の装置。
【請求項3】
熱シールが電気絶縁性材料でできている、請求項2記載の装置。
【請求項4】
熱シールが、温度感知エレメントとハウジングに含まれる発熱性部品との間に液密シールを提供する、請求項3記載の装置。
【請求項5】
ハウジングが、センサアセンブリに隣接するポートを含み、熱シールが、ハウジングに含まれる他の部品とポートとセンサアセンブリとの間に液密シールを提供するように配置され、適合されている、請求項1記載の装置。
【請求項6】
ハウジングが、いっしょに固定される第一の部分及び第二の部分を含み、PCBがハウジングの第一の部分と第二の部分との間に固定され、熱シールが、ハウジングの第二の部分とPCBとの間で圧縮され、PCBをハウジングの第一の部分に対して偏らせる、請求項1記載の装置。
【請求項7】
PCBとハウジングとの間に設けられたヒートシンクグリースをさらに含む、請求項6記載の装置。
【請求項8】
温度感知エレメントが、PCB上、ハウジングの第二の部分とPCBとの間で、かつシールとハウジングとの間に配置されている、請求項6記載の装置。
【請求項9】
ハウジングが、試験ストリップをハウジング及びセンサに挿入するための、センサに隣接するポートを含み、熱シールがセンサ及びポートを取り囲む、請求項1記載の装置。
【請求項10】
PCBがハウジングと直接接触し、PCBとハウジングとの間にヒートシンクグリースが設けられている、請求項1記載の装置。
【請求項11】
センサアセンブリがグルコースセンサを含む、請求項1記載の装置。
【請求項12】
ハウジング内に配置され、剛性があり、平坦かつ略長方形であり、対向する端部の間に延びる長さと、対向する辺の間に延びる幅とを有し、補助PCBを含む主プリント回路板(PCB)と、
ハウジング内にハウジングの窓に隣接して配置され、主PCBの長さ及び幅と近似した長さ及び幅を含む液晶表示装置(LCD)と、
LCDを支持し、主PCBの長さ及び幅と近似した長さ及び幅を有する剛性フレームと、
をさらに含み、剛性フレームが主PCBに固定され、フレーム及び主PCBの少なくとも一方がハウジングに固定されている、請求項1記載の装置。
【請求項13】
請求項1記載の装置を含み、さらに、
医療診断装置を受けるための大きさ及び形状を有するポケットを画定するハウジングを有するドッキングステーションを含み、ポケットが、下端と、ポケットの下端から離間した少なくとも1個の開口と、ポケットの下端からポケットの開口まで延びる凸状突起とを含み、ドッキングステーションがまた、ポケットの開口を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクトを含み、
医療診断装置のハウジングがさらに、下端と、医療診断装置の下端から離間した少なくとも1個の開口と、下端と開口との間に延びる凹状くぼみとを含み、装置の凹状くぼみが、装置がポケットに受けられるときドッキングステーションの凸状突起と嵌合する大きさ及び形状を有し、医療診断装置がまた、装置のハウジングの開口を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクトを含み、装置がドッキングステーションのポケットに受けられると、ドッキングステーションから延びるコンタクトが装置から延びるコンタクトと接触するものである医療診断システム。
【請求項14】
ハウジングと、
ハウジング内に配置され、剛性があり、かつ平坦であり、対向する端部の間に延びる長さと、対向する辺の間に延びる幅とを有する主プリント回路板(PCB)と、
ハウジング内にハウジングの窓に隣接して配置され、主PCBの長さ及び幅と近似した長さ及び幅を含む液晶表示装置(LCD)と、
LCDを支持し、主PCBの長さ及び幅と近似した長さ及び幅を有する剛性フレームと、
を含み、剛性フレームが主PCBに固定され、フレーム及び主PCBの少なくとも一方がハウジングに固定されているものである医療診断装置。
【請求項15】
主PCBが実質的に長方形である、請求項14記載の装置。
【請求項16】
主PCBがハウジングの内部長さ及び幅と近似した長さ及び幅を有する、請求項14記載の装置。
【請求項17】
ハウジングが、いっしょに固定される第一の部分及び第二の部分を含み、主PCB、フレーム及びLCDがハウジングの第一の部分と第二の部分との間に固定されている、請求項14記載の装置。
【請求項18】
主PCBがフレーム及びハウジングにねじで固定されている、請求項14記載の装置。
【請求項19】
フレームが長方形であり、対向する端壁及び対向する側壁と、端壁と側壁との間に延びるベース壁と、ベース壁に設けられたリブとを含む、請求項14記載の装置。
【請求項20】
請求項14記載の装置を含み、さらに、
医療診断装置を受けるための大きさ及び形状を有するポケットを画定するハウジングを有するドッキングステーションを含み、ポケットが、下端と、ポケットの下端から離間した少なくとも1個の開口と、ポケットの下端からポケットの壁の開口まで延びる凸状突起とを含み、ドッキングステーションがまた、ポケットの開口を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクトを含み、
医療診断装置のハウジングがさらに、下端と、医療診断装置の下端から離間した少なくとも1個の開口と、下端と開口との間に延びる凹状くぼみとを含み、装置の凹状くぼみが、装置がポケットに受けられるときドッキングステーションの凸状突起と嵌合する大きさ及び形状を有し、医療診断装置がまた、装置のハウジングの開口を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクトを含み、装置がドッキングステーションのポケットに受けられると、ドッキングステーションから延びるコンタクトが装置から延びるコンタクトと接触する医療診断システム。
【請求項21】
ハウジング内に配置されたセンサアセンブリをさらに含み、ハウジングが、試験ストリップをハウジング及びセンサアセンブリ中のセンサに挿入するための、センサアセンブリに隣接するポートを含む、請求項14記載の装置
【請求項22】
センサがグルコースセンサを含む、請求項21記載の装置。
【請求項23】
センサアセンブリがフレームに直接固定されている、請求項21記載の装置。
【請求項24】
センサアセンブリとハウジングとの間で圧縮された熱シールをさらに含む、請求項21記載の装置。
【請求項25】
下端と、下端から上に延びる壁と、壁の中で下端から離間した少なくとも1個の開口とを有する外部ハウジングであって、壁が、下端と開口との間に延びる凹状くぼみを画定する外部ハウジングと、
ハウジング内に設けられた回路板と、
回路板と接触し、ハウジングの開口を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクトと、
を有する医療診断装置と、ならびに
医療診断装置を受けるための大きさ及び形状を有するポケットを画定する外部ハウジングであって、ポケットが、装置がポケットに受けられるとき医療診断装置の壁を滑動的に受けるための、ポケットの下端から上に延びる壁を含み、ポケットの壁が、ポケットの下端から離間した少なくとも1個の開口と、ポケットの下端からポケットの壁の開口まで延びる凸状突起とを含み、ドッキングステーションの凸状突起が、装置がポケットに受けられるとき装置の凹状くぼみと嵌合する大きさ及び形状を有する外部ハウジングと、
ドッキングステーションのハウジング内に取り付けられ、ドッキングステーションのハウジングの開口を通って延びる少なくとも1個の導電性コンタクトであって、装置がポケットに受けられると、ドッキングステーションから延びるコンタクトが装置から延びるコンタクトと接触する少なくとも1個の導電性コンタクトと、
を有するドッキングステーションと
を含む、医療診断システム。
【請求項26】
医療診断装置が、装置の壁の開口を通って延びる複数のコンタクトを含み、ドッキングステーションが、複数の開口及びドッキングステーションの壁の開口を通って延びる複数のコンタクトを含む、請求項25記載のシステム。
【請求項27】
医療診断装置のコンタクトが実質的に動かない、請求項25記載のシステム。
【請求項28】
ドッキングステーションのコンタクトが可動性であり、ドッキングステーションの外へと偏らせられている、請求項25記載のシステム。
【請求項29】
医療診断装置内の回路板が、医療診断装置のコンタクトに電気的に接続されたプリント回路板を含み、ドッキングステーションが、ドッキングステーションのハウジング内に含まれ、ドッキングステーションのコンタクトに電気的に接続されているプリント回路板を含む、請求項25記載のシステム。
【請求項30】
医療診断装置が、医療診断装置のコンタクトに電気的に接続された再充電可能なバッテリを含む、請求項29記載のシステム。
【請求項31】
医療診断装置がグルコース計を含む、請求項25記載のシステム。
【請求項32】
ドッキングステーションのコンタクトが、ドッキングステーションの回路板に固定された固定端と、ドッキングステーションのハウジングの開口から延びる自由端とを有する細長い金属ストリップを含み、金属ストリップの自由端が、ストリップの薄い縁がドッキングステーションから顔を出すようにねじられている、請求項25記載のシステム。
【請求項33】
医療診断装置のコンタクトが金属ストリップを含み、医療診断装置がドッキングステーションに受けられると、金属ストリップの面が装置から顔を出し、ドッキングステーションのストリップの薄い縁と接触する、請求項32記載のシステム。
【請求項34】
ドッキングステーションのストリップの薄い縁が幅約0.4mmであり、医療診断装置の金属ストリップの面が幅約2mmである、請求項33記載のシステム。
【請求項35】
ドッキングステーションのストリップが、医療診断装置のストリップに対して約0.15N〜約0.4Nのばね力を提供する、請求項33記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−526440(P2007−526440A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515093(P2006−515093)
【出願日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/017346
【国際公開番号】WO2005/000114
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】