説明

携帯型情報読取装置

【課題】携帯型情報読取装置において、防水性に優れ、且つ部品点数を効果的に削減し得る構成を提供する。
【解決手段】携帯型情報読取装置1のケース50の外壁部53には、充電端子70が挿し通される挿通孔54が形成され、充電端子70には、板状に構成されると共に少なくとも一部がケース50の外部に露出して配置される露出部71と、露出部71に連結されると共にケース50の内側に延出して配置される延出部73,74とが設けられている。露出部71は、ケース50の外壁部53に支持され、且つ当該外壁部53の壁面に沿うように板面が配置されている。延出部73,74は、露出部71に対して折り曲げられ、挿通孔54を介してケース50の内部に延出している。そして、ケース50の外側に、挿通孔54を閉塞する閉塞部材80が配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型情報読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯型バーコードリーダ等の携帯型情報読取装置は、様々な場所に携帯して使用することを想定しているため、充電可能な電池をケース内に収容した構成が一般的である。この種の携帯型情報読取装置は、充電を繰り返し実施する必要があるため、ユーザの利便性を考慮すると、充電を容易に行い得る構成であることが望ましい。現在では、例えばケース端部に充電端子を露出させて配置しており、携帯型情報読取装置が充電器(置台)に載置されたときに、当該充電端子が充電器の端子と接触し、これにより充電器からの電力が当該充電端子を介してケース内の電池に供給されるといった構成が採用されている。
【0003】
このような、携帯型情報読取装置等の携帯端末の充電に関する技術としては、例えば、下記特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1の携帯通信端末は、下カバー(21)に上カバー(22)が嵌め込まれて構成されるカバー部材の内部に、プリント基板(23)とバッテリ(39)が収容されている。下カバー(21)及び上カバー(22)には、充電端子(30)が外部に露出するための端子取付凹部(41),(42),(44),(45)が設けられている。また、上カバー(22)には上カバー共締め孔(22a),(22b)が形成され、プリント基板(23)には基板共締め孔(23a)が形成され、下カバー(21)にはネジ穴(27a)が形成されたボス(27)が形成されている。そして、締め付けネジ(29)を上カバー共締め孔(22a),(22b)に挿入し、充電端子(30)の端子共締め孔(35)とプリント基板(23)の基板共締め孔(23a)に貫通させて下カバー(21)のボス(27)に螺入させることで、充電端子(30)が、下カバー(21)、上カバー(22)、プリント基板(23)に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−273375公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、充電端子をケース端部に露出させて配置する構成では、充電端子を露出させるため上記特許文献1のようにケース端部に穿孔(端子取付凹部(41),(42),(44),(45))を設ける必要がある。携帯型情報読取装置はその利便性から屋外や工場等の水気の多い場所で使用されることもあり、防水性能を備えることが望ましい。しかしながら、上記特許文献1では水気の多い場所での使用に対してなんら対策が講じられておらず、充電端子と穿孔の隙間からケース内部に水分が侵入する虞があった。
【0006】
このように、充電端子がケース端部に露出した携帯型情報読取装置において、防水性を高めようとする場合、例えば、ケース端部に露出する部位以外の充電端子の周りに樹脂を注入し、このインサート成型品を何らかの方法で、密封状態で組み付ける方法などが考えられる。しかしながら、この構成では、ケース端部付近の部品点数が増加したり、組み付け工程が複雑化するなどの懸念があった。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、携帯型情報読取装置において、防水性に優れ、且つ部品点数を効果的に削減し得る構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、充電可能な電池と、前記電池を収容するケースと、前記ケースの外部からの電力を前記電池に供給する経路をなす充電端子と、を備えた携帯型情報読取装置であって、前記ケースの外壁部には、前記充電端子が挿し通される挿通孔が形成され、前記充電端子には、板状に構成されると共に少なくとも一部が前記ケースの外部に露出して配置される露出部と、前記露出部に連結されると共に前記ケースの内側に延出して配置される延出部と、が設けられ、前記露出部は、前記ケースの前記外壁部に支持され、且つ当該外壁部の壁面に沿うように板面が配置され、前記延出部は、前記露出部に対して折り曲げられ、前記挿通孔を介して前記ケースの内部に延出しており、前記ケースの外側に、前記挿通孔を閉塞する閉塞部材が配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯型情報読取装置において、前記露出部は、前記挿通孔から前記外壁部の壁面に沿って所定方向に延びており、前記閉塞部材は、前記挿通孔と前記露出部の外周縁とを連続的に覆う構成で配置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の携帯型情報読取装置において、前記ケース内には、外部装置との間で光信号を送受信する光通信素子が設けられ、前記ケースの前記外壁部には、前記光信号を通過させる通過孔が形成されており、前記閉塞部材は前記光信号が透過可能な透光部材からなり、且つ前記通過孔を閉塞する構成で配置されており、前記通過孔及び前記閉塞部材を介して前記光信号を前記ケース内外に導出入可能とされていることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置において、前記閉塞部材は、少なくとも前記挿通孔の周囲を取り囲む接着部材を介して前記外壁部と密着していることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置において、前記ケースの前記外壁部は、前記閉塞部材が接着される接着面を備えた被接着部と、前記接着面から凹んだ凹部とを備え、前記凹部内には、前記挿通孔が形成されると共に、前記接着面から段状に奥まった位置に前記露出部を支持する支持面が形成され、前記露出部における前記支持面側とは反対側の板面の位置が、前記接着面の位置と揃えられており、前記露出部の前記反対側の板面と前記接着面とに跨るように前記閉塞部材が接着していることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置において、前記ケースは、前記外壁部における前記露出部を支持する支持部分よりもケース内側において、前記支持部分と向かい合って配置される対向壁部を備え、前記充電端子の前記延出部は、前記露出部に連結される第1延出部と、前記第1延出部に連結される第2延出部とを有し、前記第2延出部は、前記露出部と向かい合うように前記第1延出部に対して折り曲げられ、前記対向壁部における前記露出部側の面に支持されるように配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明は、ケースの外壁部において、充電端子が挿し通される挿通孔が形成され、充電端子には、板状に構成されると共に少なくとも一部がケースの外部に露出して配置される露出部と、露出部に連結されると共にケースの内側に延出して配置される延出部と、が設けられている。そして、露出部は、ケースの外壁部に支持され、且つ当該外壁部の壁面に沿うように板面が配置され、延出部は、露出部に対して折り曲げられ、挿通孔を介してケースの内部に延出しており、ケースの外側に、挿通孔を閉塞する閉塞部材が配置されている。
このような構成によれば、挿通孔を介して充電端子をケース内外に配置することができ、外部充電装置との接触が容易な構成を実現しつつ、充電装置からの電力をケース内に供給できるようになる。更に、このように挿通孔を形成すると、防水性の低下が懸念されるが、挿通孔の露出部側については、充電端子の一部(露出部)の板面を、ケース外壁部の壁面に沿うように配置して露出部とケース外壁部との密着性を高め、水等の液体が露出部とケース外壁部の間を通ってケース内に入り込むことを抑えることができる。また、挿通孔において露出部側以外の領域については閉塞部材によって閉塞され、この領域からも水等の液体が入り込みにくくなるため、部品点数を増大させることなく挿通孔付近の防水性を効果的に高めることができる。
【0015】
請求項2の発明では、露出部が、挿通孔から外壁部の壁面に沿って所定方向に延びており、閉塞部材は、挿通孔と露出部の外周縁とを連続的に覆う構成で配置されている。この構成によれば、挿通孔及び露出部を一体的に覆う構成で閉塞部材を配置することができるため、閉塞部材を複雑化することなく、防水性の高い閉塞構造を実現できる。特に、挿通孔における露出部側では、露出部とケース外壁部との密着性を高めつつ、更にその露出部の外周縁付近からの液体の浸入をより確実に遮断することができるため、露出部付近の防水性をより一層高めることができる。
【0016】
請求項3の発明では、ケース内において、外部装置との間で光信号を送受信する光通信素子が設けられ、ケースの外壁部には、光信号を通過させる通過孔が形成されている。そして、閉塞部材は光信号が透過可能な透光部材からなり、且つ通過孔を閉塞する構成で配置されており、通過孔及び閉塞部材を介して光信号をケース内外に導出入可能とされている。この構成によれば、充電端子が設けられた側においてケース内外で光信号の送受信が可能となる。更に、閉塞部材が透光部材として構成され、光信号を通過させる通過孔を閉塞する部材としても兼用されているため、充電端子側で光通信が可能であり且つ防水性を十分確保し得る構成を、部品点数をより少なく抑えて実現できる。
【0017】
請求項4の発明では、閉塞部材が、少なくとも挿通孔の周囲を取り囲む接着部材を介して外壁部と密着している。このようにすると、閉塞部材によって挿通孔を閉塞しつつ、挿通孔の周囲を取り囲むように密着性の高い領域を設けることができるため、挿通孔の周囲において閉塞部材と外壁部との間の隙間から水等の液体が浸入することを確実に遮断することができ、防水性の更なる向上が可能となる。
【0018】
請求項5の発明では、ケースの外壁部が、閉塞部材が接着される接着面を備えた被接着部と、接着面から凹んだ凹部とを備えており、凹部内には、挿通孔が形成されると共に、接着面から段状に奥まった位置に露出部を支持する支持面が形成されている。そして、露出部における支持面側とは反対側の板面の位置が、接着面の位置と揃えられており、露出部の反対側の板面と接着面とに跨るように閉塞部材が接着している。この構成によれば、凹部内に配される露出部の外面(支持面側とは反対側の板面)とその外側の接着面とが段差なく配置されることになり、これらに跨るように閉塞部材が接着されたときに、閉塞部とケース外壁部の間、或いは閉塞部と露出部の間に隙間が生じにくくなる。従って、露出部の外周縁71a及びその外側のケース外壁部付近において閉塞部材を隙間なく確実に接着することができ、防滴性能の一層の安定化を図ることができる。
【0019】
請求項6の発明は、ケースにおいて、外壁部における露出部を支持する支持部分よりもケース内側において、支持部分と向かい合って配置される対向壁部が設けられている。そして、充電端子の延出部は、露出部に連結される第1延出部と、第1延出部に連結される第2延出部とを有し、第2延出部は、露出部と向かい合うように第1延出部に対して折り曲げられ、対向壁部における露出部側の面に支持されるように配置されている。
この構成によれば、ケースの外壁部だけでなく、ケース内の対向壁部によっても充電端子を支持することができるため、ケース内外において、充電端子を適切な位置に配置し易くなり、且つ、より安定的に固定し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、第1実施形態に係る携帯型情報読取装置を概略的に例示する平面図である。
【図2】図2は、図1のA−A断面図である。
【図3】図3(A)は、図1の携帯型情報読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。図3(B)は、情報コード読取部の構成を例示するブロック図である。
【図4】図4は、図2の充電端子付近を拡大して示す断面図である。
【図5】図5は、図1から上ケース及び基板を取り外した状態の充電端子付近の構成を例示する平面図である。
【図6】図6(A)は、充電端子の正面図であり、図6(B)は、図6(A)の充電端子の右側面図であり、図6(C)は、図6(A)の充電端子の斜視図である。
【図7】図7は、充電端子付近の構成を概略的に例示する説明図であり、図7(A)は、充電端子が配置される前の状態の図であり、図7(B)は、図7(A)の状態から充電端子が挿通孔に挿し通された図であり、図7(C)は、図7(B)の状態から接着部材が接着面に接着された図であり、図7(D)は、図7(C)の状態から閉塞部材が接着部材に接着された図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯型情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず、図1〜図3等を参照して第1実施形態に係る携帯型情報読取装置1の全体構成について説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る携帯型情報読取装置を概略的に例示する平面図である。また、図2は、図1のA−A断面図である。図3(A)は、図1の携帯型情報読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図であり、図3(B)は、情報コード読取部の構成を例示するブロック図である。
【0022】
図1に示す携帯型情報読取装置1は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられるものであり、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能を有している。
【0023】
図1及び図2に示すように、携帯型情報読取装置1は、全体的に長手状に構成されており、長手状のケース50によって外郭が構成され、このケース50の内部に各種部品(各種電気部品等)が収容されている。ケース50は、主に上ケース51と下ケース52とから構成され、箱状形態をなしており、例えば樹脂材料などから形成されている。また、下ケース52には電池17を収容する電池収容部を開閉するための着脱可能な電池蓋60が設けられている。
本実施形態では、ケース50の長手方向を前後方向とし、読取口5が形成された側を前方側、それとは反対側を後方側としている。また、ケース50の厚さ方向を上下方向とし、操作ボタン14aや表示装置11が設けられた側を上方側、それとは反対側を下方側としている。また、これら前後方向及び上下方向と直交する方向を幅方向(横方向)としている。なお、図1、図2等では前後方向をX軸方向として示しており、上下方向をY軸方向として示している。また、幅方向(横方向)をZ軸方向として示している。
【0024】
ケース50の前方側には情報コードからの反射光を取り込む読取口5が形成されている。この読取口5は、ケース50の内部に光を取り込みうる開口形状となっており、その開口が透明部材(例えば透明の樹脂部材)によって閉塞された構成をなしている。また、携帯型情報読取装置1には、ケース50から露出する形態で様々な部品が設けられている。例えば、上面側には、表示装置11や、複数個の操作ボタン14a(数字キーや機能キー等)を有するキー操作部14が設けられており、側面側には、読取指示用のトリガスイッチ13などが設けられている。
【0025】
次に、電気的構成について説明する。携帯型情報読取装置1におけるケース50の内部には、図3(A)に示すように、携帯型情報読取装置1全体を制御する制御部10が設けられている。この制御部10は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有しており、メモリ16と協働して情報処理手段として機能している。また、制御部10には、表示装置11、スピーカ12、トリガスイッチ13、キー操作部14、外部インターフェース15なども接続されている。
【0026】
トリガスイッチ13やキー操作部14は、制御部10に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部10は、これらからの操作信号を受けて操作信号の内容に応じた各種制御を行う。表示装置11は、例えば液晶表示器として構成されており、制御部10からの指令を受けて様々な表示動作が行われるようになっている。外部インターフェース15は、外部(例えばホスト装置)との間でのデータ通信を行うためのインターフェースとして構成されており、制御部10と協働して通信処理を行うように構成されている。また、ケース50内には、電源となる電池17や電源部18が設けられている。電池17は、充電可能な二次電池(例えばリチウムイオン電池等)によって構成され、電源部18は、公知の電源回路などによって構成されており、これらによって制御部10や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
【0027】
また、制御部10には、情報コード読取部30が接続されている。この情報コード読取部30は、図3(B)に示すように、CCDエリアセンサ等の受光センサ33、結像レンズ37、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部31などを備えた構成をなしており、制御部10と協働して読取対象Rに付された情報コードC(バーコードや二次元コード)を読み取るように機能する。この情報コード読取部30によって読み取りを行う場合、まず、制御部10によって指令を受けた照明部31から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口5(図2)を通って読取対象Rに照射される。そして、照明光Lfが情報コードC(バーコードや二次元コード)にて反射した反射光Lrは、読取口5を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ37を通って受光センサ33に入射する。読取口5と受光センサ33との間に配される結像レンズ37は、情報コードCの像を受光センサ33上に結像させる構成をなしており、受光センサ33はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ33から出力された受光信号は、画像データとしてメモリ16(図3(A))に記憶され、デコード処理に用いられる。なお、情報コード読取部30には、受光センサ33からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
【0028】
更に、制御部10には、IrDA部20が接続されている。このIrDA部20は、規格化された公知のIrDA通信方式で光無線データ通信を行うインターフェースとして構成されており、発光素子及び受光素子を有する光通信素子41(IrDA通信モジュール)が基板40上に実装された構成をなしている。また、光通信素子41は、図示しない外部装置(IrDA通信部を備えた他の携帯端末やIrDA通信機能を備えた充電装置等)との間で光信号(例えば赤外光信号)を送受信する機能を有しており、ケース50の外壁53に設けられる通過孔55(後述)と対向する位置に配置されている。
【0029】
(特徴的構成)
次に、図2〜図7等を参照し、本実施形態の特徴的構成について詳述する。
なお、図4は、図2の充電端子付近を拡大して示す断面図である。図5は、図1から上ケース及び基板を取り外した状態を例示する平面図である。図6(A)は、充電端子の正面図であり、図6(B)は、図6(A)の充電端子の右側面図であり、図6(C)は、図6(A)の充電端子の斜視図である。図7は、充電端子付近の構成を概略的に例示すると共に、充電端子及び閉塞部材の取り付け工程を説明する説明図である。図7(A)は、充電端子が挿通孔に挿し通される前の状態の図であり、図7(B)は、図7(A)の状態から充電端子が挿通孔に挿し通され、挿通孔内外に配置された様子を示す説明図である。図7(C)は、図7(B)の状態から、更に接着部材が接着面に接着された様子を示す説明図であり、図7(D)は、図7(C)の状態から、閉塞部材が接着部材に接着された様子を示す説明図である。
【0030】
本実施形態に係る携帯型情報読取装置1は、図2に示すように、ケース50内において長手方向一方側寄りに充電可能な電池17を備えている。また、下ケース52の長手方向において電池17が配置された側の一端には、1対の充電端子70が設けられている。そして、充電端子70を介して、ケース50の外部から電力が電池17に供給されるようになっている。さらに、ケース50内には、当該ケース50の長手方向(前後方向)における電池17とキー操作部14の間の位置に、上述の基板40が配置されている。基板40は、ケース50の長手方向一方側であって(長手方向において電池17や充電端子70が設けられた側)ケース50の長手方向に沿うように板面が配置され、上下方向を板厚方向とする構成となっている。なお、図4では、電池17を概略的に示している。
【0031】
ケース50は、上ケース51及び下ケース52のいずれも、一方側が開放した箱状形態をなしており、これら上ケース51及び下ケース52の開放側を接合する形態で組み付けられた構成をなしている。このケース50は、外壁部53により外郭が構成されており、図4及び図7(後述)に示すように、下ケース52側の外壁部53には、充電端子70が挿し通される挿通孔54が左右に対をなして1対形成されている。図7(A)のように、挿通孔54,54のいずれも、外壁部53を貫通する構成で左右に細長に形成されており、いずれも、後述する凹部57の一端寄りに配置されている。より詳しくは、挿通孔54,54のいずれも、矩形状に構成された凹部57,57のそれぞれの下端縁に沿って長手状に形成されている。
【0032】
そして、図4、図5、図7(B)〜(D)に示すように、下ケース52の外壁部53に形成された挿通孔54から、充電端子70の露出部71が、その一部を外部に露出する構成で配置されており、この露出部71が充電器等に設けられる外部端子(図示略)と電気的に接触することで、外部から電池17に電力が供給されるようになっている。なお、本実施形態に係る携帯型情報読取装置1を充電する充電器は、充電端子70と接触可能な外部端子を介して当該携帯型情報読取装置1に充電電流を供給可能な構成であれば公知の様々な構成を用いることができる。
【0033】
また、ケース50の外壁部53には、挿通孔54を閉塞する閉塞部材80が接着されるための接着面56aを備えた被接着部56が形成されている。この被接着部56は、下ケース50の外壁部53における一端部(具体的には下ケース50の長手方向における充電端子70側の一端部)として構成されるものであり、一対の凹部57,57や通過孔55を取り囲む構成で配置され、その外面(接着面56a)が平坦に構成されている。そして、その平坦な接着面56aに接着される構成で、被接着部56に対して閉塞部材80が固定されている。なお、本実施形態では、接着面56aがほぼ前後方向と直交するように被接着部56が形成されている。
【0034】
さらに、下ケース52の外壁部53には、接着面56aから凹んだ構成で凹部57が形成されている。この凹部は、被接着部56から若干窪んだ穴として構成されており、接着面56aから段状に奥まった底部位置には、露出部71を支持する支持面58が形成されている。そして、凹部57内において、支持面58の一端側(下端側)には上述した挿通孔54が形成されており、この挿通孔54を通るように充電端子70が配置されている。充電端子70は、前後方向に延びる第1延出部73に対して、上下方向に延びる露出部71が挿通孔54付近で折り曲げられる構成をなしており、板状の露出部71は、その板面を支持面58に当接させる構成で当該支持面58に沿って配置されている。
【0035】
この支持面58は、接着面56aとほぼ平行に構成され、ケース50の前後方向とほぼ直交する構成をなしており、当該支持面58に沿って露出部71が配置されたとき(図4等)、露出部71における支持面58側とは反対側の板面の位置が、接着面56aの位置と揃う位置に形成されている。より詳しくは、接着面56aを通る仮想平面と略同一平面上に、露出部71における支持面58側とは反対側の板面が配置されるようになっている。
【0036】
さらに、ケース50には、支持面58よりもさらにケース50の内側において、支持面58と向かい合う構成で対向壁部59が形成されている。この対向壁部59は、図4に示すように、下ケース52の下方側から上方側に突出して形成されている。この対向壁部59の上端部は、基板40の下面に隣接しており、対向壁部59の板面は、ケース50の前後方向と略直交する構成で配置されている。そして、このように構成される対向壁部59の後方側の板面によって充電端子70の第2延出部74が支持されるように構成されている。充電端子70は、前後方向に延びる第1延出部73に対し、第2延出部74が略直角に折り曲げられ、この第2延出部74が第1延出部73の前端部から上方側に突出する形態で上下方向に延びている。このように構成される第2延出部74が対向壁部59の板面に当接する構成で支持されている。
【0037】
また、ケース50内には、上述したように、外部装置との間で光信号を送受信する光通信素子41が設けられており、下ケース52の外壁部53には、当該外壁部53を前後に貫通する構成で光信号を通過させる通過孔55が形成されている(図7参照)。具体的には、図7に示すように、左右一対で配置される凹部57,57の幅方向中間位置に通過孔55が形成されており、この通過孔55の前方に隣接する構成で光通信素子41が基板40に実装されている。そしてこの通過孔55を閉塞する構成で、光透過性の閉塞部材80が配置されている。このように構成されることで、当該読取装置1は、通過孔55及び閉塞部材80(後述)を介して光信号をケース50内外に導出入し得るようになっている。
【0038】
充電端子70は、金属板材によって構成(例えば板金加工などによって構成)されており、図6に示すように、露出部71と第1延出部73及び第2延出部74とが一体的に連結した構成をなしている。なお、図6では、1対のうちの一方の充電端子70のみを説明し、他方の充電端子は、当該一方の充電端子70とほぼ左右対称形状をなしているため、詳細な説明は省略する。
【0039】
露出部71は、図4に示すように、挿通孔54から一部が外部に露出すると共に、挿通孔54から外壁部53の壁面に沿って所定方向(上下方向)に延びるように下ケース52に取り付けられている。また、露出部71は、下ケース52の凹部57内に収容され、露出する側とは反対側の板面が支持面58に当接して支持されている。そして、上述したように、露出部71の露出する側の板面(支持面58側とは反対側の板面)の延長面(当該板面を含む仮想平面)上に下ケース52の接着面56aが配置されるように構成されている。
【0040】
第1延出部73は、露出部71とのなす角度が略90度となるように、露出部71に対して折り曲げられて形成されている。また、第1延出部73は、露出部71と同程度の長さになる所定の位置で折り曲げられている。そして、挿通孔54を介してケース50の内部に延出するように配置されている。
【0041】
第2延出部74は、露出部71と向かい合うと共に、第1延出部73とのなす角度が90度よりも若干大きくなるように第1延出部73に対して折り曲げられて形成されている。このように、第2延出部74と第1延出部73とのなす角度が90度よりも若干大きくなるように設定されることで、第2延出部74が対向壁部59に確実に支持されやすい構成となる。また、第2延出部74の上端部一側には、露出部71とは反対側に、上方へ延伸する延伸部75が当該第2延出部74と一体的に形成されている。そして、充電端子70がケース50内に配置されると、この延伸部75は、基板40と電気的に接続されるように構成されている。
【0042】
閉塞部材80は、光信号が透過可能な透光部材(例えば樹脂材料など)によって構成されており、ケース50の外壁部53に形成される被接着部56に収まる程度の大きさに形成されている。そして、閉塞部材80は、図4に示すように、接着部材82を介して被接着部56の接着面56aに接着されている。接着部材82は、後述する図7(C)のように、一対の挿通孔54,54のいずれの周囲をも取り囲む構成で配置されており、閉塞部材80は、一対の挿通孔54,54及び通過孔55の全体に跨る構成でこれら全部を閉塞しており、前記接着部材82を介して外壁部53と密着している。なお、本実施形態では、接着部材82として、両面テープを用いている。両面テープは、防水性を有しており、充電端子70と外壁部53との段差を吸収できる程度の厚さであることが好ましく、発泡ウレタン等から形成されたものを用いることができる。
【0043】
次に、ケース50に対する充電端子70及び閉塞部材80の組み付けについて説明する。まず、図7(A)のような状態(充電端子70、接着部材82、閉塞部材80が取り付けられていない状態)から、下ケース52の内側から挿通孔54を介して充電端子70の露出部71側が挿し通され、当該露出部71が支持面58に支持されるように配置される(図7(B))。これと同時に、第2延出部74が下ケース52の対向壁部59に支持されるように配置される。この状態では、露出部71における支持面58側とは反対側の板面全てが下ケース52の外部に露出している。なお、図7において、光通信素子41については、説明の便宜上、点線で示している。そして、図7(C)に示すように、挿通孔54と露出部71の外周縁71aとを連続的に覆う構成で、接着面56aの形状に合わせて予め加工された接着部材82が接着面56aに貼付される。さらに、図7(D)に示すように、露出部71における支持面58側とは反対側の板面と接着面56aとに跨るように閉塞部材80が接着部材82に接着されて外壁部53と密着し、これにより、両挿通孔54,54の全体と通過孔55の全体が閉塞されることとなる。
【0044】
以上説明したように、本第1実施形態に係る携帯型情報読取装置1では、ケース50の外壁部53において、充電端子70が挿し通される挿通孔54が形成され、充電端子70には、板状に構成されると共に少なくとも一部がケース50の外部に露出して配置される露出部71と、露出部71に連結されると共にケース50の内側に延出して配置される延出部と、が設けられている。そして、露出部71は、ケース50の外壁部53に支持され、且つ当該外壁部53の壁面に沿うように板面が配置され、延出部は、露出部71に対して折り曲げられ、挿通孔54を介してケース50の内部に延出しており、ケース50の外側に、挿通孔54を閉塞する閉塞部材80が配置されている。
このような構成によれば、挿通孔54を介して充電端子70をケース50内外に配置することができ、外部充電装置との接触が容易な構成を実現しつつ、充電装置からの電力をケース50内に供給できるようになる。更に、このように挿通孔54を形成すると、防水性の低下が懸念されるが、挿通孔54の露出部71側については、充電端子70の一部(露出部71)の板面を、ケース外壁部53の壁面に沿うように配置して露出部71とケース外壁部53との密着性を高め、水等の液体が露出部71とケース外壁部53の間を通ってケース50内に入り込むことを抑えることができる。また、挿通孔54において露出部71側以外の領域については閉塞部材80によって閉塞され、この領域からも水等の液体が入り込みにくくなるため、部品点数を増大させることなく挿通孔54付近の防水性を効果的に高めることができる。
【0045】
更に、露出部71が、挿通孔54から外壁部53の壁面に沿って所定方向に延びており、閉塞部材80は、挿通孔54と露出部71の外周縁71aとを連続的に覆う構成で配置されている。この構成によれば、挿通孔54及び露出部71を一体的に覆う構成で閉塞部材80を配置することができるため、閉塞部材80を複雑化することなく、防水性の高い閉塞構造を実現できる。特に、挿通孔54における露出部71側では、露出部71とケース外壁部53との密着性を高めつつ、更にその露出部71の外周縁71a付近からの液体の浸入をより確実に遮断することができるため、露出部71付近の防水性をより一層高めることができる。
【0046】
更に、ケース50内において、外部装置との間で光信号を送受信する光通信素子41が設けられ、ケース50の外壁部53には、光信号を通過させる通過孔55が形成されている。そして、閉塞部材80は光信号が透過可能な透光部材からなり、且つ通過孔55を閉塞する構成で配置されており、通過孔55及び閉塞部材80を介して光信号をケース50内外に導出入可能とされている。この構成によれば、充電端子70が設けられた側においてケース50内外で光信号の送受信が可能となる。更に、閉塞部材80が透光部材として構成され、光信号を通過させる通過孔55を閉塞する部材としても兼用されているため、充電端子70側で光通信が可能であり且つ防水性を十分確保し得る構成を、部品点数をより少なく抑えて実現できる。
【0047】
更に、閉塞部材80が、少なくとも挿通孔54の周囲を取り囲む接着部材82を介して外壁部53と密着している。このようにすると、閉塞部材80によって挿通孔54を閉塞しつつ、挿通孔54の周囲を取り囲むように密着性の高い領域を設けることができるため、挿通孔54の周囲において閉塞部材80と外壁部53との間の隙間から水等の液体が浸入することを確実に遮断することができ、防水性の更なる向上が可能となる。
【0048】
また、ケース50の外壁部53が、閉塞部材80が接着される接着面56aを備えた被接着部56と、接着面56aから凹んだ凹部57とを備えており、凹部57内には、挿通孔54が形成されると共に、接着面56aから段状に奥まった位置に露出部71を支持する支持面58が形成されている。そして、露出部71における支持面58側とは反対側の板面の位置が、接着面56aの位置と揃えられており、露出部71の反対側の板面と接着面56aとに跨るように閉塞部材80が接着している。この構成によれば、凹部57内に配される露出部71の外面(支持面58側とは反対側の板面)とその外側の接着面56aとが段差なく配置されることになり、これらに跨るように閉塞部材80が接着されたときに、閉塞部とケース外壁部53の間、或いは閉塞部と露出部71の間に隙間が生じにくくなる。従って、露出部71の外周縁71a及びその外側のケース外壁部53付近において閉塞部材80を隙間なく確実に接着することができ、防滴性能の一層の安定化を図ることができる。
【0049】
更に、ケース50において、外壁部53における露出部71を支持する支持部分よりもケース50内側において、支持部分と向かい合って配置される対向壁部59が設けられている。そして、充電端子70の延出部は、露出部71に連結される第1延出部73と、第1延出部73に連結される第2延出部74とを有し、第2延出部74は、露出部71と向かい合うように第1延出部73に対して折り曲げられ、対向壁部59における露出部71側の面に支持されるように配置されている。
この構成によれば、ケース50の外壁部53だけでなく、ケース50内の対向壁部59によっても充電端子70を支持することができるため、ケース50内外において、充電端子70を適切な位置に配置し易くなり、且つ、より安定的に固定し易くなる。
【0050】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0051】
上記実施形態では、充電端子70の露出部71がケース50の外壁部53に直接支持される構成を示したが、露出部71と外壁部53との間に接着部材82等の部材を介在させてもよい。
【0052】
上記実施形態では、閉塞部材80が透光部材から構成される例を示したが、閉塞部材80とは別体で透光部材を設けるようにしてもよい。
【0053】
上記実施形態では、接着部材82として両面テープを用い接着面56aに貼付する構成を例示したが、これに限らず、例えば、接着部材として接着剤を用い接触面56aに塗布する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1…携帯型情報読取装置
17…電池
41…光通信素子
50…ケース
51…上ケース
52…下ケース
53…外壁部
54…挿通孔
55…通過孔
56…被接着部
56a…接着面
57…凹部
58…支持面
59…対向壁部
70…充電端子
71…露出部
71a…外周縁(露出部の外周縁)
73…第1延出部(延出部)
74…第2延出部(延出部)
80…閉塞部材
82…接着部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電可能な電池と、
前記電池を収容するケースと、
前記ケースの外部からの電力を前記電池に供給する経路をなす充電端子と、
を備えた携帯型情報読取装置であって、
前記ケースの外壁部には、前記充電端子が挿し通される挿通孔が形成され、
前記充電端子には、板状に構成されると共に少なくとも一部が前記ケースの外部に露出して配置される露出部と、前記露出部に連結されると共に前記ケースの内側に延出して配置される延出部と、が設けられ、
前記露出部は、前記ケースの前記外壁部に支持され、且つ当該外壁部の壁面に沿うように板面が配置され、
前記延出部は、前記露出部に対して折り曲げられ、前記挿通孔を介して前記ケースの内部に延出しており、
前記ケースの外側に、前記挿通孔を閉塞する閉塞部材が配置されていることを特徴とする携帯型情報読取装置。
【請求項2】
前記露出部は、前記挿通孔から前記外壁部の壁面に沿って所定方向に延びており、
前記閉塞部材は、前記挿通孔と前記露出部の外周縁とを連続的に覆う構成で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項3】
前記ケース内には、外部装置との間で光信号を送受信する光通信素子が設けられ、
前記ケースの前記外壁部には、前記光信号を通過させる通過孔が形成されており、
前記閉塞部材は前記光信号が透過可能な透光部材からなり、且つ前記通過孔を閉塞する構成で配置されており、
前記通過孔及び前記閉塞部材を介して前記光信号を前記ケース内外に導出入可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項4】
前記閉塞部材は、少なくとも前記挿通孔の周囲を取り囲む接着部材を介して前記外壁部と密着していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項5】
前記ケースの前記外壁部は、前記閉塞部材が接着される接着面を備えた被接着部と、前記接着面から凹んだ凹部とを備え、
前記凹部内には、前記挿通孔が形成されると共に、前記接着面から段状に奥まった位置に前記露出部を支持する支持面が形成され、
前記露出部における前記支持面側とは反対側の板面の位置が、前記接着面の位置と揃えられており、
前記露出部の前記反対側の板面と前記接着面とに跨るように前記閉塞部材が接着していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項6】
前記ケースは、前記外壁部における前記露出部を支持する支持部分よりもケース内側において、前記支持部分と向かい合って配置される対向壁部を備え、
前記充電端子の前記延出部は、前記露出部に連結される第1延出部と、前記第1延出部に連結される第2延出部とを有し、
前記第2延出部は、前記露出部と向かい合うように前記第1延出部に対して折り曲げられ、前記対向壁部における前記露出部側の面に支持されるように配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−248825(P2011−248825A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124149(P2010−124149)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】