説明

携帯型証印読み取り機のためのMMSテキストメッセージ

【課題】証印読み取り装置及び証印読み取り機を動作させる方法を提供する。
【解決手段】読み取り機システムを動作させる方法は:組織において情報担持媒体を読み取るように構成された携帯型読み取り機を確立して、組織からテキストメッセージ通信を受け取ること;読み取り機によって、組織における情報担持媒体を読み取ること;及び、情報担持媒体を読み取った後に組織が特定の通知要求の必要性を認識する場合に、組織から読み取り機のGUI上で、組織における読み取り機のオペレーターへ少なくとも1つのテキストメッセージ通信を送信することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[001]本発明は、証印読み取り装置、及びより具体的には証印読み取り機を動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[002]証印(目印、標識、インディシウム、indicium(indicia))読み取り装置(スキャナー、レーザースキャナー、画像読み取り機、証印読み取り機などとも呼ばれる)は、通常、印刷又は表示された、情報を担持する証印(information bearing indicia、IBI)(シンボル、コード(記号、symbology)、バーコードなどとも呼ばれる)によって表されるデータを読み取る。例えば、1つの種類のシンボルは、機械読み取り可能な形式でデータの要素を表すために、特定の方法で配置される矩形のバー及びスペースのアレイである。証印読み取り装置は、通常、シンボル上に光を送信し、バーコードシンボル又は証印から散乱され及び/又は後方に反射された光を受信する。受信された光は、シンボルによって表されるデータを抽出するために信号処理及び/又は画像処理を行うプロセッサーによって解釈される。光学的な証印読み取り装置は、通常、可視光又は赤外光を利用する。レーザー証印読み取り装置は、通常、送信されるレーザー光を利用する。
【0003】
[003]一次元の(1D)証印読み取り機は、バー及びスペースの幅において、単一の軸に沿って符号化されるデータを読み取ることにより特徴づけられ、その結果、シンボルがその軸に沿って十分に高い解像度でサンプリングされるならば、そのようなシンボルはその軸に沿った単一の走査から読み取ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[004]単一のバーコードシンボル中のより大きな量のデータの符号化を可能にするために、符号化されたデータを、各々がそれぞれの1Dバーコードパターンを含む複数の行に分割し、そのうちのいくつか又はすべてがスキャンされ復号化されて、完全なメッセージを形成するように一緒にリンクされなければならない、多数の1Dの積み重ねられたバーコード記号(bar code symbologies)が開発されている。走査は、いまだに、1次元のみにおいては比較的より高い解像度を必要とするが、第2の次元における異なる位置での複数の線形走査が、全体のシンボルを読み取るために必要とされる。
【0005】
[005]画像ベースの読み取りを必要とし、1Dコードより大きなデータ密度及びキャパシティを提供する、2次元の(2D)行列コードとして知られるバーコード記号のクラスが開発されている。2D行列コードは、グラフィカルなファインダー、方向(幾何学的配置)及び参照構造を伴う、規則的な多角形の行列内の暗いデータ要素又は明るいデータ要素としてデータを符号化する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[006]しばしば、証印読み取り機は、本質的にポータブルであってもよいしワイヤレスであってもよく、それによって、さらなる柔軟性をもたらす。これらの状況では、そのような読み取り機は、端末内に集められたデータが無線リンクを介して配線で接続されたバックボーン上に位置するホストコンピューターに通信する、無線ネットワークの一部を形成する。例えば、読み取り機はリモートコンピューターと通信するために無線機又はトランシーバーを含んでもよい。
【0007】
[007]そのようなシステムに関する試みが、それらの多様性、実用性及び効率性を改善する継続的な開発につながった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】[008]例示的な証印読み取り機システムのブロック図である。
【図2】[009]例示的な証印読み取り機の単純化された概略ブロック図である。
【図3】[0010]証印読み取り機を動作させるための例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0011]ここでは、添付の図面に示される例示的な実施例に対して言及がなされる。他の実施例は様々な形式であってもよく、例示的な実施例は本明細書に記載される実施例に限定されるものとして解釈されるべきではない。より正確に言えば、本開示が徹底した完全なものとなり、当業者に対して範囲、構造、動作、機能及び可能な適用可能性を十分に伝えるように、これらの代表的な実施例は詳細に記載される。可能であればどこにおいても、同一の又は類似の部分を参照するために、同じ参考番号が図面の全体にわたって使用される。本明細書において使用される「スキャン」又は「走査」なる用語は、情報を担持する証印(又はシンボル)からデータを読み取ったり抽出したりすることを指す。本明細書において使用される画像化という用語は、電子画像をとること又は作成することを指す。
【0010】
[0012]例示的な方法は、所望の結果につながる一連のステップ又は動作であると考えられてもよく、ソフトウェアとして実施されてもよい。あたかも単一のプログラムによって具体化されるかのようにそのようなソフトウェアについて説明することが便利であると分かっているが、ほとんどの実施例はソフトウェアの個別の(及びいくつかはさほど別々でない)一部の中に、記載された機能を分散させる。これらの部分はしばしば、「プログラム」、「オブジェクト」、「関数」、「サブルーチン」、「ライブラリー」、「.dlls」、「API」、及び「手続き」などの専門用語を使用して記載される。これらの用語の1つ又は複数は本明細書においてサポートされるが、本発明を記載された構成に限定する意図はない。
【0011】
[0013]一般に、本発明の方法の一連のステップは、物理量の物理的な操作を必要とする。これらの量は、格納され、転送され、組み合わせられ、比較され、又はその他の方法で操作されることができる、光学的信号、電気的信号又は磁気的信号の形式をとる。当業者は、これらの信号を「ビット」、「値」、「要素」、「シンボル」、「文字」、「画像」、「用語」、「数」などと都合よく呼ぶ。これら及び類似の用語が適切な物理量と関連付けられるべきものであり、これらの量に適用された便利なラベルにすぎないことが認識されるべきである。
【0012】
[0014]本明細書において記載されたソフトウェアに関して、当業者であれば、本明細書において概説された方法を行うソフトウェアを作成するための様々なプラットフォーム及び言語が存在することを認識するであろう。当業者であれば、また、正確なプラットフォーム及び言語の選択が、しばしば、構築される実際のシステムの仕様によって指示され、その結果、1つの種類のシステムのために機能し得るものが別のシステム上では効率的でないかもしれないということを認識するであろう。本明細書において記載された方法がコンピューター上のソフトウェア又はDSP(デジタル信号プロセッサー)として実行されることに限定されないが、ハードウェアプロセッサーで実施されてもよいこともまた、理解されるべきである。例えば、方法はASICにおいてHDL(ハードウェア設計言語)によって実施されてもよい。
【0013】
[0015]図1は例示的な走査システムを示し、情報を担持する証印(IBI)が存在する場合に複数の証印(目印、標識、インディシウム、indicium(indicia))読み取り機112が操作され利用される。証印読み取り機は固定されても又は携帯型であってもよく、IBIからデータを抽出するための、送信されるレーザー光を利用するレーザー証印読み取り装置(もしくはレーザースキャナー)又は画像取り込み装置を利用する光学的な証印読み取り装置のいずれかであってもよい。
【0014】
[0016]レーザー走査システムの例示的な実施例は、中心に配置された両側の回転ミラー又は中央のスピナー、第1及び第2の偏向器(デフレクター)又は指向性のミラー、第1及び第2の揺動ミラー、及び複数のパターンミラーを含む。走査システム及び上記のコンポーネントは、固定又は固定されたハウジング80に取り付けられてもよく、パターンミラーは、2つの走査パターンを共通の走査フィールドへ向かう異なる方向に向けるように配置され調整されてもよい。例示的な固定の又は固定されて取り付けられたリテールスキャナーは、製品の底面又は側面に配置され得る製品上のバーコード目標を読み取るために単一の共通の走査フィールドを見る、垂直及び水平のレーザー出力ウィンドウ81及び83の両方を、それぞれ組み合わせてもよい。
【0015】
[0017]オペレーターは、収集されるべきIBI、データ形式、テキスト又は他のデータを含む目標に携帯型の証印読み取り機112を向けて、IBIの走査を活性化するためなど、読み取り機の完全な又は部分的な動作を制御するために、証印読み取り機上のボタン又はトリガー115を作動させてもよい。IBI又はデータ形式は、1Dバーコード、2Dバーコード、1Dの積み重ねられたバーコード、ロゴ、グリフ、カラーコードなどの、機械読み取り可能である、もともと機械が生成したコードでもよい。
【0016】
[0018]例示的な証印読み取り機112は、携帯型スキャナー、ポータブルデータ端末(PDT)、携帯情報端末(PDA)、モバイル装置などのモバイル装置であってもよい。ポータブルデータ端末、すなわちPDTは、通常、無線送信(WLAN又はWWAN)によってデータを入力したり取り出したりするのに使用することができ、また、店舗、倉庫、病院、又は遠隔地からデータベースにアクセスするフィールドにおいて使用される証印読み取り機として機能することができる、電子装置であってもよい。パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)は、個人用の手帳として通常使用される携帯用装置であり、計算、時計及びカレンダーとしての使用、コンピューターゲームをすること、インターネットにアクセスすること、電子メールの送受信、ラジオやステレオとしての使用、ビデオ録画、ノートの記録、アドレス帳としての使用、スプレッドシートとしての使用など、多くの用途を有する。例示的な証印読み取り機はタッチスクリーンディスプレイ116などのグラフィックユーザーインターフェース(GUI)を有してもよい。例示的な証印読み取り機112は、携帯型であるように構成されたハウジング117内に多くのサブシステムを有してもよい。例えば、読み取り機は取手部(ハンドル部分)111を有してもよい。
【0017】
[0019]例示的な証印読み取り機は、直接的に又は充電ステーションもしくは充電基地を介して、キャッシュレジスター、顧客ステーション又は従業員ステーション又はローカルホスト/サーバー122などの、ローカルのトランザクション(取引)処理システム140に対して(有線又は無線で)通信してもよい。例示的なローカルサーバー122又は証印読み取り機112はネットワーク120及び/又はリモートサーバー/ウェブサーバー134と通信してもよい。
【0018】
[0020]図2を参照すると、例示的な証印読み取り機112は、目標T上の証印を読み取るレーザー走査エンジン380又はレーザー走査読み取り機システムなどの、多くの例示的なサブシステムを含んでもよい。レーザー走査読み取り機システムは、目標T上に走査パターンを投影するために振動又は回転するスキャンミラー392へレーザー光線を向ける、折り畳みミラー390上に導くことができる、レーザー光線を生成するレーザー発生器388を制御するためのレーザー制御器384を含んでもよい。レーザー走査パターンは、目標から反射されて、レーザー光パスフィルター396、フォトダイオード400、増幅器404及びデジタイザー408を含む受信パスへとスキャンミラー392によって方向を変えられてもよい。
【0019】
[0021]レーザー光は、空間的にコヒーレントな、発散が狭く低い光線として記載されてもよい。
[0022]デジタイザー408は、フォトダイオードによって出力されるアナログ信号を、目標から反射される光を表すデジタル信号へと変換してもよい。
【0020】
[0023]例示的なレーザースキャナーは、光源としてレーザービームを使用し、IBIにわたってレーザービームを前後に走査するために往復運動するミラー又は回転するプリズムのいずれかを使用する。1つ又は複数のフォトダイオードがバーコードから反射して戻される光の強度を測定するために使用される。読み取り機によって放射された光はデータパターンによって明るさを急激に変化させられてもよく、フォトダイオード受信回路は、同一の変調されたパターンを備えた信号のみを検出するように設計されてもよい。
【0021】
[0024]例示的な光検出器又は光センサーは、入射光エネルギーを、IBIから反射される光を表す出力信号となり得る電荷へと変換する1つ又は複数のフォトダイオードで構成されてもよい。光検出器の出力は、IBIの復号化を含む、下流でのさらなる処理における使用に対して信号を適切に調整するために、1つ又は複数の機能又はアルゴリズムを利用して処理されてもよい。
【0022】
[0025]例示的な証印読み取り機112は、目標T上の証印を読み取る1つ又は複数の光学画像エンジン(画像証印読み取り機システム又は光学走査エンジン)610を含んでもよい。取得された画像内にあるIBIを検出して復号化するために、光学画像エンジンは、画像を取得して読み取る。光学画像証印読み取り機システムは、照明パターンの形式のインコヒーレント光のビーム又はパターンでIBIを照らす1つ又は複数の照明光源618、及びその上にIBIを有する目標Tから反射された光をそれを表す出力信号へと変換する画像センサー626を含んでもよい。画像センサーの出力信号は、IBIの復号化を含む、下流でのさらなる処理における使用に対して信号を適切に調整するために、1つ又は複数の機能又はアルゴリズムを利用して処理されてもよい。
【0023】
[0026]例示的な画像センサーは、目標から反射された光又は他の電磁エネルギーを変換し、それを表す出力信号を提供する。画像センサーは、広範囲のシャッターモード又はフルフレームシャッターモードで動作するか、又は代替的に回転シャッターモードで動作するように構成された画素のアレイであってもよい。それは、CCD、CMOS、NMOS、PMOS、C1D、CMD、後方照射される技術のうちの任意のものにおいて実施される、カラーの、モノクロの又は単色の2D固体画像センサーであってもよい。読み取り機は、進行性の(progressive)走査モード又はインターリーブ走査モードのうちのいずれかで動作してもよい。画像センサーは、入射光エネルギーを電荷に変換する光検知可能なフォトダイオード(又は画素)のアレイを含んでもよい。多くの固体画像センサーはまた、画像データのフルフレームの領域が処理されることを可能にする。
【0024】
[0027]ハウジングによりサポートされた他の例示的な読み取り機サブシステム又はコンポーネントは、1つ又は複数のローカル又は搭載されたプロセッサー170、ローカルメモリー172、バッテリー218、ディスプレイ116、キーパッド214及び無線通信モジュール180を含んでもよい。サブシステムは、1つ又は複数のバス168、データ線又は他の信号もしくはデータ通信形式を介して通信してもよい。証印読み取り機は、1つ又は複数のホストプロセッサー118、ローカルホスト/サーバー122、ローカルメモリー166、ネットワーク120又はリモートサーバー・ホスト/サーバー134と通信してもよい。
【0025】
[0028]通信モジュール180は、画像読み取り機112から他の証印読み取り機又はサーバー/遠隔プロセッサー134などの他のシステムへの通信リンクを提供してもよい。
[0029]プロセッサーは、基板に搭載されてもよいし、又は他のサブシステムを備えたハウジング内に配置されてもよい。プロセッサー及び読み取り機の機能の詳細は、ファームウェア、リモート又はローカルメモリーに格納することができるある構成設定(configuration setting)もしくはデータによって、又はそれに基づいて、決定することができる。構成設定は格納されたパラメーターテーブルとして配置されてもよい。
【0026】
[0030]例示的なプロセッサーは、複数の従来のMCUベースのシステムコンポーネントを1つのシングル・チップ・プログラマブルデバイスで置き換えるように設計されたオンチップ制御装置を備えた混合信号アレイであってもよい。それは、アナログ及びデジタル論理の設定可能なブロックのほか、プログラマブルな相互接続を含んでもよい。
【0027】
[0031]読み取り機中のサブシステムは、1つ又は複数のバス168、データ線又は他の信号もしくはデータ通信形式によって接続されてもよい。例示的な形式は、2線式インターフェース(TWI)、専用データバス、RS232インターフェース、USBなどのIC間バスであってもよい。
【0028】
[0032]プロセッサーは、ファームウェアとデータを格納するために所定の量のメモリーを含んでもよい。ファームウェアは、ソフトウェアプログラムであってもよいし、又は、どのようにプロセッサーが動作し他のハードウェアと通信するかについての必要な命令を提供する、プロセッサーに埋め込まれたか又はプロセッサーにプログラムされた命令の組であってもよい。ファームウェアはバイナリー画像ファイルとしてプロセッサーのフラッシュメモリー(ROM)に格納されて、消去されたり書き換えられたりしてもよい。更新できるものでない限りは、同じままであるので、ファームウェアは、「半永久的である」と考えられてもよい。このファームウェアの更新又はロードはデバイスドライバーによって扱われてもよい。
【0029】
[0033]プロセッサーは多くの機能動作を行うために利用されてもよく、それは多くの関連するステップの実行を含むことができ、その詳細は、RAM、ROM、EEPROMなどの多くの種類のメモリーのうちの任意の1つであり得るファームウェア又はメモリーに格納された、ある構成設定によって、又はそれに基づいて決定されてもよい。さらに、いくつかのメモリー機能は、プロセッサーの一部として提供されるメモリーに格納されてもよい。
【0030】
[0034]プロセッサーの例示的な機能は、走査エンジンの動作を制御すること、復号化機能及びオペレーターインターフェース機能であってもよい。オペレーティング・ソフトウェアは、そのような機能についてプロセッサーを外見的には同時に又はマルチタスクロールで動作させるために利用されてもよい。例示的な画像読み取り機オペレーティング・ソフトウェア・アーキテクチャーは処理又は実行のスレッドへと組織されてもよい。
【0031】
[0035]例示的な走査及び復号化機能を実行又は制御するプロセッサー、メモリー及び関連する回路は、走査エンジン内に提供されてもよいし、又は読み取り機のハウジング内に配置される関連する回路基板上に提供されてもよい。復号化とは、光検出器の出力信号に含まれている機械読み取り可能なコードの解釈について記述するために使用される用語であってもよい。
【0032】
[0036]プロセッサーの例示的な機能は、目標又は取得された画像内に提供される機械読み取り可能なコードを復号化することであってもよい。1次元のコードは、非常に大きなものから非常に小さいものまで、コード128、5のうちのインターリーブされた2、コーダバー(Codabar)、コード93、コード11、コード39、UPC、EAN、MSI又は他の1Dコードを含んでもよい。積み重ねられた1Dコードは、PDF、コード16K、コード49又は他の積み重ねられた1Dコードを含んでもよい。2Dコードは、アズテック(Aztec)、データ行列、最大コード、QRコード又は他の2Dコードを含んでもよい。
【0033】
[0037]走査ルーチンに対してユーザー選択可能な又は工場での選択が可能な関係において実行できる復号化の動作は、パラメーター又は構成設定によって管理されてもよい。走査パラメーター及び復号化パラメーターの組み合わせは、読み取り機が使用する走査−復号化関係又はモードをともに定義する。2つの例示的なモードは連続的であってもよいし又は不連続であってもよい。連続モード(連続走査モード、連続ストリーミングモード、ストリーミングモード、接近(fly-by)走査モード、オンザフライ走査モード又はプレゼンテーションモードとも呼ばれる)において、読み取り機は固定の方法で保持されてもよく、(パッケージ上に配置されたシンボルなどの)目標が読み取り機によって渡される。連続モードにおいて、読み取り機は、次々に(順次)連続的な走査をし、連続的に復号化するか又はいくつかもしくはすべての走査された目標を復号化するよう試みる。不連続のモードは、走査及び/又は復号化が停止するモードであってもよいし、又は再開するために単一のプルトリガー115を行うこと、タイムアウトもしくは成功した読み取りなどの作動イベントによって中断され開始されてもよい。不連続のモードにおける読み取り機の例示的な利用は、ハンドヘルド動作を介するものであってもよい。証印読み取り機がもはや動作されなくなれば、復号化は停止する。シンボルが存在し得ることをオペレーターが知っているので、通常、不連続のモードが開始されてもよい。
【0034】
[0038]例示的な証印読み取り機は、ある読み取り機設定又は読み取り機構成設定を格納するためにメモリー又はファームウェアを使用してもよい。例示的な構成設定は、距離の走査、トリガー機能、走査入力に基づく所定のバーコード出力データ、連続走査モード、不連続走査モード、復号化するモードもしくはルーチン、I/O構成、コード使用可能性、出力インターフェース機能、最小/最大コード文字長、走査エンジン選択、照明機能、プロセッサーの機能的な動作に影響する設定、どのコードが処理のために有効にされるか、照準動作(aimer operation)、エンジン方向、照明、光センサー機能、ソフトウェア制御、販売追跡もしくは保証追跡、読み取り機の能力などから選択されてもよい。
【0035】
[0039]読み取り機及びホストシステムは、互いの中の構成設定又はファームウェアなどのデータを自動的に問い合わせて通信する能力を備えていてもよい。読み取り機が同じ改訂で動作しており同じ構成設定を有することを保証するために、ファームウェアをホストから読み取り機へ更新すること及び構成設定を複製することが人間の介在なしに行われてもよく、ユーザーのフラストレーション、ダウンタイムを低減し、データの完全性及び効率を増加させる。
【0036】
[0040]所定の時間間隔において、ホストシステムは、ファームウェア改訂、構成設定などの様々な情報をブロードキャストしてもよい。次いで、ホストは、より新しいファイルをダウンロードし、活動していない時間中、読み取り機を更新してもよい。読み取り機は、ある構成設定を格納するために、搭載されたメモリー又はファームウェア・フラッシュ・メモリーを使用してもよい。
【0037】
[0041]読み取り機は、シリアルコマンドを使用して、直列の接続を介して構成されてもよい。グラフィックユーザーインターフェース(GUI)は、視覚的なメニュー又は類似のそのような製品などの、シリアルコマンドを作成するか読み取るために利用されてもよい。これは、直接的に又は(インターネットなどの)ネットワークを介して、リモートコンピューターに光学読み取り装置を接続し、リモートコンピューターにソフトウェアの更新を提供させることにより、ローカルに又は遠隔で行うことができる。
【0038】
[0042]ソフトウェアの更新は、1つの読み取り機から、おそらくは異なるメーカーの新たな又は他の読み取り機への移行に必要かもしれない。取り換えられる読み取り機の構成が取って代わる装置の構成と一致し得る場合、更新は単純化されてもよい。
【0039】
[0043]読み取り機のソフトウェアが取り換えられる場合、読み取り機は、メモリー中の構成設定情報を自動的に読み出し、ソフトウェアが異なる制御方法又は異なる復号化方法などを適応させて使用することを可能にする能力を有してもよい。
【0040】
[0044]更新のための例示的な実施例は、シリアル通信を介して目標読み取り機装置(取り換えられるもの)からデフォルトでない構成設定を読み出し、次いで、取り換え後の装置へ同じ又は等価な設定を伝えるために、PCベースのソフトウェアツールを提供することであってもよい。これは、直接的な構成マッピング方法、すなわち、(古い)装置A上の構成設定を読み出して(新たな)装置Bへそれらを伝えることであると考えられてもよい。
【0041】
[0045]別の例示的な実施例は、目標読み取り機(取り換えられるもの)から既知の情報担持証印についての出力走査データを分析し、それを取り換え後の読み取り機からの出力走査データと比較する、PCベースのソフトウェアツールを提供することであってもよい。ソフトウェアツールは、既存の装置がスキャンされたデータの2つの組の間の違いに基づいてどのように構成され得るかを解釈することができる。置換後の読み取り機の構成設定の補間の後、ソフトウェアツールは、古い読み取り機又は置換後の読み取り機と一致するように置換後の読み取り機を構成する。これは間接的なマッピングと考えることができ、ソフトウェアツールは、メモリー又はファームウェアからの直接的な読み出しによるのではなく、その動作から既存の装置の内部設定を補間する。
【0042】
[0046]一方の例示的な実施例は、視覚的なメニューなどのブラウザーに依存しない(cross-browser)クライアント側のDHTMLメニュービルダーと統合されてもよい。読み取り機の構成は一度読み出されてもよく、次いで、無線もしくはネットを介した構成ユーティリィティ、ハードコピーもしくはビデオディスプレイメニュー、又は他の適切な手段を使用して、何度も伝播されてもよい。
【0043】
[0047]ユーザーは、リモート更新システムを利用して1つ又は複数の格納された構成設定又は構成設定データを更新してもよいし置き換えてもよく、これは、直接的に又は(インターネットなどの)ネットワークを介して、リモートプロセッサーに読み取り機を接続することにより行うことができる。適切なソフトウェアによって、リモートプロセッサーは、読み取り機からソフトウェア設定などのある構成設定を読み取るようにプログラムされてもよい。リモートプロセッサーは、構成設定データを読み取り、更新又は新たなソフトウェアをダウンロードする場合にそのデータを利用することができる。オペレーターはソフトウェアの更新についてリモートプロセッサーから要求してもよい。その要求は、光学読み取り機上に存在する現在のソフトウェア設定を読み取って適切な更新又は置換ソフトウェアを決定することができる一方のコンピューターによって受信される。あるバーコード記号の種類は、設定に使用されるようにそれらを識別する特別なデータコードワード又は特性を有する。これらのコードワード又は特性を利用して作成されるバーコードは、一般に、構成バーコード、メニューバーコード(menuing bar codes)、又はメニュー情報担持証印(IBI)と呼ばれる。通常、走査装置は、特にその装置を構成するために使用される構成バーコードを内部に有するマニュアルを備える。構成バーコードに含まれるデータは、どの設定を処理すべきか及びその設定のためにどの値をロードすべきかを識別するために使用することができる。いくつかの場合には、設定が非常に大きい範囲の許容値を有する場合、1つが設定を処理し1つ又は複数の他のものが値を定義する、いくつかの構成バーコードが、設定を構成するために連続して走査される。
【0044】
[0048]本明細書において記載されるように、POTスキャナーは、装置を制御し他の装置及びシステムと通信するための能力を含む、オペレーターにとってのいくつかの利点を生む、LCDディスプレイを組み込んでもよい。
【0045】
[0049]テキストメッセージ又は携帯のメールは、固定回線のモバイル装置又はモバイル装置と固定装置又は携帯装置との間のネットワークを介した簡潔に書かれたメッセージの交換を指す。当該用語は、ショートメッセージサービス(SMS)並びに画像、動画及び音声コンテンツを含むメッセージ(マルチメディアメッセージサービス又はMMSメッセージとして知られる)を使用して送信されるメッセージを指す。マルチメディアメッセージサービスは、写真、ビデオなどを含むので、SMS(ショートメッセージサービス)とは異なる。テキストメッセージの送信者はテキスター(携帯メールを送信する人)として知られ、サービス自体は地域に依存した異なる口語表現を有するが、北米、インド、オーストラリア、フィリピン及び英国においてテキストと呼ばれ、ほとんどのヨーロッパにおいてSMSと呼ばれ、中東及びアジアにおいてTMS又はSMSと呼ばれるにすぎない。
【0046】
[0050]テキストメッセージは、モバイル装置のために製品及びサービスを注文すること、コンテストに参加することなど、自動化されたシステムと対話するために使用されてもよい。広告主及びサービスプロバイダーは、販促、支払い期日及び他の通知に関してモバイル装置のユーザーに通知するためにテキストを使用する。
【0047】
[0051]モバイル装置によるテキストメッセージ又はモバイル装置は、アルファベットのすべての26個の文字及び10個の数字、つまりテキストの送信者によって送信されるか又はテキストの受信者によって受信されるべきアルファベットと数字のメッセージ又はテキストを含む。
【0048】
[0052]MMSは、WAPプロトコルを使用して、無線ネットワークを介して、グラフィックス、ビデオクリップ、音声ファイル及びショートテキストメッセージを送信する蓄積交換方法であってもよい。キャリアは、システム上で提供されるものを実施するために、MMSセンター(MMSC)と称される特別なサーバーを配置する。MMSはまた、装置がEメールアドレスに電子メールを直接送信できる場合に電子メールのアドレス指定をサポートする。MMSはスキャナーとPOTスキャナー、モバイル装置、PDT、PDAなどの走査モバイル装置との間の通信に使用されてもよい。
【0049】
[0053]MMSメッセージは、モバイル装置ネットワーク中のモバイル装置を介して送信される、テキスト、音声、ビデオ、様々な他のマルチメディアコンテンツを含むマルチメディアメッセージを指す。
【0050】
[0054]MMSメッセージは、長さ160文字又は70文字までのテキストメッセージにのみ限定され得るSMS送信のキャパシティを拡張する。それらの拡張されたコンテンツのために、MMSメッセージはSMSメッセージとは異なって送信される。送信装置は、最初にメッセージを符号化し、次いでそれをMMSセンター(MMSC)へ転送する。MMSCは、受信者装置にメッセージを通知する。受信者装置はMMSCからコンテンツをダウンロードし、コンテンツを表示する。それらのスクリーンが単にテキストを示してもよいので、いくつかのモバイル装置はMMSコンテンツを表示することができない。受信者装置がメッセージを示すことができない場合、MMSCはURL(ウェブページのアドレス)を含むテキストメッセージを送信し、MMSメッセージは開かれて見ることができる。
【0051】
[0055]MMSメッセージは異なるメディアから送信されるように互換性があってもよい。GSMモバイル装置に加えて、MMSサービスは、専門のMMSゲートウェイがMMSを転送することを可能にする。企業は、それらのシステムへMMSゲートウェイソフトウェアをインストールすることにより、自動化されたMMS送信を使用する。そのようなソフトウェアはSMSコンテンツ及びMMSコンテンツの両方を送信するのに適していてもよい。
【0052】
[0056]MMSゲートウェイは、GPRSリンクを設定し、MMSCからMMSメッセージをダウンロードする。ダウンロードが生じるとき、独自のメッセージIDがメッセージに割り当てられてもよい。入ってくるMMSメッセージがJPG図及びとGIF図、WAVファイル及びTXTコンテンツなどの個々のファイルから作られることを知ることは重要である。それらはIDを備えたメッセージの添付ファイルであり、メッセージと同じダウンロード・ディレクトリーに保存される。インボックスに入力して、添付ファイルのリストとともにメッセージIDが表示され、ダウンロード・ディレクトリーで見つけることができる。
【0053】
[0057]MMSメッセージもまた、MMSサービスを予約することにより受信されてもよい。加入者は事前に設定されたモバイル装置番号にコードを送信し、コンテンツとともにMMSを受信する。MMSメッセージは、着信音、壁紙、図、写真、ビデオ又は音楽を含んでもよい。GSM装置にそれらを保存した後に、MMSコンテンツの使用が可能になる。映像は、ビデオ及び音楽とともに着信音として使用され得る背景画及びファイルとして設定されてもよい。
【0054】
[0058]MMSメッセージは、通信、自己表現及び情報仲介の制限のない方法を提供することができる。コンテンツをより明示的に示し、コンテンツの中にギャップを残さないので、MMSメッセージは商業やビジネスのための有用なツールである。映像及び音声は、他の方法では関心を喚起しないような単純なテキストメッセージの意味を強調するのに役立つ。
【0055】
[0059]無線アプリケーションプロトコル(WAP)はオープンな国際規格であってもよい。WAPブラウザーは小型モバイル装置に一般に用いられているウェブブラウザーであってもよい。
【0056】
[0060]しかし、MMSは電子メールと同じではなくてもよい。MMSはマルチメディアメッセージという概念に基づいている。画像、音及びテキストが1つの唯一のメッセージとして所定の順に表示されるように、メッセージの提示は提示ファイルへと符号化されてもよい。MMSは電子メールが行うような添付ファイルをサポートしない。
【0057】
[0061]MMSテキストメッセージはPOTにおけるバーコードスキャナーなどの走査装置で利用されてもよい。
[0062]MMSはSMS(ショートメッセージサービス)から派生したものである。MMSは、より長いテキスト、グラフィックス、写真、音声クリップ、ビデオクリップ又は任意の組み合わせを含むようにテキストメッセージを拡張する。
【0058】
[0063]ショートメッセージサービス(SMS)は、固定回線の装置又はモバイル装置の間の間での、通常はセルラーモバイル装置の間での、又はPC又はハンドヘルド装置からセルラーモバイル装置への、短いテキストメッセージの交換を可能にする、標準化された通信プロトコルを使用する、モバイル装置、ウェブ又は移動通信システムのテキスト通信サービスコンポーネントである。SMSという用語は、すべての種類の短いテキストメッセージのほか、世界の多くの部分におけるユーザー活動自体の同義語として使用される。「短い」とは、160文字(ラテンアルファベットにおける文字、数又はシンボル)などのテキストメッセージの最大サイズを指す。
【0059】
[0064]モバイル装置は、情報を絶えず送受信して、制御チャネルと呼ばれる経路を介してセルラーモバイル装置タワー(中継塔)と通信する。その理由は、モバイル装置があちこち移動するときにセルを変更できるように、モバイル装置がどのセルにあるかをセルラーモバイル装置のシステムが知っているようにするためである。時々、モバイル装置及びセルタワーは、動作可能な通信条件を確認するデータのパケットを交換する。
【0060】
[0065]モバイル装置はまた、呼設定のために制御チャネルを使用する。誰かがモバイル装置を呼び出そうとする場合、セルタワーは、着信音を再生するようにモバイル装置に命じるメッセージを制御チャネルを介してモバイル装置に送信する。タワーはまた、呼び出しに使用するための一対の音声チャネル周波数をモバイル装置に与える。
【0061】
[0066]制御チャネルはまた、SMSメッセージの経路を提供する。SMSメッセージが送信される場合、メッセージは、SMSCを通じて、タワーへ流れ、タワーは制御チャネル上のデータの小さなパケットとしてモバイル装置にメッセージを送信する。同じようにして、モバイル装置は制御チャネル上でタワーへそれを送信し、それはタワーからSMSCへ行き、そこから目的地へ行く。
【0062】
[0067]MMSはカメラ付き携帯装置から他のMMSモバイル装置へ写真及びビデオを送信するために使用されてもよく、また、電子メールアカウントMMSプラットフォームはSMILをサポートしてもよく、それは、別のSMIL対応のMMSモバイル装置上で見られるように小さなマルチメディア「スライドショー」へと、MMSメッセージの様々な部分が構成されることを可能にする。
【0063】
[0068]MMSメッセージはSMSメッセージとは異なる方法で配信される。最初のステップは、MIME電子メール(MIMEコンテンツフォーマットはMMSメッセージカプセル化仕様書において定義される)の送信に類似する方法で、送信装置がマルチメディアコンテンツを符号化することである。次いで、メッセージは、MMSCとして知られる、キャリアのMMSストア及び転送サーバーへ転送される。受信機が別のキャリア上にある場合、中継器は、インターネットを使用して、受信者のキャリアへメッセージを転送する。
【0064】
[0069]MMSCがメッセージを一旦受信したら、MMSCは、受信機のハンドセットが「MMSに対応している」かどうか、すなわち、MMSを受信するための標準をサポートするかどうかを最初に決定する。そうであるならば、コンテンツが抽出され、HTTPフロントエンドにより一時記憶サーバーへ送信される。次いで、コンテンツのURLを含むSMS「制御メッセージ」が、埋め込まれたURLからコンテンツを開いて受信するために受信機のWAPブラウザーを引き起こすために、受信者のハンドセットへ送信される。他のいくつかのメッセージは配信の試みの状態を示すために交換される。コンテンツを配信する前に、いくつかのMMSCはまた、マルチメディアコンテンツを受信機に適したフォーマットへと修正することを試みる変換サービスを含む。これは「コンテンツ適合(content adaption)」として知られる。
【0065】
[0070]受信機のハンドセットがMMS対応でない場合、メッセージは、通常、コンテンツが標準のインターネットブラウザーから見ることができる、ウェブベースのサービスへと、配信される。コンテンツのURLは、通常、標準のテキストメッセージで受信機のモバイル装置へと送信される。たとえモバイル装置自体がMMSをサポートしなくても、コンテンツはなお、モバイル装置番号によって受信することができるので、この動作は「レガシーエクスペリエンス」として通常知られている。
【0066】
[0071]ハンドセットがMMS対応かどうかを決定する方法は、標準によって指定されない。データベースは、通常、オペレーターによって維持され、その中で、各モバイル装置番号はレガシーハンドセットと関連付けられているものまたはそうでないものとして示される。顧客が自由にハンドセットを変更してもよく、このデータベースは、通常、動的に更新されないので、少々うまくいく時もそうでない時もある。
【0067】
[0072]MMS(及びSMS)システムに対する電子メール及びウェブベースのゲートウェイが確立されてもよい。受信側で、コンテンツサーバーは、通常、WAP及び標準のHTTPブラウザーの両方からサービス要求を受信してもよく、したがって、ウェブを介した配信は単純なものとなる。外部ソースからハンドセットへ送信するために、ほとんどのキャリアは、MIME符号化されたメッセージが、特別なドメインを備えた受信機のモバイル装置番号へと送信されることを可能にする。この一例はPTN@messaging.carrier.comであり、PTNは公衆テレモバイル又はモバイル装置番号である。通常、特別なドメインネームはキャリア特有である。
【0068】
[0073]MMSにより、ハンドセット構成は、MMSメッセージの送受信の問題を引き起こし得る。また、MMSモバイル装置の1つのブランドによって作成されたコンテンツマルチメディアコンテンツは、受信者のMMSモバイル装置の能力と完全には互換性をもたないかもしれない。MMSアーキテクチャーにおいて、この特徴がモバイルネットワークオペレーターによって有効にされる場合、受信者MMSCは、コンテンツの適応(content adaptation)(例えば、画像サイズ変更、音声コーデックトランスコーディングなど)を提供する責任がある。コンテンツ適応がネットワークオペレーターにサポートされる場合、そのMMS加入者は、他の方法で利用可能であるものより大きなMMSユーザーのネットワークとの互換性を享受する。
【0069】
[0074]MMSは、設定されるべき多くのハンドセットパラメーターを要する。貧弱なハンドセット構成は、しばしば、多くのユーザーにとって最初の障害発生時点として非難される。サービス設定は、時折、ハンドセット上であらかじめ構成されるが、携帯電話会社は、今や、無線の(over-the-air)プログラミング(OTA)によるデータサービス(MMS、WAPなど)のための必要な設定を配信する手段として、新たな装置管理技術を見ている。
【0070】
[0075]コンテンツプロバイダーのためにMMSCに対して直接的な接続を提供するモバイルネットワークオペレーターはほとんどない。これにより、モバイルハンドセットに「リッチコンテンツ」を配信するのに利用できる唯一の方法として、多くのコンテンツプロバイダーがWAPプッシュ(WAP push)を使用することになった。WAPプッシュは、「リッチコンテンツ」が、コンテンツプロバイダーのウェブサーバー上にホストされる、プリコンパイルされたMMSのURLを(バイナリーSMSによって)指定することにより、ハンドセットに配信されることを可能にする。標準はメッセージの最大サイズを指定しないが、300kBが、WAPゲートウェイ側におけるいくつかの制限のためにネットワークによって使用される、現在の推奨されるサイズである。
【0071】
[0076]トランザクション(取引)のポイント(POT)の位置による組織(機関、establishment)において利用されるバーコードスキャナーに関して、各バーコードスキャナーは、自身の独自のテキスト又はレーン番号(lane number)を有してもよい。このレーン番号は、オペレーターに見えるにすぎないユニットのディスプレイ上に直ちに表示される全文メッセージを受信してもよい。可聴のビープ音又は点滅する光がメッセージが受信されたことをユーザーに通知してもよく、それは、価格やセキュリティの警告メッセージを、キャッシャーなどのユーザーに通知するために別々の方法として機能する。MMS、SMSメッセージ又はテキスト通信能力を有するスキャナーによって、店舗全体は、店舗管理オフィスからチェックアウトカウンターへ別々に通信する状態であってもよい。別々のメッセージ通信ツールの利用の例示的な実施例は、次のようなものであってもよい:不渡り小切手を書く並んでいる顧客を識別すること;ブタン、鎮静剤、亜酸化窒素製品、タバコなどについて過度の量の疑わしいものを買う顧客を識別すること;たばこ又はアルコールについての「IDを見せてください」というメッセージ、「署名を見せてください」というメッセージなどの注意を提供すること。
【0072】
[0077]例示的な実施例において、店舗などの組織によって雇用された人は、POT又は店舗のフロントまで歩いてスキャンされた価格情報を提供しなければならないのではなく、自身の個人のセルラーモバイル装置又は店舗が所有するモバイル装置から、検索された価格チェック走査を送信することができる。
【0073】
[0078]例示的な実施例において、組織は、情報又はデータが、磁気ストリップ(magストリップ)又は(1次元又は2次元のコードなどの)シンボル証印を有するカード、RFID機器、指紋や網膜などのバイオメトリック情報など、情報担持媒体から得られることを認識している。次いで、組織は、組織のサーバー又はリモートサーバーのいずれかから情報担持媒体の持参人(すなわち、顧客)の識別情報(運転免許情報、住所情報、写真、図など)を取り出し、POTなどの持参人の位置に存在するスキャナーへ、メッセージを介してその識別情報を送信する。
【0074】
[0079]図3の走査システムを動作させるための例示的なフローチャートは、POT510において顧客から始まる。顧客がPOTにいる間、組織は、POT514においてスキャナーへメッセージを送信し、518において、メッセージが送信されたことをスキャナーのオペレーターに伝える。スキャナーのオペレーターはメッセージを読み(522)、トランザクションを継続する(530)か又はトランザクションを終了する(534)ことを伝えられるか又は決定する(526)。
【0075】
[0080]例示的な実施例において、組織は、情報又はデータが、磁気ストリップ(magストリップ)又は(1次元又は2次元のコードなどの)シンボル証印を有するカード、RFID機器、指紋や網膜などのバイオメトリック情報など、情報担持媒体から得られることを認識している。次いで、組織は、組織のサーバー又はリモートサーバーのいずれかから情報担持媒体の持参人(すなわち、顧客)の識別情報(運転免許情報、住所情報、写真、図など)を取り出し、持参人の位置に存在するスキャナー以外の、又は、持参人の位置に存在するスキャナーに加えてあるスキャナーへ、メッセージを介してその識別情報を送信する。識別情報はセキュリティ目的のために組織における複数のスキャナーへ送信されてもよい。
【0076】
[0081]本明細書において記載されるものは、トランザクションのポイント(POT)において情報担持証印(IBI)を読み取るためのハンドヘルド動作のために構成された証印読み取り機における表示を提供し;組織に特有の通知を受け取るように証印読み取り機を構成し; 証印読み取り機によってPOTにおいてIBIを読み取り;及び、組織が規則、アルゴリズム、観察又はセキュリティリスクを認識する他の入力の所定の組に従う特定の通知要求の必要性を認識する場合に、組織から証印読み取り機のディスプレイ上でPOTにおいて証印読み取り機のオペレーターに対して、少なくとも1つのMMS、SMS又は他のテキスト通信を提供する、証印読み取り機を動作させる方法である。
【0077】
[0082]本明細書に記載されたプログラム、処理、方法及び装置が、いかなる特定の種類のコンピューター又はネットワーク装置(ハードウェア又はソフトウェア)にも関連せず、限定されないことが理解されるべきである。様々な種類の汎用又は専門のコンピューター装置が、本明細書に記載された教示とともに使用することができ、又は当該教示に従って動作を実行することができる。好ましい実施例の様々な要素が、ソフトウェアで実施されるものとして記載されてきたが、他の実施例においては、ハードウェア又はファームウェアの実施例が代替的に使用されてもよくその逆も正しい。図示された実施例は例示的にすぎず、本発明の範囲を限定するものとしてとられるべきでない。例えば、フロー図のステップは記載されたもの以外のシーケンスで行われてもよく、より多くの、より少ない、又は他の要素がブロック図において使用されてもよい。さらに、出願人が本出願において何らかの主題を明示的に否定しない限り、特定の実施例又は主題は、本明細書において否定されているとは考えられない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
証印読み取り機システムを動作させる方法であって、
組織におけるトランザクションの点(POT)において情報担持証印(IBI)を読み取るために、証印読み取り機上にグラフィックユーザーインターフェース(GUI)を提供するステップと、
前記組織からテキストメッセージ通信を受信するように前記証印読み取り機を構成するステップと、
前記証印読み取り機によって前記POTにおいてIBIを読み取るステップと、
前記組織が特定の通知要求の必要性を認識する場合に、前記組織から前記証印読み取り機GUIの上のPOTにおいて前記証印読み取り機のオペレーターへ少なくとも1つのテキストメッセージ通信を送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記テキストメッセージ通信はマルチメディアメッセージサービス(MMS)テキストである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記テキストメッセージ通信はショートメッセージサービス(SMS)テキストである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記テキストメッセージ通信は前記POTにおける人の写真を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記POTにおける人に関する識別情報を取り出すステップと、前記POTにおける人の写真を送信するステップとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記POTにおける人に関する識別情報を取り出すステップと、前記POTにおける人のアドレス情報を送信するステップとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記POTにおける人によって試みられるトランザクションを終了するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記テキストメッセージ通信が送信されたことを前記オペレーターに聞こえるように伝えるステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
証印読み取り機システムであって、
組織におけるトランザクションの点(POT)において情報担持証印(IBI)を読み出すように構成され、グラフィックユーザーインターフェース(GUI)を有する証印読み取り機を備え、
前記証印読み取り機は前記組織からテキストメッセージ通信を受信するように構成され、
前記証印読み取り機が前記POTにおいてIBIを読み取った後に、前記組織が特定の通知要求の必要性を認識する場合に、前記組織から前記GUI上の前記POTにおいて前記証印読み取り機のオペレーターへ少なくとも1つのテキストメッセージ通信を送信する、証印読み取り機システム。
【請求項10】
前記テキストメッセージ通信がマルチメディアメッセージサービス(MMS)テキストである請求項9に記載の証印読み取り機。
【請求項11】
前記テキストメッセージ通信がショートメッセージサービス(SMS)テキストである請求項9に記載の証印読み取り機。
【請求項12】
前記テキストメッセージ通信が前記POTにおける人の写真を含む請求項9に記載の証印読み取り機。
【請求項13】
前記POTにおける人に関する識別情報が取り出され、前記POTにおける人の写真とともに送信される請求項9に記載の証印読み取り機。
【請求項14】
前記POTにおける人に関する識別情報を取り出すこと、及び前記POTにおける人のアドレス情報を送信することをさらに含む請求項9に記載の証印読み取り機。
【請求項15】
前記POTにおいて人によって試みられるトランザクションが、前記テキストメッセージ通信の受信後に終了する請求項9に記載の証印読み取り機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−164315(P2012−164315A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−23948(P2012−23948)
【出願日】平成24年2月7日(2012.2.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.GSM
【出願人】(503131205)メトロロジック・インストルメンツ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】