説明

携帯型電子機器、および携帯型電子機器の動作方法

【課題】位置情報を有する画像データを地図に関連付けて用いることが可能な技術を提供する。
【解決手段】携帯電話機1Aは、第1表示部15を有する第1筐体と、第2表示部16を有する第2筐体と、画像データと当該画像データに関連付けられた位置情報とを記憶する記憶部107と、現在位置に関する現在位置情報を取得する位置情報取得部115と、現在位置情報に基づいて現在位置を含む地図を取得する地図取得部116と、画像データの中から、現在位置を含む所定領域内の位置情報を関連付けられた画像データを検索する画像検索部117と、第1表示部および第2表示部における表示内容を制御する表示制御部113とを備え、表示制御部113は、現在位置を含む地図を第1表示部15に表示させ、画像検索部117で検索された画像データに基づく画像を第2表示部16に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型電子機器を用いた情報提供技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地図情報の電子化に伴い、画像データに関する位置情報と地図情報とを関連付けて利用する技術が存在する。
【0003】
例えば、特許文献1には、撮影地点の位置情報を含む画像データを入力し、撮影地点の情報を含む地図データを抽出して、当該地図データをディスプレイ等の画像出力装置に出力する地図検索装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−202976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の技術では、撮影地点の位置情報を有する画像データは、目的地の地図データを抽出するための情報として用いられていたが、出力する地図に関連付けて有効に用いられていない。
【0006】
そこで、本発明は、位置情報を有する画像データを地図に関連付けて用いることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る携帯型電子機器は、第1表示部を有する第1筐体と、第2表示部を有する第2筐体と、画像データと当該画像データに関連付けられた位置情報とを記憶する記憶手段と、現在位置に関する現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記現在位置情報に基づいて前記現在位置を含む地図を取得する地図取得手段と、前記画像データの中から、前記現在位置を含む所定領域内の位置情報を関連付けられた画像データを検索する画像検索手段と、前記第1表示部および前記第2表示部における表示内容を制御する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記地図を前記第1表示部に表示させ、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる。
【0008】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、携帯型電子機器の前記地図取得手段は、前記画像検索手段によって検索された画像データの位置情報によって示される地点を表した案内地図を取得し、前記表示制御手段は、前記第1表示部に表示させる前記地図として前記案内地図を表示させる。
【0009】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、携帯型電子機器は、前記第2表示部を視認可能な第1状態と、前記第2表示部を視認不可能な第2状態との間で変位可能に、前記第1筐体と前記第2筐体とを連結する機構と、前記第1状態と前記第2状態とを検出する状態検出手段とをさらに備え、前記表示制御手段は、前記案内地図を前記第1表示部に表示させるとともに、前記状態検出手段によって前記第1状態が検出された場合、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる。
【0010】
また、本発明に係る携帯型電子機器は、第1表示部を有する第1筐体と、第2表示部を有する第2筐体と、前記第1表示部で表示された地図上において、ユーザによって指定された指定地点を特定する特定手段と、前記指定地点を含む地図を取得する地図取得手段と、画像データと当該画像データに関連付けられた位置情報とを記憶する記憶手段と、前記画像データの中から、前記指定地点を含む所定領域内の位置情報を関連付けられた画像データを検索する画像検索手段と、前記第1表示部および第2表示部における表示内容を制御する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記地図を前記第1表示部に表示させ、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる。
【0011】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、携帯型電子機器の前記地図取得手段は、前記画像検索手段によって検索された画像データの位置情報によって示される地点を表した案内地図を取得し、前記表示制御手段は、前記第1表示部に表示させる前記地図として前記案内地図を表示させる。
【0012】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、携帯型電子機器は、前記第2表示部を視認可能な第1状態と、前記第2表示部を視認不可能な第2状態との間で変位可能に、前記第1筐体と前記第2筐体とを連結する機構と、前記第1状態と前記第2状態とを検出する状態検出手段とをさらに備え、前記表示制御手段は、前記案内地図を前記第1表示部に表示させるとともに、前記状態検出手段によって前記第1状態が検出された場合、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる。
【0013】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、携帯型電子機器の前記第1表示部は、表示面においてタッチパネルを有し、前記特定手段は、前記タッチパネルで検出されるユーザの接触位置に基づいて前記指定地点を特定する。
【0014】
また、本発明に係る第1表示部および第2表示部を有する携帯型電子機器の動作方法は、a)画像データと当該画像データに関連付けられた位置情報とを記憶する工程と、b)現在位置に関する現在位置情報を取得する工程と、c)前記現在位置情報に基づいて前記現在位置を含む地図を取得する工程と、d)前記画像データの中から、前記現在位置を含む所定領域内の位置情報を関連付けられた画像データを検索する工程と、e)前記地図を前記第1表示部に表示させ、前記d)工程で検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる工程とを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、位置情報を有する画像データを地図に関連付けて用いることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る携帯型電子機器を含む通信システムの構成図である。
【図2】携帯電話機の外観構成を示す図である。
【図3】携帯電話機の外観構成を示す図である。
【図4】携帯電話機の機能構成を示すブロック図である。
【図5】位置情報付き画像データの記憶部への保存形式を示す図である。
【図6】Webサイトから位置情報付き画像データを取得する際の動作を示すフローチャートである。
【図7】携帯電話機のナビゲーションモードにおける動作を示すフローチャートである。
【図8】携帯電話機の第1表示部における表示態様を示す図である。
【図9】携帯電話機の各表示部における表示態様を示す図である。
【図10】携帯電話機の各表示部における表示態様を示す図である。
【図11】第2実施形態に係る携帯電話機のナビゲーションモードにおける動作を示すフローチャートである。
【図12】携帯電話機の第1表示部における表示態様を示す図である。
【図13】携帯電話機の各表示部における表示態様を示す図である。
【図14】第3実施形態に係る携帯電話機のナビゲーションモードにおける動作を示すフローチャートである。
【図15】携帯電話機の第1表示部における表示態様を示す図である。
【図16】携帯電話機の各表示部における表示態様を示す図である。
【図17】携帯電話機の各表示部における表示態様を示す図である。
【図18】携帯電話機の各表示部における表示態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
<1.第1実施形態>
<構成概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯型電子機器10を含む通信システムSYの構成図である。なお、本発明では、携帯型電子機器10として携帯電話機1Aを採用する場合について例示する。図2および図3は、携帯電話機1Aの外観構成を示す図である。
【0019】
図1に示されるように、通信システムSYは、携帯電話機1A、通信ネットワーク5、インターネット7、サーバ装置6、および衛星8を含んで構成され、地図を利用した様々なサービスを携帯電話機1Aで提供する。携帯電話機1Aは、通信ネットワーク(移動体通信網)5を介してコンテンツプロバイダ側のサーバ装置6およびインターネット7に接続されている。また、携帯電話機1Aは、衛星8からのGPS信号を受信可能に構成され、衛星8からのGPS信号に基づいて現在位置を特定可能となっている。
【0020】
図2に示されるように、携帯電話機1Aは、2つの筐体11,12を有している。2つの筐体11,12は、互いの相対位置をオープン状態(開状態)とクローズ状態(閉状態)との間で変位可能にする機構によって連結されている。図2には、一方の筐体(例えば筐体12)を他方の筐体(例えば筐体11)に対してスライド移動させたオープン状態の携帯電話機1Aが示され、図3には、クローズ状態の携帯電話機1Aが示されている。
【0021】
また、筐体11,12には、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示部15,16がそれぞれ設けられている。これにより、携帯電話機1Aのオープン状態では、ユーザ(使用者)は、筐体11,12に設けられた表示部15,16をそれぞれ視認することが可能になる。一方、携帯電話機1Aのクローズ状態では、第2表示部16は筐体11によって隠されるので、ユーザは、第2表示部16を視認することができなくなる。
【0022】
<携帯電話機1Aの機能>
次に、携帯電話機1Aの機能構成について説明する。図4は、携帯電話機1Aの機能構成を示すブロック図である。図5は、位置情報付き画像データの記憶部への保存形式を示す図である。
【0023】
図4に示されるように、携帯電話機1Aは、GPS受信部101、無線送受信部102、撮像部103、音声出力部104、第1表示部15、第2表示部16、第1表示部15に設けられたタッチパネル105、第2表示部16に設けられたタッチパネル106、および全体制御部110等を備えている。
【0024】
GPS受信部101は、アンテナを介して衛星8からのGPS信号を受信し、GPS信号を全体制御部110に伝達する機能を有している。
【0025】
無線送受信部102は、通信ネットワーク5に接続されたサーバ装置6およびインターネット7と、アンテナを介して通信可能な機能を有している。
【0026】
撮像部103は、光電変換素子である撮像素子(CCDまたはCMOS等)を備えて構成され、被写体像に係る画像信号を取得する。撮像素子で生成された画像信号には、A/D変換、および画像処理等が施された後、撮影画像として例えば記憶部107に記憶される。
【0027】
音声出力部104は、全体制御部110からの音声データを、音声に変換して外部出力する機能を有している。
【0028】
第1表示部15および第2表示部16の各表示面には、操作部として機能する透過式タッチパネル(単に「タッチパネル」とも称する)105,106が設けられている。タッチパネル105,106は、ユーザによるタッチ位置(接触位置)を検出可能であり、ユーザは、表示部15,16に表示される図柄に対応した指示をタッチパネル105,106を介して携帯電話機1Aに入力することがきる。
【0029】
全体制御部110は、マイクロコンピュータとして構成され、主にCPU110A、RAM110BおよびROM110C等を備えている。全体制御部110は、ROM110C内に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムをCPU110Aで実行することによって、各種機能を実現する。図4における、撮影制御部111、操作内容認識部112、表示制御部113、状態検出部114、位置情報取得部115、地図取得部(地図生成部)116、および画像検索部117は、全体制御部110においてプログラムを実行することによって実現される機能を機能ブロックとして表したものである。
【0030】
撮影制御部111は、被写体を撮影する際の撮影モードにおいて撮像部103を用いた撮影動作を制御する機能を有している。
【0031】
操作内容認識部112は、表示部15,16の表示内容と、タッチパネル105,106のタッチ位置とに基づいて、ユーザの操作内容を認識する機能を有している。
【0032】
表示制御部113は、表示部15,16における表示内容を制御する。例えば、表示制御部113は、記憶部107に記憶された画像データを表示する画像表示モードにおいて、記憶部107に蓄えられた各画像を表示部15(または表示部16)に表示させる。
【0033】
状態検出部114は、携帯電話機1Aを構成する筐体11,12のスライド状態に応じて、携帯電話機1Aの状態検出を行う。当該状態検出部114では、2つの表示部15,16を視認可能なオープン状態と、1つの表示部15を視認可能なクローズ状態とが検出される。
【0034】
位置情報取得部115は、GPS受信部101で受信されたGPS信号に基づいて、現在位置(現在地)に関する情報(「現在位置情報」とも称する)を取得する。
【0035】
地図取得部116は、例えば、ナビゲーション用のソフトウェアを実行することにより実現される機能部であり、地図上の所定地点を含む地図を取得する。また、地図取得部116は、上記所定地点における案内情報を付加した地図(案内地図)を取得(生成)する機能をも有している。なお、本実施形態では、位置情報取得部115によって取得された現在位置を地図上の上記所定地点とした場合について例示する。
【0036】
画像検索部117は、記憶部107に記憶された、関連付けられた位置情報(「関連位置情報」とも称する)を有する画像データの中から、地図上の所定領域(「検索領域」または「検索範囲」とも称する)内の位置情報を有する画像データを検索する機能を有している。具体的には、画像検索部117は、位置情報取得部115で取得された現在位置情報と、予め設定された検索距離とに基づいて検索対象とする検索領域を地図上で設定する。そして、画像検索部117は、設定された検索領域、および画像データに関連付けられた位置情報に基づいて、記憶部107に記憶されている画像データの中から、位置情報によって示される地点が検索領域に含まれる画像データを抽出する。
【0037】
なお、関連位置情報を有する画像データ(「位置情報付き画像データ」とも称する)は、例えば、デジタルスチルカメラによって生成されるExifの規格に基づいた画像ファイルである。当該画像ファイルは、デジタルスチルカメラで撮影が行われた際に、撮影地点、撮影日時および撮影条件等の付加情報(「Exif情報」とも称する)を撮影画像に関連付けて生成される。また、関連位置情報には、撮影された際の撮影地点に関する情報が含まれていてもよく、或いは被写体の存在位置に関する情報が含まれていてもよい。撮影地点および被写体の存在位置に関する各情報は、撮影後に、ユーザによって画像データに付加される場合も想定される。
【0038】
また、記憶部107に記憶されている画像データは、ユーザが携帯電話機1Aで撮影して取得した画像データであってもよい。この場合、記憶部107へ保存する際には、図5に示されるように、関連位置情報と画像データとを関連づけてデータテーブル化してもよい。このようにデータテーブル化して保存することによれば、画像データの検索速度を向上させることができる。
【0039】
或いは、記憶部107に記憶されている画像データは、ユーザが通信ネットワーク5を介して外部のWebサイトから取得した画像であってもよい。Webサイトから位置情報付き画像データを取得する場合は、次述の図6に示される各工程を経て記憶部107に位置情報付き画像データが保存される。図6は、Webサイトから位置情報付き画像データを取得する際の動作を示すフローチャートである。
【0040】
具体的には、ブラウザを起動してWebサイト上の画像データを表示部(例えば、第1表示部15)に表示している状態で、タッチパネル操作により位置情報付き画像が選択されると(ステップSP11)、動作工程は、ステップSP12に移行される。
【0041】
ステップSP12では、選択された位置情報付き画像(選択画像)が、記憶部107に保存される。
【0042】
次のステップSP13では、ブラウザの起動が継続されているか否かが判定され、ブラウザの起動が継続されていない場合は、Webサイトからの画像データの保存処理は終了する。一方、ブラウザの起動が継続されている場合は、動作工程はステップSP11に移行される。すなわち、ブラウザの起動が継続されている間は、ステップSP11〜ステップSP13の各工程が繰り返し実行され、Webサイトからの位置情報付き画像データの取得が継続して行われる。
【0043】
なお、ステップSP12で位置情報付き画像データを記憶部107へ保存する際には、位置情報付き画像データをそのままの形式で保存してもよく、図5に示されるように、位置情報を取り出してデータテーブル化して保存してもよい。
【0044】
<動作>
以下では、携帯電話機1Aの動作について説明する。
【0045】
携帯電話機1Aでは、ユーザは、タッチパネル105,106等を用いた選択操作によって、ナビゲーションモード、撮影モード、および画像表示モード等を有効化させることができる。ここでは、地図表示を行うナビゲーションモードが有効化されている場合の携帯電話機1Aの動作について説明する。図7は、ナビゲーションモードにおける携帯電話機1Aの動作を示すフローチャートである。図8は、携帯電話機1Aの第1表示部15における表示態様を示す図である。図9および図10は、携帯電話機1Aの各表示部15,16における表示態様を示す図である。
【0046】
図7に示されるように、携帯電話機1Aでは、ステップSP21においてナビゲーションモードが実行中であるか否かが判定される。ナビゲーションモードが実行中であった場合は、動作工程は、ステップSP22に移行され、ナビゲーションモードが実行中でなかった場合は、ナビゲーションモードにおける携帯電話機1Aの動作は終了される。
【0047】
ステップSP22では、位置情報取得部115によって現在位置情報が取得される。
【0048】
ステップSP23では、画像検索部117によって、検索領域の設定が行われる。検索領域は、予め設定された検索距離と現在位置情報とに基づいて、第1表示部15に表示される地図上において設定される。ここでは、現在位置を円の中心、検索距離を円の半径とした場合に形成される円に囲まれる領域が検索領域として地図上で設定されることになる。
【0049】
ステップSP24では、画像検索部117によって、記憶部107に記憶されている画像データの中から、検索領域内の位置情報を関連付けられた画像データ(「近隣画像」または「周辺画像」とも称する)が検索される。近隣画像の検索は、画像データが有する関連位置情報によって特定される地点が検索領域に含まれるか否かに基づいて行われる。そして、このような近隣画像の検索処理によって抽出された画像データは、現在位置における案内情報として用いられる。
【0050】
ステップSP25では、記憶部107に記憶された画像データの中から近隣画像が発見(抽出)されたか否かが判断される。近隣画像が発見されなかった場合は、動作工程はステップSP21に移行される。一方、近隣画像が発見された場合は、動作工程はステップSP26に移行される。
【0051】
ステップSP26では、地図取得部116によって、近隣画像が発見されたことを示す情報が地図データに付加され、案内地図が取得される。
【0052】
そして、ステップSP27では、表示制御部113によって、案内地図が第1表示部15に表示される。具体的には、図8に示されるように、現在位置を示す表示CPとともに、近隣画像が発見されたことを示す表示(「お知らせ表示」とも称する)NH1を含む地図MA1が、第1表示部15に表示される。なお、図8では、発見された近隣画像の位置を示す態様のアイコンが、お知らせ表示NH1として用いられている。このように、案内地図には、近隣画像に関する画像データの関連位置情報によって示される地点が地図上に表されている。
【0053】
次のステップSP28では、状態検出部114によって携帯電話機1Aがオープン状態であるか否かが判定される。オープン状態でないと判定された場合は、動作工程は、ステップSP21に移行される。一方、オープン状態であると判定された場合は、動作工程は、ステップSP29に移行される。
【0054】
ステップSP29では、表示制御部113によって第2表示部16に検索された近隣画像が表示される。具体的には、図9に示されるように、第2表示部16に近隣画像KG1が表示される。このように、携帯電話機1Aでは、オープン状態の検出に応じて、近隣画像KG1を第2表示部16に表示するように制御されるので、ユーザは、クローズ状態からオープン状態に変更することで、近隣画像KG1を視認することが可能になる。なお、第2表示部16の表示態様は、図9に示される態様に限定されず、図10に示されるように近隣画像KG1に加えて近隣画像KG1の被写体に関する付属情報HFをさらに表示してもよい。
【0055】
ステップSP29が終了すると、動作工程は、ステップSP21に移行される。
【0056】
以上のように、携帯電話機1Aは、記憶部107に記憶された、関連位置情報を有する画像データの中から、現在位置付近の関連位置情報を有する画像データを検索し、現在位置付近の関連位置情報を有する画像データが存在した場合、現在位置付近の関連位置情報を有する画像データに基づく画像を第2表示部16に表示させる。これによれば、関連位置情報を有する画像データを地図に関連付けて用いることが可能になり、ユーザの利便性が向上する。
【0057】
またさらに、検索された当該画像データの関連位置情報によって示される地点を表した案内地図を取得し、当該案内地図を第1表示部15に表示させる。これによれば、関連位置情報を有する画像データを地図にさらに関連付けて用いることが可能になる。
【0058】
一般に、記憶部107に記憶された画像データは、ユーザが過去または現在において興味を持った画像である可能性が高い。このような画像データの中から、現在位置に対して比較的近い関連位置情報を有する画像データを検索し、検索された画像をユーザに知らせることによれば、ユーザが興味を有していた場所、或いはユーザの嗜好に合致する場所にユーザが立ち寄る機会を逃すことを防止することができる。
【0059】
また、同時に視認可能な第1表示部15と第2表示部16とを有する携帯電話機1Aでは、地図と画像とを異なる画面に別々に表示させることが可能になるので、地図および画像の視認性を向上させることができる。
【0060】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、位置情報取得部115によって取得された現在位置付近の画像が案内情報として取得されていたが、第2実施形態では、地図上においてユーザによって指定された地点(「指定地点」とも称する)付近の画像が案内情報として取得される。
【0061】
なお、第2実施形態に係る携帯電話機1Bは、携帯電話機1Aとほぼ同様の構造および機能(図1〜図4参照)を有しており、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0062】
ここで、携帯電話機1Bの動作について説明する。図11は、ナビゲーションモードにおける携帯電話機1Bの動作を示すフローチャートである。図12は、携帯電話機1Bの第1表示部15における表示態様を示す図である。図13は、携帯電話機1Bの各表示部15,16における表示態様を示す図である。
【0063】
図11に示されるように、携帯電話機1Bでは、ステップSP51においてナビゲーションモードが実行中であるか否かが判定される。ナビゲーションモードが実行中であった場合は、動作工程は、ステップSP52に移行され、ナビゲーションモードが実行中でなかった場合は、ナビゲーションモードにおける携帯電話機1Bの動作は終了される。
【0064】
ステップSP52では、地図が表示されている第1表示部15において、ユーザによって位置指定が行われたか否かが判定される。位置指定は、第1表示部15の表示面へのタッチ操作によって行われ、第1表示部15に表示された地図と、タッチパネル105で検出されたタッチ位置とに基づいて、操作内容認識部112により地図上の指定地点が特定される。
【0065】
ステップSP53では、画像検索部117によって、検索領域の設定が行われる。検索領域は、予め設定された検索距離と指定地点とに基づいて設定される。例えば、検索距離が100メートルに設定されていた場合は、指定地点を中心とした半径100メートルの円で規定される領域が検索領域として地図上で設定されることになる。
【0066】
ステップSP54では、画像検索部117によって、記憶部107に記憶されている画像データの中から、検索領域内の位置情報を関連付けられた画像データ(「周辺画像」とも称する)が検索される。周辺画像の検索は、画像データが有する関連位置情報によって特定される地点が検索領域に含まれるか否かに基づいて行われる。そして、このような周辺画像の検索処理によって抽出された画像データは、指定地点における案内情報として用いられる。
【0067】
ステップSP55では、記憶部107に記憶された画像データの中から周辺画像が発見(抽出)されたか否かが判断される。周辺画像が発見されなかった場合は、動作工程はステップSP51に移行される。一方、周辺画像が発見された場合は、動作工程はステップSP56に移行される。
【0068】
ステップSP56では、地図取得部116によって、周辺画像が発見されたことを示す情報が地図データに付加され、案内地図が取得される。
【0069】
そして、ステップSP57では、表示制御部113によって、案内地図が第1表示部15に表示される。具体的には、図12に示されるように、指定地点を示す表示TPとともに、指定地点TPの周辺画像が発見されたことを示す表示(お知らせ表示)NH2を含む地図MA2が、第1表示部15に表示される。なお、図12では、発見された周辺画像の位置を示す態様のアイコンが、お知らせ表示NH2として用いられている。
【0070】
次のステップSP58では、状態検出部114によって携帯電話機1Bがオープン状態であるか否かが判定される。オープン状態でないと判定された場合は、動作工程は、ステップSP51に移行される。一方、オープン状態であると判定された場合は、動作工程は、ステップSP59に移行される。
【0071】
ステップSP59では、表示制御部113によって第2表示部16に検索された周辺画像が表示される。具体的には、図13に示されるように、第2表示部16に周辺画像KG2が表示される。
【0072】
ステップSP59が終了すると、動作工程は、ステップSP51に移行される。
【0073】
以上のように、携帯電話機1Bは、記憶部107に記憶された画像データの中から、ユーザによって指定された指定位置付近の関連位置情報を有する画像データを検索し、指定位置付近の関連位置情報を有する画像データが存在した場合、指定位置付近の関連位置情報を有する画像データに基づく画像を第2表示部16に表示させる。これによれば、関連位置情報を有する画像データを地図に関連付けて用いることが可能になり、ユーザの利便性が向上する。
【0074】
またさらに、検索された当該画像データの関連位置情報によって示される地点を表した案内地図を取得し、当該案内地図を第1表示部15に表示させる。これによれば、関連位置情報を有する画像データを地図にさらに関連付けて用いることが可能になる。また、ユーザは、移動前に、所望の場所に関する情報を取得することができるので、移動前に興味のあった場所或いはユーザの嗜好に合致する場所に立ち寄る計画を立て易くなる。
【0075】
<3.第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る携帯電話機1Cでは、地図上に目的地までの案内経路が表示されるとともに、当該案内経路が周辺画像の選択により変更される。
【0076】
なお、第3実施形態に係る携帯電話機1Cは、携帯電話機1Aとほぼ同様の構造および機能(図1〜図4参照)を有しており、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0077】
ここで、携帯電話機1Cの動作について説明する。図14は、ナビゲーションモードにおける携帯電話機1Cの動作を示すフローチャートである。図15は、携帯電話機1Cの第1表示部15における表示態様を示す図である。図16は、携帯電話機1Cの各表示部15,16における表示態様を示す図である。
【0078】
図14に示されるように、携帯電話機1Cでは、ステップSP81においてナビゲーションモードが実行中であるか否かが判定される。ナビゲーションモードが実行中であった場合は、動作工程は、ステップSP82に移行され、ナビゲーションモードが実行中でなかった場合は、ナビゲーションモードにおける携帯電話機1Cの動作は終了される。
【0079】
ステップSP82では、ユーザによって目的地に関する目的地情報が入力されたか否かが判定される。目的地情報が入力されなかった場合は、動作工程はステップSP81に移行され、ステップSP81の動作が再度実行される。一方、目的地情報が入力された場合は、動作工程はステップSP83に移行される。
【0080】
ステップSP83では、位置情報取得部115によって現在位置情報が取得される。
【0081】
ステップSP84では、画像検索部117によって、検索領域の設定が行われる。検索領域は、予め設定された検索距離と現在位置情報とに基づいて、第1表示部15に表示される地図上において設定される。ここでは、現在位置を円の中心、検索距離を円の半径とした場合に形成される円に囲まれる領域が検索領域として地図上で設定されることになる。
【0082】
ステップSP85では、画像検索部117によって、記憶部107に記憶されている画像データの中から、検索領域内の位置情報を関連付けられた画像データ(「近隣画像」または「周辺画像」とも称する)が検索される。近隣画像の検索は、画像データが有する関連位置情報によって特定される地点が検索領域に含まれるか否かに基づいて行われる。そして、このような近隣画像の検索処理によって抽出された画像データは、現在位置における案内情報として用いられる。
【0083】
ステップSP86では、記憶部107に記憶された画像データの中から近隣画像が発見(抽出)されたか否かが判断される。近隣画像が発見されなかった場合は、動作工程はステップSP81に移行される。一方、近隣画像が発見された場合は、動作工程はステップSP87に移行される。
【0084】
ステップSP87では、近隣画像が発見されたことを示す情報と目的地までの経路(案内経路)KRが地図データに付加され、地図取得部116によって、案内地図が取得される。
【0085】
そして、ステップSP88では、表示制御部113によって、案内地図が第1表示部15に表示される。具体的には、図15に示されるように、現在位置CPとともに、近隣画像が発見されたことを示す表示(「お知らせ表示」とも称する)NH3および目的地MPまでの経路KRを含む地図MA3が、第1表示部15に表示される。なお、図15では、発見された近隣画像の関連位置情報が示す地点を表す態様のアイコンが、お知らせ表示NH3として用いられている。
【0086】
ステップSP89では、操作内容認識部112において、第1表示部15に表示された近隣画像がユーザに選択されたか否かが判定される。近隣画像の選択は、例えば、お知らせ表示NH3をタッチすることにより行われる。近隣画像が選択されなかったと判定された場合は、動作工程は、ステップSP92に移行される。一方、近隣画像が選択されたと判定された場合は、動作工程は、ステップSP90に移行される。
【0087】
ステップSP90では、地図取得部116によって、案内地図の変更が行われる。具体的には、選択された近隣画像が有する関連位置情報によって示される地点を経由して目的地に向かうように案内経路が変更される。
【0088】
ステップSP91では、表示制御部113によって、変更された案内地図が第1表示部15に表示される。具体的には、図16に示されるように、図15のお知らせ表示NH3によって示される地点KPを経由した場合の目的地MPまでの経路KSを含む地図MA4が、第1表示部15に表示される。
【0089】
次のステップSP92では、状態検出部114によって携帯電話機1Cがオープン状態であるか否かが判定される。オープン状態でないと判定された場合は、動作工程は、ステップSP81に移行される。一方、オープン状態であると判定された場合は、動作工程は、ステップSP93に移行される。
【0090】
ステップSP93では、表示制御部113によって、第2表示部16に検索された近隣画像が表示される。具体的には、図16に示されるように、第2表示部16に近隣画像KG1が表示される。
【0091】
ステップSP93が終了すると、動作工程は、ステップSP81に移行される。
【0092】
以上のように、携帯電話機1Cでは、案内地図に表示された近隣画像が選択されると、選択された近隣画像の関連位置情報に基づいて、目的地までの経路が変更され、変更された経路が第1表示部15に表示される。これによれば、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0093】
<4.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0094】
例えば、上記各実施形態では、第1表示部15に地図を表示し、第2表示部16に画像を表示していたが、これに限定されない。
【0095】
具体的には、表示部の表示内容を入れ替えて、第1表示部15に画像を表示し、第2表示部16に地図を表示してもよい。
【0096】
また、上記各実施形態では、周辺画像の検索前には地図表示を行わない動作態様を例示していたが、これに限定されない。具体的には、周辺画像の検索前に、換言すれば、案内地図を表示する前に、案内情報が付加されていない(案内情報未付加の)通常の地図を第1表示部15に表示してもよい。
【0097】
また、上記各実施形態では、Webサイトから取得した画像データをデータテーブル化して記憶部107に保存する場合について例示したが、これに限定されない。具体的には、位置情報付き画像データを記憶部107とは別の記憶領域にファイル保存し、ファイルパスを記憶部107に保存してもよい。
【0098】
また、上記各実施形態では、Webサイトから位置情報付き画像データを取得する際、タッチパネル操作により選択された画像を記憶部107に保存していたが、これに限定されず、ブラウザに位置情報付きの画像が表示された際に、表示された画像に関する画像データを記憶部107に保存するようにしてもよい。
【0099】
また、位置情報付き画像データを記憶部107へ保存する際には、画像サイズをリサイズして画像データの容量を圧縮してもよい。これによれば、位置情報付き画像データを保存するために利用される記憶部107の使用領域を節減することができる。
【0100】
また、上記各実施形態では、記憶部107に保存されていた位置情報付き画像データの中から、周辺画像を検索していたが、これに限定されない。
【0101】
具体的には、画像データに関連付けられた位置情報に基づいて画像データを検索可能な所定のサーバ装置を利用して、周辺画像の検索を行ってもよい。この場合、現在位置または指定地点に関する位置情報が、通信ネットワーク5を介して上記所定のサーバ装置に入力され、当該所定のサーバ装置において周辺画像の検索が行われる。そして、携帯電話機は、上記所定のサーバ装置による検索結果を通信ネットワーク5を介して取得し、検索結果を第1表示部15に表示させる。
【0102】
また、上記各実施形態では、周辺画像の検索によって周辺画像が発見された場合、周辺画像の発見を地図上の表示でユーザに伝えていたが、これに限定されない。
【0103】
具体的には、周辺画像が発見された場合、表示部15,16を点滅させることによって、周辺画像の発見をユーザに伝えてもよい。なお、表示部15,16の点滅間隔を、現在位置と周辺画像の関連位置情報が示す地点との距離に応じて変更してもよい。また、音声出力部104から音声を出力して、周辺画像の発見をユーザに伝えてもよい。
【0104】
また、上記各実施形態では、周辺画像の検索によって周辺画像が発見された場合、地図上にアイコンを表示してユーザに周辺画像の発見を伝えていたが、地図に表示されるアイコンの大きさおよび/またはアイコンの透過度を、現在位置(第2実施形態では指定位置)と周辺画像の関連位置情報が示す地点との距離に応じて変更させてもよい。
【0105】
また、上記各実施形態では、周辺画像の検索によって、1つの周辺画像が発見された場合を例示していたがこれに限定されず、周辺画像の検索によって、複数の周辺画像が発見されてもよい。図17および図18は、変形例に係る携帯電話機の各表示部15,16における表示態様を示す図である。
【0106】
例えば、第1実施形態のステップSP24において複数の周辺画像が発見された場合、図17に示されるように、複数の周辺画像が発見されたことを示す表示NHWと、各周辺画像の関連位置情報を示す表示HQ1〜HQ5を含む案内地図MA10とが第1表示部15に表示される。またこの場合、オープン状態のときには、発見された複数の周辺画像の一覧GRが第2表示部16に表示される。
【0107】
またさらに、複数の周辺画像の中から周辺画像が一つ選択された場合は、図18に示されるように、第2表示部16では選択された周辺画像KG1を表示し、第1表示部15では選択された周辺画像の関連位置情報を示す表示HQ2を残し、他の周辺画像に関する表示を消去してもよい。
【0108】
また、上記各実施形態には、クローズ状態において周辺画像の検索が行われた場合に、検索結果を反映した案内地図を第1表示部15に表示しつつ、オープン状態にされると周辺画像を表示する動作態様が含まれていたが、さらに異なる動作態様であってもよい。具体的には、オープン状態で周辺画像の検索が行われた場合に、検索結果を反映した案内地図を表示することなく、検索された周辺画像を第2表示部16に表示し、表示された周辺画像が選択されたときに検索結果を反映した地図を表示してもよい。
【0109】
また、上記第1実施形態では、ナビゲーションモードが実行されているときに、近隣画像の検索を行っていたが、これに限定されず、位置情報取得部115によって現在位置情報が取得可能であれば、近隣画像の検索を行ってもよい。そして、近隣画像が発見された場合は、第1表示部15(または第2表示部16)に近隣画像を表示させてもよい。なお、ナビゲーションモードが実行されていないときの近隣画像の検索動作を実行するか否かは、携帯電話機1Aで起動されているアプリケーションに応じて決定してもよい。
【0110】
また、上記第1実施形態では、記憶部107から画像データを検索する際に設定される地図上の検索領域は、予め設定された検索距離に基づいて設定されていたが、これに限定されず、ユーザの移動速度に応じて検索領域を変更してもよい。
【0111】
具体的には、位置情報取得部115で取得された現在位置情報に基づいて、単位時間当たりのユーザの移動量を算出して、ユーザの移動速度を特定する。そして、ユーザの移動速度が比較的遅く、例えば徒歩等で移動していると想定される場合は、検索距離を短く(例えば500m)設定する。一方、ユーザの移動速度が比較的速く、例えば車等で移動していると想定される場合は、検索距離を長く(例えば2km)設定する。
【0112】
このように、ユーザの移動速度に応じて検索距離を設定し、検索領域を変更することによれば、ユーザの移動可能範囲の関連位置情報を有する画像データを検索することが可能になるので、ユーザの移動手段に応じた情報提供を行うことができる。
【符号の説明】
【0113】
1A,1B,1C 携帯電話機
10 携帯型電子機器
11,12 筐体
15 第1表示部
16 第2表示部
105,106 タッチパネル
107 記憶部
111 撮影制御部
112 操作内容認識部
113 表示制御部
114 状態検出部
115 位置情報取得部
116 地図取得部
117 画像検索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示部を有する第1筐体と、
第2表示部を有する第2筐体と、
画像データと当該画像データに関連付けられた位置情報とを記憶する記憶手段と、
現在位置に関する現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記現在位置情報に基づいて前記現在位置を含む地図を取得する地図取得手段と、
前記画像データの中から、前記現在位置を含む所定領域内の位置情報を関連付けられた画像データを検索する画像検索手段と、
前記第1表示部および前記第2表示部における表示内容を制御する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記地図を前記第1表示部に表示させ、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる携帯型電子機器。
【請求項2】
前記地図取得手段は、前記画像検索手段によって検索された画像データの位置情報によって示される地点を表した案内地図を取得し、
前記表示制御手段は、前記第1表示部に表示させる前記地図として前記案内地図を表示させる請求項1に記載の携帯型電子機器。
【請求項3】
前記第2表示部を視認可能な第1状態と、前記第2表示部を視認不可能な第2状態との間で変位可能に、前記第1筐体と前記第2筐体とを連結する機構と、
前記第1状態と前記第2状態とを検出する状態検出手段と、
をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記案内地図を前記第1表示部に表示させるとともに、前記状態検出手段によって前記第1状態が検出された場合、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる請求項2に記載の携帯型電子機器。
【請求項4】
第1表示部を有する第1筐体と、
第2表示部を有する第2筐体と、
前記第1表示部で表示された地図上において、ユーザによって指定された指定地点を特定する特定手段と、
前記指定地点を含む地図を取得する地図取得手段と、
画像データと当該画像データに関連付けられた位置情報とを記憶する記憶手段と、
前記画像データの中から、前記指定地点を含む所定領域内の位置情報を関連付けられた画像データを検索する画像検索手段と、
前記第1表示部および第2表示部における表示内容を制御する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記地図を前記第1表示部に表示させ、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる携帯型電子機器。
【請求項5】
前記地図取得手段は、前記画像検索手段によって検索された画像データの位置情報によって示される地点を表した案内地図を取得し、
前記表示制御手段は、前記第1表示部に表示させる前記地図として前記案内地図を表示させる請求項4に記載の携帯型電子機器。
【請求項6】
前記第2表示部を視認可能な第1状態と、前記第2表示部を視認不可能な第2状態との間で変位可能に、前記第1筐体と前記第2筐体とを連結する機構と、
前記第1状態と前記第2状態とを検出する状態検出手段と、
をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記案内地図を前記第1表示部に表示させるとともに、前記状態検出手段によって前記第1状態が検出された場合、前記画像検索手段によって検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる請求項5に記載の携帯型電子機器。
【請求項7】
前記第1表示部は、表示面においてタッチパネルを有し、
前記特定手段は、前記タッチパネルで検出されるユーザの接触位置に基づいて前記指定地点を特定する請求項4から請求項6のいずれかに記載の携帯型電子機器。
【請求項8】
第1表示部および第2表示部を有する携帯型電子機器の動作方法であって、
a)画像データと当該画像データに関連付けられた位置情報とを記憶する工程と、
b)現在位置に関する現在位置情報を取得する工程と、
c)前記現在位置情報に基づいて前記現在位置を含む地図を取得する工程と、
d)前記画像データの中から、前記現在位置を含む所定領域内の位置情報を関連付けられた画像データを検索する工程と、
e)前記地図を前記第1表示部に表示させ、前記d)工程で検索された画像データに基づく画像を前記第2表示部に表示させる工程と、
を備える携帯型電子機器の動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−7701(P2011−7701A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−153001(P2009−153001)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】