説明

携帯型電子機器のカバー部材取付構造、カバー部材、携帯型電子機器及びカバー部材装着方法

【課題】加飾カバーを携帯電話機本体に対して簡単に着脱を行い、確実に装着する。
【解決手段】加飾カバー4を圧縮変形された状態のクッション部材を介してリアカバー18に重なるように圧入して、圧縮変形したクッション部材の元の状態に戻ろうとする復元力が、リアカバー18を押し下げるように働き、加飾カバー4が、リアカバー18から上方へ持ち上げられるように力を受ける。これによって、爪部の上端部が切欠き部22a,22b,22cの下端部を持ち上げるように締付力が作用する。また、この状態から、外力を加えて加飾カバー4をリアカバー18に押し付けると、爪部の先端部が下降し、切欠き部22a,22b,22cから離反して、係止関係が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯型電子機器のカバー部材取付構造、カバー部材、携帯型電子機器及びカバー部材装着方法に係り、携帯電話機等の携帯型電子機器の筐体に取り付ける加飾カバー等のカバー部材取付構造、カバー部材、カバー部材が取り付けられる携帯型電子機器、及びカバー部材装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯型電子機器としての携帯電話機には、本来の通話機能や、電子メールを送受信したり、ネットワークに接続してサイトからプログラムをダウンロードする等のデータ通信機能のみならず、電子カメラが搭載されたものも一般化されてきている。
さらに、最近は、携帯電話機には、こうした多機能性のみならず、高いデザイン性も要求されており、美感上も優れたものでなければならない。
ところが、ユーザは、購入当初気に入ったものであっても、かつ、機能上何ら問題がなくても次第にそのデザインに見飽きてくることがある。
【0003】
しかも、ユーザとしては、別のデザインのものを求めたい反面、使い慣れた携帯電話機を引き続き利用し、出費も抑えたいという相反する要求がある。
ユーザのこうした要望に応えるため、筐体を構成する例えばフロントケースを別のデザインのものに変更するために交換可能に構成することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、筐体もこのまま用い、筐体を所定のデザインが施された加飾カバーで覆って用いることも提案されている。これによって、加飾カバーとして、ユーザの好みのものを取り付けて楽しむことができ、様々なデザインの加飾カバーを用意しておくことで、ユーザの好みや気分等に応じて、交換が可能となる。
【0004】
【特許文献1】特開平11−177661号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、上記従来技術では、加飾カバーを携帯電話機本体に、ねじ等の固定具を用いて取り付けるため、取付け時及び取外し時に、工具を必要とする等、手間や時間がかって交換が煩雑となるという点である。しかも、固定具として特殊な形状のねじが用いられるので、専用の工具を必要とする。
【0006】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、携帯電話機に対して簡単かつ迅速に着脱を行うことができ、かつ、装着されているときには容易に脱落しないように確実に保持することができる携帯型電子機器のカバー部材取付構造、カバー部材、携帯型電子機器及びカバー部材装着方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、携帯型電子機器の筐体に、上記筐体の少なくとも一部を覆うカバー部材が取り付けられたカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材と上記筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部が、係止状態の解除が可能なように係止されることによって、上記カバー部材は、上記筐体に対して取外し可能なように装着されていることを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記筐体には、上記カバー部材を係止する係止部が形成され、上記カバー部材は、上記係止部によって係止される被係止部を有し、少なくとも上記カバー部材は、上記係止部によって上記被係止部が係止されている場合に、外力によって上記係止部と上記被係止部とが互いに離反するように、弾性的に変形可能なように成形されていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記筐体は、比較的広い表面を有する第1の主面部と、上記第1の主面部から裏面側へ向けて屈曲するように形成された第1の側面部とを有し、上記カバー部材は、上記第1の主面部の表面にその裏面が対向するように配置される第2の主面部と、上記第2の主面部からその裏面側へ向けて屈曲するように形成され、上記第1の側面部を覆う第2の側面部とを有し、上記筐体の上記第1の側面部の表面側には、上記係止部としての切欠き部が形成され、上記カバー部材の上記第2の側面部の裏面側には、上記被係止部としての爪部が形成され、上記爪部が上記切欠き部によって係止されることによって上記カバー部材が上記筐体に着脱自在に取り付けられていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材の上記第2の主面部の裏面の所定の部位には、弾性的に変形可能な付勢部が設けられていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記付勢部は、上記カバー部材の上記第2の主面部の裏面にクッション部材が取り付けられてなっていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材は、上記筐体に装着された際に、上記クッション部材が圧縮変形した状態で、上記爪部の上端部が上記切欠き部の下端部に接触して、上記爪部が上記切欠き部によって係止されることを特徴としている。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材の上記第2の主面部に表面側から裏面側へ向けて外力が加えられることによって、上記切欠き部と上記爪部とが互いに離反して、係止状態が解除され、上記カバー部材が上記筐体から取り外されることを特徴としている。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、請求項3乃至7のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材が、上記第2の主面部に対して上記第2の側面部が拡開された状態で上記筐体に圧入され、拡開された上記第2の側面部が元の状態に戻ろうとする復元力によって、上記カバー部材が上記筐体に押し付けられて、取り付けられることを特徴としている。
【0015】
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材は、対称軸に対して線対称の形状を呈し、一対の上記第2の側面部は、上記対称軸の周りにその先端部が互いに逆向きに回転するように、変形可能とされていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項10記載の発明は、請求項5乃至9のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材の上記クッション部材は、ゴムを含む弾性部材からなることを特徴としている。
【0017】
また、請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材は、所定の模様及び色彩が施された加飾カバーからなることを特徴としている。
【0018】
また、請求項12記載の発明は、請求項1乃至11のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造に係り、上記カバー部材には、上記携帯型電子機器を構成し、所定の機能を有する機能ユニットの一部の部品が取り付けられていることを特徴としている。
【0019】
また、請求項13記載の発明は、携帯型電子機器の筐体に取り付けられ、上記筐体の少なくとも一部を覆うカバー部材に係り、上記カバー部材と上記筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部が、係止状態の解除が可能なように係止されることによって、上記カバー部材は、上記筐体に対して取外し可能なように装着されることを特徴としている。
【0020】
また、請求項14記載の発明は、請求項13記載のカバー部材に係り、上記筐体には、当該カバー部材を係止する係止部が形成され、当該カバー部材は、上記係止部によって係止される被係止部を有し、少なくとも当該カバー部材は、上記係止部によって上記被係止部が係止されている場合に、外力によって上記係止部と上記被係止部とが互いに離反するように、弾性的に変形可能なように成形されていることを特徴としている。
【0021】
また、請求項15記載の発明は、請求項13又は14記載のカバー部材に係り、上記筐体は、比較的広い表面を有する第1の主面部と、上記第1の主面部から裏面側へ向けて屈曲するように形成された第1の側面部とを有し、当該カバー部材は、上記第1の主面部の表面にその裏面が対向するように配置される第2の主面部と、上記第2の主面部からその裏面側へ向けて屈曲するように形成され、上記第1の側面部を覆う第2の側面部とを有し、上記筐体の上記第1の側面部の表面側には、上記係止部としての切欠き部が形成され、当該カバー部材の上記第2の側面部の裏面側には、上記被係止部としての爪部が形成され、上記爪部が上記切欠き部によって係止されることによって当該カバー部材が上記筐体に着脱自在に取り付けられていることを特徴としている。
【0022】
また、請求項16記載の発明は、請求項15記載のカバー部材に係り、上記第2の主面部の裏面の所定の部位には、弾性的に変形可能な付勢部が設けられていることを特徴としている。
【0023】
また、請求項17記載の発明は、請求項16記載のカバー部材に係り、上記付勢部は、上記第2の主面部の裏面にクッション部材が取り付けられてなっていることを特徴としている。
【0024】
また、請求項18記載の発明は、請求項17記載のカバー部材に係り、上記筐体に装着された際に、上記クッション部材が圧縮変形した状態で、上記爪部の上端部が上記切欠き部の下端部に接触して、上記爪部が上記切欠き部によって係止されることを特徴としている。
【0025】
また、請求項19記載の発明は、請求項18記載のカバー部材に係り、上記第2の主面部に表面側から裏面側へ向けて外力が加えられることによって、上記切欠き部と上記爪部とが互いに離反して、係止状態が解除され、上記筐体から取り外されることを特徴としている。
【0026】
また、請求項20記載の発明は、請求項15乃至19のいずれか1に記載のカバー部材上記第2の主面部に対して上記第2の側面部が拡開された状態で上記筐体に圧入され、拡開された上記第2の側面部が元の状態に戻ろうとする復元力によって、上記筐体に押し付けられて、取り付けられることを特徴としている。
【0027】
また、請求項21記載の発明は、請求項20記載のカバー部材に係り、対称軸に対して線対称の形状を呈し、一対の上記第2の側面部は、上記対称軸の周りにその先端部が互いに逆向きに回転するように、変形可能とされていることを特徴としている。
【0028】
また、請求項22記載の発明は、請求項17乃至21のいずれか1に記載のカバー部材に係り、上記クッション部材は、ゴムを含む弾性部材からなることを特徴としている。
【0029】
また、請求項23記載の発明は、請求項13乃至22のいずれか1に記載のカバー部材に係り、所定の模様及び色彩が施された加飾カバーからなることを特徴としている。
【0030】
また、請求項24記載の発明は、請求項13乃至23のいずれか1に記載のカバー部材に係り、上記携帯型電子機器を構成し、所定の機能を有する機能ユニットの一部の部品が取り付けられていることを特徴としている。
【0031】
また、請求項25記載の発明に係る携帯型電子機器は、請求項1乃至12のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造を備えたことを特徴としている。
【0032】
また、請求項26記載の発明に係る携帯型電子機器は、請求項13乃至24のいずれか1に記載のカバー部材が取り付けられることを特徴としている。
【0033】
また、請求項27記載の発明は、携帯型電子機器の筐体に、上記筐体の少なくとも一部を覆うカバー部材を取り付けるカバー部材装着方法に係り、上記カバー部材と上記筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部を、係止状態の解除が可能なように係止して、上記カバー部材を、上記筐体に対して取外し可能なように装着することを特徴としている。
【発明の効果】
【0034】
この発明の構成によれば、カバー部材と筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部が、係止状態の解除が可能なように係止されることによって、カバー部材は、筐体に対して取外し可能なように装着されているので、携帯電話機に対して簡単かつ迅速に着脱を行うことができ、かつ、装着されているときには容易に脱落しないように確実に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
カバー部材と筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部が、係止状態の解除が可能なように係止され、カバー部材は、筐体に対して取外し可能なように装着されていることによって、携帯電話機に対して簡単かつ迅速に着脱を行い、かつ、装着されているときには容易に脱落しないように確実に保持するという目的を実現した。
【実施例1】
【0036】
図1は、この発明の第1実施例である携帯電話機の構成を説明するための分解斜視図、図2は、同携帯電話機の上部ユニットの構成を示す断面図、図3は、図2のA部を拡大して示す拡大断面図であって、同携帯電話機の加飾カバー取付構造の構成及び機能を説明するための説明図、図4は、同携帯電話機の構成を示すブロック図、図5は、携帯電話機本体の構成を説明するための斜視図、図6は、同携帯電話機の加飾カバーの構成を一部透視して示す斜視図、図7は、同加飾カバーの構成を示す平面図、図8は、同加飾カバーの構成を示す下面図、図9は、同加飾カバーの構成を示す正面図、図10は、同加飾カバーの構成を示す背面図、図11は、同加飾カバーの構成を示す右側面図、図12は、同加飾カバーの構成を示す左側面図、図13は、図1のB部を拡大して示す拡大図、図14は、図1のC部を拡大して示す拡大図、図15は、図1のD部を拡大して示す拡大図、図16は、図1のE部を拡大して示す拡大図、図17は、図6のF部を拡大して示す拡大図、図18は、図6のG部を拡大して示す拡大図、図19は、図6のH部を拡大して示す拡大図、図20は、図6のI部を拡大して示す拡大図、図21は、図8のJ部を拡大して示す拡大図、図22は、図8のK部を拡大して示す拡大図、また、図23は、図8のL部を拡大して示す拡大図である。
【0037】
この例の携帯電話機1は、図1に示すように、折畳可能な筐体2を備えた携帯電話機本体3に、加飾カバー4が着脱自在に装着されて概略構成されている。
携帯電話機本体3は、本来の通話機能のほか、例えば、電子メールの送受信やインターネットに接続してホームページの閲覧が可能なデータ通信機能、内蔵された電子カメラによる撮影機能を有し、図1乃至図3に示すように、上部ユニット5と下部ユニット6とが、互いに開閉自在にヒンジ部7で相互に結合されて構成されている。
【0038】
上部ユニット2は、図1乃至図5に示すように、折畳可能な扁平な筐体2を構成する上部筐体9に、例えば周囲の風景や人物等を撮影する電子カメラユニット11と、例えば受話音声を出力する受話部12と、例えば着信時に着信音を出力する音声出力部13と、折畳時に内側となる側(内面側)に配設され液晶表示装置からなり例えば機能設定画面や、待受画面等が表示される主表示部14と、折畳時に外側となる側(外面側)に配設され液晶表示装置からなる補助表示部15と、LEDを有し例えば着信時や通話時に発光する発光部16とが実装されて概略構成されている。
【0039】
上部筐体9は、共に例えばABS樹脂等の合成樹脂成形品からなり、内面側を構成するフロントケース17と、外面側を構成するリアカバー18とを有し、組み合されたフロントケース17とリアカバー18とが嵌合によって、又は雌ねじや雄ねじ等の固定具による締付けによって、電子カメラユニット11や受話部12、音声出力部13、主表示部14、補助表示部15、発光部16が内部に収納され、又は取り付けられた状態で、組み立てられてなっている。
【0040】
リアカバー18は、対称軸に対して線対称の形状を呈し、スクリーン部材19を露出させるための開口21aや音波を放出するための音孔部21bが形成され、外表面が上方に凸となるように若干湾曲した外面部21と、外面部21から内面側(フロントケース17側)へ向けて屈曲するように延設された側面部22とを有している。
側面部22の端部の所定の部位には、図13乃至図16に示すように、加飾カバー4の爪部43b,45a,45bを係止する切欠き部22a,22b,22cが複数形成され、これらの切欠き部22a,22b,22cは、上記対称軸に対して線対称な位置関係で、配置されている。この例では、側面部22の上部と、左右両側部とに、3対の切欠き部22a,22a、22b,22b、22c,22cが、それぞれ形成されている。
【0041】
上部筐体9の側面部の切欠き部22a,22a、22b,22b、22c,22cの形成部位には、フロントケース17とリアカバー18とが組み合された状態で、凹部が形成されることとなる。
なお、切欠き部22a,22b,22cの端縁は、角部が除かれた滑かな曲面からなる形状とされている。
【0042】
下部ユニット6は、折畳可能な扁平な筐体を構成する下部筐体24に、図1、図4及び図5に示すように、携帯電話機本体の構成各部を制御する制御部25と、制御部25が実行する処理プログラムや各種データ等を記憶するための記憶部26と、アンテナ27を介して無線電波の送受信を行い、所定のプロトコルに従って通話やデータ通信を行うために用いられる無線通信部28と、数字や文字の入力操作等を行うための多数の各種操作キー等からなる操作部29と、送話音声を入力するマイクロフォンからなる送話部31と、振動によって例えば着信を通知するための振動部32と、電池パック等からなる電源部33とが実装されて概略構成されている。
【0043】
下部筐体24は、共に例えばABS樹脂等の合成樹脂成形品からなり、内面側を構成するフロントケース35と、外面側を構成するリアカバー36とを有し、組み合されたフロントケース35とリアカバー36とが嵌合によって、又は雌ねじや雄ねじ等の固定具による締付けによって、制御部25や無線通信部28、操作部29、送話部31、振動部32等が内部に収納され、又は取り付けられた状態で、組み立てられてなっている。
筐体2は、ヒンジ部7で相互に結合された上部筐体9と下部筐体24とからなり、ヒンジ部7は、上側筐体9と下側筐体24とを回転自在に結合して携帯電話機本体3に折畳可能な構造を付与している。
【0044】
加飾カバー4は、例えば透明樹脂からなり、所定の模様及び彩色が施され、上部ユニット5のリアカバー18に重なるように着脱自在に取り付けられる。
この例では、加飾カバー4は、図6乃至図12に示すように、称軸に対して線対称の形状を呈し、リアカバー18と概略同様の外形寸法を有し、リアカバー18の外面部21を覆う上方(携帯電話機本体3側と反対向き)に凸となるように若干湾曲した天井部38と、天井部38から下方(携帯電話機本体3側)とへ向けて屈曲するように延設され、リアカバー18の側面部22を覆う側面部39とを有している。
また、天井部38には、開口21aと重なるように配置され、スクリーン部材19を露出させるための開口38aと、音声出力部13の音孔部21bを露出させるための開口38bとが形成されている。
【0045】
また、天井部38の裏面側の所定の部位には、例えばシリコーンゴム等の弾性体からなるクッション部材41,41,41が接着によって取り付けられている。
この例では、クッション部材41は、開口38aの両側の天井部38の上部の周縁部側と、開口38aと開口38bとの間との3箇所に配置されている。
このクッション部材41は、天井部38の裏面とリアカバー18との間に圧接状態で介在し、その復元力によってリアカバー18が押し付けられることによって、加飾カバー4とリアカバー18とが締結される。
【0046】
側面部39のうち、上部43の中央部には、切欠き部43aが形成され、ヒンジ部7側に配置される下部44は、開閉時の下部筐体24との間の干渉を避けるために、その高さ(深さ)が比較的低く設定されている。
これにより、着脱の際に、特に、対称軸の周りに両側部45,45の端部が反対向きに回転するように容易に弾性的に変形可能とされている。
図17乃至図23に示すように、側面部39の上部43の切欠き部43aの両側の裏面側の端部、並びに両側部45,45の中央部及び下部44側の裏面側の端部には、それぞれ、切欠き部22a,22b,22cに係止される爪部43b,45a,45bが形成されている。爪部43b,45a、45bの上端部が切欠き部22a,22b,22cの下端部に接触して互いに押圧し合うことによって、係合状態となる。なお、爪部43b,45a,45bは、その先端部は、角部が除かれた滑らかな曲面とされている。
【0047】
また、加飾カバー4は、リアカバー18に装着された際に、クッション部材41が若干圧縮変形した状態で、爪部43b,45a,45bの上端部が切欠き部22a,22b,22cの下端部に接触して、爪部43b,45a,45bと切欠き部22a,22b,22cとが係合するように、例えば、加飾カバー4の側面部39及びリアカバー18の側面部22の高さ等の構成部材の寸法形状が設定されている。
このクッション部材41は、天井部38の裏面とリアカバー18との間に圧接状態で介在し、その復元力によってリアカバー18が押し付けられることによって、加飾カバー4とリアカバー18とが締結される。
【0048】
すなわち、図3に示すように、圧縮変形したクッション部材41の元の状態に戻ろうとする復元力F1が、リアカバー18を押し下げるように働き、加飾カバー4が、リアカバー18から上方へ持ち上げられるように力を受ける。これによって、爪部43b,45a,45bの上端部が切欠き部22a,22b,22cの下端部を持ち上げるように締付力F2が作用し、加飾カバー4はリアカバー18に確実に取り付けられる。
なお、この例では、加飾カバー4は、透明樹脂からなり、図6と、図17乃至図20においては、クッション部材41や爪部43b,45a,45bが表面側から透視させて視認されている様子を示している(すなわち、実線を用いて示している。)。
【0049】
また、この状態から、外力を加えて加飾カバー4をリアカバー18に押し付けると、クッション部材41がさらに圧縮変形すると共に、爪部43b,45a,45bの先端部が下降し、切欠き部22a,22b,22cから離反して、係止関係が解除される。ここで、加飾カバー4の両側面部45の先端部が互いに逆向きに対称軸の周りに回転するようにして拡開させた状態で持ち上げると、加飾カバー4がリアカバー18から取り外される。
【0050】
この例の加飾カバー取付構造47は、加飾カバー4が圧縮変形された状態のクッション部材41を介してリアカバー18に重なるように配置され、かつ、加飾カバー4の爪部43b,45a,45bがリアカバー18の切欠き部22a,22b,22cによって係止されることによって、加飾カバー4がリアカバー18に着脱自在に取り付けられてなっている。
ここで、加飾カバー4は、リアカバー18に装着された際に、クッション部材41が若干圧縮変形した状態で、爪部43b,45a,45bの上端部が切欠き部22a,22b,22cの下端部に当接して、爪部43b,45a,45bと切欠き部22a,22b,22cとが係合するように、例えば、加飾カバー4の側面部39及びリアカバー18の側面部22の高さ等の構成部材の寸法形状が設定されている。
このクッション部材41は、天井部38の裏面とリアカバー18との間に圧接状態で介在し、その復元力によってリアカバー18が押し付けられることによって、加飾カバー4とリアカバー18とが締結される。
【0051】
制御部25は、共にCPU(中央処理装置)等からなり、記憶部26に記憶された各種処理プログラムを実行し、記憶部26に確保された各種レジスタやフラグを用いて、構成各部を制御し各種制御処理を実行する。
記憶部26は、ROM、RAM等の半導体メモリからなり、制御部25が実行する通信制御処理プログラム、表示制御処理プログラム、ホームページを閲覧するためのプログラムとしてのブラウザ、電子メールを作成したり送受信するためのプログラムとしてのメーラ等の各種処理プログラム等をが記憶されたプログラム記憶領域と、各機能の設定情報や通信履歴情報、電話帳情報等の各種情報が記憶された情報記憶領域とを有すると共に、この記憶部26には、制御部25がプログラム実行時に用いる各種レジスタやフラグが確保されている。
【0052】
電子カメラユニット11は、図4に示すように、スクリーン部材19を介して被写体から到来した光が入射し、カメラレンズ51が内蔵された鏡筒52と、カメラレンズ51によって結像した画像を光電変換して電気信号としての画像信号を出力するCMOS撮像素子等からなる撮像デバイス53と、撮像デバイス53から送られてきた画像信号をA/D変換するA/D変換部54と、A/D変換部54でデジタル化された信号にガンマ変換、色空間変換等の画像処理を施す画像処理部55とを有している。
【0053】
無線通信部28は、RF回路や、変復調回路、ベースバンド処理回路等からなり、音声やデータを変調してアンテナ27を介して無線電波として送信すると共に、無線電波をアンテナ7を介して受信して音声やデータに復調し、所定のプロトコルに従って通話やデータ通信を行うために用いられる。
主表示部14は、上部筐体9の折畳み時に内側となる内面側に配設され、例えば透過型の液晶表示装置を有してなっている。液晶表示装置は、液晶表示パネルと、液晶表示パネルに照明光を与えるバックライト装置と、液晶表示パネルを駆動する駆動回路とを有している。
補助表示部15は、上部筐体9の折畳み時に外側となる外面側に配設され、主表示部14と同様の構成とされている。
【0054】
操作部29は、ブラウザを起動させてホームページを閲覧するためのブラウザモード選択キー、操作を決定するために用いられる決定キー、操作メニューを表示させるためのメニューキー、文字入力モードを切り換えるための入力モード切替えキー、電話帳を登録したり検索するための電話帳キー、音声通話を行うために用いる通話開始キー、操作を1つ前の状態へ戻すクリアキー、及び電源の入切りを行った各種操作を中止するために用いられる電源キーを含む機能キー群と、主表示部14に表示された表示画面上のカーソルを上下左右方向へ移動させるためのカーソルキーと、例えば数字等を入力するためのテンキー群とを有している。
【0055】
この例の携帯電話機本体3に、加飾カバー4を装着するには、まず、加飾カバー4を折り畳まれた携帯電話機本体3の上部ユニット2のリアカバー18上に、爪部43b,45a,45bが対応する切欠き部22a,22b,22cの上方に配置されるように載せ、携帯電話機本体3を押えた状態で、加飾カバー4を下方へ向けて圧入していく。
これに伴って、加飾カバー4の両側面部45,45の先端部がリアカバー18の側面部22表面上を摺動しながら加飾カバー4の両側面部45,45が拡開するように力を受けて変形する。
【0056】
すなわち、加飾カバー4の両側面部45の先端部が互いに逆向きに対称軸の周りに回転するようにして拡開する。
さらに、圧入して、クッション部材41が若干圧縮変形するようにすると、爪部43b,45a,45bの上端部が切欠き部22a,22b,22cに達して、爪部43b,45a,45bが切欠き部22a,22b,22cによって係止される。
すなわち、図3に示すように、圧縮変形したクッション部材41の元の状態に戻ろうとする復元力F1が、リアカバー18を押し下げるように働き、加飾カバー4が、リアカバー18から上方へ持ち上げられるように力を受ける。
これによって、爪部43b,45a,45bの上端部が切欠き部22a,22b,22cの下端部を持ち上げるように締付力F2が作用し、加飾カバー4とリアカバー18とが締結される。
【0057】
携帯電話機本体3から加飾カバー4を取り外すには、まず、外力を加えて加飾カバー4をリアカバー18に押し付ける。これによって、クッション部材41がさらに圧縮変形すると共に、爪部43b,45a,45bの先端部が下降し、切欠き部22a,22b,22cから離反して、係止関係が解除される。
ここで、例えば、下部44側(ヒンジ7側)から、加飾カバー4の両側面部45の先端部が互いに逆向きに対称軸の周りに回転するようにして拡開させた状態で加飾カバー4を持ち上げると、加飾カバー4がリアカバー18から取り外される。
【0058】
このように、この例の構成によれば 加飾カバー4を圧縮変形された状態のクッション部材41を介してリアカバー18に重なるように圧入することによって、圧縮変形したクッション部材41の元の状態に戻ろうとする復元力F1が、リアカバー18を押し下げるように働き、加飾カバー4が、リアカバー18から上方へ持ち上げられるように力を受ける。これによって、爪部43b,45a,45bの上端部が切欠き部22a,22b,22cの下端部を持ち上げるように締付力F2が作用し、加飾カバー4はリアカバー18に確実に取り付けられる。
また、この状態から、外力を加えて加飾カバー4をリアカバー18に押し付けると、クッション部材41がさらに圧縮変形すると共に、爪部43b,45a,45bの先端部が下降し、切欠き部22a,22b,22cから離反して、係止関係が解除される。ここで、加飾カバー4の両側面部45の先端部が互いに逆向きに対称軸の周りに回転するようにして拡開させた状態で持ち上げると、加飾カバー4がリアカバー18から取り外される。
したがって、加飾カバー4を、リアカバー18に対して簡単にかつ迅速に着脱を行うことができる。しかも、加飾カバー4が装着されているときには容易に脱落しないように確実に保持することができる。また、加飾カバー4を外した状態でも、別のデザインを楽しむことができる。
【0059】
また、クッション部材41を3箇所に分散して配置し、爪部43b,45a,45bと対応する切欠き部22a,22b,22cとを、それぞれ、加飾カバー4とリアカバー18との所定の箇所に分散して形成したので、締付力も均等に及ぼされ、加飾カバー4の着脱を円滑に行うことができる。
また、加飾カバー4装着時には、クッション部材41がリアカバー18に密着しているので、振動部32や音声出力部13が動作した際に、例えば、比較的弾性に乏しい材料同士の不完全な接触(接触したり離れたりすること)によるびりつき音が発生することもない。
したがって、加飾カバー4等を成形する際の寸法のばらつきを吸収でき、加飾カバー4等の寸法の精度を下げることも可能となり、製造コストを低減し、設計上の自由度を向上させることができる。
また、加飾カバー4の裏面側クッション部材41を取り付けたことによって、面同士の接触や摩擦を回避させ、リアカバー18の外表面に傷が発生することを防止することができる。
【実施例2】
【0060】
この例が上述した実施例1と大きく異なるところは、加飾カバーを上方から圧入させて装着するのに代えて、加飾カバーを携帯電話機本体に対して水平方向(例えば主表示部の表示面に平行な方向)からスライドさせて装着可能なように構成した点である。
これに伴い、加飾カバーの側面部の下部(又は上部)を廃し、例えば、リアカバーの両側面部に案内溝を、加飾カバーの両側部の裏面側に案内溝に嵌合する凸部を形成する。また、加飾カバーの側部の下部側(又は上部側)の爪部と、対応するリアカバーの側面部の切欠き部とは、実施例1の場合と同様に形成しておく。
これ以外の構成は、上述した実施例1の構成と略同一であるので、その説明を省略する。
【0061】
この例の構成によれば、上述した実施例1と略同様の効果を得ることができる。
【実施例3】
【0062】
この例が上述した実施例1と大きく異なるところは、機能ユニットとしての電子カメラユニットを構成する例えば接写レンズや望遠レンズ等の補助レンズを取り付ける等、加飾カバーに他の機能を付加した点である。
すなわち、この例の加飾カバーには、装着時に携帯電話機本体の撮影窓に対応する箇所には補助レンズが取り付けられる。
これ以外の構成は、上述した実施例1の構成と略同一であるので、その説明を省略する。
【0063】
この例の構成によれば、上述した実施例1と略同様の効果を得ることができる。
加えて、携帯電話機本体の薄型化及び小型化を達成しつつ、機能の追加や変更を簡単に行うことができる。
すなわち、爪部を切欠き部に係止させて、加飾カバーを筐体に装着することによって、加飾カバーを携帯電話機本体に対して簡単に着脱可能なように構成されているので、例えば、撮影機能におけるレンズの交換等の各種機能の追加や切換を手軽に行うことができ、固定具が必須である従来技術(例えば、特許文献1等)では達成できない効果を得ることができる。
しかも、簡単に着脱できる上に、加飾カバーが筐体に装着された状態では、圧縮変形されたクッション部材によって、締付力が作用するので、ねじ等の固定具を用いて固定した場合と同様に、簡単に脱落しないことはもちろん、位置決めされた状態で確実に固定され、使用中に取付位置がずれて、上記機能が果たせなくなるようなこともない。
【実施例4】
【0064】
この例が上述した実施例1と大きく異なるところは、実施例1では、形状寸法はリアカバーと概略同様として、模様や色彩等を変更するようにしたのに対して、加飾カバーの外形形状も変更可能なように構成した点である。例えば、若干上に凸の断面弓形形状以外に、平板状や波型形状にする。
これ以外の構成は、上述した実施例1の構成と略同一であるので、その説明を省略する。
【0065】
この例の構成によれば、上述した実施例1と略同様の効果を得ることができる。
加えて、デザインの変更を一段と強く認識させることができる。
【0066】
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述した実施例では、加飾カバー側に爪部を、筐体側に切欠き部を設けた場合について述べたが、逆としても良いし、係止箇所のうち、加飾カバー側の一部の箇所に爪部を、他の箇所に切欠き部を設けるようにしても良い。
また、クッション部材を加飾カバーの裏面に接着させる場合について述べたが、加飾カバー本体と一体的に成形するようにしても良い。また、接着は、両面接着テープを用いても良いし、接着剤を用いても良いし、熱溶着によって接着するようにしても良い。また、クッション部材は、シリコーンゴムに限らず、フッ素ゴム、多硫化ゴム等から選択して用いても良い。また、ゴムに限らず、例えば、ポリアセタール等の合成樹脂を用いても良い。
【0067】
また、加飾カバーが、天井部に対して側面部が開拡された状態で筐体に嵌め込まれているように構成しても良い。これによって、復元力によって、さらに、確実に装着することができる。この場合は、クッション部材を廃しても良い。
また、加飾カバーの裏面に、クッション部材に代えて板ばねを一体的に成形するようにしても良い。
また、加飾カバー本体は、透明部材に限らず、遮光性部材を用いて作製しても良いし、加飾カバー本体は、合成樹脂製に限らず、金属製としても良いし、合成樹脂に金属を被覆した構成としても良い。
また、加飾カバーを、例えば、輪状の扁平な取付紐部材を用いて、携帯電話機本体に取り付けるようにしても良い。
【0068】
また、リアカバーに切欠きを形成し、加飾カバーの高さ(深さ)をリアカバーと同程度とする場合について述べたが、例えば、加飾カバーは、フロントケースの側面部までも覆うように構成しても良い。
また、上部ユニットのみでなく、下部ユニットにも加飾カバーを取り付けるようにしても良い。この場合、折曲可能なように一体化されていても良い。
また、クッション部材の配置箇所は、3箇所に限らないし、配置位置も適宜変更できる。また、爪部及び対応する切欠き部の形成部位も、適宜変更することができる。
また、単に開閉のみ可能な折畳式の携帯電話機に限らず、2軸ヒンジで、上部ユニットと下部ユニットとが、互いに開閉自在で、かつ、開閉を行うための回動軸に直交する回動軸の周りにも一方のユニットが他方のユニットに対して回動自在に相互に結合された携帯電話機にも適用できる。但し、この場合、一方のユニットに加飾カバーが装着されて、反転状態で折り畳まれたときに、加飾カバーの表面側(内側)と他方のユニットとが干渉しないように、加飾カバー及び他方のユニットのフロントケース等の寸法及び形状が設定される。
また、折畳式以外のストレートタイプの携帯電話機にも適用できる。また、携帯電話機本体の外形形状に依らず、適用が可能である。
【0069】
また、実施例1では、加飾カバーを取り外す際に、一旦、加飾カバーをリアカバーに押し付けてから、加飾カバーを拡開させた状態で持ち上げる場合について述べたが、爪部及び切欠き部が設けられていないヒンジ側から、このまま加飾カバーを持ち上げて、加飾カバーを取り外すようにしても良い。
また、実施例3で、補助レンズのほかに、フィルタ等の光学部材を加飾カバーに取り付けるようにしても良い。また、電子カメラユニット自体を加飾カバーに取り付けるようにしても良い。また、補助表示部に重なって配置されるように、加飾カバーにレンズを取り付け、例えば、補助表示部に表示された文字の拡大表示が可能なように構成しても良い。また、発光部からの放射光をぼかす半透明部材を用いるようにしても良い。また、必要に応じて、カメラレンズを加飾カバーによって隠す構成としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0070】
携帯型電子機器としては、携帯電話機のほか、簡易型携帯電話(PHS)端末や、携帯情報端末(PDA)、携帯型のコンピュータに対して適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】この発明の第1実施例である携帯電話機の構成を説明するための分解斜視図である。
【図2】同携帯電話機の上部ユニットの構成を示す断面図である。
【図3】図2のA部を拡大して示す拡大断面図であって、同携帯電話機の加飾カバー取付構造の構成及び機能を説明するための説明図である。
【図4】同携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図5】携帯電話機本体の構成を説明するための斜視図である。
【図6】同携帯電話機の加飾カバーの構成を一部透視して示す斜視図である。
【図7】同加飾カバーの構成を示す平面図である。
【図8】同加飾カバーの構成を示す下面図である。
【図9】同加飾カバーの構成を示す正面図である。
【図10】同加飾カバーの構成を示す背面図である。
【図11】同加飾カバーの構成を示す右側面図である。
【図12】同加飾カバーの構成を示す左側面図である。
【図13】図1のB部を拡大して示す拡大図である。
【図14】図1のC部を拡大して示す拡大図である。
【図15】図1のD部を拡大して示す拡大図である。
【図16】図1のE部を拡大して示す拡大図である。
【図17】図6のF部を拡大して示す拡大図である。
【図18】図6のG部を拡大して示す拡大図である。
【図19】図6のH部を拡大して示す拡大図である。
【図20】図6のI部を拡大して示す拡大図である。
【図21】図8のJ部を拡大して示す拡大図である。
【図22】図8のK部を拡大して示す拡大図である。
【図23】図8のL部を拡大して示す拡大図である。
【符号の説明】
【0072】
1 携帯電話機(携帯型電子機器)
2 筐体
3 携帯電話機本体
4 加飾カバー(カバー部材)
5 上部ユニット
6 下部ユニット
9 上部筐体
17 フロントケース
18 リアカバー
21 外面部(第1の主面部)
22 側面部(第1の側面部)
22a,22b,22c 切欠き部(係止部)
24 下部筐体
35 フロントケース
36 リアカバー
38 天井部(第2の主面部)
39 側面部(第2の側面部)
41 クッション部材(付勢部)
43 上部
43b 爪部(被係止部)
45 側部
45a,45b 爪部(被係止部)
47 加飾カバー取付構造(カバー部材取付構造)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型電子機器の筐体に、前記筐体の少なくとも一部を覆うカバー部材が取り付けられたカバー部材取付構造であって、
前記カバー部材と前記筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部が、係止状態の解除が可能なように係止されることによって、
前記カバー部材は、前記筐体に対して取外し可能なように装着されていることを特徴とする携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項2】
前記筐体には、前記カバー部材を係止する係止部が形成され、前記カバー部材は、前記係止部によって係止される被係止部を有し、少なくとも前記カバー部材は、前記係止部によって前記被係止部が係止されている場合に、外力によって前記係止部と前記被係止部とが互いに離反するように、弾性的に変形可能なように成形されている
ことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項3】
前記筐体は、比較的広い表面を有する第1の主面部と、前記第1の主面部から裏面側へ向けて屈曲するように形成された第1の側面部とを有し、前記カバー部材は、前記第1の主面部の表面にその裏面が対向するように配置される第2の主面部と、前記第2の主面部からその裏面側へ向けて屈曲するように形成され、前記第1の側面部を覆う第2の側面部とを有し、
前記筐体の前記第1の側面部の表面側には、前記係止部としての切欠き部が形成され、前記カバー部材の前記第2の側面部の裏面側には、前記被係止部としての爪部が形成され、前記爪部が前記切欠き部によって係止されることによって前記カバー部材が前記筐体に着脱自在に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項4】
前記カバー部材の前記第2の主面部の裏面の所定の部位には、弾性的に変形可能な付勢部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項5】
前記付勢部は、前記カバー部材の前記第2の主面部の裏面にクッション部材が取り付けられてなっていることを特徴とする請求項4記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項6】
前記カバー部材は、前記筐体に装着された際に、前記クッション部材が圧縮変形した状態で、前記爪部の上端部が前記切欠き部の下端部に接触して、前記爪部が前記切欠き部によって係止されることを特徴とする請求項5記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項7】
前記カバー部材の前記第2の主面部に表面側から裏面側へ向けて外力が加えられることによって、前記切欠き部と前記爪部とが互いに離反して、係止状態が解除され、前記カバー部材が前記筐体から取り外されることを特徴とする請求項6記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項8】
前記カバー部材が、前記第2の主面部に対して前記第2の側面部が拡開された状態で前記筐体に圧入され、拡開された前記第2の側面部が元の状態に戻ろうとする復元力によって、前記カバー部材が前記筐体に押し付けられて、取り付けられることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項9】
前記カバー部材は、対称軸に対して線対称の形状を呈し、一対の前記第2の側面部は、前記対称軸の周りにその先端部が互いに逆向きに回転するように、変形可能とされていることを特徴とする請求項8記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項10】
前記カバー部材の前記クッション部材は、ゴムを含む弾性部材からなることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項11】
前記カバー部材は、所定の模様及び色彩が施された加飾カバーからなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項12】
前記カバー部材には、前記携帯型電子機器を構成し、所定の機能を有する機能ユニットの一部の部品が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造。
【請求項13】
携帯型電子機器の筐体に取り付けられ、前記筐体の少なくとも一部を覆うカバー部材であって、
前記カバー部材と前記筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部が、係止状態の解除が可能なように係止されることによって、
前記カバー部材は、前記筐体に対して取外し可能なように装着されることを特徴とするカバー部材。
【請求項14】
前記筐体には、当該カバー部材を係止する係止部が形成され、当該カバー部材は、前記係止部によって係止される被係止部を有し、少なくとも当該カバー部材は、前記係止部によって前記被係止部が係止されている場合に、外力によって前記係止部と前記被係止部とが互いに離反するように、弾性的に変形可能なように成形されている
ことを特徴とする請求項13記載のカバー部材。
【請求項15】
前記筐体は、比較的広い表面を有する第1の主面部と、前記第1の主面部から裏面側へ向けて屈曲するように形成された第1の側面部とを有し、当該カバー部材は、前記第1の主面部の表面にその裏面が対向するように配置される第2の主面部と、前記第2の主面部からその裏面側へ向けて屈曲するように形成され、前記第1の側面部を覆う第2の側面部とを有し、
前記筐体の前記第1の側面部の表面側には、前記係止部としての切欠き部が形成され、当該カバー部材の前記第2の側面部の裏面側には、前記被係止部としての爪部が形成され、前記爪部が前記切欠き部によって係止されることによって当該カバー部材が前記筐体に着脱自在に取り付けられている
ことを特徴とする請求項13又は14記載のカバー部材。
【請求項16】
前記第2の主面部の裏面の所定の部位には、弾性的に変形可能な付勢部が設けられていることを特徴とする請求項15記載のカバー部材。
【請求項17】
前記付勢部は、前記第2の主面部の裏面にクッション部材が取り付けられてなっていることを特徴とする請求項16記載のカバー部材。
【請求項18】
前記筐体に装着された際に、前記クッション部材が圧縮変形した状態で、前記爪部の上端部が前記切欠き部の下端部に接触して、前記爪部が前記切欠き部によって係止されることを特徴とする請求項17記載のカバー部材。
【請求項19】
前記第2の主面部に表面側から裏面側へ向けて外力が加えられることによって、前記切欠き部と前記爪部とが互いに離反して、係止状態が解除され、前記筐体から取り外されることを特徴とする請求項18記載のカバー部材。
【請求項20】
前記第2の主面部に対して前記第2の側面部が拡開された状態で前記筐体に圧入され、拡開された前記第2の側面部が元の状態に戻ろうとする復元力によって、前記筐体に押し付けられて、取り付けられることを特徴とする請求項15乃至19のいずれか1に記載のカバー部材。
【請求項21】
対称軸に対して線対称の形状を呈し、一対の前記第2の側面部は、前記対称軸の周りにその先端部が互いに逆向きに回転するように、変形可能とされていることを特徴とする請求項20記載のカバー部材。
【請求項22】
前記クッション部材は、ゴムを含む弾性部材からなることを特徴とする請求項17乃至21のいずれか1に記載のカバー部材。
【請求項23】
所定の模様及び色彩が施された加飾カバーからなることを特徴とする請求項13乃至22のいずれか1に記載のカバー部材。
【請求項24】
前記携帯型電子機器を構成し、所定の機能を有する機能ユニットの一部の部品が取り付けられていることを特徴とする請求項13乃至23のいずれか1に記載のカバー部材。
【請求項25】
請求項1乃至12のいずれか1に記載の携帯型電子機器のカバー部材取付構造を備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項26】
請求項13乃至24のいずれか1に記載のカバー部材が取り付けられることを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項27】
携帯型電子機器の筐体に、前記筐体の少なくとも一部を覆うカバー部材を取り付けるカバー部材装着方法であって、
前記カバー部材と前記筐体とのうち、一方に形成された係止部によって、他方に形成された被係止部を、係止状態の解除が可能なように係止して、前記カバー部材を、前記筐体に対して取外し可能なように装着する
ことを特徴とする携帯型電子機器におけるカバー部材装着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−217189(P2006−217189A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−27089(P2005−27089)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】