説明

携帯型電子機器及び携帯型電子機器の表示制御方法

【課題】タッチパネル機能を有する表示部を備える携帯型電子機器において、ウェブページに含まれるリンクを簡単に選択することが可能な技術を提供する。
【解決手段】携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有する表示部10と、当該携帯型電子機器に対する操作を検出する操作検出部140とを備えている。操作検出部140が携帯型電子機器に対する所定の操作を検出すると、表示部10は、その表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて当該表示画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル機能を有する表示部を備える携帯型電子機器での表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型電子機器に関して様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、片手で操作することが可能な入力デバイスを使用して、携帯型電子機器の表示を制御する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−91648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、タッチパネル機能を有する表示部を備える携帯型電子機器において、リンクを含むウェブページを表示する場合には、ユーザは、表示画面におけるリンクの表示位置を触れることによって、当該リンクを選択することになる。各ウェブページにおいては、独自の位置にリンクが示され、リンクが示される位置が異なっていることから、各ウェブページにおいて、どの部分がリンクとなっているのか特定しにくいことがある。よって、ユーザは、表示画面に触れてリンクを選択する際にリンクを選択しにくいことがある。このような問題は、近年の携帯型電子機器の大画面化にともない顕著になってきている。表示画面が大きくなると、広範囲にわたってリンクが示されるようになることから、各ウェブページにおいて、どの部分がリンクとなっているのかさらに特定しにくくなり、ユーザはさらにリンクを選択しにくくなる。
【0005】
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、タッチパネル機能を有する表示部を備える携帯型電子機器において、ウェブページに含まれるリンクを簡単に選択することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有する表示部と、前記携帯型電子機器に対する操作を検出する操作検出部とを備え、前記表示部は、前記操作検出部が前記携帯型電子機器に対する第1操作を検出すると、前記表示部の表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて当該表示画面に表示するリンク集合表示を行う。
【0007】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1操作は、前記携帯型電子機器が振られる操作である。
【0008】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する際に、当該複数のリンクを前記表示画面の端に寄せて表示する。
【0009】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する際に、当該複数のリンクを前記表示画面の左右方向の一方端に寄せて表示する。
【0010】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1操作は、前記携帯型電子機器が、前記表示画面の前記左右方向の前記一方端側に傾けられた状態で振られる操作である。
【0011】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記操作検出部が前記携帯型電子機器に対する第2操作を検出すると、 前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて、前記表示画面の前記左右方向の他方端に寄せて表示し、前記第2操作は、前記携帯型電子機器が、前記表示画面の前記左右方向の前記他方端側に傾けられた状態で振られる操作である。
【0012】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1操作は、前記携帯型電子機器が一方向に強く振られる操作であって、前記表示部は、前記携帯型電子機器が前記一方向とは逆方向に強く振られる操作を前記操作検出部が検出すると、前記リンク集合表示を解除する。
【0013】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1操作は、前記表示画面が押下されながら前記携帯型電子機器が振られる操作であって、前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを、前記表示画面において押下されている箇所に集めて表示する。
【0014】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1操作は、前記表示画面に対して指が接触した状態で移動する操作であって、前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを、前記表示画面において指の移動が終了した箇所に集めて表示する。
【0015】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1操作は、前記表示画面が所定時間以上押下される操作であって、前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを、前記表示画面において押下されている箇所に集めて表示する。
【0016】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクが集められて表示されている表示領域から当該表示領域の外側に、前記表示画面に対して指が接触した状態で移動する第3操作を前記操作検出部が検出すると、前記リンク集合表示を解除する。
【0017】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクが集められて表示されている表示領域に対する第4操作を前記操作検出部が検出すると、当該ウェブページの表示をスクロールする。
【0018】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記操作検出部が前記第4操作を検出すると、前記リンク集合表示を解除する。
【0019】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記表示画面に表示されたリンクが示すウェブページを前記表示画面に表示する際には、当該ウェブページとともに、当該ウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する。
【0020】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記リンク集合表示を行った際のウェブページの替わりに他のウェブページを前記表示画面に表示する際には、当該他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクを前記表示画面に表示する。
【0021】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクが前記表示画面に表示されている際に、前記携帯型電子機器に対する第5操作を前記操作検出部が検出すると、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクを前記表示画面から消す。
【0022】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第5操作は、前記第1操作であって、前記表示部は、前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクが前記表示画面に表示されている際に前記第5操作を前記操作検出部が検出すると、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクを前記表示画面から消すとともに、前記他のウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する。
【0023】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記リンク集合表示を行った際のウェブページの替わりに他のウェブページを前記表示画面に表示する際には、当該他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクを前記表示画面に表示する。
【0024】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示部は、前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクが前記表示画面に表示されている際に、前記携帯型電子機器に対する第5操作を前記操作検出部が検出すると、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクを前記表示画面から消す。
【0025】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第5操作は、前記第1操作であって、前記表示部は、前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクが前記表示画面に表示されている際に前記第5操作を前記操作検出部が検出すると、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクを前記表示画面から消すとともに、前記他のウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する。
【0026】
また、本発明に係る携帯型電子機器の表示制御方法は、タッチパネル機能を有する表示部を備える携帯型電子機器の表示制御方法であって、(a)前記表示部の表示画面に複数のリンクを含むウェブページを表示する工程と、(b)前記表示画面に前記ウェブページが表示されている際に、前記携帯型電子機器に対する所定の操作を検出する工程と、(c)前記工程(b)の後に、前記ウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する工程とを備える。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ウェブページに含まれるリンクを簡単に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施の形態に係る携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図2】実施の形態に係る携帯型電子機器の電気的構成を示す図である。
【図3】実施の形態に係る制御部の構成を示す図である。
【図4】実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図5】実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図6】実施の形態に係る携帯型電子機器の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図8】実施の形態に係る携帯型電子機器をユーザが右手で持っている様子を示す図である。
【図9】実施の形態に係る携帯型電子機器をユーザが右手で持っている様子を示す図である。
【図10】実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図11】実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図12】実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図13】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図14】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図15】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図16】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図17】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図18】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図19】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図20】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図21】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図22】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示画面が指で操作される様子を示す図である。
【図23】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示画面が指で操作される様子を示す図である。
【図24】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図25】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図26】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示画面が指で操作される様子を示す図である。
【図27】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図28】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図29】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図30】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図31】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図32】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図33】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図34】実施の形態の変形例に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
<携帯型電子機器の外観>
図1は本実施の形態に係る携帯型電子機器100の外観を示す斜視図である。本実施の形態に係る携帯型電子機器100は、例えば携帯電話機である。以後、携帯型電子機器100を単に「電子機器100」と呼ぶ。
【0030】
図1に示されるように、電子機器100は、平面視で略長方形の板状を成す筐体1を備えている。筐体1にはタッチパネル機能を有する表示部10が収められている。表示部10の長方形の表示画面10aは、筐体1の一方の主面1aから露出している。ユーザは、この表示画面10aを指で操作することによって、電子機器100に対して各種指示を与えることができる。
【0031】
筐体1には、表示部10以外にも、音声出力部20及び音声入力部21が収められている。音声出力部20はスピーカを有しており、音声入力部21はマイクを有している。音声出力部20のスピーカは、筐体1の一方の主面1aにおける上端部から露出しており、音声入力部21のマイクは、筐体1の一方の主面1aにおける下端部から露出している。
【0032】
<携帯型電子機器の電気的構成>
図2は本実施の形態に係る電子機器100の電気的構成を示すブロック図である。図2に示されるように、電子機器100は、制御部30と、無線通信部31と、加速度センサ32と、上述の表示部10、音声出力部20及び音声入力部21を備えている。制御部30、無線通信部31及び加速度センサ32は、筐体1内に収められている。
【0033】
制御部30は、CPU30a及び記憶部30b等を備えており、電子機器100の他の構成要素を制御することによって、電子機器100の動作を統括的に管理する。記憶部30bは、ROM及びRAM等で構成されている。制御部30の各種機能は、CPU30aが記憶部30b内の各種プログラムを実行することによって実現される。
【0034】
無線通信部31は、電子機器100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号をアンテナ31aで受信する。無線通信部31は、受信信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って制御部30に出力する。また無線通信部31は、制御部30で生成された送信信号に対してアップコンバートや増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ31aを通じて、電子機器100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続された通信装置に対して無線送信する。
【0035】
加速度センサ32は、例えば、3軸加速度センサであって、互いに直交する3つの検出軸のそれぞれについて、当該検出軸に沿った方向の加速度を検出して出力する。
【0036】
音声出力部20は、制御部30からの音声データを音声に変換して外部に出力する。音声入力部21は、外部から入力される音声を音声データに変換して制御部30に出力する。
【0037】
表示部10は、制御部30によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示画面10aに表示する。また、タッチパネル機能を有する表示部10は、表示画面10aに対するユーザの指の操作に応じた操作信号を制御部30に出力する。表示部10は、例えば、透過型の液晶ディスプレイパネルと当該液晶ディスプレイパネルに対して後方から光を照射するバックライト光源とを備えている。なお、表示部10を、液晶ディスプレイパネル以外の非自発光型ディスプレイで構成しても良いし、有機ELパネルなどの自発光型ディスプレイパネルで構成しても良い。ユーザは、表示部10の表示画面10aに対して操作を行うことによって、様々な情報を電子機器100に入力することが可能となっている。
【0038】
図3は、制御部30のCPU30aが、記憶部30b内の各種プログラムを実行することによって、制御部30内に形成される複数の機能ブロックを示す図である。図3に示されるように、制御部30は、機能ブロックとして、表示制御部130、画面操作特定部131、筐体操作特定部132及び通信制御部133を備えている。本実施の形態では、表示部10、画面操作特定部131、加速度センサ32及び筐体操作特定部132によって、電子機器100に対する操作を検出する操作検出部140が構成されている。表示部10及び画面操作特定部131は、表示画面10aに対する操作を検出するとともに、その操作の内容を特定する。加速度センサ32及び筐体操作特定部132は、筐体1に対する操作を検出するとともに、その操作の内容を特定する。
【0039】
表示制御部130は、表示部10の表示を制御する。表示部10は、表示制御部130による制御によって、表示画面10aに文字等の情報を表示する。
【0040】
画面操作特定部131は、表示部10が出力する操作信号に基づいて、表示画面10aに対する操作の内容を特定する。例えば、画面操作特定部131は、表示画面10aに対して行われた操作が、表示画面10aのある部分を指で押す操作であることを特定したり、表示画面10aに対して指が接触した状態である部分から別の部分まで移動する操作であることを特定したりする。表示制御部130は、画面操作特定部131で特定された操作の内容に基づいて表示部10の表示を制御する。
【0041】
筐体操作特定部132は、加速度センサ32からの出力信号に基づいて、電子機器100の筐体1に対する操作の内容を特定する。例えば、筐体操作特定部132は、加速度センサ32からの出力信号に基づいて、電子機器100がユーザによって振られているのか、つまり筐体1がユーザによって振られているのか、また電子機器100が基本姿勢から傾いているのか、つまり筐体1が傾いているのか等を特定する。表示制御部130は、筐体操作特定部132で特定された操作の内容に基づいて表示部10の表示を制御する。
【0042】
通信制御部133は、無線通信部31を制御して、通信相手先と様々な通信を行う。例えば、通信制御部133は、通信相手の携帯電話機と、音声通信や電子メール通信を行う。音声通信を行う際には、通信制御部133は、音声入力部21から入力される音声データを含む送信信号を生成し、当該送信信号を無線通信部31を通じて通信相手の携帯電話機に対して送信する。また、通信制御部133は、無線通信部31が受信した信号から音声データを取得して、当該音声データを音声出力部20に出力する。
【0043】
また、記憶部30b内のウェブブラウザをCPU30aが実行すると、通信制御部133はウェブサーバとデータ通信を行う。通信制御部133がウェブサーバから無線通信部31を通じて受信したウェブページは、表示制御部130の表示部10に対する制御により、表示画面10aに表示される。図4は、表示画面10aに表示されるウェブページ200の一例を示す図である。なお、ウェブブラウザは、パーソナルコンピュータ向けに設計されたウェブサイトであるPCサイトを閲覧するためのソフトウェアであっても良いし、携帯電話機等の携帯型電子機器用に設計されたウェブサイトであるモバイルサイトを閲覧するためのソフトウェアであっても良いし、PCサイト及びモバイルサイトの両方を閲覧するためのソフトウェアであっても良い。
【0044】
図4に示されるように、表示画面10aでは、ウェブページ200が所定領域450に表示されるとともに、当該所定領域450よりも下方に位置する所定領域451に複数の操作ボタン300〜302が表示される。以後、所定領域450を「ウェブ表示領域450」と呼ぶ。
【0045】
操作ボタン300は、メニュー画面を表示するための操作ボタンである。「進む」が示されている操作ボタン301は、過去に表示されたウェブページであって、現在表示されているウェブページよりも1つ後に表示されたウェブページを表示するための操作ボタンである。「戻る」が示されている操作ボタン302は、現在表示されているウェブページよりも1つ前に表示されたウェブページを表示するための操作ボタンである。ユーザは、各操作ボタン300〜302をタップ(表示画面10aを指で触れてすぐに(所定時間内に)その場で指を離す操作)することによって選択することができる。
【0046】
図4に示されるウェブページ200には、複数のリンク200aが含まれている。ユーザは、表示画面10aにおける、リンク200aが表示されている領域(以後、「リンク表示領域」と呼ぶ)にタップすることによって、当該リンク200aを選択することができる。表示画面10aに対してリンク200aを選択する選択操作が行われたことが、操作検出部140で検出されると、通信制御部133は、無線通信部31を通じて該当のウェブサーバと通信することによって、選択されたリンク200aが示すウェブページ200を当該ウェブサーバから取得する。この取得されたウェブページ200は、表示制御部130の制御により、表示部10の表示画面10aに表示される。なお、図4の例では、ウェブページ200中のリンク200aには下線が示されている。また、リンク200aは「ハイパーリンク」とも呼ばれている。
【0047】
ここで、一般的に、各ウェブページ200においては、独自の位置にリンク200aが示されることから、各ウェブページ200において、リンク200aが示される位置は異なっている。したがって、各ウェブページ200において、どの部分がリンクとなっているのか特定しにくいことがある。よって、ユーザは、表示画面10aに触れてウェブページ200に含まれるリンク200aを選択しにくいことがある。特に表示画面10aが大きくなると、リンク200aが表示される範囲は広範囲になることから、各ウェブページ200において、どの部分がリンク200aとなっているのかさらに特定しにくくなり、ユーザがリンク200aを選択しにくいという問題は顕著になる。
【0048】
そこで、本実施の形態に係る電子機器100では、操作検出部140が電子機器100に対する所定の操作を検出すると、図5に示されるように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを表示画面10aの所定領域400に集めて表示する。このように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが集められて表示されることから、ユーザは各リンク200aを選択し易くなる。
【0049】
以後、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを集めて表示する動作を「リンク集合表示」と呼ぶ。また、図4に示されるような、リンク集合表示を行っていないウェブページ表示を「通常表示」と呼ぶ。また、リンク集合表示を行う契機となる、電子機器100に対する所定の操作を「集合表示指示操作」と呼ぶ。また、所定領域400に集められた複数のリンク200aを「集合リンク」と呼び、所定領域400を「集合リンク表示領域400」と呼ぶ。
【0050】
図5の例では、集合リンクは、ウェブページ200と重なるようにオーバーレイ表示されている。また図5の例では、集合リンクは、ウェブページ200よりも表示濃度が低くなるように表示されている。ただし、ウェブページ200のうち集合リンクと重なっている部分については、集合リンクから透けて見えるように表示されている。図5では、ウェブページ200に示される文字等を太線で示し、集合リンクを細線で示すことによって、集合リンクがウェブページ200よりも表示濃度が低くなるように表示されていることを表現している。
【0051】
また図5の例では、集合リンク表示領域400は、表示画面10aのウェブ表示領域450の下端部に設定されている。より具体的には、ウェブ表示領域450の下端部における右側(電子機器100を表示画面10a側から見た際の右側)の3分の2の領域が集合リンク表示領域400となっている。したがって、集合リンクは、表示画面10aにおいてその右端に寄せられて表示される。
【0052】
以下に、電子機器100がリンク集合表示を行う際の当該電子機器100の動作を詳細に説明する。
【0053】
図6は電子機器100におけるウェブページの表示動作を示すフローチャートである。図6に示されるように、ステップs1において、CPU30aが記憶部30b内のウェブブラウザを実行すると、ステップs2において、通信制御部133が、無線通信部31を通じて、ウェブブラウザ起動時にアクセスすべきウェブサーバからウェブページを受信する。次にステップs3において、表示部10が、ステップs2で受信されたウェブページを表示画面10aに通常表示する。
【0054】
次にステップs4において、操作検出部140が電子機器100に対する集合表示指示操作を検出すると、表示部10はステップs5においてリンク集合表示を行う。
【0055】
本実施の形態に係る電子機器100では、2種類の集合表示指示操作が定められている。第1の集合表示指示操作は、電子機器100が右側(表示画面10a側から見た際の右側)に傾けられた状態で下に向かって強く振られる操作である。第2の集合表示指示操作は、電子機器100が左側(電子機器100を表示画面10a側から見た際の左側)に傾けられた状態で下に向かって強く振られる操作である。電子機器100の傾き方向や、電子機器100がどの方向に強く振られているかについては、3軸の加速度センサ32の出力信号に基づいて筐体操作特定部132が特定することができる。
【0056】
表示部10は、操作検出部140において第1及び第2の集合表示指示操作のいずれか一方が検出されると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを集めて表示画面10aに表示する。本実施の形態では、操作検出部140において第1の集合表示指示操作が検出されると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、上述の図5に示されるように、ウェブ表示領域450の下端部において右側に寄せられて表示される。一方で、操作検出部140において第2の集合表示指示操作が検出されると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、図7に示されるように、ウェブ表示領域450の下端部において左側に寄せられて表示される。この場合には、ウェブ表示領域450の下端部における左側の3分の2の領域が集合リンク表示領域400となっている。
【0057】
このように、本実施の形態では、電子機器100が右側に傾けられた状態で下に向かって強く振られると、表示画面10aに表示されているウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、表示画面10aにおいて右端に寄せられて表示される。したがって、図8に示されるように、電子機器100を右手に持ったユーザが、表示画面10aを見ながら、電子機器100を右側に傾けた状態で下に向かって強く振ると、図9に示されるように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが、表示画面10aにおいて右端に寄せられて表示されるようになる。よって、ユーザは、電子機器100を持っている右手の親指でリンク200aを選択し易くなる。
【0058】
また、本実施の形態では、電子機器100が左側に傾けられた状態で下に向かって強く振られると、表示画面10aに表示されているウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、表示画面10aにおいて左端に寄せられて表示される。したがって、電子機器100を左手に持ったユーザが、表示画面10aを見ながら、電子機器100を左側に傾けた状態で下に向かって強く振ると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが、表示画面10aにおいて左端に寄せられて表示されるようになる。よって、ユーザは、電子機器100を持っている左手の親指でリンク200aを選択し易くなる。
【0059】
さらに、本実施の形態では、ユーザは、集合リンク表示領域400に対して所定の操作を行うことによって、表示画面10aでのウェブページ200の表示をスクロールすることができる。表示部10は、集合リンク表示領域400に対する所定の操作を操作検出部140が検出すると、表示画面10aでのウェブページ200の表示をスクロールする。例えば、操作検出部140において、集合リンク表示領域400に対する上方向のフリック(所定以上の速さで指を払う操作)が検出されると、表示部10は、ウェブページ200の表示を上側にスクロールする。また、操作検出部140において、集合リンク表示領域400に対する下方向のフリックが検出されると、表示部10はウェブページ200の表示を下側にスクロールする。
【0060】
このように、ユーザは、複数のリンク200aが表示されている集合リンク表示領域400に対して操作を行うことによって、ウェブページ200の表示をスクロールすることができることから、表示画面10aに対して、リンク200aの選択操作とスクロールを指示する操作とを近い場所であるいは同じ場所で行うことができる。よって、表示画面10aに対する操作が容易となる。
【0061】
なお、ユーザは、ウェブ表示領域450のうち、集合リンク表示領域400以外の領域に対してフリックを行うことによっても、同様に表示画面10aでのウェブページ200の表示をスクロールすることができる。
【0062】
電子機器100において、操作検出部140が、あるリンク200aを選択するための選択操作、つまり当該あるリンク200aについてのリンク表示領域がタップされたことを検出すると(ステップs6)、ステップs2において、選択されたリンク200aが示すウェブページが通信制御部133において該当ウェブサーバから受信される。そして、ステップs3において、表示部10は、通信制御部133が受信したウェブページを表示画面10aに通常表示する。
【0063】
ユーザは、ウェブページ200が通常表示されている場合には、ウェブページ200に含まれるリンク200aを選択する。これに対して、リンク集合表示が表示されている場合には、ユーザは、ウェブページ200に示されているリンク200aを選択することも、集合リンク表示領域400に示されているリンク200aを選択することもできる。ユーザは、集合リンク表示領域400のリンク200aを選択する際には、ウェブページ200に示されているリンク200aを選択する場合と同様に、選択するリンク200aについてのリンク表示領域をタップする。
【0064】
電子機器100において、操作検出部140が、表示画面10aに対する、ウェブページの閲覧の終了を指示する操作を検出すると(ステップs7)、ステップs8において、CPU30aはウェブブラウザの実行を終了する。
【0065】
なお、上記の例では、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを、ウェブ表示領域450の下端に寄せて表示したが、図10に示されるように、ウェブ表示領域450の上端、つまり表示画面10aの上端に寄せて表示しても良い。また図11に示されるように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを、ウェブ表示領域450における上下方向の中央部に集めて表示しても良い。また上記の例では、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを、表示画面10aの右端あるいは左端に寄せて表示したが、図12に示されるように、表示画面10aの左右方向の中央部に集めて表示しても良い。
【0066】
また、ウェブページ200が大きくて、一度に表示画面10aに表示できない場合には、当該ウェブページ200のうち、表示画面10aに現在表示されている部分に含まれる複数のリンク200aだけを集めて表示しても良いし、当該複数のリンク200aと、表示画面10aに現在表示されていない部分に含まれるリンク200aとを集めて表示しても良い。前者の場合には、ウェブページ200の表示がスクロールされると、表示画面10aに表示されるリンク200aが変化することから、表示画面10aに表示される集合リンクは変化することになる。
【0067】
以上のように、本実施の形態では、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが集められて表示されることから、ユーザはウェブページ200にどのようなリンク200aが含まれているのか特定し易くなる。よって、ユーザは、表示画面10aに接触して各リンク200aを選択し易くなる。
【0068】
また、本実施の形態では、ユーザは電子機器100を振るだけでリンク集合表示を行うことができるため、電子機器100に対する簡単な操作でリンク集合表示を行うことができる。
【0069】
また、図5,7,10,11等に示されるように、集合リンクを表示画面10aの端に寄せて表示することによって、電子機器100を片手に持つユーザはその手でリンク200aを選択し易くなる。よって、リンク200aを選択する操作が容易となる。特に、集合リンクを表示画面10aの右端に寄せて表示する際には、電子機器100を右手に持つユーザはその手でリンク200aを選択し易くなり、集合リンクを表示画面10aの左端に寄せて表示する際には、電子機器100を左手に持つユーザはその手でリンク200aを選択し易くなる。
【0070】
また、本実施の形態では、電子機器100が右側あるいは左側に傾けられた状態で振られると、集合リンクが表示画面10aの右端あるいは左端に寄せられて表示されることから、ユーザがリンク集合表示を行う際に電子機器100を傾ける方向と、集合リンクが表示画面10aに表示される位置とは対応付けられている。したがって、ユーザは、集合表示指示操作と、集合リンクが表示される位置との関係に違和感を覚えることなく、本電子機器100を使用することができる。よって、ユーザは本電子機器100を使用し易くなる。
【0071】
また、本実施の形態では、電子機器100が右側に傾けられた状態で振られると、集合リンクが表示画面10aの右端に寄せられて表示される一方で、電子機器100が左側に傾けられた状態で振られると、集合リンクが表示画面10aの左端に寄せられて表示される。したがって、電子機器100を右手に持ったユーザは、当該電子機器100を右側に傾けて振ることによって、その右手でリンク200aを選択し易くなり、電子機器100を左手に持ったユーザは、当該電子機器100を左側に傾けて振ることによって、その左手でリンク200aを選択し易くなる。よって、右利きのユーザでも左利きのユーザでもリンク200aを選択し易い電子機器100を提供できる。
【0072】
<変形例>
次に上述の実施の形態の各種変形例について説明する。
【0073】
a.リンク集合表示に関する変形例
a−1.第1の変形例
電子機器100においては、当該電子機器100が一方向に強く振られる回数が大きくなるほど、集合リンク表示領域400での複数のリンク200aの密集度、つまり集合リンクの密集度を大きくしても良い。例えば、図13に示されるように、電子機器100が下に向かって強く3回以上振られた場合に、集合リンクの密集度が一番大きくなるようにする。そして、電子機器100が下に向かって強く2回振られた場合には、図14に示されるように、電子機器100が3回以上振られた場合よりも集合リンクの密集度を小さくする。そして、電子機器100が下に向かって1回だけしか振られなかった場合には、図15に示されるように、電子機器100が2回振られた場合よりも集合リンクの密集度を小さくする。
【0074】
a−2.第2の変形例
電子機器100においては、当該電子機器100が一方向に強く1回振られるごとに、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aのそれぞれが、集合リンク表示領域400において最終的に表示される位置に近づいていくような表示を行うことによって、電子機器100が振られている間に、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが徐々に集まっていくように見える表示を行っても良い。
【0075】
例えば、電子機器100が下に向かって強く3回振られた場合に、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aの移動が完了して当該複数のリンク200aが上述の図13のように集合リンク表示領域400に表示される場合を考える。この場合には、電子機器100が下に向かって強く1回振られると、図16に示されるように、当該複数のリンク200aのそれぞれが、集合リンク表示領域400内での最終的に表示される位置に少し近づく。そして、電子機器100がさらに下に向かって強く1回振られると、図17に示されるように、当該複数のリンク200aのそれぞれが、集合リンク表示領域400内での最終的に表示される位置にさらに近づく。そして、電子機器100がさらに下に向かって強く1回振られると、当該複数のリンク200aのそれぞれが、集合リンク表示領域400内での最終的な位置に表示され、図13のように当該複数のリンク200aが集まって表示される。
【0076】
a−3.第3の変形例
電子機器100においては、ウェブページ200に含まれるリンク200aのサイズが大きい場合には、縮小して、あるいは一部だけを切り出して集合リンク表示領域400に表示しても良い。図18は、ビットマップ形式等の図形で示されたリンク200aを縮小して集合リンク表示領域400に表示する様子を示す図である。図18の例では、車の図形で示されたリンク200aが縮小して集合リンク表示領域400に表示されている。図19は、図形で示されたリンク200aの一部を切り出して集合リンク表示領域400に表示する様子を示す図である。図19の例では、車の図形で示されたリンク200aの一部が切り出されて集合リンク表示領域400に表示されている。図20は、長い文字列で示されたリンク200aの一部を切り出して集合リンク表示領域400に表示する様子を示す図である。図20の例では、文字列「大ヒット商品はこれだ!」で示されたリンク200aの一部である「大ヒット」が切り出されて集合リンク表示領域400に表示されている。
【0077】
このように、ウェブページ200に含まれるリンク200aを縮小して、あるいはその一部だけを切り出して集合リンク表示領域400に表示することによって、集合リンク表示領域400を小さくすることができる。
【0078】
a−4.第4の変形例
上記の実施の形態では、集合リンクは、ウェブページ200よりも表示濃度が低くなるように表示されていたが、図21に示されるように、集合リンクは、ウェブページ200よりも表示濃度が高くなるように表示しても良い。図21では、ウェブページ200に示される文字等を細線で示し、集合リンクを太線で示すことによって、集合リンクが、ウェブページ200よりも表示濃度が高くなるように表示されていることを表現している。
【0079】
また、電子機器100においては、ウェブページ200及び集合リンクのうちウェブページ200に対する操作だけを受け付ける第1操作モードと、ウェブページ200及び集合リンクのうち集合リンクに対する操作だけを受け付ける第2操作モードとを切り替えることができるようにしても良い。
【0080】
例えば、第1操作モードである電子機器100において、ユーザが集合リンク表示領域400のリンク表示領域をタップすると、電子機器100では、第1操作モードから第2操作モードに切り替わる。また、第2操作モードである電子機器100において、ユーザがウェブ表示領域450をタップすると、電子機器100では、第2操作モードから第1操作モードに切り替わる。電子機器100においては、操作検出部140が集合リンク表示領域400の各リンク表示領域に対する操作を無視すれば第1操作モードとなり、操作検出部140がウェブ表示領域450に対する操作を無視すれば第2操作モードとなる。
【0081】
このように、電子機器100が、ウェブページ200に対する操作だけを受け付ける第1操作モードと、集合リンクに対する操作だけを受け付ける第2操作モードとを切り替えて動作する場合には、電子機器100が第1操作モードの際には、図5に示されるように、集合リンクよりも表示濃度が高くなるようにウェブページ200を表示し、電子機器100が第2操作モードの際には、図21に示されるように、ウェブページ200よりも表示濃度が高くなるように集合リンクを表示する。これにより、ユーザは、電子機器100の現在のモードが第1操作モードであるのか、第2操作モードであるのかを容易に特定することができる。集合リンクの方がウェブページ200よりも表示濃度が低くなるように集合リンク及びウェブページ200を表示する場合には、ウェブページ200のうち集合リンクと重なる部分については、集合リンクから透けて見えるように表示しても良い。
【0082】
b.集合表示指示操作に関する変形例
b−1.第1の変形例
上記の実施の形態では、電子機器100が右側に傾けられた状態で振られる第1の集合表示指示操作と、電子機器100が左側に傾けられた状態で振られる第2の集合表示指示操作とを定めていたが、電子機器100が傾いているかどうかを問わず、単に電子機器100が振られる操作を集合表示指示操作としても良い。この場合には、電子機器100が特定方向(例えば下方向)に強く振られた場合にだけリンク集合表示を行っても良いし、特定方向に強く振られたかどうかを問わず単に振られるだけで、リンク集合表示を行っても良い。このように電子機器100が振られる操作を集合表示指示操作とする場合には、電子機器100の傾き方向は検出しないことになることから、上記の実施の形態のように、電子機器100の傾き方向で集合リンクの表示位置を変更することはできない。したがって、この場合には、集合リンクは予め定められた固定位置に表示されることになる。
【0083】
b−2.第2の変形例
電子機器100においては、表示画面10aが押されていない状態で電子機器100が振られる操作(振られる方向は問わない)を第1の集合表示指示操作とし、表示画面10aが押された状態で電子機器100が振られる操作(振られる方向は問わない)を第2の集合表示指示操作としても良い。
【0084】
この場合には、操作検出部140が第1の集合表示指示操作を検出すると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、表示画面10aにおける、予め定められた領域に集められて表示される。例えば、当該複数のリンク200aは、表示画面10aにおいて、上下方向及び左右方向の中央部(表示画面10aの中心付近)に集められて表示される。
【0085】
一方で、操作検出部140が第2の集合表示指示操作を検出すると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、表示画面10aにおいて、押された箇所に集められて表示される。つまり、集合リンク表示領域400が、表示画面10aにおいて押された箇所を含む部分領域となる。図22は、操作検出部140が第2の集合表示指示操作を検出した際のリンク集合表示を示している。図22に示されるように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、表示画面10aにおいて、指800で押された箇所に集められて表示される。
【0086】
このように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを、表示画面10aにおいて押された箇所に集めて表示することによって、ユーザは当該複数のリンク200aを表示画面10aにおける所望の場所に集めて表示することができる。よって、ユーザは、自分の意思によって、自分が操作し易い場所にリンク200aを配置することができる。
【0087】
b−3.第3の変形例
電子機器100においては、当該電子機器100が振られている状態か否かを問わず、表示画面10aが所定時間以上押される操作(いわゆる「長押し」)を集合表示指示操作としても良い。この場合には、操作検出部140が集合表示指示操作を検出すると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、上述の図22に示される表示例と同様に、表示画面10aにおいて、押された箇所に集められて表示される。このような場合であっても、ユーザは、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを、自分の意思によって、自分が操作し易い場所に集めて表示することができる。
【0088】
b−4.第4の変形例
電子機器100においては、当該電子機器100が振られている状態か否かを問わず、表示画面10aに対して指が触れた状態で移動する操作を集合表示指示操作としても良い。この場合には、操作検出部140が集合表示指示操作を検出すると、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは、表示画面10aにおいて、指の移動が終了した箇所に集められて表示される。つまり、集合リンク表示領域400が、表示画面10aにおいて指の移動が終了した箇所を含む部分領域となる。図23は、本例におけるリンク集合表示を示している。このような場合であっても、ユーザは、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを、自分の意思によって、自分が操作し易い場所に集めて表示することができる。
【0089】
b−5.第5の変形例
電子機器100においては、表示画面10aにメニュー画面を表示し、このメニュー画面に含まれる、リンク集合表示を行うことを設定するための操作ボタンに対する操作を集合表示指示操作としても良い。図24は表示画面10aにメニュー画面500が表示されている様子の一例を示す図である。メニュー画面500は、ウェブページ200が表示されている表示画面10aの下端部に示される上述の操作ボタン300がタップされると、表示画面10aに表示されるようになっている。
【0090】
図24に示されるように、メニュー画面500には複数の操作ボタン510〜513が含まれている。メニュー画面500を表示する表示画面10aの下端部には、ウェブページ200を表示する画面に戻るための操作ボタン600が示されている。複数の操作ボタン510〜513のうち、リンク集合表示を行うことを設定するための操作ボタン513がタップされると、表示画面10aには図25のようなサブメニュー画面700が表示される。
【0091】
図25に示されるサブメニュー画面700には、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを表示画面10aの右端に寄せて表示するための操作ボタン710と、表示画面10aの左端に寄せて表示するための操作ボタン720とが示されている。またサブメニュー画面700の下方には、ウェブページ200を表示する画面に戻すための上述の操作ボタン600と、表示画面10aの表示を現在の表示よりも一つの前の表示に戻すための操作ボタン610とが表示されている。
【0092】
操作ボタン710がタップされると、表示画面10aは、ウェブページ200を表示する画面に戻り、上述の図5に示されるように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは集められて表示画面10aの右端に寄せられて表示される。
【0093】
一方で、操作ボタン720がタップされると、表示画面10aは、ウェブページ200を表示する画面に戻り、上述の図7に示されるように、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aは集められて表示画面10aの左端に寄せられて表示される。
【0094】
このように、電子機器100においては、メニュー画面500を利用してリンク集合表示を行えるようにしても良い。なお、メニュー画面500の操作ボタン513が操作されると、図25のような表示を行わずに、表示画面10aは、ウェブページ200を表示する画面に戻り、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを、表示画面10aにおける、予め定められた固定領域に集めて表示しても良い。
【0095】
c.リンク集合表示の解除に関する変形例
c−1.第1の変形例
上記の実施の形態では、リンク200aが選択されると、当該リンク200aが示すウェブページ200は通常表示されている。つまり、選択されたリンク200aが示すウェブページ200が表示されると、リンク集合表示が解除されている。ここでは、リンク集合表示を行う際に電子機器100が強く振られた方向とは逆の方向に電子機器100を強く振ることによって、リンク集合表示を解除する場合について説明する。
【0096】
第1の集合指示操作が操作検出部140で検出されて、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが、図5に示されるように、表示画面10aの右端に寄せられた表示されている場合において、電子機器100が右側に傾けられた状態で上に向かって強く振られる操作を操作検出部140が検出すると、表示部10はリンク集合表示を解除して、ウェブページ200を通常表示する。なお、電子機器100が傾けられているか問わず、電子機器100が上に向かって強く振られると、リンク集合表示を解除しても良い。
【0097】
また、第2の集合指示操作が操作検出部140で検出されて、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが、図7に示されるように、表示画面10aの左端に寄せられて表示されている場合において、電子機器100が左側に傾けられた状態で上に向かって強く振られる操作が操作検出部140が検出すると、表示部10はリンク集合表示を解除して、ウェブページ200を通常表示する。なお、ウェブページ200に含まれる複数のリンク200aが、表示画面10aの左端に寄せられて表示されている場合であっても、電子機器100が傾けられているか問わず、電子機器100が上に向かって強く振られるとリンク集合表示を解除しても良い。
【0098】
このように、電子機器100においては、リンク集合表示を行う際に電子機器100が強く振られた方向とは逆の方向に電子機器100を強く振ることによって、リンク集合表示を解除しても良い。この場合には、リンク集合表示を行うための操作と、リンク集合表示を解除するための操作とが対となることから、ユーザは本電子機器100が使用し易くなる。
【0099】
c−2.第2の変形例
リンク集合表示の解除については、表示画面10aでのウェブページ200の表示がスクロールした際に行ってもよい。上述のように、集合リンク表示領域400に対する上方向あるいは下方向のフリックが操作検出部140で検出されると、ウェブページ200の表示がスクロールすることから、このときに表示部10はリンク集合表示を解除する。また、ウェブ表示領域450のうち、集合リンク表示領域400以外の領域に対する上方向あるいは下方向のフリックが操作検出部140で検出された場合であっても、ウェブページ200の表示がスクロールすることから、このときにも表示部10はリンク集合表示を解除する。
【0100】
c−3.第3の変形例
リンク集合表示の解除については、図26に示されるように、表示画面10aに対して指800が接触した状態で集合リンク表示領域400からその外側に移動する操作が操作検出部140で検出された場合に行ってもよい。
【0101】
c−4.第4の変形例
リンク集合表示の解除については、メニュー画面500を利用して行ってもよい。図27は、メニュー画面500を利用してリンク集合表示を解除する際の当該メニュー画面500を示す図である。表示部10がリンク集合表示を行っている際に、表示画面10aの下端部に示される上述の操作ボタン300がタップされると、図27に示されるようなメニュー画面500が示される。このメニュー画面500では、上述の図24に示されるメニュー画面500において、操作ボタン513の替わりに、リンク集合表示を解除するための操作ボタン514が示されている。操作ボタン514に対するタップが操作検出部140で検出されると、表示画面10aは、ウェブページ200を表示する画面に戻り、リンク集合表示が解除されて、図4等に示されるようにウェブページ200が通常表示される。
【0102】
d.リンクが示すウェブページの表示に関する変形例
d−1.第1の変形例
上記の実施の形態では、リンク200aが選択されると、当該リンク200aが示すウェブページ200は通常表示されているが、その代わりに、当該リンク200aが示すウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを集めて表示しても良い。つまり、選択されたリンク200aが示すウェブページ200を表示するとともに、当該ウェブページ200についてのリンク集合表示を行っても良い。これにより、ユーザは、選択したリンク200aが示すウェブページ200が表示された際に、そのウェブページ200についてのリンク集合表示を行うために集合指示操作を電子機器100に行う必要がない。
【0103】
d−2.第2の変形例
図28〜33は本変形例に係る電子機器100を説明するための図である。本変形例に係る電子機器100では、集合表示指示操作が検出されてリンク集合表示が行われた際のウェブページ200が初期ページ200とされて、当該初期ページ200の替わりに他のウェブページ200が表示される際には、初期ページ200を示すリンク200aと、初期ページ200に含まれるリンク200aとが表示されるようになっている。これにより、ユーザは簡単に初期ページ200を表示することが可能になる。また、ユーザは初期ページ200に含まれるリンク200aが示すウェブページ200を簡単に表示することが可能になる。以下に本変形例について詳細に説明する。
【0104】
図28に示されるようなウェブページ200が表示画面10aに表示されている場合において、操作検出部140が集合表示指示操作(例えば実施の形態で説明した第1の集合表示指示操作)を検出すると、表示制御部130は、当該ウェブページ200を初期ページ200に設定するとともに、図29に示されるように表示部10に当該ウェブページ200についてのリンク集合表示を実行させる。
【0105】
その後、集合リンクにおいて、例えば“スポーツ”で示されたリンク200aが選択されると、図30に示されるように、表示部10は、選択されたリンク200aが示すウェブページ200を表示画面10aに表示する。このとき、表示画面10aには、初期ページ200を示すリンク200ab(以後、「初期ページリンク200ab」と呼ぶことがある)と、初期ページ200と一緒に表示されていた集合リンク(以後、「初期集合リンク200ac」と呼ぶことがある)とが並べられて、表示画面10aの右端に寄せられて表示される。図30の例では、初期ページリンク200abが初期集合リンク200acの上に表示されている。また図30の例では、ユーザが、初期ページリンク200abを特定し易いように、初期ページリンク200abの先頭部分には、識別記号としての“※”が示されている。
【0106】
次に、例えば、初期集合リンク200acのうち“社会”で示されたリンク200aが選択されると、図31に示されるように、表示部10は、選択されたリンク200aが示すウェブページ200を表示画面10aに表示する。このときにも、表示画面10aには、初期ページリンク200abと初期集合リンク200acとが並べられて表示される。
【0107】
また、図30の表示において、例えば“野球”で示されたリンク200aが選択されると、図32に示されるように、表示画面10aには、選択されたリンク200aが示すウェブページ200が表示される。このときにも、表示画面10aには、初期ページリンク200abと初期集合リンク200acとが並べられて表示される。
【0108】
一方で、表示画面10aに、初期ページ200以外のウェブページ200が表示されている場合において、操作検出部140が集合表示指示操作を検出すると、表示部10は、初期ページリンク200ab及び初期集合リンク200acの表示を解除して、現在表示されているウェブページ200に含まれる複数のリンク200aを集めて表示する。例えば、表示画面10aの表示が図30のような場合に、操作検出部140が第1の集合表示指示操作を検出すると、図33に示されるように、表示画面10aでは、初期ページリンク200ab及び初期集合リンク200acの表示が解除され、現在表示されているウェブページ200についてのリンク集合表示が行われる。そして、このウェブページ200が新たな初期ページ200に設定される。以後、電子機器100は同様に動作する。
【0109】
なお上記の例では、初期ページリンク200ab及び初期集合リンク200acの両方を表示していたが、初期ページリンク200ab及び初期集合リンク200acのどちらか一方だけを表示しても良い。
【0110】
また、図34に示されるように、初期ページリンク200abと初期集合リンク200acとをある程度離して表示することによって、ユーザは初期ページリンク200abを特定し易くなる。図34では、初期ページリンク200abを表示画面10aの左端に寄せて表示し、初期集合リンク200acを表示画面10aの右端に寄せて表示している。この場合には、初期ページリンク200abを特定するための識別記号は表示しなくても良い。
【0111】
また、上記の例のように、初期ページリンク200abが常に初期集合リンク200acの上側に表示されるようにすれば、そのことを認識しているユーザは初期ページリンク200abを特定することはできることから、初期ページリンク200abを特定するための識別記号は表示しなくても良い。
【0112】
また、初期集合リンク200acを表示する際には、当該初期集合リンク200acに含まれる複数のリンク200aのうち、現在表示されているウェブページ200を示すリンク200aについては表示しなくても良い。例えば、図30の表示例において、初期集合リンク200acに含まれる、“スポーツ”で示されたリンク200aについては表示しなくても良い。
【0113】
このように、本変形例では、リンク集合表示が行われた初期ページ200を示すリンク(初期ページリンク)200abが、初期ページ200の替わりに他のウェブページ200が表示される際、つまり初期ページ200が表示されなくなった以降において表示されるため、ユーザは初期ページ200の再表示を容易に行うことができる。初期ページ200を、例えば、ニュース一覧が示されたウェブページ200に設定すると、ユーザは、個別のニュースを見た後に、すぐにニュース一覧を表示させることができる。また、初期ページ200を、検索結果一覧が示されたウェブページ(検索結果ページ)200に設定すると、ユーザは、検索結果一覧に示される個別のウェブページを見た後に、すぐに検索結果一覧を表示させることができる。
【0114】
また、初期ページ200の替わりに他のウェブページ200が表示される際に、初期ページ200のリンク200aを表示することによって、初期ページ200が表示されなくなった以降においても、ユーザは初期ページ200に含まれていたリンク200aを容易に選択することができる。初期ページ200を、例えば、ニュース一覧が示されたウェブページ200に設定すると、ユーザは、あるニュースを見た後に、すぐに別のニュースを見ることができる。また、初期ページ200を、検索結果一覧が示されたウェブページ200に設定すると、ユーザは、検索結果一覧に含まれるあるウェブページを見た後に、検索結果一覧に含まれる別のウェブページをすぐに見ることができる。
【0115】
また、図30等に示されるように、リンク集合表示と同様に、初期集合リンク200acに含まれる複数のリンク200aをまとめて所定領域に表示することによって、ユーザは初期集合リンク200acに含まれる各リンク200aを選択し易くなる。
【0116】
また、初期ページリンク200abと初期集合リンク200acとをまとめて所定領域に表示することによって、ユーザは初期ページリンク200ab及び初期集合リンクを選択し易くなる。
【0117】
以上の実施の形態及びその変形例においては、1つの表示画面を有する携帯電話機に本願発明を適用する場合について説明したが、本願発明は2つの表示画面を有する携帯電話機にも適用することができる。例えば、タッチパネル機能を有する第1表示部を備える上側筐体が、タッチパネル機能を有する第2表示部を備える下側筐体上をスライドすることが可能なスライド式携帯電話機に対して、本願発明を適用することができる。この場合には、第1表示部がウェブページを表示し、かつ上側筐体と下側筐体とが重ね合わされて第2表示部が視認できない状態から、上側筐体がスライドして第2表示部が視認できる状態に変化したときに、第1表示部が表示しているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて第2表示部に表示しても良い。また、第1表示部がウェブページを表示し、かつ上側筐体と下側筐体とが重ね合わされて第2表示部が視認できない状態から、上側筐体がスライドして第2表示部が視認できる状態に変化したときに、第1及び第2表示部の両方を使用して当該ウェブページを表示するとともに、当該ウェブページに含まれる複数のリンクを集めて第1表示部及び第2表示部のどちらかに表示しても良い。この際には、集められた複数のリンク(集合リンク)はウェブページに重ねられて表示される。
【0118】
また、以上の実施の形態及びその変形例においては、本願発明を携帯電話機に適用する場合について説明したが、本願発明は、携帯電話機以外の他の携帯型電子機器に適用することができる。例えば、本願発明はPDAにも適用することができる。
【符号の説明】
【0119】
10 表示部
10a 表示画面
100 携帯型電子機器
140 操作検出部
200 ウェブサイト
200a リンク
200ab 初期ページリンク
400 集合リンク表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型電子機器であって、
タッチパネル機能を有する表示部と、
前記携帯型電子機器に対する操作を検出する操作検出部と
を備え、
前記表示部は、
前記操作検出部が前記携帯型電子機器に対する第1操作を検出すると、
前記表示部の表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて当該表示画面に表示するリンク集合表示を行う、携帯型電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯型電子機器であって、
前記第1操作は、前記携帯型電子機器が振られる操作である、携帯型電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する際に、当該複数のリンクを前記表示画面の端に寄せて表示する、携帯型電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する際に、当該複数のリンクを前記表示画面の左右方向の一方端に寄せて表示する、携帯型電子機器。
【請求項5】
請求項4に記載の携帯型電子機器であって、
前記第1操作は、前記携帯型電子機器が、前記表示画面の前記左右方向の前記一方端側に傾けられた状態で振られる操作である、携帯型電子機器。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記操作検出部が前記携帯型電子機器に対する第2操作を検出すると、
前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを集めて、前記表示画面の前記左右方向の他方端に寄せて表示し、
前記第2操作は、前記携帯型電子機器が、前記表示画面の前記左右方向の前記他方端側に傾けられた状態で振られる操作である、携帯型電子機器。
【請求項7】
請求項2に記載の携帯型電子機器であって、
前記第1操作は、前記携帯型電子機器が一方向に強く振られる操作であって、
前記表示部は、前記携帯型電子機器が前記一方向とは逆方向に強く振られる操作を前記操作検出部が検出すると、前記リンク集合表示を解除する、携帯型電子機器。
【請求項8】
請求項2に記載の携帯型電子機器であって、
前記第1操作は、前記表示画面が押下されながら前記携帯型電子機器が振られる操作であって、
前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを、前記表示画面において押下されている箇所に集めて表示する、携帯型電子機器。
【請求項9】
請求項1に記載の携帯型電子機器であって、
前記第1操作は、前記表示画面に対して指が接触した状態で移動する操作であって、
前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを、前記表示画面において指の移動が終了した箇所に集めて表示する、携帯型電子機器。
【請求項10】
請求項1に記載の携帯型電子機器であって、
前記第1操作は、前記表示画面が所定時間以上押下される操作であって、
前記表示部は、前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクを、前記表示画面において押下されている箇所に集めて表示する、携帯型電子機器。
【請求項11】
請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクが集められて表示されている表示領域から当該表示領域の外側に、前記表示画面に対して指が接触した状態で移動する第3操作を前記操作検出部が検出すると、
前記リンク集合表示を解除する、携帯型電子機器。
【請求項12】
請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記表示画面に表示されているウェブページに含まれる複数のリンクが集められて表示されている表示領域に対する第4操作を前記操作検出部が検出すると、
当該ウェブページの表示をスクロールする、携帯型電子機器。
【請求項13】
請求項12に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、前記操作検出部が前記第4操作を検出すると、前記リンク集合表示を解除する、携帯型電子機器。
【請求項14】
請求項1乃至請求項13のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記表示画面に表示されたリンクが示すウェブページを前記表示画面に表示する際には、当該ウェブページとともに、当該ウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する、携帯型電子機器。
【請求項15】
請求項1乃至請求項13のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記リンク集合表示を行った際のウェブページの替わりに他のウェブページを前記表示画面に表示する際には、当該他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクを前記表示画面に表示する、携帯型電子機器。
【請求項16】
請求項15に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクが前記表示画面に表示されている際に、前記携帯型電子機器に対する第5操作を前記操作検出部が検出すると、
前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクを前記表示画面から消す、携帯型電子機器。
【請求項17】
請求項16に記載の携帯型電子機器であって、
前記第5操作は、前記第1操作であって、
前記表示部は、
前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクが前記表示画面に表示されている際に前記第5操作を前記操作検出部が検出すると、
前記リンク集合表示を行った際のウェブページを示すリンクを前記表示画面から消すとともに、前記他のウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する、携帯型電子機器。
【請求項18】
請求項1乃至請求項13のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記リンク集合表示を行った際のウェブページの替わりに他のウェブページを前記表示画面に表示する際には、当該他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクを前記表示画面に表示する、携帯型電子機器。
【請求項19】
請求項18に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示部は、
前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクが前記表示画面に表示されている際に、前記携帯型電子機器に対する第5操作を前記操作検出部が検出すると、
前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクを前記表示画面から消す、携帯型電子機器。
【請求項20】
請求項19に記載の携帯型電子機器であって、
前記第5操作は、前記第1操作であって、
前記表示部は、
前記他のウェブページとともに、前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクが前記表示画面に表示されている際に前記第5操作を前記操作検出部が検出すると、
前記リンク集合表示を行った際のウェブページに含まれるリンクを前記表示画面から消すとともに、前記他のウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する、携帯型電子機器。
【請求項21】
タッチパネル機能を有する表示部を備える携帯型電子機器の表示制御方法であって、
(a)前記表示部の表示画面に複数のリンクを含むウェブページを表示する工程と、
(b)前記表示画面に前記ウェブページが表示されている際に、前記携帯型電子機器に対する所定の操作を検出する工程と、
(c)前記工程(b)の後に、前記ウェブページに含まれる複数のリンクを集めて前記表示画面に表示する工程と
を備える、携帯型電子機器の表示制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate


【公開番号】特開2012−73802(P2012−73802A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−217854(P2010−217854)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】