説明

携帯情報端末、電子メール表示方法、及びプログラム

【課題】電子メールの本文をプレビュー表示する際のもたつきの発生を抑制し得る、携帯情報端末、電子メール表示方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】携帯情報端末10は、電子メールを受信する度に、電子メールから、識別情報62と本文データとを抽出する受信処理部20と、電子メール毎に、抽出された本文データから、一覧表示用の画像データ65を生成する画像データ生成部30と、電子メール毎に、識別情報62と一覧表示用の画像データ65とを紐付けて記憶する情報記憶部40と、一覧表示の対象となる電子メール全ての識別情報62、及び一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの一覧表示用の画像データ65を、情報記憶部40から抽出し、抽出した識別情報62及び画像データ65を用いて、電子メールの一覧表示を行う一覧表示部50と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールの送受信機能を有する携帯情報端末、電子メールを一覧表示するための電子メール表示方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話に代表される携帯情報端末を用いたメールシステムが構築されている(例えば、特許文献1参照。)。また、近年においては、携帯情報端末を構成するハードウェアの性能向上により、携帯情報端末でもHTMLメール等といった、表現力の向上が図られた電子メールの送受信が可能となっており、電子メール1件のデータ量は増加している。
【0003】
更に、携帯情報端末には、一般に、電子メールの送受信時刻、送信元アドレス、題名を一覧表示させる一覧表示機能が付加されている。また、近年では、一覧表示において、画面の半分を使用して、選択された電子メールの本文も同時に表示すること(プレビュー表示)も行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−215119号公報(第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、携帯情報端末では、通常、ユーザの要求に即座に反応するため、一覧表示の対象となる情報のうち、本文以外の情報は、常時、読込速度及び書込速度の速いメモリ(揮発性メモリ)に読み込まれている。一方、本文を表すテキストデータ及び添付ファイル等は、速度は遅いが容量が大きい不揮発性メモリに読み込まれる。
【0006】
このため、携帯情報端末のプロセッサは、電子メールの一覧表示の中からある電子メールが選択されると、本文をプレビュー表示するため、不揮発性メモリにアクセスする必要があり、プレビュー表示には時間が掛かるという問題がある。また、選択された電子メールがHTMLメールである場合は、プレビュー表示の前に、HTMLパーサによる解析も行われるため、更に時間が掛かってしまう。
【0007】
このような問題の解決措置としては、揮発性メモリの容量の増加が考えられるが、この場合は、携帯情報端末の大型化を招いてしまうため、揮発性メモリの容量の増加は困難である。よって、現在の携帯情報端末において、プレビュー表示を行う場合は、プレビュー表示を行わない場合に比べて、表示のもたつきが発生するが、ユーザは、このことを受け入れざるを得ない状況にある。
【0008】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、電子メールの本文をプレビュー表示する際のもたつきの発生を抑制し得る、携帯情報端末、電子メール表示方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における携帯情報端末は、電子メールの送受信機能を有する携帯情報端末であって、
前記電子メールを受信する度に、受信した前記電子メールから、それを識別するための識別情報と本文データとを抽出する、受信処理部と、
受信した前記電子メール毎に、前記受信処理部によって抽出された前記本文データから、一覧表示用の画像データを生成する、画像データ生成部と、
受信した前記電子メール毎に、前記識別情報と前記一覧表示用の画像データとを紐付けて記憶する、情報記憶部と、
一覧表示の対象となる電子メールの前記識別情報と、前記一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの前記一覧表示用の画像データとを、前記情報記憶部から抽出し、抽出した前記識別情報及び前記画像データを用いて、受信した前記電子メールの一覧表示を行う、一覧表示部と、
を備えている、ことを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における電子メール表示方法は、電子メールを一覧表示するための方法であって、
(a)電子メールを受信する度に、受信した前記電子メールから、それを識別するための識別情報と本文データとを抽出する、ステップと、
(b)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記本文データから、一覧表示用の画像データを生成する、ステップと、
(c)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記識別情報と、前記(b)のステップで生成された前記一覧表示用の画像データと、を紐付けて、記憶装置に記憶させる、ステップと、
(d)一覧表示の対象となる電子メールの前記識別情報と、前記一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの前記一覧表示用の画像データとを、前記記憶装置から抽出し、抽出した前記識別情報及び前記画像データを用いて、受信した前記電子メールの一覧表示を行う、ステップと、
を有している、ことを特徴とする。
【0011】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムはコンピュータによって、電子メールを一覧表示するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)電子メールを受信する度に、受信した前記電子メールから、それを識別するための識別情報と本文データとを抽出する、ステップと、
(b)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記本文データから、一覧表示用の画像データを生成する、ステップと、
(c)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記識別情報と、前記(b)のステップで生成された前記一覧表示用の画像データと、を紐付けて、記憶装置に記憶させる、ステップと、
(d)一覧表示の対象となる電子メールの前記識別情報と、前記一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの前記一覧表示用の画像データとを、前記記憶装置から抽出し、抽出した前記識別情報及び前記画像データを用いて、受信した前記電子メールの一覧表示を行う、ステップと、
を実行させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明における、携帯情報端末、電子メール表示方法、及びプログラムによれば、電子メールの本文をプレビュー表示する際のもたつきの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における携帯情報端末とそれが構成するメールシステムとを示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態における携帯情報端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態における携帯情報端末の動作を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における携帯情報端末、電子メール表示方法、及びプログラムについて、図1〜図3を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態における携帯情報端末の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における携帯情報端末とそれが構成するメールシステムとを示す図である。
【0015】
図1に示す本実施の形態における携帯情報端末10は、電子メールの送受信機能を有する携帯電話、またはスマートフォン等であり、インターネット80を介してメールサーバ70にアクセスすることができる。そして、携帯情報端末10は、メールサーバ70を経由して、他の携帯情報端末及びパーソナルコンピュータに電子メールを送信し、また、これらからの電子メールを受信する。
【0016】
図1に示すように、携帯情報端末10は、表示装置60を備え、表示装置60の画面にメール一覧61を表示させることができる。図1の例では、メール一覧61は、受信された各電子メールの識別情報62と、受信された電子メールの中から選択された電子メールのプレビュー64とで構成される。また、識別情報62は、対応する受信メールを識別するための情報であり、本実施の形態では、対応する電子メールの受信日時、送信元のアドレス、及び題名(件名)を含む。なお、以降の説明では、識別情報62のまとまりを「一覧情報」63とする。
【0017】
続いて、図2を用いて、携帯情報端末10の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態における携帯情報端末の構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯情報端末10は、受信処理部20と、画像データ生成部30と、情報記憶部40と、一覧表示部50とを備えている。
【0018】
受信処理部20は、電子メールを受信し、受信する度に、受信した電子メールから、それを識別するための識別情報62と本文データとを抽出する。画像データ生成部30は、受信した電子メール毎に、受信処理部20によって抽出された本文データから、一覧表示用の画像データ65を生成する。また、このとき生成される一覧表示用の画像データ65が、プレビュー64として用いられる。つまり、受信した全ての電子メールについて、プレビュー64が生成される。
【0019】
情報記憶部40は、受信した電子メール毎に、識別情報62と一覧表示用の画像データ65とを紐付けて記憶する。一覧表示部50は、一覧表示の対象となる電子メールの識別情報62(即ち、一覧情報63)と、一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの一覧表示用の画像データ65とを、情報記憶部40から抽出する。そして、一覧表示部50は、抽出した識別情報62(一覧情報63)及び画像データ65を用いて、受信した電子メールの一覧表示を行う(図1参照)。
【0020】
このように、携帯情報端末10においては、電子メールの受信の度に、プレビュー用(一覧表示用)の画像データ65が作成される。つまり、携帯情報端末10では、プレビューの表示が指示されて初めて、プレビュー対象となった電子メールについて、プレビュー用(一覧表示用)の画像データ65が作成されるのではない。このため、携帯情報端末10によれば、電子メールの本文をプレビュー表示する際のもたつきの発生が抑制され、ユーザは、ストレス無く、電子メールの一覧表示から、目的の電子メールを選択することができる。
【0021】
ここで、携帯情報端末10の各部について更に具体的に説明する。図2に示すように、画像データ生成部30は、データ解析部31と、バッファ32とを備えている。また、一覧表示部50は、一覧処理部51と、バッファ52とを備えている。バッファ32及びバッファ52は、共に、メモリ等の記憶装置であるが、このうち、バッファ52は、画像データ生成部30のバッファ32と異なり、表示装置60に接続されている。本実施の形態では、バッファ52の記憶領域に展開された画像が、表示装置60の表示画面に表示される。
【0022】
画像データ生成部30において、データ解析部31は、受信処理部20から本文データを受け取ると、これを解析し、テキスト表示された状態を特定する。例えば、電子メールの本文データが日本語で記載されている場合は、本文データは文字コードで構成されているため、データ解析部31は、各文字コードが対応する日本語の文字を特定する。また、電子メールがHTMLメールである場合は、データ解析部301は、構文解析を行い、使用されている文字、その大きさ、フォント及び図形等を特定する。
【0023】
そして、データ解析部31は、バッファ32の記憶領域上に、特定した文字(HTMLメールの場合は文字及び図形)が表示された状態を表す画像を展開する。これにより、本文データがテキスト表示された状態の画像データが生成される。また、データ解析部31は、作成した画像データのサイズをメール一覧61のサイズに合わせて調整し、調整後の画像データを一覧表示用の画像データ65とする。そして、データ解析部31は、一覧表示用の画像データ65を情報記憶部40に出力する。
【0024】
また、一覧表示部50において、一覧処理部51は、情報記憶部40から、一覧表示の対象となる各電子メールの識別情報62(一覧情報63)を取得する。更に、一覧処理部51は、ユーザが、いずれかの電子メールを選択した場合は、選択された電子メールの一覧表示用の画像データ65も、情報記憶部40から取得する。なお、本実施の形態では、ユーザは、例えば、携帯情報端末10の操作キー(図1参照)等を用いて、メール一覧中のいずれかの電子メールをフォーカスすることにより、電子メールの選択を行うことができる。
【0025】
そして、一覧処理部51は、バッファ52の記憶領域上に、一覧情報63が表示された状態を表す画像と、取得された画像データ65の画像とを展開し、メール一覧61の画像データを生成する。その後、バッファ52が、生成された画像データを、表示装置60に出力すると、表示装置60の表示画面にメール一覧61が表示される。
【0026】
次に、本発明の実施の形態における携帯情報端末10の動作について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態における携帯情報端末の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1及び図2を参酌する。また、本実施の形態では、携帯情報端末10を動作させることによって、電子メール表示方法が実施される。よって、本実施の形態における電子メール表示方法の説明は、以下の携帯情報端末10の動作説明に代える。
【0027】
図3に示すように、最初に、受信処理部20が、メールサーバ70からインターネット80を経由して電子メールを受信すると、受信した電子メールから、それを識別するための識別情報62と本文データとを抽出する(ステップA1)。また、ステップA1において、受信処理部20は、識別情報62を情報記憶部40に出力し、それに記憶させる。更に、受信処理部20は、本文データを画像データ生成部30に出力する。
【0028】
次に、画像データ生成部30において、データ解析部31は、受信処理部20から本文データを受け取ると、これを解析し、テキスト表示された状態を特定する(ステップA2)。このとき、受信した電子メールがHTMLメールである場合は、データ解析部31は、構文解析を行い、これによってテキスト表示された状態を特定する。
【0029】
次に、データ解析部31は、テキスト表示された状態を特定するデータをバッファ32に出力して、画像データを生成させる(ステップA3)。なお、バッファ32は、上述したように表示装置60に接続されていないため、生成された画像が、表示装置60の画面上に表示されることはない。
【0030】
次に、データ解析部31は、ステップA3で生成された画像データを切り出し、プレビューとして適切なサイズの画像データとし、これを一覧表示用の画像データ65とする(ステップA4)。また、データ解析部31は、この一覧表示用の画像データ65を、情報記憶部40に出力する。
【0031】
次に、ステップA4が実行されると、情報記憶部40は、出力された画像データ65を、対応する識別情報62に紐付けて記憶し、これらを1件のメール情報として管理する(ステップA5)。
【0032】
次に、ステップA5の実行が終了すると、一覧処理部51は、ユーザがキー操作等によってメール一覧61の表示を指示しているかどうかを判定する(ステップA6)。判定の結果、指示が行われていない場合は、再度、ステップA1〜A5が実行される。一方、判定の結果、指示が行われている場合は、ステップA7以降が実行される。
【0033】
ステップA7では、一覧処理部51は、メール一覧61に表示可能な件数分の識別情報62(一覧情報63)を情報記憶部40から取得する。そして、一覧処理部51は、バッファ52に、一覧情報63が表示された状態を特定するデータを出力し、一覧情報63を表示装置60の画面に表示させる。
【0034】
次に、一覧処理部51は、ユーザが、一覧情報63の中のいずれかの電子メールをフォーカスすると、フォーカスの存在する電子メールの識別情報62に基づいて、情報記憶部40から対応する一覧表示用の画像データ65を取得する。そして、一覧処理部51は、バッファ52に、取得された画像データ65を出力し、プレビュー64を表示装置60の画面に表示させる(ステップA8)。
【0035】
以上のステップA1〜A8により、表示装置60の画面には、一覧情報61とプレビュー64とが表示されるが、プレビュー用の画像データは、電子メールが受信される度に生成されている。このため、プレビュー64の表示にかかる時間は最小限となっており、ユーザが表示の遅延にストレスを感じる可能性は極めて少ないと考えられる。
【0036】
また、本実施の形態におけるプログラムは、携帯電話又はスマートフォン等を構成するコンピュータに、図3に示すステップA1〜A8を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムを上記コンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における携帯情報端末10と電子メール表示方法とを実現することができる。
【0037】
更に、この場合、上記コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、受信処理部20、データ解析部31、一覧処理部51として機能し、処理を行なう。また、コンピュータに備えられたメモリ等の記憶装置が、情報記憶部40、バッファ32、バッファ52として機能する。
【0038】
また、本実施の形態におけるプログラムは、記録媒体に格納された状態で、またはインターネット等のネットワークを介して提供されても良い。記憶媒体の例としては、CF(Compact Flash)及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイスが挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によれば、携帯情報端末において、電子メールの本文をプレビュー表示する際のもたつきの発生を抑制することができる。本発明は、携帯電話、スマートフォンといった携帯情報端末に有用である。
【符号の説明】
【0040】
10 携帯情報端末
20 受信処理部
30 画像データ生成部
31 データ解析部
32 バッファ
40 情報記憶部
50 一覧表示部
51 一覧処理部
52 バッファ
60 表示装置
61 メール一覧
62 識別情報
63 一覧情報
64 プレビュー
65 一覧表示用の画像データ
70 メールサーバ
80 インターネット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールの送受信機能を有する携帯情報端末であって、
前記電子メールを受信する度に、受信した前記電子メールから、それを識別するための識別情報と本文データとを抽出する、受信処理部と、
受信した前記電子メール毎に、前記受信処理部によって抽出された前記本文データから、一覧表示用の画像データを生成する、画像データ生成部と、
受信した前記電子メール毎に、前記識別情報と前記一覧表示用の画像データとを紐付けて記憶する、情報記憶部と、
一覧表示の対象となる電子メールの前記識別情報と、前記一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの前記一覧表示用の画像データとを、前記情報記憶部から抽出し、抽出した前記識別情報及び前記画像データを用いて、受信した前記電子メールの一覧表示を行う、一覧表示部と、
を備えている、ことを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
前記画像データ生成部が、前記本文データがテキスト表示された状態の画像データを作成し、そして、作成した画像データのサイズを調整して、前記一覧表示用の画像データを生成する、請求項1に記載の携帯情報端末。
【請求項3】
前記識別情報が、前記電子メールの受信日時、前記電子メールの送信元のメールアドレス、前記電子メールの件名のうち少なくとも一つを含む、請求項1または2に記載の携帯情報端末。
【請求項4】
電子メールを一覧表示するための方法であって、
(a)電子メールを受信する度に、受信した前記電子メールから、それを識別するための識別情報と本文データとを抽出する、ステップと、
(b)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記本文データから、一覧表示用の画像データを生成する、ステップと、
(c)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記識別情報と、前記(b)のステップで生成された前記一覧表示用の画像データと、を紐付けて、記憶装置に記憶させる、ステップと、
(d)一覧表示の対象となる電子メールの前記識別情報と、前記一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの前記一覧表示用の画像データとを、前記記憶装置から抽出し、抽出した前記識別情報及び前記画像データを用いて、受信した前記電子メールの一覧表示を行う、ステップと、
を有している、ことを特徴とする電子メール表示方法。
【請求項5】
前記(b)のステップにおいて、前記本文データをテキスト表示された状態で画像データに変換し、そして、変換によって得られた画像データのサイズを調整して、前記一覧表示用の画像データを生成する、請求項4に記載の電子メール表示方法。
【請求項6】
前記識別情報が、前記電子メールの受信日時、前記電子メールの送信元のメールアドレス、前記電子メールの件名のうち少なくとも一つを含む、請求項4または5に記載の電子メール表示方法。
【請求項7】
コンピュータによって、電子メールを一覧表示するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)電子メールを受信する度に、受信した前記電子メールから、それを識別するための識別情報と本文データとを抽出する、ステップと、
(b)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記本文データから、一覧表示用の画像データを生成する、ステップと、
(c)受信した前記電子メール毎に、前記(a)のステップで抽出された前記識別情報と、前記(b)のステップで生成された前記一覧表示用の画像データと、を紐付けて、記憶装置に記憶させる、ステップと、
(d)一覧表示の対象となる電子メールの前記識別情報と、前記一覧表示の対象となる電子メールの中から選択された電子メールの前記一覧表示用の画像データとを、前記記憶装置から抽出し、抽出した前記識別情報及び前記画像データを用いて、受信した前記電子メールの一覧表示を行う、ステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項8】
前記(b)のステップにおいて、前記本文データをテキスト表示された状態で画像データに変換し、そして、変換によって得られた画像データのサイズを調整して、前記一覧表示用の画像データを生成する、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記識別情報が、前記電子メールの受信日時、前記電子メールの送信元のメールアドレス、前記電子メールの件名のうち少なくとも一つを含む、請求項7または8に記載のプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−48647(P2012−48647A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192584(P2010−192584)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】