説明

携帯機器を用いた顧客サービスシステム

【課題】 携帯機器と携帯機器用充電装置を用いて多様な顧客サービスシステムを提供する。
【解決手段】 携帯機器1は内蔵するICチップ10の固有識別情報を、受電アンテナ7を介して充電装置2に送信し、受電アンテナ7および送電アンテナ8を介して携帯機器1に充電を開始するとともに、情報処理装置3に固有識別情報を送信し、情報処理装置3は固有識別情報に応じた情報を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機器と携帯機器用充電装置を用いた顧客サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子決済機能を有し、電磁誘導により電力を受けるための充電コイルを備えた携帯装置に当該電磁誘導を利用して充電する携帯装置用充電装置は、例えば特許文献1に開示されている。この場合、携帯装置用充電装置の電力供給コイルと携帯装置の充電コイルは通信インターフェースとして兼用することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2008−236888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献には、電子決済を行う際に携帯装置の電池容量不足によって電子決済できないという事態を回避するために、携帯装置に充電を行いながら電子決済を行う顧客サービスシステムや電子決済金額に応じたサービスポイントを付与するといった双方向型の顧客サービスシステムは開示されているが、その他の顧客サービスシステムは開示されていない。
【0005】
また、当然のことながら電子決済機能を有する携帯装置以外の携帯装置を用いた顧客サービスシステムは開示されていない。
【0006】
本発明の技術的課題は、携帯機器全般と携帯機器用充電装置を用いて多様な顧客サービスシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における顧客サービスシステムは、例えば携帯電話機、ゲーム機器、音響機器のような携帯機器に電磁誘導による電力受信機能と信号送受信機能を付与した機器と、電磁誘導による電力送信機能と信号送受信機能を付与した、携帯機器に非接触で充電する充電装置と、ホストサーバーのような情報処理装置および周辺機器を用いて構成する。
【0008】
携帯機器は電力受信機能および信号送受信機能の双方に寄与する受電アンテナと、この受電アンテナに接続されたICチップ、充電回路、電池を有する。ICチップは通信回路、記憶回路、暗号処理回路、固有識別情報(以下IDとも表記する)を有する。
【0009】
充電装置は電力送信機能および信号送受信機能の双方に寄与する送電アンテナと、携帯機器に内蔵されたICタグとの通信回路、電源回路を有し、電源に接続されている。
さらに該通信回路は通信インターフェースを介して、ホストサーバーやパーソナルコンピュータなどの情報処理機能を有する装置に接続される。
【0010】
携帯機器は内蔵するICチップの固有識別情報を、受電アンテナを介して充電装置に送信し、充電装置は固有識別情報の送信元が携帯機器であることを確認した後、充電を開始するとともに、例えばホストサーバーに固有識別情報を送信し、ホストサーバーは該固有識別情報に関連付けられた個別情報に基く情報を収集し、充電装置を介して携帯電子機器のディスプレイや音響機器、または充電装置に外部接続されたディスプレイ、音響機器、体感機器等に表示する。
【0011】
ホストサーバーのような情報処理装置は、固有識別情報に関連付けられた携帯機器の携帯者が提供した個別情報に基き、携帯者が利用を希望する情報もしくは利用する可能性の高い情報を優先的に選択する。
【0012】
ICチップは13.56MHz帯の周波数を利用した無線通信規格対応(以下NFC(Near Field Communication)とも表記する、具体的にはISO/IEC18092、ISO/IEC21481に対応する)ICチップを用い、前記充電装置は前記13.56MHz帯の周波数を利用した無線通信規格対応回路を有するものを用いるのが、通信速度が早く、通信可能なデータ形式が多様である点からより好ましい。
【0013】
携帯機器は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ周辺機器、携帯情報端末(以下PDA(Personal Digital Assistance)とも表記する)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、音響機器、ゲーム機器、家電製品などの充電可能なデバイス、例えば二次電池のような電池やコンデンサ等を有する携帯可能な機器であればいずれでもよい。
【0014】
携帯機器としてあらかじめディスプレイやスピーカを備えているものが充電装置や充電装置の周辺機器の小型、軽量化の点でより好ましいが、本来の機能としてディスプレイやスピーカのような情報表示手段を備えていないものであっても、本発明に使用する目的で前述の情報表示手段を付加することも好ましい。
【0015】
充電装置は、薄板形状、箱型形状などの携帯機器を載置または固定できる構造や形状を有するものであればいずれの形状でも良く、独立した充電台であっても、テーブルやキャビネットのような家具、パーソナルコンピュータやその周辺機器のような電子機器、マウスパッド、事務用品、工芸品などに内蔵しても良い。
【0016】
携帯機器の受電アンテナと充電装置の送電アンテナは近接配置することが好ましく、面対向するのがより好ましいので、携帯機器と充電装置との相対位置が明示されることが好ましい。充電装置を複数台配置する、1台の充電装置内に複数の送電アンテナを配置すること等により携帯機器の配置位置に自由度を持たせてもよい。
【0017】
ホストサーバーのような情報処理装置はセキュリティの問題を生じさせないために電子決済のような課金処理等に関する情報や、携帯機器の携帯者に電子決済機能の利用を強要するあるいは利用しないことで不利益が生じるような情報の提供は行わず、情報処理装置側から携帯機器や充電装置への一方向で情報を提供する。
【0018】
本発明によれば、電磁誘導による電力送受信機能と信号送受信機能とを、各々備えた携帯機器と前記携帯機器に非接触で充電する充電装置と、情報処理装置を用いて行う顧客サービスシステムであって、前記電力送受信機能を用いて前記携帯機器に前記充電装置から充電するとともに、前記信号送受信機能を用いて前記携帯機器に搭載されたICチップの固有識別情報に関連付けられた個別情報に基く情報を、前記携帯機器の携帯者に前記情報処理装置を介して一方向提供することを特徴とする携帯機器を用いた顧客サービスシステムが得られる。
【0019】
本発明によれば、前記携帯機器は受電アンテナを有し、前記電力送受信機能と前記信号送受信機能は前記受電アンテナを用いて機能することを特徴とする携帯機器を用いた顧客サービスシステムが得られる。
【0020】
本発明によれば、前記充電装置は送電アンテナを有し、前記電力送受信機能と前記信号送受信機能は前記送電アンテナを用いて機能することを特徴とする携帯機器を用いた顧客サービスシステムが得られる。
【0021】
本発明によれば、前記個別情報は、前記携帯者が提供したものであることを特徴とする携帯機器を用いた顧客サービスシステムが得られる。
【0022】
本発明によれば、前記ICチップは13.56MHz帯の周波数を利用した無線通信規格対応ICチップであり、前記充電装置は前記13.56MHz帯の周波数を利用した無線通信規格対応回路を有し、前記無線通信規格対応ICチップと前記無線通信規格対応回路とは前記受電アンテナと前記送電アンテナを介して前記信号送受信機能を機能させることを特徴とする携帯機器を用いた顧客サービスシステムが得られる。
【0023】
本発明によれば、前記携帯機器を用いた顧客サービスシステムに使用できる携帯機器であって、前記ICチップとこれに接続された前記受電アンテナと、前記受電アンテナで受電した電力を蓄える二次電池やコンデンサのようなデバイスとを有することを特徴とする携帯機器が得られる。
【発明の効果】
【0024】
上記構成とすることにより、充電が必要な携帯機器に充電を行うと共に内蔵されたICチップの固有識別情報に関連付けられた携帯機器の携帯者の嗜好を示す個別情報に基き、携帯者が利用しうるであろう情報を提供し、携帯者の利便性を向上させるとともに、充電装置を設置する店舗、施設の広告宣伝による収益増加に寄与する携帯機器を用いた顧客サービスシステムの提供が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明は携帯機器を用いた顧客サービスシステムに関し、携帯機器の携帯者が店舗や施設等を利用する際に、携帯機器に内蔵されたICチップの固有識別情報を用いて、利用する店舗や施設情報および店舗や施設と提携している他店舗、施設、団体等の携帯者が利用する可能性の高い情報を得るとともに、前記情報通信に用いたアンテナを用いて携帯機器への充電をも行うことができる顧客サービスシステムである。
【0026】
携帯機器の携帯者の目的が店舗や施設等の情報を得ることではなく、充電目的であっても携帯者は充電までの時間を有効活用することが可能であり、店舗や施設は携帯者の嗜好にあわせて効果的に広告や宣伝を行うことが可能な顧客サービスシステムである。
【0027】
携帯機器は、携帯電話機の他にゲーム機器、パーソナルコンピュータ、外部メモリやマウス、データ変換部品などのパーソナルコンピュータ周辺機器、PDA、音楽記録再生機器、録音機器、ヘッドホンなどの音響機器、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、テレビ、ラジオ、照明器具などの家電製品等、充電可能な電池を有する携帯可能な機器であればいずれでも良い。
【0028】
図1は、本発明の機器構成例を説明する図である。
【0029】
少なくとも受電アンテナ7とこれに接続されたICチップ10と電池9を有する携帯機器1と、送電アンテナ8とこれに接続された電源回路11および通信回路12を有する充電装置2を、受電アンテナ7と送電アンテナ8が近接対向するように配置し、電磁誘導によって送電アンテナ8に生じた電力を受電アンテナ7で受け、図示しない回路を介して電池9に蓄電する。
【0030】
充電装置2の通信回路12は、送信アンテナ8を介して所定の周波数でポーリングしており、ICチップ10はこれに応答してICチップ10の製造段階で付与された固有識別情報を、受電アンテナ7を介して送信し、送電アンテナ8がこれを受信し、情報処理装置3に送信する。
【0031】
情報処理装置3は、固有識別情報管理機能14および提供情報13を管理または収集する記憶部を有する。
【0032】
充電装置2は視覚情報、聴覚情報、体感情報などの情報を表示するディスプレイ、スピーカ、バイブレーターなどの表示端末5、およびキーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、集音機などの入力機器6が必要に応じて配される。
【0033】
電源回路11には、AC電源4が接続され電力を供給する。
【0034】
図2は、本発明の顧客サービスシステムを説明する図である。
【0035】
(固有識別情報読み取り処理36)
携帯機器1の携帯者が、動作21として携帯機器1を充電装置2の所定の位置に置くと、携帯機器1のICチップ10が受電アンテナ7を介して充電装置2からのポーリング22に応答し、送電アンテナ8を介して固有識別情報認識23を行う。ポーリング22は応答があるまで繰り返される。
【0036】
固有識別情報認識23が成功すると、通信回路12を介して情報処理装置3の固有識別情報管理機能14に固有識別情報が送信され、表示端末5にメニュー表示24が実行される。
【0037】
(充電処理38)
メニュー表示24とほぼ同時に、図示しない手順で携帯機器1への充電可否を確認した後に充電開始25を実行する。充電26は、充電完了確認27が成功するまで継続する。充電状況および充電完了は携帯機器1の充電機能で確認する。図示しない回路で表示端末5に充電状況および充電完了情報を表示してもよい。
【0038】
(情報処理装置内の処理37)
メニュー表示24に引き続き、情報処理装置3の固有識別情報管理機能14において、記憶されている固有識別情報の有無を照合する固有識別情報照合28が実行される。
【0039】
固有識別情報照合28の結果、新規固有識別情報であると判断された場合は会員登録29の要否を選択し、会員登録要を選択した場合は情報処理装置3の固有識別情報管理機能14により、情報処理装置記録30を実行する。携帯者は情報処理装置が表示する図示しない、例えばアンケート形式の指示に従い、携帯者の嗜好、環境などを特定するに足る個別情報を入力する。
【0040】
会員登録不要を選択した場合は、メニュー表示31に続いて処理の終了可否を選択し終了を選択した場合は固有識別処理消去35を実行して充電装置2および情報処理装置3に記憶された固有識別情報はすべて消去してすべての処理を終了する。終了を選択しない場合はメニュー表示24に戻る。
【0041】
固有識別情報照合28の結果、登録済みの固有識別情報であると判断された場合は、会員メニュー表示32の実行に引き続き、情報提供33を実行して、携帯者があらかじめ情報処理装置3に登録した携帯者の個別情報に応じた情報を提供する。情報は、会員メニューから選択した内容や表示手段を用いて表示する。会員メニュー表示32を実行せずに、情報提供33を実行してもよい。必要があればここで個別情報の追加、訂正を行うのも好ましい。
【0042】
情報提供33の区切りまたは終了の都度、処理終了確認34を実行し、終了を選択するまで会員メニュー表示32と情報提供33を繰り返し、終了が選択された場合は、固有識別情報消去35を実行して充電装置2および情報処理装置3に記憶された固有識別情報はすべて消去してすべての処理を終了する。
【実施例】
【0043】
以下、実施例を用いて詳述する。
【0044】
(実施例1)
空港のレストランにおける実施例について説明する。
【0045】
図1に示した携帯機器1、充電装置2、情報処理装置3、表示端末5、入力機器6などの各種装置を用意した。ICチップ10はNFC対応ICを、通信回路12はNFC対応回路を用い、10cm以下の通信距離とした。携帯機器1は携帯電話機を用いた。
【0046】
充電装置2はテーブルに内蔵され、受電アンテナ7と送電アンテナ8は面対向するように携帯機器1の設置位置表示が施されており、表示端末5および入力機器6としてタッチパネル方式で情報入力可能なイヤホン付のディスプレイが接続されている。
【0047】
携帯者は、45分後の搭乗案内を待つ間に食事のため空港内のレストランに入り、携帯電話機をレストランのテーブルの携帯機器設置位置表示箇所に載置した。
【0048】
携帯電話機に内蔵された受電アンテナ7とICチップ10および充電装置2に内蔵された送電アンテナ8により、図2に示した手順で携帯電話機への充電が開始され、固有識別情報照合28が実行された。携帯者は固有識別情報が照合しなかったので、会員登録29を実行した後、会員メニュー表示32で搭乗案内を待っている航空機の便名を入力後、情報提供33として、渡航先の観光情報を閲覧しながら食事をとった。
【0049】
40分後に入力した便の搭乗案内がディスプレイに表示され、イヤホンからはアラーム音とともに搭乗案内が流れた。
【0050】
(実施例2)
図書館における実施例について説明する。
【0051】
図1に示した携帯機器1、充電装置2、情報処理装置3、表示端末5、入力機器6などの各種装置を用意した。ICチップ10はNFC対応ICを、通信回路12はNFC対応回路を用い、10cm以上の通信距離とした。携帯機器1は音響再生装置を用いた。
【0052】
充電装置2は複数の送電アンテナを有するものを使用し図書室の閲覧机に内蔵させた。受電アンテナ7と送電アンテナ8が面対向するように携帯機器1の設置位置表示が施されており、表示端末5としてディスプレイが接続され、閲覧机に内蔵されている。また、入力機器6としてキーボードが接続され、閲覧机に内蔵されている。
【0053】
携帯者が、音響再生装置を閲覧机の携帯機器設置位置表示箇所に載置すると、音響再生装置に内蔵された受電アンテナ7とICチップ10および充電装置2に内蔵された送電アンテナ8により、図2に示した手順で音響再生装置への充電が開始され、固有識別情報照合28が実行された。固有識別情報が情報処理装置記憶情報と一致したので、会員メニュー表示32が実行された。携帯者は、会員メニューで新刊情報の提供要求をキーボードを用いて入力すると、携帯者が愛読している自然科学関連の新刊図書案内がディスプレイに表示され、関連するイベント情報やアウトドア用品の新製品情報もポップアップ表示された。
【0054】
携帯者は、新刊図書の貸し出し状況を表示させたところ、所望の図書が貸し出し中であったので、貸出予約を行った。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、上述の例以外の各種施設、飲食店、小売店、レンタルショップ、クリーニング店、ガソリンスタンド、映画館、書店等の多様な場所において、搭乗案内、時刻表、観光・周辺案内、店舗・製品情報、飲食店のメニュー・料金、各種予約、在庫確認、サービス案内、サービス開始・終了案内、ニュース、天気予報等の携帯者が利用を希望すると考えられる情報やサービスの提供に利用することができる。
【0056】
以上、図面および実施例を用いてこの発明の実施の形態を説明したが、この発明はこれらに限られるものではなくこの発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば当然成し得るであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の機器構成例を説明する図。
【図2】本発明の顧客サービスシステムを説明する図。
【符号の説明】
【0058】
1 携帯機器
2 充電装置
3 情報処理装置
4 AC電源
5 表示端末
6 入力機器
7 受電アンテナ
8 送電アンテナ
9 電池
10 ICチップ
11 電源回路
12 通信回路
13 提供情報
14 固有識別情報管理機能
21 動作
22 ポーリング
23 固有識別情報認識
24 メニュー表示
25 充電開始
26 充電
27 充電完了確認
28 固有識別情報照合
29 会員登録
30 情報処理装置記録
31 メニュー表示
32 会員メニュー表示
33 情報提供
34 処理終了確認
35 固有識別情報消去
36 固有識別情報読み取り処理
37 情報処理装置内の処理
38 充電処理

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁誘導による電力送受信機能と信号送受信機能とを、各々備えた携帯機器と前記携帯機器に非接触で充電する充電装置と、情報処理装置を用いて行う顧客サービスシステムであって、前記電力送受信機能を用いて前記携帯機器に前記充電装置から充電するとともに、前記信号送受信機能を用いて前記携帯機器に搭載されたICチップの固有識別情報に関連付けられた個別情報に基く情報を、前記携帯機器の携帯者に前記情報処理装置を介して一方向提供することを特徴とする携帯機器を用いた顧客サービスシステム。
【請求項2】
前記携帯機器は受電アンテナを有し、前記電力送受信機能と前記信号送受信機能は前記受電アンテナを用いて機能することを特徴とする請求項1記載の携帯機器を用いた顧客サービスシステム。
【請求項3】
前記充電装置は送電アンテナを有し、前記電力送受信機能と前記信号送受信機能は前記送電アンテナを用いて機能することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯機器を用いた顧客サービスシステム。
【請求項4】
前記個別情報は、前記携帯者が提供したものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の携帯機器を用いた顧客サービスシステム。
【請求項5】
前記ICチップは13.56MHz帯の周波数を利用した無線通信規格対応ICチップであり、前記充電装置は前記13.56MHz帯の周波数を利用した無線通信規格対応回路を有し、前記無線通信規格対応ICチップと前記無線通信規格対応回路とは前記受電アンテナと前記送電アンテナを介して前記信号送受信機能を機能させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の携帯機器を用いた顧客サービスシステム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の携帯機器を用いた顧客サービスシステムに使用できる携帯機器であって、前記ICチップとこれに接続された前記受電アンテナと、前記受電アンテナで受電した電力を蓄えるデバイスとを有することを特徴とする携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−152633(P2010−152633A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329897(P2008−329897)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【Fターム(参考)】