説明

携帯機器及び情報送受信システム

【課題】 二次元コードが示す情報源からの情報を、パーソナルコンピュータ等の大型画面を有する他の機器で取得することを可能にする。
【解決手段】 撮影したQRコードを認識処理し(S101)、この認識の結果を表示部に表示出力する(S102)。これにより、表示部にはQRコード中に含まれていたURLが表示される。また、「自分宛メール」を含むメニューが表示された状態から、ユーザがこれを選択すると、この自分宛メールの項目の選択を受け付ける(S105)。メール作成画面を表示させ(S106)、自分のPC用のメールアドレスを読み出し、この読み出した自分のPC用のメールアドレスをメール作成画面において、宛先に入力して表示する(S107)。しかる後にユーザがメールの送信を指示すると、前記URL1が本文中に存在するメールが自分のPCに送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元コードを読み取る機能を備えた携帯機器、この携帯機器と他の機器とで構成される情報送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)と称される幾何学的なドットパターンの集合情報からなる二次元コードを利用した情報提供サービスが提案されるに至っている。この情報提供サービスは、広告主が情報センターに広告に関する情報を登録すると、情報センターは、広告固有の広告内容識別情報を広告依頼主に付与する。広告依頼主は、広告内容情報を示すQRコードを広告媒体に印刷するように広告主に依頼する。広告を見た利用者が広告に関する情報を得たいときは、撮影機能を備えた携帯電話によりQRコードを撮影する。携帯電話は、撮影したQRコードが示すWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を解読するので、ユーザは当該携帯電話からWebサイトのURLが示す情報センターにアクセスし、広告に関する詳細情報をダウンロードして、当該携帯電話の表示部に表示させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−111909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、携帯電話の表示部にあっては、その視認性を確保すべく大型化が図られてはいるものの、携帯性を有するが故にその表示面積には限りがある。一方、ダウンロードされる広告に関する情報は表示情報が増大する傾向、あるいは情報が緻密化する傾向にある。このため、詳細情報をダウンロードして、携帯電話の表示部に表示させても、視認性が悪く、ユーザにおいて、情報を詳細に閲覧、検討することが困難となる場合が生ずる。
【0004】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、二次元コードが示す情報源からの情報を、パーソナルコンピュータ等の大型画面を有する他の機器で取得することを可能にするための携帯機器、及び情報送受信システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため請求項1記載の発明に係る携帯機器にあっては、二次元コードを読み取る読取手段と、この読取手段により読み取られた二次元コードに含まれているネットワーク上におけるアクセス情報を認識する認識手段と、この認識手段により認識されたアクセス情報を所定の外部機器に送信するための送信手段とを備える。
【0006】
したがって、この携帯機器において、広告媒体等に印刷されている二次元コードを読み取って、この二次元コードに含まれているネットワーク上におけるアクセス情報を認識し得るのみならず、この認識したアクセス情報を所定の外部機器に送信することができる。これにより、外部機器においては、アクセス情報に基づきネットワーク上の情報源にアクセスして情報をダウンロードし、これを大型の画面上に表示することも自在となる。
【0007】
また、請求項2記載の発明に係る携帯機器にあっては、前記読取手段は、前記二次元コードを撮像する撮像手段である。したがって、所謂カメラ付き携帯を用いて、外部機器がアクセス情報に基づきネットワーク上の情報源にアクセスして情報をダウンロードすることが可能となる。
【0008】
また、請求項3記載の発明に係る携帯機器にあっては、前記認識手段により認識されたアクセス情報を含むメール文書を作成するメール作成手段をさらに備え、前記送信手段は、前記メール作成手段により作成された前記アクセス情報を含むメール文書を、前記外部機器にネットワークを介して送信する。したがって、電子メールシステムを有効利用して、外部機器がアクセス情報に基づきネットワーク上の情報源にアクセスして情報をダウンロードすることが可能となる。
【0009】
また、請求項4記載の発明に係る携帯機器にあっては、前記外部機器は、当該携帯機器のユーザが操作するものであり、且つ、ネットワーク接続機能及び表示機能を有する。したがって、ユーザは自己が所有する外部機器を用いて、アクセス情報が示す情報源からの情報をダウンロードして、これを表示させることが可能となる。
【0010】
また、請求項4記載の発明に係情報送受信システムにあっては、ネットワークを介して接続される携帯機器と他の機器とで構成される情報送受信システムであって、前記携帯機器は、二次元コードを読み取る読取手段と、この読取手段により読み取られた二次元コードに含まれているネットワーク上におけるアクセス情報を認識する認識手段と、この認識手段により認識されたアクセス情報を前記他の機器に前記ネットワークを介して送信するための送信手段とを備え、前記他の機器は、前記アクセス情報を、前記ネットワークを介して受信する受信手段を備える。したがって、他の機器がアクセス情報に基づきネットワーク上の情報源にアクセスして情報をダウンロードすることが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明にかかる携帯機器によれば、広告媒体等に印刷されている二次元コードを読み取って、この二次元コードに含まれているネットワーク上におけるアクセス情報を認識し得るのみならず、この認識したアクセス情報を所定の外部機器に送信することができる。これにより、外部機器においては、アクセス情報に基づきネットワーク上の情報源にアクセスして情報をダウンロードし、これを大型の画面上に表示することも自在となる。よって、ユーザは二次元コードに含まれているアクセス情報が示す情報源からの情報を大型画面で詳細に閲覧し、検討することが可能となる。
【0012】
また、本発明に係る情報送受信システムによれば、他の機器がアクセス情報に基づきネットワーク上の情報源にアクセスして情報を容易にダウンロードすることが可能となるシステムを構築することができる。よって、ユーザは二次元コードに含まれているアクセス情報が示す情報源からの情報を大型画面で詳細に閲覧し、検討することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を携帯電話によるメール送受信システムに適用した実施の形態を図に従って説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る情報送受信システムの構成を示すブロック図である。図において、携帯電話(携帯機器)1は、撮像機能、メールをシステム(特に、後述するメールサーバ33、63)に送信する機能、メールを受信する機能、及び通話機能を備えている。無線基地局2は、携帯電話1が加入する通信サービス事業者(インターネットプロバイダを含む)3に接続する。
【0015】
通信サービス事業者(インターネットプロバイダを含む)3は、主なサービスとして提供している携帯電話サービスに必要とする交換機34の他、後述のWWW5に接続するためのシステム(メインサーバ31、Webサーバ32、ルータ35)、メールシステム(メールサーバ33)を備えている。また、無線基地局2をAP(アクセス・ポイント)として、携帯電話1をWWW5に接続させるための機能も備えている。
【0016】
通信回線網4は、アナログ回線、デジタル回線、広域LAN、ADSL回線を含む、既知の通信回線網であり、WWW5は所謂インターネットである。
【0017】
インターネットサービスプロバイダ(以下、ISPと称す)6は、交換機34を除いて、通信サービス事業者3と同じ構成であり、WWW5に接続するためのシステム(便宜的にメインサーバ61、Webサーバ62、ルータ65)、メールシステム(メールサーバ63)を備えている。パーソナルコンピュータ(以下、PCと称す)7は、本実施の形態においては携帯電話1と同一のユーザの家庭に存在するものであり、通信回線網4、ISP6を介して、WWW5に接続したり、メールの送受信を行う機能を備えている。無論、PC7は後述する携帯電話1の表示部13よりも遙かに大きな表示面積を有する画面71を備えている。
【0018】
図2(a)(b)は、携帯電話1の外観図(開状態:正面図及び背面図)である。本実施の形態における携帯電話1は、蓋部と本体部とからなる二つ折りの構造である。アンテナ11は、蓋部の背面に設けられており、伸縮自在となっている。スピーカ12は、蓋部の前面側に設けられており、音声出力を行う。表示部(メイン表示部)13は、QVGAクラスの解像度を備えるカラー液晶であり、240ドット(幅)×320ドット(高さ)である。
【0019】
キー操作部14は、本体部の前面に設けられており、各種機能キー(メールキー141、アドレスキー142、ファンクションキー143)、十字キー145、センターキー146、テンキー144などからなる。メールキー141は、メール機能を起動し、メールメニューを表示し、あるいはメールの送信を指示するためのものである。アドレスキー142は、送信先のメールアドレスを選択する際に用いるアドレス帳を開くためのものである。十字キー145は、モード等を選択するためのカーソル移動時に操作され、センターキー146は各種モードの決定時に操作されるとともに、カメラモードにおいてシャッターキーとして機能する。テンキー144は、電話番号や文字の入力の際に使用するものである。マイク15は、本体部の下部に設けられており、音声入力を行う。
【0020】
蓋部の背面にには、サブ表示部16、背面キー17、撮像レンズ18が配置されている
。背面キー17は、透明、または半透明部材で構成され、着信の際、発光するするLED171を内蔵している。報知スピーカ19は、着信などを報知するものであり、蓋部本体部に閉じた状態でも報知音が聞こえるように、本体部の裏面に配置されている。
【0021】
図3は、携帯電話1の構成を示すブロック図である。無線送受信部20は、アンテナ11を介してCDMA方式の無線信号を受信し、後段の無線信号処理部21に出力する一方、無線信号処理部21から入力された各種データを無線信号に変調してアンテナ11より出力する。無線信号処理部21は、無線送受信部20で受信した各種データを復調して、音声データであれば、音声信号処理部に出力し、パケット送信されたデータ(メールデータ等)であれば、RAM29に出力する。また一方、送信の際には、送信するための音声データやデータを変調するなどの無線通信に必要な処理をする。制御部22は、各種動作及び全体の動作を制御する。
【0022】
画像メモリ23は、撮像部(撮像レンズ18、撮像モジュール181、DSP182)で撮像され、後述する画像プログラム領域242に格納されているプログラムにより圧縮符号化された画像ファイルや、WWW5を介してダウンロードした画像ファイルをファイル名とともに格納するためのメモリである。ROM24は、書換可能なFlash ROMで構成され、本発明の特徴となる、後述のフローチャートにより示すプログラム等の各種プログラムを格納する。
【0023】
ドライバ25は、表示部13を駆動し、ドライバ26は、サブ表示部16を駆動する。加入者情報記憶部27は、本携帯電話1を呼び出すための電話番号や、操作者(加入者)のID等、プロフィールデータを格納する。システムROM28は、制御部22を制御する各種プログラムなどを格納する。RAM29は、無線通信端末として必要な各種データを記憶し、かつ制御部22が動作する上で必要なデータを格納するとともに、メールデータも格納記憶する。
【0024】
音声処理部200は、マイク15から入力された音声信号を符号化処理したり、無線信号処理部21から出力された音声データに基づいて復号化してスピーカ12を駆動させ、対応する音声を出力する。撮像モジュール181は、CCD、若しくはCMOSで構成され、カラー画像を取り込む。DSP182は、撮像モジュール181により取り込まれた画像を符号化処理する。報知デバイス192は、報知スピーカ19、バイブレータ191、LED171を駆動させるためのドライバである。
【0025】
図4は、ROM24のメモリエリアの構成を示す概念図である。このROM24は、本実施の形態の特徴であるソフトウェアプログラムを格納する。ROM24は、メールソフトウェアプログラム領域241と、画像処理プログラム領域242及びその他のプログラム領域243からなる。
【0026】
メールソフトウェアプログラム領域241は、アプリケーション本体を格納する。画像処理プログラム領域242は、撮像部(撮像レンズ18、撮像モジュール181、DSP182)で撮像され、デジタル符号化された画像を、JPEG方式やPNG、GIF方式で圧縮処理するための画像処理プログラムを格納する。その他プログラム領域は、ダウンロードしたプログラムを含む上記以外のアプリケーションプログラムなどを格納する。
【0027】
図5は、RAM29のメモリエリアの構成を示す概念図である。RAM29は、アドレス帳データ格納領域291、メールデータ格納領域292、添付ファイル格納領域293及びその他・ワークメモリ294からなる。アドレス帳データ格納領域291は、氏名、電話番号、メールアドレス等を一組のレコードとして複数記憶する。なお、本実施の形態においては、アドレス帳データ格納領域291に携帯電話1と同一ユーザである前記PC7のメールアドレスが予め記憶されている。メールデータ格納領域292は、メールソフトウェアを使用して作成されたメールデータや、受信したメールデータを格納する。添付ファイル格納領域293は、メールにファイルが添付されている場合、このファイルを格納する。その他・ワークメモリ294は、その他のワークメモリとして各種データ格納する。
【0028】
次に、以上の構成に係る本実施形態の動作について説明する。ユーザがQRコード撮影モードを設定して、図6に示すQRコード10を撮影すべく、撮像レンズ18をQRコード10に向けて、センターキー146を操作すると、撮影処理が実行され、撮像モジュール181、DSP182を経てデジタル信号に変換されたQRコード10の撮影信号を圧縮してJPEGフォーマットの画像ファイルを生成し、この画像ファイルを画像メモリ23に格納する。
【0029】
そして、このようにしてQRコード10の撮影が終了すると、携帯電話1の制御部22は、ROM24に格納されているプログラムに基づき、図7に示すフローチャートに従って処理を実行する。すなわち、画像メモリ23に格納した画像ファイルを読み出して、前記撮影したQRコード10をRAM29のその他のワークメモリ294に展開し、QRコード10を認識処理する(ステップS101)。さらに、この認識の結果を表示部13に表示出力する(ステップS102)。このステップS102での処理により、図8(a)に示すように、表示部13にはQRコード10中に含まれていた文字131やWebサイトのURL132が表示される。また、このとき表示部13に決定キー133とメニューキー134とを表示させる。
【0030】
この状態で、ユーザが十字キー145を操作してメニューキー134を選択してセンターキー146を操作すると、制御部22は自分のPC7宛にメールを送信するための操作として、このメニューキー134の操作を受け付け(ステップS103)、操作メニューの内容を表示する(ステップS104)。このステップS104での処理により、表示部13には「1 自分宛メール」を含むメニュー135が表示される。この表示状態から、ユーザが十字キー145とセンターキー146とを操作して「1 自分宛メール」を選択すると、この自分宛メールの項目の選択を受け付ける(ステップS105)。
【0031】
引き続き、メールソフトウェアプログラム領域241に格納されているアプリケーションを起動させ、図8(c)に示すメール作成画面136を表示させる(ステップS106)。そして、アドレス帳データ格納領域291から登録されている自分のPC用のメールアドレスを読み出し、この読み出した自分のPC用のメールアドレスを前記メール作成画面136において、宛先に入力して表示する(ステップS107)。このステップS107での処理により、図8(c)に示すように、メール作成画面136において「宛先」に当該ユーザのPC7のメールアドレスである「mypc@xxxx.co.jp」が表示されることとなる。さらに、URLをメール作成画面136の本文中に入力表示処理する(ステップS108)。このステップS108での処理により、図8(c)に示すように、メール作成画面136において本文中に、同図(a)に示したURL132がそのまま入力されて表示されることとなる。
【0032】
したがって、しかる後にユーザがメールキー141を操作してメールの送信を指示すると、図8(c)に示したURL132が本文中に存在するメールがメールサーバ33に送信される。よって、ユーザはPC7でこのメールを受信した後、WWW5を介してURL132が示す情報センターに迅速かつ容易にアクセスして、前記文字131によって示された商品に関する詳細情報をダウンロードし、当該PC7が有する携帯電話1の表示部13よりも遙かに大きな表示面積からなる画面71に前記詳細情報を表示させることができる。これにより、ユーザは、QRコード10が有するURLが示す情報源から得られる情報を明瞭かつ容易に視認することが可能となる。
【0033】
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施の形態における制御部22の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS201〜S207の処理は、前述した図7のフローチャートにおけるステップS101〜S107の処理と同一である。したがって、QRコード10に2種類のURLが含まれている場合には、ステップS202での認識結果の表示出力処理により、図10に例示するように、表示部13には「ケイタイ用」の文字とともに携帯電話用のURL138が表示され、かつ「パソコン用」の文字とともにパーソナルコンピュータ用のURL132が表示されることとなる。
【0034】
そして、ステップS207に続くステップS208では、前記ステップS202での認識結果(図10)において、パソコン又はPCという記述があるか否かを判断する(ステップS208)。パソコン又はPCという記述がある場合には、この記述に対応するURLをPC用URLと判断する(ステップS209)。したがって、図10に示した例の場合、「パソコン用」という記述があるので、これに対応するURL132をPC用URLと判断することができる。
【0035】
また、ステップS208での判断の結果、パソコン又はPCという記述がない場合には、ケイタイ又は携帯という記述があるか否かを判断する(ステップS210)。ケイタイ又は携帯という記述がある場合には、その記述がないものをPC用URLと判断する(ステップS211)。図10に示した例の場合、URL138には「ケイタイ用」という記述があるので、これがないURL132をPC用URLと判断することができる。
【0036】
このようにして、ステップS209又はステップS211でPC用のURLを検出したならば、URLをメール作成画面136の本文中に入力表示処理する(ステップS212)。このステップS212での処理により、図8(c)に示したように、メール作成画面136において本文中に、図10に示したURL132がそのまま入力されて表示されることとなる。
【0037】
したがって、しかる後にユーザがメールキー141を操作してメールの送信を指示すると、図8(c)に示したURL132が本文中に存在するメールがメールサーバ33に送信される。よって、ユーザはPC7でこのメールを受信した後、WWW5を介してURL132が示す情報センターに迅速かつ容易にアクセスして、前記文字131によって示された商品に関する詳細情報をダウンロードし、当該PC7が有する携帯電話1の表示部13よりも遙かに大きな表示面積からなる画面71に前記詳細情報を表示させることができる。これにより、ユーザは、QRコード10が有するURLが示す情報源から得られる情報を明瞭かつ容易に視認することが可能となる。
【0038】
一方、ステップS208の判断がNOで、かつステップS210の判断がNOであった場合、つまり前記ステップS202での認識結果(図10)において、パソコン又はPCという記述がなく、ケイタイ又は携帯という記述もなかった場合には、2つのをメール作成画面136の本文中に入力表示処理する(ステップS213)。
【0039】
したがって、しかる後にユーザがメールキー141を操作してメールの送信を指示すると、URL132とURL138が本文中に存在するメールがメールサーバ33に送信される。よって、ユーザはPC7でこのメールを受信した後、WWW5を介してURL132が示す情報センターに迅速かつ容易にアクセスして、前記文字131によって示された商品に関する詳細情報をダウンロードし、当該PC7が有する携帯電話1の表示部13よりも遙かに大きな表示面積からなる画面71に前記詳細情報を表示させることができる。
【0040】
(第3の実施の形態)
図11は、本発明の第3の実施の形態における制御部22の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS301〜S308の処理は、前述した図7のフローチャートにおけるステップS101〜S108の処理と同一である。そして、本実施の形態において追加されているステップS309ではメールの送信実行処理を行う。したがって、本実施の形態においては、ユーザがメールキー141を操作してメールの送信を指示しなくても、自動的に図8(c)に示したURL132が本文中に存在するメールがメールサーバ33に送信される。よって、URL132が本文中に存在するメールを送信する際の操作をより簡単にすることができる。
【0041】
(第4の実施の形態)
図12は、本発明の第4の実施の形態における制御部22の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS401〜S407の処理は、前述した図7のフローチャートにおけるステップS101〜S107の処理と同一である。そして、本実施の形態において唯一異なるステップS408では、URLをメール作成画面136のSubject(図8(c)の題名)に入力表示処理する(ステップS108)。したがって、しかる後にユーザがメールキー141を操作してメールの送信を指示すると、URL132がメールのSubject中に存在するメールがメールサーバ33に送信される。このように、URL132はメールの本文に限らず、Subject中に存在させて送信するようにしてもよい。
【0042】
(第4の実施の形態)
図13は、本発明の第5の実施の形態における制御部22の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS401〜S407の処理は、前述した図7のフローチャートにおけるステップS101〜S107の処理と同一である。そして、本実施の形態において唯一異なるステップS408では、認識したURLのみならず文章(テキスト文章)をメール作成画面136の本文中に入力表示処理する(ステップS408)。このステップS408での処理により、図8(a)に示したURL132のみならず、文字131がメール作成画面136において本文中に入力されて表示されることとなる。
【0043】
したがって、しかる後にユーザがメールキー141を操作してメールの送信を指示すると、URL132と文字131とが本文中に存在するメールがメールサーバ33に送信される。よって、ユーザはPC7でこのメールを受信した際に、文字131からURL132がどのような製品等の情報に関するものであるか一見して把握することが可能となる。
【0044】
なお、前述した各実施の形態においては、アドレス帳データ格納領域291から登録されている自分のPC用のメールアドレスを1つ読み出し、この読み出した自分のPC用のメールアドレスをメール作成画面136において、宛先に入力するようにしたが、図14に示すように、アドレス帳データ格納領域291に自分のPC用のメールアドレスを複数記憶させておき、各メールアドレス(自宅仕事用、自宅個人用、会社用)を宛先に入力するようにしてもよい。
【0045】
また、前述した第3の実施の形態においては、図7のフローチャートに示した第1の実施の形態における処理手順にメール送信実行処理(ステップS309)を追加するようにしたが、図9のフローチャートに示した第2の実施の形態におけるステップS212及びS213の次に同様のメール送信実行処理(ステップS309)を追加して、ユーザがメールキー141を操作せずとも、URL132が本文中に存在するメール又はURL132とURL138とが本文中に存在するメールを自動的に送信するようにしてもよい。
【0046】
さらに、図12のフローチャートに示した第4の実施の形態におけるステップS408の次に同様のメール送信実行処理(ステップS309)を追加し、あるいは、図13のフローチャートに示した第5の実施の形態におけるステップS508の次に同様のメール送信実行処理(ステップS309)を追加し、ユーザがメールキー141を操作せずとも、メールを自動的に送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態に係るメール送受信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は本実施の形態における携帯電話の正面図、(b)は背面図である。
【図3】携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図4】ROMのメモリエリアの構成を示す概念図である。
【図5】RAMのメモリエリアの構成を示す概念図である。
【図6】QRコードを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態おける処理手順を示すフローチャートである。
【図8】同実施の形態における表示遷移図である。
【図9】第2の実施の形態おける処理手順を示すフローチャートである。
【図10】同実施の形態の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態おける処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態おける処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第5の実施の形態おける処理手順を示すフローチャートである。
【図14】アドレス帳データ格納領域における自分のPC用のメールアドレス記憶例を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 携帯電話
2 無線基地局
3 通信サービス事業者
4 通信回線網
5 WWW
6 ISP
7 PC
10 QRコード
13 表示部
18 撮像レンズ
20 無線送受信部
21 無線信号処理部
22 制御部
23 画像メモリ
24 ROM
28 システムROM
29 RAM
131 文字
132 URL
136 メール作成画面
138 URL
141 メールキー
145 十字キー
146 センターキー
181 撮像モジュール
182 DSP
291 アドレス帳データ格納領域
294 ワークメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次元コードを読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取られた二次元コードに含まれているネットワーク上におけるアクセス情報を認識する認識手段と、
この認識手段により認識されたアクセス情報を所定の外部機器に送信するための送信手段と
を備えることを特徴とする携帯機器。
【請求項2】
前記読取手段は、前記二次元コードを撮像する撮像手段であることを特徴とする請求項1記載の携帯機器。
【請求項3】
前記認識手段により認識されたアクセス情報を含むメール文書を作成するメール作成手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記メール作成手段により作成された前記アクセス情報を含むメール文書を、前記外部機器にネットワークを介して送信することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯機器。
【請求項4】
前記外部機器は、当該携帯機器のユーザが操作するものであり、且つ、ネットワーク接続機能及び表示機能を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の携帯機器。
【請求項5】
ネットワークを介して接続される携帯機器と他の機器とで構成される情報送受信システムであって、
前記携帯機器は、
二次元コードを読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取られた二次元コードに含まれているネットワーク上におけるアクセス情報を認識する認識手段と、
この認識手段により認識されたアクセス情報を前記他の機器に前記ネットワークを介して送信するための送信手段とを備え、
前記他の機器は、
前記アクセス情報を、前記ネットワークを介して受信する受信手段を備える
ことを特徴とする情報送受信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−72788(P2006−72788A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−256521(P2004−256521)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】