説明

携帯機器

【課題】第1及び第2筺体のそれぞれの第1及び第2正面の面積を確保した携帯機器を提供することを課題とする。
【解決手段】実施例1の携帯電話は、筐体10、20と、筐体10、20が閉じた第1形態及び開いた第2形態間を移行可能に連結した連結機構Aと、を備え、筐体10は、第1形態で筐体20に対向する正面11、正面11の裏側にある背面21、を含み、筐体20は、第1形態で筐体10に対向する正面21、正面21の裏側にある背面22、を含み、連結機構Aは、筐体10、20にそれぞれ連結され互いに回転可能に連結された腕部材30、40、を含み、腕部材30、40の回転の軸心CAは、第1形態で筐体10、20の厚み内に位置し、第2形態で背面12、22側に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒンジ部により開閉可能に連結された第1及び第2筺体を備えた携帯機器がある。第1及び第2筺体は、それぞれ閉状態で互いに対向する第1及び第2正面を有している。第1及び第2正面には、例えば複数の操作キーやディスプレイ等が設けられる。特許文献1〜4には、携帯機器に関連する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開番号WO2005−020046
【特許文献2】特開2009−63836号公報
【特許文献3】特表2008−501143号公報
【特許文献4】特開2009−265222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヒンジ部が第1及び第2正面側に設けられていると、第1及び第2正面の面積が小さくなる。このため、第1及び第2正面の面積を大きく確保するのは困難となる。
【0005】
本発明は、第1及び第2筺体のそれぞれの第1及び第2正面の面積を確保した携帯機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示の携帯機器は、第1及び第2筐体と、前記第1及び第2筐体が閉じた第1形態及び開いた第2形態間を移行可能に連結した連結機構と、を備え、前記第1筐体は、前記第1形態で前記第2筐体に対向する第1正面、前記第1正面の裏側にある第1背面、を含み、前記第2筐体は、前記第1形態で前記第1筐体に対向する第2正面、前記第2正面の裏側にある第2背面、を含み、前記連結機構は、前記第1及び第2筐体にそれぞれ連結され互いに回転可能に連結された第1及び第2腕部材、を含み、前記第1及び第2腕部材の回転の軸心は、前記第1形態で前記第1及び第2筐体の厚み内に位置し、前記第2形態で前記第1及び第2背面側に位置する。
【発明の効果】
【0007】
第1及び第2筺体のそれぞれの第1及び第2正面の面積を確保した携帯機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1A、1Bは、実施例1の携帯電話の説明図。
【図2】図2は、連結機構Aの分解斜視図。
【図3】図3は、第2形態での連結機構A周辺の内部構造の図。
【図4】図4A〜4Cは、第1形態から第2形態への移行についての説明図。
【図5】図5A、5Bは、それぞれ第1及び第2形態での連結機構A周辺の内部構造の図。
【図6】図6は、第2実施例の携帯電話の説明図。
【図7】図7A、7Bは、第2実施例の携帯電話の説明図。
【図8】図8は、実施例3の携帯電話の説明図。
【図9】図9は、実施例3の携帯電話の説明図。
【図10】図10A、10Bは、実施例3の携帯電話の説明図。
【図11】図11A〜11Dは、実施例3の変形例の説明図。
【図12】図12A〜12Cは、実施例4の携帯電話の説明図。
【図13】図13A、13Bは、背面側から見た実施例4の携帯電話の図。
【図14】図14は、連結機構Fの分解斜視図。
【図15】図15は、筐体の内部構造の図。
【図16】図16は、筐体の内部構造の図。
【図17】図17A、17Bは、第3形態での使用態様の説明図。
【図18】図18A、18Bは、ロックピンの説明図。
【図19】図19A〜19Cは、支持部の説明図。
【図20】図20A、20Bは、開口へのロックピンの挿入の説明図。
【図21】図21A、21Bは、開口からのロックピンの抜けを防止するための構造の説明図。
【図22】図22A、22Bは、実施例4の変形例の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、複数の実施形態について説明する。なお、携帯機器は例えば携帯電話である。
【実施例1】
【0010】
図1A、1Bは、実施例1の携帯電話の説明図である。
実施例1の携帯電話は、互いに連結された第1筐体(以下、筐体と称する)10、第2筺体(以下、筐体と称する)20を有している。筐体10、20は、それぞれ略矩形状であって平板状である。筐体10、20は、連結機構Aにより連結されている。連結機構Aは、筐体10、20が閉じた第1形態及び筐体10、20が開いた第2形態間を移行可能に筐体10、20を連結している。図1Aは、第1形態を示している。図1Bは、第2形態を示している。筐体10、20は、連結機構Aにより回転可能に連結されている。
【0011】
図1A、1Bに示すように、筐体10は、正面11、正面11の裏側にある背面12、を含む。正面11には表示部13が設けられている。背面12には、表示部13よりも小さい表示部14が設けられている。筐体20は、正面21、正面21の裏側にある背面、を含む。正面21には表示部23が設けられている。表示部13、23は、液晶ディスプレイである。尚、筐体10の正面11及び筐体20の正面21の少なくとも一方に操作キーを設けてもよい。第1形態では、筐体10の正面11と筐体20の正面21とが対向する。正面11には、音を出力するためのレシーバ15が設けられている。正面21には、集音するためのマイク25が設けられている。
【0012】
図2は、連結機構Aの分解斜視図である。
連結機構Aは、腕部材30、40を含む。腕部材30、40は、それぞれ筐体10側、筐体20側に連結されている。腕部材30は、筒部31、筒部31の外側に延びた腕部36、を含む。腕部36の両側部にはそれぞれ軸部37が設けられている。軸部37は、筒部31の軸心方向に突出している。腕部36は、筐体10の下端部に設けられた収納部16に収納される。
【0013】
同様に、腕部材40は、2つの筒部41、2つの筒部41の外側に延びた腕部46、を含む。腕部46の両側部にはそれぞれ軸部47が設けられている。軸部47は、筒部41の軸心方向に突出している。腕部46は、筐体20の下端部に設けられた収納部26に収納される。筒部31が2つの筒部41に挟まれ筒部31と筒部41とが同心上に配置されるようにして、腕部材30、40が連結される。筒部31、41とは、以下の構造により互いに回転可能に連結される。
【0014】
筒部41の一方にはヒンジモジュール50が挿入される。ヒンジモジュール50の一端は、腕部材30の筒部31内にまで挿入されて筒部31に固定される。ヒンジモジュール50の他端は、筒部41に固定される。ヒンジモジュール50は、筒部31に固定された固定カム、固定カムに摺動し筒部41に固定された摺動カム、摺動カムを固定カムに向けて付勢するバネ、を含む。固定カムと摺動カムとの当接面には、バネの付勢力により両カムを相対回転させるための傾斜面が設けられている。これにより、固定カムと摺動カムとの相対的な回転位置に応じて、バネの付勢力により、固定カムに対して摺動カムが所定方向に回転するように案内される。所定方向とは、第1形態における腕部材30の腕部36と腕部材40の腕部46とが互いに向かい合う方向である。即ち、ヒンジモジュール50は第1形態において筐体10、20が互いに押圧しあうように、腕部材30、40を付勢する機能を有している。このように、ヒンジモジュール50は閉じ力を有している。
【0015】
尚、筐体10、20の開閉可能角度を180度程度又は180度以上に設定するために、ヒンジモジュール50は上記以外の構造のものであってもよい。例えば、ヒンジモジュール50は、可動側固定部、ヒンジケース、回転軸、トーションバネ、第1及び第2保持部を有している。可動側固定部は、筒部31に固定されている。ヒンジケースは、筒部41に固定されている。回転軸は、一端が可動側固定部に固定され他端がヒンジケースに固定されている。トーションバネは、ヒンジケース内に設けられ回転軸周囲に配置されている。ヒンジケース内には、回転軸の一端側に固定されトーションバネの一端が固定された第1保持部が配置されている。第1保持部は、ヒンジケース内で摺動回転可能に配置されている。ヒンジケース内には、回転軸の他端側が回転可能に貫通し、トーションバネの他端が固定された第2保持部が配置されている。第2保持部は、ヒンジケース内で摺動回転不能に配置されている。これにおり、トーションバネは、可動側固定部及びヒンジケースが相対回転するように付勢する。詳細には、トーションバネは、筐体10、20が閉じる方向に可動側固定部及びヒンジケースを付勢する。また、回転軸の他端側には、ストッパピンが固定されている。ストッパピンは、ヒンジケースの他端側に設けられたストッパ溝内に係合している。ストッパ溝は、回転軸の軸心周りに180度以上の円弧状に設けられている。これにより、回転軸に対するヒンジケースの回転量が規制される。尚、ストッパ溝は、筐体10、20が閉じた状態でストッパピンがストッパ溝の端部に当接しないように長めに形成されている。これにより、筐体10、20を閉じた状態で維持することができる。
【0016】
筒部41の他方には中空軸48が挿入される。中空軸48の一端は、腕部材30の筒部31内にまで挿入される。中空軸48の他端は、筒部41に固定される。中空軸48は、筒部31に対して回転可能である。中空軸48内には、後述するケーブルが挿入される。筒部41には筒部41の孔を塞ぐためのキャップ49が取付けられる。
【0017】
図3は、第2形態での連結機構A周辺の内部構造の図である。
図3に示すように、収納部16内には、腕部材30を筐体10側に向けて付勢するバネS3が設けられている。収納部16内には、軸部37の移動を案内する案内溝16gが設けられている。案内溝16gは収納部16と連続している。同様に、収納部26内には、腕部材40を筐体20側に向けて付勢するバネS4が設けられている。収納部26内には、軸部47の移動を案内する案内溝26gが設けられている。案内溝26gは収納部26と連続している。
【0018】
筐体10、20内のそれぞれには、不図示のプリント基板が内蔵されている。これらのプリント基板を電気的に接続するケーブルLは、腕部材30、40内を通過する。具体的には、腕部36内には、筒部31の孔と連通した孔が設けられており、腕部46内にも同様に筒部41の孔と連通した孔が設けられている。これらの孔内にケーブルLが通されている。また、ケーブルLは、上述した中空軸48内を通過している。ケーブルLは、ヒンジモジュール50と干渉しない位置に通されている。
【0019】
図4A〜4Cは、第1形態から第2形態への移行についての説明図である。尚、図4A〜4Cにおいては簡略化して記載してある。
図4Aに示すように第1形態にある筐体20に対して筐体10を回転させることにより、筐体10、20が開くようにして筐体10は移動する。図4Bに示すように、正面21と正面11とが略同一平面内に移動した後、図4Cに示すように、筐体10、20は互いに接近して当接する。このように、腕部材30、40は、第2形態において筐体10、20が互いに接近可能に支持している。
【0020】
図5A、5Bは、それぞれ第1及び第2形態での連結機構A周辺の内部構造の図である。図5A、5Bにおいては、便宜上キャップ49への符号は省略してあり、筒部41の符号を付して示している。図5Bにおいては、バネS3、S4の一部を省略している。
図5Aに示すように連結機構Aの筒部31、41の軸心CAは、腕部材30、40の回転の中心軸に相当する。連結機構Aの軸心CAは一つしかない。軸心CAは、第1形態において筐体10、20の厚み内に位置している。これにより、第1形態において携帯電話の厚みが増すことが抑制されている。
【0021】
第1形態においては、軸部37、47は、それぞれ案内溝16g、26gの一端に位置する。第1形態においては、バネS3、S4は、それぞれ、軸部37、47を、案内溝16gの他端、案内溝26gの他端に向けて付勢している。この状態において、筒部31、41は、筐体10、20の少なくとも一方に当接する。このように腕部36、46の長さは、第1形態で腕部材30、40が付勢された状態で筒部31、41が筐体10、20に当接するように設定されている。これにより、第1形態において連結機構Aががたつくことが防止されている。
【0022】
第1形態において、バネS3、S4は、それぞれ、軸部37、47を、案内溝16gの他端、案内溝26gの他端に向けて付勢している。しかしながら、腕部36、46の移動は、筒部31、41の軸心CA周りの回転に制限されている。このため、バネS3に付勢されている軸部37には、軸心CAを支点として筐体20側に移動しようとする力が作用する。同様に、バネS4に付勢されている軸部47には、軸心CAを支点として筐体10側に移動しようとする力が作用する。これらバネS3、S4の付勢力とヒンジモジュール50の閉じ力とにより、筐体10、20は互いに押圧するように付勢されている。従って、第1形態が維持される。
【0023】
第2形態においては、軸部37、47は、それぞれ案内溝16g、26gの他端に位置する。また、案内溝16g、26gのそれぞれの途中には、規制部16r、26rが形成されている。規制部16rは、案内溝16gの内側に隆起したような形状である。同様に、規制部26rは、案内溝26gの内側に隆起したような形状である。
【0024】
筐体10は、湾曲面18、当接面19を含む。筐体20は、湾曲面28、当接面29を含む。湾曲面18は背面12側に位置し、当接面19は正面11側に位置する。湾曲面28は背面22側に位置し、当接面29は正面21側に位置する。当接面19、29は、図5Aに示すように、略平面状である。湾曲面18、28は、図5Bに示すように、第2形態での筒部41、31を逃すように曲面状である。
【0025】
第1形態から第2形態への移行は、次のように行なわれる。筒部41、31が当接面19、29に当接した状態のまま、軸心CAを中心に筐体10を回転させる。図4Bに示したように、正面11と正面21とが略平行になるまで筐体10を回転させると、筒部41、31は、当接面19と当接面29とに挟まれる状態になる。ここで、バネS3、S4の付勢力によって、筐体10、20は互いに接近しようとする。筒部41、31は、当接面19、29から背面12、22側に押し出される。軸部37が規制部16rを越えて案内溝16gの他端に位置するように軸部37に対して筐体10が相対移動する。同様に、軸部47が規制部26rを越えて案内溝26gの他端に位置するように軸部47に対して筐体20が相対移動する。これにより、バネS3、S4の付勢力に従って筐体10、20が接近して、当接面19、29が当接する。このようにして第1形態から第2形態へ移行される。
【0026】
図5Aに示すように、第2形態において軸心CAは、背面12、22側に移動する。このように、筒部31、41は、正面11、21側から退避するように移動する。換言すれば、第2形態において正面11、21側に連結機構Aが露出していない。これにより、正面11、21の面積を確保できる。即ち連結機構Aによって正面11、21の面積が縮小されることが防止される。従って、正面11、21のそれぞれに設けられた表示部13、23の面積を確保することができる。即ち、大型の表示部13、23を採用できる。
【0027】
また、表示部13、23が接近するので、2つの表示部13、23が単一のディスプレイとして利用することができる。これにより、例えば単一の画像を2つに分割して表示部13、23に分割した画像をそれぞれ表示する場合には、全体の画像の視認性が向上する。また、正面11、21の少なくとも一方に複数の操作キーを設ける場合には、多くの操作キーを設けることができる。
【0028】
第2形態においては、筐体10、20はバネS3、S4の付勢力、ヒンジモジュール50の閉じ力により互いに押圧するように当接した状態が維持される。これにより、第2形態での筐体10、20の姿勢が維持される。
【0029】
上述したように、第1形態から第2形態への移行の際には、軸部37は、規制部16rを越えて案内溝16gの一端から他端へと移行する。規制部16rは、案内溝16gの内側に突出した形状である。案内溝16gの他端に位置した軸部37は、案内溝16gの一端に移動しにくいように規制部16rが設けられている。これにより、第2形態において、軸部37が規制部16rを越えて再び案内溝16gの他端から一端へと移動することが防止されている。軸部47も同様に、規制部26rによって案内溝26gの他端から一端へと移動することが防止される。このようにして、第2形態において筐体10、20が互いに当接した状態が維持されている。
【0030】
尚、前述した、ヒンジモジュール50にトーションバネを採用した場合には、ストッパピンに係合するストッパ溝の長さ、または腕部材30、40の形状により、回転規制することができる。
【実施例2】
【0031】
図6、7A、7Bは、第2実施例の携帯電話の説明図である。図6は、図3に対応している。図7Aは、図4Aに対応している。図7Bは、図4Cに対応している。尚、実施例1と同様の部分には類似の符号を付して重複する説明を省略する。
【0032】
図6、7Bに示すように、連結機構Bの筒部41aの外側の端部は、筐体10a、20aによって覆われている。即ち、筒部41aの軸心方向の長さは、実施例1の連結機構Aの筒部41よりも短い。このため、第2形態においては、筒部41aは筐体10a、20a内に収納される。これにより、実施例2の携帯電話は外観が向上している。
【0033】
また、図6、7A、7Bに示すように、筐体10aには被係合部19aが設けられ、筐体20aには被係合部19aと係合可能な係合部29aが設けられている。被係合部19a、係合部29aは、それぞれ、第2形態において、筐体10a、20aが当接する部分に設けられている。第2形態において被係合部19a、係合部29aが係合することにより、第2形態での筐体10a、20aの姿勢が維持される。係合部29aは、凸状であり、被係合部19aは係合部29aに相補形状な凹状である。尚、被係合部19a、係合部29aの形状はこのような形状に限定されず、第2形態において両者が係合可能な形状であればよい。
【実施例3】
【0034】
図8、9、10A、10Bは、実施例3の携帯電話の説明図である。図8は、図2に対応している。図9は、図3に対応している。図10A、10Bは、それぞれ図5A、5Bに対応している。筐体10c、20cは、連結機構Cにより連結されている。連結機構Cは、腕部材30c、40cを含む。図8に示すように、腕部材30cの腕部36cには、腕部36cの突出した方向に延びた溝部37gが設けられている。軸部37cは、溝部37g内を移動可能に設けられている。同様に、腕部材40cの腕部46cには、腕部46cの突出した方向に延びた溝部47gが設けられている。軸部47cは、溝部47g内に移動可能に設けられている。
【0035】
図9に示すように、溝部37g内には、軸部37cを筒部31側に付勢するバネS3が設けられている。同様に、溝部47g内には、軸部47cを筒部41側に付勢するバネS4が設けられている。軸部37cの両端は、筐体10cに固定されている。軸部47cの両端は、筐体20cに固定されている。
【0036】
図10Aに示すように、第1形態においては、バネS3は軸部37cを筒部31側に付勢し、バネS4は軸部47cを筒部41側に付勢する。第1形態においては、バネS3、S4により、腕部36、46には互いに向かい合う方向に力が作用する。筒部41に設けたヒンジモジュール50の閉じ力により、筐体10c、20cは互いに押圧するように付勢されている。
【0037】
第1形態から第2形態へ移行すると、図10Bに示すように、軸部37c、47cは、それぞれ溝部37g、47gの端部に位置する。第1形態においては、軸心CAは、筐体10c、20cの厚み内に位置する。第2形態においては、軸心CAは、背面12、22側に移動する。これにより、表示部13、23の面積を確保することができる。
【0038】
尚、ヒンジモジュール50にトーションバネを用いた場合には、腕部材30c、40cの形状により、またはストッパピンと係合するストッパ溝の長さなどにより、筐体10c、20cの開き角度を180度に維持する。具体的には、ヒンジモジュール50は、図10Bに示すように角度bでこれ以上開かないようになっている。
【0039】
次に実施例3の変形例について説明する。
図11A〜11Dは、実施例3の変形例の説明図である。図11A、11Bは第1変形例の説明図、図11C、11Dは第2変形例の説明図である。図11Bは、第2形態において連結機構Aから筐体10dを分離させた状態を示している。尚、連結機構Aの詳細な構造については省略してある。図11Aに示すように、第2形態において、筐体10dは、筐体20dに対して所定の角度を有した姿勢に維持されている。第2形態において、正面11、21は平行ではない。図11Bに示すように、第2形態において、筐体10dの当接面19dは、筐体20dの当接面29dと当接する。当接面19dは、正面11に対して略直角である。当接面29dは、正面21に対して直角ではなく、若干傾斜している。これにより、当接面19dと当接面29dとが当接した第2形態において、筐体10dは、筐体20dに対して所定の角度を有した姿勢に維持される。
【0040】
また、図11C、11Dに示すように、第2の変形例では、当接面29eは、正面21に対して略直角である。これに対して、当接面19eは、正面11に対して若干傾斜している。これにより、当接面19eと当接面29eとが当接した第2形態において、筐体10eは、筐体20eに対して所定の角度を有した姿勢に維持される。
【実施例4】
【0041】
図12A〜12Cは、実施例4の携帯電話の説明図である。図12Aは、第1形態を示している。図12Bは、第2形態を示している。図12Cは、第3形態を示している。
【0042】
第1形態は、筐体10f、20fが閉じた状態である。第1形態においては、正面11、21は対向せず、背面12、22が対向する。筐体10f、20fは、連結機構Fにより第1形態から第3形態間を移行可能に連結されている。第1形態から第2形態に移行する際には、筐体10fに対して筐体20fが連結機構F周りに回転して、正面11、21が略平行となる。第2形態は、筐体10f、20fが開いて方向D1に並んだ状態である。第2形態では、筐体10f、20fは長手方向に並んでいる。第2形態から第3形態への移行の際には、筐体10fに対して筐体20fを所定の平面内で旋回する。第3形態は、筐体10f、20fが方向D1とは異なる方向D2に並んだ状態である。第3形態では、筐体10f、20fは、短手方向に並んでいる。方向D1、D2は略直交している。
【0043】
筐体10fの側面にはロックピン70が設けられている。筐体20fの側面には開口26fが設けられている。ロックピン70、開口26fは、第1形態においては隣接している。第2形態から第3形態への移行の際には、連結機構Fは筐体10f側に固定され、筐体20fは連結機構Fから分離する。
【0044】
図13A、13Bは、背面側から見た実施例4の携帯電話の図である。図13A、13Bは、第2形態から第3形態への移行の過程を示している。
図13A、13Bに示すように、ロックピン70が開口26fに挿入されると、筐体10f、20fは第3形態でロックされる。また、ロックピン70が開口26fに挿入されて筐体10fと筐体20fとがロックされることにより、支持部80は背面22から突出する。支持部80については詳しくは後述する。以上のように、連結機構Fは、第2及び第3形態で、背面12、22側に位置している。このため、正面11、21の面積を確保することができる。例えば、正面11、21にそれぞれ設けられた表示部13、23の大きさを確保できる。
【0045】
図14は、連結機構Fの分解斜視図である。
連結機構Fは、固定筒31f、可動筒41f、42fを含む。固定筒31fは、筐体10fの背面12側の縁部に設けられており、筐体10fに回転不能に固定されている。可動筒41fは、固定筒31fの軸心周りに回転可能に固定筒31fに連結される。可動筒41fは、筐体20fに対して係合離脱可能である。可動筒41fには、可動筒41fを筐体20にロック可能であると共に操作に応じてロックを解除可能なロック解除部60が保持されている。固定筒31f、可動筒41f内にはヒンジモジュール50が保持される。
【0046】
可動筒42fは、固定筒31fの軸心周りに回転可能に固定筒31fに連結される。可動筒42fは、固定筒31fの軸心の方向と異なる方向の周りに回転可能に筐体20fに連結されている。詳細には、可動筒42fは、固定筒31fの軸心とは略直交する方向の周りに回転可能に筐体20fに連結されている。この構造について説明する。
【0047】
可動筒42fの一端には、連結部44fが設けられている。筐体20fには、連結部44fに摺動可能に連結された連結部24fが設けられている。連結部24fは、半球状である。連結部24f、44fには、それぞれ中空軸49fが貫通する孔が設けられている。中空軸49fは、連結部24fに回転不能に挿入される。可動筒42fは、中空軸49fに回転可能に連結される。連結部44fの孔はキャップ49により塞がれる。固定筒31fと可動筒42f内には中空軸48が保持される。可動筒42fは中空軸48周りに回転可能である。このようにして、可動筒42fは筐体20fに回転可能に連結されている。
【0048】
筐体10f、20fのそれぞれに内蔵されたプリント基板を電気的に接続するケーブルLは、固定筒31f、中空軸48、可動筒42f、中空軸49f、連結部24fの孔内を通過している。
【0049】
図12C、13A、13B、14に示すように、可動筒41f、42fには、それぞれ挿入穴45f、43fが形成され、筐体20fには、係合片23f、爪部25fが形成されている。第1形態においては、係合片23f、爪部25fは、それぞれ挿入穴43f、45fに挿入されている。これにより、可動筒41f、42fは、筐体20fに固定される。一方、固定筒31fは筐体10fに固定される。これにより、第1及び第2形態間の移行の際には、固定筒31fにして可動筒41f、42fが回転する。
【0050】
図15は、筐体10fの内部構造の図である。図16は、筐体20fの内部構造の図である。
可動筒41fには、ロック解除部60を付勢するバネS6が保持されている。図16に示すように、ロック解除部60には爪部65が設けられている。爪部65は、挿入穴45fに挿入された爪部25fと係合する。バネS6は、ロック解除部60を外側に付勢している。換言すれば、バネS6は、爪部25fと爪部65とが係合状態が維持されるように付勢している。これにより、第1及び第2形態で筐体10f、20fをロックされる。ユーザは、バネS6の付勢力に反してロック解除部60を押すことにより、爪部25fから爪部65が離脱する。これにより、ロック解除部60と筐体20fとの係合が解除される。これにより、第2筺体20fから可動筒41fは離れて第2形態から第3形態への移行が可能となる。
【0051】
図16に示すように、筐体20f内には保持部材100が設けられている。保持部材100は、連結部101、保持部103、腕部105を含む。2つの腕部105は、筐体20fの隣接する内側壁のそれぞれに沿うように設けられている。連結部101は、ネジにより筐体20fに固定されている。これにより、保持部材100は筐体20fに対して固定される。保持部103は、中空軸49fを回転可能に保持している。保持部材100は、筐体20fの強度を向上させるためのものである。
【0052】
図17A、17Bは、第3形態での使用態様の説明図である。
図17A、17Bに示すように、開口26f内にロックピン70が挿入されると、ロックピン70は支持部80を筐体20fの外に押し出す。筐体20fの外に押し出された支持部80の長さは、連結機構Fの高さと略同一となるように設定されている。これにより、第3形態の携帯電話を背面12、22と支持台Pとが対向するように支持台Pに置いた場合、支持部80と連結機構Fの一部とが支持台Pに接触する。そして図17Bに示すように、筐体10f、20fは、支持台Pに対して傾斜した姿勢が維持される。
【0053】
図18A、18Bは、ロックピン70の説明図である。尚、ロックピン70周辺の筐体10fの構造は点線で示している。
ロックピン70は、平板状の基部71、基部71から突出した胴部74、胴部74の先端に形成された当接面75、胴部74の根元付近に設けられたリング部材78、を含む。基部71は、筐体10fに保持されている。胴部74は、筐体10fに設けられた孔から筐体10fの外に突出している。当接面75は、図18Aに示すように、ロックピン70の側面視で水平面に略平行である。リング部材78はリング状の弾性部材である。
【0054】
図19A〜19Cは、支持部80の説明図である。尚、図19A,19Bにおいて、支持部80周辺の筐体20fの構造は点線で示している。図19Cは、図19AのA−A断面図である。
支持部80は、本体部81、本体部81の上部に設けられた傾斜部84、傾斜部84の先端に形成された当接面85、本体部81の両側部からそれぞれ上方に延びた2つの腕部82、を含む。支持部80は、バネS8により上方に付勢されている。バネS8は、筐体20f内の支持部80が収納された空間内に配置されている。腕部82には、バネS8が押圧される凹部83が設けられている。筐体20f内に支持部80が保持された状態において、傾斜部84の正面に開口26fが設けられている。開口26fの径は、筐体20fの内部から外部にかけて小さくなっている。当接面85は、図19Cに示すように、水平面に略平行である。
【0055】
図20A、20Bは、開口26fへのロックピン70の挿入の説明図である。
図20Aに示すように、ロックピン70を開口26fに挿入すると、バネS8の付勢力に逆らって胴部74が支持部80の傾斜部84を押圧する。これにより、支持部80は下方に移動して筐体20fから突出する。開口26fにリング部材78が挿入される際にはリング部材78は開口26fの径よりも若干小さくなって開口26fに嵌る。リング部材78は弾性変形可能だからである。開口26fは、筐体20fの外側の縁の径は、筐体20fの内側の縁の径よりも小さい。このため、リング部材78が開口26fに嵌ると抜けにくくなる。このように、ロックピン70と開口26fとは第3形態で筐体10f、20fをロックするロック機構に相当する。また、支持部80はロック機構のロックに伴い筐体20fから突出する。
【0056】
図21A、21Bは、開口26fからのロックピン70の抜けを防止するための構造の説明図である。図21A、21Bにおいては支持部80を断面で示している。ロックピン70を開口26fに挿入すると、胴部74の先端が傾斜部84上を摺動して支持部80は下方に移動する。ロックピン70が開口26f内に完全に挿入されると、リング部材78は開口26fに嵌り、当接面75、85が係合する。当接面75、85は、前述したように水平面に略平行である。これにより、例えば支持部80が筐体20fから突出した状態で支持部80を筐体20f内に押し戻そうとした場合、当接面75は当接面85から上向きの力が作用する。このため、ロックピン70は上側に押される。ロックピン70が上側に押されたとしても、ロックピン70が水平方向に押されない限り開口26fから抜ける可能性は少ない。このようにロックピン70が開口26fから抜けることが防止されている。
【0057】
また、支持部80が筐体20fから突出した状態においても、バネS8は支持部80を筐体20fの内部に向けて付勢する。これにより、ロックピン70も上方に付勢されている。リング部材78は開口26fに嵌っており、開口26fの径は、筐体20fの内側よりも外側のほうが小さい。このため、バネS8により開口26fに挿入されたロックピン70が上方に付勢されていることにより、リング部材78が開口26fに押し付けられることになる。これにより、バネS8が開口26fからロックピン70が抜けることが防止される。また、バネS8により、支持部80、ロックピン70が上方に付勢されるので、がたつきが抑制されている。尚、筐体10f、20fを引き離すように引っ張ることにより、開口26fからロックピン70を抜くことができる。
【0058】
次に実施例4の変形例について説明する。
図22A、22Bは、実施例4の変形例の説明図である。図22A、22Bは、第3形態を示している。実施例4の携帯電話の第3形態においては、筐体10gに対して筐体20gが傾斜している。これは、連結部24gと連結部44gとの摺動面が、水平面に対して傾斜しているからである。ここで、水平面とは、第2形態において正面11や正面21に略平行な面である。即ち、連結部24g、連結部44gの回転の軸心RAは、第3形態における正面11の垂線に対して傾斜している。
【0059】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0060】
携帯機器としては、携帯電話に限定されない。例えば、PDAやノートパソコンのように、2つの筐体が連結された機器であればよい。
【0061】
(付記1)
第1及び第2筐体と、
前記第1及び第2筐体が閉じた第1形態及び開いた第2形態間を移行可能に連結した連結機構と、を備え、
前記第1筐体は、前記第1形態で前記第2筐体に対向する第1正面、前記第1正面の裏側にある第1背面、を含み、
前記第2筐体は、前記第1形態で前記第1筐体に対向する第2正面、前記第2正面の裏側にある第2背面、を含み、
前記連結機構は、前記第1及び第2筐体にそれぞれ連結され互いに回転可能に連結された第1及び第2腕部材、を含み、
前記第1及び第2腕部材の回転の軸心は、前記第1形態で前記第1及び第2筐体の厚み内に位置し、前記第2形態で前記第1及び第2背面側に位置する、携帯機器。
(付記2)
前記第1及び第2筐体は、前記第2形態において互いに接近可能に前記第1及び第2腕部材にそれぞれ連結され、前記第2形態において互いに接近するように付勢部材に付勢されている、付記1の携帯機器。
(付記3)
前記第1及び第2筺体は、前記第1形態において互いに押圧するように前記付勢部材により付勢されている、付記2の携帯機器。
(付記4)
前記第1及び第2筺体は、前記第2形態において互いに当接して前記第1及び第2筺体の姿勢が維持されるように前記付勢部材により付勢されている、付記2又は3の携帯機器。
(付記5)
前記第1及び第2腕部材は、前記第1形態において前記第1及び第2筺体側に前記付勢部材により付勢されている、付記2乃至4の何れかの携帯機器。
(付記6)
前記軸心は、前記第2形態において前記第1又は第2筐体の厚み内に位置している、付記1乃至5の何れかの携帯機器。
(付記7)
前記第1筐体は、前記第1腕部材の移動を案内する案内部を有し、
前記案内部は、前記第2形態において前記第1筐体が前記第2筐体に接近した位置から離れた位置への移動を規制するように前記第1腕部材の移動を規制する規制部を含む、付記1乃至6の何れかの携帯機器。
(付記8)
第1及び第2筐体と、
前記第1及び第2筐体が閉じた第1形態、前記第1及び第2筺体が開いて第1方向に並ぶ第2形態、前記第1及び第2筺体が開いて前記第1方向とは異なる第2方向に並ぶ第3形態間を移行可能に連結した連結機構と、を備え、
前記第1筐体は、前記第1形態で前記第2筐体に対向する第1背面、前記第1背面の裏側にある第1正面、を含み、
前記第2筺体は、前記第1形態で前記第1筐体に対向する第2背面、前記第2背面の裏側にある第2正面、を含み、
前記連結機構は、前記第2及び第3形態で前記第1及び第2背面側に位置する、携帯機器。
(付記9)
前記連結機構は、前記第2筐体側に固定された固定筒、前記第1筐体に係合離脱可能であり前記固定筒に対して前記固定筒の軸心周りに回転可能に連結された第1可動筒、前記固定筒に対して前記固定筒の軸心周りに回転可能に連結され前記第1筐体に前記軸心の方向と異なる方向の周りに回転可能に連結された第2可動筒、を含む、付記8の携帯機器。
(付記10)
前記第1可動筒は、該第1可動筒を前記第1筺体にロック可能である共に操作に応じてロックを解除可能なロック解除部を有している、付記9の携帯機器。
(付記11)
前記第3形態で第1及び第2筺体をロックするロック機構と、
前記ロック機構による前記第1及び第2筺体のロックに伴って前記第2筐体から突出する支持部と、を備えた付記7乃至10の何れかの携帯機器。
(付記12)
前記第1及び第2筺体は、それぞれ第1表示部及び第2表示部を有し、
前記第1及び第2表示部は、前記第2及び第3形態において並び、
前記連結機構は、前記第2及び第3形態において、前記第1及び第2表示部の裏側に位置する、付記7乃至11の何れかの携帯機器。
【符号の説明】
【0062】
10、20 筐体
11、21 正面
12、22 背面
13、23 表示部
24、44 連結部
26f 開口
30、40 腕部材
31、41 筒部
31f 固定筒
36、46 腕部
37、47 軸部
41f、42 可動筒
60 ロック解除部
70 ロックピン
80 支持部
A、B、C、F 連結機構
CA 軸心
S3、S4、S6、S8 バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2筐体と、
前記第1及び第2筐体が閉じた第1形態及び開いた第2形態間を移行可能に連結した連結機構と、を備え、
前記第1筐体は、前記第1形態で前記第2筐体に対向する第1正面、前記第1正面の裏側にある第1背面、を含み、
前記第2筐体は、前記第1形態で前記第1筐体に対向する第2正面、前記第2正面の裏側にある第2背面、を含み、
前記連結機構は、前記第1及び第2筐体にそれぞれ連結され互いに回転可能に連結された第1及び第2腕部材、を含み、
前記第1及び第2腕部材の回転の軸心は、前記第1形態で前記第1及び第2筐体の厚み内に位置し、前記第2形態で前記第1及び第2背面側に位置する、携帯機器。
【請求項2】
前記第1及び第2筐体は、前記第2形態において互いに接近可能に前記第1及び第2腕部材にそれぞれ連結され、前記第2形態において互いに接近するように付勢部材に付勢されている、請求項1の携帯機器。
【請求項3】
前記第1及び第2筺体は、前記第1形態において互いに押圧するように前記付勢部材により付勢されている、請求項2の携帯機器。
【請求項4】
前記軸心は、前記第2形態において前記第1又は第2筐体の厚み内に位置している、請求項1乃至3の何れかの携帯機器。
【請求項5】
前記第1筐体は、前記第1腕部材の移動を案内する案内部を有し、
前記案内部は、前記第2形態において前記第1筐体が前記第2筐体に接近した位置から離れた位置への移動を規制するように前記第1腕部材の移動を規制する規制部を含む、請求項1乃至4の何れかの携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−80466(P2012−80466A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226015(P2010−226015)
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】