説明

携帯機

【課題】メカニカルキーを確実に収納でき、かつ、メカニカルキーが不用意に取り出し状態にならないようにした携帯機を提供する。
【解決手段】ロアケース1とアッパーケース8による筐体内に電池1aを実装した電子回路基板1bを備えた携帯機10は、車両のドアを無線で施錠・解錠する為に用いられる。携帯機10は、筐体内に電池1aの消耗時等に手動により車両のドアの施錠・解錠を行う為に用いられるキー2が収納しており、その一端には、厚み方向からスプリング3で附勢されたボール4が加圧接触し、他端は回転自在なフック6のU字形部6aで支持されている。フック6が回転すると、U字形部6aの内側によってキー2の他端が外側へ移動し、該端部はケース1,8の外に露出するので、指で持って取り出せるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両のドアの施錠および解錠を電子的に行うための携帯機に関し、特に、非常用のメカニカルキーを収納可能な携帯機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報通信技術の発達と通信機器の普及を背景にして、自動車等の車両のドアの施錠・解錠を電子的に行う電子キーシステムが提案されている。
【0003】
この電子キーシステムは、運転者等によって所持され、施錠・解錠信号を送信すると共に、エンジンの始動を可能にする機能を備えたカード型の携帯機と、車両に搭載されると共に携帯機から送信された施錠・解錠用の信号を受信してドアロック駆動装置を施錠・解錠する施錠・解錠装置とから構成され、携帯機とドアロック駆動装置との間の無線による通信が確立したときにドアの施錠・解錠及びエンジン始動許可等が実行される。
【0004】
上記の携帯機として、例えば、運転者が携帯する場合が多いことを考慮して、財布等に入れて所持しやすいカード型にした携帯機がある(特許文献1参照)。
【0005】
この携帯機は、そのケース内に送受信回路等の電子回路が実装された基板、及び電子回路に動作電源を供給する電池が収容されている。携帯機は、電池を電源にしてドアロック駆動装置との間で無線通信を行うので、電池電圧が所定値以下に低下した状態、即ち電池切れの場合には、無線通信が不能になり、この無線通信によるドアの施錠・解錠及びエンジン始動許可等が不能になる。また、何らかの理由で携帯機が故障した場合にも、前記無線通信によるドアロック駆動装置の施錠・解錠及びエンジンの始動許可等は不可能になる。このような状態の発生を想定して、携帯機には、ドアロック駆動装置の施錠・解錠を手動で行えるように、メカニカルキー(エマージェンシーキーとも言う)が着脱自在に収納されている。上記したような非常時において、ユーザは、携帯機のケースからメカニカルキーを取り出し、このメカニカルキーを用いてドアロック駆動装置を施錠・解錠する。
【特許文献1】特開2007−032123号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の携帯機によると、メカニカルキーが携帯機のケースに回転自在に取り付けられた係合部材によってロックされる構造であるため、係合部材がメカニカルキーを取り出すつもりでない場合でも容易に操作され易く、誤って取り出し状態になり易いという不都合がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、メカニカルキーを確実に収納でき、かつ、メカニカルキーが不用意に取り出し状態にならないようにした携帯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明は、上記目的を達成するために、無線により特定の車両のドアを施錠・解錠する電子回路および電池を実装した電子回路基板と、手動による車両のドアの施錠・解錠に用いられるメカニカルキーと、前記メカニカルキーを収納するスペースを有すると共に前記電子回路基板を内蔵した筐体と、所定部分が、前記筐体に収納された前記メカニカルキーの一端に前記メカニカルキーの厚み方向から圧接する第1の支持部材と、回転可能にして前記筐体に収納され、非回転時には前記メカニカルキーの他端を保持し、回転操作に伴って前記メカニカルキーの他端を移動させる第2の支持部材と、を備えたことを特徴とする携帯機を提供する。
【0009】
[2]前記第1の支持部材は、前記メカニカルキーの前記一端に前記所定部分として接触する球体と、前記球体を前記メカニカルキー方向へ附勢する弾性部材と、を備えることを特徴とする前記[1]に記載の携帯機であってもよい。
【0010】
[3]前記第2の支持部材は、前記メカニカルキーの他端に嵌合するU字形部および前記筐体より突出する突起部を備えたフックであることを特徴とする前記[1]に記載の携帯機であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の携帯機によれば、メカニカルキーを確実に収納できると共に、メカニカルキーが不用意に取り出し状態にならないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯機を適用した電子キーシステムを示す図である。
【0013】
電子キーシステム100は、ユーザ20等により所持されると共に内部に非常用のメカニカルキー(以下、キーという)を内蔵したカード型の携帯機10と、車両(自動車)30のドア30a内に取り付けられてドア30aの施錠・解錠を行うドアロック機構31と、車両30のエンジンルーム内等に搭載されると共にドアロック機構31を駆動するドアロック駆動装置32と、エンジンルーム等に搭載されると共に携帯機10との通信結果に基づいてドアロック駆動装置32を制御する施錠・解錠装置33とを備えている。なお、ドアロック駆動装置32は、必要に応じて同一車両30の他のドアにも取り付けられている。また、施錠・解錠装置33は、エンジンの始動・停止等を制御するECU(電子制御ユニット)であってもよい。
【0014】
図2は、電子キーシステムの回路構成を示すブロック図である。
【0015】
(携帯機10の構成)
携帯機10は、筐体の一部を成している樹脂製のロアケース1と、電池1aを実装した状態でロアケース1内に設置された電子回路基板1bと、着脱自在なキー2とを備えている。なお、キー2の構成の詳細については図3を参照して後述する。そして、電子回路基板1bには、予め設定されたIDコードIDが記憶されたメモリ1cを備えた制御部1dと、制御部1dに接続された通信部1eと、通信部1eに接続された受信アンテナ1fと、通信部1eに接続された送信アンテナ1gとが実装されている。ここで、制御部1dおよび通信部1eは、例えば、LSI等からなる。
【0016】
通信部1eは、ドアロック機構31を施錠・解錠するための施錠・解錠信号(IDコード信号Sc)を施錠・解錠装置33へ送信する送信回路1i及び施錠・解錠装置33からのリクエスト信号Srを受信する受信回路1hからなる。
【0017】
制御部1dは、例えば、マイクロコンピュータからなり、受信回路1hからリクエスト信号が入力されたときに所定のIDコードIDを含むIDコード信号Scを応答信号として送信回路1iに出力し、送信アンテナ1gを介して施錠・解錠装置33へ送信する機能を備えている。
【0018】
送信アンテナ1gは、所定の周波数(例えば、約300MHz)のIDコード信号Scを施錠・解錠装置33に送信するRF(Radio Frequency)帯に同調する形状に、配線パターンにより構成されている。
【0019】
受信アンテナ1fは、施錠・解錠装置33から所定の周波数(例えば、約130kHz)のリクエスト信号Srを受信するLF(Low Frequency)アンテナからなり、具体的には、フェライトからなる磁性体のコアにコイルが巻装されたコイルアンテナとなっている。
【0020】
電池1aは、例えば、ボタン型のリチウム電池からなり、通信部1e、制御部1d等に供給する電源として機能する。
【0021】
(ドアロック機構31およびドアロック駆動装置32の構成)
ドアロック機構31は、例えば、駆動源となるソレノイド、このソレノイドのアクチュエータによりドア30aの錠を開閉するリンク機構等(いずれも図示せず)を備えて構成されている。
【0022】
ドアロック駆動装置32は、施錠・解錠装置33からの駆動信号に基づいてドアロック機構31のソレノイドに通電・遮断を行う回路を備えて構成されている。
【0023】
(施錠・解錠装置33の構成)
施錠・解錠装置33は、ドアロック駆動装置32に接続されると共に予め設定されたIDコードIDCが記憶されたメモリ33aを備えた制御部33bと、制御部33bに接続された通信部33cと、通信部33cに接続された送信アンテナ33d、通信部33cに接続された受信アンテナ33eと、を備えて構成されている。通信部33cは、制御部33bからのリクエスト信号Srを送信信号に変換して送信アンテナ33dへ出力する送信回路33fと、携帯機10からの受信アンテナ33dを通してIDコード信号Scを受信する受信回路33gとを備えて構成されている。
【0024】
制御部33bは、例えば、マイクロコンピュータからなり、リクエスト信号Srを通信部33cへ間欠的に出力するように構成されている。また、受信回路33gからIDコード信号Scが入力された場合に、そのIDコード信号Scに含まれるIDコードIDCとメモリ33aに記憶されたIDコードIDCとの比較(IDコード照合)を行うと共に、このIDコードの照合結果に基づいてドアロック駆動装置32を制御するように構成されている。
【0025】
送信アンテナ33dは、送信回路33fに接続され、携帯機10に所定の周波数(例えば、約130kHz)のリクエスト信号Srを送信できるように構成されている。
【0026】
受信アンテナ33eは、受信回路33gに接続され、携帯機10から所定の周波数(例えば、約300MHz)のIDコード信号Scを受信できるように構成されている。
【0027】
(携帯機のキー収納部の構成)
図3は、携帯機のキー収納部の詳細構成を示す分解斜視図である。図3に示すように、携帯機10は、上記した電池1aおよびロアケース1と、ロアケース1のキー収納スペース1jに収納されるキー2と、ロアケース1とキー2の間に配設される第1の支持部材としてのスプリング(弾性部材)3およびボール(球体)4と、ロアケース1およびアッパーケース8に係止されているピン5と、キー2の端部に嵌合するU字形部6aを有すると共にピン5を回転軸にして回動する第2の支持部材としてのフック6と、フック6を所定方向に回転させる附勢力を生じさせるリターンスプリング7と、上記したキー2、スプリング3、ボール4、ピン5、フック6およびリターンスプリング7を覆うようにしてロアケース1に被せられるアッパーケース8とを備えて構成されている。
【0028】
ロアケース1およびアッパーケース8は、割れにくい樹脂材料、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂材料の成型により作られており、上記キー収納スペース1j、スプリング用穴1kおよびフック保持用孔1lを有する。ロアケース1とアッパーケース8の組み付けにより筐体が形成される。ロアケース1とアッパーケース8の組み付けは、接合面に設けられた係着部材により、或いは、ねじ止めにより行われる。
【0029】
キー2は、金属、例えば真鍮等により所定の厚み(例えば、2mm)により略L字形を成すように作られ、更に、片面にキー溝2aが形成されていると共に一端に貫通孔2bが設けられた形状を成している。なお、貫通孔2bは、必ずしも貫通である必要はなく、例えば、半球状の凹部であってもよい。
【0030】
スプリング3は金属線条からなるコイルバネであり、一端に金属球からなるボール4が固定されている。ボール4とスプリング3は、溶接等により一体的に接合されている。スプリング3は、ボール4をキー2の貫通孔2bの開口面に加圧接触できるようにして、かつ、キー2の着脱を行ってもロアケース1から外れないようにして配置されている。
【0031】
ピン5は短い金属棒であり、フック6の貫通孔6bに挿通された状態で、その両端がロアケース1およびアッパーケース8に介在するように取り付けられている。
【0032】
フック6は、樹脂または金属製であり、上記したU字形部6aおよび貫通孔6bと共に、ユーザがキー2を取り出す際に指を当てる突起部6cを備えている。
【0033】
リターンスプリング7は金属線条からなるコイルバネであり、両端は半径方向に延伸しており、それぞれの先端はフック6およびアッパーケース8に係止できるように折り曲げられている。この構造により、リターンスプリング7の一端がフック6に係止し、その他端がアッパーケース8に係止する。これにより、フック6は、図3の時計方向へ常時附勢される。
【0034】
(電子キーシステム100の動作)
図1に示すように、ユーザ20が携帯機10を所持して車両30に対する通信可能範囲に入ると、携帯機10は、施錠・解錠装置33から送信されるリクエスト信号Srを受信する。このリクエスト信号Srは、携帯機10にIDコードIDCの送信を要求する信号である。携帯機10は、リクエスト信号Srを受信すると、予めメモリ1cに記憶されているIDコードIDCをIDコード信号Scとして送信する。
【0035】
施錠・解錠装置33は、携帯機10から送信されてきたIDコード信号Scを受信すると、このIDコード信号Scに含まれる携帯機10側のIDコードIDCと予め通信部33cのメモリ33aに記憶されている車両側のIDコードIDCとを制御部33bにより照合する。制御部33bは、2つのIDコードが一致するとドアロック駆動装置32を動作させ、このドアロック駆動装置32によりドアロック機構31を駆動させ、車両30のドア30aを解錠する。
【0036】
一方、ユーザ20が携帯機10を所持して車両から離れ、通信可能範囲の外へ移動すると、施錠・解錠装置33は、携帯機10から送信されるIDコード信号Scを受信できなくなる。施錠・解錠装置33は、携帯機10側のIDコード信号Scを受信できなくなると、ドア30aを施錠するように制御する。以上のように、携帯機10を用いることにより、ユーザ20が車両30に触れることなくドアの施錠・解錠が自動的に行われる。
【0037】
しかし、携帯機10は電池1aを電源にして動作するため、電池1aが所定容量以下に放電すると動作しなくなり、携帯機10が車両30の通信可能範囲外に在るのと同じ状態になり、電子キーシステム100が機能しなくなる。そこで、電池1aが放電してしまった場合に備えて用意されているのがキー2である。以下に、キー2の使用方法を説明する。
【0038】
(キー2の取り出し方法)
図4は、携帯機におけるキー収納状態を示す図、図5は、図4の状態からキーを少し引き出した状態を示す図、図6は、図5の状態からキーを携帯機から完全に取り出した状態を示す図である。なお、図4〜図6においては、ロアケース1をアッパーケース8から取り外した状態で示している。また、図4〜図6においては、リターンスプリング7の図示を省略している。
【0039】
携帯機10からキー2を取り出さない状態では、図4に示すように、キー2はキー収納スペース1jに納められた状態にある。このとき、キー2は、その一端がスプリング3とボール4で支持され、他端はリターンスプリング7によって附勢されている。また、フック6のU字形部6aがキー2の端部に嵌合しているため、キー2はロアケース1およびアッパーケース8、すなわち携帯機10の筐体から抜け出ることがない。
【0040】
図4の状態において、ユーザ20がフック6の突起部6cを指で図4の矢印A方向に回転させると、図5に示すように、キー2のキー溝2aが設けられた片の端部部分Bが、フック6のU字形部6aによってアッパーケース8の外側に押し出される。この段階では、キー2の一端はスプリング3とボール4によって係止された状態にある。つまり、キー2は、スプリング3の附勢力によるボール4によってアッパーケース8側へ押圧されているため、ボール4がキー2の貫通孔2bら外れるまで、キー2はボール4を回転軸としている。
【0041】
ユーザ20は、図5に示すキー2の端部部分Bを指で掴み、ボール4を支点にして図5に示す矢印C方向へ引き出すと、キー2の一端の側壁がキー収納スペース1jの側壁に接触し、その際の反発力によって、キー2の一端は矢印D方向へ押し出される。矢印D方向に押し出される過程で、ボール4がキー2の貫通孔2bから外れ、キー2の一端に対する拘束が無くなる。この結果、キー2は、抵抗を受けることなく携帯機10から取り出すことができる。この状態が図6である。
【0042】
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(イ)キー2を携帯機10から取り出す操作は、フック6を指で回転させる操作であるので、特許文献1に示される携帯機のように、取り出し操作機構を押して取り出す操作に比べ、キー2の誤取り出しを軽減することができる。
(ロ)キー2が携帯機10に収納された状態では、キー2がロアケース1およびアッパーケース8内に完全に格納された状態になるので、携帯機10のデザインの自由度を向上させることができる。
(ハ)キー2が携帯機10に収納された状態では、キー2の両端が、フック6とボール4の2カ所で保持されるため、キー2を安定かつ確実に保持することができる。
(ニ)フック6は、その厚みおよび幅をキー2と同程度にできるため、携帯機10におけるキー2のキー収納スペース1jを小さくすることができる。
【0043】
なお、上記実施の形態において、キー2の形状は、L字形に限定されるものではなく、例えば、T字形、I字形等であってもよい。
【0044】
また、スプリング3は、他の弾性部材、例えば、板ばね等であってもよい。
【0045】
さらに、ボール4は、キー2に接触する部分が球面であればよく、従って、完全な球体である必要はなく、例えば半円球であってもよい。また、ピン5はフック6と一体化されたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る携帯機を適用した電子キーシステムを示す図である。
【図2】図2は、電子キーシステムの回路構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、携帯機のキー収納部の詳細構成を示す分解斜視図である。
【図4】図4は、携帯機におけるキー収納状態を示す図である。
【図5】図5は、図4の状態からキーを少し引き出した状態を示す図である。
【図6】図6は、キーを携帯機から完全に取り出した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 ロアケース
1a 電池
1b 電子回路基板
1c メモリ
1d 制御部
1e 通信部
1f 受信アンテナ
1g 送信アンテナ
1h 受信回路
1i 送信回路
1j キー収納スペース
1k スプリング用穴
1l フック保持用孔
2 キー(メカニカルキー)
2a キー溝
2b 貫通孔
3 スプリング
4 ボール
5 ピン
6 フック
6a U字形部
6b 貫通孔
6c 突起部
7 リターンスプリング
8 アッパーケース
10 携帯機
20 ユーザ
30 車両
30a ドア
31 ドアロック機構
32 ドアロック駆動装置
33 施錠・解錠装置
33a メモリ
33b 制御部
33c 受信回路
33d 送信アンテナ
33e 受信アンテナ
33f 送信回路
33g 受信回路
100 電子キーシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線により特定の車両のドアを施錠・解錠する電子回路および電池を実装した電子回路基板と、
手動による車両のドアの施錠・解錠に用いられるメカニカルキーと、
前記メカニカルキーを収納するスペースを有すると共に前記電子回路基板を内蔵した筐体と、
所定部分が、前記筐体に収納された前記メカニカルキーの一端に前記メカニカルキーの厚み方向から圧接する第1の支持部材と、
回転可能にして前記筐体に収納され、非回転時には前記メカニカルキーの他端を保持し、回転操作に伴って前記メカニカルキーの他端を移動させる第2の支持部材と、
を備えたことを特徴とする携帯機。
【請求項2】
前記第1の支持部材は、前記メカニカルキーの前記一端に前記所定部分として接触する球体と、前記球体を前記メカニカルキー方向へ附勢する弾性部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
【請求項3】
前記第2の支持部材は、前記メカニカルキーの他端に嵌合するU字形部および前記筐体より突出する突起部を備えたフックであることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−275365(P2009−275365A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−125178(P2008−125178)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】