説明

携帯用テスタ

【課題】センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合や狭小部にある場合の測定作業を容易にする携帯用テスタを提供する。
【解決手段】携帯用テスタ30は、テスタ棒2のプローブ3の先端に、導電性を有する先端部10、軸部11、及び接続部12から構成される延長用プローブ9が着脱自在に取付けられ、延長用プローブ9の先端部10又は延長用細径先端部13により抵抗値を測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用テスタに係り、特に、テスタ本体と、導電性を有する先端部及び軸部から構成されるプローブ及びプローブを保持するホルダから成るテスタ棒と、がリード線を介して接続され、プローブの先端部により抵抗値を測定する携帯用テスタに関する。
【背景技術】
【0002】
設備機器の点検の際には、携帯用テスタを用いてセンサのコネクタなどの抵抗値を測定する。図5に従来の携帯用テスタを示す。図5(a)には携帯用テスタの全体図を示し、図5(b)にはテスタ棒を拡大して示す。
【0003】
携帯用テスタ1は、テスタ本体5と、導電性を有する先端部7及び軸部8から構成されるプローブ3、及びプローブ3を保持するホルダ4から成るテスタ棒2と、がリード線6を介して接続される。この2本のテスタ棒2を設備機器のセンサのコネクタなどにそれぞれ接触させてその間の抵抗値を測定する。
【0004】
特許文献1には、テスタ本体からリード線を介して引き出された他側のプローブをその不使用時にリード線ともどもテスタ本体の側に収納して保持させる携帯用テスタが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−20362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
天井裏の設備機器の測定の際には、状況によりテスタ棒の先端部がコネクタなどに届きにくい場合がある。例えば、天井に設けられた点検口からテスタ棒を伸ばして測定する場合などである。
【0007】
また、設備機器の測定の際には、測定するコネクタなどが狭小部にあるため従来のテスタ棒の先端部がコネクタなどを容易に測定できない場合がある。例えば、ケーブルなどが複雑に絡み合い測定の邪魔になる場合などである。
【0008】
本願の目的は、かかる課題を解決し、センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合や狭小部にある場合の測定作業を容易にする携帯用テスタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る携帯用テスタは、テスタ本体と、導電性を有する先端部及び軸部から構成されるプローブ及びプローブを保持するホルダから成るテスタ棒と、がリード線を介して接続され、プローブの先端部により抵抗値を測定する携帯用テスタであって、テスタ棒のプローブの先端には、導電性を有する延長用先端部、延長用軸部、及び接続部から構成される延長用プローブが着脱自在に取付けられ、延長用プローブの延長用先端部により抵抗値を測定することを特徴とする。
【0010】
また、上記携帯用テスタは、延長用プローブの接続部が、その軸径が延長用プローブの延長用軸部の軸径よりも拡大され、テスタ棒のプローブの先端部、及び軸部の一部が収納可能な凹状の収納スペースを有し、延長用プローブが、その収納スペースの内壁に切られた雄ネジをテスタ棒のプローブの軸部に切られた雌ネジに係合することでテスタ棒のプローブに取り付けられることが好ましい。
【0011】
また、上記携帯用テスタは、延長用プローブの接続部が、その軸径が延長用プローブの延長用軸部の軸径よりも拡大され、テスタ棒のプローブの先端部、及び軸部の一部が収納可能な凹状の収納スペースを有し、収納スペースの開口端の内径はテスタ棒のプローブの軸径よりも大きく、その内径が収納スペースの内部に向かってテスタ棒のプローブの軸径よりも小さくなるまで漸減し、延長用プローブが、テスタ棒の軸部に嵌合することでテスタ棒のプローブに取り付けられることが好ましい。
【0012】
また、上記携帯用テスタは、延長用プローブの延長用先端部が、テスタ棒のプローブの先端部よりも鋭角に突出していることが好ましい。
【0013】
これにより、センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合に、延長用プローブを取付けることで容易に測定できる。また、センサの抵抗測定時にコネクタなどが狭小部にある場合に鋭角に突出した細径先端部を有する延長用プローブを取付けることで容易に測定できる。
【0014】
また、本発明に係る携帯用テスタは、テスタ本体と、導電性を有する先端部及び軸部から構成されるプローブ及びプローブを保持するホルダから成るテスタ棒と、がリード線を介して接続され、プローブの先端部により抵抗値を測定する携帯用テスタであって、プローブは、抵抗値を測定する始端部と、ホルダに取り付く円筒状の終端部と、始端部と終端部との間に設けられる円筒状の中間部とから構成され、始端部は中間部に収納可能であり、中間部は終端部に収納可能であることを特徴とする。
【0015】
また、上記携帯用テスタは、始端部のプローブの中間部側の端部、及び中間部のプローブの終端部側の端部にはスプリングが取り付いたストッパが設けられ、引き出された始端部及び中間部はストッパにより係止され、ストッパがスプリングの方向に押されることでそれぞれ中間部及び終端部に収納されることが好ましい。
【0016】
また、上記携帯用テスタは、始端部のプローブの先端には、導電性を有し、テスタ棒のプローブの先端部よりも鋭角に突出した細径先端部が着脱自在に取り付けられることが好ましい。
【0017】
また、上記携帯用テスタは、中間部が、複数の円筒状のプローブから構成され、各プローブの始端部側は隣接された各プローブの終端部側に収納可能であることが好ましい。
【0018】
これにより、センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合に、プローブの始端部を中間部から引き出すことで、又はプローブの中間部を終端部から引き出すことで容易に測定できる。また、センサの抵抗測定時にコネクタなどが狭小部にある場合に鋭角に突出した細径先端部を取付けることで容易に測定できる。
【0019】
また、本発明に係る携帯用テスタは、テスタ本体と、導電性を有する先端部及び軸部から構成されるプローブ及びプローブを保持するホルダから成るテスタ棒と、がリード線を介して接続され、プローブの先端部により抵抗値を測定する携帯用テスタであって、
ホルダは、プローブが取り付く円筒状の始端部と、リード線が取り付く円筒状の終端部と、始端部と終端部との間に設けられる円筒状の中間部とから構成され、始端部は中間部に収納可能であり、中間部は終端部に収納可能である。
【0020】
また、上記携帯用テスタは、始端部のホルダの中間部側の端部、及び中間部のホルダの終端部側の端部にはスプリングが取り付いたストッパが設けられ、引き出された始端部及び中間部は、ストッパがスプリングの方向に押されることでそれぞれ中間部及び終端部に収納されることが好ましい。
【0021】
また、上記携帯用テスタは、プローブが、導電性を有し、テスタ棒のプローブの先端部よりも鋭角に突出した細径先端部であることが好ましい。
【0022】
これにより、センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合に、ホルダの始端部を中間部から引き出すことで、又はホルダの中間部を終端部から引き出すことで容易に測定できる。また、センサの抵抗測定時にコネクタなどが狭小部にある場合に鋭角に突出した細径先端部を取付けることで容易に測定できる。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明に係る携帯用テスタによれば、センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合や狭小部にある場合の測定作業を容易にすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に、図面を用いて本発明に係る携帯用テスタの実施の形態につき、詳細に説明する。
【0025】
図1(a)に、携帯用テスタの1つの実施形態の概略構成を示す。本実施形態における携帯用テスタ30では、従来の携帯用テスタ1に延長用プローブ9が取付けられる。ここで、従来の携帯用テスタ1は、図5に示すようにテスタ本体5、テスタ棒2、及びリード線6から構成される。また、従来のテスタ棒2は、導電性を有するプローブ先端部7及びプローブ軸部8から成るプローブ3及びプローブ3を保持するホルダ4から構成される。この延長用プローブ9は、導電性を有する延長用プローブ先端部10、延長用プローブ軸部11、及び接続部12から構成される。そして、延長用プローブ先端部10によりセンサ(図示せず)のコネクタ(図示せず)などの抵抗値が測定される。また、図1(b)には、延長用プローブ9の延長用プローブ先端部10が、テスタ棒2のプローブ先端部7よりも鋭角に突出した延長用細径先端部13である場合を示す。
【0026】
図2に、従来のテスタ棒2のプローブ3と延長用プローブ9との接合方法を示す。図2(a)はネジによる接合方法を示し、図2(b)は嵌合による接合方法を示す。
【0027】
図2(a)に示すように、延長用プローブ9の接続部12は、その軸径(h)が延長用プローブ軸部11の軸径(h)よりも拡大される。そして、延長用プローブ9の接続部12は凹状の収納スペース14を有し、この収納スペース14の内部にテスタ棒2のプローブ3のプローブ先端部7と、プローブ軸部8の一部とが収納される。さらに、その収納スペース14の内壁には雄ネジが切られ、テスタ棒2のプローブ軸部8に雌ネジが切られる。この場合、プローブ軸部8には雌ネジが切られるため、プローブ先端部7の一部が切削される。そして、延長用プローブ9は、接続部12の内部に切られた雄ネジと、プローブ軸部8に切られた雌ネジとを係合させることでテスタ棒2のプローブ3に取り付けられる。
【0028】
図2(b)に示すように、延長用プローブ9の接続部12は、その軸径(h)が延長用プローブ軸部11の軸径(h)よりも拡大される。そして、延長用プローブ9の接続部12は凹状の収納スペース14を有し、この収納スペース14の内部にテスタ棒2のプローブ3のプローブ先端部7と、プローブ軸部8の一部とが収納される。さらに、収納スペース14の開口端15の内径はテスタ棒2のプローブ軸部8の外径よりも大きく、収納スペース14の内部に向かってその内径がテスタ棒2のプローブ軸部8の外径よりも小さくなるまで漸減する。つまり、図2(b)に示すように、収納スペース14の内壁面がプローブ軸部8の外径線に対して1/dだけ勾配を有する。この勾配により、収納スペース14に挿入されるプローブ軸部8は、一定の位置以上は収納スペース14内に進入することができず、その状態で嵌合されてテスタ棒2のプローブ3に取り付けられる。センサのコネクタなどの抵抗値を測定する際には、延長用プローブ9は、テスタ棒2のプローブ3の方向に押される力が加わるため、テスタ棒2から外れる懼れは少ない。また、延長用プローブ9は、引抜くことで容易にテスタ棒2のプローブ3から取り除くことができる。
【0029】
図3に、本発明に係る携帯用テスタの他の実施形態の概略構成を示す。図3(a)はテスタ棒2の側面を示し、図3(b)はプローブ3の拡大された断面を示す。図3(a)に示すように、本実施形態の携帯用テスタ40は、プローブ3が抵抗値を測定する円筒状のプローブ始端部16と、ホルダ4に取り付く円筒状のプローブ終端部18と、プローブ始端部16とプローブ終端部18との間に設けられる円筒状のプローブ中間部17とから構成される。そして、プローブ始端部16はプローブ中間部17に収納され、必要に応じて引き出される。また、プローブ中間部17はプローブ終端部18に収納され、必要に応じて引き出される。さらに、プローブ始端部16をプローブ中間部17に収納し、プローブ中間部17をプローブ終端部18に収納すると、図5(b)に示す従来のプローブ3とほぼ同じ長さになる。これにより、センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合に、プローブ始端部16、プローブ中間部17、及びプローブ終端部18によりプローブ3の長さを調節できる。このプローブ中間部17は、本実施形態では1個であるが、これに限らず2個以上であっても良く、また、プローブ中間部17がなくても良い。また、プローブ始端部16は、本実施形態では中空の円筒状の管であるが、その径が小さくなるため中実の棒状体であっても良い。
【0030】
図3(b)に、プローブ中間部17とプローブ終端部18との接合部を示す。プローブ中間部17のプローブ終端部18側の端部には、円筒状の管を軸方向と略直角方向に貫通する2つの貫通孔22が明けられ、その貫通孔22には固定片21からスプリング20により支持されたストッパ19が設けられる。固定片21は管から突き出た支持棒31により管の内部に固定される。このストッパ19は、測定の際にプローブ終端部18から引き出されたプローブ中間部17が戻らないようにするためのものである。そして、プローブ中間部17をプローブ終端部18に納める場合には、このストッパ19を押えることで容易に挿入できる。なお、プローブ始端部16とプローブ中間部17との接合部も同様な機構である。
【0031】
また、始端部プローブ16の先端には、導電性を有し、図5に示す従来のテスタ棒2のプローブ3のプローブ先端部7よりも鋭角に突出した延長用細径先端部13が取り付けられる。この延長用細径先端部13は、プローブ始端部16を保護すると共に、センサの抵抗測定時にコネクタなどが狭小部にある場合に測定を容易にする。この延長用細径先端部13は、プローブ始端部16にネジにより接続され、従来の形状のプローブ先端部7などに取り替えることができる。
【0032】
図4に、本発明に係る携帯用テスタの他の実施形態の概略構成を示す。図4(a)はホルダ4の側面を示し、図4(b)はホルダ4の拡大された断面を示す。図4(a)に示すように、本実施形態の携帯用テスタ50は、ホルダ4が、プローブ3が取り付く円筒状のホルダ始端部23と、リード線6が取り付く円筒状のホルダ終端部25と、ホルダ始端部23とホルダ終端部25との間に設けられる円筒状のホルダ中間部24とから構成される。ホルダ始端部23はホルダ中間部24に収納され、必要に応じて引き出される。また、ホルダ中間部24はホルダ終端部25に収納され、必要に応じて引き出される。さらに、ホルダ始端部23をホルダ中間部24に収納し、ホルダ中間部24をホルダ終端部25に収納し、図5(b)に示す従来のホルダ4とほぼ同じ長さにして使用できる。これにより、センサの抵抗測定時にコネクタなどが離間した位置にある場合に、ホルダ始端部23、ホルダ中間部24、及びホルダ終端部25によりホルダ4の長さを調節できる。このホルダ中間部24は、本実施形態では1個であるが、これに限らず2個以上であっても良く、また、ホルダ中間部24がなくても良い。
【0033】
図4(b)に、ホルダ中間部24とホルダ終端部25との接合部を示す。ホルダ中間部24のホルダ終端部25側の端部には、円筒状の管を軸方向と略直角方向に貫通する2つの貫通孔29が明けられ、その貫通孔29には固定片28からスプリング27により支持されたストッパ26が設けられる。固定片28は管から突き出た支持棒32により管の内部に固定される。このストッパ26は、測定の際にホルダ終端部25から引き出されたホルダ中間部24が戻らないようにするためのものである。そして、ホルダ中間部24をホルダ終端部25に納める場合には、このストッパ26を押えることで容易に挿入できる。なお、ホルダ始端部23とホルダ中間部24との接合部も同様な機構である。
【0034】
本実施形態においても、プローブ3の先端には、導電性を有し、図5に示す従来のテスタ棒2のプローブ3のプローブ先端部7よりも鋭角に突出した、図1(b)に示すような延長用細径先端部13が取り付けられる。これにより、センサの抵抗測定時にコネクタなどが狭小部にある場合に鋭角に突出した細径先端部13を取付けることで容易に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る携帯用テスタの1つの実施形態の概略構成を示す側面図である。
【図2】従来のテスタ棒のプローブと延長用プローブとの接合方法を示す断面図である。
【図3】本発明に係る携帯用テスタの他の実施形態の概略構成を示す側面図及び断面図である。
【図4】本発明に係る携帯用テスタの他の実施形態の概略構成を示す側面図及び断面図である。
【図5】従来の携帯用テスタの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1,30,40,50 携帯用テスタ、2 テスタ棒、3 プローブ、4 ホルダ、5 テスタ本体、6 リード線、7 プローブ先端部、8 プローブ軸部、9 延長用プローブ、10 延長用プローブ先端部、11 延長用プローブ軸部、12 接続部、13 延長用細径先端部、14 収納スペース、15 開口端、16 プローブ始端部、17 プローブ中間部、18 プローブ終端部、19,26 ストッパ、20,27 スプリング、21,28 固定片、22,29 貫通孔、23 ホルダ始端部、24 ホルダ中間部、25 ホルダ終端部、31,32 支持棒。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テスタ本体と、導電性を有する先端部及び軸部から構成されるプローブ及びプローブを保持するホルダから成るテスタ棒と、がリード線を介して接続され、プローブの先端部により抵抗値を測定する携帯用テスタであって、
テスタ棒のプローブの先端には、導電性を有する延長用先端部、延長用軸部、及び接続部から構成される延長用プローブが着脱自在に取付けられ、延長用プローブの延長用先端部により抵抗値を測定することを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯用テスタであって、延長用プローブの接続部は、その軸径が延長用プローブの延長用軸部の軸径よりも拡大され、テスタ棒のプローブの先端部、及び軸部の一部が収納可能な凹状の収納スペースを有し、延長用プローブは、その収納スペースの内壁に切られた雄ネジをテスタ棒のプローブの軸部に切られた雌ネジに係合することでテスタ棒のプローブに取り付けられることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯用テスタであって、延長用プローブの接続部は、その軸径が延長用プローブの延長用軸部の軸径よりも拡大され、テスタ棒のプローブの先端部、及び軸部の一部が収納可能な凹状の収納スペースを有し、収納スペースの開口端の内径はテスタ棒のプローブの軸径よりも大きく、その内径が収納スペースの内部に向かってテスタ棒のプローブの軸径よりも小さくなるまで漸減し、延長用プローブは、テスタ棒の軸部に嵌合することでテスタ棒のプローブに取り付けられることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1に記載の携帯用テスタであって、延長用プローブの延長用先端部は、テスタ棒のプローブの先端部よりも鋭角に突出していることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項5】
テスタ本体と、導電性を有する先端部及び軸部から構成されるプローブ及びプローブを保持するホルダから成るテスタ棒と、がリード線を介して接続され、プローブの先端部により抵抗値を測定する携帯用テスタであって、
プローブは、抵抗値を測定する始端部と、ホルダに取り付く円筒状の終端部と、始端部と終端部との間に設けられる円筒状の中間部とから構成され、始端部は中間部に収納可能であり、中間部は終端部に収納可能であることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯用テスタであって、始端部のプローブの中間部側の端部、及び中間部のプローブの終端部側の端部にはスプリングが取り付いたストッパが設けられ、引き出された始端部及び中間部はストッパにより係止され、ストッパがスプリングの方向に押されることでそれぞれ中間部及び終端部に収納されることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の携帯用テスタであって、始端部のプローブの先端には、導電性を有し、テスタ棒のプローブの先端部よりも鋭角に突出した細径先端部が着脱自在に取り付けられることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか1に記載の携帯用テスタであって、中間部は、複数の円筒状のプローブから構成され、各プローブの始端部側は隣接された各プローブの終端部側に収納可能であることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項9】
テスタ本体と、導電性を有する先端部及び軸部から構成されるプローブ及びプローブを保持するホルダから成るテスタ棒と、がリード線を介して接続され、プローブの先端部により抵抗値を測定する携帯用テスタであって、
ホルダは、プローブが取り付く円筒状の始端部と、リード線が取り付く円筒状の終端部と、始端部と終端部との間に設けられる円筒状の中間部とから構成され、始端部は中間部に収納可能であり、中間部は終端部に収納可能であることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項10】
請求項9に記載の携帯用テスタであって、始端部のホルダの中間部側の端部、及び中間部のホルダの終端部側の端部にはスプリングが取り付いたストッパが設けられ、引き出された始端部及び中間部は、ストッパがスプリングの方向に押されることでそれぞれ中間部及び終端部に収納されることを特徴とする携帯用テスタ。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の携帯用テスタであって、プローブは、導電性を有し、テスタ棒のプローブの先端部よりも鋭角に突出した細径先端部であることを特徴とする携帯用テスタ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−128226(P2009−128226A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−304466(P2007−304466)
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】