説明

携帯用切断機

【課題】より高い集塵能力を有する携帯用切断機の提供。
【解決手段】ハウジング2はモータ収容部21と、回転刃3の一部を覆う回転刃カバー4とから主に構成される。モータ収容部21内には、モータを冷却するファン71が設けられている。ダストボックス5はハウジング2と着脱可能であり、集塵口51aが形成されている。携帯用切断機1は、一端がモータ収容部21内に開口し他端が回転刃カバー4内に開口しファン71の回転により発生する風を回転刃カバー4内に案内する通路24をさらに有する。通路24の他端は集塵口51aと対向する位置に開口している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯用切断機に関し、特に切断刃による切粉をダストボックス内に集塵する携帯用切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、円盤状の回転刃を備え、回転刃を回転させて被加工部材を切断可能な携帯用切断機が知られている。携帯用切断機の切断刃たる回転刃の略半分は、ハウジング及びハウジングに固定された第1ダストカバーの内面により覆われており、第1ダストカバーの内面はハウジングとともに回転刃収容空間を画成する。第1ダストカバーの外面と第2ダストカバーとにより切粉集塵空間を画成する。
【0003】
第1ダストカバーの切断方向前側の端部近傍には集塵口が形成されている。集塵口は、回転刃収容空間と切粉集塵空間とを連通させるように第1ダストカバーを貫通している。被加工部材を回転刃により切断することにより生じた切粉は、回転刃の回転により生ずる空気の流れにより集塵口を通して切粉集塵空間内へ集塵可能である。このような携帯用切断機は、例えば特開平8−300307号公報(特許文献1)に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−300307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述の携帯用切断機では、集塵能力が十分ではなくより高い集塵能力が要求されていた。
【0006】
そこで、本発明はより高い集塵能力を有する携帯用切断機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明はモータ収容部と回転刃カバーとを有するハウジングと、該モータ収容部に収容されるモータと、該モータ収容部に収容され該モータを冷却するためのファンと、該モータにより駆動され該回転刃カバーに一部が覆われた回転刃と、該ハウジングに着脱可能に設けられ該回転刃カバーと連通している集塵口が形成されたダストボックスとを備え、一端が該モータ収容部内に開口し他端が該回転刃カバー内に開口し該ファンの回転により発生する風を該回転刃カバーに案内する第1通路を有し、該他端は該集塵口と対向する位置に開口していることを特徴とする携帯用切断機を提供している。
【0008】
集塵口に対向する位置に開口が形成され、その開口にファンの回転により発生した風が案内されることで、開口から集塵口を経由してダストボックス内へ向かう空気の流れが形成される。この空気の流れによって、切断時に回転刃の周辺に発生する切粉を積極的にダストボックス内に取り込み、集塵効率を向上させることができる。
【0009】
また、該回転刃の軸方向から見て、該他端は該回転刃の刃先の少なくとも一部と重複する位置に開口していることが好ましい。
【0010】
回転刃の軸方向から見て、開口の一部が回転刃の刃先の一部と重複していることにより回転刃の刃先に周囲に付着した切粉を効率的に集塵することができる。
【0011】
また、該ファンは遠心ファンであって、該一端は該遠心ファンの半径方向外方に開口していることが好ましい。
【0012】
モータ収容部内の開口が遠心ファンの半径方向外方に形成されていることにより、ファンの回転により発生した風を効率的に第1通路に案内することができる。これにより、切断時に回転刃の周辺に発生する切粉を積極的にダストボックス内に取り込み、集塵効率を向上させることができる。
【0013】
また、該集塵口は少なくとも2つ形成され、該集塵口のいずれか一つと対向する位置に該他端が開口していることが好ましい。
【0014】
回転刃カバーには少なくとも2つの集塵口が形成されていて、いずれか一方の集塵口に対向する位置に第1通路と連通する開口が設けられていることにより、切断時に回転刃の周辺に発生する切粉を積極的にダストボックス内に取り込み、集塵効率を向上させることができる。
【0015】
また、一端が第1通路内に開口し他端が該回転刃カバー内に開口し該ファンの回転により発生する風を該回転刃カバーに案内する第2通路をさらに備え、一の該集塵口と対向する位置に該第1通路の該他端が開口し、他のいずれか一つの該集塵口と対向する位置に該第2通路の該他端が開口していることが好ましい。
【0016】
また、一端が該モータ収容部内に開口し他端が該回転刃カバー内に開口し該ファンの回転により発生する風を該回転刃カバーに案内する第3通路をさらに備え、一の該集塵口と対向する位置に該第1通路の該他端が開口し、他のいずれか一つの該集塵口と対向する位置に該第3通路の該他端が開口していることが好ましい。
【0017】
モータのファンにより発生した風を案内する第2通路又は第3通路がさらに形成され、通路の開口と集塵口がそれぞれ対向する位置に設けられていることにより、一方の集塵口で集塵することができなかった切粉を他方の集塵口で集塵することが可能になる。これにより、切断時に回転刃の周辺に発生する切粉を積極的にダストボックス内に取り込み、集塵効率を向上させることができる。
【0018】
また、該ダストボックスの略中心部には、該ダストボックスを該ハウジングに装着するための係合部が設けられ、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路又は第3通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口のいずれか一方の該集塵口は切断方向前側に形成され、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路又は該第3通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口の他方の該集塵口は該係合部の上方位置から切断方向後側に形成されていることが好ましい。
【0019】
これにより、切粉が係合部に当たって一方の集塵口側のダストボックス内に集塵することなく、切断方向後側のダストボックス内に集塵することができるため、ダストボックス内の空間を有効利用することができ、集塵率を向上させることができる。
【0020】
また、該ダストボックスの略中心部には、該ダストボックスを該ハウジングに装着するための係合部が設けられ、該ダストボックス内の空間は該係合部によって第1ダスト収容空間と第2ダスト収容空間に区画され、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路又は該第3通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口のいずれか一方の該集塵口は該第1ダスト収容空間に形成され、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路又は該第3通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口の他方の該集塵口は該第2ダスト収容空間に形成されていることが好ましい。
【0021】
一方の集塵口を第1ダスト収容空間に設け、他方の集塵口を第2ダスト収容空間に設けることにより、係合部によって区画されたダストボックス内の一方のダスト収容空間が満杯になった状態であっても、他方のダスト収容空間内に切粉を集塵することができる。これにより、ダストボックス内の空間を有効利用することができる。
【0022】
また、該回転刃により切断される被切断材の切断箇所の周囲を照らす光源を有し、該光源は、該第1通路の該他端側に保持されていることが好ましい。
【0023】
また、該第1通路内には該光源の配線が配置されていることが好ましい。
【0024】
光源及び光源の配線をファンの風を案内する第1通路内に配置することにより、風によって光源、配線の発熱を抑制することができる。さらに、第1通路が光源及び配線の保持を兼ねているため新たに光源の保持部材を形成する必要はなく、部品の点数を削減することができる。
【0025】
また、該第1通路は該ハウジングに設けられていることが好ましい。
【0026】
第1通路をハウジングに設けたため、強度を向上できると共に、安定してファンの風をダストボックス内に案内することができる。
【発明の効果】
【0027】
以上より本発明は、より高い集塵能力を有する携帯用切断機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機を示す側面図。
【図2】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機を示す側面図。
【図3】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機を示す平面図。
【図4】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機のダストボックスを示す側面図。
【図5】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機の遠心ファンによる風の流れを示す平面図。
【図6】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機のダストボックスを示す分解斜視図。
【図7】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機の第1ダストカバーを示す斜視図。
【図8】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機において第2ダストカバーが取り外された状態を示す側面図。
【図9】本発明の第1の実施形態による携帯用切断機においてダストボックスが取り外された状態を示す側面図。
【図10】本発明の第2の実施形態による携帯用切断機を示す平面図。
【図11】本発明の第2の実施形態による携帯用切断機において第2ダストカバーが取り外された状態を示す側面図。
【図12】本発明の第2の実施形態による携帯用切断機においてダストボックスが取り外された状態を示す側面図。
【図13】本発明の第2の実施形態による携帯用切断機のダストボックスにおいて集塵している様子を示す側面図。
【図14】本発明の第2の実施形態による携帯用切断機の通路及び、後方通路を示す部分断面図。
【図15】本発明の第2の実施形態の変形例による携帯用切断機の通路及び、後方通路を示す部分断面図。
【図16】本発明の第3の実施形態による携帯用切断機の通路及び、照明装置を示す部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施の形態による携帯用切断機について図1から図9に基づき説明する。図1から図3に示される携帯用切断機である携帯用丸のこ1は、ハウジング2と、回転刃3と、ベース6とを備えている。ここで、説明の便宜上、図1の左から右へと向かう方向を切断方向と定義する。そして、図1に示される携帯用丸のこ1の右端側を切断方向前側、左端側を切断方向後側と定義し、図1に示される携帯用丸のこ1の上側を上側と定義し、図1に示される携帯用丸のこ1の下側を下側と定義する。
【0030】
図1から図3に示すように、ハウジング2はギヤカバー25と、図示せぬモータが収容されギヤカバー25から切断方向と直交する方向に延出しているモータ収容部21と、ギヤカバー25又はモータ収容部21と連結されるハンドル22とを有している。ハウジング2内には、図示せぬモータにより駆動される減速ギヤ等からなる図示せぬ駆動系が設けられている。回転刃3は、ハウジング2に回転可能に支持されている。回転刃3の回転軸は、モータ収容部21の延出方向と平行であり、回転刃3の外縁には刃先が形成されている。図示せぬモータが駆動することで、図示せぬ駆動系を介して回転刃3が図1における反時計回り方向(以下、回転刃3の回転方向という)に回転駆動するように構成されている。ハウジング2には、通路24が形成されている。通路24は、ギヤカバー25の切断方向前側であって、高さがモータ収容部21と略同一の位置に形成される。通路24は、一端がモータ収容部21に開口し、他端が後述する回転刃カバー4に開口している。つまり、通路24はモータ収容部21内と後述する回転刃カバー4内とを連通している。通路24は第1通路の一例として機能する。
【0031】
ギヤカバー25には、回転刃3の刃先を照らすための照明装置26が設けられている。照明装置26は、通路24の下側に位置している。照明装置26は、後述するオフロックスイッチ22Bの動作と連動している。
【0032】
モータ収容部21の延出方向外方の端面には複数の吸込口21aが形成されている。図5に示すように、モータ収容部21内のギヤカバー25側には、遠心ファン71が設けられている。遠心ファン71は図示せぬモータの出力軸と同軸に設けられており、モータを冷却する冷却ファンとして機能する。モータ収容部21の内面であって、遠心ファン71の半径方向外方にはモータ収容部側開口21bが形成され、通路24の一端に接続している。
【0033】
ハンドル22には、図示せぬモータの駆動を制御するスイッチ22Aと、オフロックスイッチ22Bとが設けられている。スイッチ22Aは、オフロックスイッチ22Bが押下されている状態でなければON状態(押下)とすることができない。オフロックスイッチ22Bが押下されることにより、照明装置26が点灯する。また、ハンドル22の下部には、図示せぬモータへ電源を供給する電池23が着脱可能に設けられている。
【0034】
図9に示すように、回転刃カバー4は、ハウジングと一体的に形成されハウジング2の一部を成しハンドル22を挟んで反モータ収容部21側に設けられている。
【0035】
回転刃カバー4は、ベース6よりも上側に位置している回転刃3の略上半分の一側面を覆うように構成される。回転刃カバー4の切断方向前側には、回転刃カバー側開口4aが形成されている。回転刃カバー側開口4aは、回転刃3の軸方向から見てその少なくとも一部が回転刃3の刃先と重複する位置に形成される。回転刃カバー側開口4aは通路24の他端に接続している。回転刃カバー4の切断方向前側下部には、後述の回動支持部62と連結される連結部41が設けられている。
【0036】
回転刃カバー4には、ベース6の下面から突出した回転刃3の刃先の大部分を覆うセーフティカバー42が設けられている。セーフティカバー42は、回転刃3の回転軸心を中心として回転刃3の外縁に沿うように回動可能である。回転刃カバー4とセーフティカバー42との間には、図示せぬバネが介在しており、図示せぬバネは、回転刃カバー4に対してセーフティカバー42を、回転刃3の回転方向へ付勢している。
【0037】
切断作業を行っていないときには、図1に示すように、セーフティカバー42はベース6から下側に突出した刃先のうち切断方向前側の一部を除く大部分を覆っている。その一方で、ベース6とセーフティカバー42との間には、回転刃3が露出する部分が生じる。この部分が被加工部材である木材を切断する切断位置となり、切断方向前側へ向かって携帯用丸のこ1が切り進めるように構成されている。被加工部材がセーフティカバー42の切断方向前側の先端部に当接することにより、セーフティカバー42は回転刃3の回転軸心を中心に反時計回りに回動し回転刃カバー4内に収容される。
【0038】
回転刃3を挟んで回転刃カバー4と反対の側には、ダストボックス5が設けられている。図6に示すように、ダストボックス5は、第1ダストカバー51と第2ダストカバー52とにより構成されている。第1ダストカバー51は回転刃カバー4に固定されている。第2ダストカバー52は第1ダストカバー51に対して着脱可能に構成されている。第2ダストカバー52が第1ダストカバー51に装着されることで、第1ダストカバー51と第2ダストカバー52とにより切粉集塵空間50aを画成している。
【0039】
第1ダストカバー51は、図8に示されるように、ベース6よりも上側に位置している回転刃3の略上半分の他側面に対向している。第1ダストカバー51は、回転刃カバー4と共に回転刃3の略上半分を収容する回転刃収容空間40aを画成している。
【0040】
図8に示されるように、第1ダストカバー51の切断方向前側には集塵口51aが形成されている。集塵口51aは、回転刃カバー側開口4aと対向する位置に形成されている。つまり、集塵口51aと回転刃カバー側開口4aとは回転刃3の回転軸と平行な一直線上に位置している。集塵口51aの貫通方向は切断方向後側に指向しており、回転刃収容空間40aと切粉集塵空間50aとを連通させる。集塵口51aは略長円形状をなしており、一度切粉集塵空間50a内に集塵された切粉が再び回転刃収容空間40aへほとんど出て行かない程度の大きさを有している。
【0041】
更に、図4及び図6に示すように、第1ダストカバー51の集塵口51aの切粉集塵空間50a側の開口部には、案内部51Cが設けられている。案内部51Cは、集塵口51aの開口部から切断方向後側に向けて切粉を案内する。回転刃3の回転により、回転刃収容空間40a内には回転刃3の回転方向の気流が発生する。この気流を円滑に切断方向後側に案内するために、案内部51Cが設けられている。また、図4に示されるように、案内部51Cの下側には、切断方向に対し傾斜したプレート51Dが設けられており、集塵口51aから切粉集塵空間50aに集塵された切粉が集塵口51a近傍に溜まらないように構成されている。また、第1ダストカバー51の略中央部分には雌ネジが形成された係合孔51cが形成されている。
【0042】
図6に示すように、第2ダストカバー52には、その略中央部に係合部52Cが設けられている。係合部52Cは、略円柱形状をなし切粉集塵空間50a内に突出している。係合部52Cの突出端部の軸心位置には、貫通孔52cが形成されている。貫通孔52cには無頭ネジ53が貫通しており、無頭ネジ53の一端部は第1ダストカバー51の係合孔51cの雌ネジに螺合し、他端部には蝶ボルト54が螺合している。蝶ボルト54を締めることにより第2ダストカバー52が第1ダストカバー51に対して固定され、蝶ボルト54を緩めることにより第2ダストカバー52を第1ダストカバー51から取り外すことができるように構成されている。
【0043】
第2ダストカバー52の切断方向後側には、接続部55が設けられている。接続部55は図示せぬ集塵機のホースを接続可能であって上方に傾斜した筒状口部55Aを有する。筒状口部55Aはキャップ56により閉塞されている。
【0044】
図1から図3に示すように、ベース6は、ベース部材61と、回動支持部62と、ベベルプレート64と、ガイドピース65と、切込み深さ調整機構66とを有している。これらの構成によりベース6は、ハウジング2、回転刃3、及び回転刃カバー4を回動支持部62を中心に回動可能に支持している。
【0045】
ベース部材61は、金属製の略矩形の板材により構成されている。ベース部材61は長手方向が切断方向と一致するように配置され、その略中央部には長手方向に延びる長孔状の図示せぬ開口部が形成されている。この図示せぬ開口部に回転刃3及びセーフティカバー42を挿通可能である。
【0046】
ベベルプレート64及び回動支持部62は、ベース部材61の切断方向前側の端部に設けられている。ベベルプレート64は、ベース部材61上において上方に直立して設けられており、切断方向に延びる傾動軸部64Aを備えている。またベベルプレート64の上方部分は傾動軸部64Aを中心とした円弧形状をなし、そこには傾動軸部64Aを中心とした円弧状の図示せぬ長孔が形成されている。
【0047】
回動支持部62は、傾動軸部64Aによって切断方向と直交する方向において、ベース部材61の表面に対して所定の角度をなすように傾動可能に軸支されている。回動支持部62は回転刃カバー4の切断方向前側の部分をなす連結部41Aを軸支している。
【0048】
回動支持部62には、ベベルプレート64の前述した図示せぬ長孔を貫通し回動支持部62に形成された図示せぬネジ穴に螺合するネジ62Bが設けられている。ネジ62Bを緩めて回動支持部62を図示せぬ長孔内で傾動軸部64Aを中心に円周方向に移動させることにより、回転刃3を含むハウジング2全体が回転刃3の軸方向に傾斜する。これにより、回転刃3の軸方向に対する角度を微調整することができる。ネジ62Bを締め込むことにより、ベベルプレート64に対して回動支持部62を任意の傾動角度で固定することができるように構成されている。
【0049】
ガイドピース65は、切断方向において回転刃3の延長線上であってベース6の切断方向前側の端部に設けられている。作業者は、ガイドピース65の位置を確認することにより、被加工部材の切断位置を認識することができる。また、回転刃3のベース6から下側への突出量すなはち切込み深さを変更するための切込み深さ調整機構66を備えている。切込み深さ調整機構66は、ハンドル22と回転刃カバー4との間に設けられベース6から上方に延びるリンク67と、ハンドル22に対して反回転刃カバー4側に位置しリンク67と係合する調整ノブ68とを備える。調整ノブ68を緩めてベース6に対してハウジング2を回動支持部62を中心にリンク67に沿って上下動させ、所望の切込み深さに調整した後、調整ノブ68を締め付けることで、ベース6の下側に突出する回転刃3の量を調整することができる。
【0050】
次に、携帯用丸のこ1の動作について説明する。作業者は、オフロックスイッチ22Bを押下した状態でスイッチ22Aを押下することにより図示せぬモータが回転し、その回転力が図示せぬ駆動系を介して回転刃3に伝達される。同時に遠心ファン71も回転し、吸入口21aから外気を取り込んでモータ収容部側開口21bに外気が導入される。つまり、吸入口21aからモータ収容部側開口21bに向かう空気の流れ(風)が形成される。なお、モータ収容部21には、吸入口21aとモータ収容部側開口21bのみが形成されていることから、遠心ファン71によって吸入された外気はすべてモータ収容部側開口21bを通って通路24に運ばれる。
【0051】
図5に示すように、通路24内を流れる空気は、回転刃カバー側開口4aを通って、回転刃収容空間40a内に噴出される。そして、回転刃カバー側開口4aと対向する位置に形成された集塵口51aを通ってダストボックス5の切粉集塵空間50a内に噴出される。このとき、回転刃3の軸方向から見て、回転刃カバー側開口4aは回転刃3の刃先と一部が重なるように形成されていることから、回転刃収容空間40a内に噴出された空気は刃先に当たりながら切粉集塵空間50a内に流れ込む。同時に、回転刃3の回転により発生した回転刃収容空間40a内の気流も、集塵口51aを通って切粉集塵空間50a内に流れる。
【0052】
そして、切粉集塵空間50a内に流れ込んだ空気は、第1ダストカバー51と第2ダストカバー52との間の僅かな隙間から外部に放出される。当該隙間は、切粉集塵空間50a内の切粉が漏れ出さない程度の間隙を有している。
【0053】
この状態で、作業者が被加工部材を切断すると、切粉が回転刃3の回転により発生した気流に乗って切断部分から上方に運ばれる。そして、切断部分上方に位置する集塵口51aを通って、ダストボックス5内の切粉集塵空間50aに集塵される。このとき、集塵口51a周辺には上述のように回転刃カバー側開口4aから集塵口51aに向かう空気の流れが形成されているため、切粉は積極的に集塵口51a内に取り込まれる。さらに、回転刃カバー側開口4aから噴出された空気の一部が回転刃3の刃先に当たることにより、刃先付近に付着した切粉を除去することができる。
【0054】
作業者は、スイッチ22をOFF状態にすることにより、電池23からモータへの電源供給を遮断し、回転刃3の回転を停止させる。これに伴い、遠心ファン71も停止しモータ収容部21から通路24を経由してダストボックス5に向かう空気の流れも停止する。
【0055】
集塵口51aに対向する位置に回転刃カバー側開口4aが設けられ、その開口に遠心ファン71の回転により発生した風が案内されることで、回転刃カバー側開口4aから集塵口51aを経由してダストボックス5内へ向かう空気の流れが形成される。この空気の流れによって、切断時に回転刃3の周辺に発生する切粉を積極的にダストボックス5内に取り込み、集塵効率を向上させることができる。具他的には、従来は約40%であった集塵率を約50%まで向上させることができる。ここで言う集塵率とは、発生した切粉のうち集塵することができる割合をいう。
【0056】
回転刃3の軸方向から見て、回転刃カバー側開口4aの一部が回転刃3の刃先の一部と重複していることにより回転刃3の刃先に周囲に付着した切粉を効率的に集塵することができる。
【0057】
モータ収容部側開口21bが遠心ファン71の半径方向外方に形成されていることにより、遠心ファン71の回転により発生した風を効率的に通路24内に案内することができる。これにより、切断時に回転刃3の周辺に発生する切粉を積極的にダストボックス5内に取り込み、集塵効率を向上させることができる。
【0058】
通路24をハウジング2に設けたため、強度を向上できると共に、安定して遠心ファン71の風をダストボックス5内に案内することができる。
【0059】
次に図10から図14を用いて第2の実施形態の携帯用丸のこ201について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】
第2の実施形態では、図10及び図14に示すように通路24に連通する後方通路224がハウジング2に形成されている。後方通路224の一端は通路24内に形成された通路側開口224aに接続し、他端は回転刃カバー4内に形成された回転刃カバー側開口204aに接続している。後方通路224は第2通路の一例として機能する。図12に示すように、回転刃カバー4に形成された回転刃カバー側開口204aは、回転刃カバー側開口4aの上部であって切断方向後側に形成されている。回転刃カバー側開口204aは、回転刃3の軸方向から見て、回転刃3の刃先よりも半径方向外方に形成される。
【0061】
図11に示すように、第1ダストカバー51には、回転刃3の軸方向から見て、回転刃カバー側開口204aに対向する位置に後方集塵口251aが形成されている。後方集塵口251aは、その貫通方向が切断方向後側に指向しており、回転刃収容空間40aと切粉集塵空間50aとを連通する。後方集塵口251aの開口は長方形状をなしており、一旦切粉集塵空間50aへと進入した切粉が回転刃収容空間40aへほとんど出ない程度の大きさを有し、その面積は集塵口51aの開口面積よりも小さい。
【0062】
図13のように、切粉集塵空間50aは係合部52Cにより切断方向前側の第1ダスト収容空間51d(図13の点線で囲まれた領域)と切断方向後側の第2ダスト収容空間51e(図13の一点鎖線で囲まれた領域)とに区画されている。後方集塵口251aは集塵口51aよりも切断方向後側の第2ダスト収容空間51eの領域内に形成されている。図11に示すように、後方集塵口251aは回転刃3の外周よりも回転刃3の半径方向外方の部分に形成されている。より詳細には、後方集塵口251aは、第2ダストカバー52装着時に、回転刃3の軸方向から見て係合部52Cの上方位置から切断方向後側に形成されている(図13)。このとき、集塵口51aは第1ダスト収容空間51dの領域内に形成される
【0063】
次に、第2の実施形態における携帯用丸のこ201の動作について説明する。スイッチ22の押下により、図示せぬモ−タ及び遠心ファン71が回転する。図14に示すように、吸入口21aからモータ収容部内21に取り込まれた空気は、モータ収容部側開口21bを通って通路24内に運ばれるとともに、通路側開口224aを通って後方通路224に運ばれる。
【0064】
各通路内を流れる空気は、それぞれ回転刃カバー側開口4a、204aを通って回転刃収容空間40a内に噴出される。そして、回転刃カバー側開口4aに対向する集塵口51a、及び回転刃カバー側開口204aに対向する後方集塵口251aを通ってダストボックス5の切粉集塵空間50a内に流れる(図10)。
【0065】
この状態で作業者が被加工部材を切断すると、比較的質量の大きな切粉は図13において矢印Aで示されるように集塵口51aを通って切粉集塵空間50a内に入り、係合部52Cに当たり係合部52Cよりも前方の第1ダスト収容空間51dに落ちて堆積する。比較的質量の小さな切粉は、図13において矢印Bで示されるように集塵口51aを殆ど通らず後方集塵口251aを通って切粉集塵空間50a内に入り、係合部52Cよりも後方の第2ダスト収容空間51eに落ちて堆積する。
【0066】
モータの遠心ファン71により発生した風を案内する後方通路224がさらに設けられ、回転刃カバー側開口204aと後方集塵口251aとがそれぞれ対向する位置に形成されていることにより、集塵口51aと後方集塵口251aのいずれか一方の集塵口で集塵することができなかった切粉を他方の集塵口で集塵することが可能になる。これにより、切断時に回転刃3の周辺に発生する切粉を積極的にダストボックス5内に取り込み、集塵効率を向上させることができる。
【0067】
第1ダストカバー51の集塵口51aを切断方向前側に形成し、後方集塵口251aを切断方向後側に形成したことにより、ダストボックス5の略中央部に位置する係合部52Cに妨げられることなくダストボックス5内の切断方向後側に集塵することができる。これにより、ダストボックス5内の空間を有効利用することができ、集塵率を向上させることができる。
【0068】
集塵口51aを第1ダスト収容空間51dに設け、後方集塵口251aを第2ダスト収容空間51eに設けることにより、第1ダスト収容空間51dが満杯になった状態であっても、第2ダスト収容空間51e内に切粉を集塵することができる。これにより、ダストボックス5内の空間を有効利用することができ、集塵率を向上させることができる。
【0069】
また、後方集塵口251aは、第2ダスト収容空間領域51e内であって回転刃3の外周よりも回転刃3の半径方向外方に配置されているため、後方集塵口251aを通して切粉集塵空間50a内へ集塵された切粉を、係合部52Cよりも切断方向後側(第2ダスト収容空間51e)へ送ることができ、第1ダスト収容空間51dに集中して切粉が堆積してしまうことを抑制することができる。
【0070】
次に第2実施例の変形例について図15に基づいて説明する。なお、第2の実施形態と同一の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
【0071】
変形例における後方通路224’の一端はモータ収容部21内に形成されたモータ収容部側開口221bに接続し、他端は回転刃カバー4内に形成された回転刃カバー側開口204aに接続している。後方通路224’は第3通路の一例として機能する。モータ収容部21内に形成されたモータ収容部側開口221bは、モータ収容部側開口21bと同様に遠心ファン71の半径方向外方に形成される。つまり、モータ収容部側開口21b、221bは、いずれもモータ収容部21の内面であって遠心ファン71の回転軸を中心とする円周上に形成される。
【0072】
このような構成により、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】
次に図16を用いて本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
【0074】
ハウジング2には、上述の実施形態で示した通路24に替えて、図16に示す通路324が形成されている。通路324は、一端がモータ収容部21内に形成されたモータ収容部側開口321bに接続し、他端は回転刃カバー4内に形成された回転刃カバー側開口304aに接続している。通路324の他端側には照明装置326が設けられており、通路324は照明装置326内を貫通、あるいは照明装置326の外周部を覆うようにして回転刃カバー側開口304aに接続している。照明装置326は図示せぬ基盤と配線326Aによって接続されており、その配線326Aは通路24内に配置されている。つまり、通路324は照明装置326の配線326Aを覆う配線カバーとしての役割を果たす。
【0075】
照明装置326及び照明装置326の配線326Aをファンの風を案内する通路324内に配置することにより、風によって照明装置326及び配線326Aの発熱を抑制することができる。さらに、通路324が照明装置326及び配線326Aの保持を兼ねているため新たに照明装置326の保持部材を形成する必要はなく、部品の点数を削減することができる。通路24及び照明装置326を設けることにより、切粉の集塵効率を向上することができるとともに切断部位の視認性を向上することができる。
【0076】
本発明の切断機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、集塵口51aの開口部と後方集塵口251aの開口部との少なくとも一方には開口部を開閉可能な蓋部材が設けられていてもよい。
【0077】
このような構成とすることにより、被加工部材の違いによる切粉の質量の違いに応じて、適宜集塵口51aや後方集塵口251aを閉じた状態としたり開いた状態としたりして、切粉を最大量で切粉集塵空間50a内へ集塵することができるように調整することができる。
【0078】
また、後方集塵口251aは1つのみ形成されたが一つに限定されない。また、集塵口51a及び後方集塵口251aの大きさや形状は、本実施の形態の大きさや形状に限定されない。また、集塵口51a及び後方集塵口251aが形成されている位置は、回転刃カバー側開口4a、204aと対向する位置であれば本実施の形態の位置に限定されず、一方が第1ダスト収容空間51dで他方が第2ダスト収納空間51eの領域内にそれぞれ形成されていればよい。
【0079】
また、第2ダストカバー52の接続部55の筒状口部55Aはキャップ56により閉塞されていたが、キャップ56に代えて、空気が通り抜けることができ且つ切粉は通り抜けられないフィルターを設けてもよい。このような構成にすれば、空気の流れをより円滑にすることができ、集塵効率を更に向上することができる。
【0080】
また、通路24及び後方通路224はハウジング2の外面を沿うように設けられたが、ハウジング2とは別の部材で形成されてもよい。具体的には、ハウジング2の内部を通るように通路が形成されていてもよい。
【0081】
また、第2の実施形態ではモータ収容部21と回転刃カバー4とを繋ぐ2つの通路(通路24及び後方通路224)が形成されたが、これに限定されず3つ以上の通路が形成されてもよい。
【0082】
回転刃カバー側開口4aと集塵口51aは互いに回転刃3の回転軸と平行な一直線上に位置していたが、両者は回転軸と平行でなくても一直線上に位置していればよい。具体的には、回転刃カバー側開口4aの貫通方向と集塵口51aの貫通方向が同一方向に指向していて、回転カバー側開口4aから出た空気が真直ぐに集塵口51aに流れ込む位置に両者が形成されていればよい。
【0083】
また、モータ7冷却用のファンとして遠心ファンを用いたが、例えば、軸流ファンを用いてもよい。この場合、空気は吸入口21aからの方向を変えずにモータの軸方向に流れるため、通路24及び後方通路224はハウジング2の内部を通るように形成されていることが望ましい。
【0084】
また、接続部55には、ダストボックス5内の空気を積極的に吸引する集塵機を接続することができる。集塵機を運転した状態で被加工部材を切断した場合には、集塵率は90%以上となる。これにより、さらに効率的に発生した切粉を集塵することができる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明の切断機は、効率よく切粉を集塵することが要求される携帯用切断機等の分野において特に有用である。
【符号の説明】
【0086】
1・・・携帯用丸のこ、2・・・ハウジング、21b・・・モータ収容部側開口、24・・・通路、3・・・回転刃、4・・・回転刃カバー、40a・・・回転刃収容空間、4a・・・回転刃カバー側開口、5・・・ダストボックス、51・・・第1ダストカバー、51a・・・集塵口、51d・・・第1ダスト収容空間、51e・・・第2ダスト収容空間、50a・・・切粉集塵空間、51a・・・集塵口、251a・・・後方集塵口、52C・・・係合部、6・・・ベース部、71・・・遠心ファン、204a・・・回転刃カバー側開口、221b・・・モータ収容部側開口、224・・・後方通路、251a・・・後方集塵口、326・・・照明装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ収容部と回転刃カバーとを有するハウジングと、
該モータ収容部に収容されるモータと、
該モータ収容部に収容され該モータを冷却するためのファンと、
該モータにより駆動され該回転刃カバーに一部が覆われた回転刃と、
該ハウジングに着脱可能に設けられ該回転刃カバーと連通している集塵口が形成されたダストボックスとを備え、
一端が該モータ収容部に開口し他端が該回転刃カバーに開口し該ファンの回転により発生する風を該回転刃カバーに案内する第1通路を有し、
該他端は該集塵口と対向する位置に開口していることを特徴とする携帯用切断機。
【請求項2】
該回転刃の軸方向から見て、該他端は該回転刃の刃先の少なくとも一部と重複する位置に開口していることを特徴とする請求項1に記載の携帯用切断機。
【請求項3】
該ファンは遠心ファンであって、該一端は該遠心ファンの半径方向外方に開口していることを特徴とする請求項2に記載の携帯用切断機。
【請求項4】
該集塵口は少なくとも2つ形成され、該集塵口のいずれか一つと対向する位置に該他端が開口していることを特徴とする請求項1に記載の携帯用切断機。
【請求項5】
一端が該第1通路内に開口し他端が該回転刃カバー内に開口し該ファンの回転により発生する風を該回転刃カバーに案内する第2通路をさらに備え、一の該集塵口と対向する位置に該第1通路の該他端が開口し、他のいずれか一つの該集塵口と対向する位置に該第2通路の該他端が開口していることを特徴とする請求項4に記載の携帯用切断機。
【請求項6】
一端が該モータ収容部内に開口し他端が該回転刃カバー内に開口し該ファンの回転により発生する風を該回転刃カバーに案内する第3通路をさらに備え、一の該集塵口と対向する位置に該第1通路の該他端が開口し、他のいずれか一つの該集塵口と対向する位置に該第3通路の該他端が開口していることを特徴とする請求項4に記載の携帯用切断機。
【請求項7】
該ダストボックスの略中心部には、該ダストボックスを該ハウジングに装着するための係合部が設けられ、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口のいずれか一方の該集塵口は切断方向前側に形成され、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口の他方の該集塵口は該係合部の上方位置から切断方向後側に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の携帯用切断機。
【請求項8】
該ダストボックスの略中心部には、該ダストボックスを該ハウジングに装着するための係合部が設けられ、該ダストボックス内の空間は該係合部によって第1ダスト収容空間と第2ダスト収容空間に区画され、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口のいずれか一方の該集塵口は該第1ダスト収容空間に形成され、該第1通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口と該第2通路の該他端が開口する位置に対向している該集塵口の他方の該集塵口は該第2ダスト収容空間に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の携帯用切断機。
【請求項9】
該回転刃により切断される被切断材の切断箇所の周囲を照らす光源を有し、該光源は、該第1通路の該他端側に保持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の携帯用切断機。
【請求項10】
該第1通路内には該光源の配線が配置されていることを特徴とする請求項9に記載の携帯用切断機。
【請求項11】
該第1通路は該ハウジングに設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の携帯用切断機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−131367(P2011−131367A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295732(P2009−295732)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000005094)日立工機株式会社 (1,861)
【Fターム(参考)】