説明

携帯用情報処理装置、携帯用情報処理プログラム及び携帯用情報処理方法

【課題】予定時刻までに目的地へ到着するための歩行リズムを発生するようにした携帯用情報処理装置を提供する。
【解決手段】携帯可能な情報処理装置であって、入力手段は目的地と該目的地に到達する予定時刻を入力し、位置測定手段は現在の位置を測定し、距離算出手段は前記入力された目的地と前記位置測定手段によって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出し、時間算出手段は前記入力された到達予定時刻と現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの時間を算出し、速度算出手段は前記算出された距離と前記算出された時間を用いて、前記目的地までの速度を算出し、歩行周期算出手段は前記算出された速度と利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出し、リズム発生手段は前記算出された歩行周期を用いて、歩行のリズムを発生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用情報処理装置、携帯用情報処理プログラム及び携帯用情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話を対象にしたGPS(Global Positioning System、汎地球測位システム)付きの歩行ナビゲーションシステムが開発されている。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、歩行者ナビゲーションシステムとして、歩行者の経路を振動によってナビゲーションする歩行者ナビゲーション装置と、歩行者ナビゲーション装置にナビゲーション情報を提供するサーバと、歩行者ナビゲーション及びサーバを通信可能に接続するネットワークと、歩行者ナビゲーション装置に位置情報を提供するGPSとを備えており、さらに、その歩行者ナビゲーション装置は、現在位置情報に基づいてガイド音を出力するスピーカーを備え、振動を発生した後、音声ガイドを開始するように構成することが開示されている。つまり、GPSで算出した現在位置情報に基づき振動によるガイド音を出力することで、ユーザは地図を画面で確認しながら歩く必要がなくなるものである。
【0003】
また、例えば、特許文献2には、歩行者の歩行の距離及び方向を検出する簡便なセンサ手段を用いて、地図上における歩行者の現在位置の表示を精度よく行わせるようにすることを目的とし、歩行者の歩行の距離と方向とを検出して自立慣性航法によって地図上の位置を求めながら、画面に写し出された所定地域の地図上に自己の現在位置を表示する携帯用ナビゲーション装置において、特に、歩行者の歩行数を検出する歩数センサを用いたうえで、歩幅を設定する手段と、その設定された歩幅と検出された歩数から歩行距離を算出する手段とを有することが開示されている。つまり、携帯用ナビゲーション装置において、歩行者の歩行距離を算出するために、歩行者の歩行数を検出する歩数センサを利用して歩行者の歩幅を設定し、検出された歩行数と設定された歩幅から歩行距離を算出するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第WO2004/092679号パンフレット
【特許文献2】特開平9−89584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、特許文献2に記載の技術では、利用者に歩行リズムを指示する機能はない。
本発明は、予定時刻までに目的地へ到着するための歩行リズムを発生するようにした携帯用情報処理装置、携帯用情報処理プログラム及び携帯用情報処理方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 携帯可能な情報処理装置であって、目的地と該目的地に到達する予定時刻を入力する入力手段と、現在の位置を測定する位置測定手段と、前記入力手段によって入力された目的地と前記位置測定手段によって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出する距離算出手段と、前記入力手段によって入力された到達予定時刻と現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの時間を算出する時間算出手段と、前記距離算出手段によって算出された距離と前記時間算出手段によって算出された時間を用いて、前記目的地までの歩行速度を算出する速度算出手段と、前記速度算出手段によって算出された歩行速度と利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出する歩行周期算出手段と、前記歩行周期算出手段によって算出された歩行周期を用いて、歩行のリズムを発生するリズム発生手段を具備することを特徴とする携帯用情報処理装置。
【0007】
[2] 前記入力手段は、前記利用者の身長を入力し、前記入力手段によって入力された身長を用いて、前記利用者の歩幅を算出する歩幅算出手段をさらに具備し、前記歩行周期算出手段が用いる歩幅は、前記歩幅算出手段によって算出された歩幅であることを特徴とする[1]に記載の携帯用情報処理装置。
【0008】
[3] 前記リズム発生手段によってリズムが発生された後において、前記位置測定手段、前記距離算出手段、前記時間算出手段、前記速度算出手段、前記歩行周期算出手段による処理を行って、該リズム発生手段は、その時点における歩行のリズムを発生することを特徴とする[1]又は[2]に記載の携帯用情報処理装置。
【0009】
[4] 前記目的地に到達する予定時刻を修正する修正手段をさらに具備し、前記修正手段によって修正された到着予定時刻に基づいて、前記位置測定手段、前記距離算出手段、前記時間算出手段、前記速度算出手段、前記歩行周期算出手段による処理を行って、前記リズム発生手段は、修正された到着予定時刻に目的地へ到着するための歩行のリズムを発生することを特徴とする[1]から[3]のいずれか一項に記載の携帯用情報処理装置。
【0010】
[5] 前記歩行周期算出手段によって歩行周期が算出された後において、該歩行周期と予め定められた値とを比較して、歩行困難となり得る歩行周期になる場合は、前記目的地に到達する予定時刻を修正するように促す修正催促手段を具備することを特徴とする[1]から[4]のいずれか一項に記載の携帯用情報処理装置。
【0011】
[6] 携帯可能な情報処理装置に組み込まれているコンピュータを、目的地と該目的地に到達する予定時刻を入力する入力手段と、現在の位置を測定する位置測定手段と、前記入力手段によって入力された目的地と前記位置測定手段によって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出する距離算出手段と、前記入力手段によって入力された到達予定時刻と現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの時間を算出する時間算出手段と、前記距離算出手段によって算出された距離と前記時間算出手段によって算出された時間を用いて、前記目的地までの歩行速度を算出する速度算出手段と、前記速度算出手段によって算出された歩行速度と利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出する歩行周期算出手段と、前記歩行周期算出手段によって算出された歩行周期を用いて、歩行のリズムを発生するリズム発生手段として機能させることを特徴とする携帯用情報処理プログラム。
【0012】
[7] 携帯可能な情報処理装置が行う情報処理方法であって、目的地と該目的地に到達する予定時刻を入力する入力ステップと、現在の位置を測定する位置測定ステップと、前記入力ステップによって入力された目的地と前記位置測定ステップによって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出する距離算出ステップと、前記入力ステップによって入力された到達予定時刻と現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの時間を算出する時間算出ステップと、前記距離算出ステップによって算出された距離と前記時間算出ステップによって算出された時間を用いて、前記目的地までの歩行速度を算出する速度算出ステップと、前記速度算出ステップによって算出された歩行速度と利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出する歩行周期算出ステップと、前記歩行周期算出ステップによって算出された歩行周期を用いて、歩行のリズムを発生するリズム発生ステップを行うことを特徴とする携帯用情報処理方法。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の携帯用情報処理装置によれば、予定時刻までに目的地へ到着するための歩行リズムを発生することができる。
【0014】
請求項2の携帯用情報処理装置によれば、利用者にとっては既知である身長によって歩幅を算出するので、歩幅を計測することなく、歩行リズムを発生することができる。
【0015】
請求項3の携帯用情報処理装置によれば、歩行が始まった後に、歩行の状況に応じた歩行リズムを発生することができる。
【0016】
請求項4の携帯用情報処理装置によれば、到着予定時刻を修正した後であっても、修正後の予定時刻までに目的地へ到着するための歩行リズムを発生することができる。
【0017】
請求項5の携帯用情報処理装置によれば、歩行困難となり得る歩行周期になる場合は、到着予定時刻を修正するように促すことができる。
【0018】
請求項6の携帯用情報処理プログラムによれば、予定時刻までに目的地へ到着するための歩行リズムを発生することができる。
【0019】
請求項7の携帯用情報処理方法によれば、予定時刻までに目的地へ到着するための歩行リズムを発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】歩幅を算出する処理例を示すフローチャートである。
【図3】身長入力画面の表示例を示す説明図である。
【図4】歩幅テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図5】リズムを発生する処理例を示すフローチャートである。
【図6】目的地・予定時刻入力画面の表示例を示す説明図である。
【図7】歩行周期テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図8】地図画面の表示例を示す説明図である。
【図9】到達予定時刻を修正する処理例を示すフローチャートである。
【図10】地図画面の表示例を示す説明図である。
【図11】到達予定時刻の修正を催促する処理例を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図13】実験結果(1)の例を示す説明図である。
【図14】実験結果(2)の例を示す説明図である。
【図15】実験結果(3)の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
【0022】
本実施の形態である携帯用情報処理装置は、携帯可能な情報処理装置であって、予定時刻までに目的地へ到着するための歩行リズムを発生するものであって、図1に示すように、入力モジュール110、歩幅算出モジュール120、残距離算出モジュール130、残時間算出モジュール140、目標速度算出モジュール150、歩行周期算出モジュール160、リズム発生モジュール170、制御モジュール180を有している。なお、ここで歩行とは、利用者が歩くことのみならず、走る場合を含めている。
制御モジュール180は、携帯用情報処理装置内の各モジュールの制御、モジュール間の情報の受け渡し等を制御する。
【0023】
入力モジュール110は、歩幅算出モジュール120、残距離算出モジュール130、残時間算出モジュール140と接続されている。利用者のタッチパネルに対する操作に基づいて、利用者の身長102、目的地101、その目的地に到達する予定時刻である到達予定時刻103を入力する。そして、目的地101を残距離算出モジュール130へ渡し、身長102を歩幅算出モジュール120へ渡し、到達予定時刻103を残時間算出モジュール140へ渡す。
【0024】
歩幅算出モジュール120は、入力モジュール110、歩行周期算出モジュール160と接続されている。入力モジュール110によって入力された利用者の身長102を用いて、利用者の歩幅を算出する。そして、算出した利用者の歩幅を歩行周期算出モジュール160へ渡す。
ここで、身長102から歩幅を算出する計算式として次の(1)式を用いる。
F = 0.26×H + 0.31 ・・・・・ (1)式
F:歩幅、H:身長、単位はm(メートル)
なお、この(1)式は、「長謙良,吉永安俊,趙廷寧:身長と歩幅の相関に関する一考察:琉球大学農学部学術報告45,pp149−155(1998)」による。利用者の性別、年齢等によって(1)式の係数を異ならせてもよい。
【0025】
残距離算出モジュール130は、入力モジュール110、目標速度算出モジュール150と接続されており、GPS135を有している。
GPS135は、本携帯用情報処理装置の現在の位置を測定する。例えば、GPSを用いて経度、緯度を測定する。
残距離算出モジュール130は、入力モジュール110によって入力された目的地とGPS135によって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出する。そして、算出した距離を目標速度算出モジュール150へ渡す。例えば、GIS(Geographic Information System、地理情報システム)を用いて、地図上における距離を算出する。
【0026】
残時間算出モジュール140は、入力モジュール110、目標速度算出モジュール150と接続されており、時計モジュール145を有している。
時計モジュール145は、現在の時刻を計測する。
残時間算出モジュール140は、入力モジュール110によって入力された到達予定時刻と時計モジュール145によって計測された現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの残り時間を算出する。具体的には、到達予定時刻から現在時刻を引き算する。つまり、歩行に費やすことができる時間を算出する。そして、算出した残り時間を目標速度算出モジュール150へ渡す。
【0027】
目標速度算出モジュール150は、残距離算出モジュール130、残時間算出モジュール140、歩行周期算出モジュール160と接続されている。残距離算出モジュール130によって算出された距離と残時間算出モジュール140によって算出された残り時間を用いて、目的地までの歩行速度を算出する。そして、算出した歩行速度を歩行周期算出モジュール160へ渡す。
ここで、歩行速度を算出する計算式として次の(2)式を用いる。
V = L ÷ T ・・・・・ (2)式
V:目標とすべき歩行速度(m/s)、L:距離(m)、T:残り時間(s)
【0028】
歩行周期算出モジュール160は、歩幅算出モジュール120、目標速度算出モジュール150、リズム発生モジュール170と接続されている。目標速度算出モジュール150によって算出された歩行速度と歩幅算出モジュール120によって算出された利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出する。そして、算出した歩行周期をリズム発生モジュール170へ渡す。
ここで、歩行周期を算出する計算式として次の(3)式を用いる。
C = F ÷ V ・・・・・ (3)式
C:歩行周期(s)
【0029】
リズム発生モジュール170は、歩行周期算出モジュール160と接続されている。歩行周期算出モジュール160によって算出された歩行周期を用いて、利用者の歩行のリズムを発生する。リズムを発生するものとして、そのリズムを利用者が感知できるようなものであればよく、具体例として、スピーカー(イヤホン等含む)から周期的に発生する音声(より具体的にはメトロノーム音、かけ声、音楽等)、バイブレータによる周期的な振動、ランプから周期的に発生する光、ディスプレイ上に周期的に表示する画像・動画等がある。
【0030】
図2は、歩幅を算出する処理例を示すフローチャートである。
ステップS202では、入力モジュール110が利用者の身長を入力する。入力モジュール110は、携帯用情報処理装置のディスプレイに身長入力画面300を表示する。図3は、身長入力画面300の表示例を示す説明図である。利用者は、自分の身長を、キー、タッチパネルを用いて、身長入力画面300内の身長入力欄310に入力する。
ステップS204では、歩幅算出モジュール120が前述の(1)式を用いて歩幅を算出する。そして、身長入力画面300に算出した歩幅を表示する。
ステップS206では、歩幅算出モジュール120が内部メモリ内の歩幅テーブル400に歩幅を記憶する。図4は、歩幅テーブル400のデータ構造例を示す説明図である。歩幅テーブル400は、入力日時欄410、身長欄420、歩幅欄430を有している。入力日時欄410は、入力が行われた日時を記憶する。時計モジュール145によって計測された現在の時刻である。身長欄420は、入力された身長102を記憶する。歩幅欄430は、算出された歩幅を記憶する。
なお、この処理は、リズム発生のために1回行われていればよい。2回目以降は、歩幅テーブル400を参照すればよい。
【0031】
図5は、リズムを発生する処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、入力モジュール110が目的地を入力する。入力モジュール110は、携帯用情報処理装置のディスプレイに目的地・予定時刻入力画面600を表示する。図6は、目的地・予定時刻入力画面600の表示例を示す説明図である。利用者は、目的地・予定時刻入力画面600内の地図内の目的地をタッチする。入力モジュール110は、このタッチ位置を検知して目的地を入力する。なお、地図はGISを用いて表示する。通常画像ボタン624、衛星画像ボタン626、ハイブリッド画像628が利用者の操作によって選択された場合、そのボタンに応じた地図を表示する。
入力モジュール110が内部メモリ内の歩行周期テーブル700に目的地を記憶する。図7は、歩行周期テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。歩行周期テーブル700は、目的地位置欄710、現在地位置欄720、距離欄730、到達予定時刻欄740、現在時刻欄750、残時間欄760、目標速度欄770、歩行周期欄780を有している。入力された目的地を目的地位置欄710に記憶させる。
【0032】
ステップS504では、入力モジュール110が到達予定時刻を入力する。利用者は、到達予定時刻103を、キー、タッチパネルを用いて、目的地・予定時刻入力画面600内の指示・予定時刻入力欄610に入力する。入力された到達予定時刻を歩行周期テーブル700内の到達予定時刻欄740に記憶させる。
ステップS506では、GPS135により現在地点を検出する。この現在地点を歩行周期テーブル700の現在地位置欄720に記憶させる。
ステップS508では、残距離算出モジュール130が地図を用いて距離を算出する。GISによって、ステップS502で入力された目的地とステップS506で検出された現在地点から地図上における距離(現在地点から目的地までの道を辿った場合の距離)を算出する。この距離を歩行周期テーブル700の距離欄730に記憶させる。
この時点で、図8の例に示すように、地図画面800内の地図上に目的地点810(×印)、現在地点820(●印)を表示し、距離表示欄830を表示する。この後に、スタートボタン622が利用者の操作によって選択されたとする。
【0033】
ステップS510では、残時間算出モジュール140が残時間を算出する。つまり、時計モジュール145によって計測された現在時刻とステップS504で入力された到達予定時刻を用いて、今から目的地に着くまでの残り時間を算出する。この現在時刻を歩行周期テーブル700の現在時刻欄750に、残り時間を残時間欄760にそれぞれ記憶させる。
ステップS512では、目標速度算出モジュール150が前述の(2)式を用いて目標とする歩行速度を算出する。この目標歩行速度を歩行周期テーブル700の目標速度欄770に記憶させる。
ステップS514では、歩行周期算出モジュール160が前述の(3)式を用いて歩行周期を算出する。この歩行周期を歩行周期テーブル700の歩行周期欄780に記憶させる。
ステップS516では、リズム発生モジュール170が歩行周期を用いてリズムを発生する。この後、利用者は、本携帯用情報処理装置が発生するリズムに合わせて歩くようにする。これによって、到達予定時刻までに目的地に着くようになる。
また、一定周期でステップS506以降の処理を繰り返すことによって、その時点でのリズムを発生させることができる。つまり、初回のステップS506からステップS516までの処理によってリズムが発生された後において、GPS135、残距離算出モジュール130、残時間算出モジュール140、目標速度算出モジュール150、歩行周期算出モジュール160による処理を行って、リズム発生モジュール170は、その時点における歩行のリズムを発生する。これによって、発生するリズムよりも遅いテンポで歩行した場合はより早いリズムを刻み、早いテンポで歩行した場合はより遅いリズムを刻むようになる。
【0034】
<第2の実施の形態>
前述の第1の実施の形態の携帯用情報処理装置が発生するリズムに合わせて歩いていても、途中でアクシデント(例えば、信号機、踏切で待つ、友人で立ち話をする等)が発生した場合は、到達予定時刻を変更しなければならない。第2の実施の形態は、このような場合に対処するものである。
第2の実施の形態のモジュール構成は、第1の実施の形態のモジュール構成と同等のものである。ただし、入力モジュール110は、第1の実施の形態における機能の他に、修正ボタンを地図画面800上に表示し、利用者の操作によってその修正ボタンが選択されたか否かを検知し、目的地に到達する予定時刻を修正する。
【0035】
図9は、到達予定時刻を修正する処理例を示すフローチャートである。
ステップS902では、入力モジュール110が、修正ボタンが押されたか否かを判断する。押された場合はステップS904へ進み、それ以外の場合はステップS999へ進む。
ステップS904では、入力モジュール110が、利用者の操作に応じて、到達予定時刻を修正する。図10は、修正ボタンが押された後の地図画面1000の表示例を示す説明図である。なお、歩行途中であるので、現在地点は出発地点1025から現在地点1020へ移動しており、距離表示欄1030内の残距離もその時点におけるものである。利用者は、修正した到達予定時刻103を、キー、タッチパネルを用いて、地図画面1000内の到達予定時刻修正欄1040に入力する。修正された到達予定時刻を歩行周期テーブル700内の到達予定時刻欄740に記憶させる。
ステップS906では、図5の例に示したステップS506の処理へ進む。つまり、修正された後の到着予定時刻に基づいて、GPS135、残距離算出モジュール130、残時間算出モジュール140、目標速度算出モジュール150、歩行周期算出モジュール160による処理を行って、リズム発生モジュール170は、修正された到着予定時刻に目的地へ到着するための歩行のリズムを発生する。
【0036】
<第3の実施の形態>
前述の第1又は第2の実施の形態の携帯用情報処理装置が発生するリズムは、到達予定時刻までの残り時間と目的地までの距離によって発生するものであるので、歩行困難となり得るリズムとなる場合がある。また、前述のアクシデントが発生して歩行途中で到達予定時刻を変更しない場合にも、歩行困難となり得るリズムとなる場合がある。第3の実施の形態は、このような場合に対処するものである。
第3の実施の形態のモジュール構成は、第1又は第2の実施の形態のモジュール構成と同等のものである。ただし、歩行周期算出モジュール160は、第1又は第2の実施の形態における機能の他に、算出された歩行周期と予め定められた値とを比較して、歩行困難となり得る歩行周期になる場合は、目的地に到達する予定時刻を修正するように促すことを行う。
【0037】
図11は、到達予定時刻の修正を催促する処理例を示すフローチャートである。
ステップS1102では、歩行周期算出モジュール160が歩行周期≧限界値か否かを判断する。歩行周期≧限界値の場合はステップS1104へ進み、それ以外の場合はステップS1199へ進む。なお、限界値とは、その値以上では歩行困難となり得る歩行周期をいい、予め定められた値である。一般的な人の歩行速度を設定しておいてもよいし、その利用者が入力した歩行速度としてもよいし、その利用者の過去の実際の歩行速度のうち最高のものを設定しておいてもよい。
ステップS1104では、歩行周期算出モジュール160が到達予定時刻の修正を催促する。つまり、より遅い到達予定時刻となるように修正することを促すメッセージをディスプレイに表示する。
ステップS1106では、図9の例に示したステップS902の処理へ進む。
【0038】
この例では、限界値はいわば最速の歩行周期であるが、歩行する場合の最も遅い歩行周期の限界値と比較してもよい。つまり、あまりに遅いリズムの場合は早めの到達予定時刻に修正することを促すものである。その場合、ステップS1102では、歩行周期算出モジュール160が歩行周期≦限界値か否かを判断することとなり、歩行周期≦限界値の場合はステップS1104へ進み、それ以外の場合はステップS1199へ進む。また、ステップS1104では、より早い到達予定時刻となるように修正することを促すメッセージをディスプレイに表示する。
【0039】
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図12に例示するように、組み込み型のコンピュータであり、具体的には携帯情報処理装置、携帯電話等に組み込まれ得るコンピュータである。CPU1202、RAM1204、ROM1206、GPS1208、時計1210、出力装置1212、入力装置1214、通信回線インタフェース1216は、バス1290を介してそれぞれ接続されている。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU1202を用い、記憶装置としてRAM1204、ROM1206を用いている。歩幅算出モジュール120、残距離算出モジュール130、残時間算出モジュール140、目標速度算出モジュール150、歩行周期算出モジュール160等のプログラムを実行するCPU1202と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1204と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1206と、位置を計測するGPS1208、現在の時刻を計測する時計1210、液晶ディスプレイ、スピーカー、振動装置等の出力装置1212と、キー、タッチパネル等のデータを入力する入力装置1214と、ネットワークインタフェースカード等の無線通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1216、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1290により構成されている。
【0040】
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図12に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図12に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図12に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。
【0041】
図13から図15は、本実施の形態を用いた場合の実験結果例を示す説明図である。これらのグラフは、横軸に歩行における経過時間、縦軸に目的地までの距離を表したものである。
図13に示した実験結果は、目的地までの距離が500m、到達予定時刻までに450秒であり、したがって歩行速度として時速4km/hが要求されていた場合である。被験者の歩幅に合わせて時速4km/hとなるようなリズム音が発生され、それを聞きながら歩いた結果である。歩行時間は448.29秒であり、目的通りの到達予定時刻に着くことができた。
図14に示した実験結果は、目的地までの距離は500mと同じであるが、到達予定時刻までに360秒であり、したがって歩行速度として時速5km/hが要求されていた場合である。被験者の歩幅に合わせて時速5km/hとなるようなリズム音が発生され、それを聞きながら歩いた結果である。歩行時間は341.61秒であり、目的通りの到達予定時刻に着くことができた。
図15に示した実験結果は、目的地までの距離は500mと同じであるが、到達予定時刻までに300秒であり、したがって歩行速度として時速6km/hが要求されていた場合である。被験者の歩幅に合わせて時速6km/hとなるようなリズム音が発生され、それを聞きながら歩いた結果である。歩行時間は296.91秒であり、目的通りの到達予定時刻に着くことができた。
【0042】
前述の実施の形態においては、入力モジュール110が身長102を入力し、歩幅算出モジュール120が歩幅を算出することを示したが、歩幅算出モジュール120がない構成でもよい。つまり、入力モジュール110が歩幅を入力し、歩行周期算出モジュール160がその歩幅を用いて歩行周期を算出するようにしてもよい。また、前述の実施の形態に歩数計をさらに具備させ、過去に歩行した2箇所で地図上における距離を算出し、その2箇所間に検出された歩数でその距離を割算することによって歩幅を算出し、それを利用者の歩幅として歩幅テーブル400の歩幅欄430に記憶させるようにしてもよい。
実施の形態である携帯用情報処理装置として、具体的には携帯電話、携帯用ナビゲーションシステム、電子手帳等であってもよい。
また、目的地101として駅、バス停が選択された場合は、その駅における電車、バスの時刻表に基づいて、到達予定時刻103を選択して入力するようにしてもよい。携帯用情報処理装置は時刻表を記憶しておいてもよいし、通信機能を有している場合は、その駅、バス停における時刻表を他のサーバから取り出すようにしてもよい。
また、数式を用いて説明したが、数式には、その数式と同等のものが含まれる。同等のものとは、その数式そのものの他に、最終的な結果に影響を及ぼさない程度の数式の変形、前述の複数の数式を組み合わせたもの、又は数式をアルゴリズミックな解法で解くこと等が含まれる。
また、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
【0043】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0044】
101…目的地
102…身長
103…到達予定時刻
110…入力モジュール
120…歩幅算出モジュール
130…残距離算出モジュール
135…GPS
140…残時間算出モジュール
145…時計モジュール
150…目標速度算出モジュール
160…歩行周期算出モジュール
170…リズム発生モジュール
180…制御モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯可能な情報処理装置であって、
目的地と該目的地に到達する予定時刻を入力する入力手段と、
現在の位置を測定する位置測定手段と、
前記入力手段によって入力された目的地と前記位置測定手段によって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出する距離算出手段と、
前記入力手段によって入力された到達予定時刻と現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの時間を算出する時間算出手段と、
前記距離算出手段によって算出された距離と前記時間算出手段によって算出された時間を用いて、前記目的地までの歩行速度を算出する速度算出手段と、
前記速度算出手段によって算出された歩行速度と利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出する歩行周期算出手段と、
前記歩行周期算出手段によって算出された歩行周期を用いて、歩行のリズムを発生するリズム発生手段
を具備することを特徴とする携帯用情報処理装置。
【請求項2】
前記入力手段は、前記利用者の身長を入力し、
前記入力手段によって入力された身長を用いて、前記利用者の歩幅を算出する歩幅算出手段
をさらに具備し、
前記歩行周期算出手段が用いる歩幅は、前記歩幅算出手段によって算出された歩幅である
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯用情報処理装置。
【請求項3】
前記リズム発生手段によってリズムが発生された後において、前記位置測定手段、前記距離算出手段、前記時間算出手段、前記速度算出手段、前記歩行周期算出手段による処理を行って、該リズム発生手段は、その時点における歩行のリズムを発生する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯用情報処理装置。
【請求項4】
前記目的地に到達する予定時刻を修正する修正手段
をさらに具備し、
前記修正手段によって修正された到着予定時刻に基づいて、前記位置測定手段、前記距離算出手段、前記時間算出手段、前記速度算出手段、前記歩行周期算出手段による処理を行って、前記リズム発生手段は、修正された到着予定時刻に目的地へ到着するための歩行のリズムを発生する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯用情報処理装置。
【請求項5】
前記歩行周期算出手段によって歩行周期が算出された後において、該歩行周期と予め定められた値とを比較して、歩行困難となり得る歩行周期になる場合は、前記目的地に到達する予定時刻を修正するように促す修正催促手段
を具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯用情報処理装置。
【請求項6】
携帯可能な情報処理装置に組み込まれているコンピュータを、
目的地と該目的地に到達する予定時刻を入力する入力手段と、
現在の位置を測定する位置測定手段と、
前記入力手段によって入力された目的地と前記位置測定手段によって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出する距離算出手段と、
前記入力手段によって入力された到達予定時刻と現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの時間を算出する時間算出手段と、
前記距離算出手段によって算出された距離と前記時間算出手段によって算出された時間を用いて、前記目的地までの歩行速度を算出する速度算出手段と、
前記速度算出手段によって算出された歩行速度と利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出する歩行周期算出手段と、
前記歩行周期算出手段によって算出された歩行周期を用いて、歩行のリズムを発生するリズム発生手段
として機能させることを特徴とする携帯用情報処理プログラム。
【請求項7】
携帯可能な情報処理装置が行う情報処理方法であって、
目的地と該目的地に到達する予定時刻を入力する入力ステップと、
現在の位置を測定する位置測定ステップと、
前記入力ステップによって入力された目的地と前記位置測定ステップによって測定された位置を用いて、現在位置から目的地までの距離を算出する距離算出ステップと、
前記入力ステップによって入力された到達予定時刻と現在時刻を用いて、現在時刻から到達予定時刻までの時間を算出する時間算出ステップと、
前記距離算出ステップによって算出された距離と前記時間算出ステップによって算出された時間を用いて、前記目的地までの歩行速度を算出する速度算出ステップと、
前記速度算出ステップによって算出された歩行速度と利用者の歩幅を用いて、歩行周期を算出する歩行周期算出ステップと、
前記歩行周期算出ステップによって算出された歩行周期を用いて、歩行のリズムを発生するリズム発生ステップ
を行うことを特徴とする携帯用情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−123005(P2011−123005A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−282706(P2009−282706)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【出願人】(504132881)国立大学法人東京農工大学 (595)
【Fターム(参考)】