説明

携帯用組立式フラットベンチ

本発明の携帯用組立式フラットベンチは、複数の支持体(1)が前後及び左右方向に相互離間して配列され、前記支持体(1)が連結パネル(3)で連結される携帯用組立式フラットベンチ(A)において、前記支持体(1)は基板(11)の底部に支持脚(12)が一体に備えられ、前記支持脚(12)は基板(11)から外側へ漸次に広がる形態に結合され、前記支持体(1)の基板(11)の上部には支持パネル(2)が備えられ、隣接する二つの支持体(1)は連結パネル(3)によって連結され、前記連結パネル(3)によって連結された組立式フラットベンチの空間部にもまた他の連結パネル(3)が連結されて組み立てられることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯用組立式フラットベンチに関し、さらに詳しくは、複数の支持体が前後及び左右方向に等間隔で相互離間して配列されて連結パネルで連結されることによって、体積が小さくて携帯及び保管が簡便で、且つ組み立て及び分解が容易であり、フラットベンチの大きさを自由に調節することができる。
【背景技術】
【0002】
一般に、フラットベンチは室外や野外で人が休むことができるように構成された寝床の一種で、通常平たい形状の板材の底面の各角部に支持脚が付着された構成からなるが、その体積及び重量などが必要以上に大きかったり重くて、移動が困難である問題点があって、携帯用に使用することは考えられなかった。
【0003】
このような問題点に鑑みて、フラットベンチの構成要素である板材、支持脚、骨組みを分解して携帯の容易性を図るための分解及び組み立て型フラットベンチが一部市販されていたが、前記のような従来の携帯用フラットベンチは、その体積が大きくて携帯性が劣っており、しかも、組み立てが煩雑である問題点があった。
【0004】
このような問題点を解消するために先登録された韓国登録実用新案公報第441590号では、図1のように、複数の横骨組、縦骨組、板材、一つ以上の連結具及び支持脚で構成される携帯用フラットベンチにおいて、前記フラットベンチ骨格に載置される板材を4等分して四つの単位板材が構成されるようにしながら、フラットベンチ骨格の中央には中央骨組をフラットベンチ骨格の横骨組と平行するように具備した後、中央骨組の両端部を縦骨組中央に固定された上部開放型支持具に挿入し、前記フラットベンチ骨格の横骨組と中央骨組は両側に分離構成して連結骨組で連結し、前記横骨組、縦骨組、中央骨組の各上面には挿入溝を形成し、横骨組と縦骨組の挿入溝には単位板材底面辺縁に形成される外側横突条及び縦突条、中央骨組の挿入溝には単位板材底面の内側横突条が挿入されるようにし、前記横骨組と縦骨組を連結する連結具の両側連結台及び連結骨組の中央には収容溝を形成して、この収容溝に横骨組、縦骨組、中央骨組の挿入溝が畳まれる形態に結合されることができるようにしており、連結具の上面に単位板材の角部が載置されることができるとともに、直交方向の端部に挿入溝が形成される載置溝を形成し、前記連結具の底面中央には支持脚上部を収容する延長管を連結具と一体型に形成して、延長管の中心に頭部が連結具の中央内部に埋設されながら、支持脚上部中央のネジ孔が締結されるボルトを延長管の長さ方向に構成し、前記支持脚の下端には支持脚下部の調節ネジ孔に締結される調節ボルトの頭部が中央内部に埋設されることによって、内部中心に調節ボルトが垂直に固定される地面接触用支持管を結合した組立式フラットベンチを提案した。
【0005】
しかし、前記先登録された実用新案は、フラットベンチの大きさを多様に構成することができなく、組み立て及び分解が難しくて、しかも短時間に組み立て及び分解して使う携帯用としての使用に不便があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、上述した従来の携帯用組立式フラットベンチが有する諸問題点を解決するために創出されたもので、複数の支持体が前後及び左右方向に等間隔で相互離間して配列されて連結パネルで連結されることによって、解体の時、体積が小さくて携帯及び保管が簡便で、老若男女誰でも手軽く組み立て及び分解することができ、必要によってフラットベンチの大きさを自由に調節することができるようにする携帯用組立式フラットベンチを提供する。
【0007】
また、前記組立式フラットベンチに締結部材と固定帯をさらに具備させて構造的に安定した組立式フラットベンチを提供することができるようにし、支持体の底面には脚支持具または脚下敷がさらに結合されて浜辺の砂浜などにもフラットベンチの設置が可能になるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を果たすための本発明の携帯用組立式フラットベンチは、複数の支持体1が前後及び左右方向に相互離間して配列され、前記支持体1が連結パネル3で連結される携帯用組立式フラットベンチAにおいて、前記支持体1は基板11の底部に支持脚12が一体に備えられ、前記支持脚12は基板11から外側へ漸次に広がる形態に結合され、前記支持体1の基板11の上部には支持パネル2が備えられ、隣接する二つの支持体1は連結パネル3によって連結され、前記連結パネル3によって連結された組立式フラットベンチの空間部にもまた他の連結パネル3が連結されて組み立てられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の携帯用組立式フラットベンチによれば、解体の時、体積が小さくて携帯及び保管が簡便で、老若男女誰でも手軽く組み立て及び分解することができ、必要によってフラットベンチの大きさを自由に調節することができるようにする效果を提供する。
【0010】
また前記組立式フラットベンチに締結部材と固定帯をさらに具備させて構造的に安定するようにし、支持体の底面には脚支持具または脚下敷がさらに結合されて浜辺の砂浜などにもフラットベンチの設置が可能であり、必要によってテーブルと椅子として用い、フラットベンチの上部にテントまたは日陰テントを設置することができて多目的に活用することができるようにする效果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来の組立式フラットベンチを示した斜視図である。
【図2】本発明による携帯用組立式フラットベンチの斜視図である。
【図3】本発明による携帯用組立式フラットベンチの支持パネル及び連結パネルが分離した状態の斜視図である。
【図4】本発明による携帯用組立式フラットベンチの支持体に支持パネルが一体に形成された状態を示した斜視図である。
【図5】本発明による携帯用組立式フラットベンチに締結部材及び固定帯が設置された状態を示した斜視図である。
【図6】本発明の支持体の底面に脚支持具が設置された状態を示した斜視図である。
【図7】本発明の支持体の底面に脚支持具が設置された状態を示した斜視図である。
【図8】本発明の支持体の底面に脚下敷が設置された状態を示した斜視図である。
【図9】本発明の携帯用組立式フラットベンチの使用状態を示した斜視図である。
【図10】本発明の携帯用組立式フラットベンチの使用状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明による携帯用組立式フラットベンチAを添付図面を参照して詳しく説明する。
【0013】
まず、図2は本発明による携帯用組立式フラットベンチAの斜視図であり、本発明は複数の支持体1と、前記支持体1の上部に備えられる支持パネル2と、隣接する支持体1を連結する連結パネル3とで構成される。
【0014】
この時、前記支持体1は基板11の底部に支持脚12が備えられ、前記基板11の上部に支持パネル2が備えられる。前記支持パネル2は、図面では四角形のパネルに示されているが、必ずこの形態に限定されるものではない。前記支持パネル2は、図3のように、前記基板11と分離した状態で結合されてもよく、図4のように、前記支持体1の基板11に一体に形成されてもよいが、その結合状態に限定されるものではない。また、前記基板11の底部に備えられた支持脚12は、前記基板11と一体に形成されてもよく、それぞれ組み立て結合されて備えられてもよい。即ち、その形態には特に制限はない。
【0015】
また、前記支持体1の支持脚12は、前記基板11と直角に備えられるのではなく、基板11から外側へ漸次に広がる形態に結合される。これは組立式フラットベンチAの解体の時、支持体1を互いに積層して保管できるようにするためである。
【0016】
図3及び図4のように、本発明による携帯用組立式フラットベンチAは、複数の支持体1は前後及び左右方向に相互離間して配列されて連結パネル3で連結されることで完成される。好ましくは、等間隔に配列されて、前記支持体1の基板11の上部に備えられた支持パネル2と隣接する二つの支持体1を連結する連結パネル3は同じ形状を有する。
【0017】
また、前記二つの隣接する支持体1は連結パネル3で連結され、前記支持パネル2及び連結パネル3によって形成された組立式フラットベンチAの空間部にもまた他の連結パネル3が連結されることによって、下部に配列された複数の支持体1の上部は空間部なしに全て支持パネル2及び連結パネル3で連結設置される。
【0018】
この時、前記支持パネル2と連結パネル3の連結は、全て支持体1の基板11上で行われ、基板11の上部に支持パネル2が備えられ、前記支持パネル2と連結パネル3の側端が基板11の辺縁部分で互いに連結され、前記支持パネル2と連結パネル3との間の空間部に満たされるまた他の連結パネル3は角部がそれぞれ互いに異なる支持体1の基板11の角部で結合される。
【0019】
このために、前記支持体1の基板11の角部には四つの締結孔111が形成されて、前記四つの締結孔111に前記支持パネル2及び連結パネル3が締結されて組み立てられる。即ち、前記支持パネル2及び連結パネル3のそれぞれの角部の底部には締結突起24、34が形成されて、前記締結突起24、34が前記支持体1の基板11の角部に形成された締結孔111に挿入されて連結組み立てられる。この時、前記締結突起24、34は前記支持パネル2及び連結パネル3と一体に形成されてもよく、通常のねじのような締結具をパネルの上下を貫通させて設置されるようにしてもよいが、特に制限はない。
【0020】
従って、図面を通じて確認することができるように、前記基板11のそれぞれの角部に形成された四つの締結孔111には互いに異なる四つのパネル2、3がそれぞれ結合される。
【0021】
また、前記支持パネル2及び連結パネル3には、一側面と前記一側面と隣接する何れか一つの側面にはダブテール突起22、32がそれぞれ形成され、前記ダブテール突起22、32と対向する側の側面には前記ダブテール突起22、32と対応するダブテール溝23、33がそれぞれ形成されることができる。従って、前記ダブテール突起22、32とダブテール溝23、33が形成される場合には、前記支持パネル2または連結パネル3のダブテール突起22、32が隣接する支持パネル2または連結パネル3のダブテール溝23、33に挿入されて組み立てられることによって、横方向に外力が加えられても相互分離しない。
【0022】
同時に、前記支持パネル2及び連結パネル3には、上下に貫通した複数の長孔21、31が形成されることができる。これは支持パネル2及び連結パネル3に空気が通じるようにして、暑い夏使用者に快適な使用感を感じるようにするためである。
【0023】
一方、図5のように、組み立てられた携帯用組み立て型フラットベンチAの締結力をさらに向上させるために、前記支持体1の支持脚12には、前記支持脚12を相互連結する補助部材13が前記支持脚12の中間部に形成され、前記補助部材13の中央には貫通孔131が形成されて、前記貫通孔131にバー状の締結部材14が貫通されて、上、下または左、右に配列された複数の支持体1が相互結合される。また、前記締結部材14は前記保護部材13ではない前記支持体1の基板11の側面を通じて設置されることもできる。前記基板11の側面にも貫通孔を形成し、前記貫通孔を通じて締結部材14を貫通させて締結することができる。
【0024】
同時に、前記前後及び左右方向に等間隔で相互離間して配列された複数の支持体1全体を取り囲むように固定帯4がさらに設置されることができる。前記固定帯4が支持体1を安定的に取り囲むように前記支持体1の支持脚12の外側面に固定帯載置溝15が形成されることが好ましい。前記固定帯載置溝15はその形状や大きさの形成位置に特に制限はなく、固定帯4が安定的に載置されることができる程度であれば充分である。また、前記固定帯4はバックルなどによって両端が締結されるようにしてもよく、ベルクロテープ等を利用して両端が締結されてもよいが、特に制限はない。
【0025】
また、本発明の携帯用組立式フラットベンチAが硬い地面ではない砂浜、または雨が降った直後の湿度の高い所に設置される場合、前記支持体1の支持脚4が設置面に安定的に支持されることができずに、砂浜または地面で内側に抜けることを防止するために、図6〜図8のように、前記支持体1の支持脚12の底面に脚支持具5または脚下敷6を備えることができる。
【0026】
前記脚支持具5は平板状で、図6のように、一つの管体で四つの支持脚12を全て支持するように結合されてもよく、図7のように、二つの管体で支持脚12を二つずつ支持することもできる。図面に特に示さないが、四つの支持脚12をそれぞれ支持することもでき、その形態に特に制限はない。
【0027】
そして、前記脚支持具5には前記支持脚12の端部と対応する形態の切開部51が形成されることができ、前記切開部51に支持脚12の端部を挿入して設置することによって、安定的に結合されることができる。この時、前記支持脚12には係止突起を設置して支持脚12が前記切開部51にこれ以上挿入されないようにする。
【0028】
また、脚下敷6は、図8のように、底部に空間部62を有するように上部に突出された形態に形成され、突出された上面には前記脚支持具5と同様に前記支持脚12の端部と対応する形態の切開部61が形成されることができる。そして、前記図8では、それぞれの支持脚12に一つずつの脚下敷6が設置されるようにしたが、支持脚12が全て一つの脚下敷6で支持されるように四つの切開部61を備えて形成することもできる。このような脚下敷6は砂浜などに設置する時さらに效果的であり、底部の空間部62に砂が充填されることによってさらに堅固に支持体1を支えることができる。
【0029】
一方、本発明の支持体1と支持パネル2及び連結パネル3はその材質に特に制限がない。例えば、プラスチックで形成される場合、パネル2の底部に強度を補強するための補強材を一体に形成することができることは当然である。
【0030】
前記のように構成された本発明の携帯用組立式フラットベンチAは、単純に人々が座って休むことができる空間を提供することは勿論、図9のように、携帯用組立式フラットベンチAの上部にテントTを設置したり、別途の日陰テントを設置することもできるもので、その活用に制限はない。
【0031】
また、図8のように、一部の支持体1と支持パネル2及び連結パネル3のみを連結設置してテーブルとして用い、余分の支持体1と支持パネル2を椅子として用いる場合、野外用テーブルが設けられ、さらに、余分の連結パネル3のみを相互連結して野外用マットなどとして活用することもできる。
【0032】
また、特に図示しないが、本発明の組立式フラットベンチAの外周縁部に別途の保護欄干を設置することもできるが、本発明を制限するものではない。
【符号の説明】
【0033】
1 支持体
2 支持パネル
3 連結パネル
4 固定帯
5 脚支持具
6 脚下敷
11 基板
12 支持脚
13 補助部材
14 締結部材
15 固定帯載置溝
21、31 長孔
22、32 ダブテール突起
23、33 ダブテール溝
24、34 締結突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の支持体(1)が前後及び左右方向に相互離間して配列され、前記支持体(1)が連結パネル(3)で連結される携帯用組立式フラットベンチ(A)において、
前記支持体(1)は基板(11)の底部に支持脚(12)が一体に備えられ、前記支持脚(12)は基板(11)から外側へ漸次に広がる形態に結合され、
前記支持体(1)の基板(11)の上部には支持パネル(2)が備えられ、隣接する二つの支持体(1)は連結パネル(3)によって連結され、前記連結パネル(3)によって連結された組立式フラットベンチの空間部にもまた他の連結パネル(3)が連結されて組み立てられることを特徴とする携帯用組立式フラットベンチ。
【請求項2】
前記支持体(1)と支持パネル(2)は一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯用組立式フラットベンチ。
【請求項3】
前記支持体(1)の基板(11)の角部には四つの締結孔(111)が形成され、前記四つの締結孔(111)に前記支持パネル(2)及び連結パネル(3)が締結されて組み立てられることを特徴とする請求項1に記載の携帯用組立式フラットベンチ。
【請求項4】
前記支持パネル(2)及び連結パネル(3)の角部の底部には締結突起(24、34)が一体に形成され、前記締結突起(24、34)が前記支持体(1)の基板(11)の角部に形成された締結孔(111)に挿入されて連結組み立てられることを特徴とする請求項3に記載の携帯用組立式フラットベンチ。
【請求項5】
前記支持体(1)の支持脚(12)には前記支持脚(12)を相互連結する補助部材(13)が前記支持脚(12)の中間部に形成され、前記補助部材(13)の中央には貫通孔(131)が形成され、前記貫通孔(131)に締結部材(14)が貫通されて前記支持体(1)が相互結合されることを特徴とする請求項1乃至4の中の何れか一項に記載の携帯用組立式フラットベンチ。
【請求項6】
前記支持体(1)の支持脚(12)の底面には平板状の脚支持具(5)が結合されており、前記脚支持具(5)には前記支持脚(12)の端部と対応する形態の切開部(51)が形成されることを特徴とする請求項1乃至4の中の何れか一項に記載の携帯用組立式フラットベンチ。
【請求項7】
前記支持体(1)の支持脚(12)の底面には脚下敷(6)が結合されており、前記脚下敷(6)は底部に空間部(62)を有するように上部に突出された形態に形成され、突出された上面には前記支持脚(12)の端部と対応する形態の切開部(61)が形成されることを特徴とする請求項1乃至4の中の何れか一項に記載の携帯用組立式フラットベンチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−522617(P2012−522617A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−504565(P2012−504565)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001554
【国際公開番号】WO2010/117144
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(511241228)