説明

携帯用電子機器の保護回路

【課題】
より安全性の高い携帯用電子機器の保護回路を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る携帯用電子機器の保護回路は、携帯電話装置1の動作モードを行うための機能を行う機能ブロック121〜123を過電流から保護する保護回路10であって、溶断電流値が互いに異なる複数のヒューズF1〜F3と、当該複数のヒューズF1〜F3に接続されるとともに、機能ブロック121〜123に接続されたアナログスイッチASW1〜ASW3と、当該アナログスイッチASW1〜ASW3に接続され、アナログスイッチASW1〜ASW3の切替え制御を行う制御部13とを備えたものである。そして、当該制御部13は、動作モードに応じて、機能ブロック121〜123に接続するヒューズF1〜F3を複数のヒューズから選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用電子機器の保護回路に関し、特に、携帯用電子機器を過電流から保護する保護回路に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、小型の電池パックを使用した携帯用電子機器が普及し、その代表として携帯電話装置が広く使用されている。この携帯電話装置では、ヒューズによって過電流(異常電流)から各機能部品や電子回路を保護する技術が利用されてきた。このヒューズは、電源からの過電流によって溶断することにより、電源からの供給を断って機能部品や電子回路を保護する。図3のブロック図に、従来の保護回路の一例が示されている。図3に示すように、保護回路900では、ヒューズF911の一方の端子は、電源部901に直列に接続され、他方の端子は機能ブロック902〜904に直列に接続されている。
【0003】
この保護回路900におけるヒューズF911の溶断電流値は、例えば、通常使用時の最大電流で溶断が起こらない値に選択される。図3に示されたような接続の場合、通常使用における最小電流値において機能ブロックの一部に異常が発生し電源部901の出力と接地間が数Ω程度の低いインピーダンスで短絡したとする。この場合、実装したヒューズF911が溶断される最大電流を超えない限り、該当機能ブロックに過電流が流れ続ける。そのため、発煙や発火に至り、携帯電話装置の事故が発生することがある。
【0004】
図4のブロック図に、従来の保護回路の他の構成例が示されている。図4に示すように、保護回路920においては、機能ブロック922〜924ごとに専用のヒューズF931〜93F3が並列に設けられ、これらヒューズF931〜F933は電源921に接続されている。ヒューズF931〜F933を溶断する電流値がヒューズF931〜F933ごとに設定されるので、ヒューズF931〜F933を溶断する最大電流値を下げることが可能である。しかしながら、機能ブロック922〜924の動作に必要な電流値によっては、効果が低いケースがあった。
【0005】
また、特許文献1には、ヒューズの溶断を検知して異常を報知する技術が開示されている。例えば、電源の異常発生によってヒューズに過電流等が流れてヒューズが溶断すると、電源回路からの電源供給を受けて表示部や発光部がユーザに異常報知を行う。
【特許文献1】特開2004−146960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、従来の保護回路では、ヒューズの溶断電流値が固定されたままであるため、機能ブロックに過電流が流れることがあり、事故が発生するという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、より安全性の高い携帯用電子機器の保護回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る携帯用電子機器の保護回路は、携帯用電子機器に設けられ、複数の動作モードを実行するための機能ブロックを過電流から保護する保護回路であって、前記機能ブロックに対して並列に接続され、溶断電流値が互いに異なる複数のヒューズと、当該複数のヒューズの接続を切替えるスイッチング手段(例えば、発明を実施するための最良の形態におけるアナログスイッチASW1〜ASW3)と、当該スイッチング手段に接続され、前記スイッチング手段の切替え制御を行う制御部とを備え、当該制御部は、前記動作モードに応じて、前記機能ブロックに接続するヒューズを前記複数のヒューズから選択するものである。このような構成により、機能ブロックの機能時に最適なヒューズを選択することができるので、より安全性の高い携帯用電子機器の保護回路を得ることができる。
【0008】
さらに、前記複数のヒューズは、前記複数の機能ブロックに対して共通に設けられる。さらにまた、前記スイッチング手段を、前記複数のヒューズのそれぞれに対して直列に接続された複数のスイッチにより構成することができる。好適には、前記制御部は、前記複数のヒューズのいずれか1つを選択することができる。
【0009】
さらに、前記過電流は、前記機能ブロックの動作電流値を超えた電流値を有し、前記制御部は、当該電流値よりも前記溶断電流値が小さなヒューズを選択する。
【0010】
さらにまた、前記動作モードに応じて動作電流値が異なる複数の前記機能ブロックを、さらに備え、前記制御部は、前記動作電流値が高い複数の機能ブロックが機能を行う場合には、前記溶断電流値が高いヒューズを選択する。
【0011】
本発明に係る携帯用電子機器は、このような保護回路を備えたものである。このような構成により、携帯用電子機器の安全性を高めることができる。
【0012】
好適には、本発明に係る携帯用電子機器を携帯電話装置とすることができる。この場合には、前記複数の動作モードは、待受状態と、カメラ使用状態と、通話状態とを含み、前記機能ブロックは、当該待受状態、カメラ使用状態、及び通話状態のそれぞれにおいて、第1の動作電流値、当該第1の動作電流値よりも大きい第2の動作電流値、及び当該第2の動作電流値よりも大きい第3の動作電流値で動作し、前記複数のヒューズは、第1の溶断電流値に設定された第1のヒューズと、当該第1の溶断電流値よりも大きい第2の溶断電流値に設定された第2のヒューズと、当該第2の溶断電流値よりも大きい第3の溶断電流値に設定された第3のヒューズとから構成され、前記制御部は、前記待受け状態においては前記第1のヒューズを選択し、前記カメラ使用状態においては前記第2のヒューズを選択し、前記通話状態においては前記第3のヒューズを選択する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、より安全性の高い携帯用電子機器の保護回路を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。ここでは、携帯用電気機器の一例として携帯電話装置を用いて説明する。
まず、図1を用いて、本発明に係る携帯電話装置の全体構成について説明する。図1は、この携帯電話装置の一構成例を示す模式図である。
図1に示すように、本発明に係る携帯電話装置1は、後述する機能ブロックを過電流から保護する保護回路10を備えている。この保護回路10は、携帯電話装置1の機能ブロックの一部に異常がみられ電流消費が想定以上となった場合に、機能ブロックへの電圧供給を止めることによって機能ブロックの機能を停止する。
【0015】
続いて、図2を用いて、本発明に係る携帯電話装置1の保護回路10の具体構成について説明する。図2は、この保護回路10の一構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、保護回路10は、電源部11、機能ブロック121,122,123、制御部13、ヒューズF1,F2,F3、アナログスイッチASW1,ASW2,ASW3を備えている。
【0016】
電源11は、電池パックなどの電圧を供給する電圧供給手段である。
機能ブロック121〜123は、携帯電話装置1の各種機能を行う機能ブロックであり、携帯電話装置1の動作モードを実現するためのものである。例えば、機能ブロック121〜123は、待受状態、通話状態、カメラ使用状態などの携帯電話装置1の動作モードに応じて所定の機能を行う。より具体的には、機能ブロック121〜123は、表示処理回路、通信処理回路、音声処理回路、インタフェース回路等の所定の機能を行う電子部品とすることができる。
制御部13は、携帯電話装置1の動作モードに応じて、アナログスイッチASW1〜ASW3の切替え制御を行い、ヒューズF1〜F3のいずれかひとつを選択してオン・オフする。換言すれば、制御部13は、携帯電話装置1の動作モードの切替えに同期して、アナログスイッチASW1〜ASW3の切替え制御を行う。また、機能ブロック121〜123が実行する機能は携帯電話装置1の動作モードに応じて変化するので、制御部13は、機能ブロック121〜123の機能に応じて、アナログスイッチASW1〜ASW3の切替え制御を行う。
【0017】
図2に示すように、ヒューズF1〜F3は並列に接続され、電源部11に対しては直列に接続されている。これらヒューズF1〜F3の一方の端子は互いに接続され、電源部11に接続されている。ヒューズF1〜F3の他方の端子はそれぞれ、アナログスイッチASW1〜ASW3の一方の端子に直列に接続されている。これらアナログスイッチASW1〜ASW3の他方の端子は互いに接続され、機能ブロック121〜123に対して共通で接続されている。換言すれば、互いに接続されたアナログスイッチASW1〜ASW3の各端子は、並列に接続された複数の機能ブロック121〜123に接続されている。すなわち、アナログスイッチASW1〜ASW3は並列に接続され、機能ブロック121〜123に直列に接続されている。このように、保護回路10は、電源部11から機能ブロック121〜123への電源系配線が1つとなるように構成されている。
制御部13は、アナログスイッチASW1〜ASW3のそれぞれに接続されている。制御部13は、携帯電話装置1の動作モードに応じて、アナログスイッチASW1〜ASW3に、これらのオン・オフを切替えるための命令信号を入力する。このように、保護回路10は、制御部13がアナログスイッチASW1〜ASW3をオン・オフすることによって選択したヒューズF1〜F3を介して、電源11からの電圧を機能ブロック121〜123に供給する。
【0018】
次に、図3を用いて、本発明に係る保護回路10の動作について説明する。ここで、図2を適宜参照しながら説明する。
図3は、この保護回路10の動作モードを説明するためのテーブルである。図3において、動作モード"待受状態"とは、操作者によって操作が入力されていない待機状態を示す。動作モード"カメラ使用状態"とは、操作者による操作でカメラしている状態を示し、動作モード"通話状態"とは、操作者が受話して通話している状態を示す。また、図3に示すように、ヒューズF1〜F3の各溶断電流値の特性はF1<F2<F3に設定され、各動作モードにおける機能ブロック121〜123での動作電流はそれぞれ、"低"、"中"、"高"とする。
【0019】
携帯電話装置1の動作モードが"待受状態"であるとする。このとき、機能ブロック121〜123は、携帯電話装置1が"待受状態"となるように各種機能を実行する。図3に示すように、機能ブロック121〜123における動作電流値は、"低"である。すなわち、この場合には、機能ブロック121〜123は、図3に示された他の動作モードよりも低い電流によって動作を行っている。そのため、これら機能ブロック121〜123に異常が発生したとき、比較的低い電流増加が生じて低い過電流が流れる。
【0020】
制御部13は、この"待受状態"のとき、アナログスイッチASW1のみをオンし、ヒューズF1のみを選択する。それとともに、制御部13は、他のアナログスイッチASW2,ASW3をオフする。これによって、電源部11から供給された電圧は、ヒューズF1のみを介して、後段の機能ブロック121〜123へ供給される。この選択されたヒューズF1の溶断電流値は、他のヒューズF2,F3に比べて低い値に設定されている。それ故、ヒューズF1は、機能ブロック121〜123の異常によって発生する比較的低い過電流によって溶断され、機能ブロック121〜123に過電流が流れ続けるのを防止することができる。
【0021】
図3に示すように、操作者による操作によって、携帯電話装置1の動作モードが"待受状態"から"カメラ使用状態"に遷移したとする。機能ブロック121〜123は、これに応じて、"待受状態"を実行するための機能から"カメラ使用状態"を実行するための機能へと各機能を遷移する。このとき、図3に示すように、機能ブロック121〜123は、他の動作モードに比べて中程度の電流によって動作を行っている。そのため、これら機能ブロック121〜123の異常時に、中程度の過電流が流れる。
【0022】
制御部13は、この"待受状態"から"カメラ使用状態"の状態への遷移に応じて、アナログスイッチASW1をオフする。それとともに、制御部13は、アナログスイッチASW2のみをオンしてヒューズF2のみを選択する。このとき、他のアナログスイッチASW1,ASW3はオフの状態である。これによって、電源部11から供給された電圧は、ヒューズF2のみを介して、後段の機能ブロック121〜123へ供給される。この選択されたヒューズF2の溶断電流値が中程度の値に設定されている。それ故、ヒューズF2は、機能ブロック121〜123の異常による中程度の過電流によって溶断されるので、機能ブロック121〜123への過電流を遮断することができる。
【0023】
図3に示すように、携帯電話装置1の動作モードが"待受状態"から"通話状態"に遷移すると、機能ブロック121〜123は、これに応じた機能へと各機能を遷移する。このとき、図3に示すように、機能ブロック121〜123は、他の動作モードに比べて比較的高い電流によって動作を行っている。そのため、これら機能ブロック121〜123の異常によって発生する過電流の値は、比較的高い値となる。
【0024】
制御部13は、この"待受状態"から"通話状態"への遷移に応じて、アナログスイッチASW1をオフし、アナログスイッチASW3のみをオンする。これによって、ヒューズF3のみが選択され、電源部11から供給された電圧は、ヒューズF2のみを介して、後段の機能ブロック121〜123へ供給される。またこのとき、制御部13は、他のアナログスイッチASW1,ASW2をオフの状態にする。選択されたヒューズF3は、他のヒューズF1,F2に比べて高い溶断電流値において溶断されるので、機能ブロック121〜123の異常時に発生する比較的高い過電流によって溶断される。それ故、ヒューズF3は、機能ブロック121〜123への電源供給を断つことができ、過電流が機能ブロック121〜123に流れるのを防ぐことができる。
【0025】
以上のように、本発明に係る保護回路10において、制御部13は、アナログスイッチASW1〜ASW3を切替え、機能ブロック121〜123の動作電流値に応じたヒューズF1〜F3のひとつだけを選択する。これにより、携帯電話装置1の動作モードでの消費電流に近い値の溶断特性を有するヒューズF1〜F3を使用することが可能となる。そのため、後段の機能ブロック121〜123に異常が起きて過電流が生じた場合であっても、この電流増加に対応したヒューズF1〜F3を溶断することができる。それ故、機能ブロック121〜123に過電流が流れ続けることを確実に防止することができ、より安全性の高い保護回路を実現することが可能となる。
【0026】
従来の携帯電話装置の保護回路においては、ヒューズの溶断電流値が、通常使用時の最大電流で溶断しない値に設定されている。これに対して、本発明によれば、携帯電話装置1の動作モードによりどのヒューズを選択するか切替えることができるので、通常動作電流により近い溶断特性を持つヒューズF1〜F3を使用することができる。これにより、機能ブロック121〜123において程度の軽い電流増加が生じた場合でも、ヒューズF1〜F3が溶断することにより、機能ブロック121〜123への電源供給を断つことが可能となる。従って、発煙・発火に至ることを防ぐことができ、より高い安全性を確保することができる。
【0027】
なお、本実施形態においては、携帯電話装置1の動作モードが3種類である場合について説明した。本発明は、さらに詳細な動作電流値の違うモード設定を追加し、溶断特性の種類が異なるヒューズを追加した場合にも適用可能である。さらに、本実施形態においては、制御部13は、各動作モードに応じて、3つのヒューズF1〜F3から1つのヒューズを選択しているが、1つに限らず、複数のヒューズを選択してもよい。具体的には、ヒューズF1〜F3の各溶断電流値を設定変更することによって、制御部13が"通話状態"に2つのヒューズF1,F2を選択したり、"カメラ使用状態"に2つのヒューズF2,F1を選択したりするように構成してもよい。
【0028】
またなお、本実施形態においては、電源部11とアナログスイッチASW1〜ASW3との間にヒューズF1〜F3が接続されているが、電源部11とヒューズF1〜F3との間にアナログスイッチASW1〜ASW3を接続することも可能である。またさらに、本実施形態においては、アナログスイッチASW1〜ASW3を用いているが、これに限らず、各種のスイッチング手段とすることができる。また、本実施形態においては、3つのアナログスイッチASW1〜ASW3を用いているが、これに限らず、1つのスイッチによって構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る携帯電話装置の一構成例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る携帯電話装置の保護回路の一構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る携帯電話装置の動作モードを説明するためのテーブルである。
【図4】従来の携帯電話装置の保護回路の一構成例を示すブロック図である。
【図5】従来の携帯電話装置の保護回路の他の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0030】
1…携帯電話装置、10…保護回路、11…電源部、
121,122,123…機能ブロック、13…制御部
900…保護回路、901…電源部、902,903,904…機能ブロック
920…保護回路、921…電源部、922,923,924…機能ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用電子機器に設けられ、複数の動作モードを実行するための機能ブロックを過電流から保護する保護回路であって、
前記機能ブロックに対して並列に接続され、溶断電流値が互いに異なる複数のヒューズと、
当該複数のヒューズの接続を切替えるスイッチング手段と、
当該スイッチング手段に接続され、前記スイッチング手段の切替え制御を行う制御部とを備え、
当該制御部は、前記動作モードに応じて、前記機能ブロックに接続するヒューズを前記複数のヒューズから選択する携帯用電子機器の保護回路。
【請求項2】
前記複数のヒューズは、前記複数の機能ブロックに対して共通に設けられることを特徴とする請求項1記載の携帯用電子機器の保護回路。
【請求項3】
前記スイッチング手段は、前記複数のヒューズのそれぞれに対して直列に接続された複数のスイッチにより構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯用電子機器の保護回路。
【請求項4】
前記制御部は、前記複数のヒューズのいずれか1つを選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯用電子機器の保護回路。
【請求項5】
前記過電流は、前記機能ブロックの動作電流値を超えた電流値を有し、
前記制御部は、当該電流値よりも前記溶断電流値が小さなヒューズを選択する請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯用電子機器の保護回路。
【請求項6】
前記動作モードに応じて動作電流値が異なる複数の前記機能ブロックを、さらに備え、
前記制御部は、前記動作電流値が高い複数の機能ブロックが機能を行う場合には、前記溶断電流値が高いヒューズを選択する請求項1乃至5のいずれかに記載の携帯用電子機器の保護回路。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の保護回路を備えた携帯用電子機器。
【請求項8】
携帯電話装置であることを特徴とする請求項7記載の携帯用電子機器。
【請求項9】
前記複数の動作モードは、待受状態と、カメラ使用状態と、通話状態とを含み、
前記機能ブロックは、当該待受状態、カメラ使用状態、及び通話状態のそれぞれにおいて、第1の動作電流値、当該第1の動作電流値よりも大きい第2の動作電流値、及び当該第2の動作電流値よりも大きい第3の動作電流値で動作し、
前記複数のヒューズは、第1の溶断電流値に設定された第1のヒューズと、当該第1の溶断電流値よりも大きい第2の溶断電流値に設定された第2のヒューズと、当該第2の溶断電流値よりも大きい第3の溶断電流値に設定された第3のヒューズとから構成され、
前記制御部は、前記待受け状態においては前記第1のヒューズを選択し、前記カメラ使用状態においては前記第2のヒューズを選択し、前記通話状態においては前記第3のヒューズを選択することを特徴とする請求項8記載の携帯用電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−197741(P2006−197741A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−7217(P2005−7217)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】