説明

携帯発泡式おしり洗浄キャップ

【課題】本発明は、ペットボトル等に装着して携帯おしり洗浄器として使用する、安価で、使い捨てできる、軽量小型且つ洗浄力の高い携帯おしり洗浄キャップである。
【解決手段】本発明は、一端に螺刻を形成した口部2を備え、他端に噴出孔3を有する、発泡剤4を装てんした携帯発泡式おしり洗浄キャップであって、使用直前にペットボトル等液体を貯留した容器に装着することで携帯おしり洗浄器の軽量小型化を図り、ガスで加圧した洗浄液を噴射することなどで洗浄力を強め、使用後には容器もろとも使い捨て可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯おしり洗浄器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯おしり洗浄器は、洗浄器本体に貯留した洗浄液を、乾電池等電力や手動によりノズルの先から噴出するものであった。
【特許文献1】特開2005−218839
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の携帯おしり洗浄器は、洗浄液を貯留した容器も携行するため重くてかさばり、目立ち、使い捨てできるほど安価ではないため非衛生的になりがちであり、さらに洗浄液の水圧は、手動式では威力が弱く、電力式では水圧は高いが金銭的負担があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、洗浄液容器と噴出部を分離し、容器はペットボトル等適宜液体貯留容器を利用し、噴出部を小型軽量で携帯便利な本発明として課題の解決を図るものである。
【0005】
本発明は、一端がペットボトルや螺刻を形成した口部2を備えたポリエチレン等適宜素材のバッグ、パック、パウチ、チューブ等液体を貯留可能な容器に螺合装着可能であり、他端側に噴出孔3を有する、円筒形、円錐形等おしり洗浄に適した形状で、内部に発泡剤4、又は水溶性等適宜素材の袋や箱等適宜収納容器に収められた発泡剤を装てん可能な携帯発泡式おしり洗浄キャップである。
【0006】
本発明は、ペットボトル等適宜液体貯留容器に装着して股間前方向又は股間後方向から使用する際に、内部から噴射する液体を肛門等局所方向へ向けやすい位置に噴出孔3を設けている。特に股間後方向から使用する際、噴出孔3の位置を認識し易く、洗浄したい方向へ向け易いように形状の異なる前面突起5と背面突起6を備えている。また液体貯留容器へ螺合装着し易いように滑り止めの凹凸7を外面に備えている。
【0007】
本発明は、内部に装てんした発泡剤4を暫時把持固定する突起8や弁を備え、又は弾性材等適宜素材のリング体などを組み合わせ、又は内部に装てんした発泡剤4と液体貯留容器内の液体の反応を暫時妨げる水溶性等適宜素材の内蓋や発泡剤を収納する水溶性等適宜素材の箱や包装など容器を組み合わせることによって、液体貯留容器に螺合装着して倒立した後、噴出孔3と液体貯留容器との間の内部通水を暫時遮断し、発泡剤と液体との反応開始後暫くしてから液体を噴出孔3から吐水させる液体噴出開始時期規制手段を備えている。
【0008】
本発明は、装てんした発泡剤4と螺合装着した液体貯留容器内の液体が反応して発生したガスで加圧した洗浄液を勢いよく噴射することができ、使用後には装着した容器もろとも使い捨て可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、螺刻を形成した口部2を備えているので、液体貯留容器として日常生活上入手容易なペットボトルや、螺合できる口部を具備したポリエチレン等適宜素材のバッグ、パック、パウチ、チューブ等に螺合装着することが可能である。
【0010】
本発明は、衣服のポケットに収まるほど小型軽量であり、おしり洗浄の直前にペットボトル等適宜液体貯留容器に取り付ければよいので、人目につくことなく携帯でき、安価で使用後には容器もろとも使い捨て可能であるので衛生的である。
【0011】
洗浄液として、水道水や、市販の水やお茶など飲料水なども利用でき、洗浄の効果を高めるため消毒成分を含んだ発泡剤を装てんすることもでき、さらに消臭成分、又は芳香成分を含んだ発泡剤を装てんすることにより、排便時の臭いを消臭する効果も期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
ポリプロピレン、生分解性プラスチック等適宜素材にて形成された本発明をペットボトル等液体貯留容器に螺合装着して容器もろとも倒立させ、股間後方向又は股間前方向から、噴出孔3を洗浄したい肛門等局所方向へ向ける。
【0013】
装着した液体貯留容器もろとも倒立しても直ぐには噴出孔3から液体を吐水せず、暫くすると内部に詰めてある発泡剤3が遊動することなどにより、又は発泡剤を収めた水溶性等適宜素材の箱などの容器や水溶性等適宜素材の内蓋など遮蔽物が離脱、遊動、又は溶解することなどにより、前記液体貯留容器内の液体が噴出孔へ通水可能となって、噴出孔3から液体を吐水し始め、液体と発泡剤との反応が進むにつれて勢いよく洗浄液を噴出孔3から噴射する。
【0014】
本発明は、おしりを洗浄する使用者各自の好みにあわせて、液体の水量や種類、容器の容量や種類、及び適した発泡剤の量を組み合わせて使用することが可能である。発泡剤の形状については、錠剤はもちろんのこと、顆粒の場合でも収納容器や内蓋などと組み合わせて使用可能である。
【0015】
本発明は、発泡剤を詰め替えて繰り返し使用することもでき、また発泡剤無しでも、液体貯留容器に螺合装着した際、噴出孔3をおしりの局部に向けるまで指先で塞いで液体の吐水を防ぎ、手動で液体貯留容器に圧力を加えて液体を噴射させておしりを洗浄可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の断面図である。
【図2】本発明の正面図である。
【図3】本発明の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
【0017】
1 携帯発泡式おしり洗浄キャップ本体
2 螺刻を形成した口部
3 噴出孔
4 発泡剤
5 前面突起
6 背面突起
7 滑り止めの凹凸
8 発泡剤を把持する内部突起
9 液体貯留容器として装着したペットボトル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が螺刻を形成した口部を備えたポリエチレン等適宜素材のバッグ、パック、パウチ、チューブ等液体を貯留可能な容器に装着可能であり、他端側に噴出孔を有する、内部に発泡剤を装てん可能な携帯発泡式おしり洗浄キャップであって、前記液体貯留容器に螺合装着後、噴出孔に至る内部通水を暫時遮断して、暫くしてから液体を噴出孔から吐水させる液体噴出開始時期規制手段を備える携帯発泡式おしり洗浄キャップ。
【請求項2】
内部に発泡剤を詰めることによって、又は発泡剤を収納した水溶性等適宜素材の袋、包装、箱などの容器を組み合わせることによって、あるいは内部に詰めた発泡剤と液体の反応を暫時妨げる水溶性等適宜素材の内蓋など遮蔽物を組み合わせることによって、ペットボトルなど螺刻を形成した口部を備えた適宜液体貯留容器に装着した時に、噴出孔と前記液体貯留容器との間の内部通水を暫時遮断し、暫くしてから液体を噴出孔から吐水させる液体噴出開始時期規制手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯発泡式おしり洗浄キャップ。
【請求項3】
内部に装てんした発泡剤又は発泡剤を収納した水溶性等適宜素材の袋、包装、箱などの容器を暫時把持固定する突起や弁を備えることによって、又は、発泡剤又は前記容器を暫時把持固定する弾性材等適宜素材のリングなどを組み合わせることによって、ペットボトルなど螺刻を形成した口部を備えた適宜液体貯留容器に装着した時に、噴出孔と前記液体貯留容器との間の内部通水を暫時遮断し、暫くしてから液体を噴出孔から吐水させる液体噴出開始時期規制手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯発泡式おしり洗浄キャップ。
【請求項4】
消毒成分、消臭成分、又は芳香成分を含んだ発泡剤を備えることを特徴とする請求項1乃至3に記載の携帯発泡式おしり洗浄キャップ。
【請求項5】
発泡剤を詰め替え可能としたことを特徴とする請求項1乃至4に記載の携帯発泡式おしり洗浄キャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−282973(P2007−282973A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−115530(P2006−115530)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【出願人】(306013669)
【Fターム(参考)】