説明

携帯端末、コンテンツ表示方法及びプログラム

【課題】使用される状況に関わらずユーザが選択するコンテンツを効率的に表示する携帯端末、コンテンツ表示方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報取得部12はユーザの現在地及び移動情報を取得する。コンテンツ記憶部13は現在地及び移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶する。コンテンツ選択部14はテーブルを参照して、情報取得部12によって取得された現在地及び移動情報に対応するコンテンツを選択する。使用状態検出部15は携帯端末1が使用状態となったことを検出する。使用状態検出部15によって携帯端末1が使用状態となったことが検出された場合、表示部17はコンテンツ選択部14によって選択されたコンテンツを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツを表示する携帯端末、コンテンツ表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末の多機能化に伴い、アプリケーション等のコンテンツが増加している。このため、ユーザがコンテンツを使用する場合、携帯端末を操作して、多数のコンテンツの中からユーザが選択するコンテンツを探し出さなければならない。
【0003】
そこで、メニュー項目(コンテンツ)のリストの中からメニュー項目を選択する際に、ユーザの位置等と選択されたメニュー項目とを対応付けて記憶しておき、ユーザが新たにメニュー項目を選択する際に、過去にその位置でユーザによって高い頻度で選択されているメニュー項目を優先的に表示する小型電子機器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このようにすれば、ユーザがメニュー項目を探し出す手間を軽減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−102860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された小型電子機器では、初めて訪れた場所等においてはメニュー項目との対応付けが行われていないので、メニュー項目に優先順位をつけられない。また、メニュー項目を選択するモードに切り替えなければ、メニュー項目を表示できないうえ、ユーザの位置等を記憶することができない。このため、この小型電子機器では、使用される状況によっては、ユーザの選択するメニュー項目が効率的に表示されないことがある。
【0006】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、使用される状況に関わらずユーザが選択するコンテンツを効率的に表示することができる携帯端末、コンテンツ表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る携帯端末は、
ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得部と、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶する記憶部と、
前記テーブルを参照して、前記情報取得部によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出部と、
前記使用状態検出部によって自機が使用状態となったことが検出された場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを表示する表示部と、
を備える。
【0008】
また、本発明の第2の観点に係るコンテンツ表示方法は、
ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得工程と、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶するコンテンツ記憶工程と、
前記テーブルを参照して、前記情報取得工程によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択工程と、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出工程と、
前記使用状態検出工程によって自機が使用状態となった場合、前記コンテンツ選択工程によって選択された前記コンテンツを表示する表示工程と、
を備える。
【0009】
また、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得部、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを参照して、前記情報取得部によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択部、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出部、
前記使用状態検出部によって自機が使用状態となった場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを表示する表示部、
として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、携帯端末には、ユーザの位置情報及び移動情報に関連づけて、ユーザが選択すると予想されるコンテンツがあらかじめ記憶されており、携帯端末が使用状態になったことが検出されると、ユーザの現在の位置情報及び移動情報に関連づけられたコンテンツが携帯端末に表示される。このようにすることで、使用される状況に関わらずユーザが選択するコンテンツを効率的に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯端末の通信環境を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1に示す携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】位置情報、移動情報及びコンテンツを格納するテーブルの一例を示す図である。
【図4】図1に示す携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
【図5】コンテンツの表示処理のフローチャートである。
【図6】携帯端末の利用態様を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
ユーザによって携帯され、使用される携帯端末1は、通話機能、メール送受信機能、Webサイト閲覧機能等の各種機能を備える。
【0014】
図1に示すように、携帯端末1は基地局2と無線通信が可能である。携帯端末1は基地局2を介して通信ネットワーク3との間でデータの送受信が可能である。また、携帯端末1はGPS(Global Positioning System)機能を備え、GPS衛星4から送信されるデータを受信可能である。
【0015】
携帯端末1の構成について、図2を参照して説明する。
【0016】
なお、携帯端末1はCPU(Central Processing Unit)及びメモリ(いずれも不図示)を備える。CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、携帯端末1は後述の機能を実行する。
【0017】
携帯端末1は通信インタフェース部11、情報取得部12、コンテンツ記憶部13、コンテンツ選択部14、使用状態検出部15、起動部16及び表示部17を備える。
【0018】
通信インタフェース部11は基地局2及びGPS衛星4との通信インタフェースである。通信インタフェース部11は基地局2と移動体通信網(不図示)を介してデータを送受信する。また、通信インタフェース部11はGPS衛星4からデータを受信する。
【0019】
情報取得部12はユーザの位置情報及びユーザの移動情報を取得する。より詳細には、情報取得部12は、位置情報として、線路、歩道、道路、バス路線、施設等の具体的な現在地に関する情報(以下、単に「現在地」とする)を取得する。情報取得部12は、位置座標に基づいて現在地を導出できる地図情報を備え、この地図情報を参照して、基地局2あるいはGPS衛星4から送信される携帯端末1の位置座標に基づいて現在地を取得する。
【0020】
また、情報取得部12はユーザの加速度を取得する加速度センサを備える。情報取得部12は加速度センサを用いて、ユーザが移動しているか又は停止しているかを移動情報として検出する。
【0021】
なお、情報取得部12は所定の時間間隔でユーザの現在地及び移動情報を取得する。所定の時間間隔は、あらかじめ設定されているが、ユーザによって設定されるようにしてもよい。また、情報取得部12は、次回の現在地及び移動情報を取得する時刻になる前でもユーザによる操作入力を契機として現在地及び移動情報を取得するようにしてもよい。
【0022】
コンテンツ記憶部13は現在地及び移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶する。
【0023】
コンテンツは、例えば、地図、天気、ナビゲーション、グルメ情報、乗換案内等の様々なアプリケーション等や、起動するとサーバと通信して、サーバ内のアプリケーション等を起動させるリンクファイル等である。
【0024】
テーブルはユーザの現在地、移動情報及びコンテンツとから構成される。例えば、図3に示すように、テーブルにはユーザの現在地として「線路(番号1)」、「歩道(番号2)」、「映画館(番号3)」、「空港(番号4)」等が格納される。また、ユーザの移動情報として「移動(番号1及び番号2)」、「停止(番号3及び番号4)」等が格納される。
【0025】
コンテンツはユーザの現在地及び移動しているか否かという状況でユーザが選択すると予想される順に記憶される。例えば、「線路及び移動」に対して「電車乗換案内、ゲーム、駅の時刻表、沿線のイベント情報(番号1)」が記憶される。また、「歩道及び移動」に対して「地図、ナビゲーション、グルメ情報、天気(番号2)」が記憶される。また、「映画館及び停止」に対して「上映情報、クーポン情報、映画チケット予約、グルメ情報(番号3)」が記憶される。また、「空港及び停止」に対して「航空券購入サイト、空港内情報、天気、お土産検索サイト(番号4)」が記憶される。
【0026】
なお、テーブルはユーザによって修正、追加等がなされるようにしてもよい。また、更新されたテーブルが通信ネットワーク3を介してサーバから携帯端末1にダウンロードされるようにしてもよい。
【0027】
コンテンツ選択部14はテーブルを参照して、情報取得部12によって取得された現在地及び移動情報に対応するコンテンツを選択する。
【0028】
例えば、情報取得部12によって、ユーザの現在地及び移動情報として「線路及び移動」が取得されると、コンテンツ選択部14はコンテンツ記憶部13に記憶されたテーブルを参照して、「電車乗換案内、ゲーム、駅の時刻表、沿線のイベント情報」を選択する(図3の番号1参照)。また、「歩道及び移動」が取得されると、コンテンツ選択部14はコンテンツ記憶部13に記憶されたテーブルを参照して、「地図、ナビゲーション、グルメ情報、天気」を選択する(図3の番号2参照)。
【0029】
また、「映画館及び停止」が取得されると、コンテンツ選択部14はコンテンツ記憶部13に記憶されたテーブルを参照して、「上映情報、クーポン情報、映画チケット予約、グルメ情報」を選択する(図3の番号3参照)。また、「空港及び停止」が取得されると、コンテンツ選択部14はコンテンツ記憶部13に記憶されたテーブルを参照して、航空券購入サイト、空港内情報、天気、お土産検索サイト」を選択する(図3の番号4参照)。
【0030】
なお、コンテンツ選択部14はコンテンツを選択するのみでなく、例えば、コンテンツのバージョンアップ、天気情報を提供するアプリケーションのデータ更新、歩数計等の前回使用時のデータの読み出し等、コンテンツの表示に関するあらゆる手段を講じることができる。
【0031】
使用状態検出部15は携帯端末1が使用状態となったことを検出する。より具体的には、使用状態検出部15は、携帯端末1がスリープの状態において、ユーザによってスリープ解除ボタンが押されたことを検出する。なお、携帯端末1が折り畳み型の場合、使用状態検出部15はユーザによって携帯端末1が開かれたことを検出するようにしてもよい。また、携帯端末1がスライド型の場合、使用状態検出部15はユーザによって筐体がスライドされ、開かれたことを検出するようにしてもよい。
【0032】
起動部16は使用状態検出部15によって携帯端末1が使用状態となった場合、コンテンツ選択部14によって選択されたコンテンツを起動する。例えば、コンテンツ選択部14によって選択されたコンテンツが図3の番号1の「電車乗換案内、ゲーム、駅の時刻表、沿線のイベント情報」の場合、起動部16は、コンテンツの番号1「電車乗換案内」を起動する。
【0033】
表示部17は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスで構成される。表示部17は使用状態検出部15によって携帯端末1が使用状態となった場合、コンテンツ選択部14によって選択されたコンテンツ及び起動部16によって起動されたコンテンツに関する画面を表示する。
【0034】
図4を参照して、表示部17によって表示されるコンテンツ及びコンテンツに関する画面を具体的に説明する。図4には、東京駅に向かう電車に乗っているユーザが携帯端末1のスリープ状態を解除した直後の表示画面が示されている。表示画面の上部には、コンテンツ選択部14によって選択されたコンテンツ「電車乗換案内、ゲーム、駅の時刻表、沿線のイベント情報」の内(図3の番号1参照)、例えば、1番目のコンテンツである「電車乗換案内」の起動時の画面が表示されている。ユーザは入力フォームに駅名、施設名あるいは住所を入力して、「探索」をクリックすることで、東京駅での電車の乗換に関する情報の提供を受けられる。
【0035】
表示画面の下部には、コンテンツ選択部14によって選択されたコンテンツの内、2番目以降のコンテンツである「ゲーム」、「駅の時刻表」、「沿線のイベント情報」が表示される。ユーザが電車乗換案内ではなく、ゲームを起動したい場合は、「ゲーム」をクリックすることで、ゲームが起動して、表示画面の上部に表示されている「電車乗換案内」の画面に換えて、「ゲーム」の起動時の画面が表示される。このとき表示画面の下部には、「電車乗換案内」、「駅の時刻表」、「沿線のイベント情報」が表示される。
【0036】
次に、図5を参照して、携帯端末1によるコンテンツの表示処理のフローについて説明する。
【0037】
情報取得部12が携帯端末1を携帯するユーザの現在地及び移動情報を取得する(ステップS1)。情報取得部12は使用状態検出部15によって携帯端末1が使用状態となったことが検出されるまで、ユーザの現在地及び移動情報を所定の時間間隔で取得する(ステップS2;No)。
【0038】
使用状態検出部15によって携帯端末1が使用状態となったことが検出されると(ステップS2;Yes)、コンテンツ選択部14はテーブルを参照して、情報取得部12によって取得された現在地及び移動情報に対応するコンテンツを選択する(ステップS3)。
【0039】
コンテンツ選択部14によってコンテンツが選択されると、起動部16は選択されたコンテンツを起動する(ステップS4)。
【0040】
表示部17はコンテンツ選択部14によって選択されたコンテンツ及び起動部16によって起動されたコンテンツに関する画面を表示する(ステップS5)。
【0041】
次に図6を参照しながら、より具体的に携帯端末1によるコンテンツの表示処理について説明する。
【0042】
図6は、携帯端末1を携帯するユーザ(不図示)が自宅21を出発して駅22から電車23に乗って移動する場合の経路を示している。なお、携帯端末1は折り畳み型で、使用時に開くことで、携帯端末1のスリープ状態が解除されて、ユーザは携帯端末1の表示画面を見ることができるものとする。
【0043】
ユーザが電車23で移動中に、情報取得部12は、現在地「線路」と移動情報「移動」とを取得する(ステップS1)。
【0044】
ユーザが携帯端末1を開くと、携帯端末1が使用状態となったことが検出され(ステップS2;Yes)、コンテンツ選択部14は、テーブル(図3の番号1参照)を参照して、「線路及び移動」に対応する「電車乗換案内、ゲーム、駅の時刻表、沿線のイベント情報」を選択する(ステップS3)。
【0045】
さらに、起動部16によって選択されたコンテンツの内、「電車乗換案内」が起動される(ステップS4)。
【0046】
携帯端末1の表示画面には、例えば、図4に示すように「電車乗換案内」の起動時の画面及び「ゲーム、駅の時刻表、沿線のイベント情報」の順に並んだコンテンツが表示される(ステップS5)。
【0047】
ユーザは乗換の予定がなかったので、表示されたコンテンツの中から「沿線のイベント情報」を選択する。このコンテンツが起動すると、ユーザはイベント情報をダウンロードして閲覧することができる。ユーザはダウンロードされたイベント情報を見て、駅24の近くの映画館25において割引価格で映画の上映が行われていることを知る。そこで、ユーザは駅24で電車を降りて、映画館25へ徒歩で向かうことにする。
【0048】
映画館25に向かう途中、道に迷ったユーザが歩道を歩行中に携帯端末1を開くと、携帯端末1の表示画面には、「地図」及び「ナビゲーション、グルメ情報、天気」(図3の番号2参照)の順に並んだコンテンツが表示される(図3の番号2参照)。
【0049】
ユーザは地図を参照することによって映画館25に到着することができる。
【0050】
映画館に到着したユーザが映画の上映時間まで少し時間があるためベンチに座る。そこでユーザが携帯端末1を開くと、携帯端末1の表示画面には、「上映情報」の起動時の画面及び「クーポン情報、映画チケット予約、グルメ情報」の順に並んだコンテンツが表示される(図3の番号3参照)。
【0051】
ユーザはコンテンツの中から「クーポン情報」を選択することで、割引価格で映画を鑑賞するためのクーポン券をダウンロードできる。さらに、ユーザはコンテンツの中から「映画チケット予約」を選択することで、映画のチケットを予約することができる。
【0052】
以上説明したように、本実施形態によれば、携帯端末1には、ユーザの現在地及び移動情報に関連づけて、ユーザが選択すると予想されるコンテンツがあらかじめ記憶されており、携帯端末1が使用状態になったことが検出されると、ユーザの現在地及び移動情報に関連づけられたコンテンツが携帯端末1に表示される。このようにすることで、使用される状況に関わらずユーザが選択するコンテンツを効率的に表示することができる。
【0053】
なお、本実施形態によれば、使用状態検出部15は、携帯端末1のスリープ状態が解除されたことを検出することとした。このようにすることで、ユーザが携帯端末1の使用を開始する動作を確実に検出できる。
【0054】
また、本実施形態によれば、情報取得部12は、加速度センサを備えることとした。こうすることで、ユーザが移動しているか否かを検出できる。
【0055】
また、本実施形態では、情報取得部12はユーザの位置に関する情報を取得するGPS機能を備えることとした。こうすることで、携帯端末1はGPS衛星から送信される高精度な位置に関する情報に基づいて現在地を取得できる。
【0056】
また、本実施形態では、情報取得部12は携帯端末1との通信を行う基地局2から送信される位置に関する情報に基づいて、ユーザの現在地を取得することとした。こうすることで、携帯端末1は基地局2から送信される位置に関する情報に基づいて現在地を取得できる。
【0057】
なお、起動部16を備えなくてもよい。こうすると、ユーザは表示部17によって表示されたコンテンツの中からコンテンツを選択することができる。
【0058】
また、携帯端末1は、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)等であってもよい。
【0059】
なお、上記実施形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。
【0060】
また、プログラムを通信ネットワーク3上の所定のサーバが有するディスク等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
【0061】
また、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態及び図面に変更を加えることができるのはもちろんである。
【0063】
(付記1)ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得部と、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶する記憶部と、
前記テーブルを参照して、前記情報取得部によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出部と、
前記使用状態検出部によって自機が使用状態となったことが検出された場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを表示する表示部と、
を備える携帯端末。
【0064】
(付記2)前記使用状態検出部によって自機が使用状態となったことが検出された場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを起動する起動部をさらに備え、
前記表示部は、
前記コンテンツに加え、前記起動部によって起動されたコンテンツに関する画面を表示する、
ことを特徴とする付記1に記載の携帯端末。
【0065】
(付記3)前記使用状態検出部は、
自機のスリープ状態が解除されたことを検出する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の携帯端末。
【0066】
(付記4)前記情報取得部は、
加速度を取得する加速度センサを備え、
前記加速度センサの出力に基づいてユーザが移動しているか否かを示す情報を取得する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の携帯端末。
【0067】
(付記5)前記情報取得部は、
前記位置情報を取得するGPS(Global Positioning System)機能を備え、GPS衛星から提供される位置に関する情報に基づいて、前記ユーザの位置情報を取得する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の携帯端末。
【0068】
(付記6)前記情報取得部は、
自機との通信を行う基地局から送信される位置に関する情報に基づいて、前記ユーザの位置情報を取得する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の携帯端末。
【0069】
(付記7)ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得工程と、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶するコンテンツ記憶工程と、
前記テーブルを参照して、前記情報取得工程によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択工程と、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出工程と、
前記使用状態検出工程によって自機が使用状態となった場合、前記コンテンツ選択工程によって選択された前記コンテンツを表示する表示工程と、
を備えるコンテンツ表示方法。
【0070】
(付記8)コンピュータを、
ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得部、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを参照して、前記情報取得部によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択部、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出部、
前記使用状態検出部によって自機が使用状態となった場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを表示する表示部、
として機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0071】
1 携帯端末
2 基地局
3 通信ネットワーク
4 GPS衛星
11 通信インタフェース部
12 情報取得部
13 コンテンツ記憶部
14 コンテンツ選択部
15 使用状態検出部
16 起動部
17 表示部
21 自宅
22、24 駅
23 電車
25 映画館

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得部と、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶する記憶部と、
前記テーブルを参照して、前記情報取得部によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出部と、
前記使用状態検出部によって自機が使用状態となったことが検出された場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを表示する表示部と、
を備える携帯端末。
【請求項2】
前記使用状態検出部によって自機が使用状態となったことが検出された場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを起動する起動部をさらに備え、
前記表示部は、
前記コンテンツに加え、前記起動部によって起動されたコンテンツに関する画面を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記使用状態検出部は、
自機のスリープ状態が解除されたことを検出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記情報取得部は、
加速度を取得する加速度センサを備え、
前記加速度センサの出力に基づいてユーザが移動しているか否かを示す情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記情報取得部は、
前記位置情報を取得するGPS(Global Positioning System)機能を備え、GPS衛星から提供される位置に関する情報に基づいて、前記ユーザの位置情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記情報取得部は、
自機との通信を行う基地局から送信される位置に関する情報に基づいて、前記ユーザの位置情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項7】
ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得工程と、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを記憶するコンテンツ記憶工程と、
前記テーブルを参照して、前記情報取得工程によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択工程と、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出工程と、
前記使用状態検出工程によって自機が使用状態となった場合、前記コンテンツ選択工程によって選択された前記コンテンツを表示する表示工程と、
を備えるコンテンツ表示方法。
【請求項8】
コンピュータを、
ユーザの位置情報及び前記ユーザの移動情報を取得する情報取得部、
前記位置情報及び前記移動情報とユーザが選択すると予想されるコンテンツとが関連づけられたテーブルを参照して、前記情報取得部によって取得された前記位置情報及び前記移動情報に対応するコンテンツを選択するコンテンツ選択部、
自機が使用状態となったことを検出する使用状態検出部、
前記使用状態検出部によって自機が使用状態となった場合、前記コンテンツ選択部によって選択された前記コンテンツを表示する表示部、
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−105120(P2012−105120A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252611(P2010−252611)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】