説明

携帯端末、スケジュール管理システム、スケジュール管理方法およびプログラム

【課題】利便性の高いスケジュール管理を行うことができる携帯端末、スケジュール管理システム、スケジュール管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】特定の位置と予定位置との間の移動時間を示す移動情報を送信元に送信する移動情報生成装置300と通信を行う携帯端末200は、予定位置情報と予定時刻情報とを受け付ける操作受付部210と、GPS部230により携帯端末200の現在位置を特定するための特定情報が取得された場合には、その特定情報と予定位置情報とを送信し、GPS部230により特定情報が取得されない場合には、無線LAN部240により取得された特定情報を送信して、移動情報生成装置300から移動情報を受信するネットワーク接続部250と、その移動時間と予定時刻とに基づいて算出されたアラーム時刻になると、所定の通知処理を行う制御部260と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、スケジュール管理システム、スケジュール管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯端末の位置情報を用いて、その使用者のスケジュールを管理するスケジュール管理システムが記載されている。特許文献1に記載のスケジュール管理システムは、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を用いて位置情報を取得する携帯端末と、その位置情報と目的地を示す目的位置情報とに基づいて移動時間を計算するサーバと、を備える。
【0003】
特許文献1に記載のスケジュール管理システムでは、携帯端末が、GPSを用いて携帯端末の現在地を示す位置情報を取得して、その位置情報をサーバに送信する。次に、サーバが、その位置情報により示された携帯端末の現在地から、目的位置情報により示された目的地までの移動時間を計算し、その計算結果を携帯端末に送信する。次に、携帯端末が、サーバからの計算結果に基づいて、アラーム時刻を算出して、そのアラーム時刻になると、使用者に対してアラーム音を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−159246号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のスケジュール管理システムでは、携帯端末がGPSを用いて位置情報を取得する。このため、例えば、携帯端末の使用者が屋内にいるときには、携帯端末はGPS衛星からの電波を受信できず、位置情報を取得できない場合がある。この場合、携帯端末は、アラーム時刻を設定できないため、アラーム音を出力すべき時刻に使用者に対して出力することができなかった。
【0006】
このため、GPSにより位置情報を取得できない領域では、携帯端末が使用者のスケジュール管理を行うことができない。その結果、使用者自身がスケジュールを予め把握しておく必要があり、使用者にとって不便であったという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記した課題を解決する携帯端末、スケジュール管理システム、スケジュール管理方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の携帯端末は、特定の位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を送信元から受信すると、前記特定の位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を、前記送信元に送信する移動情報生成装置と通信を行う携帯端末であって、前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付手段と、前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶手段と、GPSを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第1の取得手段と、無線LANを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得手段により前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得手段により取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続手段と、前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理手段と、を含む。
【0009】
本発明のスケジュール管理システムは、移動情報生成装置と、前記移動情報生成装置と通信を行う携帯端末と、を有し、前記移動情報生成装置は、前記携帯端末の現在位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を前記携帯端末から受信すると、前記携帯端末の現在位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付手段と、前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶手段と、GPSを用いて、前記特定情報を取得する第1の取得手段と、無線LANを用いて、前記特定情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得手段により前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得手段により取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続手段
接続手段と、前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理手段と、を含む。
【0010】
本発明の携帯端末におけるスケジュール管理方法は、特定の位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を送信元から受信すると、前記特定の位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を、前記送信元に送信する移動情報生成装置と通信を行う携帯端末におけるスケジュール管理方法であって、前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付ステップと、前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶ステップと、GPSを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第1の取得ステップと、無線LANを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第2の取得ステップと、前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得ステップにより取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続ステップと、前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理ステップと、を含む。
【0011】
本発明のスケジュール管理システムにおけるスケジュール管理方法は、移動情報生成装置と、前記移動情報生成装置と通信を行う携帯端末と、を有するスケジュール管理システムにおけるスケジュール管理方法であって、前記携帯端末が、予定位置を示す予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付ステップと、前記携帯端末が、前記予定位置情報と予定時刻情報とを記憶する記憶ステップと、前記携帯端末が、GPSを用いて、前記携帯端末の現在位置を特定するための特定情報を取得する第1の取得ステップと、前記携帯端末が、無線LANを用いて、前記携帯端末の現在位置を特定するための特定情報を取得する第2の取得ステップと、前記携帯端末が、前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信し、前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得ステップにより取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信する送信ステップと、前記移動情報生成装置が、前記特定情報と前記予定位置情報とを前記携帯端末から受信すると、前記特定情報により特定される前記現在位置と、前記予定位置情報の示す予定位置と、の間の移動時間を示す移動情報を生成して当該移動情報を前記携帯端末に送信する生成ステップと、前記携帯端末が、前記移動情報を前記移動情報生成装置から受信すると、当該移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理ステップと、を含む。
【0012】
本発明のプログラムは、特定の位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を送信元から受信すると、前記特定の位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を、前記送信元に送信する移動情報生成装置と通信を行う携帯端末内のコンピュータに、前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付手順と、前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶手順と、GPSを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第1の取得手順と、無線LANを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第2の取得手順と、前記第1の取得手順により前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得手順により前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得手順により取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続手順と、前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理手順と、を実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利便性の高いスケジュール管理を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態におけるスケジュール管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】スケジュール管理方法の処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態におけるスケジュール管理システムの一構成例を示すブロック図である。
【0017】
スケジュール管理システム100は、使用者のスケジュール登録が可能な携帯端末200と、携帯端末200の現在位置から、使用者の移動先である予定位置までの移動時間を示す移動情報を生成する移動情報生成装置300と、を備える。
【0018】
携帯端末200は、操作受付部210と、記憶部220と、GPS部230と、無線LAN部240と、ネットワーク接続部250と、制御部260と、を備える。制御部260は、プロセッサ261と、表示部262と、時刻計測部263と、を備える。
【0019】
移動情報生成装置300は、記憶部310と、ネットワーク接続部320と、移動経路計算部330と、移動時間計算部340と、を備える。
【0020】
携帯端末200は、ネットワーク110を介して移動情報生成装置300と通信を行う。携帯端末200は、例えば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)により実現される。この場合、ネットワーク110は、携帯電話基地局により構成される携帯電話ネットワークである。
【0021】
操作受付部210は、携帯端末200の使用者のスケジュールが示された予定情報を受け付ける受付手段である。操作受付部210は、スケジュールの内容を示す内容情報と、その予定時刻を示す予定時刻情報と、その予定位置を示す予定位置情報と、が含まれる予定情報を、使用者の操作に基づいて受け付ける。
【0022】
また、操作受付部210は、その予定情報を、プロセッサ261を介して記憶部220に供給する。なお、操作受付部210は、例えば、使用者の予定情報が記憶されている携帯端末などのスケジュール管理装置と通信を行うことにより、そのスケジュール管理装置から予定情報を受け付けるようにしてもよい。
【0023】
記憶部220は、操作受付部210からの予定情報と、携帯端末200の現在位置を特定するための第1の特定情報と、使用者に対し予定位置への移動の開始を促す時刻を示すアラーム時刻と、を記憶する記憶手段である。
【0024】
また、記憶部220は、プロセッサ261に処理を実行させるためのプログラムを記憶する。なお、記憶部220は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0025】
GPS部230は、携帯端末200の現在位置を特定するための第1の特定情報を取得する第1の取得手段である。GPS部230は、複数のGPS衛星からの電波を受信して、その受信信号に基づいて、携帯端末200の現在位置を示す第1の特定情報(位置情報)を算出する。GPS部230は、予め定められた数以上の数、例えば、4機以上のGPS衛星からの電波を受信した場合には、第1の特定情報を算出する。
【0026】
一方、GPS部230は、予め定められた数以上の数のGPS衛星から電波を受信することができない場合には、第1の特定情報に示される位置の精度が低いため、第1の特定情報の算出を行わない。また、GPS部230は、その第1の特定情報を、プロセッサ261に供給する。
【0027】
無線LAN(Local Area Network)部240は、図示していない無線LAN基地局(アクセスポイント)により構成される無線LANを用いて、携帯端末200の現在位置を特定するための第2の特定情報を取得する第2の取得手段である。無線LANは、ネットワーク110とは異なるネットワークである。
【0028】
無線LAN部240は、第2の特定情報として、接続可能な無線LAN基地局から発信される固有の識別情報、例えば、SSID(Service Set Identifier)を取得する。すなわち、無線LAN部240は、携帯端末200の近傍に位置する無線LAN基地局の識別情報を、第2の特定情報として取得する。また、無線LAN部240は、その第2の特定情報をプロセッサ261に供給する。
【0029】
無線LAN部240は、例えば、IEEE 802.11規格による通信方式により、2.4GHz帯または5GHz帯を利用して、接続可能な無線LAN基地局と通信を行う。
【0030】
ネットワーク接続部250は、ネットワーク110を介して移動情報生成装置300と接続を行う接続手段である。ネットワーク接続部250は、GPS部230または無線LAN部240からの第1または第2の特定情報と、操作受付部210からの予定位置情報と、を、ネットワーク110を介してネットワーク接続部320に送信する。
【0031】
ネットワーク接続部250は、GPS部230により第1の特定情報が取得された場合には、その第1の特定情報と予定位置情報とを、移動情報生成装置300に送信する。
【0032】
また、ネットワーク接続部250は、GPS部230により第1の特定情報が取得されない場合には、無線LAN部240により取得された第2の特定情報と予定位置情報とを、移動情報生成装置300に送信する。
【0033】
さらに、ネットワーク接続部250は、無線LAN情報取得部240により第2の特定情報が取得されない場合には、ネットワーク110を用いて、携帯端末200の現在位置を特定するための第3の特定情報を取得する。例えば、ネットワーク接続部250は、ネットワーク110に含まれる接続可能な携帯電話基地局から発信された識別情報を、第3の特定情報として取得する。この場合、ネットワーク接続部250は、その取得した第3の特定情報と予定位置情報とを、移動情報生成装置300に送信する。
【0034】
本実施形態では、ネットワーク接続部250は、操作受付部210からプロセッサ261に予定位置情報が供給されたときに、その予定位置情報を、予め移動情報生成装置300に送信する。これにより、携帯端末200は、第1、第2または第3の特定情報を移動情報生成装置300に送信するたびに、予定位置情報を送信する必要がなくなる。
【0035】
また、ネットワーク接続部250は、ネットワーク110を介して移動情報生成装置300から移動情報を受信する。また、ネットワーク接続部250は、その移動情報を、制御部260に供給する。
【0036】
制御部260は、移動情報生成装置300からの移動情報に示された移動時間と、予定時刻情報に示された予定時刻と、に基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理手段である。
【0037】
プロセッサ261は、記憶部220に格納されたプログラムに従って、記憶部220と、GPS部230と、無線LAN部240と、ネットワーク接続部250と、表示部262と、の各々を制御するプロセッサ(コンピュータ)である。
【0038】
プロセッサ261は、一定の時間間隔により、第1の特定情報の取得を、GPS部230に指示する。また、プロセッサ261は、GPS部230から第1の特定情報が供給されない場合には、第2の特定情報の取得を、無線LAN部240に指示する。さらに、プロセッサ261は、無線LAN部240から第2の特定情報が供給されない場合には、第3の特定情報の取得を、ネットワーク接続部250に指示する。
【0039】
また、プロセッサ261は、例えば、GPS部230から第1の特定情報が供給された場合には、その第1の特定情報と、記憶部220に記憶されている第1の特定情報と、を比較する。
【0040】
そして、プロセッサ261は、GPS部230から供給された第1の特定情報が示す現在位置と、記憶部220に記憶された第1の特定情報が示す位置と、の間の距離(以下、「判定距離」と称する)が、予め定められた更新閾値を超える場合には、記憶部220に記憶された第1の特定情報を、GPS部230から供給された第1の特定情報に更新する。
【0041】
この場合には、プロセッサ261は、GPS部230から供給された第1の特定情報を、ネットワーク接続部250を介して移動情報生成装置300に送信する。これにより、記憶部220に記憶されたアラーム時刻も更新されることになる。一方、プロセッサ261は、判定距離が更新閾値を超えない場合には、GPS部230からの第1の特定情報を破棄する。
【0042】
また、他の特定情報の送信タイミング例として、プロセッサ261は、無線LAN部240またはネットワーク接続部250からの第2または第3の特定情報の示す値が変化したときに、第1、第2または第3の特定情報を、ネットワーク接続部250を介して送信するようにしてもよい。
【0043】
また、プロセッサ261は、例えば、ネットワーク接続部250から供給される移動情報の示す移動時間を、記憶部220に記憶された予定時刻情報の示す予定時刻から減算することにより、アラーム時刻を算出する。あるいは、プロセッサ261は、移動情報の示す移動時間を予定時刻から減算した時刻に対し、一定の期間(余裕期間)を減算することにより、アラーム時刻を算出するようにしてもよい。
【0044】
また、プロセッサ261は、そのアラーム時刻を、記憶部220に記憶された予定時刻情報と対応付けて記憶する。また、プロセッサ261は、時刻計測部263から供給される現在時刻と、記憶部220に記憶されたアラーム時刻と、を比較する。
【0045】
そして、プロセッサ261は、その現在時刻が、アラーム時刻と一致すると、所定の通知処理として、アラーム時刻となった旨を示す通知画像を生成し、その通知画像を表示部262に表示させる。プロセッサ261は、例えば、移動距離または移動経路(ルート)を示す情報が移動情報に含まれている場合には、その移動距離または移動経路に関する表示も併せて表示部262に表示させる。
【0046】
表示部262は、プロセッサ261により生成された通知画像を表示する。表示部262は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により実現される。
【0047】
時刻計測部263は、時刻を計測する内部時計である。時刻計測部263は、その時刻を現在時刻としてプロセッサ261に供給する。
【0048】
移動情報生成装置300は、2点間の移動に要する移動時間を示す移動情報を生成するサーバである。移動情報生成装置300は、第1、第2または第3の特定情報のいずれかと、予定位置情報と、を送信元である携帯端末200からネットワーク110を介して受信する。
【0049】
この場合、移動情報生成装置300は、その特定情報により特定される携帯端末の現在位置と、予定位置情報により示される予定位置と、の間の移動時間を示す移動情報を生成して、その移動情報を、ネットワーク110を介して携帯端末200に送信する。
【0050】
すなわち、移動情報生成装置300は、第1の特定情報の示す現在位置と、予定位置情報の示す予定位置と、の間の移動時間を含む移動情報を生成する。また、移動情報生成装置300は、第2または第3の特定情報により特定される携帯端末200の現在位置と、予定位置情報により示される予定位置と、の間の移動時間を示す移動情報を生成する。
【0051】
本実施形態では、移動情報生成装置300は、無線LANに含まれる無線LAN基地局の位置を示す無線LAN基地局情報を、第2の特定情報である無線LAN基地局の識別情報ごとに関連付けて記憶する。また、移動情報生成装置300は、携帯端末200から第2の特定情報を受信すると、その第2の特定情報に関連付けられた無線LAN基地局情報の示す位置と予定位置との間の移動時間を示す移動情報を生成する。
【0052】
また、本実施形態では、移動情報生成装置300は、ネットワーク110に含まれる携帯電話基地局の位置を示す携帯電話基地局情報を、第3の特定情報である携帯電話基地局の識別情報ごとに関連付けて記憶する。また、移動情報生成装置300は、携帯端末200からの第3の特定情報を受信すると、その第3の特定情報に関連付けられた携帯電話基地局情報の示す位置と予定位置との間の移動時間を示す移動情報を生成する。
【0053】
記憶部310は、基地局情報記憶部311と、経路・時間情報記憶部312と、を備える。
【0054】
基地局情報記憶部311は、無線LAN基地局情報と、携帯電話基地局情報と、を記憶するメモリである。基地局情報記憶部311は、無線LAN基地局情報を、第2の特定情報(無線LAN基地局の識別情報)ごとに関連付けて記憶する。また、基地局情報記憶部311は、携帯電話基地局情報を、第3の特定情報(携帯電話基地局の識別情報)ごとに関連付けて記憶する。
【0055】
本実施形態では、基地局情報記憶部311には、無線LAN基地局情報と携帯電話基地局情報とが、予め記憶されていることを想定している。
【0056】
経路・時間情報記憶部312は、通行可能な通路情報(道路情報、線路情報、水路情報、空路情報など)ごとに対応付けられた移動時間情報を記憶する地図データベースである。
【0057】
ネットワーク接続部320は、ネットワーク110を介して携帯端末200と通信を行う。ネットワーク接続部320は、携帯端末200からの予定位置情報と、第1、第2または第3の特定情報と、を受信する。また、ネットワーク接続部320は、移動時間計算部340から供給される移動情報を携帯端末200に送信する。
【0058】
移動経路計算部330は、特定情報により特定される位置と予定位置情報の示す予定位置との間の移動距離および移動経路を計算する計算部である。移動経路計算部330は、ネットワーク接続部320から供給された第1、第2または第3の特定情報と予定位置情報とに基づいて、経路・時間情報記憶部312を検索し、移動距離および移動経路を計算する。
【0059】
本実施形態では、移動経路計算部330は、ネットワーク接続部320からの予定位置情報を受け付けると、その予定位置情報を記憶部310に記憶する。そして、移動経路計算部330は、ネットワーク接続部320から第1、第2または第2の特定情報を受け付けるたびに、その特定情報と、記憶部310に記憶された予定位置情報と、に基づいて、移動距離および移動経路を計算する。これにより、スケジュール管理システム100は、携帯端末200による予定位置情報の送信回数を低減することができる。
【0060】
また、移動経路計算部330は、ネットワーク接続部320から第2の特定情報を受け付けると、基地局情報記憶部311を参照し、その第2の特定情報に関連付けられた無線LAN基地局情報を特定して、その特定された無線LAN基地局情報と予定位置情報とに基づいて、移動距離および移動経路を計算する。
【0061】
また、移動経路計算部330は、ネットワーク接続部320から第3の特定情報を受け付けると、基地局情報記憶部311を参照し、その第3の特定情報に関連付けられた携帯電話基地局情報を特定して、その特定された携帯電話基地局情報と予定位置情報とに基づいて、移動距離および移動経路を計算する。
【0062】
また、移動経路計算部330は、その移動距離および移動経路を移動時間計算部340に供給する。
【0063】
移動時間計算部340は、移動経路計算部330により計算された移動距離および移動経路に基づいて、携帯端末200の使用者が移動に要する移動時間を計算する。移動時間計算部340は、移動経路計算部330から移動距離および移動経路を受け付けると、経路・時間情報記憶部312を参照し、移動距離および移動経路に基づいて、移動時間を算出する。
【0064】
移動時間計算部340は、例えば、携帯端末200から、使用者の歩行速度を示す歩行速度情報を受け付けた場合には、その歩行速度情報を、経路・時間情報記憶部312に記憶しておき、その記憶された歩行速度情報を用いて、移動時間を計算するようにしてもよい。
【0065】
さらに、移動時刻計算部340は、例えば、天候情報や交通情報を取得して、それらの情報に基づいて、移動時間を算出するようにしてもよい。
【0066】
また、移動時間計算部340は、移動距離、移動経路および移動時間を示す情報を移動情報として、ネットワーク接続部320を介して携帯端末200に送信する。
【0067】
なお、移動情報生成装置300は、携帯端末200から、検索条件を示す検索条件情報を受け付けた場合には、その検索条件に基づいて、複数の移動情報を携帯端末200に送信するようにしてもよい。検索条件としては、例えば、時間優先、料金優先、交通手段限定などの条件が考えられる。
【0068】
次に、スケジュール管理システム100の動作について説明する。
【0069】
図2は、スケジュール管理システム100におけるスケジュール管理方法の処理手順例を示すフローチャートである。この例では、プロセッサ261により、操作受付部210において受け付けられた予定情報が記憶部220に記憶されており、また、既に予定位置情報が移動情報生成装置300に送信され、移動情報生成装置300に記憶されているものとする。
【0070】
まず、プロセッサ261は、第1の特定情報の取得を、GPS部230に指示する(ステップS901)。続いて、プロセッサ261は、GPS部230により第1の特定情報が取得されたか否かを判断する(ステップS902)。そして、プロセッサ261は、GPS部230により第1の特定情報が取得された場合には、ステップS907に進む。
【0071】
一方、プロセッサ261は、GPS部230により第1の特定情報が取得されない場合には、第2の特定情報の取得を、無線LAN部240に指示する(ステップS903)。
【0072】
続いて、プロセッサ261は、無線LAN部240により第2の特定情報が取得されたか否かを判断する(ステップS904)。そして、プロセッサ261は、無線LAN部240により第2の特定情報が取得された場合には、ステップS907に進む。
【0073】
一方、プロセッサ261は、無線LAN部240により第2の特定情報が取得されない場合には、第3の特定情報の取得を、ネットワーク接続部250に指示する(ステップS905)。そして、プロセッサ261は、ネットワーク接続部250により第3の特定情報が取得される(ステップS906)。
【0074】
続いて、ネットワーク接続部250は、第1、第2または第3の特定情報のいずれかを、ネットワーク110を介して移動情報生成装置300に送信する(ステップS907)。
【0075】
次に、移動情報生成装置300は、携帯端末200からの特定情報により特定される携帯端末200の現在位置から、予定位置情報の示す予定位置までの移動時間および移動経路を計算し、その計算結果を示す移動情報を生成する(ステップS908)。
【0076】
次に、携帯端末200におけるネットワーク接続部230は、移動情報生成装置300から送信された移動情報を受信する(ステップS909)。そして、プロセッサ261は、ネットワーク接続部230からの移動情報に示される移動時間を、予定時刻から減算したアラーム時刻を算出する(ステップS910)。
【0077】
この後、プロセッサ261は、時刻計測部263からの現在時刻が、アラーム時刻と一致すると、移動の開始を促す旨の表示とともに、移動距離が長い場合には移動情報に示される移動経路などを示す通知画像を表示部262に表示する(ステップS911)。
【0078】
そして、プロセッサ261は、予定時刻が経過するまで、ステップS901からS911の一連の処理を繰り返し、予定時刻を経過すると、スケジュール管理方法の処理を終了する(ステップS912)。
【0079】
本実施形態によれば、GPS部230が、GPSを用いて、携帯端末200の現在位置を特定するための特定情報を取得する。さらに無線LAN部240が、無線LANを用いて、携帯端末200の現在位置を特定するための特定情報を取得する。
【0080】
これにより、携帯端末200は、GPSが利用できる領域だけでなく、無線LANを利用できる領域においても、携帯端末200の現在位置を特定するための特定情報を取得することができる。
【0081】
また、本実施形態では、さらにネットワーク接続部250が、GPS部230により特定情報が取得された場合には、その特定情報を、移動情報生成装置300に送信し、GPS部230により特定情報が取得されない場合には、無線LAN部240により取得された特定情報を、移動情報生成装置300に送信する。
【0082】
これにより、携帯端末200は、GPSが利用できない領域においても、携帯端末200の現在位置を特定するための特定情報を、移動情報生成装置300に送信することができる。このため、移動情報生成装置300は、その特定情報により特定される携帯端末200の現在位置から、予定位置情報の示す予定位置までの移動時間を計算して、その計算結果を示す移動情報を携帯端末200に送信することができる。
【0083】
また、本実施形態では、さらに制御部260が、移動情報生成装置300から移動情報を受信すると、その移動情報の示す移動時間を予定時刻から減算することによってアラーム時刻を算出し、そのアラーム時刻になると、所定の通知処理を実行する。
【0084】
これにより、携帯端末200は、GPS衛星の電波を受信できない領域であっても、アラーム時刻の設定または更新を行うことができる。このため、携帯端末200は、使用者に対し、予定位置への移動開始の通知をより精度良く行うことができる。
【0085】
したがって、使用者は、屋内や携帯電話の電波が届きにくい場所にいたとしても、予定位置への移動開始時刻を知ることができるため、スケジュールを把握しておく必要がなくなる。これにより、携帯端末200は、使用者に対し利便性の高いスケジュール管理を行うことができる。
【0086】
また、本実施形態では、さらにネットワーク接続部250が、無線LAN部240により特定情報が取得されない場合には、携帯端末200の現在位置を特定するための特定情報を取得して、その特定情報を、移動情報生成装置300に送信する。
【0087】
これにより、携帯端末200は、GPS部230および無線LAN部240により特定情報が取得できない領域であっても、携帯端末200の現在位置を特定するための特定情報を、移動情報生成装置300に送信することができる。
【0088】
このため、携帯端末200は、GPS衛星の電波を受信できない領域であり、かつ、携帯端末200の近傍に無線LAN基地局がない領域であっても、携帯電話基地局が近傍に存在すれば、アラーム時刻を設定または更新することができる。
【0089】
なお、本実施形態では、移動情報生成装置300が、第2または第3の特定情報に基づいて基地局情報を特定する例について説明したが、基地局情報保持部311を携帯端末200に設けて、携帯端末200が、基地局情報を特定するようにしてもよい。この場合においても、GPS衛星の電波が受信できない領域であっても、精度の高いアラーム時刻を設定することができる。
【0090】
なお、本実施形態では、無線LAN部240が、携帯端末200の近傍に位置する無線LAN基地局の識別情報によって携帯端末200の現在位置を特定する例について説明したが、携帯端末200の現在位置を特定する手法としては、これに限られるものではない。例えば、無線LAN部240は、接続可能な複数の無線LAN基地局から発信された電波の受信レベルを測定し、これらの受信レベルを、無線LANを介して位置情報サーバに送信する。そして、無線LAN部240は、その位置情報サーバによって生成された特定情報を取得するようにしてもよい。
【0091】
なお、本実施形態では、携帯端末200が、ネットワーク110を介して移動情報生成装置300と通信を行う例について説明したが、携帯端末200は無線LAN部240によって無線LANを介して移動情報生成装置300と通信を行うようにしてもよい。
【0092】
なお、本実施形態では、携帯端末200が、アラーム時刻になると、使用者に移動の開始を促すために、通知画像を表示部262に表示する例について説明したが、アラーム音、バイブレーションやLED(Light Emitting Diode)の点滅などにより、使用者にアラーム時刻を経過した旨を通知するようにしてもよい。
【0093】
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0094】
100 スケジュール管理システム
110 ネットワーク
200 携帯端末
210 操作受付部
220 記憶部
230 GPS部
240 無線LAN部
250 ネットワーク接続部
260 制御部
261 プロセッサ
262 表示部
263 時刻計測部
300 移動情報生成装置
310 記憶部
311 基地局情報記憶部
312 経路・時間情報記憶部
320 ネットワーク接続部
330 移動経路計算部
340 移動時間計算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を送信元から受信すると、前記特定の位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を、前記送信元に送信する移動情報生成装置と通信を行う携帯端末であって、
前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付手段と、
前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶手段と、
GPSを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第1の取得手段と、
無線LANを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得手段により前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得手段により取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続手段と、
前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理手段と、を含む携帯端末。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末において、
前記接続手段は、前記第2の取得手段により前記特定情報が取得されない場合には、前記無線LANとは異なるネットワークを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得し、当該特定情報を前記移動情報生成装置に送信する、携帯端末。
【請求項3】
移動情報生成装置と、前記移動情報生成装置と通信を行う携帯端末と、を有し、
前記移動情報生成装置は、前記携帯端末の現在位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を前記携帯端末から受信すると、前記携帯端末の現在位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、
前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付手段と、
前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶手段と、
GPSを用いて、前記特定情報を取得する第1の取得手段と、
無線LANを用いて、前記特定情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得手段により前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得手段により取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続手段と、
前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理手段と、を含む、スケジュール管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載のスケジュール管理システムにおいて、
前記接続手段は、前記第2の取得手段により前記特定情報が取得されない場合には、前記無線LANとは異なるネットワークを用いて、前記特定情報を取得し、当該特定情報を前記移動情報生成装置に送信する、スケジュール管理システム。
【請求項5】
特定の位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を送信元から受信すると、前記特定の位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を、前記送信元に送信する移動情報生成装置と通信を行う携帯端末におけるスケジュール管理方法であって、
前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付ステップと、
前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶ステップと、
GPSを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第1の取得ステップと、
無線LANを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得ステップにより取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続ステップと、
前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理ステップと、を含むスケジュール管理方法。
【請求項6】
請求項5に記載のスケジュール管理方法において、
前記接続ステップでは、前記第2の取得ステップにより前記特定情報が取得されない場合には、前記無線LANとは異なるネットワークを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得し、当該特定情報を前記移動情報生成装置に送信する、スケジュール管理方法。
【請求項7】
移動情報生成装置と、前記移動情報生成装置と通信を行う携帯端末と、を有するスケジュール管理システムにおけるスケジュール管理方法であって、
前記携帯端末が、予定位置を示す予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付ステップと、
前記携帯端末が、前記予定位置情報と予定時刻情報とを記憶する記憶ステップと、
前記携帯端末が、GPSを用いて、前記携帯端末の現在位置を特定するための特定情報を取得する第1の取得ステップと、
前記携帯端末が、無線LANを用いて、前記携帯端末の現在位置を特定するための特定情報を取得する第2の取得ステップと、
前記携帯端末が、前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信し、前記第1の取得ステップにより前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得ステップにより取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信する送信ステップと、
前記移動情報生成装置が、前記特定情報と前記予定位置情報とを前記携帯端末から受信すると、前記特定情報により特定される前記現在位置と、前記予定位置情報の示す予定位置と、の間の移動時間を示す移動情報を生成して当該移動情報を前記携帯端末に送信する生成ステップと、
前記携帯端末が、前記移動情報を前記移動情報生成装置から受信すると、当該移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理ステップと、を含むスケジュール管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載のスケジュール管理方法において、
前記接続ステップでは、前記第2の取得ステップにより前記特定情報が取得されない場合には、前記無線LANとは異なるネットワークを用いて、前記特定情報を取得し、当該特定情報を前記移動情報生成装置に送信する、スケジュール管理方法。
【請求項9】
特定の位置を特定するための特定情報と、予定位置を示す予定位置情報と、を送信元から受信すると、前記特定の位置と前記予定位置との間の移動時間を示す移動情報を、前記送信元に送信する移動情報生成装置と通信を行う携帯端末内のコンピュータに、
前記予定位置情報と、予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付ける受付手順と、
前記予定位置情報と前記予定時刻情報とを記憶する記憶手順と、
GPSを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第1の取得手順と、
無線LANを用いて、前記特定の位置として前記携帯端末の現在位置を特定するための前記特定情報を取得する第2の取得手順と、
前記第1の取得手順により前記特定情報が取得された場合には、当該特定情報と前記予定位置情報とを前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信し、前記第1の取得手順により前記特定情報が取得されない場合には、前記第2の取得手順により取得された特定情報と、前記予定位置情報と、を前記移動情報生成装置に送信して、前記移動情報生成装置から前記移動情報を受信する接続手順と、
前記移動情報に示される移動時間と前記予定時刻とに基づいてアラーム時刻を算出し、当該アラーム時刻になると、所定の通知処理を行う処理手順と、を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記接続手順では、前記第2の取得手順により前記特定情報が取得されない場合には、前記無線LANとは異なるネットワークを用いて、前記特定情報を取得し、当該特定情報を前記移動情報生成装置に送信する、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−130336(P2011−130336A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289020(P2009−289020)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】