説明

携帯端末、撮影制御プログラムおよび撮影制御方法

【構成】携帯電話機10は、カメラモジュール40などを備え、カメラ機能を実行できる。カメラ機能が実行されると、ディスプレイ30には、スルー画像と共に撮影キー(64)およびロックキー(66)が表示される。ロックキーが操作されると、カメラモジュール40の光軸と対応する端末方向が、撮影方向として記憶される。そして、使用者は、撮影キーを操作して、端末方向を変化させた後に、撮影方向と端末方向とを一致させれば、画像を撮影することができる。
【効果】使用者は、端末方向を予め記憶させた撮影方向に向けるだけで、撮影を行うことができる。そのため、撮影するときの利便性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯端末、撮影制御プログラムおよび撮影制御方法に関し、特に画像を撮影することができる、携帯端末、撮影制御プログラムおよび撮影制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像を撮影することができる、携帯端末の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1のカメラ機能付きの折り畳み式携帯端末装置は、セルフタイマー撮影を行うことができる。
【特許文献1】特開2009−260517号公報[H04N 5/225, H04M 1/00]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の携帯端末装置を使って、人ごみの中で、その人ごみを避けて撮影する場合、携帯端末装置を持つ手を高く上げて撮影することになる。この場合、携帯端末装置が使用者の頭上にあるため、使用者は撮影画面によって撮影方向を確認するのは困難である。また、セルフタイマー機能を利用して、カウント中に携帯端末装置を持ち上げて撮影方向を合わせることも考えられるが、それでも撮影方向を正しい方向に合わせられないことがある。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末、撮影制御プログラムおよび撮影制御方法を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、撮影するときの利便性を向上させることができる、携帯端末、撮影制御プログラムおよび撮影制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
【0007】
第1の発明は、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、方向を出力する方向出力部、方向出力部が出力している方向を撮影方向として記憶する記憶部、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する判断部、および方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき撮影する撮影部を備える、携帯端末である。
【0008】
第1の発明では、携帯端末(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)は、イメージセンサおよび制御回路などを含むカメラモジュール(40)などを備え、カメラ機能を実行することができる。方向出力部(42)は、地磁気を方位センサによって検出し、カメラモジュールの光軸と対応する方位(方向)を、端末方向として出力する。記憶部(24,S3)は、たとえばロックキー(66)などが操作されると、方向出力部が出力している端末方向を撮影方向として記憶する。判断部(24,S9)は、端末方向と撮影方向とが一致しているかを判断する。そして、撮影部(24,S11)は、端末方向と撮影方向とが一致していると判断されると、撮影を行う。
【0009】
第1の発明によれば、使用者は、端末方向を予め記憶させた撮影方向に向けるだけで、撮影を行うことができる。そのため、撮影するときの利便性が向上する。
【0010】
第2の発明は、第1の発明に従属し、判断部は、記憶部によって記憶され、方向出力部の出力が変化した後に、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する。
【0011】
第2の発明では、撮影方向が記憶された後に、携帯端末の端末方向が変化すれば、判断部は、端末方向と撮影方向とが一致しているかを判断する。
【0012】
第2の発明によれば、撮影方向が記憶されたときに、誤って撮影が行われないようにすることができる。
【0013】
第3の発明は、第1の発明に従属し、加速度を出力する加速度出力部をさらに備え、判断部は、加速度出力部が出力する加速度が所定値を超えたとき、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する。
【0014】
第3の発明では、加速度出力部(44)は、携帯端末のX軸、Y軸およびZ軸の加速度を出力する。携帯端末が使用者などによって動かされ、加速度出力部が出力する加速度が所定値を超えると、判断部は端末方向と撮影方向とが一致しているかを判断する。
【0015】
第4の発明は、第3の発明に従属し、撮影部は、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断され、加速度出力部が加速度を出力していないとき撮影する。
【0016】
第4の発明では、端末方向と撮影方向とが一致し、かつ携帯端末を持つ手が動かなくなれば、撮影部は撮影を行う。
【0017】
第3の発明および第4の発明によれば、誤って撮影が行われないようにすると共に、撮影するときの利便性をより向上させることができる。
【0018】
第5の発明は、第1の発明に従属し、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき、人物を検出する人物検出処理を実行する人物検出処理実行部(24,S33)をさらに備え、撮影部は、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断され、人物検出処理が実行され人物が検出されたとき撮影する。
【0019】
第5の発明では、人物検出処理実行部(24,S33)は、端末方向と撮影方向とが一致したとき、たとえばスルー画像に写る人物を検出する人物検出処理を実行する。そして、撮影方向と端末方向とが一致し、かつ人物が検出されると撮影が行われる。
【0020】
第5の発明によれば、使用者は、携帯端末を持ち上げ、スルー画像が見えていない状態でも、人物が写り込んだときに撮影を行うことができる。
【0021】
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明のいずれかに従属し、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき、方向が一致していることを通知する通知部をさらに備える。
【0022】
第6の発明では、通知部(24,S31)は、端末方向と撮影方向とが一致すると、たとえばLED(46)の発光や、バイブレータ(48)の振動などによって、一致したことを通知する。
【0023】
第6の発明によれば、使用者は、端末方向と撮影方向とが一致していることを知ることができる。
【0024】
第7の発明は、方向を出力する方向出力部(42)を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末(10)のプロセッサ(24)を、方向出力部が出力している方向を撮影方向として記憶する記憶部(S3)、方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する判断部(S9)、および方向出力部が出力している方向が記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき撮影する撮影部(S11)として機能させる、撮影制御プログラムである。
【0025】
第7の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、端末方向を予め記憶させた撮影方向に向けるだけで、撮影を行うことができる。そのため、撮影するときの利便性が向上する。
【0026】
第8の発明は、方向を出力する方向出力部(42)を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末(10)の撮影制御方法であって、方向出力部が出力している方向を撮影方向として記憶し(S3)、方向出力部が出力している方向が記憶された撮影方向と一致しているかを判断し(S9)、そして方向出力部が出力している方向が記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき撮影する(S11)、撮影制御方法である。
【0027】
第8の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、端末方向を予め記憶させた撮影方向に向けるだけで、撮影を行うことができる。そのため、撮影するときの利便性が向上する。
【発明の効果】
【0028】
この発明によれば、撮影するときの利便性を向上させることができる。
【0029】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1はこの発明の一実施例の携帯電話機の電気的な構成を示す図解図である。
【図2】図2は図1に示す携帯電話機の外観の一例を示す外観図である。
【図3】図3は図1に示すディスプレイに表示されるスルー画像の一例を示す図解図である。
【図4】図4は図2に示す携帯電話機によって撮影を行うときの使用者の動作の一例を示す図解図である。
【図5】図5は図1に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。
【図6】図6は図1に示すプロセッサの第1実施例の撮影制御処理を示すフロー図である。
【図7】図7は図2に示す携帯電話機によって撮影を行うときの使用者の動作の他の一例を示す図解図である。
【図8】図8は図1に示すプロセッサの第2実施例の撮影制御処理を示すフロー図である。
【図9】図9は図1に示すプロセッサの第3実施例の撮影制御処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
<第1実施例>
図1を参照して、携帯電話機10は、携帯端末の一種であり、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ24を含む。また、プロセッサ24には、無線通信回路14、A/D変換器16、D/A変換器20、キー入力装置26、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34、タッチパネル制御回路36、カメラモジュール40、方位センサ42、加速度センサ44、LED46およびバイブレータ48などが接続される。
【0032】
また、無線通信回路14にはアンテナ12が接続される。A/D変換器16にはマイク18が接続され、D/A変換器20にはスピーカ22が接続される。表示ドライバ28にはディスプレイ30が接続される。タッチパネル制御回路36には、タッチパネル38が接続される。
【0033】
プロセッサ24は、携帯電話機10の全体制御を司る。RAM34は、プロセッサ24の作業領域(描画領域を含む)ないしバッファ領域として用いられる。フラッシュメモリ32は、記憶部として機能し、携帯電話機10の文字、画像、音声、音および映像のようなコンテンツのデータが記録される。
【0034】
A/D変換器16は、マイク18を通して入力される音声ないし音についてのアナログ音声信号を、デジタル音声信号に変換する。D/A変換器20は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換(復号)して、図示しないアンプを介してスピーカ22に与える。したがって、アナログ音声信号に対応する音声ないし音がスピーカ22から出力される。
【0035】
なお、プロセッサ24は、D/A変換器20と接続されるアンプの増幅率を制御することでスピーカ22から出力される音声の音量を調整する。
【0036】
キー入力装置26は操作部として機能し、後述する、通話キー26a、終話キー26bおよびメニューキー26cなどを備える。また、使用者が操作したキーの情報(キーデータ)はプロセッサ24に入力される。
【0037】
表示ドライバ28は、プロセッサ24の指示の下、ディスプレイ30の表示を制御する。また、表示ドライバ28は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ(図示せず)を含む。ディスプレイ30には、LEDを光源とするバックライトがエッジライト方式に基づいて設けられており、そのバックライトによってディスプレイ30の表示パネルが照明される。なお、バックライトの光源は冷陰極管などであってもよい。
【0038】
タッチパネル38は、指などの物体が表面に接近して生じた電極間の静電容量の変化を検出する静電容量方式で、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル38に触れたことを検出する。また、タッチパネル38は、ディスプレイ30の上に設けられ、その画面内で、任意の位置を指示するためのポインティングデバイスである。タッチパネル制御回路36は検出部として機能し、タッチパネル38のタッチ有効範囲内で、押したり、撫でたり、触られたりするタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データをプロセッサ24に出力する。つまり、使用者は、タッチパネル38の表面を指で、押したり、撫でたり、触れたりすることによって、操作位置や、操作方向および図形などを携帯電話機10に入力する。
【0039】
ここで、使用者がタッチパネル38の上面を指で触れる操作を「タッチ」と言う。一方、タッチパネル38から指を離す操作を「リリース」と言う。そして、使用者がタッチパネル38の上面をタッチして、続けてリリースする操作を「タッチアンドリリース」と言う。
【0040】
また、タッチパネル38の表面を撫でる操作を「スライド」と言う。さらに、2回連続してタッチアンドリリースを行う操作を「ダブルタッチ」と言い、2か所にほぼ同時にタッチする操作を「マルチタッチ」と言う。そして、「タッチ操作」には、上記したタッチ、リリース、タッチアンドリリース、スライド、ダブルタッチおよびマルチタッチなどが含まれる。
【0041】
また、タッチによって示された座標を「タッチ点」(タッチ開始位置)と言い、リリースによって示された座標を「リリース点」(タッチ終了位置)と言う。
【0042】
なお、タッチ操作は指だけに限らず、導電体が先端に取り付けられたタッチペンなどによって行われてもよい。また、タッチパネル38の検出方式には、表面型の静電容量方式が採用されてもよいし、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式および電磁誘導方式などであってもよい。
【0043】
カメラモジュール40は、カメラ機能を実行するために必要な制御回路や、レンズおよびイメージセンサなどを含む。また、プロセッサ24は、カメラ機能が実行されると、カメラモジュール40を起動し、背景や被写体に対応するスルー画像をディスプレイ30に表示する。そして、カメラモジュール40は、使用者が撮影操作を行うと、画像を撮影する処理を実行する。
【0044】
方位センサ42は、電子コンパスまたは方向出力部とも呼ばれ、3つの地磁気センサおよび制御回路を含む。制御回路は、3つの地磁気センサによって検出された磁気データから地磁気データを抽出して、プロセッサ24に出力する。プロセッサ24は、制御回路から出力された地磁気データに基づいて、方位角(方位または方向)データを算出し、端末方向としてRAM34のバッファに記憶させる。ここで、本実施例の方位角は、北(N)を0度として時計回りに、東(E)が90度、南(S)が180度および西(W)が270度とする。また、算出された方位は、イメージセンサおよびフォーカスレンズが並ぶ光軸と一致する。なお、各地磁気センサは、ホール素子が用いられているが、MR(Magnet−Resistive)素子やMI(Magnet−Impedance)素子が用いられてもよい。
【0045】
加速度センサ44は、加速度出力部と呼ばれることもあり、半導体式の3軸の加速度センサである。そのため、加速度センサ44は、携帯電話機10に対する3軸(X,Y,Z)の加速度データをプロセッサ24に出力する。プロセッサ24は、3軸の加速度データの変化を検出することで、携帯電話機10が移動しているか否かを判断する。なお、プロセッサ24は、3軸の加速度データが示す値に対して逆三角関数を用いて、携帯電話機10の傾きの角度を計算することもできる。
【0046】
LED46は、赤色、青色、緑色などの複数の色で発光することが可能であり、プロセッサ24によって発光色や、点滅周期などが制御される。バイブレータ48は、偏心重が回転軸に取り付けられたモータであり、プロセッサ24によってオン/オフが制御される。そして、バイブレータ48がオンにされると、バイブレータ48の振動によって携帯電話機10も振動する。
【0047】
無線通信回路14は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、使用者がキー入力装置26を用いて電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ12を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網(図示せず)を経て相手の電話機に送信される。相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は通話処理を実行する。
【0048】
通常の通話処理について具体的に説明すると、相手の電話機から送られてきた変調音声信号はアンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号には、無線通信回路14によって復調処理および復号処理が施される。そして、これらの処理によって得られた受話音声信号は、D/A変換器20によってアナログ音声信号に変換された後、スピーカ22から出力される。一方、マイク18を通して取り込まれた送話音声信号は、A/D変換器16によってデジタル音声信号に変換された後、プロセッサ24に与えられる。デジタル音声信号に変換された送話信号には、プロセッサ24の指示の下、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理が施され、アンテナ12を介して出力される。そして、変調音声信号は、基地局および通信網を介して相手の電話機に送信される。
【0049】
アンテナ12が相手の電話機からの電話発信信号を受信すると、無線通信回路14は電話着信(着呼)をプロセッサ24に通知する。これに応じて、プロセッサ24は、表示ドライバ28を制御して、着信通知に記述された発信元情報(電話番号など)をディスプレイ30に表示する。また、これとほぼ同時に、プロセッサ24は、図示しないスピーカから着信音(着信メロディ、着信音声と言うこともある。)を出力させ。LED46を発光させ、バイブレータ48を振動させる。
【0050】
使用者が通話キーを用いて応答操作を行うと、プロセッサ24は、着信音、発光および振動を停止すると共に、無線通信回路14に電話着信処理の実行を命令する。電話着信処理によって通信可能状態が確立されると、プロセッサ24は上述した通常の通話処理を実行する。
【0051】
通話可能状態に移行した後に終話キーによって通話終了操作が行われると、プロセッサ24は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。そして、通話終了信号の送信後、プロセッサ24は通話処理を終了する。また、先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。さらに、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。
【0052】
なお、他の実施例では、A/D変換機16およびD/A変換機20はプロセッサ24に含まれていてもよい。
【0053】
図2(A)は、携帯電話機10の表面の外観を示す外観図であり、図2(B)は携帯電話機10の裏面の外観を示す外観図である。図2(A),(B)を参照して、携帯電話機10は、ストレート型の形状をしており、平面矩形の筐体Cを有する。図示しないマイク18は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたマイク18に通じる開口OP2は筐体Cの縦方向一方の表面に設けられる。同じく、図示しないスピーカ22は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたスピーカ22に通じる開口OP1は、筐体Cの縦方向他方の表面に設けられる。カメラモジュールに通じる開口OP3は、筐体Cの裏面左上に設けられる。そして、開口OP1の右側に設けられた窓Wは、図示しないLED46に通じている。
【0054】
ディスプレイ30は、モニタ画面が筐体Cの表面側から見えるように取り付けられる。また、ディスプレイ30にはタッチパネル38が設けられる。そして、キー入力装置26が備える、通話キー26a、終話キー26bおよびメニューキー26cは、筐体Cの表面に設けられる。
【0055】
たとえば、使用者は、ディスプレイ30に表示されたダイヤルキーに対して、タッチ操作を行うことで電話番号を入力し、通話キー26aによって音声発信操作を行う。そして、使用者は、通話が終了すると、終話キー26bによって通話終了操作を行う。また、着信があると、窓WがLED46の発光によって照らされる。
【0056】
また、使用者は、メニューキー26cを操作することで、ディスプレイ30にメニュー画面を表示する。さらに、使用者は、ディスプレイ30に表示されたソフトキーおよびメニューに対してタッチ操作を行うことで、メニューの選択および確定を行う。そして、使用者は、終話キー26bを長押しすることで携帯電話機10の電源をオン/オフする。
【0057】
そして、使用者は、カメラ機能を実行しているときは、開口OP3を被写体に向けて、ディスプレイ30に表示されたキーを操作することで、撮影を行う。
【0058】
なお、アンテナ12、無線通信回路14、A/D変換機16、マイク18、D/A変換機20、スピーカ22、プロセッサ24、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34、タッチパネル制御回路36、カメラモジュール40、方位センサ42、加速度センサ44、LED46およびバイブレータ48などは筐体Cに内蔵されているため、図2(A),(B)では図示されない。
【0059】
図3は、ディスプレイ30に表示されるスルー画像の一例を示す図解図である。図3を参照して、ディスプレイ30の表示範囲は、状態表示領域60および機能表示領域62を含む。状態表示領域60には、アンテナ12による電波受信状態を示すアイコン(ピクト)、二次電池の残電池容量を示すアイコンおよび日時が表示される。
【0060】
機能表示領域62には、スルー画像が表示される。また、機能表示領域62の下側には、撮影キー64およびロックキー66が表示される。
【0061】
たとえば、機能表示領域62内でマルチタッチされた後に、2本の指が外側にスライドされると、スルー画像がズームアップされる。一方、2本の指が内側にスライドされると、スルー画像がズームダウンされる。そして、撮影キー64に対してタッチ操作がされると、撮影処理が実行され、画像データがフラッシュメモリ32に設定された、フォルダに保存される。
【0062】
ここで、本実施例では、ロックキー66にタッチ操作がされると、方位センサ42の出力に基づいて算出された方向(端末方向)が撮影方向として記憶される。そして、撮影キー64が操作された後に、端末方向が撮影方向と一致すると、撮影処理が実行される。
【0063】
図4(A)−(C)を参照して、図4(A)の状態でロックキー66がタッチ操作されると、使用者の正面が撮影方向として記憶される。次に、使用者が図4(A)の状態で撮影キー64を操作し、図4(B)に示すように端末方向が変化させてから、端末方向が撮影方向と一致すると撮影処理が実行される。たとえば、使用者は、図4(C)に示すように、携帯電話機10を再び正面に向けると、撮影処理が実行される。ただし、図4(A)に示すように、携帯電話機10が再び正面を向いても、撮影処理は実行される。そして、撮影処理が実行されると、撮影音(撮影メロディ)がスピーカ22から出力され、画像データが保存される。
【0064】
このように、使用者は、端末方向を予め設定した撮影方向に向けるだけで、撮影を行うことができる。特に、第1実施例では、携帯電話機10の方向を一度変化させなければ、端末方向が撮影方向と一致しているかが判断されないようにしてあるため、撮影方向を記憶した後に撮影キー64が操作され、いきなり撮影処理が実行されないようにされている。
【0065】
図5は、RAM34のメモリマップを示す図である。RAM34には、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が含まれる。また、プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ32から一度に全部または必要に応じて部分的かつ順次的に読み出され、RAM34に記憶される。
【0066】
プログラム記憶領域302には、携帯電話機10を動作させるためのプログラムが記憶されている。たとえば、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、撮影制御処理310などが含まれる。
【0067】
撮影制御プログラム310は、撮影方向を記憶して、撮影方向と端末方向とが一致したときに、撮影処理を実行するプログラムである。なお、図示は省略するが、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、通話状態を確立するためのプログラムなどが含まれる。
【0068】
続いて、データ記憶領域304には、方位バッファ330、加速度バッファ332および撮影方向バッファ334が設けられる。方位バッファ330には、方位センサ42の出力に基づいて算出された方位角データ(撮影方向)が一時的に記憶される。加速度バッファ332には、加速度センサ44から出力された3軸の加速度データがそれぞれ記憶される。そして、方位バッファ330に記憶される方位データは、方位センサ42の出力が変化しなければ更新されない。同様に、加速度バッファ332に記憶される加速度データは、加速度センサ44の出力が変化しなければ更新されない。
【0069】
撮影方向バッファ334には、ロックキー66が操作されたときに、方位バッファ330に記憶されている方位角データが、撮影方向として記憶される。
【0070】
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、待機状態でディスプレイ30に表示される画像データや、文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機10の動作に必要なカウンタおよびフラグも設けられる。
【0071】
プロセッサ24は、Android(登録商標)およびREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図6に示す撮影制御処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
【0072】
図6は撮影制御処理のフロー図である。たとえば、カメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ24はステップS1で、方向記憶操作がされたか否かを判断する。つまり、ロックキー66が操作されたか否かを判断する。一方、ステップS1で“YES”であれば、つまりロックキー66が操作されると、ステップS3で撮影方向を記憶する。つまり、撮影方向バッファ334に、方位バッファ330に記憶されている方位角データが、撮影方向データとして記憶される。なお、ステップS3の処理を実行するプロセッサ24は記憶部として機能する。
【0073】
続いて、ステップS5では、撮影操作か否かを判断する。つまり、撮影キー64が操作されたか否かを判断する。ステップS5で“NO”であれば、つまり撮影操作がされなければ、ステップS5の判断が繰り返される。また、ステップS5で“YES”であれば、つまり撮影キー64が操作されると、ステップS7で端末方向が変化したか否かを判断する。たとえば、図4(A),(B)に示すように携帯電話機10の端末方向が変化し、方位バッファ330に記憶されている方位データが変化したか否かが判断される。ステップS7で“NO”であれば、つまり端末方向が変化しなければ、ステップS7の判断が繰り返される。
【0074】
また、ステップS7で“YES”であれば、つまり端末方向が変化すれば、ステップS9で端末方向と撮影方向とが一致するか否かを判断する。つまり、方位バッファ330に記憶されている方位データが、撮影方向バッファ334に記憶されている方位と一致しているか否かが判断される。ただし、ステップS7では、誤差(たとえば、±1度)は許容して判断される。たとえば、撮影方向が90度(東)である場合、端末方向が89度〜91度であるかが判断される。なお、ステップS9の処理を実行するプロセッサ24は判断部として機能する。
【0075】
ステップS9で“NO”であれば、つまり端末方向と撮影方向とが一致していなければ、ステップS9の判断が繰り返される。また、ステップS9で“YES”であれば、つまり端末方向と撮影方向とが一致していれば、ステップS11で撮影処理を実行し、ステップS1に戻る。つまり、図4(A),(C)に示すように、端末方向と撮影方向とが一致しているため、撮影処理が実行される。なお、ステップS11の処理を実行するプロセッサ24は撮影部として機能する。
【0076】
また、ステップS1で“NO”であれば、つまりロックキー66が操作されなければ、ステップS13で撮影操作か否かが判断される。つまり、撮影方向を記憶させずに撮影操作がされたかが判断される。ステップS13で“NO”であれば、つまり撮影キー64が操作されなければ、ステップS1に戻る。一方、ステップS13で“YES”であれば、つまり撮影方向が記憶されずに撮影キー64が操作されると、ステップS11に進み、撮影処理が実行される。
【0077】
<第2実施例>
第2実施例では、加速度センサ44の出力も利用して、撮影処理を実行するかを判断する。以下、第2実施例について説明するが、上記のこと以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。このように、加速度センサ44の出力を利用するのは、加速度センサ44の出力に基づいて携帯電話機10の動きを判断することで、誤って撮影が行われないようにするためである。
【0078】
図7(A),(B)を参照して、図7(A)の状態でロックキー66が操作されると、使用者の正面が撮影方向として記憶される。この状態で、携帯電話機10が持ち上げられ、加速度センサ44の出力が所定値以上になると、撮影方向と端末方向とが一致しているかが判断される。そして、図7(B)に示すように、撮影方向と端末方向とが一致し、かつ加速度センサ44が加速度を出力していなければ、撮影処理が実行される。つまり、使用者は、撮影方向を記憶させた後は、端末方向を変化させることなく、携帯電話機10を持ち上げるだけで、撮影することができる。
【0079】
従って、誤って撮影が行われないようにすると共に、撮影するときの利便性をより向上させることができる。
【0080】
第2実施例のプロセッサ24は、AndroidおよびREXなどのLinuxベースのOSや、その他のOSの制御下で、図8に示す第2実施例の撮影制御処理を含む複数のタスクを並列的に処理する。
【0081】
図8は、第2実施例の撮影制御処理のフロー図である。なお、このフロー図では、図6に示す撮影制御処理と同じステップには、同一のステップ番号を付与し、詳細な説明は省略する。
【0082】
撮影方向が記憶された後に撮影キー64が操作されると、ステップS5で“YES”と判断され、プロセッサ24はステップS21で、加速度が所定値を超えたか否かを判断する。第2実施例では、携帯電話機10が使用者によって動かされたときに、加速度センサ44が出力する加速度の平均値に基づいて所定値は決められている。したがって、ステップS21では、加速度バッファ332に記憶されている加速度データに基づいて、携帯電話機10が動かされたかが判断されている。ステップS21で“NO”であれば、たとえば携帯電話機10が動いていなければ、ステップS21の判断が繰り返される。
【0083】
また、ステップS21で“YES”であれば、たとえば、図7(A),(B)に示すように、携帯電話機10が持ち上げられると、ステップS9で端末方向と撮影方向とが一致しているかが判断される。そして、ステップS9で“YES”と判断されると、ステップS23で加速度が出力されているかが判断される。つまり、加速度バッファ332が更新されているかが判断される。ステップS23で“YES”であれば、つまり加速度センサ44が出力する加速度が変化し、加速度バッファ332が更新されていれば、ステップS9に戻る。たとえば、端末方向と撮影方向とが一致し、かつ携帯電話機10が動かなくなるまで、ステップS9およびステップS23が繰り返される。
【0084】
そして、ステップS23で“NO”であれば、つまり端末方向と撮影方向とが一致し、かつ携帯電話機10が動かなくなれば、ステップS11で撮影処理を実行し、ステップS1に戻る。
【0085】
<第3実施例>
第3実施例では、端末方向と撮影方向とが一致した状態で、スルー画像に人が映り込めば撮影処理が実行されるようにする。また、人物の写り込みは、スルー画像に対して人物検出処理を施すことで判断する。ここで、人物検出処理とは、人物に共通して存在する特徴量を人物モデルとしてデータベース化し、そのデータベースを利用して、スルー画像内の人物を検出する処理である。以下、第3実施例について説明するが、上記のこと以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0086】
そして、第3実施例では、使用者は、携帯電話機10を持ち上げ、スルー画像が見えていない状態でも、スルー画像内で人物が検出されたときに撮影を行うことができる。
【0087】
また、第3実施例では、端末方向と撮影方向とが一致した場合、そのことがLED46発光およびバイブレータ48の振動によって使用者に通知される。そのため、使用者は、端末方向と撮影方向とが一致していることを知ることができる。これにより、使用者は、端末方向を撮影方向に合わせ状態で、人物がスルー画像に写り込むのを待つことができる。
【0088】
第3実施例のプロセッサ24は、AndroidおよびREXなどのLinuxベースのOSや、その他のOSの制御下で、図9に示す第3実施例の撮影制御処理を含む複数のタスクを並列的に処理する。
【0089】
図9は、第3実施例の撮影制御処理のフロー図である。なお、このフロー図では、図6に示す撮影制御処理と同じステップには、同一のステップ番号を付与し、詳細な説明は省略する。
【0090】
ステップS5で“YES”と判断されると、ステップS9で端末方向と撮影方向とが一致したか否かが判断される。ステップS9で端末方向と撮影方向が一致していると判断されると、ステップS31で通知処理が実行される。たとえば、LED46を発光させ、バイブレータ48を振動させる。続いて、ステップS33で人物検出処理を実行する。つまり、スルー画像内の人物を検出する。なお、ステップS31の処理を実行するプロセッサ24は通知部として機能する。また、ステップS33の処理を実行するプロセッサ24は人物検出処理実行部として機能する。
【0091】
続いて、ステップS35では、人物が検出されたか否かが判断される。つまり、人物検出処理によって、スルー画像内で人物が検出されたか否かを判断する。ステップS35で“YES”であれば、つまりスルー画像に人物が写り込んでいれば、ステップS11で撮影処理を実行し、ステップS1に戻る。
【0092】
また、ステップS35で“NO”であれば、つまりスルー画像に人物が写り込んでいなければ、ステップS9に戻る。このとき、端末方向と撮影方向とが一致した状態が維持されると、ステップS31が繰り返されるため、通知処理が引き続き実行される。また、端末方向と撮影方向とが一致しなくなれば、ステップS31が実行されなくなるため、LED46およびバイブレータ48による通知が終了する。
【0093】
なお、第1実施例から第3実施例は、任意に組み合わせることが可能であり、具体的な組み合わせについては容易に想像できるので、詳細な説明は省略する。
【0094】
また、第2実施例でも、第3実施例と同様、端末方向と撮影方向とが一致したときに通知処理が実行されてもよい。
【0095】
また、他の実施例では、撮影方向がロックされた後に、撮影方向を示す矢印アイコンなどがディスプレイ30に表示されてもよい。この場合、使用者は、矢印アイコンを参考にすることで、自身が設定した撮影方向を視覚的に把握できる。
【0096】
また、通知処理では、音声メッセージによって、端末方向と撮影方向とが一致していることを通知してもよい。
【0097】
また、撮影キー64が半押し可能なハードキーである場合、半押しされたときに撮影方向が記憶されてもよい。
【0098】
また、撮影方向が記憶された状態で撮影キー64が操作されたときに、端末方向と撮影方向との関係を示すガイドがディスプレイ30に表示されてもよい。
【0099】
また、人物検出処理では、予め特徴量が設定された特定人物だけを検出するように設定されてもよい。
【0100】
また、他の実施例では、撮影方向が記憶されている状態では、カメラ機能が終了されるまで、撮影方向と端末方向が一致する度に、撮影処理が実行されるようにしてもよい。
【0101】
また、携帯電話機10の通信方式はCDMA方式であるが、LTE方式、W−CDMA方式、GSM方式、TDMA方式、FDMA方式およびPHS方式などが採用されてもよい。また、ディスプレイ30にはLCDモニタが利用されるが、有機ELパネルなどが採用されてもよい。さらに、携帯電話機10の外観は、ストレート型だけに限らず、1軸または2軸折り畳み型、スライド型などであってもよい。
【0102】
また、本実施例で用いられた複数のプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu−ray Disc)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、複数のプログラムが本実施例と同等の構成の携帯電話機にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
【0103】
さらに、本実施例は、携帯電話機10のみに限らず、いわゆるフィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話機や、デジタルカメラ、電子書籍端末、タブレット型PCおよびPDAなどに適用されてもよい。
【0104】
そして、本明細書中で挙げた、具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様変更などに応じて適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0105】
10 … 携帯電話機
12 … アンテナ
14 … 無線通信回路
24 … プロセッサ
26 … キー入力装置
30 … ディスプレイ
34 … RAM
40 … カメラモジュール
42 … 方位センサ
44 … 加速度センサ
46 … LED
48 … バイブレータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ機能を実行する、携帯端末であって、
方向を出力する方向出力部、
前記方向出力部が出力している方向を撮影方向として記憶する記憶部、
前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する判断部、および
前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき撮影する撮影部を備える、携帯端末。
【請求項2】
前記判断部は、前記記憶部によって記憶され、前記方向出力部の出力が変化した後に、前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する、請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
加速度を出力する加速度出力部をさらに備え、
前記判断部は、前記加速度出力部が出力する加速度が所定値を超えたとき、前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する、請求項1記載の携帯端末。
【請求項4】
前記撮影部は、前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断され、前記加速度出力部が加速度を出力していないとき撮影する、請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき、人物を検出する人物検出処理を実行する人物検出処理実行部をさらに備え、
前記撮影部は、前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断され、前記人物検出処理が実行され人物が検出されたとき撮影する、請求項1記載の携帯端末。
【請求項6】
前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき、方向が一致していることを通知する通知部をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】
方向を出力する方向出力部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末のプロセッサを、
前記方向出力部が出力している方向を撮影方向として記憶する記憶部、
前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致しているかを判断する判断部、および
前記方向出力部が出力している方向が前記記憶部によって記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき撮影する撮影部として機能させる、撮影制御プログラム。
【請求項8】
方向を出力する方向出力部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末の撮影制御方法であって、
前記方向出力部が出力している方向を撮影方向として記憶し、
前記方向出力部が出力している方向が記憶された撮影方向と一致しているかを判断し、そして
前記方向出力部が出力している方向が記憶された撮影方向と一致していると判断されたとき撮影する、撮影制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−85048(P2013−85048A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−222448(P2011−222448)
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】