説明

携帯端末および設定方法

【課題】機能の設定を容易に行うことを可能にしつつ、ユーザが所望する設定内容とは異なる内容の設定が行われることを軽減することが可能な携帯端末を提供する。
【解決手段】
無線部103は、携帯端末に備わった機能に対する設定の内容を示す設定情報を含むメールを受信する。表示部101は、メールに含まれる設定情報が示す内容の設定である要求設定の適用を許可するか否かを判断する旨の判断情報を表示する。キー操作部102は、要求設定の適用を許可する許可情報と要求設定の適用を許可しない不許可情報とのいずれかを受け付ける。キー操作部102が許可情報を受け付けた場合、制御部105は、メールに含まれる設定情報に基づいて、要求設定を適用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に備わった機能の設定を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話端末などの携帯端末には様々な機能が備わっており、ユーザは、携帯端末に予め搭載されているMMI(man machine interface:マンマシンインターフェース)を利用して携帯端末を操作することで、機能に対する設定を行うことができる。携帯端末に搭載されているMMIでは、通常、ユーザは、階層構造を有するメニュー項目を、機能に応じて定められた設定順序で選択していくことで、その機能の設定を行うための設定画面を表示し、その設定画面を参照しながら機能の設定を行う。
【0003】
しかしながら、最近では、携帯端末に備わっている機能が非常に多いため、各機能の設定を行うための設定順序を把握することが難しく、機能の設定を行うことが困難になっている。特に、携帯端末に搭載されるMMIは統一されていないので、携帯端末のメーカまたは機種が異なると、同一または同様な機能の設定にも関わらず設定手順が異なっていることがある。このため、ユーザは、自身の携帯端末に備わった機能の設定を行うための設定手順を把握していても、携帯端末を変更すると、設定手順が変わってしまい、機能の設定を行うことが困難になる。
【0004】
例えば、図11に示すように、予め設定された設定時刻に音声を出力する目覚まし・アラーム機能の設定を行う場合、ユーザは、A社およびB社の携帯端末では、メニュー項目を「Menu」、「LifeKit」、「アラーム」の順に選択し、C社の携帯端末では、メニュー項目を「Menu」、「アクセサリ」、「目覚まし」の順に選択する必要があるとする。この場合、ユーザは、自身の携帯端末を、A社またはB社の携帯端末からC社の携帯端末に変更すると、目覚まし・アラーム機能の設定が困難になってしまう。
【0005】
これに対して、特許文献1および2には、電子メールを用いて機能の設定を行うことが可能な技術が記載されている。
【0006】
特許文献1に記載の携帯電話機は、機能の設定内容を示す設定情報を含む電子メールを受信した場合、電子メール内の設定情報に従って機能の設定を行う。
【0007】
特許文献2に記載の携帯電話端末では、機能の設定内容を示す設定情報がサーバに登録される。携帯電話端末は、サーバから設定情報の格納場所を含む電子メールを受信した場合、その格納場所から設定情報を取得し、その取得した設定情報に従って機能の設定を行う。なお、設定情報をサーバに登録する登録者は携帯端末のユーザとは別の人でもよく、ユーザが登録者に依頼して設定情報の登録を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−77433号公報
【特許文献2】特開2004−297526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1および2に記載の技術では、ユーザが所望の設定内容とは異なる設定内容を示す設定情報を誤って送信したり、サーバに登録したりすると、ユーザの所望する設定内容とは異なる内容の設定が行われてしまう。このように誤った内容の設定が行われると、ユーザに不利益が生じる恐れがある。
【0010】
特に特許文献2に記載の携帯電話端末において、設定情報をサーバに登録する登録者が携帯端末のユーザとは別の人の場合、登録者とユーザとの意思疎通が不十分であると、誤った設定内容を示す設定情報がサーバに登録されやすい。
【0011】
本発明の目的は、機能の設定を容易に行うことを可能にしつつ、ユーザが所望する設定内容とは異なる内容の設定が行われることを軽減することが可能な携帯端末および設定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明による携帯端末は、機能の設定を行うことが可能な携帯端末であって、前記設定の設定内容を示す設定情報を含むメールを受信する通信部と、前記設定情報が示す設定内容の設定である要求設定の適用を許可するか否かを判断する旨の判断情報を通知する通知部と、前記要求設定の適用を許可する許可情報と前記要求設定の適用を許可しない不許可情報とのいずれかを受け付ける入力部と、前記入力部が前記許可情報を受け付けた場合、前記設定情報に基づいて、前記要求設定を適用する制御部と、を有する。
【0013】
また、本発明による設定方法は、携帯端末に備わった機能の設定を行う設定方法であって、前記設定の設定内容を示す設定情報を含むメールを受信する受信ステップと、前記設定情報が示す設定内容の設定である要求設定の適用を許可するか否かを判断する旨の判断情報を通知する通知ステップと、前記要求設定の適用を許可する許可情報と前記要求設定の適用を許可しない不許可情報とのいずれかを受け付ける入力ステップと、前記許可情報が受け付けられた場合、前記設定情報に基づいて、前記要求設定を適用する適用ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、機能の設定を容易に行うことを可能にしつつ、ユーザが所望する設定内容とは異なる内容の設定が行われることを軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態の通信システムを示すブロック図である。
【図2】携帯電話端末の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】携帯電話端末に備わった機能の設定を行うためのWebページの一例を示す図である。
【図4】携帯電話端末に備わった機能の設定を行うためのWebページの他の例を示す図である。
【図5】設定を行うことが可能な機能の一例を示す図である。
【図6】携帯電話端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図7】受信通知情報の一例を説明するための図である。
【図8】設定情報および判断情報を含む表示画面の一例を説明するための図である。
【図9】携帯電話端末の動作の他の例を説明するためのフローチャートである。
【図10】設定情報および判断情報を含む表示画面の他の例を説明するための図である。
【図11】携帯端末に備わった機能の設定を行うための設定手順の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施形態の通信システムを示すブロック図である。図1において、通信システムは、登録端末1と、サーバ2と、携帯電話端末3とを有する。また、サーバ2、登録端末1および携帯電話端末3は、ネットワーク10を介して接続可能である。
【0018】
登録端末1は、携帯電話端末3に備わった機能に対する設定の設定内容を示す設定情報をサーバ2に登録する。なお、登録端末1と携帯電話端末3とを別体としているが、登録端末1の機能は携帯電話端末3に備わっていてもよい。また、登録端末1が携帯電話端末3と別体の場合、登録端末1としては、例えば、携帯電話端末3とは別の携帯端末や、パーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0019】
サーバ2は、登録端末1から登録された設定情報を含むメールを生成して端末設定情報メールとして携帯電話端末3に送信する。なお、端末設定情報メールは、電子メール(e-mail)でもよいし、SMS(Short Message Service)メールでもよい。また、端末設定情報メールは、登録端末1から設定情報が登録されたタイミングで送信されてもよいし、設定情報の登録後に定期的に送信されてもよい。
【0020】
携帯電話端末3は、サーバ2からの端末設定情報メールに含まれる設定情報に応じて、自身に備わった機能の設定を行うことが可能な携帯端末である。
【0021】
図2は、携帯電話端末3の構成を示す図である。図2において、携帯電話端末3は、ユーザインターフェイスである表示部101およびキー操作部102と、無線部103と、記憶部104と、それらを制御する制御部105とを有する。
【0022】
表示部101は、種々の情報を表示することで、ユーザに種々の情報を通知する通知部である。
【0023】
キー操作部102は、ユーザにて操作され、その操作に応じた情報を受け付ける入力部である。本実施形態では、キー操作部102は、端末設定情報メールに含まれる設定情報が示す設定内容の設定である要求設定の適用を許可する許可情報と、本要求設定の適用を許可しない不許可情報とのいずれかを受け付ける。
【0024】
無線部103は、無線通信を行い、ネットワーク10上の種々の装置と通信する通信部である。例えば、無線部103は、ネットワーク10を経由して、種々の装置から、端末設定情報メールなどのメールを受信する。
【0025】
記憶部104は、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体であり、コンピュータの動作を規定するプログラムを記録する。また、記憶部104は、コンピュータにて使用される種々の情報を記憶する。
【0026】
制御部105は、コンピュータであり、記憶部104に記憶されたプログラムを読み取り、その読み取ったプログラムを実行して以下の処理を実行する。
【0027】
例えば、無線部103が端末設定情報メールを受信した場合、制御部105は、その端末設定情報メールに含まれる設定情報が示す内容の要求設定を許可するか否かを判断する旨の判断情報を表示部101に表示する。
【0028】
また、判断情報を確認したユーザからキー操作部102が要求設定の適用を許可する許可情報を受け付けた場合、制御部105は、端末設定情報メールに含まれる設定情報を記憶部104に記憶して、要求設定を適用する。このとき、記憶部104に別の設定情報が既に記憶されている場合、制御部105は、記憶部104内の設定情報を、端末設定情報メールに含まれる設定情報に更新する。
【0029】
次に通信システムの動作を説明する。
【0030】
初めにサーバ3がメールを送信するまでの動作を説明する。
【0031】
先ず、設定情報の登録者は、登録端末1を用いてサーバ2にアクセスすると、サーバ2は、携帯電話端末3に備わった機能の設定を行うための設定画面をWebページとして示すWeb情報を登録端末1に送信する。登録端末1は、Web情報を受信すると、Web情報が示すWebページを表示する。
【0032】
図3は、Webページの一例を示す図である。図3では、携帯電話端末3に備わった機能として、予め設定された設定時刻に音声を出力する目覚まし・アラーム機能を例示している。
【0033】
図3に示すWebページ200は、携帯電話端末3の機能を設定するためのメニュー項目として、携帯電話端末3のメーカを選択するチェックボックス201と、携帯電話端末3の機種を選択するボタン202と、目覚まし・アラーム機能の設定内容を選択するチェックボックス203とを有する。
【0034】
なお、携帯電話端末3のメーカや機種によっては、目覚まし・アラーム機能を有していないものがある。このため、チェックボックス201およびボタン202にて、目覚まし・アラーム機能を有していない携帯電話端末3が選択された場合、図4で示すように、チェックボックス203が選択できないように、チェックボックス203をグレーアウトしてもよい。また、Webページにおけるメニュー項目としては、階層構造のないまたは浅いものが望ましい。
【0035】
動作の説明に戻る。登録者は、Webページが表示されると、そのWebページを参照しながら登録端末1を操作して機能の設定内容を選択する。登録端末1は、その選択された設定内容を示す設定情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、設定情報を受信すると、その設定情報を含む端末設定情報メールを生成して、ネットワーク10を介して携帯電話端末3に送信する。
【0036】
端末設定情報メールの送信先となる携帯電話端末3のメールアドレスは、サーバ2に予め登録されていてもよいし、サーバ2が登録端末から設定情報とともに受信してもよい。また、端末設定情報メールの送信元となるサーバ1のメールアドレスは固定されているものとする。
【0037】
なお、Webページを用いて設定内容を選択可能な機能は、目覚まし・アラーム機能に限らず適宜変更可能であり、例えば、着信を通知する着信音にかかる着信通知機能や、省電力を図るための省電力機能などでもよい。また、Webページを用いて設定内容を選択可能な機能は、図5で示すように複数あってもよい。この場合、登録者は、設定を希望する機能の設定内容のみを選択してサーバ2に送信できるものとする。
【0038】
次に携帯電話端末3の動作を説明する。
【0039】
図6は、携帯電話端末3の動作の
一例を説明するためのフローチャートである。
【0040】
無線部103は、メールを受信すると、その受信したメールを受信メールとして制御部105に出力する。制御部105は、受信メールを受け付けると、その受信メールを記憶部104に記憶する(ステップS601)。
【0041】
その後、キー操作部102が、記憶部104に記憶された受信メールの閲覧を要求する閲覧要求を受け付けると、制御部105は、その閲覧要求にて閲覧が要求された受信メールである閲覧対象メールを記憶部104から取得する(ステップS602)。
【0042】
制御部105は、所定の判断条件に基づいて、記憶部104から取得した閲覧対象メールが端末設定情報メールか否かを判断する(ステップS603)。
【0043】
判断条件は、記憶部104に予め登録されていてもよいし、ユーザ選択されて記憶部104に登録されてもよい。
【0044】
判断条件は、例えば、閲覧対象メールの送信元のメールアドレスが所定のメールアドレス(サーバ1のメールアドレス)かを示す。この例では、所定のメールアドレスが記憶部104に予め記憶され、制御部105は、閲覧対象メールの送信元のメールアドレスが所定のメールアドレスか否かを判断する。そして、閲覧対象メールの送信元のメールアドレスが所定のメールアドレスの場合、制御部105は、閲覧対象メールを端末設定情報メールと判断し、閲覧対象メールの送信元のメールアドレスが所定のメールアドレスでない場合、閲覧対象メールを端末設定情報メールでないと判断する。
【0045】
また、判断条件は、上記の例に限らず、適宜変更可能である。例えば、判断条件は、メールのタイトルまたは本文に、特定の文字または文字列を含むか否かでもよい。
【0046】
閲覧対象メールが端末設定情報メールでない場合、制御部105は、閲覧対象メールを表示部101に表示して(ステップS604)、処理を終了する。なお、本閲覧対象メールを表示する処理は、通常のメールを表示する表示処理と同じである。
【0047】
一方、閲覧対象メールが端末設定情報メールの場合、制御部105は、端末設定情報メールを受信した旨の受信通知情報を表示部101に表示する(ステップS605)。
【0048】
その後、制御部105は、端末設定情報メールから設定情報を抽出し(ステップS606)、その設定情報と、その設定情報に応じた要求設定の適用を許可するか否かを判断する旨の判断情報とを表示部101に表示する(ステップS607)。
【0049】
その後、制御部105は、キー操作部102が許可情報と不許可情報のどちらを受け付けたかを監視して、要求設定の適用が許可されたか否かを判断する(ステップS608)。
【0050】
キー操作部102が許可情報を受け付けた場合、制御部105は、要求設定の適用が許可されたと判断して、ステップS606で抽出した設定情報を記憶部104に記憶することで、設定情報に応じた要求設定を適用して(ステップS609)、処理を終了する。一方、キー操作部102が不許可情報を受け付けた場合、制御部105は、要求設定の適用が許可されていないと判断して、要求設定の適用を行わずに処理を終了する。
【0051】
続いて、図7および図8を用いて、端末設定情報メールを閲覧した際の動作の具体例を説明する。
【0052】
ステップS605において、閲覧対象メールが端末設定情報メールの場合、制御部105は、受信通知情報として、図7で示すような表示画面700を表示部101に表示する。表示画面700は、メールの受信日701、メールの送信元のメールアドレス702、メールのタイトル703、メールの本文の一部704、および、OKボタン705を有する。
【0053】
ここで、ユーザはOKボタン705を押下すると、携帯電話端末3は、ステップS606に移行して、端末設定情報メールから設定情報を抽出し、図8で示すような、設定情報および判断情報を含む表示画面800を表示する。
【0054】
表示画面800は、設定情報801と、判断情報であるOKボタン801およびキャンセルボタン802とを有する。
【0055】
ここで、ユーザは、設定情報に応じた要求設定の適用を許可する場合、キー操作部102を用いてOKボタン801を押下し、設定情報に応じた要求設定の適用を許可しない場合、キー操作部102を用いてキャンセルボタン802を押下する。
【0056】
以上説明したように本実施形態によれば、メールに含まれる設定情報に応じた要求設定の適用を許可するか否かを判断する旨の判断情報が表示され、その後、要求設定の適用を許可する許可情報が受け付けられると、要求設定が適用される。このため、機能の設定を容易に行うことを可能にしつつ、ユーザが所望する設定内容とは異なる内容の設定が行われることを軽減することが可能になる。
【0057】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
【0058】
本実施形態では、端末設定情報メールには、複数の機能のそれぞれの設定内容を示す複数の設定情報が含まれる。また、設定内容は、複数の設定項目に分かれていてもよい。例えば、目覚まし・アラーム機能の場合、設定内容は、設定時刻が異なる複数の設定項目に分かれていてもよい。
【0059】
また、要求設定の適用が許可される場合、キー操作部102は、許可情報に加えて、端末設定情報メールに含まれる設定情報の少なくともひとつを選択する個別選択情報と、端末設定情報メールに含まれる設定情報の全てを一括して選択する全選択情報との一方を受け付ける。
【0060】
キー操作部102が許可情報および個別選択情報を受け付けた場合、制御部105は、端末設定情報メールに含まれる設定情報のうち、その個別選択操作にて選択された設定情報に基づいて、その選択された設定情報に応じた要求設定を適用する。
【0061】
キー操作部102が許可情報および全選択情報を受け付けた場合、制御部105は、端末設定情報メールに含まれる設定情報のそれぞれに基づいて、各設定情報に応じた各要求設定を適用する。
【0062】
図9は、本実施形態の携帯電話端末3の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図9において、図6と同じ処理には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0063】
ステップS608において、キー操作部102が許可情報を受け付けた場合、制御部105は、キー操作部102が個別選択情報と全選択情報のどちらを受け付けたかを判断して、機能の設定を個別に行うか否かを判断する(ステップS901)。
【0064】
キー操作部102が個別選択情報を受け付けた場合、制御部105は、端末設定情報メールに含まれる設定情報のうち、個別選択情報にて選択された設定情報に基づいて、その選択された設定情報に応じた要求設定を適用して(ステップS902)、処理を終了する。
【0065】
一方、キー操作部102が全選択情報を受け付けた場合、制御部105は、端末設定情報メールに含まれる設定情報のそれぞれに基づいて、各設定情報に応じた各要求設定を適用して(ステップS903)、処理を終了する。
【0066】
続いて、図10を用いて、端末設定情報メールを閲覧した際の動作の具体例を説明する。
【0067】
ステップ607では、制御部105は、図10に示すような、設定情報および判断情報表示画面1000を表示部101に表示する。
【0068】
表示画面1000は、設定情報801と、OKボタン801と、キャンセルボタン802と、各設定情報801を選択するためのチェックボックス1001と、全ての設定情報801を一括して選択するためのチェックボックス1002とを有する。また、チェックボックス1001は、設定情報801が示す各選択項目を選択するためのチェックボックス1002Aと、設定情報801が示す全ての選択項目を一括して選択するチェックボックス1002Bとを有する。
【0069】
なお、OKボタン801、キャンセルボタン802、チェックボックス1001および1002は、判断情報に含まれる。
【0070】
ここで、要求設定の適用を許可する場合、ユーザは、適用したい機能および設定項目に対応するチェックボックス1002、または、チェックボックス1002をチェックして、OKボタン801を押下する操作を行う。
【0071】
図10では、例として、目覚まし・アラーム機能の設定内容のうち、設定項目「アラーム設定1」を選択するチェックボックス1002Aがチェックされている。この場合、目覚まし・アラーム機能に対してのみ、設定項目「アラーム設定1」に対応する設定が携帯電話端末3に適用される。
【0072】
以上説明したように本実施形態では、要求設定の適用を許可する機能を選択することができるので、利便性を高くすることが可能になる。また、全ての機能を一括して選択することもできるので、利便性をさらに高くすることができる。
【0073】
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0074】
例えば、通信部としてスピーカを用いて、判断情報を音声でユーザに通知してもよい。
【0075】
また、携帯端末は、携帯電話端末3に限らず適宜変更可能である。また、携帯端末が登録端末1として用いられてもよい。
【0076】
また、登録端末1を操作する登録者と携帯端末のユーザは同一人物でもよし、異なる人物でもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 登録端末
2 サーバ
3 携帯電話端末
101 表示部
102 キー操作部
103 無線部
104 記憶部
105 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能の設定を行うことが可能な携帯端末であって、
前記設定の内容を示す設定情報を含むメールを受信する通信部と、
前記設定情報が示す内容の設定である要求設定の適用を許可するか否かを判断する旨の判断情報を通知する通知部と、
前記要求設定の適用を許可する許可情報と前記要求設定の適用を許可しない不許可情報とのいずれかを受け付ける入力部と、
前記入力部が前記許可情報を受け付けた場合、前記設定情報に基づいて、前記要求設定を適用する制御部と、を有する携帯端末。
【請求項2】
前記機能は、複数あり、
前記メールは、前記複数の機能のそれぞれの設定の内容を示す複数の設定情報を含み、
前記入力部は、前記複数の設定情報の少なくともいずれか一つを選択する個別選択情報をさらに受け付け、
前記制御部は、前記入力部が前記許可情報および前記個別選択情報を受け付けた場合、当該個別選択情報にて選択された設定情報に基づいて、当該設定情報が示す内容の要求設定を適用する、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記入力部は、前記複数の設定情報の全てを一括して選択する全選択情報をさらに受け付け、
前記制御部は、前記入力部が前記許可情報および前記全選択情報を受け付けた場合、前記複数の設定情報に基づいて、前記複数の設定情報のそれぞれが示す内容の要求設定を適用する、請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
携帯端末に備わった機能の設定を行う設定方法であって、
前記設定の内容を示す設定情報を含むメールを受信する受信ステップと、
前記設定情報が示す内容の設定である要求設定の適用を許可するか否かを判断する旨の判断情報を通知する通知ステップと、
前記要求設定の適用を許可する許可情報と前記要求設定の適用を許可しない不許可情報とのいずれかを受け付ける入力ステップと、
前記許可情報が受け付けられた場合、前記設定情報に基づいて、前記要求設定を適用する適用ステップと、を有する設定方法。
【請求項5】
前記機能は、複数あり、
前記メールは、前記複数の機能のそれぞれの設定の内容を示す複数の設定情報を含み、
前記入力ステップでは、前記複数の設定情報の少なくともいずれか一つを選択する個別選択情報をさらに受け付け、
前記適用ステップでは、前記許可情報および前記個別選択情報が受け付けられた場合、当該個別選択情報にて選択された設定情報に基づいて、当該設定情報が示す内容の要求設定を適用する、請求項1に記載の設定方法。
【請求項6】
前記入力ステップ部は、前記複数の設定情報の全てを一括して選択する全選択情報をさらに受け付け、
前記適用ステップでは、前記許可情報および前記全選択情報が受け付けられた場合、前記複数の設定情報に基づいて、前記複数の設定情報のそれぞれが示す内容の要求設定を適用する、請求項5に記載の設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−178690(P2012−178690A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−40216(P2011−40216)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】