説明

携帯端末のカメラを利用した情報提供システム、その方法及びその装置

【課題】お客さま使用の情報端末装置に問題が生じた時、保守技術者がお客さま先を訪問し、情報端末装置に表示された故障兆候情報を目視で読みとり、技術資料を参照したり、保守サービス会社の技術スタッフに電話で連絡して確認したりするための障害探索に要していた時間を短縮する。
【解決手段】情報端末装置が自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換し、2次元バーコード情報を表示する。携帯端末で表示されている2次元バーコード情報を読み取る。読み込んだ情報に被疑部品要求フラグ情報及び対応手順要求フラグ情報を付け加えたうえで、情報提供装置に送信する。情報提供装置が、送信されてきた情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する。抽出した送信情報を前記携帯端末に送信する。送信されてきた情報に基づいて障害修復作業を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報端末装置の保守に関し、より詳細には、情報端末装置の保守情報の取得に関する。
【背景技術】
【0002】
お客さまが使用している、複写機やファクシミリ装置等の情報端末装置に問題が生じた場合や、情報端末装置の定期的なメンテナンスをおこなう場合は、保守技術者がお客さま先を訪問するのが一般的である。
【0003】
そして、保守技術者が情報端末装置のパネルに表示された故障兆候情報を目視で読みとり、技術資料を参照して障害復旧やメンテナンスを行っている。
【0004】
この点、現場の保守技術者が技術資料を参照し、自らの知識で障害復旧やメンテナンスを行うことができれば特に問題はない。
【0005】
もっとも、近年の情報端末装置は高機能化が進み、また機器のバリェーションも多岐にわたることから、現場の保守技術者の知識だけでは対応できない場合がある。
【0006】
この場合は、現場の保守技術者が、バックヤードのサポート技術者に電話を行い、バックヤードのサポート技術者と情報交換をすることにより、指示を仰いでいた。
【0007】
この際、現場の保守技術者と、バックヤードのサポート技術者との情報交換は電話で行うことから、サポート技術者にはパネル表示情報は見えない。
【0008】
そのため、まず情報端末装置の表示パネルに表示された故障徴候情報を人が目視で読み取った現場の保守技術者が、表示内容をサポート技術者に対し口頭で読み上げることとなる。そして、伝達を受けたサポート技術者が自ら判断したり、その故障徴候情報を診断情報を保持しているサーバに入力して処理させたりと、最終判断を下すまでに工数を要していた。またサポート技術者を待機させておく必要もあり人手を要するという問題もあった。
【0009】
この問題を解決するために、複写機やファクシミリ装置等の情報端末装置自体に通信機能を備えさせておき、情報端末装置の現在の状態や故障徴候といった情報をネットワーク経由でサポート技術者に伝達するという関連技術が用いられている。
【0010】
前記関連技術の一例として、ファクシミリ装置に電子メールを送信する機能を備えさせるという技術が特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開平02−172348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
もっとも、特許文献1に記載の発明を実現するためには、ファクシミリ装置を必ずネットワークに接続しなければいけないという問題があった。よって、お客さまがあらかじめネットワーク環境を準備しなければならないという問題があった。
【0012】
更に、ファクシミリ装置がネットワークに正常に常時接続されているかを監視しなければならないという問題もあった。
【0013】
上記の問題から、上記ファクシミリ装置を導入するためには、金銭的コストや、人的コストが必要となるという問題もある。
【0014】
そこで、本発明はお客様にネットワーク環境を用意させることなく、情報端末装置の障害復旧やメンテナンスのための情報を取得することのできる携帯端末のカメラを利用した情報提供システム、その方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の第1の観点によれば、2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコードを読み取る携帯端末と、前記情報端末装置に関する情報を管理する情報提供装置と、を備える情報提供システムであって、前記情報端末装置が、自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成手段と、前記2次元バーコード情報生成手段で生成した2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示手段と、を備え、前記携帯端末が、前記2次元バーコード表示手段において表示されている2次元バーコード情報を読み取る、読み取り手段と、前記読み取り手段において読み込んだ情報に被疑部品要求フラグ情報及び対応手順要求フラグ情報を付け加えたうえで、前記情報提供装置に送信する手段と、を備え、前記情報提供装置が、前記携帯端末から送信されてきた情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出手段と、前記抽出した送信情報を前記携帯端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする情報提供システムが提供される。
【0016】
本発明の第2の観点によれば、2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコード表示装置と、2次元バーコードを読み取る携帯端末と、前記情報端末装置に関する情報を管理する情報提供装置と、を備える情報提供システムであって、前記情報端末装置が、自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成手段と、前記2次元バーコード情報生成手段で生成した2次元バーコード情報を前記2次元バーコード表示装置に送信する、2次元バーコード送信手段と、を備え、前記2次元バーコード表示装置が、前記2次元バーコード送信手段によって送信されてきた2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示手段と、を備え、前記携帯端末が、前記2次元バーコード表示手段において表示されている2次元バーコード情報を読み取る、読み取り手段と、前記読み取り手段において読み込んだ情報に被疑部品要求フラグ情報及び対応手順要求フラグ情報を付け加えたうえで、前記情報提供装置に送信する手段と、を備え、前記情報提供装置が、前記携帯端末から送信されてきた情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出手段と、前記抽出した送信情報を前記携帯端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする情報提供システムが提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、情報端末装置に問題が生じた場合に、障害が発生している疑いのある部品や障害に対する対応手順といった情報を、携帯端末を用いて取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施例について図1を用いて説明する。
【0019】
[実施例1]
なお、本実施例では、カメラ機能を備えた携帯端末の例として、携帯電話を用いる場合を想定して説明する。もっとも、携帯電話は例であり、2次元バーコードを読み取る機能と通信機能を備えている端末であればよく、必ずしも携帯電話である必要はない。
【0020】
本実施例は、お客さま情報端末システム100、携帯電話6、インターネット7、保守サービス会社情報提供システム200を備える。
【0021】
お客さま情報端末システム100は、情報端末装置1と、主制御部2と、バーコード変換機能部3と、パネル表示部4と、2次元バーコード表示部5を備える。
【0022】
携帯電話6は、保守技術者所有のカメラ付き携帯電話であり、情報端末装置の2次元バーコード表示部5に表示された故障兆候情報を写し撮る機能を備える。
【0023】
保守サービス会社情報提供システム200は、インターネット7を経由して携帯電話6から送られてくる故障兆候情報を受信するルータ8と、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)9と、メールサーバ10と、顧客情報データベース12と、故障辞書13と、技術情報データベース14と、技術情報データベース14を格納したメンテナンス情報提供システム11とを備える。
【0024】
次に、図2を用いてやり取りされる情報について具体的に説明する。あわせて、具体的に情報の内容を記載した図も示す。
【0025】
通報1は、2次元バーコード表示部5に表示される故障兆候情報であり、主制御部2が元データを生成し、バーコード変換機能部3にて2次元バーコード情報に変換される。ここで2次元バーコードの形状の具体例を図3に表す。
【0026】
前記表示された2次元バーコードは、通報2として、保守技術者の携帯カメラで写し撮られる。そして、保守技術者の撮影動作の後に、写し撮られた2次元バーコード情報は携帯電話6に格納される。情報の内容は図5に示す。
【0027】
通報3は、保守技術者の携帯電話メール送信動作により、保守サービス会社情報提供システム200に送信される故障兆候情報を表す。
【0028】
通報4は、メンテナンス情報提供システム11に送信される故障兆候情報である。通報3及び4である故障兆候情報の内容は図6に示す。
【0029】
通報5は、故障兆候情報を元に、メンテナンス情報提供システム11にて解析処理された後の非擬部品の特定情報であり、保守技術者の携帯電話6にメール送信される。
【0030】
通報6は、保守技術者の携帯電話6に送信される非擬部品の特定情報である。通報5及び6である、非擬部品の特定情報の内容は図7、図8及び図9に示す。なおそれぞれの図に示されている特定情報の相違点については、下記で、動作の説明と併せて説明する。
【0031】
次に本実施例の動作について詳細に説明する。
【0032】
お客さま使用の情報端末装置にハードウェア障害が発生した時、情報端末装置1内の主制御部2は、装置構成情報を含んだ故障兆候情報を生成する。
【0033】
そして主制御部2は、バーコード変換機能部3に前記生成した故障兆候情報を渡す。
【0034】
バーコード変換機能部3は、受け取った故障兆候情報を2次元バーコード情報に変換して2次元バーコード表示部5に表示させる。
【0035】
次に、客先に到着した保守技術者は、携帯電話6のカメラで2次元バーコード表示部5に表示された故障兆候情報を写し撮る。
【0036】
その後、図6に示される被疑部品要求フラグ、対応手順要求フラグを付け加え、通報3として故障兆候情報をメンテナンス情報提供システム200へ送信する。すなわち、障害発生の原因と疑われる部分を特定したいのであれば、被疑部品要求フラグを付け加える。一方、発生している障害の原因となっている箇所は分かっていても、復帰のための対応手順が分からないのであれば対応手順要求フラグを付け加える。
【0037】
なお、被疑部品要求フラグと対応手順要求フラグは、そのどちらかを付け加えてもよいし、その両方を付け加えてもよい。
【0038】
故障兆候情報は、インターネット7、ルータ8、ローカルエリアネットワーク9を経由してメールサーバ10へと送信される。メールサーバ10は、受信情報の通知先情報から通報4にて故障兆候情報をメンテナンス情報提供システム11に渡す。
【0039】
次に、図1及び図4のフローチャートを用いてメンテナンス情報提供システム200で行う被疑部品特定情報生成動作の詳細を説明する。
【0040】
メンテナンス情報提供システム11は、携帯電話6からの通報を受け取る(ステップS100)。
【0041】
次に、メンテナンス情報提供システム11は、顧客装置構成データベース12を参照する(ステップS101)。
【0042】
そして、今回送られてきた情報端末装置1の情報が、登録されている顧客が保有する情報端末装置1からのものであるか否かを確認する(ステップS102)。ここで、登録顧客の保有するものでないと判明した場合は、その後の処理は行われない。保守契約の為されている情報端末装置のみを、障害復旧の対象とするためである。
【0043】
一方、登録顧客の保有するものであると判明した場合は、図6に示される通報4の被疑部品抽出フラグと対応手順抽出フラグを確認し、保守技術者が要求している情報を見極める(ステップS103)。
【0044】
次に、被疑部品抽出フラグの状態を確認する(ステップS104)。そして抽出要求がある時は、通報4の装置構成情報、障害情報を元に、故障辞書を参照して被疑部品情報を抽出する(ステップS105)。抽出した被疑部品情報は、送信情報として保持する(ステップS106)。
【0045】
次に、対応手順抽出フラグの状態を確認する(ステップS107)。そして抽出要求がある時は表2、通報4の装置構成情報、障害情報を元に、技術情報データベースを参照して対応手順情報を抽出する(ステップS108)。
【0046】
抽出した対応手順情報は、送信情報として保持する(ステップS109)。つまり、被疑部品の抽出要求があれば図8に示される情報が生成されることになり、対応手順情報の抽出要求があれば図9に示される情報が生成されることになる。そして、被疑部品の抽出要求及び対応手順情報の抽出要求の両方があれば、図7に示される情報が生成されることとなる。
【0047】
次に、送信情報として生成された被疑部品特定情報を保守技術者の携帯電話に送信する(ステップS110)。
【0048】
なお、携帯端末のカメラを利用した情報提供システムは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せにより実現することができる。
【0049】
[実施例2]
本発明の実施例の変形例として、お客様情報端末システム100が複数の情報端末装置1を備える実施例が考えられる。
【0050】
この場合は、2次元バーコード表示部5を、表示装置として独立したものにすることが考えられる。そして、複数の情報端末装置1で、2次元バーコード表示装置を共有する。
【0051】
これにより、2次元バーコードを表示することのできる表示部を備えていない情報端末装置1に対しても本発明を適用することが可能となる。
【0052】
また、2次元バーコード表示部5の位置は、情報端末装置1の機種ごとに異なるため、保守者は2次元バーコード表示部5の位置を探す必要がある。もっとも、2次元バーコード表示部5を共有することにより、このような機種ごとの相違を気にすることなく2次元バーコード表示部5の位置を把握することが可能となる。
【0053】
上記した実施例の効果について説明する。
【0054】
第1の効果は、2次元バーコード表示された故障徴候情報を携帯電話カメラで写し取り、電子情報として保守サービス会社のコンピュータに送付することができることである。そして、保守サービス会社のコンピュータで解析し、被疑部品を特定するための情報がすばやく保守技術者に届くことである。これにより、障害修復に要する時間が短縮される。
【0055】
第2の効果は、サポート技術者を待機させる等の人手を要さないことである。保守サービス会社のコンピュータが解析を行い、更に情報送信を行えるからである。
【0056】
第3の効果は、技術情報の流出を防止することが可能となる点である。本実施形態では被擬部品情報や、対応手順情報が保守員の保持する携帯端末にしか届かないためである。
【0057】
第4の効果は、保守契約を結んでいる顧客の保有する情報通信装置であるか否かを判定できることである。携帯端末から送信される情報に顧客コード及びシステムコードを含んでおり、顧客コード及びシステムコードに基づいて保守契約を結んでいる顧客の保有する情報通信装置であるか否かを判定できるからである。
【0058】
第5の効果は、障害機器の取り違いを防止することができることである。装置の型番の情報のみならず、システムの型番情報、システムコードも携帯端末から送信され、複数のシステムが存在していたとしても確実に障害機器を特定することが可能だからである。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明によれば、故障徴候をパネルに表示させる情報通信装置で、表示された故障徴候を読み取り、そのデータを元に、その後の故障復旧対応処置を決めるといった用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施例の基本的構成を表す図である。
【図2】本発明の実施例でやり取りされる通報の流れを示す図である。
【図3】本発明の実施例で利用する2次元バーコードの一例を示した図である。
【図4】本発明の実施例におけるメンテナンス情報システムの動作を表すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例で送受信される情報の具体的内容を示す図である。
【図6】本発明の実施例で送受信される情報の具体的内容を示す図である。
【図7】本発明の実施例で送受信される情報の具体的内容を示す図である。
【図8】本発明の実施例で送受信される情報の具体的内容を示す図である。
【図9】本発明の実施例で送受信される情報の具体的内容を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 情報端末装置
2 主制御部
3 バーコード変換機能部
4 パネル表示部
5 2次元バーコード表示部
6 携帯電話
7 インターネット
8 ルータ
9 ローカルエリアネットワーク
10 メールサーバ
11 メンテナンス情報提供システム
12 顧客情報データベース
13 故障辞書
14 技術情報データベース
100 お客さま情報端末システム
200 保守サービス会社情報提供システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコードを読み取る携帯端末と、前記情報端末装置に関する情報を管理する情報提供装置と、を備える情報提供システムであって、
前記情報端末装置が、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成手段と、
前記2次元バーコード情報生成手段で生成した2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示手段と、を備え、
前記携帯端末が、
前記2次元バーコード表示手段において表示されている2次元バーコード情報を読み取る、読み取り手段と、
前記読み取り手段において読み込んだ情報に被疑部品要求フラグ情報及び対応手順要求フラグ情報を付け加えたうえで、前記情報提供装置に送信する手段と、を備え、
前記情報提供装置が、
前記携帯端末から送信されてきた情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出手段と、
前記抽出した送信情報を前記携帯端末に送信する手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコード表示装置と、2次元バーコードを読み取る携帯端末と、前記情報端末装置に関する情報を管理する情報提供装置と、を備える情報提供システムであって、
前記情報端末装置が、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成手段と、
前記2次元バーコード情報生成手段で生成した2次元バーコード情報を前記2次元バーコード表示装置に送信する、2次元バーコード送信手段と、を備え、
前記2次元バーコード表示装置が、
前記2次元バーコード送信手段によって送信されてきた2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示手段と、を備え、
前記携帯端末が、
前記2次元バーコード表示手段において表示されている2次元バーコード情報を読み取る、読み取り手段と、
前記読み取り手段において読み込んだ情報に被疑部品要求フラグ情報及び対応手順要求フラグ情報を付け加えたうえで、前記情報提供装置に送信する手段と、を備え、
前記情報提供装置が、
前記携帯端末から送信されてきた情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出手段と、
前記抽出した送信情報を前記携帯端末に送信する手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報提供システムであって、
前記情報提供装置が、
前記携帯端末から送信されてきた情報に基づいて、前記情報端末装置が、契約している顧客の保有している情報端末装置であるか否かを判定する、保有者判定手段を更に備え、
前記保有者判定手段において前記情報端末装置が契約している顧客の保有している情報端末装置であると判断された場合にのみ、前記送信情報検出手段を動作することを、特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報提供システムであって、
前記携帯端末は、保守技術者の所持する携帯端末であることを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報提供システムであって、
前記携帯端末から前記情報提供装置に送られる情報には、前記情報端末装置が存在するシステムを特定するための、システムコード情報が含まれることを特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
故障兆候情報を2次元バーコードに変換する情報端末装置であって、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成手段と、
前記2次元バーコード情報生成手段で生成した2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示手段と、
を備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項7】
2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコード表示装置と、を備える障害情報表示システムであって、
前記情報端末装置が、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成手段と、
前記2次元バーコード情報生成手段で生成した2次元バーコード情報を前記2次元バーコード表示装置に送信する、2次元バーコード送信手段と、を備え、
前記2次元バーコード表示装置が、
前記2次元バーコード送信手段によって送信されてきた2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示手段と、
を備えることを特徴とする障害情報表示システム。
【請求項8】
送信されてきた障害情報に基づき情報を提供する、情報提供装置であって、
障害情報に基づいて、前記情報端末装置が、契約している顧客の保有している情報端末装置であるか否かを判定する、保有者判定手段と、
前記保有者判定手段において前記情報端末装置が契約している顧客の保有している情報端末装置であると判断された場合にのみ、送信されてきた障害情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出手段と、
前記抽出した送信情報を送信する手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項9】
2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコードを読み取る携帯端末と、前記情報端末装置に関する情報を管理する情報提供装置と、を備えるシステムにおける情報提供方法であって、
前記情報端末装置が、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成ステップと、
前記2次元バーコード情報生成ステップで生成した2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示ステップと、を備え、
前記携帯端末が、
前記2次元バーコード表示ステップにおいて表示されている2次元バーコード情報を読み取る、読み取りステップと、
前記読み取りステップにおいて読み込んだ情報に被疑部品要求フラグ情報及び対応手順要求フラグ情報を付け加えたうえで、前記情報提供装置に送信するステップと、を備え、
前記情報提供装置が、
前記携帯端末から送信されてきた情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出ステップと、
前記抽出した送信情報を前記携帯端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコード表示装置と、2次元バーコードを読み取る携帯端末と、前記情報端末装置に関する情報を管理する情報提供装置と、を備えるシステムにおける情報提供方法であって、
前記情報端末装置が、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成ステップと、
前記2次元バーコード情報生成ステップで生成した2次元バーコード情報を前記2次元バーコード表示装置に送信する、2次元バーコード送信ステップと、を備え、
前記2次元バーコード表示装置が、
前記2次元バーコード送信ステップによって送信されてきた2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示ステップと、を備え、
前記携帯端末が、
前記2次元バーコード表示ステップにおいて表示されている2次元バーコード情報を読み取る、読み取りステップと、
前記読み取りステップにおいて読み込んだ情報に被疑部品要求フラグ情報及び対応手順要求フラグ情報を付け加えたうえで、前記情報提供装置に送信するステップと、を備え、
前記情報提供装置が、
前記携帯端末から送信されてきた情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出ステップと、
前記抽出した送信情報を前記携帯端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の情報提供方法であって、
前記情報提供装置が、
前記携帯端末から送信されてきた情報に基づいて、前記情報端末装置が、契約している顧客の保有している情報端末装置であるか否かを判定する、保有者判定ステップを更に備え、
前記保有者判定ステップにおいて前記情報端末装置が契約している顧客の保有している情報端末装置であると判断された場合にのみ、前記送信情報検出ステップを行うことを、特徴とする情報提供方法。
【請求項12】
請求項9乃至11の何れか1項に記載の情報提供方法であって、
前記携帯端末は、保守技術者の所持する携帯端末であることを特徴とする情報提供方法。
【請求項13】
請求項9乃至12の何れか1項に記載の情報提供方法であって、
前記携帯端末から前記情報提供装置に送られる情報には、前記情報端末装置が存在するシステムを特定するための、システムコード情報が含まれることを特徴とする情報提供方法。
【請求項14】
故障兆候情報を2次元バーコードに変換する情報端末方法であって、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成ステップと、
前記2次元バーコード情報生成ステップで生成した2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示ステップと、
を備えることを特徴とする情報端末方法。
【請求項15】
2次元バーコードを生成する情報端末装置と、2次元バーコード表示装置と、を備えるシステムにおける障害情報表示方法であって、
前記情報端末装置が、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成ステップと、
前記2次元バーコード情報生成ステップで生成した2次元バーコード情報を前記2次元バーコード表示装置に送信する、2次元バーコード送信ステップと、を備え、
前記2次元バーコード表示装置が、
前記2次元バーコード送信ステップによって送信されてきた2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示ステップと、
を備えることを特徴とする障害情報表示方法。
【請求項16】
送信されてきた障害情報に基づき情報を提供する、情報提供方法であって、
障害情報に基づいて、前記情報端末装置が、契約している顧客の保有している情報端末装置であるか否かを判定する、保有者判定ステップと、
前記保有者判定ステップにおいて前記情報端末装置が契約している顧客の保有している情報端末装置であると判断された場合にのみ、送信されてきた障害情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出ステップと、
前記抽出した送信情報を送信するステップと、
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項17】
故障兆候情報を2次元バーコードに変換する情報端末プログラムであって、
自らに発生した障害についての情報である故障兆候情報を2次元バーコードに変換する、2次元バーコード情報生成機能と、
前記2次元バーコード情報生成機能で生成した2次元バーコード情報を表示する、2次元バーコード表示機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする情報端末プログラム。
【請求項18】
送信されてきた障害情報に基づき情報を提供する、情報提供プログラムであって、
障害情報に基づいて、前記情報端末装置が、契約している顧客の保有している情報端末装置であるか否かを判定する、保有者判定機能と、
前記保有者判定機能において前記情報端末装置が契約している顧客の保有している情報端末装置であると判断された場合にのみ、送信されてきた障害情報に基づき、被疑部品情報、対応手順情報の何れかの情報又は組み合わせた情報を抽出する、送信情報抽出機能と、
前記抽出した送信情報を前記携帯端末に送信する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする情報提供プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−287331(P2008−287331A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−129233(P2007−129233)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】