説明

携帯端末の機能拡張用情報処理装置

【課題】 携帯端末の処理能力を補うサービスを受けることを可能にする携帯端末の機能拡張用情報処理装置を提供する。
【解決手段】 利用者Uが所持する携帯電話10との間で通信を行ってデータの送受を行う携帯端末の機能拡張用情報処理装置20である。この装置20は、携帯電話10を所持する利用者側からの送信される特定信号を受けるサービス要求受信部21と、携帯電話10を所持する利用者Uがサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う認証実行部22と、認証実行部22がサービス受給可能と認定したとき、携帯電話10との間で通信のための接続関係が形成され、携帯電話10に対して情報処理機能の強化・補充のサービスを提供するサービス提供部23とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末の機能拡張用情報処理装置に関し、特に、単独で情報提供サービス等を受けられる携帯用情報処理装置として機能する携帯端末についてその機能強化および機能補充を行うのに好適な携帯端末の機能拡張用情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末は、いつでもどこでも、必要な情報を得ることができ、多くの人が利用するようになってきている。またカメラ付き携帯電話等も利用されはじめ、画像を容易に取り込めるようになってきた。さらに特許文献1では、携帯端末で取得した画像情報を街頭の任意の箇所に配置された端末部に画像情報を蓄積し、ネットワークを介してオフィスや家庭のコンピュータに転送する装置が開示されている。
【特許文献1】特開平10−149309号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、携帯端末は、一般的に、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に比べて処理能力が低く、インターネットに接続したときに、本来的にパーソナルコンピュータであるならば見ることができる画像を見られなかったり、また情報の内容を印刷することができず、さらには情報を他の媒体にデータ転送するなどの処理は容易ではなかった。すなわち、携帯電話機やPDA等の携帯端末を用いて情報提供サービスを受ける場合、処理能力に制約があるため、受けることができるサービスには限界がある。
【0004】
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、携帯端末の処理能力を補うサービスを受けることを可能にする携帯端末の機能拡張用情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
【0006】
第1の携帯端末の機能拡張用情報処理装置(請求項1に対応)は、利用者が所持する携帯端末(携帯電話機やPDA等)との間で通信を行ってデータの送受を行う携帯端末の機能拡張用情報処理装置である。この装置は、携帯端末を所持する利用者側からの送信される特定信号を受けるサービス要求受信部と、携帯端末を所持する利用者がサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う認証実行部と、認証実行部がサービス受給可能と認定したとき、携帯端末との間で通信のための接続関係が形成され、携帯端末に対して情報処理機能の強化・補充のサービスを提供するサービス提供部とを備える。
【0007】
上記の構成によれば、サービス要求受信部によって携帯端末を所持する利用者側から送信される特定信号を受ける。そして、認証実行部によって携帯端末を所持する利用者がサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う。サービス提供部は、認証実行部がサービス受給可能と認定したとき、携帯端末との間で通信のための接続関係を形成する。また、サービス提供部は、その形成された接続関係を介して携帯端末に対して情報処理機能の強化・補充のサービスを提供する。上記により、本来的に軽い処理機能のみを有する携帯端末を所持したサービス受給者の当該携帯端末の処理機能を強化し、補充することが可能となる。
【0008】
第2の携帯端末の機能拡張用情報処理装置(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、利用者側から提供される特定信号は、携帯端末に内蔵されたICカード、単独のICカード、バイオメトリックス情報読取り器、利用者側に付されたICタグのいずれかの手段に基づいて提供され、認証実行部は特定信号に従って認証処理を行う。
【0009】
第3の携帯端末の機能拡張用情報処理装置(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、携帯端末とサービス提供部との接続が確立した時、その後の情報処理で携帯端末はサービス提供部に対してリモコン装置として機能する。
【0010】
第4の携帯端末の機能拡張用情報処理装置(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、特定信号は、利用者の側から主体的に発せられるサービス要求に係る信号である。
【0011】
第5の携帯端末の機能拡張用情報処理装置(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、サービス要求受信部は、特定信号を受信して、主体的にサービス要求に係る接続処理を実行する。
【0012】
第6の携帯端末の機能拡張用情報処理装置(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、サービス提供部は、携帯端末に接続される共に、他の端末とも接続され、サービス提供部は、携帯端末と他の端末との間に介在し、携帯端末で他の端末を制御するように接続関係を維持する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば次のような効果を奏する。本発明に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置では、サービス要求受信部によって利用者側から送信される特定信号を受け、認証実行部によって利用者がサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行い、サービス提供部が、認証実行部がサービス受給可能と認定したことを条件に、携帯端末との間で通信のための接続関係を形成し、当該接続関係を介して利用者の携帯端末に対して情報処理機能の強化・補充のサービスを提供するようにしたため、利用者は、自身の所持する携帯端末の処理能力を補い、拡張したサービスを受けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
図1と図2を参照して本発明の第1実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置の構成を説明する。この実施形態では、携帯端末として携帯電話10の例で説明する。なお携帯端末は、当該携帯電話10に限定されず、PDAやこれに類似する機器等を用いることができる。図1と図2に示すように、携帯端末の機能拡張用情報処理装置20は、利用者Uが所持する携帯電話10との間で無線等で通信を行って、利用者Uがサービス受給者の資格を有することを条件に、データの送受を行い、携帯電話10の機能を拡張(機能強化および機能補充)を行うための装置である。
【0016】
携帯端末の機能拡張用情報処理装置20は、情報提供サービス受給者すなわち利用者Uの所持する携帯電話10以上の処理能力を有しており、利用者Uの携帯電話10のローカルサーバとして利用され、利用者Uが受けることができるサービスの内容を増強させるための装置である。図1において、機能拡張用情報処理装置20は、以下に説明する機能を有すれば、任意の形態のコンピュータシステムで構成することでができるので、単にブロックとして概念的に示している。また携帯電話10と機能拡張用情報処理装置20との間の関係は、図1の例では、同一場所に存在して比較的に短い距離で無線等で通信を行うように図示しているが、これに限定されない。携帯電話10に対して、機能拡張用情報処理装置10を空間的に離れた場所に配置し、インターネット等の通信網を介して通信を行うように構成にすることができるのは勿論である。
【0017】
上記のごとき携帯端末の機能拡張用情報処理装置20は、その内部構成として、サービス要求受信部21と、認証実行部22と、サービス提供部23を備えている。そして、サービス要求受信部21と、認証実行部22と、サービス提供部23は、バス24により、データを送受できるようにそれぞれ接続されている。
【0018】
上記の機能拡張用情報処理装置20において、サービス要求受信部21は、携帯電話10を所持する利用者U側から無線等で送信される特定信号を受ける。認証実行部22は、携帯電話10を所持する利用者Uがサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う。サービス提供部23は、認証実行部22がサービス受給可能と認定したとき、携帯電話10との間で通信のための接続関係を形成し、携帯電話10に対して情報処理機能の強化・補充のサービスを提供する。
【0019】
携帯端末の機能拡張用情報処理装置20に基づく情報処理機能の強化・補充のサービスの例としては、例えば、データ量の大きい情報内容を表示する高画質の映像処理機能、印刷機能、データ転送機能などである。従って、例えば、携帯電話10の機能拡張として高画質の映像処理機能を実現する場合、当該機能拡張用情報処理装置20は、利用者Uに対して当該映像を表示するための表示装置および表示駆動制御装置等を備えることになる。
【0020】
携帯電話10は利用者Uが携帯・所持するものである。携帯電話10は、図3で示すごとく、機能部として、例えば、特定の情報を送受信する情報送受信部11と、送信あるいは受信する情報を記憶する記憶部12と、送受信・記憶した特定情報を表示する表示部13とを備えている。携帯電話10は、さらに、送受信ボタン14と入力キー群15とを備えている。また携帯電話10は、携帯端末の機能拡張用情報処理装置20のサービスを受けるためにサービス要求受信部21に特定信号を送信するためのICカード16が内蔵されている。携帯電話10に内蔵されたICカード16によって送信される特定信号に従って機能拡張用情報処理装置20の認証実行部22は認証処理を行い、予め登録された携帯電話10に対してのみサービスを行う。
【0021】
上記の携帯電話10は、現在の通常の携帯電話機が備える各機能部分によって、上記の構成が実現される。また一般的に携帯端末については、専用の携帯端末機器として作製することも可能である。また、上記のように、特定信号を、携帯電話等に内蔵されたICカード16ではなく、単独のICカード、バイオメトリックス情報読み取り器、利用者側に付されたICタグなどにより送信するようにしてもよい。以上の場合には、上記特定信号は、利用者Uの側から主体的に発せられるサービス要求に係る信号である。なお、上記特定信号には、パスワードを含ませるようにしてもよい。
【0022】
携帯端末の機能拡張用情報処理装置20で、サービス要求受信部21は、携帯電話10から送信される上記特定信号を受信して、利用者U側から主体的に提供されるサービス要求に係る接続処理を実行する。またサービス受給者である利用者Uにおける携帯電話10では、例えばレストラン等におけるメニュー表示などの、処理速度が低いあるいは情報量の少ない処理のみを行い、処理速度や情報量の高い処理は携帯端末の機能拡張用情報処理装置20によって行うものとする。
【0023】
次に、本実施形態の携帯端末の機能拡張用情報処理装置20における処理をフローチャートに従って説明する。図4は携帯端末の機能拡張用情報処理装置20の処理を示すフローチャートである。
【0024】
携帯電話10により、利用者UがICカードにより特定信号を送信すると、携帯端末の機能拡張用情報処理装置20は、サービス要求受信部21によりサービス要求を受信する(ステップS11)。認証実行部22は、その受信した特定信号に基づいて利用者がサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う(ステップS12)。この認証処理は、予め、その特定信号が登録されているものを判断して認証を行う。その登録には、料金先払いなどを行い、利用者は、登録しておく。認証実行部22がサービス受給可能と認定したとき、携帯電話10との間で通信のための接続関係が形成される(ステップS13)。その接続関係を形成している状態で、利用者は、携帯電話を用いてサービスを受ける(ステップS14)。
【0025】
このサービスの具体的な内容として次のようなものを挙げることができる。
【0026】
先ず利用者Uがサービスを受けるとき、利用者Uは、携帯電話10によりサービス提供のための操作を行う。例えばレストランにおいて料理メニューの表示サービスを受ける場合には、料理メニューの画像が携帯端末の機能拡張用情報処理装置20の図示しない表示装置の画面に表示される。利用者Uは、機能拡張用情報処理装置20の表示装置の画面に表示された料理メニューを見ながら、携帯電話10を操作して食事しようとする料理を選択する。
【0027】
また携帯端末の機能拡張用情報処理装置20の図示しない表示装置の画面において、映画の鑑賞を行うように利用することもできる。さらにはゲーム器として利用するなども考えることができる。
【0028】
さらに複数の携帯端末の機能拡張用情報処理装置を例えば複数の店舗に設置しておき、利用者が移動する毎に別の接続につなぎ変える。これにより、店舗毎に利用者の嗜好に応じた情報提供を利用者に対して積極的に行うことが可能になる。
【0029】
また、他の計算機と接続することや、他の携帯端末の機能拡張として、印刷機能、画像表示機能、キーボードやマウスなどの入力機能を設けて、それらが利用できるようにすることも可能である。
【0030】
なお、携帯電話10と、機能拡張用情報処理装置20におけるサービス提供部23との接続が確立したとき、その後の情報処理において、利用者Uの携帯電話10はサービス提供部23に対してリモコン装置として機能することになる。
【0031】
以上のように、携帯電話10の利用者Uは、機能拡張用情報処理装置20によって、当該携帯電話10の処理能力を補い、その機能の拡張するサービスを受けることができる。
【0032】
図5と図6を参照して本発明の第2実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置の構成を説明する。
【0033】
図5と図6に示すように、第2実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置40は、第1実施形態に係る機能拡張用情報処理装置20と実質的に同等な構成・機能を有し、利用者U1が所持する携帯電話30との間で通信を行ってデータの送受を行い、携帯電話30の機能を拡張(強化・補充)する装置である。携帯端末の機能拡張用情報処理装置40は、サービス要求受信部41と、認証実行部42と、サービス提供部43を備えている。そして、サービス要求受信部41と、認証実行部42と、サービス提供部43は、データを送受できるようにバス44によってそれぞれ接続されている。
【0034】
この第2実施形態では、機能拡張用情報処理装置40におけるサービス提供部43は、携帯電話(第1の携帯端末)30に接続されると共に、利用者U2が所持する携帯端末(第2の携帯端末)50とも接続される。この携帯端末50は、携帯電話30よりも機能的に高いものであるとし、かつ通常の状態では、携帯電話30は携帯端末50を制御することができないものであるとする。このような関係において、上記サービス提供部43は、さらに、携帯電話30と携帯端末50との間に介在し、携帯電話30で携帯端末50の機能を制御できるようにし、携帯電話30の機能の強化・補充することができるように接続関係を維持する。
【0035】
サービス要求受信部41は、携帯電話30を所持する利用者U1側から送信される特定信号を受ける。認証実行部42は、携帯電話30を所持する利用者U1がサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う。サービス提供部43は、認証実行部42がサービス受給可能と認定したとき、携帯電話30との間で通信のための接続関係が形成され、それと共に携帯端末50とも接続関係が形成され、サービス提供部43の拡張機能に基づいて、携帯電話30により携帯端末50を制御することができるようになる。
【0036】
携帯電話30は、第1の実施形態で説明した携帯電話10と同様の装置であるので説明を省略する。
【0037】
次に、本実施形態の携帯端末の機能拡張用情報処理装置40における処理をフローチャートに従って説明する。図7は携帯端末の機能拡張用情報処理装置40の処理を示すフローチャートである。
【0038】
本実施形態の携帯電話30により、利用者U1が、内蔵するICカードに基づき特定信号を送信すると、携帯端末の機能拡張用情報処理装置40は、サービス要求受信部41によりサービス要求を受信する(ステップS21)。認証実行部42は、その受信した特定信号に基づいて利用者U1がサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う(ステップS22)。この認証処理は、予め、その特定信号が登録されているものを判断して認証を行う。その登録には、料金先払いなどを行い、利用者U1等については登録しておく。認証実行部42がサービス受給可能と認定したとき、携帯電話30との間で通信のための接続関係が形成される(ステップS23)。その接続関係を形成している状態で、次に、利用者U2の携帯端末50と接続関係を形成する(ステップS24)。そして、携帯電話30を所持する利用者U1には、機能拡張用情報処理装置40のサービス提供部43のサービス提供機能に基づいて、より機能の高い携帯端末50の動作を制御することができるようになるというサービスが提供される(ステップS25)。
【0039】
以上のように、携帯電話30の利用者U1は、機能拡張用情報処理装置40のサービス提供部43によって当該携帯電話30の処理能力を補い、拡張するサービスを受けることができる。
【0040】
なお上記の各実施形態では、利用者の携帯電話と、携帯端末の機能拡張用情報処理装置とは1対1の接続、あるいは2対1の接続を例として説明したが、それらに限らず、情報共有のために複数の携帯端末とn対1の接続にしてもよい。また、n対nの接続にしてもよい。また上記の実施形態では、利用者が能動的に携帯端末の機能拡張用情報処理装置と接続するようにする場合を説明したが、携帯端末の機能拡張用情報処理装置から利用者の携帯端末に自動的に接続、いわゆるプッシュ接続になるような構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、携帯電話等の携帯端末の機能を強化・補充する機能拡張装置として利用される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置の構成を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置の構成を説明するための図である。
【図3】第1実施形態での携帯電話の機能ブロック図の一例である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置での処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置の構成を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置の構成を説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末の機能拡張用情報処理装置での処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
10 携帯電話
11 情報送受信部
12 記憶部
13 表示部
14 送受信ボタン
15 入力キー群
16 ICカード
20 携帯端末の機能拡張用情報処理装置
21 サービス要求受信部
22 認証実行部
23 サービス提供部
24 バス
30 携帯電話
40 携帯端末の機能拡張用情報処理装置
41 サービス要求受信部
42 認証実行部
43 サービス提供部
44 バス
50 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所持する携帯端末との間で通信を行ってデータの送受を行う携帯端末の機能拡張用情報処理装置であって、
前記携帯端末を所持する前記利用者側からの送信される特定信号を受けるサービス要求受信手段と、
前記携帯端末を所持する前記利用者がサービス受給要件を満たすか否かを認定する認証処理を行う認証実行手段と、
前記認証実行手段がサービス受給可能と認定したとき、前記携帯端末との間で通信のための接続関係が形成され、前記携帯端末に対して情報処理機能の強化・補充のサービスを提供するサービス提供手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末の機能拡張用情報処理装置。
【請求項2】
前記利用者側から提供される前記特定信号は、前記携帯端末に内蔵されたICカード、単独のICカード、バイオメトリックス情報読取り器、利用者側に付されたICタグのいずれかの手段に基づいて提供され、前記認証実行手段は前記特定信号に従って前記認証処理を行うことを特徴とする請求項1記載の携帯端末の機能拡張用情報処理装置。
【請求項3】
前記携帯端末と前記サービス提供手段との接続が確立した時、その後の情報処理で前記携帯端末は前記サービス提供手段に対してリモコン装置として機能することを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末の機能拡張用情報処理装置。
【請求項4】
前記特定信号は、前記利用者の側から主体的に発せられるサービス要求に係る信号であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯端末の機能拡張用情報処理装置。
【請求項5】
前記サービス要求受信手段は、前記特定信号を受信して、主体的にサービス要求に係る接続処理を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯端末の機能拡張用情報処理装置。
【請求項6】
前記サービス提供手段は、前記携帯端末に接続される共に、他の端末とも接続され、前記サービス提供手段は、前記携帯端末と前記他の端末との間に介在し、前記携帯端末で前記他の端末を制御するように接続関係を維持することを特徴とする請求項1記載の携帯端末の機能拡張用情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−217176(P2006−217176A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−26774(P2005−26774)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】