説明

携帯端末を使用した情報の自動配信システム及びその方法

【課題】現在位置が反映された情報を携帯電話端末に送信する。
【解決手段】GPS衛星100による携帯電話端末001の位置情報、携帯電話端末001を識別する識別ID及び携帯電話端末001に入力されたスケジュールを含む携帯電話端末情報を受信する携帯ポータルサーバ004と、業務スケジュール情報を格納するスケジュール管理サーバ009と、携帯電話端末情報と業務スケジュール情報とを統合したプレゼンス情報を作成するデータ同期サーバ005と、顧客住所を含む顧客データを格納している顧客データベースサーバ007と、プレゼンス情報と顧客データとを比較し、プレゼンス情報における携帯電話端末001の位置情報と顧客データの顧客住所とが所定の距離以内の場合に、この顧客データに係る顧客情報を携帯電話端末001に送信するようにするデータ比較サーバ006と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
社内イントラネットの通信圏外の携帯電話端末に、業務上の情報を自動配信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末を通じて、営業員や保守員が必要とする顧客に関する情報を配信するシステムが、活用されている。
【0003】
しかしながら、これらのシステムでは携帯電話端末から自社のポータルサーバにアクセスして手動で必要な情報を検索することから、必要な最新の情報の取得に手間がかかり、顧客先で新しい情報があったとしても外出先での把握が困難であり、商談において不利になる場合があった。
【0004】
又、行き先変更が急に変更された場合や、外出先でのスケジュールが変更された場合等においても、迅速な対応が困難であった。
【0005】
これらの顧客情報は外出前または外出先から手動にて公開サーバにアクセスしてから顧客を検索して得ていた。その為、移動中や他の要件を行っている最中に顧客情報の登録が更新された場合に最新情報が得られない場合がある。手動で公開サーバにアクセスする場合は操作がログインからデータ掲載箇所の検索に時間がかかり情報を有効に活用できていなかった。また、移動中にスケジュールが変更になった場合に逐次社内で把握できなかった。
【0006】
そこで、訪問の直前に最新の情報を簡単に得られる方法として以下の技術が存在する。
【特許文献1】特開2002−055898号公報
【特許文献2】特開2007−293537号公報
【特許文献3】特開2008−035020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1及び2は、携帯電話端末の使用者に顧客情報を格納した公開URLの情報を送信するものの、その携帯電話端末の使用者の現時点での位置を考慮して情報を送信していないという問題がある。
【0008】
又、上記特許文献3は、GPS衛星等によって端末の位置情報を取得するものの、その情報を既存の情報に反映させるには、手動によらねばならないという問題がある。
【0009】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、顧客の最新情報を得られるのみならず、社内イントラネット圏外に移動した場合も、現時点での位置情報が反映された最新情報を携帯電話端末に送信できる携帯端末を使用した情報の自動配信システム及びその方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の問題を解決するため、本発明に係る携帯端末を使用した情報の自動配信システムは、社内イントラネットの顧客情報サーバに格納された最新の顧客情報を携帯電話端末に送信する自動配信システムであって、前記社内イントラネットは、GPS(Global Positioning System)衛星による前記携帯電話端末の位置情報、前記携帯電話端末を識別する識別ID及び前記携帯電話端末に入力されたスケジュールを含む情報を、インターネットを介して前記携帯電話端末から携帯電話端末情報として受信する携帯ポータルサーバと、顧客対応のスケジュール情報である業務スケジュール情報を格納するスケジュール管理サーバと、前記携帯ポータルサーバから前記携帯電話端末情報を受信し、該受信した前記携帯電話端末情報と前記スケジュール管理サーバから取得した前記識別IDに係る前記業務スケジュール情報とを統合したプレゼンス情報を作成するデータ同期サーバと、顧客名、顧客住所及び顧客IDを含む顧客データを格納している顧客データベースサーバと、前記データ同期サーバから前記プレゼンス情報を受信し、該受信した前記プレゼンス情報と前記顧客データベースサーバから取得した前記顧客データとを比較し、前記プレゼンス情報における前記携帯電話端末の位置情報と前記顧客データの顧客住所とが所定の距離以内の場合に、前記顧客データに係る顧客情報を前記携帯ポータルサーバへ送るように前記顧客情報サーバに対して指令するデータ比較サーバと、を備え、前記携帯ポータルサーバは、前記顧客情報サーバから受信した前記顧客情報を前記携帯電話端末に送信することを特徴とする。
【0011】
上述の問題を解決するため、本発明に係る携帯端末を使用した情報の自動配信方法は、社内イントラネットの顧客情報サーバに格納された最新の顧客情報を携帯電話端末に送信する自動配信方法であって、顧客対応のスケジュール情報である業務スケジュール情報を、前記社内イントラネットのスケジュール管理サーバに格納するスケジュール管理手順と、顧客名、顧客住所及び顧客IDを含む顧客データを、前記社内イントラネットの顧客データベースサーバに格納する顧客データ格納手順と、GPS(Global Positioning System)衛星による前記携帯電話端末の位置情報、前記携帯電話端末を識別する識別ID及び前記携帯電話端末に入力されたスケジュールを含む情報を、前記携帯電話端末からインターネットを介して前記社内イントラネットの携帯ポータルサーバが携帯電話端末情報として受信する手順と、前記携帯ポータルサーバから前記携帯電話端末情報を受信し、該受信した前記携帯電話端末情報と前記スケジュール管理サーバから取得した前記識別IDに係る前記業務スケジュール情報とを統合したプレゼンス情報を前記社内イントラネットのデータ同期サーバが作成するデータ同期手順と、前記社内イントラネットのデータ比較サーバが、前記データ同期サーバから前記プレゼンス情報を受信し、該受信した前記プレゼンス情報と前記顧客データベースサーバから取得した前記顧客データとを比較し、前記プレゼンス情報における前記携帯電話端末の位置情報と前記顧客データの顧客住所とが所定の距離以内の場合に、前記顧客データに係る顧客情報を前記携帯ポータルサーバへ送るように前記顧客情報サーバに対して指令するデータ比較手順と、前記携帯ポータルサーバが、前記顧客情報サーバから受信した前記顧客情報を前記携帯電話端末に送信する手順と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、データ同期サーバがGPS(Global Positioning System)衛星による前記携帯電話端末の位置情報、前記携帯電話端末を識別する識別ID及び前記携帯電話端末に入力されたスケジュールを含む携帯電話端末情報と業務スケジュール情報とを統合したプレゼンス情報を作成し、データ比較サーバがプレゼンス情報と顧客データとを比較し、プレゼンス情報における携帯電話端末の位置情報と顧客データの顧客住所とが所定の距離以内の場合に、顧客情報を携帯電話端末へ送信するようにするので、顧客の最新情報を得られるのみならず、携帯電話端末が社内イントラネット圏外に移動した場合も、現時点での位置情報が反映された最新情報を携帯電話端末に送信できる携帯端末を使用した情報の自動配信システム及びその方法を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ここで、図1は、本発明の実施の形態に係る携帯端末を使用した情報の自動配信システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
図1によると、本発明の実施の形態に係る携帯端末を使用した情報の自動配信システムは、一定間隔で位置情報を送信するGPS(Global Positioning System)衛星100から位置情報を受信し、インターネット102を経由して情報を送受信する携帯電話端末001と、インターネット102を経由して携帯電話端末001との間で情報を送受信する社内イントラネット200とを有する。
【0015】
携帯電話端末001は、GPS衛星100から受信した位置情報及び携帯電話端末001自身に登録されている情報をインターネット102を経由して社内イントラネット200に送信処理をする内部アプリケーション002を有する。
【0016】
社内イントラネット200は、携帯電話端末001から情報を受信し、この受信した情報をデータ同期サーバ005に送信し、かつ、顧客情報サーバ008から最新の顧客情報を取得し、携帯電話端末001へ送信する携帯ポータルサーバ004と、携帯電話端末001から携帯ポータルサーバ004が受信した情報及びスケジュール管理サーバ009に登録された業務スケジュール情報を統合したプレゼンス情報を作成し、このプレゼンス情報をデータ比較サーバ006へ送信するデータ同期サーバ005と、顧客名、顧客住所、電話番号、顧客担当者、最寄り駅、顧客ID等の顧客データが予め格納された顧客データベースサーバ007と、顧客データベースサーバ007から取得した顧客データとプレゼンス情報とを比較し、プレゼンス情報の位置情報が顧客データの顧客住所等から所定の距離以内になった場合に最新の顧客情報を携帯ポータルサーバ004へ送るように顧客情報サーバ008に指令するデータ比較サーバ006と、データ比較サーバ006からの指令により最新の顧客情報を携帯ポータルサーバ004に送信する顧客情報サーバ008と、を備える。
【0017】
更に社内イントラネット200は、業務スケジュールをスケジュール管理サーバ009に登録する際に用いられるPC(Personal Computer)端末010と、PC端末010から入力された業務スケジュールとアクセスポイント021、022、02nから受信する携帯電話端末の位置情報とから生成される業務スケジュール情報を格納し、データ同期サーバ005から受信したプレゼンス情報により業務スケジュール情報を更新し、データ同期サーバ005の取得要求に従い、格納している業務スケジュール情報をデータ同期サーバ005に送信するスケジュール管理サーバ009と、社内イントラネット200の通信圏内にある携帯電話端末003の位置情報を取得し、スケジュール管理サーバ009に送信するアクセスポイント021、022、02nと、これらアクセスポイント021、022、02nの通信圏内にある携帯電話端末003と、を備える。
【0018】
次に、本実施の形態の動作について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
まず、携帯電話端末001は、GPS衛星100から位置情報を受信し、インターネット102を経由して社内イントラネットに送信する。
【0020】
その場合に、携帯電話端末001が送信する情報には、携帯電話端末の名称と、その識別ID、GPS衛星100から受信した位置情報及びスケジュールが含まれる。なお、スケジュールは、携帯電話端末001を保持している営業員又は保守員が携帯電話端末001から手動で入力した場合にのみ送信される。
【0021】
社内イントラネット200の通信圏外に存在する携帯電話端末001が社内イントラネット200に送信した情報は、社内イントラネット200において、携帯ポータルサーバ004が携帯電話端末情報として受信する。ここで、図2に示す表1は、各携帯電話端末から携帯ポータルサーバ004に送信される情報、すなわち携帯電話端末情報の一例である。
【0022】
この図2に示すように、携帯電話端末情報は、それぞれの携帯電話端末の名称、携帯電話端末の使用者を識別するため携帯電話端末毎に設定された識別ID、携帯電話端末の内部アプリケーションがGPS衛星100から受信した位置情報及び携帯電話端末を使用している営業員又は保守員が自分のスケジュールに変更又は追加があった場合に手入力したスケジュール情報である。携帯ポータルサーバ004は、この図2に示した表1の情報をデータ同期サーバ005に送信する。
【0023】
データ同期サーバ005は、携帯ポータルサーバ004から図2に示した表1の携帯電話端末情報を受信した時刻に、PC端末010からスケジュール管理サーバ009に登録された業務スケジュール情報をスケジュール管理サーバ009から取得する。ここで、スケジュール管理サーバ009は、PC端末010から入力された業務スケジュールとアクセスポイント021、022、02nから受信する携帯電話端末001の位置情報とから生成される業務スケジュール情報を予め格納しているものとする。
【0024】
この取得した業務スケジュール情報中に携帯電話端末001に係る識別IDについて顧客への訪問のスケジュールが有った場合、図2に示した表1の情報と取得した業務スケジュール情報とを統合した最新の情報であるプレゼンス情報を、顧客IDをキーとして作成する。ここで、図2の携帯電話端末情報中にスケジュールが存在する場合は、このスケジュールに基づいて、スケジュール管理サーバ009から取得した業務スケジュール情報が補正される。
【0025】
図3に示す表2は、同期サーバが作成するプレゼンス情報の一例である。この図3に示すように、表2のプレゼンス情報は、携帯ポータルサーバ004から図2に示した携帯電話端末情報を受信した時刻である現在日時と、識別IDと、位置情報と、外出等の現時点での状況を示すプレゼンスステータスと、スケジュール時間と、外出か否かを示す外出フラグと、スケジュール内容と、顧客IDと、である。
【0026】
この図3において、プレゼンスステータスは、図2の表1から得た位置情報によりデータ同期サーバ005が作成する。例えば、位置情報が社外であることを示している場合は、外出と判断できる。
【0027】
更に、データ同期サーバ005は、プレゼンス情報のうち、現在日時に係る時間帯の情報に顧客IDが記載されている場合、携帯電話端末の使用者は現在日時において外出しているとみなし、図3表2において外出フラグをオンにする。
【0028】
ここで、図8の表7は、スケジュール管理サーバ009が格納する業務スケジュール情報の一例である。この業務スケジュール情報は、識別IDをキーに携帯電話端末001の使用者の社内での存否を示すプレゼンスステータス、スケジュール年月日、スケジュール時間、スケジュール内容及び顧客IDを管理するもので、プレゼンスステータスは、携帯電話端末の使用者が社内に居る場合はアクセスポイント021〜02nと携帯電話端末003により与えられた情報が、社外に居る場合はデータ同期サーバ005から渡された情報がそれぞれ反映されることによって記載される。
【0029】
この図8の表7では、現在日時が図3に示す表2の「10:08:33」である場合、その現在日時が含まれる時間帯である「10:00〜12:00」のスケジュール時間の行に「00111」の顧客IDが記載されている。
【0030】
一方で、図3の表2においても、スケジュール時間が「10:00〜12:00」である2行目に「00111」の顧客IDが記載されているので、この時間帯の外出フラグはオンとなる。
【0031】
又、データ同期サーバ005は、作成したプレゼンス情報を、スケジュール管理サーバ009に送信する。
【0032】
スケジュール管理サーバ009は、データ同期サーバ005から受信したプレゼンス情報により格納している業務スケジュール情報を更新する。
【0033】
更に、データ同期サーバ005は、図3のようにプレゼンス情報にオンとなっている外出フラグが存在する場合、そのプレゼンス情報をデータ比較サーバ006に送信する。
【0034】
一方で、データ比較サーバ006は、データ同期サーバ005からプレゼンス情報を受信した時に、顧客データベースサーバ007に予め登録されている顧客名、顧客住所、電話番号、顧客担当者、最寄り駅、顧客ID等の顧客データを取得し、プレゼンス情報の位置情報(住所)と顧客データの顧客住所又は顧客の最寄り駅との距離を比較し、所定の距離以内になった場合に、この顧客の最新の顧客情報を携帯ポータルサーバ004へ送るように顧客情報サーバ008に対して指令する。
【0035】
ここで、図4の表3は、データ比較サーバ006がプレゼンス情報に記載されている顧客IDをキーに、プレゼンス情報に記載されている位置情報と、顧客データベースサーバ007から取得した顧客テーブルの顧客住所及び最寄駅の距離との比較を行った比較テーブルである。比較結果が所定の距離以下の場合には比較結果に○(許可)、所定の距離以上の場合には×(不許可)の結果を与える。ここで、所定の距離は、例えば、徒歩での移動を想定した場合、1km等の数値が妥当である。
【0036】
なお、図5の表4は、顧客データベースサーバ007が格納する顧客テーブルの一例であり、顧客ID、顧客名、住所、電話番号、担当者名及び最寄り駅名等が記載されている。
【0037】
データ比較サーバ006は、上述の比較結果が○(許可)の顧客IDに係る最新の顧客情報を携帯ポータルサーバ004へ送るように顧客情報サーバ008に指令する。
【0038】
顧客情報サーバ008は、データ比較サーバ006からの指令により、指定された顧客の最新の顧客情報を携帯ポータルサーバ004に送信する。ここで、最新の顧客情報とは、顧客情報サーバ008に予め登録されているそれぞれの顧客に対する保守作業等の情報を図7に示す表6の情報テーブルの形式で記載したものである。
【0039】
図7に示す情報テーブルは、顧客情報サーバ008に蓄積された顧客情報をデータ比較サーバ006から指令を出された顧客IDをキーに対象顧客情報を選択し、データ比較サーバ006から指令された送付先端末の識別IDを付加したものであって、それぞれの顧客に対する保守作業等の情報が記載されている。
【0040】
携帯ポータルサーバ004は、顧客情報サーバ008から取得した最新の顧客情報を、図6に示す表5の顧客情報公開URLテーブルの形式に従い、顧客情報公開URLテーブルに記載されたメールアドレスに対して、最新の顧客情報を取得できるサイトを示した公開URLのメールを送信する。
【0041】
この顧客情報公開URLテーブルには、携帯電話端末の使用者である営業員又は保守員の送付先メールアドレス、顧客ID、顧客名及び最新の顧客情報を取得できるサイトを示した公開URLが記載されている。このうち、送付先メールアドレスは、図7の情報テーブルに記載された識別IDから携帯ポータルサーバ004が判断する。
【0042】
以上説明したように本発明の実施の形態によれば、第1に、外出中の携帯電話使用者が手動で情報を検索することなく、自動で顧客住所の近辺で最新の顧客情報を得ることが出来る。
【0043】
第2に、営業員または保守員の外出先で急な訪問予定が入った場合でも、スケジュールの携帯端末での登録により最新スケジュールが社内で把握できる。
【0044】
第3に、営業員または保守員の位置情報が社内でいち早く把握できるため、緊急の行き先変更等の連絡が早くできる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、GPSを利用した社外携帯端末の位置情報と社内データとの情報交換とにおいて、位置条件により情報の選択をする分野に利用でき、特に、社外で活動する要員に適切な情報を自動的に配信するシステムに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯端末を使用した情報の自動配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】各携帯電話端末より携帯ポータルサーバに送信される情報の一例を示す第1の表(表1)である。
【図3】データ同期サーバにおいて統合されたプレゼンス情報の一例を示す第2の表(表2)である。
【図4】データ比較サーバの比較テーブルの一例を示す第3の表(表3)である。
【図5】顧客データベースサーバの顧客テーブルの一例を示す第4の表(表4)である。
【図6】携帯ポータルサーバが携帯電話端末に送信する顧客情報公開URLテーブルの一例を示す第5の表(表5)である。
【図7】顧客情報サーバの情報テーブルの一例を示す第6の表(表6)である。
【図8】スケジュール管理サーバの業務スケジュール情報の一例を示す第7の表(表7)である。
【符号の説明】
【0047】
001 携帯電話端末
002 内部アプリケーション
003 携帯電話端末
004 携帯ポータルサーバ
005 データ同期サーバ
006 データ比較サーバ
007 顧客データベースサーバ
008 顧客情報サーバ
009 スケジュール管理サーバ
010 PC端末
021〜02n アクセスポイント
100 GPS衛星
102 インターネット
200 社内イントラネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
社内イントラネットの顧客情報サーバに格納された最新の顧客情報を携帯電話端末に送信する携帯端末を使用した情報の自動配信システムであって、
前記社内イントラネットは、
GPS(Global Positioning System)衛星による前記携帯電話端末の位置情報、前記携帯電話端末を識別する識別ID及び前記携帯電話端末に入力されたスケジュールを含む情報を、インターネットを介して前記携帯電話端末から携帯電話端末情報として受信する携帯ポータルサーバと、
顧客対応のスケジュール情報である業務スケジュール情報を格納するスケジュール管理サーバと、
前記携帯ポータルサーバから前記携帯電話端末情報を受信し、該受信した前記携帯電話端末情報と前記スケジュール管理サーバから取得した前記識別IDに係る前記業務スケジュール情報とを統合したプレゼンス情報を作成するデータ同期サーバと、
顧客名、顧客住所及び顧客IDを含む顧客データを格納している顧客データベースサーバと、
前記データ同期サーバから前記プレゼンス情報を受信し、該受信した前記プレゼンス情報と前記顧客データベースサーバから取得した前記顧客データとを比較し、前記プレゼンス情報における前記携帯電話端末の位置情報と前記顧客データの顧客住所とが所定の距離以内の場合に、前記顧客データに係る顧客情報を前記携帯ポータルサーバへ送るように前記顧客情報サーバに対して指令するデータ比較サーバと、
を備え、
前記携帯ポータルサーバは、前記顧客情報サーバから受信した前記顧客情報を前記携帯電話端末に送信することを特徴とする携帯端末を使用した情報の自動配信システム。
【請求項2】
前記データ同期サーバは、前記携帯電話端末情報に前記携帯電話端末に入力されたスケジュールが含まれる場合、該スケジュールによって前記識別IDに係る前記業務スケジュール情報を補正して前記プレゼンス情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信システム。
【請求項3】
前記データ同期サーバは、前記携帯ポータルサーバから前記携帯電話端末情報を受信した時刻を現在日時とし、該現在日時に前記業務スケジュール情報を前記スケジュール管理サーバから取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信システム。
【請求項4】
前記データ同期サーバは、前記携帯電話端末情報が含む前記携帯電話端末の位置情報が社外の場合であって、かつ、前記識別IDに係る前記プレゼンス情報において前記現在日時に係る時間帯の情報に前記顧客IDが記載されている場合に、前記携帯電話端末の使用者は現在日時において外出しているとみなし、前記プレゼンス情報の外出フラグをオンにすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信システム。
【請求項5】
前記データ同期サーバは、前記プレゼンス情報にオンとなっている外出フラグが存在する場合に、前記プレゼンス情報を前記データ比較サーバに送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信システム。
【請求項6】
前記スケジュール管理サーバは、前記データ同期サーバから前記プレゼンス情報を受信し、該受信した前記プレゼンス情報によって格納している前記業務スケジュール情報を更新することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信システム。
【請求項7】
社内イントラネットの顧客情報サーバに格納された最新の顧客情報を携帯電話端末に送信する携帯端末を使用した情報の自動配信方法であって、
顧客対応のスケジュール情報である業務スケジュール情報を、前記社内イントラネットのスケジュール管理サーバに格納するスケジュール管理手順と、
顧客名、顧客住所及び顧客IDを含む顧客データを、前記社内イントラネットの顧客データベースサーバに格納する顧客データ格納手順と、
GPS(Global Positioning System)衛星による前記携帯電話端末の位置情報、前記携帯電話端末を識別する識別ID及び前記携帯電話端末に入力されたスケジュールを含む情報を、前記携帯電話端末からインターネットを介して前記社内イントラネットの携帯ポータルサーバが携帯電話端末情報として受信する手順と、
前記携帯ポータルサーバから前記携帯電話端末情報を受信し、該受信した前記携帯電話端末情報と前記スケジュール管理サーバから取得した前記識別IDに係る前記業務スケジュール情報とを統合したプレゼンス情報を前記社内イントラネットのデータ同期サーバが作成するデータ同期手順と、
前記社内イントラネットのデータ比較サーバが、前記データ同期サーバから前記プレゼンス情報を受信し、該受信した前記プレゼンス情報と前記顧客データベースサーバから取得した前記顧客データとを比較し、前記プレゼンス情報における前記携帯電話端末の位置情報と前記顧客データの顧客住所とが所定の距離以内の場合に、前記顧客データに係る顧客情報を前記携帯ポータルサーバへ送るように前記顧客情報サーバに対して指令するデータ比較手順と、
前記携帯ポータルサーバが、前記顧客情報サーバから受信した前記顧客情報を前記携帯電話端末に送信する手順と、
を備えることを特徴とする携帯端末を使用した情報の自動配信方法。
【請求項8】
前記データ同期手順は、前記携帯電話端末情報に前記携帯電話端末に入力されたスケジュールが含まれる場合、該スケジュールによって前記識別IDに係る前記業務スケジュール情報を補正して前記プレゼンス情報を作成することを特徴とする請求項7に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信方法。
【請求項9】
前記データ同期手順は、前記携帯ポータルサーバから前記携帯電話端末情報を受信した時刻を現在日時とし、該現在日時に前記業務スケジュール情報を前記スケジュール管理サーバから取得することを特徴とする請求項7又は8に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信方法。
【請求項10】
前記データ同期手順は、前記携帯電話端末情報が含む前記携帯電話端末の位置情報が社外の場合であって、かつ、前記識別IDに係る前記プレゼンス情報において現在日時に係る時間帯の情報に前記顧客IDが記載されている場合に、前記携帯電話端末の使用者は現在日時において外出しているとみなし、前記プレゼンス情報の外出フラグをオンにすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信方法。
【請求項11】
前記データ同期手順は、前記プレゼンス情報にオンとなっている外出フラグが存在する場合に、前記プレゼンス情報を前記データ比較手順に受け渡すことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信方法。
【請求項12】
前記スケジュール管理手順は、前記データ同期手順から前記プレゼンス情報を取得し、該取得した前記プレゼンス情報によって格納している前記業務スケジュール情報を更新することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の携帯端末を使用した情報の自動配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−260780(P2009−260780A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−108895(P2008−108895)
【出願日】平成20年4月18日(2008.4.18)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】