説明

携帯端末及び制御方法

【課題】 電子体温計と接続可能な携帯端末において、測定時のユーザの興趣性を向上させる。
【解決手段】 予測式の電子体温計と通信可能に接続される携帯端末であって、リアルタイム表示画面810を表示する手段と、リアルタイム表示画面810が表示され、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、該電子体温計にて取得され、該電子体温計より送信される実測値のデータをリアルタイムに受信する手段と、前記受信した実測値のデータを、リアルタイム表示画面820にプロットする手段と、前記電子体温計において前記実測値に基づいて算出され、該電子体温計より送信される前記被検者の体温の予測値のデータをリアルタイムに受信する手段と、前記受信した予測値のデータを、リアルタイム表示画面830にプロットする手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用医療機器を用いて測定された体温データ等の測定データを管理可能な携帯端末及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話等の携帯端末の高性能化に伴い、携帯端末における多機能化が推し進められている。その一つとして、体温計や血圧計、血糖値計等の家庭用医療機器と組み合わせ、当該家庭用医療機器において測定された測定データを有線または無線通信を介して受信し、携帯端末上での測定データの管理を可能にする管理アプリケーションの開発が挙げられる。
【0003】
当該アプリケーションによれば、これまで個別に管理されていた各家庭用医療機器の測定データを集約して一元的化できるうえ、異なる種類の測定データ(例えば、体温測定データと血圧測定データ)を組み合わせ、多面的な解析が可能になるといった利点がある。
【0004】
更に、携帯端末の場合、通信回線を通じてWebサーバ等にアクセス可能であるため、測定データについて専門家による診断を受けたり、最新のアプリケーションをダウンロードするといったことも可能である。
【0005】
このように、携帯端末と家庭用医療機器との組み合わせには様々な利点があり、今後、ますます発展していくものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−310559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、従来の管理アプリケーションでは、体温計等の家庭用医療機器にて測定された測定結果を、測定完了後に受信するのが一般的であった。つまり、携帯端末との接続が可能となっても、家庭用医療機器による測定自体はこれまでの家庭用医療機器と何ら変わりがなく、ユーザにとっては、測定が完了(特に体温計による体温測定が完了)するまでの一定時間(例えば、体温計の場合は、おおよそ30秒間)が退屈であることに変わりがなかった。
【0008】
一方で、測定開始から測定完了までの一定時間、接続された携帯端末上の液晶表示部を利用して、例えば体温計の測定状況等をユーザに逐次報知するといった何らかの表示を行うことができれば、ユーザは、当該測定状況等を見ながら測定完了を待つことが可能となり、体温測定自体の興趣性が向上するといったメリットが生じるものと考えられる。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、体温計と接続可能な携帯端末において、測定時のユーザの興趣性を安価な方法により向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために本発明に係る携帯端末は以下のような構成を備える。即ち、
温度データの実測値を取得し被検者の体温の予測値を算出する電子体温計と、通信可能に接続される携帯端末であって、
前記電子体温計より送信されたデータを、該データの受信タイミングと対応付けてプロット可能な表示画面を表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、該電子体温計にて所定間隔ごとに取得され、逐次、該電子体温計より送信される実測値のデータについて、受信を開始する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段において受信した前記実測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて、順次、前記表示画面にプロットする第2の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、前記電子体温計において前記実測値に基づいて所定間隔ごとに算出され、逐次、該電子体温計より送信される前記被検者の体温の予測値のデータについて、受信を行う第2の受信手段と、
前記第2の受信手段において受信した前記予測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて、順次、前記表示画面にプロットする第3の表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、体温計と接続可能な携帯端末において、測定時のユーザの興趣性を安価な方法により向上させることが可能となる。
【0012】
より具体的には、体温計に複雑な表示機能を持たせると大きなコストアップにつながる恐れがあるところ、本発明では、高機能女性体温計としての複雑な表示機能を携帯端末側に持たせる構成としているため、体温計の表示機能を簡易にすることができるようになり、また、体温計を測定部と接続ケーブルのみからなる構成とすれば、表示機能自体をなくすことも可能となることから、測定時のユーザの興趣性の向上を、安価な方法により実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末100と電子体温計110とを備える体温データ測定/管理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末の構成を示す図である。
【図3】電子体温計110の構成を示す図である。
【図4】電子体温計110におけるモード遷移を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末100におけるモード遷移を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末100において表示される表示画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末100を備える体温データ測定/管理システムにおけるリアルタイム測定処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る携帯端末100において表示される表示画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る携帯端末100を備える体温データ測定/管理システムにおけるリアルタイム測定処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能であるものとする。
【0015】
[第1の実施形態]
<1.体温データ測定/管理システムの構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯端末100と、電子体温計110とを備える体温データ測定/管理システムの一構成例を示す図である。図1において、100は電子体温計110にて測定された体温データ(実測値、予測値)を受信するとともに、当該受信した体温データを管理する携帯電話等の携帯端末である。ここで、携帯端末には、携帯電話のほか、携帯ゲーム等も含まれるが、以下では、携帯電話を例として説明する。
【0016】
携帯端末100には、電子体温計110における測定中の体温データを受信し、液晶表示部にリアルタイムに表示したり、被検者の体調に関する各種情報(例えば、生理による出血があった日を示す情報、生理痛があった日を示す情報、性交の有無を示す情報、薬飲の有無を示す情報、発熱の有無を示す情報、おりものの有無を示す情報等)の入力を、テンキーを介して受け付け、測定結果としての体温データと対応付けて記憶させたり、過去の体温データをトレンドグラフとして表示させたりするためのアプリケーションプログラム(体温データ管理アプリケーション)が後述のコンピュータ読取可能な記憶装置(記憶媒体)にインストールされているものとする。
【0017】
また、110は、被検者の体温を測定し、測定中の体温データをリアルタイムに携帯端末100に送信可能な電子体温計である。電子体温計110において、111は測定結果としての体温データを表示する表示部である。112はエンドキャップであり、内蔵された温度計測部(詳細は後述)に対して被検者の体温が伝導しやすいように、ステンレスなどの金属により被覆されている。113はモード切り替えスイッチであり、携帯端末100と接続し、体温データをリアルタイムに携帯端末100に送信するリアルタイム表示モードと、携帯端末100とは接続せず、電子体温計110単独で使用する場合の通常測定モードとを切り替える場合に用いられる。
【0018】
120は、携帯端末100と電子体温計110とを通信可能に接続するためのケーブルである。
【0019】
なお、図1に示す体温データ測定/管理システムでは、携帯端末100と電子体温計110とを有線により接続する構成としているが、本発明はこれに限定されず、携帯端末100と電子体温計110との間は、無線により接続してもよい。
【0020】
<2.携帯端末100の構成>
次に携帯端末100の構成について説明する。図2は、携帯端末100の構成を示すブロック図である。図2において、201は中央演算処理装置により実行される携帯端末全体の制御プログラムや各種データを記憶する制御メモリ(ROM)、202はマイクロコンピュータを含む中央演算処理装置(CPU)、203はメモリ(RAM)、204はコンピュータ読取可能な記憶装置(記録媒体)である。
【0021】
また、205はユーザの指示を入力するための入力装置(図1に示すテンキー等に対応する)、206は表示装置(図1に示す液晶表示部に対応する)、207は電子体温計110との間で体温データの送受信を行うためのインタフェース装置である。208は通信回線と接続するための通信装置である。更に、209はバスである。
【0022】
本実施形態に係る携帯端末100の場合、電子体温計110より体温データをリアルタイムに受信し表示したり、測定結果としての体温データを管理するための体温データ管理アプリケーション211は、携帯端末100が携帯電話の場合には、例えば、iモードによりWebサーバからダウンロードして記憶装置204に実行可能に格納されているものとする。そして、中央演算処理装置202の制御のもと、バス209を介して適宜メモリ203に取り込まれ、中央演算処理装置202によって処理されるものとする。
【0023】
また、電子体温計110より受信した体温データは、一時的にメモリ203に保持された後、携帯端末100にて入力を受け付けた被検者の体調に関する各種情報212とともに、日付情報と対応付けて記憶装置204に格納されるものとする。
【0024】
<3.電子体温計110の構成>
図3は本実施形態にかかる携帯端末100に体温データを送信する電子体温計110の機能構成を示す内部ブロック図である。
【0025】
電子体温計110は、検出した温度を発振信号として出力する温度計測部310と、温度計測部310より出力された信号に基づいて各種処理を行い、被検者の体温データを算出すると共に電子体温計110全体の動作を制御する演算制御部320と、算出された被検者の体温データを表示する表示部330(図1の表示部111に対応する)と、体温データを携帯端末100に送信するインタフェース部340と、ブザー350と、モード切り替えスイッチ370(図1のモード切り替えスイッチ113に対応する)と、電源部360とを備える。
【0026】
温度計測部310は、サーミスタ、コンデンサ、測温用CR発振回路等から構成されており、サーミスタにより検出された温度を発振信号として出力する。出力された発振信号はカウンタ322においてカウントされることで、デジタル量として出力される。なお、温度計測部310の構成は一例であって、これに限定されるものではない。
【0027】
演算制御部320は、温度計測部310より出力される発振信号をカウントするカウンタ322を備える。
【0028】
また、体温測定に必要なパラメータを格納したEEPROM325と、カウンタ322によるカウント値に基づいて体温データを算出するとともに、算出された体温データの時間変化に基づいて、被検者の体温データ(予測値)を算出するプログラムを格納したROM324と、算出された体温データを時系列で記憶するためのRAM326と、ROM324に格納されたプログラムに従った演算やインタフェース部340を介しての体温データの送信を行う演算処理部323とを備える。
【0029】
更に、演算制御部320は演算処理部323において算出された体温データを測定結果として表示する表示部330を制御するための表示制御部327を備える。
【0030】
更に、演算制御部320は、上記カウンタ322、表示制御部327、演算処理部323、温度計測部310を制御する制御回路321を備える。
【0031】
<4.電子体温計110におけるモード>
次に電子体温計110におけるモード遷移について説明する。上述したように、電子体温計110はモード切り替えスイッチ113を備えており、当該モード切り替えスイッチ113により動作モードが切り替わるように構成されている。
【0032】
図4に示すように、電子体温計110の動作モードには、通常測定モードとリアルタイム表示モードとがある。通常測定モードとは、従来の電子体温計と同様の動作を行うモードであり、モード切り替えスイッチ113を通常測定モード側に切り替えることで、電子体温計110は通常測定モードに遷移する。
【0033】
通常測定モード中は、電源スイッチがONされることで体温測定を開始し、予測値の算出が完了すると、測定結果として当該予測値が表示部111に表示される。
【0034】
一方、リアルタイム表示モードとは、測定中の体温データ(実測値と予測値)をリアルタイムに携帯端末100に送信し、測定中の体温データの変遷を携帯端末100上に表示させるモードである。モード切り替えスイッチ113をリアルタイム表示モード側に切り替えることで、電子体温計110はリアルタイム表示モードに遷移する。
【0035】
なお、モード切り替えスイッチ113は、必ずしも電子体温計110の外部に設ける必要はなく、携帯端末100に設けてもよいし、ケーブル120の端末が携帯端末100に接続されたことを条件に自動的にリアルタイム表示モードになるようにし、接続されていないことを条件に自動的に通常測定モードになるようにしてもよい。
【0036】
リアルタイム表示モード中は、測定中の体温データ(実測値と予測値)がリアルタイムに携帯端末100に送信され、測定されている体温値が携帯端末100の表示装置206に表示され、予測値の算出が完了し、測定結果としての体温データの送信が終了すると、携帯端末100との通信接続が自動的に切断される。なお、リアルタイム表示モード中は、携帯端末100が携帯電話の場合には、外部からの受信を中断させ、体温測定を優先させるようにすることが好ましい。
【0037】
<5.携帯端末100におけるモード>
次に携帯端末100におけるモード遷移について説明する。図5は、携帯端末100におけるモードの遷移を説明するための図である。
【0038】
図5に示すように、携帯端末100には、リアルタイム表示モードと、トレンドグラフ表示モードと、生理日・排卵日予測モードと、体温値・メモ入力モードとがある。
【0039】
リアルタイム表示モードへは、体温データ管理アプリケーション211を起動させた際の起動画面において、リアルタイム表示モードへの移行を指示する選択部が選択されることにより移行される。リアルタイム表示モードでは、電子体温計110にて測定中の体温データ(実測値と予測値)をリアルタイムに受信し、測定中の体温データの変遷を表示装置206上に表示させることができる。
【0040】
体温値・メモ入力モードへは、リアルタイム表示モードにおける体温データのリアルタイム表示が完了し、電子体温計110より温度計測完了コマンドが送信された場合に移行される。体温値・メモ入力モードでは、測定した体温データを格納するにあたり、測定時の被検者の体調に関する各種情報(例えば、生理による出血があった日を示す情報、生理痛があった日を示す情報、性交の有無を示す情報、薬飲の有無を示す情報、発熱の有無を示す情報、おりものの有無を示す情報等)の入力を、ユーザより受け付ける。そして、入力を受け付けた各種情報を、体温データ及び日付情報と対応付けて記憶装置204に格納する。なお、本実施形態に係る電子体温計110では、測定時の被検者の体調に関する各種情報の入力が完了すると、リアルタイム表示モードに戻る。
【0041】
トレンドグラフ表示モードへは、体温データ管理アプリケーション211を起動させた際の起動画面において、トレンドグラフ表示モードへの移行を指示する選択部が選択されることにより移行される。トレンドグラフ表示モードでは、記憶装置204に格納されている体温データ及び各種情報212を読み出し、トレンドグラフとして表示させることができる。
【0042】
生理日・排卵日予測モードへは、体温データ管理アプリケーションを起動させた際の起動画面において、生理日・排卵日予測モードへの移行を指示する選択部が選択されることにより移行される。生理日・排卵日予測モードでは、記憶装置204に格納されている体温データ及び各種情報212に基づいて、次回の生理日・排卵日を予測し、表示させることができる。
【0043】
<6.携帯端末100における表示画面>
次に携帯端末100における表示画面について説明する。図6は、体温データ管理アプリケーション211における表示画面の一例を示す図である。
【0044】
図6(A)は、体温データ管理アプリケーション211を起動させた場合に表示装置206上に表示される表示画面(起動画面)600の一例を示す図である。図6(A)に示すように、起動画面600には、リアルタイム表示モードへの移行を指示するための選択部601と、トレンドグラフ表示モードへの移行を指示するための選択部602と、生理日・排卵日予測モードへの移行を指示するための選択部603と、体温値・メモ入力モードへの移行を指示するための選択部604とが表示される。ユーザは、起動画面600上に表示された複数の選択部601〜604のいずれかに、カーソルを合わせて、入力装置205をクリックして選択入力することで、所望のモードへの移行を指示することができる。
【0045】
図6(B−1)は、起動画面600において、リアルタイム表示モードへの移行を指示するための選択部601が選択された場合に表示されるリアルタイム表示画面610の一例を示す図である。図6(B−1)に示すように、リアルタイム表示画面610は、体温測定開始からの経過時間が記された横軸と、体温値が記された縦軸とにより構成されており、電子体温計110より送信されたデータを、該データの受信タイミングと対応付けてプロット可能となっている。
【0046】
図6(B−2)は、起動画面600において、トレンドグラフ表示モードへの移行を指示するための選択部602が選択された場合に表示されるトレンドグラフ表示画面620の一例を示す図である。図6(B−2)に示すように、トレンドグラフ表示画面620は、日付が記された横軸と、体温値が記された縦軸とにより構成されており、記憶装置204に日付情報と対応付けて格納されている体温データ及び各種情報212を読み出し、トレンドグラフ表示画面620上にプロットすることで生成された、トレンドグラフが表示される。
【0047】
図6(B−3)は、起動画面600において、生理日・排卵日予測モードへの移行を指示するための選択部603が選択された場合に表示される生理日・排卵日予測画面630の一例を示す図である。図6(B−3)に示すように、生理日・排卵日予測画面630には所定の月のカレンダが表示され、当該カレンダ上に、予測された生理日・排卵日が所定のマークにより明示される。
【0048】
<7.体温データ測定/管理システムにおけるリアルタイム測定処理の流れ>
次に、体温データ測定/管理システムにおけるリアルタイム測定処理の流れについて図7及び図8を用いて説明する。図7は、体温データ測定/管理システムにおけるリアルタイム測定処理の流れを示すフローチャートである。また、図8は、携帯端末100がリアルタイム表示モードまたは体温値・メモ入力モードに移行した場合の表示画面の一例を示している。以下、図8を参照しながら図7のフローチャートに沿ってリアルタイム測定処理について説明する。
【0049】
なお、リアルタイム測定処理を実行するにあたっては、ユーザは以下の操作を行っておくものとする。
1)携帯端末100と電子体温計110とをケーブル120により接続する。
2)携帯端末100において体温データ管理アプリケーション211を起動させて図6(A)の画面を表示させた後、リアルタイム表示モードへの移行を指示する選択部601にカーソルを合わせて、入力装置205をクリックして選択入力することで、携帯端末100をリアルタイム表示モードへ移行させる。
3)電子体温計110の電源をONにするとともに、モード切り替えスイッチ113を操作することで、電子体温計110をリアルタイム表示モードへ移行させる。
【0050】
上記1)〜3)の操作をユーザが実行したことを条件に、携帯端末100ではリアルタイム表示画面(図8のリアルタイム表示画面810参照)が表示されるとともに(ステップS701)、携帯端末100と電子体温計110との間の通信接続が確立する(ステップS741)。
【0051】
ステップS741において、携帯端末100と電子体温計110との通信接続が確立すると、ステップS742では、電子体温計110が自身の識別情報を携帯端末100に送信する。これにより、携帯端末100では、通信接続が確立した相手先の種類及び当該相手先が有する機能を把握することができる。
【0052】
ステップS742において識別情報の送信が完了すると、電子体温計110では初期化処理が行われ、温度計測部310による温度値の検出が開始される。温度計測部310では、所定間隔ごと、例えば、0.5秒おきに、温度値を検出する。
【0053】
温度値の検出が開始されると、ステップS721からステップS722に進む。ステップS722では、例えば、前回温度値(つまり0.5秒前の温度値)からの上昇が所定の値(例えば1℃)以上となる温度値を検出した時点を、予測式の基準点(t=0)と設定し、RAM326に特定タイミングと当該実測値のデータ(時系列データ)とを記憶する処理を開始する。これにより、温度計測が開始されたこととなる。このように、本実施形態に係る電子体温計110では、急激な温度上昇を検出することにより、被検者の所定の測定部位に電子体温計110が装着されたものとみなす。
【0054】
ステップS722において温度計測が開始されると、ステップS723では、温度計測により得られた実測値のデータを、逐次、携帯端末100に送信する。
【0055】
ステップS702では、携帯端末100が、電子体温計110より送信された実測値のデータを受信し、当該受信タイミングに応じてリアルタイム表示画面に順次プロットしていく。図8のリアルタイム表示画面820は、実測値が順次プロットされていく様子を示している(821参照)。なお、822は、温度計測が開始されてからの経過時間に合わせて移動するマークである。
【0056】
ステップS724では、温度計測中に実測値の低下が観測されたか否かを判断する。所定の低下が観測される場合は、ステップS733に進み、所定の低下が観測されない場合には、ステップS725に進む。
【0057】
ステップS733では、温度計測された実測値のデータについて補正処理を行う。補正処理が正常に行われた場合には、ステップS722に戻る。一方、補正処理が正常に行われなかった場合には、エラー終了してステップS731に進む。
【0058】
一方、ステップS725では、ステップS722で記憶された実測値のデータを用いて、周知の予測式の体温測定方法を用いて、所定間隔ごとに予測値を算出する(例えば、0.5秒間隔で算出する)。
【0059】
ステップS726では、基準点(t=0)から所定時間(例えば16秒)だけ経過した後、例えば、ステップS725で算出した、複数の群に対応するそれぞれの予測値の変化に基づいて群分け判定を行う。
【0060】
ステップS727では、ステップS726によって決定された群以外の演算を停止し、判定された群における予測値を引き続き所定の時間算出する。

ステップS727における予測値の算出が開始されると、ステップS728では、算出された予測値のデータを、逐次、携帯端末100に送信する。
【0061】
ステップS703では、携帯端末100が、電子体温計110より送信された予測値のデータを受信し、当該受信タイミングに応じてリアルタイム表示画面に順次プロットしていく。図8のリアルタイム表示画面830は、実測値821と並行して予測値831が順次プロットされていく様子を示している。
【0062】
ステップS729では、基準点(t=0)から所定時間(例えば30秒)だけ経過した時点で、ステップS727における処理の結果算出された一定区間(例えばt=25〜30秒)における予測値があらかじめ設定された予測成立条件を満たすかどうかをチェックする。具体的には、所定の範囲(例えば、0.1度)に収まっているか否かをチェックする。
【0063】
ステップS729において予測成立条件を満たしたと判定された場合には、ステップS731に進む。一方、予測成立条件を満たさない場合は、ステップS730に進む。
【0064】
ステップS730では、例えばタイマーなどで温度計測から所定時間(例えば45秒)が経過したか否かを監視し、経過した場合には、強制的に予測を成立させ、ステップS731に進む。
【0065】
ステップS731では、温度計測が完了したことを示す温度計測完了コマンドを送信する。なお、本実施形態に係る電子体温計110による体温測定の場合、予測成立条件が成立し予測値が測定結果として算出される正常終了と、予測値が測定結果として算出されないエラー終了とがあり、温度計測完了コマンドには、正常終了したかエラー終了したかを示す情報と、正常終了した場合にあっては算出された最終的な予測値が含まれることとなる。
【0066】
携帯端末100では、温度計測完了コマンドを受信すると、ステップS704において、電子体温計110が正常終了したのかエラー終了したのかを判断し、エラー終了したと判断した場合には、ステップS710に進み、リアルタイム表示画面上にエラー表示を出力し、リアルタイム測定処理を終了する。
【0067】
一方、ステップS704において、正常終了したと判断した場合には、ステップS705に進み、電子体温計110より受信した測定結果としての予測値をリアルタイム表示画面に表示する。図8のリアルタイム表示画面840は、正常終了したと判断した場合に測定結果を表示したリアルタイム表示画面の一例を示している。図8のリアルタイム表示画面840において、841は電子体温計110より送信された測定結果としての予測値である。
【0068】
更に、ステップS706では、体温測定処理が正常終了したことを表す終了ブザーを出力する。
【0069】
電子体温計110において温度計測完了コマンドの送信が完了し、かつ、携帯端末100において、エラー表示(ステップS710)または終了音の出力(ステップS706)が完了した場合には、携帯端末100と電子体温計110との間の通信接続が自動的に切断される(ステップS743)。
【0070】
電子体温計110では、携帯端末100との通信接続が切断されると、一定時間経過後に、電源がOFFされ(ステップS732)、電子体温計110におけるリアルタイム測定処理は終了する。
【0071】
一方、携帯端末100では、電子体温計110との通信接続が切断されると、ステップS707に進み、体温値・メモ入力モードに移行し、体温値・メモ入力画面を起動する。図8の850は、体温値・メモ入力モードに移行することにより表示された体温値・メモ入力画面の一例を示している。
【0072】
図8の表示装置206における体温値・メモ入力画面850において、851は体温測定を行った日を入力する入力欄であり、リアルタイム表示モードから移行した場合には、体温測定を行った日付が自動的に記入される。また、852は体温測定の測定結果を入力する入力欄であり、リアルタイム表示モードから移行した場合には、測定結果としての予測値が自動的に記入される。
【0073】
853は体温測定を行った被検者の体調に関する各種情報を入力するための入力欄である。図8の例では、被検者の体調に関する各種情報として、生理による出血があった日を示す情報、生理痛があった日を示す情報、性交の有無を示す情報、薬飲の有無を示す情報、発熱の有無を示す情報、おりものの有無を示す情報等が入力可能となっている。
【0074】
体温値・メモ入力画面において各種情報の入力が完了し(図8の体温値・メモ入力画面860参照)、OKボタン854が選択されると、ステップS708からステップS709に進み、体温値・メモ入力画面において入力された各種情報及び受信した測定結果としての予測値が、日付情報と関連付けて記憶装置204に格納される。
【0075】
ステップS709において、各種情報及び体温データが日付情報と関連付けて記憶装置204に格納された後は、リアルタイム表示モードに戻るとともに、携帯端末100におけるリアルタイム測定処理が終了する。
【0076】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る携帯端末では、
・電子体温計110とケーブル120を介して接続されたこと、
・体温データ管理アプリケーション211が起動され、かつ、リアルタイム表示モードに移行されたこと、
・電子体温計110の電源がONされ、かつ、リアルタイム表示モードへ移行されたこと、
を条件に、電子体温計110より体温データの実測値及び予測値をリアルタイムに受信し、かつ、当該受信した実測値及び予測値をリアルタイムに表示させる構成とした。
【0077】
これにより、ユーザは、体温測定中に、電子体温計が取得した実測値と電子体温計が算出した予測値とをリアルタイムで見ることが可能となり、電子体温計の測定状況を把握することが可能となる。
【0078】
また、高機能女性体温計としての複雑な表示機能は、携帯端末側に持たせた構成となっているため、体温計本体の表示機能は少なくとも温度表示を行う機能だけでよくなり、この結果、測定時の興趣性の向上を、安価な方法により実現することが可能となる。
【0079】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、電子体温計110において実測値の取得と予測値の算出とを行う構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、電子体温計110では実測値の取得のみを行い、リアルタイムで送信された当該実測値に基づいて、携帯端末側にて、予測値の算出を行うように構成しても良い。以下、本実施形態の詳細について説明する。なお、体温データ測定/管理システムの構成、携帯端末の構成、電子体温計の構成、電子体温計及び携帯端末のモード遷移、ならびに携帯端末における表示画面の構成は、上記第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略し、以下では、体温データ測定/管理システムにおけるリアルタイム測定処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態におけるリアルタイム測定処理の流れを示すフローチャートである。
【0080】
上記第1の実施形態同様、リアルタイム測定処理を開始するにあたり、ユーザは、以下の操作を行っておくものとする。
1)携帯端末100と電子体温計110とをケーブル120により接続する。
2)携帯端末100において体温データ管理アプリケーション211を起動させて図6(A)の画面を表示させた後、リアルタイム表示モードへの移行を指示する選択部601にカーソルを合わせて、入力装置205をクリックして選択入力することで、リアルタイム表示モードへ移行させる。
3)電子体温計110の電源をONにするとともに、モード切り替えスイッチ113を操作することで、電子体温計110をリアルタイム表示モードへ移行させる。
【0081】
上記1)〜3)の操作をユーザが実行したことを条件に、携帯端末100ではリアルタイム表示画面(図8のリアルタイム表示画面810参照)が表示されるとともに(ステップS901)、携帯端末100と電子体温計110との間の通信接続が確立する(ステップS931)。
【0082】
ステップS931において、携帯端末100と電子体温計110との通信接続が確立すると、ステップS932では、電子体温計110が自身の識別情報を携帯端末100に送信する。これにより、携帯端末100では、通信接続が確立した相手先の種類及び当該相手先が有する機能を把握することができる。
【0083】
ステップS932において識別情報の送信が完了すると、電子体温計110では初期化処理が行われ、温度計測部310による温度値の検出が開始される。例えば、0.5秒おきに温度計測部310を用いて温度値が検出される。
【0084】
温度値の検出が開始されると、ステップS921からステップS922に進む。ステップS922では、例えば、前回温度値(つまり0.5秒前の温度値)からの上昇が所定の値(例えば1℃)以上となる温度値を検出したことを契機として、RAM326に特定タイミングと当該実測値のデータ(時系列データ)とを記憶する処理を開始する。これにより、温度計測が開始されたこととなる。このように、本実施形態に係る電子体温計110では、急激な温度上昇を検出することにより、被検者の所定の測定部位に電子体温計110が装着されたものとみなす。
【0085】
ステップS922において温度計測が開始されると、ステップS923では、温度計測により得られた実測値のデータを、逐次、携帯端末100に送信する。
【0086】
ステップS902では、携帯端末100が、電子体温計110より送信された実測値のデータを受信し、リアルタイム表示画面に順次プロットしていく。図8のリアルタイム表示画面820は、実測値が順次プロットされていく様子を示している(821参照)。
【0087】
ステップS903では、受信した実測値において低下が観測されたか否かを判断する。所定の低下が観測された場合には、ステップS915に進み、所定の低下が観測されない場合には、ステップS904に進む。
【0088】
ステップS915では、受信した実測値のデータについて補正処理を行う。補正処理が正常に行われた場合には、ステップS902に戻る。一方、補正処理が正常に行われなかった場合には、エラー終了してステップS909に進む。
【0089】
一方、ステップS904では、ステップS902で受信した実測値のデータを用いて、周知の予測式の体温測定方法を用いて逐次予測値を算出する(例えば、0.5秒間隔で算出する)。

ステップS905では、電子体温計110より実測値を最初に受信した時点から所定時間(例えば16秒)だけ経過した後、例えば、ステップS904で算出した、複数の群に対応するそれぞれの予測値の変化に基づいて群分け判定を行う。
【0090】
ステップS906では、ステップS905によって決定された群以外の演算を停止し、判定された群における予測値を引き続き所定の時間算出する。
【0091】
ステップS906において予測値の算出が開始されると、ステップS907では、算出された予測値のデータを、当該算出タイミングに応じてリアルタイム表示画面に逐次プロットしていく。図8のリアルタイム表示画面830は、実測値821と並行して予測値831が逐次プロットされていく様子を示している。
【0092】
ステップS908では、電子体温計110より実測値を最初に受信した時点から所定時間(例えば30秒)だけ経過した時点で、ステップS906における処理の結果算出された一定区間(例えばt=25〜30秒)における予測値があらかじめ設定された予測成立条件を満たすかどうかをチェックする。具体的には、所定の範囲(例えば、0.1度)に収まっているか否かをチェックする。
【0093】
ステップS908において予測成立条件を満たしたと判定された場合には、ステップS909に進む。一方、予測成立条件を満たさない場合は、ステップS916に進む。
【0094】
ステップS916では、例えばタイマーなどで実測値を最初に受信した時点から所定時間(例えば45秒)が経過したか否かを監視し、経過した場合には、強制的に予測を成立させ、ステップS909に進む。
【0095】
ステップS909では、予測成立条件が成立し予測値が測定結果として算出された正常終了なのか、予測値が測定結果として算出されないエラー終了なのかを判断する。ステップS909において、エラー終了したと判断した場合には、ステップS917に進み、リアルタイム表示画面上にエラー表示を出力し、リアルタイム測定処理を終了する。
【0096】
一方、ステップS909において、正常終了したと判断した場合には、ステップS910に進み、算出した測定結果としての予測値をリアルタイム表示画面に表示する。図8のリアルタイム表示画面840は、正常終了したと判断した場合のリアルタイム表示画面の一例を示している。図8のリアルタイム表示画面840において、841は算出した測定結果としての予測値である。
【0097】
更に、ステップS911では、体温測定処理が正常終了したことを示す終了音を出力する。
【0098】
携帯端末100において、エラー表示(ステップS917)または終了音の出力(ステップS911)が完了した場合には、携帯端末100と電子体温計110との間の通信接続が自動的に切断される(ステップS933)。
【0099】
電子体温計110では、携帯端末100との通信接続が切断されると、一定時間経過後に、電源がOFFされ(ステップS924)、電子体温計110におけるリアルタイム測定処理は終了する。
【0100】
一方、携帯端末100では、電子体温計110との通信接続が切断されると、ステップS912に進み、体温値・メモ入力モードに移行し、体温値・メモ入力画面を起動する。図8の850は、体温値・メモ入力モードに移行することにより表示された体温値・メモ入力画面の一例を示している。
【0101】
図8の体温値・メモ入力画面850において、851は体温測定を行った日を入力する入力欄であり、リアルタイム表示モードから移行した場合には、体温測定を行った日付が自動的に記入される。また、852は体温測定の測定結果を入力する入力欄であり、リアルタイム表示モードから移行した場合には、測定結果としての予測値が自動的に記入される。
【0102】
853は体温測定を行った被検者の体調に関する各種情報を入力するための入力欄である。図8の例では、被検者の体調に関する各種情報として、生理による出血があった日を示す情報、生理痛があった日を示す情報、性交の有無を示す情報、薬飲の有無を示す情報、発熱の有無を示す情報、おりものの有無を示す情報等が入力可能となっている。
【0103】
体温値・メモ入力画面において各種情報の入力が完了し(図8の体温値・メモ入力画面860参照)、OKボタン854が選択されると、ステップS913からステップS914に進み、体温値・メモ入力画面において入力された各種情報及び測定結果としての予測値が、日付情報と関連付けて記憶装置204に格納される。
【0104】
ステップS914において、各種情報及び体温データが日付情報と関連付けて記憶装置204に格納された後は、リアルタイム表示モードに戻るとともに、携帯端末100におけるリアルタイム測定処理が終了する。
【0105】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る携帯端末では、電子体温計110から実測値のみを受信し、携帯端末側において予測値の算出を行う構成とした。
【0106】
これにより、本実施形態では、上記第1の実施形態と同様の効果を享受しつつ、更に、電子体温計110における処理負荷を軽減させることが可能となった。
【0107】
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、電子体温計110において実測値の取得と予測値の算出とを行う構成とし、上記第2の実施形態では、電子体温計110において実測値の取得を行い、携帯端末100において予測値の算出を行う構成とした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、予測値の算出をいずれで行うかを切り替え可能な構成としてもよい。
【0108】
具体的には、電子体温計110より送信される識別情報に基づいて、当該電子体温計が予測値を算出可能な電子体温計であるか否かを判断し、予測値を算出可能な電子体温計であった場合には、電子体温計にて予測値の算出を行い、予測値の算出が可能でない電子体温計であった場合には、携帯端末100側で予測値の算出を行うようにしてもよい。
【0109】
[第4の実施形態]
上記第1〜3の実施形態では、表示部111を有する電子体温計110を用いて説明したが、電子体温計110の代わりに、金属キャップで覆われた温度計測部310、カウンタ322からなる測温部を用いて、ケーブル120を介して携帯端末100と接続して、実測値を得るようにしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度データの実測値を取得し被検者の体温の予測値を算出する電子体温計と、通信可能に接続される携帯端末であって、
前記電子体温計より送信されたデータを、該データの受信タイミングと対応付けてプロット可能な表示画面を表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、該電子体温計にて所定間隔ごとに取得され、逐次、該電子体温計より送信される実測値のデータについて、受信を行う第1の受信手段と、
前記第1の受信手段において受信した前記実測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて、順次、前記表示画面にプロットする第2の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、前記電子体温計において前記実測値に基づいて所定間隔ごとに算出され、逐次、該電子体温計より送信される前記被検者の体温の予測値のデータについて、受信を行う第2の受信手段と、
前記第2の受信手段において受信した前記予測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて、順次、前記表示画面にプロットする第3の表示制御手段と
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記電子体温計において温度計測が終了したことを示すコマンドを該電子体温計より受信した場合であって、該コマンドに、正常終了を示す情報が含まれ、かつ測定結果としての予測値が含まれていた場合には、該測定結果としての予測値を前記表示画面に表示し、該コマンドに、エラー終了を示す情報が含まれていた場合には、前記表示画面にエラー表示を行う第4の表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記コマンドに正常終了を示す情報が含まれていた場合に、前記被検者の体調に関する情報を入力する入力画面を表示する第5の表示制御手段と、
前記入力画面において入力された前記被検者の体調に関する情報と前記測定結果としての予測値とを、日付情報と対応付けて格納する格納手段と
を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記電子体温計において温度計測が終了したことを示すコマンドを該電子体温計より受信した場合に、該電子体温計との通信接続を切断することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項5】
温度データの実測値を取得する電子体温計と、通信可能に接続される携帯端末であって、
前記電子体温計より送信されたデータを、該データの受信タイミングと対応付けてプロット可能な表示画面を表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、該電子体温計にて所定間隔ごとに取得され、逐次、該電子体温計より送信される実測値のデータについて、受信を行う第1の受信手段と、
前記第1の受信手段において受信した前記実測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて、順次、前記表示画面にプロットする第2の表示制御手段と、
前記第1の受信手段において受信された前記実測値に基づいて、所定間隔ごとに、前記被検者の体温の予測値を算出する算出手段と、
前記算出手段において算出された前記予測値のデータを、逐次、該データの算出タイミングと対応付けて前記表示画面にプロットする第3の表示制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
前記算出手段において、測定結果としての予測値が算出されたか否かを判断し、測定結果としての予測値が算出されたと判断した場合には、該予測値を前記表示画面に表示し、測定結果としての予測値が算出されなかったと判断した場合には、前記表示画面にエラー表示を行う第4の表示制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記測定結果としての予測値が算出されたと判断した場合に、前記被検者の体調に関する情報を入力する入力画面を表示する第5の表示制御手段と
前記入力画面において入力された前記被検者の体調に関する情報と前記測定結果としての予測値とを、日付情報と対応付けて格納する格納手段と
を更に備えることを特徴する請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記電子体温計において温度計測が終了したことを示すコマンドを該電子体温計より受信した場合に、該電子体温計との通信接続を切断することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
【請求項9】
温度データの実測値を取得し被検者の体温の予測値を算出する電子体温計と、通信可能に接続される携帯端末の制御方法であって、
前記電子体温計より送信されたデータを、該データの受信タイミングと対応付けてプロット可能な表示画面を表示する第1の表示制御工程と、
前記第1の表示制御工程において前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、該電子体温計にて所定間隔ごとに取得され、逐次、該電子体温計より送信される実測値のデータについて、受信を行う第1の受信工程と、
前記第1の受信工程において受信した前記実測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて、順次、前記表示画面にプロットする第2の表示制御工程と、
前記第1の表示制御工程において前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、前記電子体温計において前記実測値に基づいて所定間隔ごとに算出され、逐次、該電子体温計より送信される前記被検者の体温の予測値のデータについて、受信を行う第2の受信工程と、
前記第2の受信工程において受信した前記予測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて前記表示画面に表示する第3の表示制御工程と
を備えることを特徴とする携帯端末の制御方法。
【請求項10】
温度データの実測値を取得する電子体温計と、通信可能に接続される携帯端末の制御方法であって、
前記電子体温計より送信されたデータを、該データの受信タイミングと対応付けてプロット可能な表示画面を表示する第1の表示制御工程と、
前記第1の表示制御工程において前記表示画面が表示された場合であって、前記電子体温計との通信接続が確立した場合に、該電子体温計にて所定間隔ごとに取得され、逐次、該電子体温計より送信される実測値のデータについて、受信を行う第1の受信工程と、
前記第1の受信工程において受信した前記実測値のデータを、該データの受信タイミングと対応付けて、順次、前記表示画面にプロットする第2の表示制御工程と、
前記第1の受信工程において受信された前記実測値に基づいて、所定間隔ごとに、前記被検者の体温の予測値を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された前記予測値のデータを、逐次、該データの算出タイミングと対応付けて前記表示画面にプロットする第3の表示制御工程と
を備えることを特徴とする携帯端末の制御方法。
【請求項11】
請求項9または10に記載の制御方法の各工程をコンピュータによって実行させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項9または10に記載の制御方法の各工程をコンピュータによって実行させるためのプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−67292(P2011−67292A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−219758(P2009−219758)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.iモード
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】