携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム
【課題】事前ミーティングを確実に行い、管理者は作業状況を見て、管理者と遠隔地の作業現場との間で同一箇所にいるようなバーチャルな現場環境を構築した携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムを提供する。
【解決手段】作業現場Aの作業責任者3のPDA4とインターネット6を通して送受信する管理者1のPC2と、PC2と送受信する作業現場Aの作業責任者3のPDA4及び作業現場Aに設置し、PC2で作業現場Aを見ることが出来るIPカメラ5とから成り、管理者1のPC2から作業の事前ミーティング確認事項を作業責任者3のPDA4に送信し、PDA4ではこれを受信し、作業現場Aにおいて、作業責任者3のPDA4に事前ミーティングによる確認事項を入力後、管理者1のPC2に送信し、管理者1は作業現場Aに設置したIPカメラ5によって作業現場Aの状況を見ることが出来るとともに作業責任者3と管理者1とが相互に通信出来る。
【解決手段】作業現場Aの作業責任者3のPDA4とインターネット6を通して送受信する管理者1のPC2と、PC2と送受信する作業現場Aの作業責任者3のPDA4及び作業現場Aに設置し、PC2で作業現場Aを見ることが出来るIPカメラ5とから成り、管理者1のPC2から作業の事前ミーティング確認事項を作業責任者3のPDA4に送信し、PDA4ではこれを受信し、作業現場Aにおいて、作業責任者3のPDA4に事前ミーティングによる確認事項を入力後、管理者1のPC2に送信し、管理者1は作業現場Aに設置したIPカメラ5によって作業現場Aの状況を見ることが出来るとともに作業責任者3と管理者1とが相互に通信出来る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、小規模店舗の高圧受電化工事等、複数の工種を持つ工事を同時期に複数の場所において行う際、これらの工事を安全に行い、かつ施工状況を随時リアルタイムで見ることが出来て、管理者と作業現場の作業者とが双方向で連絡が取れ、管理出来る、携帯端末等を用いた作業管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の工事管理システムにおいても、管理者側の管理サーバー上に多数の作業現場に関する工事工程予定、工事進捗状況表等を設け、インターネットを介して工事関係者は携帯端末(例えば、携帯電話等を言う)によって上記管理サーバー上の上記表等を閲覧及び書き込みが出来て双方向の情報交換が出来ると言うものがある。
【0003】
また、別の建設現場安全管理システムにおいては、本部は、GPS情報送信機能と携帯電話機能を持つPC端末を保有し、各業者の現場監督は、GPS情報送信機能と携帯電話機能を持つPDA端末を保有し、現場監督に属する作業者は、GPS情報送信端末を持つ携帯電話端末を保有し、これらのPC端末、PDA端末及び携帯電話端末をインターネットを介してネットワーク構築し、本部は、当該ネットワークを利用して、建設現場に関係する全業者のスケジュールを統括して管理すると言うものがある。
【特許文献1】特開2006−331021号公報
【特許文献2】特開2005−293329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記前者の工事管理システムでは工事の工程等を管理出来、また、前記後者の建設現場安全管理システムでは、本部がPC端末により、建設現場の作業員のスケジュールを個別に管理すると言うものであるが、作業現場を安全、かつ無駄や無理無く、円滑に運営していくには、これらだけでは不充分である。例えば、作業現場における事故の原因は作業よりも事前のミーティングにおける確認不足があげられる。また、事前のミーティングで作業手順等を確認しておけば無駄や無理も多くが解消される。
【0005】
作業現場では、作業に取り掛かる前に、TBM(Tool Box Meeting(作業打ち合わせ)、以下「TBM」と言う)と呼ばれるミーティングを行い、その日の作業の内容や手順、また、問題点、安全事項等を話し合い、確認することになっている。しかし、このTBMが行われていなかったり、また、行われていても内容が不充分な場合がある。また、これを遠く離れた場所から工事管理者がチェックすることは困難である。
【0006】
さらに、前記前者の工事管理システムで双方向の情報交換が出来ると言っても、あくまでも、工事工程予定、工事進捗状況表等上における文字によるものであって、実際に、作業現場を見て情報交換すると言うものではない。また、前記後者の建設現場安全管理システムにおいては、現場監督又は作業者に、GPS情報送信機能を有するPDAや携帯電話端末を持たせているが、本部のPC端末で位置を見ているだけであり、作業内容を見ているわけではない。
また、前者、後者とも工事管理者側で、前記TBMの内容を全て把握することは困難である。
【0007】
この発明は、これらの点に鑑みて為されたもので、作業現場から管理者へ安全状況をアップロードで報告して、必要な内容のTBMを確実に行い、かつ、管理者は作業状況をリアルタイムで見て、双方で情報交換が出来る、管理者と遠隔地にある作業現場との間で同一箇所にいるようなバーチャルな現場環境を構築した、携帯端末及びIP(Internet Protocol、以下同じ)カメラを用いた作業管理システムを提供して前記課題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、各作業現場の作業者の携帯端末とインターネットを通して送受信する管理者のPCと、前記PCと送受信する各作業現場の作業者の携帯端末及び各作業現場に設置し、前記管理者のPCで各作業現場を見ることが出来るIPカメラとから成り、前記管理者のPCから作業の事前ミーティング確認事項を前記作業現場の作業者の携帯端末に送信し、前記携帯端末ではこれを受信し、作業現場において、前記作業者の携帯端末に事前ミーティングによる確認事項を入力後、前記管理者のPCに送信し、当該管理者は作業現場に設置したIPカメラによって当該作業現場の状況を見ることが出来るとともに前記作業者と管理者とが相互に通信出来る携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0009】
請求項2の発明は、前記事前ミーティングの確認事項は、少なくとも作業会社名、作業件名、作業内容、機器の点検の有無が含まれている前記請求項1に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0010】
請求項3の発明は、前記携帯端末及びIPカメラにはGPS機能を持たせた前記請求項1又は2に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0011】
請求項4の発明は、前記IPカメラには、スピーカー機能とマイク機能を持たせた前記請求項1、2又は3の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0012】
請求項5の発明は、前記携帯端末はPDAであることを特徴とする、前記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0013】
請求項6の発明は、前記携帯端末における、前記事前ミーティングによる確認事項の入力は画面をタッチすることにより行われる前記請求項5に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【発明の効果】
【0014】
請求項1、2の各発明によれば、作業管理者の管理のもとで、作業現場において、安全管理上、最も大切なものの一つである作業の事前ミーティングを必要な内容で確実に行え、作業現場の安全性の向上に大きく貢献するものである。また、作業者が管理者に送信した事前ミーティングによる確認事項はデータとして残るものであり、いつでも必要な時に見ることが出来る。また、これにより、内容の再度確認検討を行うことにより、作業現場におけるさらなる安全性の向上にも寄与するものである。
【0015】
また、管理者は作業現場に設置したIPカメラによって作業現場の状況をいつでも見ることが出来るので、管理者は実際の作業の様子を見て、前記事前ミーティングの報告において確認した内容が実際に行われているか否かを確認することが出来るので、さらなる安全性の向上につながるものである。これにより、複数の作業現場を同時に管理出来るものである。
【0016】
請求項3の発明によれば、前記携帯端末及びIPカメラにはGPS機能を持たせたので、作業現場及び作業者の位置をいつでも確認することが出来、作業現場からの送信か否か判断することが出来、作業現場を実際に確認した上での事前ミーティングの実施の推進に寄与するものである。
【0017】
請求項4の発明によれば、前記IPカメラには、スピーカー機能とマイク機能を持たせたので、管理者及び作業者の双方で会話が出来、容易に情報を確認、共有することが出来るので、さらなる安全性の向上につながるものである。
【0018】
請求項5の発明によれば、前記携帯端末はPDA(PersonalDigital Assistant等、以下同じ)であることとしたので、携帯出来るものでありながら、携帯電話以上の大きな情報の取り扱いが出来、作業者にとっても、操作し易く、事前ミーティングの確認、報告がより簡単に実施出来、事前ミーティングの確実な実施に貢献するものである。
【0019】
請求項6の発明によれば、前記携帯端末における、前記事前ミーティングによる確認事項の入力は画面をタッチすることにより行われることとしたので、多忙で煩雑な状況が予想される作業現場においても、事前ミーティングをより簡単、かつ確実に実施することが出来、さらなる安全性の向上に貢献出来るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
各作業現場の作業者、特に作業責任者の携帯端末とインターネットを通して送受信する管理者のPCと、前記PCと送受信する各作業現場の作業責任者の携帯端末及び各作業現場に設置し、前記管理者のPCで各作業現場を見ることが出来るIPカメラとから成り、前記PCから工事作業の事前ミーティング確認事項を前記作業現場の作業責任者の携帯端末に送信し、前記携帯端末ではこれを受信し、作業現場において、前記携帯端末にミーティングによる確認事項を入力後、前記管理者のPCに送信し、当該管理者は作業現場に設置したIPカメラによって当該作業現場の状況を見ることが出来るとともに作業責任者等の作業者と管理者とが相互に会話出来る。
【0021】
これにより、工事の作業現場において、安全管理上、最も大切なものの一つである事前ミーティングを必要な内容で確実に行え、作業現場の安全性の向上に大きく貢献するものである。
【実施例1】
【0022】
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施例の工事管理システムの概略図である。この発明の実施例の工事管理システムは、管理者1のPC(Personal Computer、以下同じ)2、作業現場Aの作業者(ここでは、いわゆる施工会社の監督とし、以下「作業責任者」と言う)3が所持するPDA4、当該作業現場Aに、作業責任者3によって、作業当日に設置されたIPカメラ5によって構成される。これらは、全てインターネット6によって通信可能となっている。
【0023】
前記PDA4及びIPカメラ5には、GPS(Global Positioning System)機能を持たせている。また、前記IPカメラ5には、スピーカー機能とマイク機能を持たせており、このIPカメラ5によって、管理者1は自身のPC2において、常時作業現場Aの内容を見ることが出来るようになっている。また、管理者1はPC2に予め設けたマイク機能によって、前記IPカメラ5のスピーカー機能及びマイク機能によって、作業責任者3と会話が出来るようになっている。もちろん前記PDA4を使っても会話出来る。
【0024】
図2は、この発明の実施例における管理者と作業責任者、作業者のやり取り、及び作業手順のフローを示す図である。以下、図2のフローに沿って説明する。
【0025】
まず、最初に、管理者1は工程表を作成し(図2、K1)、また、PC2により、今回、作業を行う各施工会社に向けて作業指示書をメールにて送信する(K2)。作業指示書の作成は定型作業指示を簡素化したシステムを導入し、複数の施工会社に向けて配信する。当該作業指示書を受け取った施工会社は、作業前日又は当日に、今回の作業責任者3と打ち合わせを行い、作業指示を行う(K3)。現場に出向した作業責任者3及び作業者は、前記作業指示書及び打ち合わせ内容を基に作業現場の状況を見て、当該作業における安全注意点等を確認する。これらの安全注意点等を基に作業責任者3及び作業者はTBMを実施する(K4)。そして、作業責任者3はPDA4にて前記TBMの確認事項を、管理者の確認印押印欄を設けたメールで当該管理者1へ送る。管理者1は作業現場の安全注意点を確認し、当該メールをプリントアウトして前記確認印押印欄に押印し、再度指示を行う。作業責任者3は、その後、作業危険個所対策を実施し(K5)、作業を始める(K6)。
【0026】
管理者1は実際の作業の様子を前記IPカメラ5で見て、前記TBM報告において確認した内容が実際に行われているか否かを確認することが出来る(K7)。また、管理者1は、前記IPカメラ5を見ていて、不具合箇所等が見られ、確認、指示又は声掛け等が必要な状態になった場合、いつでも自身のPC2に設けられたマイクを通して、前記IPカメラ5に設けられたスピーカーを通して、又は前記PDA4を介して確認、指示又は声掛け等をすることが出来る。また、管理者1は危険区分作業時間を把握することにより、当該作業前に予め設けたアラーム機能により、自身のPC2の操作により作業責任者3のPDA4又はIPカメラ5を通してアラームを鳴らして作業者に注意を喚起することも出来る。また、作業が終了した後には、当該作業内容の確認を行う(K8)。これは、作業現場Aにおいて、作業責任者3又は作業者が実施した作業結果が適正か否かをチェックし、これを管理者1と確認し合う。
【0027】
一方、作業現場Aにおいて、現場相違等確認事項があった場合、作業責任者3の方から、前記PDA4又はIPカメラ5に設けられたマイクを通して報告、又は別途設けた転送カメラシステムにより該当箇所の写真を送付して管理者1に伝え、前記PDA4により作業内容の確認や新たに指示を受けることも出来る。
【0028】
この様にして、複数の作業現場においてTBMを必要な内容で確実に実施することが出来、また、実施されたTBMを管理者1と作業者3の双方で確認出来、管理者1は遠隔地から当該作業現場Aの状況を見て、双方で会話を行うことにより、安全で、かつ無駄無理の無い複数の工事の管理を同時に、円滑、かつ効果的に行えるものである。
【0029】
また、工事が完了した後には、作業責任者3は自身のPDA4で、別途設けられた進捗状況管理システムに作業終了報告を行い(K9)、データセンターWEB工程表に作業完了を表示する。さらに、作業責任者3は、自社に帰った後、管理者1からメールで送信された指示書に今回の作業内容を記載し、担当者又は上司に提出する。当該担当者らは、内容を確認した後、前記管理者1に当該指示書を提出する(K10)。
【0030】
図3〜5は、この発明の実施例において、前記図2に基づいた作業手順における作業現場のTBM実施(K4)の具体例を示し、作業責任者がPDAを使って、TBMの確認事項を入力し、管理者へ報告するまでのフローを示す図である。
【0031】
また、図6から図22は、この発明の実施例において、作業責任者が、PDAを使ってTBMの確認事項を入力し、管理者のPCに送信する手順を示す図である。
【0032】
作業責任者3は、図6に示すように、PDA4の受信メールBOXを開き、管理者1からのメールを開ける。そして、画面上に表示されたURL7をスタイラスペン(図示省略)でタッチする。このURL7には、予めソフトウエアによって作成されたTBMのフローが組み込まれており、これを受け取る(図3、S1)。まず、図7に示す画面が現れる。この画面には「業者パスワードを入力して下さい。」と記載されている。各工事業者には、予め施工会社毎にパスワードが決められている。作業責任者3は画面上のナンバー8をスタイラスペンでタッチして自社のパスワードを入力した後、「送信」9をタッチする(同S2)。
【0033】
入力したパスワードが正しければ、図8に示すTBM開始の画面へと進む(同S3)。入力したパスワードが正しくなければTBMを開始出来ない(同S4)。図8の画面では、「企業名 みらい電気 TBM−RKYを始めます(ここでは、TBMの内容をより明確にするために「TBM−RKY(RKYは『リスク危険予知』を表す)」と表示)。 工事名を選択して下さい。工事名 ○店舗高圧受電化工事 ○店舗電化厨房工事 ○イベント仮設電源工事」と表示されている。ここでは「店舗高圧受電化工事」10をタッチして工事名を選択し、「送信」11をタッチする(同S5)。
【0034】
すると、図9に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容を選択して下さい。 作業内容 ○Cub基礎 ○Cub設置 ○建柱 ○電源切替」と表示されている。実際には該当する作業を全てタッチするが、ここでは「Cub基礎」12をタッチして作業内容を選択し、「送信」13をタッチする(同S6)。この時、先ほど行った前記図8における選択が誤っていることに気がつけば「戻る」14をタッチして(同S7)工事名を入力し直す。
【0035】
そして、前記図9の作業が誤り無く進むと、図10に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間を選択して下さい。 作業時間 開始00(時)00(分)終了00(時)00(分)」と表示されている。該当する作業の開始時刻及び終了時刻をプルダウンメニュー15をタッチして特定し、「送信」16をタッチする(同S8)。
【0036】
前記作業時間の入力が終わると、図11に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間 08:00〜16:30 責任者(作業責任者を示す)を選択して下さい。 責任者 ○監督一郎 ○監督二郎 ○その他監督(図11においては「○その他監督」の項目を省略して表示していない)」と表示されている(同S9)。そこで、本日の作業責任者「監督一郎」17をタッチして選択し、「送信」18をタッチする(図4、S10)。もし、ここで、作業責任者(監督)の名前が無い場合は「その他監督(図示省略)」をタッチし、「送信」18をタッチする(同S11)。
【0037】
そして、図12に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間 08:00〜16:30 責任者 監督一郎 作業者を選択して下さい。□現場一郎 □現場二郎 □現場三郎 □現場四郎 □現場五郎 □現場六郎 □その他1 □その他2 □その他3 □その他4 □その他5」と表示されている(同S12)。ここでは、本日の作業者を明らかにする。本日の作業者「現場二郎」19及び「 現場三郎」19をタッチして選択し、「送信」をタッチする(同S13)。今回の作業に従事することが予定される作業者の名前は事前に管理者に伝えておく。もし、ここで、該当する作業者の名前が無い場合は「その他1」20等を人数分タッチし、「送信」をタッチする(同S14)。
【0038】
すると、図13に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間 08:00〜16:30 責任者 監督一郎 作業者 現場二郎 現場三郎」と表示されている(同S15)。ここで、これらの入力内容に誤りが無ければ「一般確認事項へ」21をタッチする(同S16)。誤りがあれば「もどる」21aをタッチし(同S17)、各選択に戻る。
【0039】
前記図13の画面における「一般確認事項へ」21をタッチし(S16)、図14に示す画面へと進む。ここからは5つ質問(確認)事項が続く。この画面では、「(1/5)作業者の健康状態は全員良い。万一不具合者がいた場合は管理者の指示を仰ぐ事 ○はい ○いいえ」と表示されており(同S18)、ここでは「はい」22を選択し、「つぎへ」23をタッチする。
【0040】
すると、図15に示す画面へと進む。この画面では「(2/5)作業者の服装はよい。(ネックレス・指輪等の無着装徹底) ○はい ○いいえ」と表示されており(同S19)、ここでは「はい」24を選択し、「つぎへ」25をタッチする。前記ネックレス等首の回りに装着するものは、作業機械等に巻き込まれ作業者の首を締める恐れがあるためであり、またネックレス・指輪等の金属は感電事故を起こす可能性が高くなるためである。
【0041】
そして、図16に示す画面へと進む。この画面では「(3/5)検電器、保護具、電動機器の使用前点検を行い、良好だった。 ○はい ○いいえ」と表示されており(同S20)、ここでは「はい」26を選択し、「つぎへ」27をタッチする。
【0042】
すると、図17に示す画面へと進む。この画面では「(4/5)作業分担の確認、人員の配置は適正か。 ○はい ○いいえ」と表示されており(図5、S21)ここでは「はい」28を選択し、「つぎへ」29をタッチする。
【0043】
そして、図18に示す画面へと進む。この画面では「(5/5)他職(他の職務の作業者)との取合確認(上下作業、重機旋回範囲内作業禁止の指示)はよいか。 ○はい ○いいえ」と表示されており(同S22)、ここでは「はい」30を選択し、「安全確認事項へ」31をタッチする。
【0044】
すると、図19に示す画面へと進む。この画面では「本日の危険のポイントを選択して下さい(複数選択可)。 □充電部近接作業 □火気の使用 □高所作業 □重量物取扱(100kg以上) □重機(クレーン、掘削機)の使用 □マンホールビット内作業」と表示されており(同S23)、ここでは「充電部近接作業」32及び「 高所作業」33を選択し、「安全確認事項へ」34をタッチする。
【0045】
そして、図20に示す画面へと進む。この画面では、前記図19における「本日の危険のポイントを選択して下さい」の入力に対する安全確認事項が自動的に表示される。「私達はこうする。 作業区画の明示 充電部保護及び防護状況の確認 安全帯、安全ブロックの使用 足場、高所作業車の使用」と表示されている(同S24)。これらの事項を確認し、「確認しました。」35をタッチする(同S25)。
【0046】
すると、図21に示す画面へと進む。この画面では「作業主任者を選択して下さい(作業主任者設置が必要な作業が有る場合のみ)。 玉掛 設置不要(必要) 酸素 設置不要(必要) 高所作業車 設置不要(必要) 合図者 設置不要(必要)」と表示されており(同S26)、設置必要なもののみ作業主任者を選択し、「送信」36をタッチする。
【0047】
すると、図22に示す画面へと進む。この画面では「みらい電気様 [7:42 TBM−RKY完了] 完了報告を受理しました。気をつけて作業に従事して下さい。」と表示されている(同S27)。この後、作業責任者3はデジタル署名を行い(図示省略)、このTBM−RKYの入力を行ったのが作業責任者本人であることを明らかにする。これで、TBM−RKY報告が完了したことになる(同S27)。この後、自動的にこれらの内容が管理者1のPC2にメールされる。そして、管理者1は前記署名を確認し、また、作業責任者2のPDA4の位置を前記GPSを使って見て、当該作業責任者3が実際に作業現場Aから送信したことを確認する。
【0048】
これによって、管理者1は、作業現場Aから離れた場所から作業現場Aにおける作業者のTBM−RKYの確認事項をチェックすることが出来る。
【0049】
前記実施例では、予め作成されたTBM−RKYの確認事項として、具体的に記載しているが、TBM−RKYの確認事項としては、この内容に限定するものではなく、TBM−RKYの内容として、その時に最適なものを作成し、使用すればよい。ただし、作業現場Aにおいて予想される多忙で煩雑な状況等を理解し、出来るだけ簡単な操作で入力し、完了出来る内容のものが望ましい。また、作業責任者3が使用する携帯端末として、PDA4を用いたが、管理者1からのメールが受信でき、また、TBMの内容を入力出来、管理者1に送信出来るものであるならば、PDAに限らず、通常の携帯電話等の携帯端末でも良い。
【0050】
また、昨今では、高機能の携帯電話、また、この実施例においても用いている通話機能を有するPDAなど、携帯電話とPDAとの間に厳密に区別することが困難な状況になりつつあるとも思われるが、これらは必ずしも厳密に区別するものでは無く、この実施例において効果を奏することが出来る機能を有するものであれば良い。
【0051】
また、前記PDA4、IPカメラ5にGPS機能、また、当該IPカメラ5にスピーカー機能やマイク機能を持たせているが、必ずしもこれらは必要ではなく、現場及び作業内容によって、夫々最適なものを選択すれば良い。
【0052】
以上工事における作業管理システムとして説明したが、当システムは高齢者介護等のサービス業一般においても適用できるものである。そして、前記実施例では、作業者の会社を施工会社と記載したが、もちろん、電気工事以外の他の作業の場合もあり、前記特許請求の範囲の請求項2では、他の作業を含む意味で作業会社と記載した。また、同じく請求項2において、作業件名と記載したが、この実施例では電気工事の作業現場のため、工事名とした。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】この発明の実施例の工事管理システムの概略図である。
【図2】この発明の実施例における管理者と作業責任者、作業者のやり取り、及び作業手順のフローを示す図である。
【図3】この発明の実施例におけるTBM実施の具体例を示すもので、作業責任者がTBMの確認事項を入力し、STARTから作業責任者の名前の有無判断までの入力フローを示す図である。
【図4】この発明の実施例におけるTBM実施の具体例を示すもので、作業責任者が作業責任者選択から機器等の点検の良否判断までの入力フローを示す図である。
【図5】この発明の実施例におけるTBM実施の具体例を示すもので、作業責任者が作業分担等の良否判断からTBM完了までの入力フローを示す図である。
【図6】この発明の実施例において、作業責任者が、最初に、PDAの受信メールBOXを開き、管理者からのメールを開けた状態の当該PDAの画面を示す図である。
【図7】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で自社のパスワードを入力するときの図である。
【図8】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で工事名を入力するときの図である。
【図9】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業内容を入力するときの図である。
【図10】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業時間を入力するときの図である。
【図11】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業責任者を入力するときの図である。
【図12】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業者を入力するときの図である。
【図13】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上でこれまでの入力内容を確認するときの図である。
【図14】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で最初の確認事項を確認するときの図である。
【図15】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で2番目の確認事項を確認するときの図である。
【図16】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で3番目の確認事項を確認するときの図である。
【図17】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で4番目の確認事項を確認するときの図である。
【図18】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で5番目の確認事項を確認するときの図である。
【図19】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で危険ポイントを選択するときの図である。
【図20】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で前記危険ポイントに対する安全対策を確認するときの図である。
【図21】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で設置が必要な作業主任者を選択するときの図である。
【図22】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上でTBM−RKYが完了したことを表示した図である。
【符号の説明】
【0054】
A 作業現場
1 管理者 2 PC 3 作業責任者
4 PDA 5 IPカメラ 6 インターネット
【技術分野】
【0001】
この発明は、小規模店舗の高圧受電化工事等、複数の工種を持つ工事を同時期に複数の場所において行う際、これらの工事を安全に行い、かつ施工状況を随時リアルタイムで見ることが出来て、管理者と作業現場の作業者とが双方向で連絡が取れ、管理出来る、携帯端末等を用いた作業管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の工事管理システムにおいても、管理者側の管理サーバー上に多数の作業現場に関する工事工程予定、工事進捗状況表等を設け、インターネットを介して工事関係者は携帯端末(例えば、携帯電話等を言う)によって上記管理サーバー上の上記表等を閲覧及び書き込みが出来て双方向の情報交換が出来ると言うものがある。
【0003】
また、別の建設現場安全管理システムにおいては、本部は、GPS情報送信機能と携帯電話機能を持つPC端末を保有し、各業者の現場監督は、GPS情報送信機能と携帯電話機能を持つPDA端末を保有し、現場監督に属する作業者は、GPS情報送信端末を持つ携帯電話端末を保有し、これらのPC端末、PDA端末及び携帯電話端末をインターネットを介してネットワーク構築し、本部は、当該ネットワークを利用して、建設現場に関係する全業者のスケジュールを統括して管理すると言うものがある。
【特許文献1】特開2006−331021号公報
【特許文献2】特開2005−293329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記前者の工事管理システムでは工事の工程等を管理出来、また、前記後者の建設現場安全管理システムでは、本部がPC端末により、建設現場の作業員のスケジュールを個別に管理すると言うものであるが、作業現場を安全、かつ無駄や無理無く、円滑に運営していくには、これらだけでは不充分である。例えば、作業現場における事故の原因は作業よりも事前のミーティングにおける確認不足があげられる。また、事前のミーティングで作業手順等を確認しておけば無駄や無理も多くが解消される。
【0005】
作業現場では、作業に取り掛かる前に、TBM(Tool Box Meeting(作業打ち合わせ)、以下「TBM」と言う)と呼ばれるミーティングを行い、その日の作業の内容や手順、また、問題点、安全事項等を話し合い、確認することになっている。しかし、このTBMが行われていなかったり、また、行われていても内容が不充分な場合がある。また、これを遠く離れた場所から工事管理者がチェックすることは困難である。
【0006】
さらに、前記前者の工事管理システムで双方向の情報交換が出来ると言っても、あくまでも、工事工程予定、工事進捗状況表等上における文字によるものであって、実際に、作業現場を見て情報交換すると言うものではない。また、前記後者の建設現場安全管理システムにおいては、現場監督又は作業者に、GPS情報送信機能を有するPDAや携帯電話端末を持たせているが、本部のPC端末で位置を見ているだけであり、作業内容を見ているわけではない。
また、前者、後者とも工事管理者側で、前記TBMの内容を全て把握することは困難である。
【0007】
この発明は、これらの点に鑑みて為されたもので、作業現場から管理者へ安全状況をアップロードで報告して、必要な内容のTBMを確実に行い、かつ、管理者は作業状況をリアルタイムで見て、双方で情報交換が出来る、管理者と遠隔地にある作業現場との間で同一箇所にいるようなバーチャルな現場環境を構築した、携帯端末及びIP(Internet Protocol、以下同じ)カメラを用いた作業管理システムを提供して前記課題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、各作業現場の作業者の携帯端末とインターネットを通して送受信する管理者のPCと、前記PCと送受信する各作業現場の作業者の携帯端末及び各作業現場に設置し、前記管理者のPCで各作業現場を見ることが出来るIPカメラとから成り、前記管理者のPCから作業の事前ミーティング確認事項を前記作業現場の作業者の携帯端末に送信し、前記携帯端末ではこれを受信し、作業現場において、前記作業者の携帯端末に事前ミーティングによる確認事項を入力後、前記管理者のPCに送信し、当該管理者は作業現場に設置したIPカメラによって当該作業現場の状況を見ることが出来るとともに前記作業者と管理者とが相互に通信出来る携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0009】
請求項2の発明は、前記事前ミーティングの確認事項は、少なくとも作業会社名、作業件名、作業内容、機器の点検の有無が含まれている前記請求項1に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0010】
請求項3の発明は、前記携帯端末及びIPカメラにはGPS機能を持たせた前記請求項1又は2に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0011】
請求項4の発明は、前記IPカメラには、スピーカー機能とマイク機能を持たせた前記請求項1、2又は3の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0012】
請求項5の発明は、前記携帯端末はPDAであることを特徴とする、前記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【0013】
請求項6の発明は、前記携帯端末における、前記事前ミーティングによる確認事項の入力は画面をタッチすることにより行われる前記請求項5に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システムとした。
【発明の効果】
【0014】
請求項1、2の各発明によれば、作業管理者の管理のもとで、作業現場において、安全管理上、最も大切なものの一つである作業の事前ミーティングを必要な内容で確実に行え、作業現場の安全性の向上に大きく貢献するものである。また、作業者が管理者に送信した事前ミーティングによる確認事項はデータとして残るものであり、いつでも必要な時に見ることが出来る。また、これにより、内容の再度確認検討を行うことにより、作業現場におけるさらなる安全性の向上にも寄与するものである。
【0015】
また、管理者は作業現場に設置したIPカメラによって作業現場の状況をいつでも見ることが出来るので、管理者は実際の作業の様子を見て、前記事前ミーティングの報告において確認した内容が実際に行われているか否かを確認することが出来るので、さらなる安全性の向上につながるものである。これにより、複数の作業現場を同時に管理出来るものである。
【0016】
請求項3の発明によれば、前記携帯端末及びIPカメラにはGPS機能を持たせたので、作業現場及び作業者の位置をいつでも確認することが出来、作業現場からの送信か否か判断することが出来、作業現場を実際に確認した上での事前ミーティングの実施の推進に寄与するものである。
【0017】
請求項4の発明によれば、前記IPカメラには、スピーカー機能とマイク機能を持たせたので、管理者及び作業者の双方で会話が出来、容易に情報を確認、共有することが出来るので、さらなる安全性の向上につながるものである。
【0018】
請求項5の発明によれば、前記携帯端末はPDA(PersonalDigital Assistant等、以下同じ)であることとしたので、携帯出来るものでありながら、携帯電話以上の大きな情報の取り扱いが出来、作業者にとっても、操作し易く、事前ミーティングの確認、報告がより簡単に実施出来、事前ミーティングの確実な実施に貢献するものである。
【0019】
請求項6の発明によれば、前記携帯端末における、前記事前ミーティングによる確認事項の入力は画面をタッチすることにより行われることとしたので、多忙で煩雑な状況が予想される作業現場においても、事前ミーティングをより簡単、かつ確実に実施することが出来、さらなる安全性の向上に貢献出来るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
各作業現場の作業者、特に作業責任者の携帯端末とインターネットを通して送受信する管理者のPCと、前記PCと送受信する各作業現場の作業責任者の携帯端末及び各作業現場に設置し、前記管理者のPCで各作業現場を見ることが出来るIPカメラとから成り、前記PCから工事作業の事前ミーティング確認事項を前記作業現場の作業責任者の携帯端末に送信し、前記携帯端末ではこれを受信し、作業現場において、前記携帯端末にミーティングによる確認事項を入力後、前記管理者のPCに送信し、当該管理者は作業現場に設置したIPカメラによって当該作業現場の状況を見ることが出来るとともに作業責任者等の作業者と管理者とが相互に会話出来る。
【0021】
これにより、工事の作業現場において、安全管理上、最も大切なものの一つである事前ミーティングを必要な内容で確実に行え、作業現場の安全性の向上に大きく貢献するものである。
【実施例1】
【0022】
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施例の工事管理システムの概略図である。この発明の実施例の工事管理システムは、管理者1のPC(Personal Computer、以下同じ)2、作業現場Aの作業者(ここでは、いわゆる施工会社の監督とし、以下「作業責任者」と言う)3が所持するPDA4、当該作業現場Aに、作業責任者3によって、作業当日に設置されたIPカメラ5によって構成される。これらは、全てインターネット6によって通信可能となっている。
【0023】
前記PDA4及びIPカメラ5には、GPS(Global Positioning System)機能を持たせている。また、前記IPカメラ5には、スピーカー機能とマイク機能を持たせており、このIPカメラ5によって、管理者1は自身のPC2において、常時作業現場Aの内容を見ることが出来るようになっている。また、管理者1はPC2に予め設けたマイク機能によって、前記IPカメラ5のスピーカー機能及びマイク機能によって、作業責任者3と会話が出来るようになっている。もちろん前記PDA4を使っても会話出来る。
【0024】
図2は、この発明の実施例における管理者と作業責任者、作業者のやり取り、及び作業手順のフローを示す図である。以下、図2のフローに沿って説明する。
【0025】
まず、最初に、管理者1は工程表を作成し(図2、K1)、また、PC2により、今回、作業を行う各施工会社に向けて作業指示書をメールにて送信する(K2)。作業指示書の作成は定型作業指示を簡素化したシステムを導入し、複数の施工会社に向けて配信する。当該作業指示書を受け取った施工会社は、作業前日又は当日に、今回の作業責任者3と打ち合わせを行い、作業指示を行う(K3)。現場に出向した作業責任者3及び作業者は、前記作業指示書及び打ち合わせ内容を基に作業現場の状況を見て、当該作業における安全注意点等を確認する。これらの安全注意点等を基に作業責任者3及び作業者はTBMを実施する(K4)。そして、作業責任者3はPDA4にて前記TBMの確認事項を、管理者の確認印押印欄を設けたメールで当該管理者1へ送る。管理者1は作業現場の安全注意点を確認し、当該メールをプリントアウトして前記確認印押印欄に押印し、再度指示を行う。作業責任者3は、その後、作業危険個所対策を実施し(K5)、作業を始める(K6)。
【0026】
管理者1は実際の作業の様子を前記IPカメラ5で見て、前記TBM報告において確認した内容が実際に行われているか否かを確認することが出来る(K7)。また、管理者1は、前記IPカメラ5を見ていて、不具合箇所等が見られ、確認、指示又は声掛け等が必要な状態になった場合、いつでも自身のPC2に設けられたマイクを通して、前記IPカメラ5に設けられたスピーカーを通して、又は前記PDA4を介して確認、指示又は声掛け等をすることが出来る。また、管理者1は危険区分作業時間を把握することにより、当該作業前に予め設けたアラーム機能により、自身のPC2の操作により作業責任者3のPDA4又はIPカメラ5を通してアラームを鳴らして作業者に注意を喚起することも出来る。また、作業が終了した後には、当該作業内容の確認を行う(K8)。これは、作業現場Aにおいて、作業責任者3又は作業者が実施した作業結果が適正か否かをチェックし、これを管理者1と確認し合う。
【0027】
一方、作業現場Aにおいて、現場相違等確認事項があった場合、作業責任者3の方から、前記PDA4又はIPカメラ5に設けられたマイクを通して報告、又は別途設けた転送カメラシステムにより該当箇所の写真を送付して管理者1に伝え、前記PDA4により作業内容の確認や新たに指示を受けることも出来る。
【0028】
この様にして、複数の作業現場においてTBMを必要な内容で確実に実施することが出来、また、実施されたTBMを管理者1と作業者3の双方で確認出来、管理者1は遠隔地から当該作業現場Aの状況を見て、双方で会話を行うことにより、安全で、かつ無駄無理の無い複数の工事の管理を同時に、円滑、かつ効果的に行えるものである。
【0029】
また、工事が完了した後には、作業責任者3は自身のPDA4で、別途設けられた進捗状況管理システムに作業終了報告を行い(K9)、データセンターWEB工程表に作業完了を表示する。さらに、作業責任者3は、自社に帰った後、管理者1からメールで送信された指示書に今回の作業内容を記載し、担当者又は上司に提出する。当該担当者らは、内容を確認した後、前記管理者1に当該指示書を提出する(K10)。
【0030】
図3〜5は、この発明の実施例において、前記図2に基づいた作業手順における作業現場のTBM実施(K4)の具体例を示し、作業責任者がPDAを使って、TBMの確認事項を入力し、管理者へ報告するまでのフローを示す図である。
【0031】
また、図6から図22は、この発明の実施例において、作業責任者が、PDAを使ってTBMの確認事項を入力し、管理者のPCに送信する手順を示す図である。
【0032】
作業責任者3は、図6に示すように、PDA4の受信メールBOXを開き、管理者1からのメールを開ける。そして、画面上に表示されたURL7をスタイラスペン(図示省略)でタッチする。このURL7には、予めソフトウエアによって作成されたTBMのフローが組み込まれており、これを受け取る(図3、S1)。まず、図7に示す画面が現れる。この画面には「業者パスワードを入力して下さい。」と記載されている。各工事業者には、予め施工会社毎にパスワードが決められている。作業責任者3は画面上のナンバー8をスタイラスペンでタッチして自社のパスワードを入力した後、「送信」9をタッチする(同S2)。
【0033】
入力したパスワードが正しければ、図8に示すTBM開始の画面へと進む(同S3)。入力したパスワードが正しくなければTBMを開始出来ない(同S4)。図8の画面では、「企業名 みらい電気 TBM−RKYを始めます(ここでは、TBMの内容をより明確にするために「TBM−RKY(RKYは『リスク危険予知』を表す)」と表示)。 工事名を選択して下さい。工事名 ○店舗高圧受電化工事 ○店舗電化厨房工事 ○イベント仮設電源工事」と表示されている。ここでは「店舗高圧受電化工事」10をタッチして工事名を選択し、「送信」11をタッチする(同S5)。
【0034】
すると、図9に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容を選択して下さい。 作業内容 ○Cub基礎 ○Cub設置 ○建柱 ○電源切替」と表示されている。実際には該当する作業を全てタッチするが、ここでは「Cub基礎」12をタッチして作業内容を選択し、「送信」13をタッチする(同S6)。この時、先ほど行った前記図8における選択が誤っていることに気がつけば「戻る」14をタッチして(同S7)工事名を入力し直す。
【0035】
そして、前記図9の作業が誤り無く進むと、図10に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間を選択して下さい。 作業時間 開始00(時)00(分)終了00(時)00(分)」と表示されている。該当する作業の開始時刻及び終了時刻をプルダウンメニュー15をタッチして特定し、「送信」16をタッチする(同S8)。
【0036】
前記作業時間の入力が終わると、図11に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間 08:00〜16:30 責任者(作業責任者を示す)を選択して下さい。 責任者 ○監督一郎 ○監督二郎 ○その他監督(図11においては「○その他監督」の項目を省略して表示していない)」と表示されている(同S9)。そこで、本日の作業責任者「監督一郎」17をタッチして選択し、「送信」18をタッチする(図4、S10)。もし、ここで、作業責任者(監督)の名前が無い場合は「その他監督(図示省略)」をタッチし、「送信」18をタッチする(同S11)。
【0037】
そして、図12に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間 08:00〜16:30 責任者 監督一郎 作業者を選択して下さい。□現場一郎 □現場二郎 □現場三郎 □現場四郎 □現場五郎 □現場六郎 □その他1 □その他2 □その他3 □その他4 □その他5」と表示されている(同S12)。ここでは、本日の作業者を明らかにする。本日の作業者「現場二郎」19及び「 現場三郎」19をタッチして選択し、「送信」をタッチする(同S13)。今回の作業に従事することが予定される作業者の名前は事前に管理者に伝えておく。もし、ここで、該当する作業者の名前が無い場合は「その他1」20等を人数分タッチし、「送信」をタッチする(同S14)。
【0038】
すると、図13に示す画面へと進む。この画面では、「企業名 みらい電気 工事名 店舗高圧受電化工事 作業内容 Cub基礎 作業時間 08:00〜16:30 責任者 監督一郎 作業者 現場二郎 現場三郎」と表示されている(同S15)。ここで、これらの入力内容に誤りが無ければ「一般確認事項へ」21をタッチする(同S16)。誤りがあれば「もどる」21aをタッチし(同S17)、各選択に戻る。
【0039】
前記図13の画面における「一般確認事項へ」21をタッチし(S16)、図14に示す画面へと進む。ここからは5つ質問(確認)事項が続く。この画面では、「(1/5)作業者の健康状態は全員良い。万一不具合者がいた場合は管理者の指示を仰ぐ事 ○はい ○いいえ」と表示されており(同S18)、ここでは「はい」22を選択し、「つぎへ」23をタッチする。
【0040】
すると、図15に示す画面へと進む。この画面では「(2/5)作業者の服装はよい。(ネックレス・指輪等の無着装徹底) ○はい ○いいえ」と表示されており(同S19)、ここでは「はい」24を選択し、「つぎへ」25をタッチする。前記ネックレス等首の回りに装着するものは、作業機械等に巻き込まれ作業者の首を締める恐れがあるためであり、またネックレス・指輪等の金属は感電事故を起こす可能性が高くなるためである。
【0041】
そして、図16に示す画面へと進む。この画面では「(3/5)検電器、保護具、電動機器の使用前点検を行い、良好だった。 ○はい ○いいえ」と表示されており(同S20)、ここでは「はい」26を選択し、「つぎへ」27をタッチする。
【0042】
すると、図17に示す画面へと進む。この画面では「(4/5)作業分担の確認、人員の配置は適正か。 ○はい ○いいえ」と表示されており(図5、S21)ここでは「はい」28を選択し、「つぎへ」29をタッチする。
【0043】
そして、図18に示す画面へと進む。この画面では「(5/5)他職(他の職務の作業者)との取合確認(上下作業、重機旋回範囲内作業禁止の指示)はよいか。 ○はい ○いいえ」と表示されており(同S22)、ここでは「はい」30を選択し、「安全確認事項へ」31をタッチする。
【0044】
すると、図19に示す画面へと進む。この画面では「本日の危険のポイントを選択して下さい(複数選択可)。 □充電部近接作業 □火気の使用 □高所作業 □重量物取扱(100kg以上) □重機(クレーン、掘削機)の使用 □マンホールビット内作業」と表示されており(同S23)、ここでは「充電部近接作業」32及び「 高所作業」33を選択し、「安全確認事項へ」34をタッチする。
【0045】
そして、図20に示す画面へと進む。この画面では、前記図19における「本日の危険のポイントを選択して下さい」の入力に対する安全確認事項が自動的に表示される。「私達はこうする。 作業区画の明示 充電部保護及び防護状況の確認 安全帯、安全ブロックの使用 足場、高所作業車の使用」と表示されている(同S24)。これらの事項を確認し、「確認しました。」35をタッチする(同S25)。
【0046】
すると、図21に示す画面へと進む。この画面では「作業主任者を選択して下さい(作業主任者設置が必要な作業が有る場合のみ)。 玉掛 設置不要(必要) 酸素 設置不要(必要) 高所作業車 設置不要(必要) 合図者 設置不要(必要)」と表示されており(同S26)、設置必要なもののみ作業主任者を選択し、「送信」36をタッチする。
【0047】
すると、図22に示す画面へと進む。この画面では「みらい電気様 [7:42 TBM−RKY完了] 完了報告を受理しました。気をつけて作業に従事して下さい。」と表示されている(同S27)。この後、作業責任者3はデジタル署名を行い(図示省略)、このTBM−RKYの入力を行ったのが作業責任者本人であることを明らかにする。これで、TBM−RKY報告が完了したことになる(同S27)。この後、自動的にこれらの内容が管理者1のPC2にメールされる。そして、管理者1は前記署名を確認し、また、作業責任者2のPDA4の位置を前記GPSを使って見て、当該作業責任者3が実際に作業現場Aから送信したことを確認する。
【0048】
これによって、管理者1は、作業現場Aから離れた場所から作業現場Aにおける作業者のTBM−RKYの確認事項をチェックすることが出来る。
【0049】
前記実施例では、予め作成されたTBM−RKYの確認事項として、具体的に記載しているが、TBM−RKYの確認事項としては、この内容に限定するものではなく、TBM−RKYの内容として、その時に最適なものを作成し、使用すればよい。ただし、作業現場Aにおいて予想される多忙で煩雑な状況等を理解し、出来るだけ簡単な操作で入力し、完了出来る内容のものが望ましい。また、作業責任者3が使用する携帯端末として、PDA4を用いたが、管理者1からのメールが受信でき、また、TBMの内容を入力出来、管理者1に送信出来るものであるならば、PDAに限らず、通常の携帯電話等の携帯端末でも良い。
【0050】
また、昨今では、高機能の携帯電話、また、この実施例においても用いている通話機能を有するPDAなど、携帯電話とPDAとの間に厳密に区別することが困難な状況になりつつあるとも思われるが、これらは必ずしも厳密に区別するものでは無く、この実施例において効果を奏することが出来る機能を有するものであれば良い。
【0051】
また、前記PDA4、IPカメラ5にGPS機能、また、当該IPカメラ5にスピーカー機能やマイク機能を持たせているが、必ずしもこれらは必要ではなく、現場及び作業内容によって、夫々最適なものを選択すれば良い。
【0052】
以上工事における作業管理システムとして説明したが、当システムは高齢者介護等のサービス業一般においても適用できるものである。そして、前記実施例では、作業者の会社を施工会社と記載したが、もちろん、電気工事以外の他の作業の場合もあり、前記特許請求の範囲の請求項2では、他の作業を含む意味で作業会社と記載した。また、同じく請求項2において、作業件名と記載したが、この実施例では電気工事の作業現場のため、工事名とした。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】この発明の実施例の工事管理システムの概略図である。
【図2】この発明の実施例における管理者と作業責任者、作業者のやり取り、及び作業手順のフローを示す図である。
【図3】この発明の実施例におけるTBM実施の具体例を示すもので、作業責任者がTBMの確認事項を入力し、STARTから作業責任者の名前の有無判断までの入力フローを示す図である。
【図4】この発明の実施例におけるTBM実施の具体例を示すもので、作業責任者が作業責任者選択から機器等の点検の良否判断までの入力フローを示す図である。
【図5】この発明の実施例におけるTBM実施の具体例を示すもので、作業責任者が作業分担等の良否判断からTBM完了までの入力フローを示す図である。
【図6】この発明の実施例において、作業責任者が、最初に、PDAの受信メールBOXを開き、管理者からのメールを開けた状態の当該PDAの画面を示す図である。
【図7】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で自社のパスワードを入力するときの図である。
【図8】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で工事名を入力するときの図である。
【図9】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業内容を入力するときの図である。
【図10】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業時間を入力するときの図である。
【図11】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業責任者を入力するときの図である。
【図12】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で作業者を入力するときの図である。
【図13】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上でこれまでの入力内容を確認するときの図である。
【図14】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で最初の確認事項を確認するときの図である。
【図15】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で2番目の確認事項を確認するときの図である。
【図16】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で3番目の確認事項を確認するときの図である。
【図17】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で4番目の確認事項を確認するときの図である。
【図18】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で5番目の確認事項を確認するときの図である。
【図19】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で危険ポイントを選択するときの図である。
【図20】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で前記危険ポイントに対する安全対策を確認するときの図である。
【図21】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上で設置が必要な作業主任者を選択するときの図である。
【図22】この発明の実施例において、作業責任者が、PDAの画面上でTBM−RKYが完了したことを表示した図である。
【符号の説明】
【0054】
A 作業現場
1 管理者 2 PC 3 作業責任者
4 PDA 5 IPカメラ 6 インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各作業現場の作業者の携帯端末とインターネットを通して送受信する管理者のPCと、前記PCと送受信する各作業現場の作業者の携帯端末及び各作業現場に設置し、前記管理者のPCで各作業現場を見ることが出来るIPカメラとから成り、
前記管理者のPCから作業の事前ミーティング確認事項を前記作業現場の作業者の携帯端末に送信し、前記携帯端末ではこれを受信し、
作業現場において、前記作業者の携帯端末に事前ミーティングによる確認事項を入力後、前記管理者のPCに送信し、当該管理者は作業現場に設置したIPカメラによって当該作業現場の状況を見ることが出来るとともに前記作業者と管理者とが相互に通信出来ることを特徴とする、携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項2】
前記事前ミーティングの確認事項は、少なくとも作業会社名、作業件名、作業内容、機器の点検の有無が含まれていることを特徴とする、前記請求項1に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項3】
前記携帯端末及びIPカメラにはGPS機能を持たせたことを特徴とする、前記請求項1又は2に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項4】
前記IPカメラには、スピーカー機能とマイク機能を持たせたことを特徴とする、前記請求項1、2又は3の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項5】
前記携帯端末はPDAであることを特徴とする、前記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項6】
前記携帯端末における、前記事前ミーティングによる確認事項の入力は画面をタッチすることにより行われることを特徴とする、前記請求項5に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項1】
各作業現場の作業者の携帯端末とインターネットを通して送受信する管理者のPCと、前記PCと送受信する各作業現場の作業者の携帯端末及び各作業現場に設置し、前記管理者のPCで各作業現場を見ることが出来るIPカメラとから成り、
前記管理者のPCから作業の事前ミーティング確認事項を前記作業現場の作業者の携帯端末に送信し、前記携帯端末ではこれを受信し、
作業現場において、前記作業者の携帯端末に事前ミーティングによる確認事項を入力後、前記管理者のPCに送信し、当該管理者は作業現場に設置したIPカメラによって当該作業現場の状況を見ることが出来るとともに前記作業者と管理者とが相互に通信出来ることを特徴とする、携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項2】
前記事前ミーティングの確認事項は、少なくとも作業会社名、作業件名、作業内容、機器の点検の有無が含まれていることを特徴とする、前記請求項1に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項3】
前記携帯端末及びIPカメラにはGPS機能を持たせたことを特徴とする、前記請求項1又は2に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項4】
前記IPカメラには、スピーカー機能とマイク機能を持たせたことを特徴とする、前記請求項1、2又は3の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項5】
前記携帯端末はPDAであることを特徴とする、前記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【請求項6】
前記携帯端末における、前記事前ミーティングによる確認事項の入力は画面をタッチすることにより行われることを特徴とする、前記請求項5に記載の携帯端末及びIPカメラを用いた作業管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2010−211317(P2010−211317A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54156(P2009−54156)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000141060)株式会社関電工 (115)
【出願人】(509067072)株式会社インターネット・コミュニケーションズ (2)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000141060)株式会社関電工 (115)
【出願人】(509067072)株式会社インターネット・コミュニケーションズ (2)
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